JP3476509B2 - 熱力学的に安定なループを有するヘアピン型リボザイム - Google Patents

熱力学的に安定なループを有するヘアピン型リボザイム

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JP3476509B2
JP3476509B2 JP21713793A JP21713793A JP3476509B2 JP 3476509 B2 JP3476509 B2 JP 3476509B2 JP 21713793 A JP21713793 A JP 21713793A JP 21713793 A JP21713793 A JP 21713793A JP 3476509 B2 JP3476509 B2 JP 3476509B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱力学的に安定なルー
プ構造を有しリボザイム活性を有するポリリボヌクレオ
チド、該ポリリボヌクレオチドをコードするDNA、該
DNAを含むことからなる発現ベクター、該発現ベクタ
ーをトランスフェクトした宿主細胞、及び、該リボザイ
ム活性を有するポリリボヌクレオチドによる基質ポリリ
ボヌクレオチドの特定部位の切断方法に関する。
【0002】
【従来の技術】タバコリングスポットウイルスのサテラ
イトRNAの+鎖やアボカドサンブロッチウイロイドの
+鎖や−鎖は、Mg2+存在下自分自身の触媒活性で切断さ
れる(Science 231,1577-1580(1986)) 。この切断活性に
必要なRNAの構造が明らかにされ、ハンマーヘッド型
リボザイムと名付けられた。(Nucleic Acids Res. 14,3
627-3640(1986))。 このリボザイムを用いた標的RNA
の配列特異的切断法も開発された(Nucleic Acids Res.,
17, 7059-7071(1989)) 。
【0003】一方、タバコリングスポットウイルスのサ
テライトRNAの−鎖も切断反応を起こし、特定部位で
の切断が明らかにされた(Nature 323, 349-353(1986))
。又、近年この切断に必要なRNAの最小領域が明ら
かにされた。(Biochemistry,28,4929-4933(1989)) 。こ
の触媒活性を持つRNAは50ヌクレオチドから成り、
このRNA内にヘアピンループ構造を有するモデルが提
唱され、ヘアピン型リボザイムと名付けられた。本発明
者らや他の研究グループは、このヘアピン型リボザイム
のヌクレオチドを他のヌクレオチドに変換し、切断反応
に重要ないくつかのヌクレオチドを明らかにしている。
(Nature 354,320-322(1991),Nucleic Acids Res. 19,68
33-6838(1991))。また、最近Burke らのグループでは、
ランダムな変異をもつDNAとPCR(ポリメラーゼ連
鎖反応)法を用いたin vitro selectionによってヘアピ
ン型リボザイムの切断反応と連結反応に重要な塩基配列
を明らかにしている。(Gene & Development 6, 129-134
(1992)) 。本発明者らは、ヘアピンループ部分を欠失し
たRNAでも触媒反応が進行することも明らかにしてい
る(Nuceic Acids Res. 19, 6833-6838(1991)) 。
【0004】一方、近年のRNAの合成法の発展により
RNAを大量に得ることが可能になり、RNAの高次構
造や物理化学的性質に関する研究が活発になってきた。
バクテリオファージT4 のmRNAや、大腸菌の16S
リボゾームRNAでは、高頻度に5'CUUCGG3'配列が存在
し、この配列が形成するヘアピンループ構造が熱力学的
に安定であることが明らかにされた(Pro.Nat. Acad. Sc
i. USA, 85, 1364-1368,(1988):Nature, 346,680-682,
(1990))。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、リボザ
イム内に1か所存在するヘアピンループのヌクレオチド
配列が上記の熱力学的に安定な5'CUUCGG3'配列であるポ
リリボヌクレオチドを調製し、このポリリボヌクレオチ
ドが高いリボザイム切断活性を有することを見出し、本
発明を完成した。本発明におけるリボザイムは熱力学的
に安定なヘアピンループ構造を有していることより、生
体内で目的のポリリボヌクレオチドを効率よく切断する
ことが期待される。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、 (1)分子中に、以下の一般式(I):
【0007】
