JP3479422B2 - 利得制御型トランジスタ電力増幅器 - Google Patents

利得制御型トランジスタ電力増幅器

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JP3479422B2
JP3479422B2 JP31221296A JP31221296A JP3479422B2 JP 3479422 B2 JP3479422 B2 JP 3479422B2 JP 31221296 A JP31221296 A JP 31221296A JP 31221296 A JP31221296 A JP 31221296A JP 3479422 B2 JP3479422 B2 JP 3479422B2
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03GCONTROL OF AMPLIFICATION
    • H03G1/00Details of arrangements for controlling amplification
    • H03G1/0005Circuits characterised by the type of controlling devices operated by a controlling current or voltage signal
    • H03G1/0035Circuits characterised by the type of controlling devices operated by a controlling current or voltage signal using continuously variable impedance elements
    • H03G1/0082Circuits characterised by the type of controlling devices operated by a controlling current or voltage signal using continuously variable impedance elements using bipolar transistor-type devices

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、利得制御型トラン
ジスタ電力増幅器に係わり、特に、デジタルコードレス
電話器子機側の送受信ユニットに配置される送信用電力
増幅器の出力信号レベルを調整するのに好適な利得制御
型トランジスタ電力増幅器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、デジタルコードレス電話機は、親
機と子機との間で同一周波数を用いた時分割による信号
送受信を行っているもので、特に、子機側においては、
親機からの信号の受信時に、受信信号レベルを表す受信
信号強度を検知し、信号の送信時に、検知した受信信号
強度に応じて送信電力増幅器の利得を制御して送信信号
レベルを制御し、この制御した信号を親機側に送信する
ようにしている。この場合、受信信号強度が増大したと
きは、送信電力増幅器の利得を低下させ、送信信号レベ
ルを低下させるように制御し、一方、受信信号強度が減
少したときは、送信電力増幅器の利得を増大させ、送信
信号レベルを増大させるようにし、子機を駆動する内蔵
電池の消耗をできるだけ少なくしている。
【0003】この場合、前記既知のデジタルコードレス
電話機の子機は、いずれの構成部分も、トランジスタ等
の小型回路素子によって構成しているもので、送信電力
増幅器を構成するトランジスタ電力増幅器や周波数混合
器やフィルタ等からなる送信部と、受信増幅器を構成す
るトランジスタ受信増幅器や周波数混合器やフィルタ等
からなる受信部と、送受信切替器やフィルタや電圧制御
発振器(VCO)を含む位相制御ループ(PLL)等か
らなる送受信共通部とを備え、これらの送信部、受信
部、送受信共通部は、送受信ユニット(TRユニット)
内に一体に配置構成される。
【0004】ここで、図4は、前記既知のデジタルコー
ドレス電話機の送信部に用いられる利得制御型トランジ
スタ電力増幅器の一例を示す回路図である。
【0005】図4に示されように、利得制御型トランジ
スタ電力増幅器は、エミッタ接地接続された前置増幅ト
ランジスタ41と、同じくエミッタ接地接続された電力
