JP3478387B2 - エッジ位置検出方法及び装置並びにエッジ間距離測定方法及び装置 - Google Patents

エッジ位置検出方法及び装置並びにエッジ間距離測定方法及び装置

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JP3478387B2
JP3478387B2 JP2000167549A JP2000167549A JP3478387B2 JP 3478387 B2 JP3478387 B2 JP 3478387B2 JP 2000167549 A JP2000167549 A JP 2000167549A JP 2000167549 A JP2000167549 A JP 2000167549A JP 3478387 B2 JP3478387 B2 JP 3478387B2
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安幸 床井
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はワークの表面に形成され
た溝や突起などの凹凸部のエッジ位置の検出及びエッジ
間距離の測定を行うエッジ位置検出方法及び装置並びに
エッジ間距離測定方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ワークの表面に形成された溝の幅を測定
する方法として、ワークの表面に触針を当接し、その触
針でワークの表面をトレースすることにより、溝の両側
のエッジ部の位置を検出し、その両エッジ部の間の距離
を算出して溝の幅を測定する方法がある。
【0003】この場合、溝の両側のエッジの位置は、ワ
ークの表面と溝の壁面とを触針でトレースし、その境界
点を求めることにより検出するが、溝の両壁面を一度に
トレースすることはできないため、従来は溝の片側ずつ
2度に分けて測定を実施していた。すなわち、図14
(a)に示すように、まず、触針1に対してワーク2の
溝3を傾けて設置し、その溝3の片側の壁面3aとワー
ク2の表面4とを触針1でトレースして片側のエッジ5
aの極座標位置を検出する。次いで、同図(b)に示す
ように、ワーク2を回転させて溝3を反対側に傾けて設
置し、溝3の他方側の壁面3bとワーク2の表面4とを
触針1でトレースして他方側のエッジ5bの極座標位置
を検出する。そして、それぞれ別個に求めたエッジを合
成し、両エッジ5a、5b間の距離を算出して溝3の幅
を求める。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、エッジ
の位置を片側ずつ別々に検出する従来の方法では、ワー
クのセッティングを含め測定に時間がかかるという欠点
がある。特に、複数の凹凸部を有するワークに対して
は、1回の測定に多大な時間がかかるという欠点があ
る。また、エッジの位置を片側ずつ別々に検出する方法
では、後に溝幅を算出する際に演算誤差を含みやすいと
いう欠点もある。
【0005】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、ワークの表面に形成された凹凸部のエッジ位置
の検出及びエッジ間距離の測定を簡単かつ正確に行うこ
とができるエッジ位置検出方法及び装置並びにエッジ間
距離測定方法及び装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するために、円柱状又は円筒状のワークの外周面又は内
周面に形成された段部のエッジ位置を検出するエッジ位
置検出方法において、先端が先細のテーパ状に形成され
た触針をワークの表面に当接し、前記ワークを回転さ
せ、前記ワークの面部では前記触針の先端を当接させる
とともに、前記ワークのエッジ部では前記触針のテーパ
面を当接させて前記ワークの表面を前記触針でトレース
し、前記トレース時における前記ワークの回転角度を測
定するとともに、前記触針の変位量を測定し、前記ワー
クの面部を前記触針の先端が当接してトレースすること
により得られる前記ワークの回転角度と前記触針の変位
量との関係を表す直線式Y1 を算出するとともに、前記
ワークのエッジ部を前記触針のテーパ面が当接してトレ
ースすることにより得られる前記ワークの回転角度と前
記触針の変位量との関係を表す直線式Y2 を算出し、直
線式Y1 と直線式Y2の交点を算出して、その交点を前
記ワークの段部のエッジ位置として取得することを特徴
とするエッジ位置検出方法を提供する。
【0007】本発明では、先細のテーパ状に形成された
触針で円柱状又は円筒状に形成されたワークの周面をト
レースして、周面に形成された段部のエッジ位置を検出
する。すなわち、このテーパ状の触針でワークの周面を
トレースすると、ワークの面部では触針の先端が当接し
てワークがトレースされ、エッジ部では触針のテーパ面
が当接してワークがトレースされる。エッジ位置を求め
る場合は、まず、ワークの面部をトレースしたときのワ
ークの相対的な移動量と触針の変位量との関係を表す直
線式Y1 と、ワークのエッジ部をトレースしたときのワ
ークの移動量と触針の変位量との関係を表す直線式Y2
を算出する。そして、その直線式Y1 と直線式Y2 の交
点を算出して、その交点をエッジ位置として取得する。
【0008】
【0009】
【0010】また、本発明は前記目的を達成するため
に、ワークの表面に形成された段部のエッジ位置を検出
するエッジ位置検出方法において、先端が先細のテーパ
状に形成された触針をワークの表面に当接し、前記ワー
クと前記触針とを相対的に移動させ、前記ワークの面部
では前記触針の先端を当接させるとともに、前記ワーク
のエッジ部では前記触針のテーパ面を当接させて前記ワ
ークの表面を前記触針でトレースし、前記トレース時に
おける前記ワークの相対的な移動量を測定するととも
に、前記触針の変位量を測定し、前記ワークの面部を前
記触針の先端が当接してトレースすることにより得られ
る前記ワークの移動量と前記触針の変位量との関係を表
す直線式Y1 を算出するとともに、前記ワークのエッジ
部を前記触針のテーパ面が当接してトレースすることに
より得られる前記ワークの移動量と前記触針の変位量と
の関係を表す直線式Y2 とを算出し、直線式Y1 と直線
式Y2の交点を算出し、その交点を前記ワークの段部の
エッジ位置として取得することを特徴とするエッジ位置
検出方法を提供する。
【0011】本発明では、先端が先細のテーパ状に形成
された触針を用いてワークの表面をトレースし、そのワ
ークの表面に形成された段部のエッジ位置を検出する。
【0012】
【0013】
【0014】また、本発明は前記目的を達成を達成する
ために、円柱状又は円筒状のワークの外周面又は内周面