【化3】
【0008】で示されるヌクレオチド配列を含むポリリ
ボヌクレオチド(式中、Uはウラシルヌクレオチド、C
は、シトシンヌクレオチド、Aはアデニンヌクレオチ
ド、Gは、グアニンヌクレオチドを表し、Sはアデニン
ヌクレオチド又はシトシンヌクレオチドのいずれかを表
し、Q1 〜Qn は同一又は異なってウラシルヌクレオチ
ド、アデニンヌクレオチド、シトシンヌクレオチド又は
グアニンヌクレオチドのいずれかを表し、R1 〜Rn
1 〜Qn にそれぞれ相補的なヌクレオチドを表し、W
1 〜W4 は同一又は異なってウラシルヌクレオチド、ア
デニンヌクレオチド、シトシンヌクレオチド又はグアニ
ンヌクレオチドのいずれかを表し、X1 〜Xm は同一又
は異なってウラシルヌクレオチド、アデニンヌクレオチ
ド、シトシンヌクレオチド又はグアニンヌクレオチドの
いずれかを表し、m,nは同一又は異なって1〜10の
整数を表す。)に関し、好適には、 (2)(1)記載の一般式(I)において、Sがアデニ
ンヌクレオチドであり、nが3であるポリリボヌクレオ
チドである。
【0009】最適には、以下の化合物及びである。
【0010】
【化4】
【0011】
【化5】
【0012】また、本発明は、 (3)以下の一般式(II)で示されるヌクレオチド配列を
含むポリリボヌクレオチドαを用いて、一般式(II)で示
されるヌクレオチド配列を含むポリリボヌクレオチドβ
を式中の矢印の部位において切断する方法:
【0013】
【化6】
【0014】(式中、Uはウラシルヌクレオチド、Cは
シトシンヌクレオチド、Aはアデニンヌクレオチド、G
はグアニンヌクレオチドを表し、Sはアデニンヌクレオ
チド又はシトシンヌクレオチドのいずれかを表し、Q1
〜Qn は同一又は異なってウラシルヌクレオチド、アデ
ニンヌクレオチド、シトシンヌクレオチド又はグアニン
ヌクレオチドのいずれかを表し、R1 〜Rn はQ1 〜Q
n にそれぞれ相補的なヌクレオチドを表し、W1 〜W4
は同一又は異なってウラシルヌクレオチド、アデニンヌ
クレオチド、シトシンヌクレオチド又はグアニンヌクレ
オチドのいずれかを表し、X1 〜Xm は同一又は異なっ
てウラシルヌクレオチド、アデニンヌクレオチド、シト
シンヌクレオチド又はグアニンヌクレオチドのいずれか
を表し、Pはウラシルヌクレオチド、アデニンヌクレオ
チド、シトシンヌクレオチド又は、グアニンヌクレオチ
ドのいずれかを表し、Lはウラシルヌクレオチド、アデ
ニンヌクレオチド又はシトシンヌクレオチドのいずれか
を表し、Vは、Sがシトシンヌクレオチドの場合にはア
デニンヌクレオチドを表し、Sがアデニンヌクレオチド
の場合には、ウラシルヌクレオチド又はシトシンヌクレ
オチドのいずれかを表し、Y1 〜Y4 はW1 〜W4 にそ
れぞれ相補的なヌクレオチドを表し、Z1 〜Zm はX1
〜Xm にそれぞれ相補的なヌクレオチドを表し、m,n
は同一又は異なって1〜10の整数を表す。)に関し、
好適には、 (4)(3)記載の一般式(II)において、Sがアデニン
ヌクレオチドでnが3であるポリリボヌクレオチドαを
用いて、LがウラシルヌクレオチドでVがシトシンヌク
レオチドであるポリリボヌクレオチドβを切断する方法
である。
【0015】本発明のポリリボヌクレオチドは高いリボ
ザイム活性を有し(以下、「リボザイム・ポリリボヌク
レオチド」という。)、細胞中で一定の配列を有するポ
リリボヌクレオチドを特異的に切断する能力を有する。
したがって、植物・動物又は人体を問わずこれらの生体
に悪影響をもたらすポリリボヌクレオチドが存在する場
合には、リボザイム・ポリリボヌクレオチドを用いた生
体内にて特異的に該ポリリボヌクレオチドを切断するこ
とが可能である。
【0016】本発明のDNAは、本発明のリボザイム・
ポリリボヌクレオチドをコードするものであり、好適な
ベクターを用いて細胞内に取り込ませることにより所望
のポリリボヌクレオチドを特異的に切断する能力を有す
る。対象とする細胞は、植物・動物又は人体を問わな
い。
【0017】また、本発明の切断方法のうち、好適には
(4)記載の切断方法である。 本発明の前記一般式
(I)又は(II)で示される化合物は、塩の形で使用する
ことができる。そのような塩としては、例えばナトリウ
ム、カリウムのようなアルカリ金属;カルシウムのよう
なアルカリ土類金属;アンモニア;リジン、アルギニン
のような塩基性アミノ酸;トリエチルアミンのようなア
ルキルアミン類;などの無機塩又は有機塩を挙げること
ができる。
【0018】本発明のポリリボヌクレオチドは、Americ
an Bionetics社より購入した、2´−水酸基をtert−ブ
チルジメチルシリル基、5´−水酸基をジトメキシトリ