増幅トランジスタ42と、直列抵抗43a、直列インダ
クター43b、分路コンデンサ43cからなる入力フィ
ルタ回路43と、第1及び第2結合コンデンサ44、4
5と、直列接続されたインダクター46a、抵抗46b
及び分路コンデンサ46cからなる第1コレクタ負荷4
6と、直列インダクター47a、分路コンデンサ47b
からなる段間フィルタ回路47と、第3結合コンデンサ
48と、直列インダクター49a、分路コンデンサ49
bからなる第2コレクタ負荷49と、直列インダクター
50a、分路コンデンサ50bからなる出力フィルタ回
路50と、第4結合コンデンサ51と、直列抵抗52
a、分路コンデンサ52bからなる第1ベースバイアス
回路52と、直列抵抗53a、分路コンデンサ53bか
らなる第2ベースバイアス回路53と、信号入力端子5
4と、信号出力端子55と、高電圧側電源端子56と、
低電圧側電源端子57と、利得制御電圧供給端子58と
を具備している。
【0006】そして、前置増幅トランジスタ41は、ベ
ースが第2結合コンデンサ45と入力フィルタ回路43
と第1結合コンデンサ44をそれぞれ介して信号入力端
子54に接続されるとともに、第1ベースバイアス回路
52を介して利得制御電圧供給端子58に接続され、コ
レクタが第1コレクタ負荷46を介して高電圧側電源端
子56に接続されるとともに、段間フィルタ回路47と
第3結合コンデンサ48をそれぞれ介して電力増幅トラ
ンジスタ42のベースに接続される。電力増幅トランジ
スタ42は、ベースが第2ベースバイアス回路53を介
して低電圧側電源端子57に接続され、コレクタが第2
コレクタ負荷49を介して高電圧側電源端子56に接続
されるとともに、出力フィルタ回路50と第4結合コン
デンサ51をそれぞれ介して信号出力端子55に接続さ
れる。
【0007】この場合、信号入力端子54には増幅すべ
き無線周波数波信号(以下、これをRF信号という)が
供給され、信号出力端子55から増幅されたRF信号が
出力される。高電圧側電源端子56には比較的高い電源
電圧が供給され、低電圧側電源端子57には比較的低い
電源電圧が供給される。利得制御電圧供給端子58に
は、受信信号強度に応じて変化する利得制御電圧が供給
され、利得制御電圧の変化範囲は、例えば、0V乃至
1.5Vである。
【0008】前記構成による利得制御型トランジスタ電
力増幅器は、次のように動作する。
【0009】信号入力端子54に加えられた増幅すべき
RF信号は、第1結合コンデンサ44、入力フィルタ回
路43、第2結合コンデンサ45をそれぞれ介して前置
増幅トランジスタ41のベースに供給され、前置増幅ト
ランジスタ41で前置増幅され、そのコレクタから出力
される。このとき、前置増幅トランジスタ41の増幅利
得は、利得制御電圧供給端子58に加えられる利得制御
電圧の大きさに依存した可変利得になる。次いで、前置
増幅トランジスタ41で前置増幅されたRF信号は、段
間フィルタ回路47、第3結合コンデンサ48をそれぞ
れ介して電力増幅トランジスタ42のベースに供給さ
れ、電力増幅トランジスタ42で電力増幅され、そのコ
レクタから出力される。この場合、電力増幅トランジス
タ42の増幅利得は、低電圧側電源端子57に加えられ
る電源電圧に依存した固定利得になる。続いて、電力増
幅トランジスタ42で電力増幅されたRF信号は、出力
フィルタ回路50、第4結合コンデンサ51をそれぞれ
介して信号出力端子55に供給され、信号出力端子55
から信号送受切替器(図示なし)等を経てアンテナ(同
じく図示なし)に供給され、送信される。
【0010】ところで、この既知の利得制御型トランジ
スタ電力増幅器におけるRF信号の増幅利得、即ち、信
号出力端子55から出力されるRF信号レベルは、利得
制御電圧供給端子58に加えられる利得制御電圧の大き
さに依存する。この場合、利得制御電圧は、デジタルコ
ードレス電話機の受信部で受信された受信信号レベル
(受信信号強度)に応じて変化するもので、受信信号強
度が大きいときに、利得制御電圧は小さくなり、一方、
受信信号強度が小さいときに、利得制御電圧は大きくな
り、その変化範囲は、0乃至1.5Vの範囲内になる。
【0011】ここで、図2は、利得制御型トランジスタ
電力増幅器における利得制御電圧とRF信号出力レベル
との関係の一例を示す特性図であり、また、図3は、利
得制御型トランジスタ電力増幅器における利得制御電圧
と前置増幅トランジスタのベース電圧との関係の一例を