に形成された2つのエッジ間の距離を測定するエッジ間
距離測定方法において、先端が先細のテーパ状に形成さ
れた触針をワークの表面に当接し、前記ワークを回転さ
せ、前記ワークの面部では前記触針の先端を当接させる
とともに、前記ワークのエッジ部では前記触針のテーパ
面を当接させて前記ワークの表面を前記触針でトレース
し、前記トレース時における前記ワークの回転角度を測
定するとともに、前記触針の変位量を測定し、前記ワー
クの第1の面部を前記触針の先端が当接してトレースす
ることにより得られる前記ワークの回転角度と前記触針
の変位量との関係を表す直線式Y1 を算出するととも
に、前記ワークの第1のエッジ部を前記触針のテーパ面
が当接してトレースすることにより得られる前記ワーク
の回転角度と前記触針の変位量との関係を表す直線式Y
2 を算出し、直線式Y1 と直線式Y2 との交点P1 を算
出し、前記ワークの第2の面部を前記触針の先端が当接
してトレースすることにより得られる前記ワークの回転
角度と前記触針の変位量との関係を表す直線式Y3 を算
出するとともに、前記ワークの第2のエッジ部を前記触
針のテーパ面が当接してトレースすることにより得られ
る前記ワークの回転角度と前記触針の変位量との関係を
表す直線式Y4を算出し、直線式Y3 と直線式Y4 との
交点P2 を算出し、交点P1 と交点P2との間の距離を
算出して、その距離を前記ワークの表面に形成されたエ
ッジ間の距離として取得することを特徴とするエッジ間
距離測定方法を提供する。
【0015】本発明では、先端が先細のテーパ状に形成
された触針で円柱状又は円筒状に形成されたワークの表
面をトレースすることにより、ワークの周面に形成され
た2つのエッジ間の距離を測定する。エッジ間の距離を
測定する場合は、まず、ワークの第1の面部をトレース
したときのワークの移動量と触針の変位量との関係を表
す直線式Y1 と、ワークの第1のエッジ部をトレースし
たときのワークの移動量と触針の変位量との関係を表す
直線式Y2 を算出する。そして、その直線式Y 1 と直線
式Y2 の交点P1 を算出する。また、ワークの第2の面
部をトレースしたときのワークの移動量と触針の変位量
との関係を表す直線式Y3 と、ワークの第2のエッジ部
をトレースしたときのワークの移動量と触針の変位量と
の関係を表す直線式Y4 を算出する。そして、その直線
式Y3 と直線式Y4 の交点P2 を算出する。そして、交
点P1 と交点P2 との間の距離を算出して、その距離を
ワークの表面に形成されたエッジ間の距離として取得す
る。
【0016】
【0017】
【0018】また、本発明は前記目的を達成するため
に、ワークの表面に形成された2つのエッジ間の距離を
測定するエッジ間距離測定方法において、先端が先細の
テーパ状に形成された触針をワークの表面に当接し、前
記ワークと前記触針とを相対的に移動させ、前記ワーク
の面部では前記触針の先端を当接させるとともに、前記
ワークのエッジ部では前記触針のテーパ面を当接させて
前記ワークの表面を前記触針でトレースし、前記トレー
ス時における前記ワークの相対的な移動量を測定すると
ともに、前記触針の変位量とを測定し、前記ワークの第
1の面部を前記触針の先端が当接してトレースすること
により得られる前記ワークの移動量と前記触針の変位量
との関係を表す直線式Y1 を算出するとともに、前記ワ
ークの第1のエッジ部を前記触針のテーパ面が当接して
トレースすることにより得られる前記ワークの移動量と
前記触針の変位量との関係を表す直線式Y2 を算出し、
直線式Y1 と直線式Y2 との交点P1 を算出し、前記ワ
ークの第2の面部を前記触針の先端が当接してトレース
することにより得られる前記ワークの移動量と前記触針
の変位量との関係を表す直線式Y3 を算出するととも
に、前記ワークの第2のエッジ部を前記触針のテーパ面
が当接してトレースすることにより得られる前記ワーク
の移動量と前記触針の変位量との関係を表す直線式Y4
を算出し、直線式Y3 と直線式Y4 との交点P2 を算出
し、交点P1 と交点P2 との間の距離を算出して、その
距離を前記ワークの表面に形成されたエッジ間の距離と
して取得することを特徴とするエッジ間距離測定方法を
提供する。
【0019】本発明では、先端が先細のテーパ状に形成
された触針でワークの周面をトレースすることにより、
そのワークの表面に形成された段部の2つのエッジ間の
距離を測定する。
【0020】
【0021】
【0022】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って本発明に係
るエッジ位置検出方法及び装置並びにエッジ間距離測定
方法及び装置の好ましい実施の形態について詳説する。
【0023】図1は、本発明が適用されたエッジ位置検
出装置の第1の実施の形態の全体構成図である。このエ
ッジ位置検出装置10は、円柱状又は円筒状に形成され
たワーク12の外周面又は内周面に形成された溝などの
段部のエッジ位置を検出するとともに、各エッジ間の距
離を測定する装置である。
【0024】同図に示すように、ワーク12は本体ベー
ス14上に設置されたチルトクロステーブル16に固定
治具18を介してセットされる。このチルトクロステー
ブル16は、図示しない回転駆動装置に駆動されて回転
し、その回転角度が内蔵する回転スケール20によって
読み取られる。このチルトクロステーブル16にセット
されたワーク12は、チルトクロステーブル16に備え
られた図示しないセンタリング機構とチルチング機構と
によってセンタリングとチルチングとが施される。
【0025】本体ベース14上には、コラム22が垂直
に立設されている。コラム22には検出器移動台24が
設けられており、この検出器移動台24は、図示しない
垂直駆動装置に駆動されることにより、コラム22に沿
って上下方向に移動する。また、検出器移動台24に
は、アーム26が水平に支持されており、このアーム2
6は、図示しない水平駆動装置に駆動されることによ
り、検出器移動台24から水平方向に進退移動する。
【0026】アーム26の先端には検出器28が設けら
れている。検出器28には触針30が備えられており、
その触針30の水平方向の変位量がリニアスケール32
によって読み取られる。
【0027】ここで、この触針30は、図2に示すよう
に、円錐状に形成されており、その先端部は、所定の半
径Rをもって球状に形成されている。触針30は、その
先端部30Aとテーパ面30Bとがワーク12の表面に
当接して、ワーク12の表面をトレースする。
【0028】図3は、上記のエッジ位置検出装置10に
組み込まれた制御装置34のブロック図である。この制
御装置34は、エッジ位置検出装置10の各動作をコン