チル基で保護したヌクレオシド3´−O−ホスホロアミ
ダイト体を用いて、AppliedBiosystem社のDNA/RN
A自動合成機により所望の配列のものを合成することが
できる(Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 85, 5764-5768,
(1988))。
【0019】リン酸基についたβ−シアノエチル基の除
去、ポリリボヌクレオチド鎖の担体からの切り出し及び
塩基部のアシル基の除去をアルカリ処理により行い、テ
トラブチルアンモニウムフルオリド処理により2´−水
酸基の保護基を除去し、酸処理を行って5´−水酸基の
保護基を除去する。これに続く脱塩処理、逆相およびイ
オン交換クロマトグラフィー(高速液体クロマトグラフ
ィーを含む。)等の各種クロマトグラフィーなど、通常
の核酸精製に用いられる精製操作で精製することによ
り、前記一般式(I)又は(II)に示される化合物を得る
ことができる。
【0020】リボザイム・ポリリボヌクレオチドによる
基質ポリリボヌクレオチド鎖のinvitro 切断反応は、以
下の操作により行うことができる。
【0021】基質として用いるポリリボヌクレオチドの
5´末端をラジオアイソトープ等で標識する。この標識
ポリリボヌクレオチドに対し、塩化マグネシウム含有緩
衝液中にてリボザイム・ポリリボヌクレオチドを加え加
温する。
【0022】反応温度は、0〜100℃が好適であり、
さらに好適には30〜50℃である。
【0023】一定時間後、反応液中にEDTAを加えること
により反応を停止させ、この溶液についてホモクロマト
グラフィーを行う。切断生成物をFujiバイオイメージア
ナライザーBAS 2000システムで定量することにより切断
率を算出することができる。
【0024】リボザイム・ポリリボヌクレオチドをコー
ドするDNA鎖は、Applied Biosystems 社DNA自動
合成機により合成することができる。得られたDNAの
配列決定は、例えばマキサム−ギルバートの化学修飾法
(Maxam,A.M.and Gilbert,W.(1980):“Methods in Enzym
ology ”65,499-559) やM13ファージを用いるジデオ
キシヌクレオチド鎖終結法(Messing,J.and Vieira,J.(1
982)Gene 19,269-276)等により行なうことができる。
【0025】また、このDNA鎖をアニーリングするこ
とにより二本鎖とし、DNAリガーゼを用いて細胞内で
作用するプロモーターの支配下に該二本鎖DNAを連結
し、発現ベクターを構築することができる。
【0026】この発現ベクターを宿主細胞へ導入するこ
とにより、本発明の宿主細胞を得ることができ、また、
同時に本発明の発現ベクターを量産することができる。
【0027】宿主細胞としては以下のものが例示され
る。
【0028】原核細胞の宿主細胞としては、例えば大腸
菌(Escherichia coli)や枯草菌(Bacillus subtilis) 等
が挙げられる。目的の遺伝子をこれらの宿主細胞内で形
質発現させるには、宿主細胞と適合し得る種由来のレプ
リコン、すなわち複製起点及び調節配列を含んでいるプ
ラスミドベクターで宿主細胞をトランスフェクトさせれ
ばよい。また、ベクターはトランスフェクトされた細胞
に表現形質(表現型)の選択性を付与することができる
配列を持つものが好ましい。
【0029】例えば、大腸菌としては、E.coli K12株等
がよく用いられ、ベクターとしては一般にpBR322やpUC
系のプラスミドがよく用いられるが、本発明ではこれら
に限定されず、公知の各種の菌株及びベクターがいずれ
も利用できる。
【0030】プロモーターとしては、大腸菌においては
トリプトファン(trp) プロモーター、ラクトース(lac)
プロモーター、トリプトファン・ラクトース(tac) プロ
モーター、リポプロテイン(lpp) プロモーター、バクテ
リオファージ由来のラムダ(λ)PLプロモーター、ポ
リペプチド鎖伸長因子Tu(tufB)プロモーター等が挙げら
れ、いずれのプロモーターも本発明のリボザイム・ポリ
リボヌクレオチドの産生に使用することができる。
【0031】枯草菌としては、例えば、207-25株が好ま
しく、ベクターとしてはpTUB28(Ohmura K.,et al.,(198
4),J.Biochem.,95,87-93) 等が用いられるが、本発明は
これらに限定されない。
【0032】プロモーターとしては、枯草菌のα−アミ
ラーゼ遺伝子の調節配列がよく用いられる。
【0033】真核生物の宿主細胞には、脊椎動物、昆
虫、酵母等の細胞が含まれ、脊椎動物細胞としては、例