示す特性図である。
【0012】図2において、横軸は利得制御電圧供給端
子に加えられる利得制御電圧(V)であり、縦軸は信号
出力端子から出力されるRF信号出力レベル(dBm)
である。
【0013】また、図3において、横軸は利得制御電圧
供給端子に加えられる利得制御電圧(V)であり、縦軸
は前置増幅トランジスタのベース電圧(V)である。
【0014】前記既知の利得制御型トランジスタ電力増
幅器においては、まず、利得制御電圧供給端子58に加
えられる利得制御電圧が0乃至0.5Vの間のとき、図
3の曲線Bに示されるように、前置増幅トランジスタ4
1のベース電圧がトランジスタ41のベース・エミッタ
間接合電圧(Vbe≒0.6V)に達しないため、前置
増幅トランジスタ41はカットオフ状態になっていて、
図2の曲線Bに示されるように、RF信号は出力されな
い。
【0015】次いで、利得制御電圧供給端子58に加え
られる利得制御電圧が0.5Vを超えると、図3の曲線
Bに示されるように、前置増幅トランジスタ41のベー
ス電圧は利得制御電圧の増大に伴って順次増大し、それ
に伴って、図2の曲線Bに示されるように、RF信号の
出力レベルは急増するようになる。
【0016】このとき、利得制御電圧供給端子58に加
えられる利得制御電圧が0.8V程度にまで増大する
と、図3の曲線Bに示されるように、前置増幅トランジ
スタ41のベース電圧は利得制御電圧の増大に伴って順
次増大するものの、図2の曲線Bに示されるように、R
F信号の出力レベルはそれまでの急増状態が鈍り、利得
制御電圧が0.8Vを超えた段階において、その後の利
得制御電圧の増大に対してRF信号の出力レベルが飽和
するようになる。
【0017】さらに、利得制御電圧供給端子58に加え
られる利得制御電圧が1.0Vを超えるようになると、
図3の曲線Bに示されるように、前置増幅トランジスタ
41のベース電圧が利得制御電圧の増大に伴って依然と
して順次増大するものの、図2の曲線Bに示されるよう
に、RF信号の出力レベルはそれまでの飽和状態から逆
に減少するようになり、しかも、その減少の度合いもか
なり急なものになる。
【0018】その後、利得制御電圧供給端子58に加え
られる利得制御電圧が1.3V程度にまで増大すると、
図3の曲線Bに示されるように、前置増幅トランジスタ
41のベース電圧は利得制御電圧の増大に伴ってあまり
増大しない飽和状態に近づくが、図2の曲線Bに示され
るように、RF信号の出力レベルは利得制御電圧に係り
なく、ほぼゼロになる。
【0019】このように、前記既知の利得制御型トラン
ジスタ電力増幅器は、利得制御電圧供給端子58に加え
られる利得制御電圧が0.5乃至0.8Vの範囲内にお
いて、RF信号の出力レベルを−10乃至+20dBm
の範囲内で制御を行うことができる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】前記既知の利得制御型
トランジスタ電力増幅器は、利得制御電圧供給端子58
に利得制御電圧を供給する制御用集積回路(IC)の出
力インピーダンスが比較的高いため、前置増幅トランジ
スタ41のベースに供給する利得制御電圧に基づいたベ
ースバイアス電流を大きくすることができない、例え
ば、最大でも約1mA程度であるため、前置増幅トラン
ジスタ41の利得を大きくすることができないもので、
そのために、利得制御電圧供給端子58に加えられる利
得制御電圧が0.5乃至0.8Vの範囲内においての
み、RF信号の出力レベルを制御を行うことができるよ
うになり、RF信号の出力レベルを制御できる利得制御
電圧の変化範囲が狭く、その上に、利得制御電圧の変化
に対するRF信号の出力レベルの変化の直線性が良好で
ないという問題がある。
【0021】この他にも、前記既知の利得制御型トラン
ジスタ電力増幅器は、利得制御電圧によって前置増幅ト
ランジスタ41の利得を変化させる代わりに、電力増幅
トランジスタ42の利得を変化させる制御手段を採用す
ること、または、利得制御電圧によって前置増幅トラン
ジスタ41の利得と電力増幅トランジスタ42の利得と
を合わせて変化させる制御手段を採用することも考えら
れるが、前者の制御手段を採用すると、利得制御時にR
F信号の歪率が増大し、スプリアス成分が増えるという
問題があり、また、後者の制御手段を採用すると、前置
増幅トランジスタ41の利得と電力増幅トランジスタ4
2の利得との間に差があったとき、利得制御を行う回路