トロールするとともに各測定データのデータ処理を行
う。
【0029】同図に示すように、チルトクロステーブル
16を回転駆動する回転駆動装置36はドライバーユニ
ット38から出力される駆動信号に基づいて駆動され
る。また、検出器28を水平方向に進退移動させる水平
駆動装置40と、検出器移動台24を上下方向に移動さ
せる垂直駆動装置42も同様にドライバーユニット38
から出力される駆動信号に基づいて駆動される。
【0030】そして、回転駆動装置36に駆動されて回
転するチルトクロステーブル16は、その回転角度が回
転スケール20によって測定され、その測定データがデ
ータ処理部44に出力される。また、触針30は、その
変位量が検出器28に備えられたリニアスケール32に
よって測定され、その測定データがデータ処理部44に
出力される。
【0031】データ処理部44は、入力されたチルトク
ロステーブル16の回転角度(=ワーク12の回転角
度)の測定データと、触針30の変位量の測定データと
に基づいてワーク12の周面に形成された段部のエッジ
位置、及び、エッジ間距離を算出する。そして、その算
出結果を表示部(CRT)46に表示するとともに、必
要に応じてプリンタ48からプリントアウトする。
【0032】次に、前記のごとく構成されたエッジ位置
検出装置10を用いたエッジ位置の検出方法、及び、エ
ッジ間距離測定方法について説明する。
【0033】なお、ここでは、図4に示すように、円柱
状のワーク12の外周に形成された溝12Gの幅を測定
する場合について説明する。
【0034】まず、チルトクロステーブル16上に固定
治具18を介してワーク12をセットする。次に、その
セットしたワーク12のアライメントを行う。すなわ
ち、チルチング機構とセンタリング機構とを用いてワー
ク12のチルチングとセンタリングを行う。次に、垂直
駆動装置42と水平駆動装置40とを駆動して、触針3
0をワーク12の外周面に当接させる。以上により測定
準備が完了する。
【0035】次に、回転駆動装置36を駆動してワーク
12を回転させる(図4において矢印A方向に回転させ
る)。ワーク12を回転させると、ワーク12の外周面
に当接された触針30がワーク12の外周面をトレース
する。この際、ワーク12の回転角度が回転スケール2
0によって読み取られ、その測定データがデータ処理部
44に出力される。また、これと同時にワーク12の回
転角度に対応した触針30の変位量がリニアスケール3
2によって読み取られ、その測定データがデータ処理部
44に出力される。
【0036】測定はワーク1回転分行われる。データ処
理部44は、入力されたワーク12の各回転角度と、そ
のワーク12の回転角度に対応した触針30の変位量の
測定データとをメモリに記憶する。
【0037】ところで、このワーク12の外周面をトレ
ースする触針30は円錐状に形成されている。このた
め、触針30は次のようにワーク12の外周面をトレー
スする。すなわち、図5に示すように、ワーク12の円
形部12Cにおいては、触針30の先端部30Aがワー
ク12の円形部12Cに当接してワーク12をトレース
し、ワーク12のエッジ部12E1 、12E2 において
は、触針30のテーパ面30Bがワーク12のエッジ部
12E1 、12E2 に当接してワーク12をトレースす
る。
【0038】ここで、ワーク12は円柱状であるため、
ワーク12の円形部12Cでは触針30の変位量はゼロ
となる。一方、ワーク12のエッジ部12E1 、12E
2 では、触針30のテーパ面30Bが当接してトレース
するため、触針30の変位量は一定の割合で変化してゆ
く。このため、ワーク12の一方側のエッジ部12E 1
の近傍では、ワーク12の回転角度と触針30の変位と
の関係は図6に示すグラフのようになる。
【0039】このグラフから分かるように、ワーク12
のエッジ部12E1 を触針30のテーパ面30Bがトレ
ースすることにより、触針30の変位量の測定データが
変化するので、この触針30の変位量の測定データの変
化点、すなわち、触針30の先端部30Aがワーク12
をトレースしたときの触針30の変位量の測定データ
と、触針30のテーパ面30Bがワーク12をトレース
したときの触針30の変位量の測定データとの境界点を
求めれば、ワーク12のエッジ部12E1 の位置を求め
ることができる。
【0040】この境界点は、図7に示すように、ワーク
12の円形部12Cを触針30がトレースすることによ
り得られるワーク12の回転角度と触針30の変位量と
の関係を表す直線式Y1 と、ワーク12の一方側のエッ
ジ部12E1 を触針30がトレースすることにより得ら
れるワーク12の回転角度と触針30の変位量との関係
を表す直線式Y2 とを算出し、この2つの直線式Y1
2 の交点から求めることができる。そして、この2つ
の直線Y1 、Y2 は、ワーク12の回転角度の測定デー
タと触針30の変位量の測定データとから最小自乗法に
よって算出する。すなわち、ワーク12の回転角度を
x、触針30の変位量をyとし、求める直線をy=ax
+bとすれば、定数a、bは、
【0041】
【数1】 n:計算に使用するデータの総点数 により求まり、これにより各直線Y1 、Y2 を求めるこ
とができる。
【0042】ここで、本実施の形態の触針30は、図2
に示すように、先端部が球状に形成されている。このた
め、図7に示すように、上記のようにして求めた直線Y
1 、Y2 を触針30の先端の半径R分だけ補正する。す
なわち、補正前の直線式Yをy=ax+b、補正後の直
線式Y' をy=ax+b' とすれば、b' は、
【0043】
【数2】b' =b−R×cos(tan-1(a)) となり、これにより、触針30の先端の半径R分だけ補
正された直線Y1 ' 、Y 2 ' が得られる。
【0044】以上のようにして求めた2つの直線Y1 '
、Y2 ' から、その交点P1 を算出し、算出した交点
1 をワーク12のエッジ位置として取得する。すなわ
ち、ワーク12の円形部12Cを触針30がトレースす
ることにより得られるワーク12の回転角度と触針30
の変位量との関係を表す直線式Y1 ' をy=a1 x+b
1 とし、ワーク12のエッジ部12E1 を触針30がト
レースすることにより得られるワーク12の回転角度と
触針30の変位量との関係を表す直線式Y2 ' をy=a
2 x+b2 とすれば、その交点P1 (x1 ,y1 )は、
【0045】
【数3】 x1 =(b2 −b1 )/(a1 −a2 ) y1 =a1 1 +b1 となる。
【0046】ここで、ワーク12の半径をrとすれば、
一方側のエッジ部12E1 の極座標位置P1 ' (x1 '
,y1 ' )は、
【0047】