えば、マウスの細胞であるNIH-3T3 細胞(J.Virol.,4,54
9-553,(1969)) 、サルの細胞であるCOS 細胞(Gluzman
Y.,(1981),Cell,23,175-182) やチャイニーズ・ハムス
ター卵巣細胞(CHO) のジヒドロ葉酸レダクターゼ欠損株
(Urlaub G.and Chasin,L.A.,(1980),Proc.Natl.Acad.Sc
i.USA,77,4216-4220) 等がよく用いられているが、本発
明は、これらに限定されない。
【0034】脊椎動物細胞の発現ベクターとしては、通
常発現しようとする遺伝子の上流に位置するプロモータ
ー、RNAのスプライシング部位、ポリアデニル化部位
及び転写終結配列等を有するものを使用でき、これらは
さらに必要に応じて複製起点を有してもよい。該発現ベ
クターの例としては、SV40の初期プロモーターを有する
pSV2dhfr(Subramani S.et al.(1981),Mol.Cell,Biol.,
1,854-864) 等を例示できるが、本発明はこれらに限定
されない。
【0035】また、真核微生物としては酵母も使用し得
る。該酵母等の真核微生物の発現ベクターとしては、例
えば、アルコール脱水素酵素遺伝子のプロモーター(Ben
netzen J.and Hall B.D.,(1982),J.Biol.Chem.,257,301
8-3025) や酸性ホスファターゼ遺伝子のプロモーター(M
iyanohara A.et al.(1983),Proc.Natl.Acad.Sci.USA,8
0,1-5) 等を使用できる。
【0036】このようにして得られたベクターを導入さ
せることにより他の原核生物又は真核生物の宿主細胞を
形質転換させることができる。さらに、これらのベクタ
ーに適当なプロモーター及び形質発現にかかわる配列を
導入することにより、それぞれの宿主細胞において遺伝
子を発現させることが可能である。
【0037】宿主細胞として大腸菌を用いる場合を例に
挙げると、発現ベクターとしては、pBR322複製起点を有
し、大腸菌において自律増殖が可能であり、さらに転写
プロモーター、翻訳開始シグナルを備えたものを用いる
ことができる。該発現ベクターはカルシウム−クロライ
ド法(Mandel M.and A.Higa J.Mol.Biol.53,154,(197
0))、Hanahan の方法(Hanahan D.and M.Meselson,Gene,
10,63,(1980))及び電気パルス穿孔法(Neumann E.et a
l.,(1982)EMBO J.1,841-845) 等により大腸菌に取り込
ませることができ、かくして所望のベクターがトランス
フェクトされた細胞を得ることができる。
【0038】上記で得られる所望のベクターがトランス
フェクトされた細胞は、常法に従い培養することがで
き、該培養により細胞内に所望のリボザイム・ポリリボ
ヌクレオチドが産生される。該培養に用いられる培地と
しては、採用した宿主細胞に応じて慣用される各種のも
のが適宜選択でき、例えば、上記大腸菌であればトリプ
トン−イースト培地(バクトトリプトン1.6 %、イース
トエキストラクト1.0 %、NaCl 10.5 %、(pH7.0))やペ
プトン培地(DIFCO社) 等を使用できる。
【0039】また、COS 細胞を用いる場合を例に挙げる
と、発現ベクターとしては、SV40複製起点を有し、COS
細胞において自律増殖が可能であり、さらに転写プロモ
ーター、転写終結シグナル及びRNAスプライス部位を
備えたものを用いることができる。該発現ベクターはDE
AE−デキストラン法(Luthman,H.and Magnusson,G.(198
3)Nucleic Acids Res.11,1295-1308)、リン酸カルシウ
ム−DNA共沈殿法(Graham,F.L.and van der Ed,A.J.
(1973)Virology 52,456-457) 及び電気パルス穿孔法(Ne
umann,E.et al.(1982)EMBO J.1,841-845)等によりCOS
細胞に取込ませることができ、かくして所望のベクター
がトランスフェクトされた細胞を得ることができる。
【0040】また、宿主細胞としてCHO 細胞を用いる場
合には、発現ベクターと共に、G418耐性マーカーとして
機能するneo 遺伝子を発現し得るベクター、例えばpRSV
neo(Sambrook,J.et al.(1989):“Molecular Cloning-A
Laboratory Manual ”Cold Spring Harbor Laboratory,
NY) やpSV2-neo(Southern,P.J.and Berg,P.(1982)J.Mo