構成が複雑になるという問題がある。
【0022】本発明は、これらの問題点を解決するもの
で、その目的は、RF信号の出力レベルを制御できる利
得制御電圧の変化範囲を拡大し、良好な直線性を示す状
態で利得制御を行う利得制御型トランジスタ電力増幅器
を提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の利得制御型トランジスタ電力増幅器は、ベ
ースに第1の分圧抵抗により設定された第1バイアス電
圧及び信号が供給される増幅用トランジスタと、ベース
第2の分圧抵抗により設定された第2バイアス電圧及
び利得制御電圧が供給される制御用トランジスタと、前
記制御用トランジスタのエミッタ抵抗からの導出電圧を
利得制御電圧として前記増幅用トランジスタのベースに
供給する接続手段を備え、前記第1の分圧抵抗の抵抗
値、前記第2の分圧抵抗の抵抗値及び前記エミッタ抵抗
の抵抗値をそれぞれ選択して、前記制御用トランジスタ
に利得制御電圧が供給されないとき、前記第1バイアス
電圧と前記制御用トランジスタのエミッタ抵抗からの
出電圧とが等しくなるように設定している手段を具備
する。
【0024】前記手段によれば、増幅用トランジスタの
ベースには、低出力インピーダンス特性を有するエミッ
タフォロワ接続の制御用トランジスタのエミッタから利
得制御電圧が供給され、それによって比較的大きなベー
スバイアス電流を供給することができるだけでなく、供
給される利得制御電圧の最低電圧を制御用トランジスタ
のエミッタ電圧によって設定することができるので、利
得制御電圧の変化範囲のほぼ全域にわたり、RF信号の
出力レベルを制御することが可能になり、利得制御電圧
の変化に対するRF信号の出力レベルの変化を緩やかに
し、変化時の直線性を良好にすることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態において、利
得制御型トランジスタ電力増幅器は、ベースにバイアス
電圧及び信号が供給される増幅用トランジスタと、ベー
スに利得制御電圧が供給される制御用トランジスタとを
備え、制御用トランジスタのエミッタから取り出した利
得制御電圧を増幅用トランジスタのベースに供給し、供
給した利得制御電圧によってバイアス電圧を変化させ、
増幅用トランジスタの利得を制御するものである。
【0026】本発明の実施の形態の好適例において、制
御用トランジスタのエミッタは、抵抗を介して増幅用ト
ランジスタのベースに接続されている。
【0027】かかる本発明の実施の形態によれば、増幅
用トランジスタのベースには、低出力インピーダンス特
性を有するエミッタフォロワ接続の制御トランジスタの
エミッタから利得制御電圧を供給しており、それによっ
て利得制御電圧に基づいた比較的大きなベースバイアス
電流の供給が可能になるとともに、供給される利得制御
電圧の最低電圧を制御トランジスタのエミッタ電圧によ
って設定することが可能になることから、利得制御電圧
の変化範囲のほぼ全域、即ち、最低電圧から最高電圧に
至る範囲にわたって、利得制御電圧の大きさに対応した
RF信号の出力レベルの制御を行うことが可能になる。
そして、利得制御電圧の変化範囲のほぼ全域にわたって
RF信号の出力レベルの制御を行っていることから、利
得制御電圧の変化に対するRF信号の出力レベルの変化
が緩やかになり、RF信号の出力レベルの変化時の直線
性が良好になる。
【0028】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0029】図1は、本発明による利得制御型トランジ
スタ電力増幅器の一実施例を示す回路図であって、利得
制御型トランジスタ電力増幅器がデジタルコードレス電
話機の送受信ユニットに配置される送信用電力増幅器で
ある例を示している。
【0030】図1に示されるように、利得制御型トラン
ジスタ電力増幅器は、エミッタ接地接続された前置増幅
トランジスタ(請求項における増幅用トランジスタ)
と、同じくエミッタ接地接続された電力増幅トランジス
タ2と、エミッタフォロワ接続された制御トランジスタ
(請求項における制御用トランジスタ)3と、直列抵抗
4a、直列インダクター4b、分路コンデンサ4cから
なる入力フィルタ回路4と、第1及び第2結合コンデン
サ5、6と、ベースバイアス抵抗7a、7bによって分
圧電圧(請求項における第1バイアス電圧)を形成する
第1ベースバイアス回路7と、直列接続されたインダク