【数4】x1 ' =(y1 +r)cosx11 ' =(y1 +r)sinx1 となる。
【0048】なお、ワーク12の半径rは測定に先立っ
てあらかじめオペレータがデータ処理部44に入力して
おく。
【0049】以上のようにして、ワーク12に形成され
た溝12Gの一方側のエッジ部12E1 の位置P1 '
(x1 ' ,y1 ' )を求めることができる。
【0050】同様の手順で溝12Gの他方側のエッジ部
12E2 の位置P2 ' (x2 ' ,y 2 ' )を算出する。
すなわち、ワーク12の円形部12Cを触針30がトレ
ースすることにより得られるワーク12の回転角度と触
針30の変位量との関係を表す直線式Y3 と、ワーク1
2の他方側のエッジ部12E2 を触針30がトレースす
ることにより得られるワーク12の回転角度と触針30
の変位量との関係を表す直線式Y4 とを算出し、この2
つの直線式Y3 、Y4 の交点P2 (x2 、y2)を求
め、極座標位置P2 ' (x2 ' ,y2 ' )に変換する。
【0051】なお、この場合、触針30は、まず、その
テーパ面30Bがエッジ部12E2に当接してエッジ部
12E2 を乗り上げ、続いて先端部30Aがワーク12
の円形部12Cに当接して、ワーク12をトレースする
ので、ワーク12の回転角度と触針30の変位量との関
係は図8に示すグラフのようになる。
【0052】以上のようにして、ワーク12に形成され
た溝12Gの両エッジ部12E1 、12E2 の極座標位
置P1 ' 、P2 ' が求まったのち、溝12Gの幅(エッ
ジ間距離)wを算出する(図4参照)。
【0053】なお、この溝12Gの幅wは、両エッジ部
12E1 、12E2 の極座標位置P 1 ' (x1 ' 、
1 ' )、P2 ' (x2 ' ,y2 ' )から、
【0054】
【数5】w=√{(x2 ' −x1 ' )2 +(y2 ' −y
1 ' )2 } で算出することができる。
【0055】以上、一連の工程でワーク12に形成され
た溝12Gの両エッジ部12E1 、12E2 の位置
1 ' 、P2 ' の検出と、溝12Gの幅wの測定が終了
する。検出、測定結果は表示部(CRT)46に表示さ
れるとともに、必要に応じてプリンタ48からプリント
アウトされる。
【0056】このように、本実施の形態のエッジ位置の
検出方法、及び、エッジ間距離の測定方法によれば、ワ
ーク12に形成された溝12G等のエッジ位置の検出、
及び、エッジ間距離の測定を1度で行うことができる。
これにより、短時間で検出、測定を行うことができる。
特に、周面に溝が形成されているワークに対しては、測
定時間を飛躍的に短縮することができる。
【0057】また、合成の手法を用いたりせずに、溝1
2Gの幅w(エッジ間距離)を直接求めることができる
ので、正確な測定結果を得ることができる。
【0058】なお、本実施の形態では、外周に溝12G
が1本形成されたワーク12のエッジ位置の検出と溝幅
の測定を行う例で説明したが、本実施の形態のエッジ位
置の検出方法、及び、エッジ間距離の測定方法を適用す
ることにより、図9に示すように、ワーク12の外周に
形成された突起部12Pの幅wP の測定や、その突起部
12Pの両エッジ部12EP 、12EP の位置の検出を
行うことができる。
【0059】また、同図に示すように、溝12G内に段
部12gが形成されている場合において、その段部12
gのエッジ位置12Eg の検出や、段部12gの幅wg
の測定も行うことができる。
【0060】さらに、同図に示すように、円筒状に形成
されたワーク12の内周に溝13Gや突起13Pが形成
されている場合に、その溝13Gの幅の測定や、溝13
Gの両エッジ部13EG 、13EG の位置の検出を行う
ことができる。同様に突起13Pの幅の測定や、突起1
3Pの両エッジ部13EP 、13EP の位置の測定を行
うこともできる。
【0061】また、本実施の形態では、円錐状に形成さ
れた触針30を用いて測定を行うようにしているが、先
細のテーパ状に形成された触針であれば、他の形状の触
針を用いて測定を行ってもよい。たとえば四角錐状の触
針を用いて測定を行ってもよい。
【0062】また、球状に形成された触針を用いて測定
を行うこともできる。この場合、触針は、次のように、
ワーク12をトレースする。すなわち、図10に示すよ
うに、ワーク12の円形部12Cにおいては、触針50
の先端50Aがワーク12の円形部12Cに当接してワ
ーク12をトレースし、ワーク12のエッジ部12E 1
においては、触針50の周面50Bがワーク12のエッ
ジ部12E1 に当接してワーク12をトレースする。
【0063】このように球状に形成された触針50でワ
ーク12のエッジ部12E1 をトレースすると、ワーク
12の回転角度の変化に対して触針50の変位は曲線的
に変化する。ワーク12のエッジ12E1 の位置は、上
述した円錐状の触針30の場合と同様に、ワーク12の
円形部12Cを触針50の先端50Aがトレースするこ
とにより得られるワーク12の回転角度と触針50の変
位量との関係を表す直線式Y1 と、ワーク12のエッジ
部12E1 を触針50の周面50Bがトレースすること
により得られるワーク12の回転角度と触針50の変位
量との関係を表す曲線式Y2 とを算出し、この直線式Y
1 と曲線式Y2 との交点から求めることができる。そし
て、求めた各エッジ位置からエッジ間距離を求めて溝幅
や突起部の幅、段部の幅などを前記同様に求めることが
できる。
【0064】また、本実施の形態では、ワーク12を一
方向に1回転させて、ワーク12の回転角度と、その回
転角度に対応した触針30の変位量の測定データを取得
するようにしているが、次の方法で測定することによ
り、更に高精度な測定を行うことができる。
【0065】すなわち、まず、ワーク12を図4におい
て矢印A方向に1回転させて、ワーク12の回転角度
と、触針30の変位量の測定データを取得する。次い
で、ワーク12を逆方向、すなわち図4において矢印B
方向に1回転させてワーク12の回転角度と、触針30
の変位量の測定データを取得する。そして、溝12Gの
一方側のエッジ部12E1 の位置を検出するには、ワー
ク12を図4において矢印A方向に回転させたときの測
定データを利用して検出し、溝12Gの他方側のエッジ
部12E2 の位置を検出するには、ワーク12を図4に
おいて矢印B方向に回転させたときの測定データを利用
して検出する。すなわち、触針30が溝12Gに落ち込
む方向の測定データを利用して検出する。これは、触針
30が溝12Gのエッジ部を乗り上げる際、触針30に
撓みが生じるおそれがあるからであり、この触針30の
撓みによる誤差を除去するために、触針30が溝12G
に落ち込む方向の測定データを利用してエッジ位置の検