l.Appl.Genet.1,327-341)等をコ・トランスフェクト
し、G418耐性のコロニーを選択することにより本発明の
リボザイム・ポリリボヌクレオチドを安定に産生するト
ランスフェクト細胞を得ることができる。
【0041】上記で得られる所望のベクターがトランス
フェクトされた細胞は、常法に従い培養することがで
き、該培養により細胞内にリボザイム・ポリリボヌクレ
オチドが産生される。該培養に用いられる培地として
は、採用した宿主細胞に応じて慣用される各種のものを
適宜選択でき、例えば上記COS 細胞であればRPMI-1640
培地やダルベッコ修正イーグル最小必須培地(DMEM)等の
培地に必要に応じ牛胎児血清(FBS) 等の血清成分を添加
したものを使用できる。
【0042】本発明は、また、リボザイム・ポリリボヌ
クレオチドを用いて、基質ポリリボヌクレオチドを特異
的に切断する方法に関する。本発明の方法を生体内で実
施することにより、生体に悪影響をもたらすポリリボヌ
クレオチドを特異的に切断することが可能になる。
【0043】
【作用】本発明のリボザイム・ポリリボヌクレオチド
は、動物や植物、又は人体に薬理上使用できる担体とと
もに直接投与することが可能である。それらの投与形態
としては、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤、シロップ
剤等による経口投与、又は、注射剤、点滴剤、坐薬など
による非経口投与をあげることができる。
【0044】また、本発明のリボザイム・ポリリボヌク
レオチドはリポソーム等の運搬体中に封入し投与するこ
とも可能である。
【0045】その投与量は、症状、年令、体重などによ
って異なるが、通常、経口投与では、成人に対して、1
日約0.1mg ないし1000mgであり、これらを1回、又は数
回に分けて投与することができる。また、非経口投与で
は、1回0.1mg ないし1000mgを皮下注射、筋肉注射、又
は静脈注射によって投与することができる。
【0046】また、本発明のDNAを好適なベクターに
組み込み該ベクターを生体に投与することにより、細胞
内でリボザイム・ポリリボヌクレオチドを発現せしめ本
発明の効果を得ることも可能である。そのようなベクタ
ーとして、レトロ・ウイルスやワクシニア・ウイルスが
例示できる。
【0047】さらに、植物・動物やヒトの生体より細胞
を摘出し、該細胞に本発明の発現ベクターをトランスフ
ェクトして培養し、細胞内にて所望のリボザイム・ポリ
リボヌクレオチドを産生する能力を賦与した後に、この
トランスフェクトされた細胞を元の生体に移植して、特
定のポリリボヌクレオチドに対する耐性を該生体にもた
らすことも可能である。この方法を利用することによ
り、例えば、ヒト生体を、エイズ等の特定の疾患に関連
するポリリボヌクレオチドや、癌遺伝子に関連するポリ
リボヌクレオチドに対して耐性にすることが可能であ
る。
【0048】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明はこれらに限定されない。
【0049】実施例1ポリリボヌクレオチドの合成 5´−水酸基がジメトキシトリチル基、2´−水酸基が
tert−ブチルジメチルシリル基で保護されたヌクレオシ
ド3´−ホスホロアミダイト(アメリカン・バイオティ
ック社より購入)を用いて、DNA自動合成機(Applied
Biosystems社製 394 DNA/RNA synthesizer) で以下の
ポリリボヌクレオチドを合成した。
【0050】
【化7】
【0051】RNA断片は1μmol スケールで合成し
た。
【0052】合成終了後、合成したオリゴヌクレオチド
が結合したCPG(Controlled PoreGlass) を濃アンモ
ニア水:エタノール(3:1v/v )混液で室温1時間処
理をし、溶媒を留去後、5mlのエタノール性飽和アンモ
ニアを加え、55℃で16時間加温した。溶媒を留去
し、残った溶液に1mlの1M TBAF(Tetrabutylammoniu
m fluoride)/THF(Tetrahydrofuran)溶液を加え、室温で
24時間撹拌した。これに5mlの0.1 M Triethylammo
nium acetate(pH7.0) を加えた後、C18シリカゲル
(ウォーターズ社製)カラムクロマトグラフィーを行な
った(カラムサイズ0.7 ×15cm:5−40%CH3CN,5
0mM Triethylammonium bicarbonate の溶媒をもちいた
濃度勾配により溶出)。約30%濃度のCH3CN で溶出さ
れるジメトキシトリチルの発色を有するフラクションを
集め、5mlの0.01N HCl を加え、1時間撹拌した。0.