ター8a、抵抗8b及び分路コンデンサ8cからなる第
1コレクタ負荷8と、直列インダクター9a、分路コン
デンサ9bからなる段間フィルタ回路9と、第3結合コ
ンデンサ10と、直列インダクター11a、分路コンデ
ンサ11bからなる第2コレクタ負荷11と、直列抵抗
12a、分路コンデンサ12bからなる第2ベースバイ
アス回路12と、直列インダクター13a、分路コンデ
ンサ13bからなる出力フィルタ回路13と、第4結合
コンデンサ14と、直列抵抗15a、分路コンデンサ1
5bからなる第3ベースバイアス回路15と、ベースバ
イアス抵抗16a、16b、側路コンデンサ16cから
なり、ベースバイアス抵抗16a、16bによって分圧
電圧(請求項における第2バイアス電圧)を形成する
4ベースバイアス回路16と、エミッタ抵抗17a、エ
ミッタ側路コンデンサ17bからなるエミッタ負荷17
と、信号入力端子18と、信号出力端子19と、高電圧
側電源端子20と、低電圧側電源端子21と、利得制御
電圧供給端子22とを具備している。
【0031】そして、前置増幅トランジスタ1のベース
は、第2結合コンデンサ6と入力フィルタ回路4と第1
結合コンデンサ5をそれぞれ介して信号入力端子18に
接続され、同時に、第3ベースバイアス回路15を介し
て制御トランジスタ3のエミッタに接続され、第1ベー
スバイアス回路7を介して低電圧側電源端子21に接続
される。前置増幅トランジスタ1のコレクタは、第1コ
レクタ負荷8を介して高電圧側電源端子20に接続され
るとともに、段間フィルタ回路9と第3結合コンデンサ
10をそれぞれ介して電力増幅トランジスタ2のベース
に接続される。電力増幅トランジスタは、ベースが第
2ベースバイアス回路12を介して低電圧側電源端子2
1に接続され、コレクタが第2コレクタ負荷11を介し
て高電圧側電源端子20に接続されるとともに、出力フ
ィルタ回路13、第4結合コンデンサ14をそれぞれ介
して信号出力端子19に接続される。また、制御トラン
ジスタ3は、ベースが利得制御電圧供給端子22に接続
されるとともに、第4ベースバイアス回路16を介して
低電圧側電源端子21に接続され、コレクタが低電圧側
電源端子21に直接接続され、エミッタがエミッタ負荷
17を介して接地接続される。
【0032】この場合、信号入力端子18には増幅すべ
き無線周波数波信号(RF信号)が供給され、信号出力
端子19から増幅されたRF信号が出力される。高電圧
側電源端子20には比較的高い電源電圧が供給され、低
電圧側電源端子21には比較的低い電源電圧が供給され
る。利得制御電圧供給端子22には、受信信号強度に応
じて変化する利得制御電圧が供給され、利得制御電圧の
変化範囲は、例えば、0乃至1.5Vの範囲である。
【0033】さらに、第1ベースバイアス回路7を構成
するベースバイアス抵抗7a、7bの各抵抗値、第4ベ
ースバイアス回路16を構成するベースバイアス抵抗1
6a、16bの各抵抗値、及び、エミッタ負荷17を構
成するエミッタ抵抗17aの抵抗値をそれぞれ選び、利
得制御電圧供給端子22に利得制御電圧が供給されない
ときの前置増幅トランジスタ1のベースバイアス電圧
を、同じく利得制御電圧が供給されないときの制御トラ
ンジスタ3のエミッタ電圧にほぼ等しくなるように設定
する。
【0034】前記構成による本実施例の利得制御型トラ
ンジスタ電力増幅器は、次のように動作する。
【0035】信号入力端子18に加えられた増幅すべき
RF信号は、第1結合コンデンサ5、入力フィルタ回路
4、第2結合コンデンサ6をそれぞれ介して前置増幅ト
ランジスタ1のベースに供給され、前置増幅トランジス
タ1で前置増幅された後、そのコレクタから出力され
る。このときの前置増幅トランジスタ1の増幅利得は、
利得制御電圧供給端子22に加えられ、制御トランジス
タ3を介してベースに供給される利得制御電圧の大きさ
に依存した可変利得になる。次いで、前置増幅トランジ
スタ1で前置増幅されたRF信号は、段間フィルタ回路
9、第3結合コンデンサ10をそれぞれ介して電力増幅
トランジスタ2のベースに供給され、電力増幅トランジ
スタで電力増幅されてそのコレクタから出力される。
この場合の電力増幅トランジスタ2の増幅利得は、低電
圧側電源端子21に加えられる電源電圧に依存した固定
利得になる。続いて、電力増幅トランジスタ2で電力増
幅されたRF信号は、出力フィルタ回路13、第4結合
コンデンサ14をそれぞれ介して信号出力端子19に供