出を行う。これにより、より精度の高いエッジ位置の検
出を行うことができる。
【0066】図11は、本発明が適用されたエッジ位置
検出装置の第2の実施の形態の全体構成図である。この
エッジ位置検出装置60は、ワーク12の表面に形成さ
れた溝などの段部のエッジ位置を検出するとともに、各
エッジ間の距離を測定する装置である。
【0067】同図に示すように、ワーク62は本体ベー
ス64上に設置された移動テーブル66に固定治具68
を介してセットされる。この移動テーブル66は、図示
しない走行装置に駆動されて移動し、その移動量がリニ
アスケール70によって読み取られる。この移動テーブ
ル66にセットされたワーク62は、移動テーブル66
に備えられた図示しないレベリング機構によってレベリ
ング調整が行われる。
【0068】本体ベース64上には、コラム72が垂直
に立設されている。コラム72には検出器移動台74が
設けられており、この検出器移動台74は、図示しない
垂直駆動装置に駆動されることにより、コラム72に沿
って上下方向に移動する。また、検出器移動台74に
は、アーム76が水平に支持されており、このアーム7
6は、図示しない水平駆動装置に駆動されることによ
り、検出器移動台74から水平方向に進退移動する。
【0069】アーム76の先端には検出器78が設けら
れている。検出器78には触針80が備えられており、
その触針80の垂直方向の変位量がリニアスケール82
によって読み取られる。
【0070】ここで、この触針80は、上述した第1の
実施の形態の触針30と同様に円錐状に形成されてお
り、その先端部は所定の半径をもって球状に形成されて
いる。触針80はその先端部とテーパ面とがワーク62
の表面に当接して、ワーク62の表面をトレースする。
【0071】図12は、上記のエッジ位置検出装置60
に組み込まれた制御装置84のブロック図である。この
制御装置84は、エッジ位置検出装置60の各動作をコ
ントロールするとともに各測定データのデータ処理を行
う。
【0072】同図に示すように、移動テーブル66を回
転駆動する走行装置86はドライバーユニット88から
出力される駆動信号に基づいて駆動される。また、検出
器78を水平方向に進退移動させる水平駆動装置90
と、検出器移動台74を上下方向に移動させる垂直駆動
装置92も同様にドライバーユニット88から出力され
る駆動信号に基づいて駆動される。
【0073】そして、走行装置86に駆動されて移動す
る移動テーブル66は、その移動量がリニアスケール7
0によって測定され、その測定データがデータ処理部9
4に出力される。また、触針80は、その変位量が検出
器78に備えられたリニアスケール82によって測定さ
れ、その測定データがデータ処理部94に出力される。
【0074】データ処理部94は、入力された移動テー
ブル66の移動量度(=ワーク62の移動量)の測定デ
ータと、触針80の変位量の測定データとに基づいてワ
ーク62の表面に形成された段部のエッジ位置、及び、
エッジ間距離を算出する。そして、その算出結果を表示
部(CRT)96に表示するとともに、必要に応じてプ
リンタ98からプリントアウトする。
【0075】次に、前記のごとく構成されたエッジ位置
検出装置60を用いたエッジ位置の検出方法、及び、エ
ッジ間距離測定方法について説明する。
【0076】なお、ここでは、図13に示すように、直
方体状のワーク12の上面に形成された溝62Gの幅を
測定する場合について説明する。
【0077】まず、移動テーブル66上に固定治具68
を介してワーク62をセットする。次に、そのセットし
たワーク62のレベリング調整を行う。次に、垂直駆動
装置92と水平駆動装置90とを駆動して、触針80を
ワーク62の表面に当接させる。以上により測定準備が
完了する。
【0078】次に、走行装置86を駆動してワーク62
を移動させる。ワーク62を移動させると、ワーク62
の表面に当接された触針80がワーク62の表面をトレ
ースする。この際、ワーク62の移動量がリニアスケー
ル70によって読み取られ、その測定データがデータ処
理部94に出力される。また、これと同時にワーク62
の移動量に対応した触針80の変位量がリニアスケール
82によって読み取られ、その測定データがデータ処理
部94に出力される。
【0079】測定はワーク62の一端から他端まで行わ
れる。データ処理部94は、入力されたワーク62の移
動量と、そのワーク62の移動量に対応した触針80の
変位量の測定データとをメモリに記憶する。
【0080】ところで、本実施の形態の触針80は、上
述した第1の実施の形態の触針30と同様に円錐状に形
成されているため、次のようにワーク62の表面をトレ
ースする。すなわち、ワーク62の平坦部62Cにおい
ては、触針80の先端部80Aがワーク62の平坦部6
2Cに当接してワーク62をトレースし、ワーク62の
エッジ部62E1 、62E2 においては、触針80のテ
ーパ面80Bがワーク62のエッジ部62E1 、62E
2 に当接してワーク62をトレースする。
【0081】ここで、ワーク62は直方体状であるた
め、ワーク62の平坦部62Cでは触針80の変位量は
ゼロとなる。一方、ワーク62のエッジ部62E1 、6
2E2では、触針80のテーパ面80Bが当接するた
め、触針80の変位量は一定の割合で変化してゆく。
【0082】したがって、上述した第1の実施の形態の
円柱状のワーク12の場合と同様に、触針80の先端部
80Aがワーク62をトレースしたときの触針80の変
位量の測定データと、触針80のテーパ面80Bがワー
ク62をトレースしたときの触針80の変位量の測定デ
ータとの境界点を求めれば、ワーク62のエッジ部62
1 、62E2 の位置を求めることができる。そして、
この境界点はワーク62の平坦部62Cを触針80がト
レースすることにより得られるワーク62の移動量と触
針80の変位量との関係を表す直線式Y1 、Y3 と、ワ
ーク62のエッジ部62E1 、62E2 を触針80がト
レースすることにより得られるワーク62の移動量と触
針80の変位量との関係を表す直線式Y2 、Y4 とを算
出し、その直線式Y1 、Y2 と直線式Y3 、Y4 の交点
1 、P2 から求めることができる。
【0083】なお、直線式Y1 、Y2 、Y3 、Y4 は上
述した第1の実施の形態と同様に、ワーク62の移動量
の測定データと触針80の変位量の測定データとから最
小自乗法によって算出する。
【0084】また、本実施の形態の触針80は、上述し
た第1の実施の形態と同様に先端部が球状に形成されて
いるため、求めた直線Y1 、Y2 、Y3 、Y4 を触針8
0の先端の半径R分だけ補正する。
【0085】そして、その補正した直線式Y1 ' 、