1 Nアンモニア水で中和後、水層を酢酸エチルで洗浄
し、溶媒留去後滅菌水1.2ml に溶解した。この画分中の
ポリリボヌクレオチドを逆相HPLC、イオン交換HPLCで分
取し精製した。
【0053】逆相HPLCは、Inertsil ODS-2( φ10×2
50mm GLサイエンス社製)カラムを用い、A溶液と
して5%CH3CN を含む0.1 M Triethylammonium aceta
te(pH7.0) 、B溶液として25%CH3CN を含む0.1 M
Triethylammonium acetate(pH7.0) を用い、直線濃度勾
配法により行った。
【0054】また、イオン交換HPLCはTSKgel DEAE 2SW
(φ4.6 ×250mm 東ソー(株)製)カラムを用い、
A溶液として20%CH3CN/H2O 、B溶液として20%CH
3CN を含む2M HCOONH4 溶液を用い、直線濃度勾配法
により行った。ポリリボヌクレオチドについての逆相
HPLC及びイオン交換HPLC溶出に用いたB溶液のパーセン
トと保持時間を以下の表1に示す。
【0055】
【表1】
【0056】また以下のポリリボヌクレオチド,は
すでにSekiguchi らによって報告されているもの(Nucle
ic Acids Res 19,6833-6838(1991))である。
【0057】
【化8】
【0058】
【化9】
【0059】実施例2基質ポリリボヌクレオチドの5´末端標識 前述のポリリボヌクレオチド(100pmol) に[γ−
32P]ATP(0.5μ1,5 μCi) 、緩衝液(1μl,250mM
Tris-HCl (pH7.6),50mM塩化マグネシウム50mM2−
メルカプトエタノール) 、T4ポリリボヌクレオチドキ
ナーゼ(0.5μ1,1単位 宝酒造(株))、滅菌水(3μ
l )を加え、37℃1時間保温した。NENSORB20(Dupont
社) を用いて、未反応の[γ−32P]ATPと塩を除い
た。これを滅菌水に溶解し、5´標識オリゴヌクレオチ
ドを得た。
【0060】実施例3基質ポリリボヌクレオチドの切断 基質ポリリボヌクレオチドに対するポリリボヌクレオ
チド又はの切断反応は次のように行った。
【0061】5´末端を標識した(1.62 pmol) を10
μl の緩衝液( 40mM Tris-HCl (pH7.5) 12mM MgCl
2,2mM スペルミジン 3HCl)に溶解し、またリボザイ
ム側のポリリボヌクレオチド又は(0.64 pmol) も1
0μl 同緩衝液に溶解後それぞれを65℃で2分間加温
後水冷した。そしてリボザイム側の溶液を基質側に加え
ることで反応を開始した。
【0062】一定時間経過時に50mM EDTAが2μl 入
った溶液中に反応液を2μl サンプリングし反応を停止
させ、基質分解の経時変化を観察した。ホモクロマトグ
ラフィーで切断生成物を分離し、切断率をバイオイメー
ジアナライザーBAS2000 システム(フジフィルム社
(株)製)を用いて求めた。それぞれの反応様式を以下
に示す。
【0063】
【化10】
【0064】
【化11】
【0065】反応温度が42℃の場合の結果を図1に示
した。
【0066】のポリリボヌクレオチドは天然型の塩基
配列をもつによって切断されることはすでに報告され
ている(Nucleic Acids Res.19,6833-6838(1991))。
【0067】図1においてレーン6は反応前のであ
る。レーン1−5は、によってを切断したものであ
り、レーン7−11はによってを切断したもので、
それぞれ3,9,12,15,18分後の切断生成物を
示している。
【0068】切断された断片は鎖長が短くなるため、未
切断のよりもホモクロマトグラフィーにおいて早く展
開され、図1では、未切断のの位置よりも上の位置に
示される。
【0069】また、の基質の半分がまたはによっ
て切断される時間(t1/2)を求めた。32,37,47℃
においても切断反応を用い、これらの結果をあわせて表
2に示した。
【0070】
【表2】
【0071】表2に示したようにリボザイム・ポリリボ
ヌクレオチドの配列内に5'CUUCGG3'の熱力学的に安定な
ループを導入したもの()は天然型()のものに比
べ32℃〜47℃の温度において切断活性が上昇した。
【0072】実施例4.Human immunodeficiency virus(HIV)RNAの塩基配列を持
つ基質ポリリボヌクレオチドを切断するポリリボヌクレ
オチドの合成 5´−水酸基がジメトキシトリチル基、2´−水酸基が
tert−ブチルジメチルシリル基で保護されたヌクレオシ
ド3´−ホスホロアミダイト(日本ミリポア・リミテッ
ド)を用いて、DNA 自動合成機(日本ミリポア・リミテ
ッドCyclone Plvs DNA/RNA syuthesizer) で以下のHIV
RNA の塩基配列を持つ基質ポリリボヌクレオチドを切断
するポリリボヌクレオチドを合成した。
【0073】RNA 断片は1μmol スケールで合成した。
【0074】合成終了後、合成したオリゴヌクレオチド
が結合したCPG (Controlled Pore Glass) を濃アンモニ
ア水:エタノール(3:1v/v)混液で室温2時間処理を
し、更に55℃で16時間加温した。溶媒を留去し、残
渣に1mlの1M TBAF(Tetrabutylammonium fluoride)/
THF(Tetrahydrofuran)溶液を加え、室温で24時間攪拌