給され、信号出力端子19から図示されていない信号送
受切替器等を経て同じく図示されていないアンテナに供
給され、そこから送信される。
【0036】このとき、利得制御電圧供給端子22に加
えられた利得制御電圧は、制御トランジスタ3に供給さ
れ、そこで増幅されてエミッタから出力された後、第3
ベースバイアス回路15を介して前置増幅トランジスタ
1のベースに供給される。前置増幅トランジスタ1のベ
ースに供給された利得制御電圧は、第1ベースバイアス
回路7によって設定したベースバイアス電圧を、利得制
御電圧の大きさに対応して変化し、それによって前置増
幅トランジスタ1の利得を変化させる。なお、本実施例
においても、利得制御電圧は、デジタルコードレス電話
機の受信部で受信された受信信号レベル(受信信号強
度)に応じて変化するもので、受信信号強度が大きいと
きに、利得制御電圧は小さくなり、一方、受信信号強度
が小さいときに、利得制御電圧は大きくなり、その変化
範囲は、0乃至1.5Vの範囲内になるものであり、利
得制御電圧が0乃至1.5Vの範囲内で変化したとき、
RF信号の出力レベルは、次のように変化する。
【0037】まず、利得制御電圧供給端子22に加えら
れる利得制御電圧が0乃至0.3Vの間のときは、利得
制御電圧と第4ベースバイアス回路16で設定されたベ
ースバイアス電圧との和が制御トランジスタ3の設定さ
れたエミッタ電圧に制御トランジスタ3のベース・エミ
ッタ接合電圧(Vbe)を加えた電圧に達しないので、
図3の曲線Aに示されるように、前置増幅トランジスタ
1のベース電圧は0.25V程度に抑えられ、それによ
り前置増幅トランジスタ1は準カットオフ状態になって
いて、図2の曲線Aに示されるように、信号出力端子1
9から−10dBm程度のレベルのRF信号が出力され
る。
【0038】次いで、利得制御電圧供給端子22に加え
られる利得制御電圧が0.3Vを超えたときには、図3
の曲線Aに示されるように、利得制御電圧と第4ベース
バイアス回路16で設定されたベースバイアス電圧との
和が制御トランジスタ3の設定されたエミッタ電圧に制
御トランジスタ3のベース・エミッタ接合電圧(Vb
e)を加えた電圧をわずかに超え、前置増幅トランジス
タ1のベース電圧は利得制御電圧の増大に伴って順次増
大し、それに伴って、図2の曲線Aに示されるように、
信号出力端子19から出力されるRF信号レベルは順次
増大するようになってくる。
【0039】そして、利得制御電圧供給端子22に加え
られる利得制御電圧が0.5V程度から1.2V程度に
達するまでの間は、図3の曲線Aに示されるように、利
得制御電圧と第4ベースバイアス回路16で設定された
ベースバイアス電圧との和が制御トランジスタ3の設定
されたエミッタ電圧に制御トランジスタ3のベース・エ
ミッタ接合電圧(Vbe)を加えた電圧よりも順次増大
するものであるが、それに併せて、図2の曲線Aに示さ
れるように、信号出力端子19から出力されるRF信号
レベルも増大する利得制御電圧に略比例してほぼ直線的
に増大するようになる。
【0040】さらに、利得制御電圧供給端子22に加え
られる利得制御電圧が1.2Vを超えるようになったと
きは、図3の曲線Aに示されるように、依然として、利
得制御電圧と第4ベースバイアス回路16で設定された
ベースバイアス電圧との和が制御トランジスタ3の設定
されたエミッタ電圧に制御トランジスタ3のベース・エ
ミッタ接合電圧(Vbe)を加えた電圧よりも順次増大
するが、信号出力端子19から出力されるRF信号レベ
ルは、図2の曲線Aに示されるように、利得制御電圧の
増大に対応して増大する度合が順次小さくなり、利得制
御電圧供給端子22に加えられる利得制御電圧が1.3
V程度にまで増大したときには、利得制御電圧の増大に
伴って信号出力端子19から出力されるRF信号レベル
が殆んど増大しない飽和状態に近づくものである。
【0041】このように、本実施例の利得制御型トラン
ジスタ電力増幅器によれば、利得制御電圧供給端子22
に加えられる利得制御電圧が0.3乃至1.2Vの範囲
内において、信号出力端子19から出力されるRF信号
の出力レベルを−10乃至+20dBmの範囲内で制御
することができるもので、既知のこの種の利得制御型ト
ランジスタ電力増幅器に比べて、RF信号の出力レベル
を制御可能な利得制御電圧の範囲を大幅に拡大すること
ができ、しかも、利得制御電圧の変化に伴うRF信号の