3 ' と直線式Y2 ' 、Y4 ' とからそれぞれの交点P
1 、P2 を算出し、求めた交点P1 (x1 ,y1 )、P
2 (x2,y2 )をワーク62のエッジ位置62E1
62E2 の座標位置として取得する。
【0086】以上のようにして、ワーク62に形成され
た溝62Gの両エッジ部62E1 、62E2 の座標位置
1 、P2 が求まったのち、溝62Gの幅(エッジ間距
離)wを算出する(図13参照)。
【0087】なお、この溝62Gの幅wは、両エッジ部
62E1 、62E2 の座標位置P1(x1 、y1 )、P
2 (x2 ,y2 )から、
【0088】
【数6】 w=√{(x2 −x1 2 +(y2 −y1 2 } で算出することができる。
【0089】以上、一連の工程でワーク62に形成され
た溝62Gの両エッジ部62E1 、62E2 の位置
1 、P2 の検出と、溝62Gの幅wの測定が終了す
る。検出、測定結果は表示部(CRT)96に表示され
るとともに、必要に応じてプリンタ98からプリントア
ウトされる。
【0090】このように、本実施の形態のエッジ位置の
検出方法、及び、エッジ間距離の測定方法によれば、上
述した第1の実施の形態と同様にワーク62に形成され
た溝62G等のエッジ位置の検出、及び、エッジ間距離
の測定を1度で行うことができる。これにより、短時間
で検出、測定を行うことができる。また、合成の手法を
用いたりせずに、溝62Gの幅w(エッジ間距離)を直
接求めることができるので、正確な測定結果を得ること
ができる。
【0091】なお、本実施の形態では、直方体状のワー
ク62の表面に形成された溝62Gのエッジ位置62E
1 、62E2 及び溝幅wを測定する場合について説明し
たが、本実施の形態のエッジ位置の検出方法、及び、エ
ッジ間距離の測定方法を適用することにより、直方体状
のワークの表面から突出して形成された突起部の幅の測
定や、その突起部の両エッジ部の位置の検出を行うこと
ができる。また、溝内に段部が形成されている場合にお
いて、その段部のエッジ位置の検出や、段部の幅の測定
も行うことができる。
【0092】また、本実施の形態では、円錐状に形成さ
れた触針80を用いて測定を行うようにしているが、先
細のテーパ状に形成された触針であれば、他の形状の触
針を用いて測定を行ってもよい。たとえば四角錐状の触
針を用いて測定を行ってもよい。
【0093】さらに、上述した第1の実施の形態の場合
と同様に、球状に形成された触針を用いて測定を行うこ
ともできる。この場合、触針は、ワーク62の平坦部6
2Cでは、触針の先端部がワーク62の平坦部62Cに
当接してワーク62をトレースし、ワーク62のエッジ
部62E1 においては、触針の周面がワーク62のエッ
ジ部62E1 に当接してワーク62をトレースする。
【0094】このように球状に形成された触針でワーク
62のエッジ部62E1 をトレースすると、ワーク62
の移動量の変化に対して触針の変位は曲線的に変化する
ので、このワーク62のエッジ部を触針の周面がトレー
スすることにより得られるワーク62の移動量と触針の
変位量との関係を表す曲線式Y2 と、ワーク62の平坦
部62Cを触針の先端がトレースすることにより得られ
るワーク62の移動量と触針の変位量との関係を表す直
線式Y1 とを算出し、この直線式Y1 と曲線式Y2 との
交点からワーク62のエッジ部62E1 の位置を求める
ことができる。そして、求めたエッジ位置からエッジ間
距離を求めて溝幅や突起部の幅、段部の幅などを前記第
1の実施の形態と同様に求めることができる。
【0095】また、本実施の形態では、ワーク12を一
方向に1回移動させて、ワーク62の移動量と、その移
動量に対応した触針80の変位量の測定データを取得す
るようにしているが、上述した第1の実施の形態と同様
に、ワーク62を正逆二方向に移動させて、ワーク62
の移動量と、触針80の変位量の測定データを取得し、
触針80が溝62Gに落ち込む方向の測定データを利用
してエッジ位置の検出を行うことにより、より精度の高
いエッジ位置の検出を行うことができる。
【0096】また、本実施の形態では、ワーク62側を
移動させて測定を行っているが、触針80側を移動させ
て測定を行うようにしてもよい。
【0097】なお、上述した第1、第2の実施の形態の
エッジ位置検出方法及びエッジ間距離測定方法によれ
ば、ワークの表面をトレースして得られた触針の変位量
の測定データを利用してエッジ位置の検出及びエッジ間
距離の測定を行っているため、そのエッジ位置の検出及
びエッジ間距離の測定と同時に微細な形状測定も行うこ
とができる。
【0098】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
先端が先細のテーパ状に形成された触針又は球状に形成
された触針を用いてワークの表面を1回トレースするこ
とにより、そのワークの表面に形成された凹凸部のエッ
ジ位置の検出及びエッジ間距離の測定を簡単かつ正確に
行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】エッジ位置検出装置の第1の実施の形態の全体
構成図
【図2】触針の構成を示す正面図
【図3】エッジ位置検出装置に組み込まれた制御装置の
ブロック図
【図4】ワークの平面図
【図5】触針の移動軌跡を示す説明図
【図6】ワークの回転角度と触針の変位量との関係を表
すグラフ
【図7】ワークの回転角度と触針の変位量との関係を表
すグラフ
【図8】ワークの回転角度と触針の変位量との関係を表
すグラフ
【図9】ワークの平面図
【図10】球状に形成された触針の移動軌跡を示す説明
【図11】エッジ位置検出装置の第2の実施の形態の全
体構成図
【図12】エッジ位置検出装置に組み込まれた制御装置
のブロック図
【図13】ワークの側面図
【図14】従来の測定方法の説明図
【符号の説明】
10…エッジ位置検出装置、12…ワーク、12C…円
形部、12E1 、12E2 …エッジ部、12G…溝、1
4…本体ベース、16…チルトクロステーブル、18…
固定治具、20…回転スケール、22…コラム、24…
検出器移動台、26…アーム、28…検出器、30…触
針、30A…先端部、30B…テーパ面、32…リニア
スケール、34…制御装置、36…回転駆動装置、38
…ドライバーユニット、40…水平駆動装置、42…垂
直駆動装置、44…データ処理部、46…表示部、48
…プリンタ、50…触針、50A…先端部、50B…周
面、60…エッジ位置検出装置、62…ワーク、62E
1 、62E2 …エッジ部、62G…溝、64…本体ベー
ス、66…移動テーブル、68…固定治具、70…リニ
アスケール、72…コラム、74…検出器移動台、76