した。これに5mlの0.1M triethylammonium acetat
e(pH 7.0)を加えた後、C18シリカゲル(ウォーター
ズ社製)カラムクロマトグラフィーを行なった(カラム
サイズ1.5×12cm:20−40%CH3CN,50mM Tri
ethylammoniumbicarbonate 水溶液の溶媒を用いた濃度
勾配により溶出)。約30%濃度のCH3CN で溶出される
ジメトキシトリチルの発色を有するフラクションを集
め、5mlの0.01N HClを加え、1時間攪拌した。
0.1Nアンモニア水で中和後、水層を酢酸エチルで洗
浄し、溶媒留去後滅菌水3mlに溶解した。この画分中の
ポリリボヌクレオチドをイオン交換HPLCで分取後、さら
に逆相HPLCで分取し、精製した。
【0075】イオン交換HPLCはTSKgel DEAE 2SW (4.6×
250mm,東ソー(株)製)カラムを用い、A溶液として2
0%CH3CN/H2O 、B溶液として20%CH3CN を含む2M
HCOONH4 水溶液を用い直線濃度勾配法により行なった
(B%20→60%(20分)) 。ポリリボヌクレオチ
ドは20.63分に溶出された。
【0076】逆相HPLCはInerTsil ODS(6.0×150 mm,GL
サイエンス社製)カラムを用い、A溶液として5%CH3C
N を含む0.1M Triethylammonium acetate(TEAA,pH
7.0)、B溶液として25%CH3CN を含む0.1M TEAA
(pH7.0)を用い、直線濃度勾配法により行なった(B%
20→60%(20分))。ポリリボヌクレオチドは1
8.23分に溶出された。
【0077】参考例1.HIV RNA の塩基配列を持つポリリボヌクレオチドの合成 HIV RNA の塩基配列を持つポリリボヌクレオチド(文
献Nature 313,450-458(1985)記載のヌクレオチド番号10
6 から124 までの19量体)、(上記文献記載のヌクレ
オチド番号112 から124 までの13量体)を実施例4記載
の方法に従い合成し分取、精製した。
【0078】
【化12】
【0079】
【化13】
【0080】のポリリボヌクレオチドはヘアピン型リ
ボザイムの切断反応の基質として後述の実験に供した。
またのポリリボヌクレオチドは、リボザイム切断反応
で生成する化合物として後述の実験に供した。
【0081】,のポリリボヌクレオチドについての
イオン交換HPLC溶出に用いたB溶液のパーセントと保持
時間と逆相HPLC溶出に用いたB溶液のパーセントと保持
時間を以下の表3に示す。
【0082】
【表3】 ─────────────────────────────────── 種類 B% 直線濃度勾配の全時間 保持時間 ─────────────────────────────────── 逆相HPLC 10%→50% 20 分 14.8 分 イオン交換HPLC 10%→60% 20 分 19.1 分 逆相HPLC 10%→50% 20 分 12.2 分 イオン交換HPLC イオン交換HPLCは行なわなかった。 ─────────────────────────────────── 実施例5.リボザイム活性を有するポリリボヌクレオチドによるHI
V RNA の塩基配列を持つポリリボヌクレオチドの切断 ポリリボヌクレオチドに対するポリリボヌクレオチド
の切断反応は次のように行なった。
【0083】基質ポリリボヌクレオチド(250pmo
l) を100μl の緩衝液(40mM Tris-HCl(pH 7.5),
12mM MgCl2, 2mMスペルミジン・3HCl)に溶解し、 ま
た、リボザイム側のポリリボヌクレオチド(12.5
pmol) を100μl の同緩衝液に溶解した。それぞれを
65℃で2分間加温後氷冷した。そして、リボザイム側
の溶液を基質側に加えることで反応を開始した。37℃
で1時間加温し、50mMEDTA を50μl 加えて停止
後、逆相HPLC(Inertsil ODS,6.0×150mm, A溶
液;5%CH3CN,0.1M TEAA(pH7.0)B溶液;25%CH
3CN,0.1M TEAA(pH7.0), B%;10%→50%/2
0分,直線濃度勾配,流速1ml/min) で切断反応に関し
て分析した。それぞれの反応様式について以下に示す。
【0084】
【化14】
【0085】ポリリボヌクレオチドに対してポリリボ
ヌクレオチドを上記の条件で反応させた場合、逆相HP
LCにおいてポリリボヌクレオチドのピークの減少が観
測された。これに対して12.2分のピークが出現し
た。このピークは、ポリリボヌクレオチドと保持時間
が一致したことから目的の位置で切断されたことを確認
した。また切断反応後のポリリボヌクレオチド及び出
現した12.2分のピークのHPLCから得られた面積値よ
り97%が切断された。
【0086】
【発明の効果】本発明のリボザイム・ポリヌクレオチド
を直接体内に投与することにより、あるいは、これをコ
ードするDNAを好適なベクタ−に組込み生体内に投与
することにより、生体に悪影響をもたらす天然のポリリ
ボヌクレオチド又はRNAを特異的に切断することが可
能になる。したがって、本発明により、RNAに由来す
るエイズや各種腫瘍等の疾患についての予防・治療効果
が期待される。
【図面の簡単な説明】
【図1】ホモクロマトグラフィーによる基質ポリリボヌ