出力レベルの変化をほぼ直線的にすることができる。
【0042】なお、本実施例においては、利得制御型ト
ランジスタ電力増幅器がデジタルコードレス電話器の子
機の送信部に用いられる利得制御型トランジスタ電力増
幅器である例を挙げて説明したが、本発明による利得制
御型トランジスタ電力増幅器はデジタルコードレス電話
器の子機の送信部に用いられるものに限られず、他の機
器のRF信号増幅器にも同様に適用することができるこ
とは勿論である。
【0043】また、本実施例に示された利得制御型トラ
ンジスタ電力増幅器の回路構成は、本発明による利得制
御型トランジスタ電力増幅器の回路構成の一例を示すに
留まるもので、RF信号伝送路中に用いられる各種の回
路素子の変更、付加、削減を行うことは適宜実行できる
ことであり、さらに、ベースバイアス回路やコレクタ負
荷回路またはエミッタ負荷回路等の構成の変更も適宜実
行できることである。
【0044】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、増幅用
トランジスタのベースは、低出力インピーダンス特性を
有するエミッタフォロワ接続の制御トランジスタのエミ
ッタから利得制御電圧が供給され、それによって利得制
御電圧に基づいた比較的大きなベースバイアス電流の供
給が可能になるだけでなく、供給される利得制御電圧の
最低電圧を制御トランジスタのエミッタ電圧により設定
することが可能になるので、利得制御電圧の変化範囲の
ほぼ全域、即ち、最低電圧から最高電圧に至る範囲にわ
たり、利得制御電圧の大きさに対応したRF信号の出力
レベルの制御を行うことが可能になり、利得制御電圧の
変化に対するRF信号の出力レベルの変化状態を緩やか
な直線状にすることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による利得制御型トランジスタ電力増幅
器の一実施例を示す回路図である。
【図2】トランジスタ電力増幅器における利得制御電圧
と出力信号レベルとの関係の一例を示す特性図である。
【図3】利得制御型トランジスタ電力増幅器における利
得制御電圧と増幅用トランジスタのベース電圧との関係
の一例を示す特性図である。
【図4】既知の利得制御型トランジスタ電力増幅器の一
例を示す回路図である。
【符号の説明】
1 前置増幅トランジスタ 2 電力増幅トランジスタ 3 制御トランジスタ 4 入力フィルタ回路 5 第1結合コンデンサ 6 第2結合コンデンサ 7 第1ベースバイアス回路 8 第1コレクタ負荷 9 段間フィルタ回路 10 第3結合コンデンサ 11 第2コレクタ負荷 12 第2ベースバイアス回路 13 出力フィルタ回路 14 第4結合コンデンサ 15 第3ベースバイアス回路 16 第4ベースバイアス回路 17 エミッタ負荷 18 信号入力端子 19 信号出力端子 20 高電圧側電源端子 21 低電圧側電源端子 22 利得制御電圧供給端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03G 3/10

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースに第1の分圧抵抗により設定され
    第1バイアス電圧及び信号が供給される増幅用トラン
    ジスタと、ベースに第2の分圧抵抗により設定された
    2バイアス電圧及び利得制御電圧が供給される制御用ト
    ランジスタと、前記制御用トランジスタのエミッタ抵抗
    からの導出電圧を利得制御電圧として前記増幅用トラン
    ジスタのベースに供給する接続手段を備え、前記第1の
    分圧抵抗の抵抗値、前記第2の分圧抵抗の抵抗値及び前
    記エミッタ抵抗の抵抗値をそれぞれ選択して、前記制御
    用トランジスタに利得制御電圧が供給されないとき、前
    記第1バイアス電圧と前記制御用トランジスタのエミッ
    抵抗からの導出電圧とが等しくなるように設定して
    いることを特徴とする利得制御型トランジスタ電力増幅
    器。
  2. 【請求項2】 前記接続手段は、前記制御用トランジス
    タのエミッタと前記増幅用トランジスタのベースとを抵
    抗を介して接続する手段であることを特徴とする請求項
    1に記載の利得制御型トランジスタ電力増幅器。
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