…アーム、78…検出器、80…触針、80A…先端
部、80B…テーパ面、82…リニアスケール、84…
制御装置、86…走行装置、88…ドライバーユニッ
ト、90…水平駆動装置、92…垂直駆動装置、94…
データ処理部、96…表示部、98…プリンタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−332765(JP,A) 特開 平8−82632(JP,A) 特開 昭53−9145(JP,A) 特開 平4−46731(JP,A) 特開 平7−190751(JP,A) 特開 平8−43078(JP,A) 特開 平7−83650(JP,A) 特開 平9−250921(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 21/00

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円柱状又は円筒状のワークの外周面又は
    内周面に形成された段部のエッジ位置を検出するエッジ
    位置検出方法において、 先端が先細のテーパ状に形成された触針をワークの表面
    に当接し、 前記ワークを回転させ、前記ワークの面部では前記触針
    の先端を当接させるとともに、前記ワークのエッジ部で
    は前記触針のテーパ面を当接させて前記ワークの表面を
    前記触針でトレースし、 前記トレース時における前記ワークの回転角度を測定す
    るとともに、前記触針の変位量を測定し、 前記ワークの面部を前記触針の先端が当接してトレース
    することにより得られる前記ワークの回転角度と前記触
    針の変位量との関係を表す直線式Y1 を算出するととも
    に、前記ワークのエッジ部を前記触針のテーパ面が当接
    してトレースすることにより得られる前記ワークの回転
    角度と前記触針の変位量との関係を表す直線式Y2 を算
    出し、 直線式Y1 と直線式Y2 の交点を算出して、その交点を
    前記ワークの段部のエッジ位置として取得することを特
    徴とするエッジ位置検出方法。
  2. 【請求項2】 円柱状又は円筒状のワークの外周面又は
    内周面に形成された段部のエッジ位置を検出するエッジ
    位置検出装置において、 先端が先細のテーパ状に形成され、ワークの表面に当接
    される触針と、 前記ワークを回転させ、前記ワークの面部では前記触針
    の先端を当接させるとともに、前記ワークのエッジ部で
    は前記触針のテーパ面を当接させて前記ワークの表面を
    前記触針でトレースする回転手段と、 前記トレース時における前記ワークの回転角度を測定す
    る回転角度測定手段と、 前記トレース時における前記触針の変位量を測定する変
    位量測定手段と、 前記ワークの面部を前記触針の先端が当接してトレース
    することにより得られる前記ワークの回転角度と前記触
    針の変位量との関係を表す直線式Y1 を算出するととも
    に、前記ワークのエッジ部を前記触針のテーパ面が当接
    してトレースすることにより得られる前記ワークの回転
    角度と前記触針の変位量との関係を表す直線式Y2 を算
    出し、直線式Y1 と直線式Y2 の交点を算出して、その
    交点を前記ワークの段部のエッジ位置として取得する演
    算手段と、 からなることを特徴とするエッジ位置検出装置。
  3. 【請求項3】 ワークの表面に形成された段部のエッジ
    位置を検出するエッジ位置検出方法において、 先端が先細のテーパ状に形成された触針をワークの表面
    に当接し、 前記ワークと前記触針とを相対的に移動させ、前記ワー
    クの面部では前記触針の先端を当接させるとともに、前
    記ワークのエッジ部では前記触針のテーパ面を当接させ
    て前記ワークの表面を前記触針でトレースし、 前記トレース時における前記ワークの相対的な移動量を
    測定するとともに、前記触針の変位量を測定し、 前記ワークの面部を前記触針の先端が当接してトレース
    することにより得られる前記ワークの移動量と前記触針
    の変位量との関係を表す直線式Y1 を算出するととも
    に、前記ワークのエッジ部を前記触針のテーパ面が当接
    してトレースすることにより得られる前記ワークの移動
    量と前記触針の変位量との関係を表す直線式Y2 とを算
    出し、 直線式Y1 と直線式Y2 の交点を算出し、その交点を前
    記ワークの段部のエッジ位置として取得することを特徴
    とするエッジ位置検出方法。
  4. 【請求項4】 ワークの表面に形成された段部のエッジ
    位置を検出するエッジ位置検出装置において、 先端が先細のテーパ状に形成され、ワークの表面に当接
    される触針と、 前記ワークと前記触針とを相対的に移動させ、前記ワー
    クの面部では前記触針の先端を当接させるとともに、前
    記ワークのエッジ部では前記触針のテーパ面を当接させ
    て前記ワークの表面を前記触針でトレースする移動手段
    と、 前記トレース時における前記ワークの相対的な移動量を
    測定する移動量測定手段と、 前記トレース時における前記触針の変位量を測定する変
    位量測定手段と、 前記ワークの面部を前記触針の先端が当接してトレース
    することにより得られる前記ワークの移動量と前記触針
    の変位量との関係を表す直線式Y1 を算出するととも
    に、前記ワークのエッジ部を前記触針のテーパ面が当接
    してトレースすることにより得られる前記ワークの移動
    量と前記触針の変位量との関係を表す直線式Y2 を算出
    し、直線式Y1 と直線式Y2 の交点を算出し、その交点
    を前記ワークの段部のエッジ位置として取得する演算手
    段と、 からなることを特徴とするエッジ位置検出装置。
  5. 【請求項5】 円柱状又は円筒状のワークの外周面又は
    内周面に形成された2つのエッジ間の距離を測定するエ
    ッジ間距離測定方法において、 先端が先細のテーパ状に形成された触針をワークの表面
    に当接し、 前記ワークを回転させ、前記ワークの面部では前記触針
    の先端を当接させるとともに、前記ワークのエッジ部で
    は前記触針のテーパ面を当接させて前記ワークの表面を
    前記触針でトレースし、 前記トレース時における前記ワークの回転角度を測定す
    るとともに、前記触針の変位量を測定し、 前記ワークの第1の面部を前記触針の先端が当接してト
    レースすることにより得られる前記ワークの回転角度と
    前記触針の変位量との関係を表す直線式Y1 を算出する