クレオチドの解析図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 Biochemistry,1989, Vol.28, No.12, pp.4929 −4933 Nature,1991, Vol.354, No.6351, pp.320−322 Nucleic Avids Res earch,1991, Vol.19, N o.24, pp.6833−6838 Genes & Developme nt,1992, Vol.6, No. 1, pp.129−134 Proc.Natl.Acad.Sc i.USA,1988, Vol.85, N o.5, pp.1364−1368 Nature,1990, Vol.346, No.6285, pp.680−682 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C12N 9/00 C07H 21/02 C12N 15/09 - 15/11 BIOSIS/WPI(DIALOG) PubMed

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分子中に、以下の一般式(I): 【化1】 で示されるヌクレオチド配列を含むポリリボヌクレオチ
    ド(式中、Uはウラシルヌクレオチド、Cは、シトシン
    ヌクレオチド、Aはアデニンヌクレオチド、Gは、グア
    ニンヌクレオチドを表し、Sはアデニンヌクレオチド又
    はシトシンヌクレオチドのいずれかを表し、Q1 〜Qn
    は同一又は異なってウラシルヌクレオチド、アデニンヌ
    クレオチド、シトシンヌクレオチド又はグアニンヌクレ
    オチドのいずれかを表し、R1 〜Rn はQ1 〜Qn にそ
    れぞれ相補的なヌクレオチドを表し、W1 〜W4 は同一
    又は異なってウラシルヌクレオチド、アデニンヌクレオ
    チド、シトシンヌクレオチド又はグアニンヌクレオチド
    のいずれかを表し、X1 〜Xm は同一又は異なってウラ
    シルヌクレオチド、アデニンヌクレオチド、シトシンヌ
    クレオチド又はグアニンヌクレオチドのいずれかを表
    し、m,nは同一又は異なって1〜10の整数を表
    す。)。
  2. 【請求項2】請求項1記載の一般式(I)において、S
    がアデニンヌクレオチドであり、nが3であるポリリボ
    ヌクレオチド。
  3. 【請求項3】以下の一般式(II)で示されるヌクレオチド
    配列を含むポリリボヌクレオチドαを用いて、一般式(I
    I)で示されるヌクレオチド配列を含むポリリボヌクレオ
    チドβを式中の矢印の部位において切断する方法: 【化2】 (式中、Uはウラシルヌクレオチド、Cはシトシンヌク
    レオチド、Aはアデニンヌクレオチド、Gはグアニンヌ
    クレオチドを表し、Sはアデニンヌクレオチド又はシト
    シンヌクレオチドのいずれかを表し、Q1 〜Qn は同一
    又は異なってウラシルヌクレオチド、アデニンヌクレオ
    チド、シトシンヌクレオチド又はグアニンヌクレオチド
    のいずれかを表し、R1 〜Rn はQ1 〜Qn にそれぞれ
    相補的なヌクレオチドを表し、W1 〜W4 は同一又は異
    なってウラシルヌクレオチド、アデニンヌクレオチド、
    シトシンヌクレオチド又はグアニンヌクレオチドのいず
    れかを表し、X1 〜Xm は同一又は異なってウラシルヌ
    クレオチド、アデニンヌクレオチド、シトシンヌクレオ
    チド又はグアニンヌクレオチドのいずれかを表し、Pは
    ウラシルヌクレオチド、アデニンヌクレオチド、シトシ
    ンヌクレオチド又は、グアニンヌクレオチドのいずれか
    を表し、Lはウラシルヌクレオチド、アデニンヌクレオ
    チド又はシトシンヌクレオチドのいずれかを表し、V
    は、Sがシトシンヌクレオチドの場合にはアデニンヌク
    レオチドを表し、Sがアデニンヌクレオチドの場合に
    は、ウラシルヌクレオチド又はシトシンヌクレオチドの
    いずれかを表し、Y1 〜Y4 はW1 〜W4 にそれぞれ相
    補的なヌクレオチドを表し、Z1 〜Zm はX1 〜Xm
    それぞれ相補的なヌクレオチドを表し、m,nは同一又
    は異なって1〜10の整数を表す。)。
  4. 【請求項4】請求項3記載の一般式(II)において、Sが
    アデニンヌクレオチドでnが3であるポリリボヌクレオ
    チドαを用いて、LがウラシルヌクレオチドでVがシト
    シンヌクレオチドであるポリリボヌクレオチドβを切断
    する方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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Biochemistry,1989, Vol.28, No.12, pp.4929−4933
Genes & Development,1992, Vol.6, No.1, pp.129−134
Nature,1990, Vol.346, No.6285, pp.680−682
Nature,1991, Vol.354, No.6351, pp.320−322
Nucleic Avids Research,1991, Vol.19, No.24, pp.6833−6838
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