    とともに、前記ワークの第1のエッジ部を前記触針のテ
    ーパ面が当接してトレースすることにより得られる前記
    ワークの回転角度と前記触針の変位量との関係を表す直
    線式Y2 を算出し、 直線式Y1 と直線式Y2 との交点P1 を算出し、 前記ワークの第2の面部を前記触針の先端が当接してト
    レースすることにより得られる前記ワークの回転角度と
    前記触針の変位量との関係を表す直線式Y3 を算出する
    とともに、前記ワークの第2のエッジ部を前記触針のテ
    ーパ面が当接してトレースすることにより得られる前記
    ワークの回転角度と前記触針の変位量との関係を表す直
    線式Y4 を算出し、 直線式Y3 と直線式Y4 との交点P2 を算出し、 交点P1 と交点P2 との間の距離を算出して、その距離
    を前記ワークの表面に形成されたエッジ間の距離として
    取得することを特徴とするエッジ間距離測定方法。
  6. 【請求項6】 円柱状又は円筒状のワークの外周面又は
    内周面に形成された2つのエッジ間の距離を測定するエ
    ッジ間距離測定装置において、 先端が先細のテーパ状に形成され、ワークの表面に当接
    する触針と、 前記ワークを回転させ、前記ワークの面部では前記触針
    の先端を当接させるとともに、前記ワークのエッジ部で
    は前記触針のテーパ面を当接させて前記ワークの表面を
    前記触針でトレースする回転手段と、 前記トレース時における前記ワークの回転角度を測定す
    る回転角度測定手段と、 前記トレース時における前記触針の変位量を測定する変
    位量測定手段と、 前記ワークの第1の面部を前記触針の先端が当接してト
    レースすることにより得られる前記ワークの回転角度と
    前記触針の変位量との関係を表す直線式Y1 を算出する
    とともに、前記ワークの第1のエッジ部を前記触針のテ
    ーパ面が当接してトレースすることにより得られる前記
    ワークの回転角度と前記触針の変位量との関係を表す直
    線式Y2 を算出し、直線式Y1 と直線式Y2 との交点P
    1 を算出し、前記ワークの第2の面部を前記触針の先端
    が当接してトレースすることにより得られる前記ワーク
    の回転角度と前記触針の変位量との関係を表す直線式Y
    3を算出するとともに、前記ワークの第2のエッジ部を
    前記触針のテーパ面が当接してトレースすることにより
    得られる前記ワークの回転角度と前記触針の変位量との
    関係を表す直線式Y4 を算出し、直線式Y3 と直線式Y
    4 との交点P2 を算出し、交点P1 と交点P2 との間の
    距離を算出して、その距離を前記ワークの表面に形成さ
    れたエッジ間の距離として取得する演算手段と、 からなることを特徴とするエッジ間距離測定装置。
  7. 【請求項7】 ワークの表面に形成された2つのエッジ
    間の距離を測定するエッジ間距離測定方法において、 先端が先細のテーパ状に形成された触針をワークの表面
    に当接し、 前記ワークと前記触針とを相対的に移動させ、前記ワー
    クの面部では前記触針の先端を当接させるとともに、前
    記ワークのエッジ部では前記触針のテーパ面を当接させ
    て前記ワークの表面を前記触針でトレースし、 前記トレース時における前記ワークの相対的な移動量を
    測定するとともに、前記触針の変位量とを測定し、 前記ワークの第1の面部を前記触針の先端が当接してト
    レースすることにより得られる前記ワークの移動量と前
    記触針の変位量との関係を表す直線式Y1 を算出すると
    ともに、前記ワークの第1のエッジ部を前記触針のテー
    パ面が当接してトレースすることにより得られる前記ワ
    ークの移動量と前記触針の変位量との関係を表す直線式
    2 を算出し、 直線式Y1 と直線式Y2 との交点P1 を算出し、 前記ワークの第2の面部を前記触針の先端が当接してト
    レースすることにより得られる前記ワークの移動量と前
    記触針の変位量との関係を表す直線式Y3 を算出すると
    ともに、前記ワークの第2のエッジ部を前記触針のテー
    パ面が当接してトレースすることにより得られる前記ワ
    ークの移動量と前記触針の変位量との関係を表す直線式
    4 を算出し、 直線式Y3 と直線式Y4 との交点P2 を算出し、 交点P1 と交点P2 との間の距離を算出して、その距離
    を前記ワークの表面に形成されたエッジ間の距離として
    取得することを特徴とするエッジ間距離測定方法。
  8. 【請求項8】 ワークの表面に形成された2つのエッジ
    間の距離を測定するエッジ間距離測定装置において、 先端が先細のテーパ状に形成され、ワークの表面に当接
    される触針と、 前記ワークと前記触針とを相対的に移動させ、前記ワー
    クの面部では前記触針の先端を当接させるとともに、前
    記ワークのエッジ部では前記触針のテーパ面を当接させ
    て前記ワークの表面を前記触針でトレースする移動手段
    と、 前記トレース時における前記ワークの相対的な移動量を
    測定する移動量測定手段と、 前記トレース時における前記触針の変位量を測定する変
    位量測定手段と、 前記ワークの第1の面部を前記触針の先端が当接してト
    レースすることにより得られる前記ワークの移動量と前
    記触針の変位量との関係を表す直線式Y1 を算出すると
    ともに、前記ワークの第1のエッジ部を前記触針のテー
    パ面が当接してトレースすることにより得られる前記ワ
    ークの移動量と前記触針の変位量との関係を表す直線式
    2 を算出し、直線式Y1 と直線式Y2 との交点P1
    算出し、前記ワークの第2の面部を前記触針の先端が当
    接してトレースすることにより得られる前記ワークの移
    動量と前記触針の変位量との関係を表す直線式Y3 を算
    出するとともに、前記ワークの第2のエッジ部を前記触
    針のテーパ面が当接してトレースすることにより得られ
    る前記ワークの移動量と前記触針の変位量との関係を表
    す直線式Y4 を算出し、直線式Y3 と直線式Y4 との交
    点P2 を算出し、交点P1 と交点P2 との間の距離を算
    出して、その距離を前記ワークの表面に形成されたエッ
    ジ間の距離として取得する演算手段と、 からなることを特徴とするエッジ間距離測定装置。
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