JP3475708B2 - 液晶素子の駆動方法及び液晶装置及び電子機器 - Google Patents

液晶素子の駆動方法及び液晶装置及び電子機器

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JP3475708B2
JP3475708B2 JP09775297A JP9775297A JP3475708B2 JP 3475708 B2 JP3475708 B2 JP 3475708B2 JP 09775297 A JP09775297 A JP 09775297A JP 9775297 A JP9775297 A JP 9775297A JP 3475708 B2 JP3475708 B2 JP 3475708B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液晶素子の駆動法と
この駆動法を用いた液晶装置とこれを用いた電子機器に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、液晶装置は特に表示装置として、
低消費電力で軽量なディスプレイデバイスとして、テレ
ビ、電子手帳、パーソナルコンピュータ、携帯電話等の
電子機器に広く利用されている。そして、近年、MIM
素子、バック・ツウー・バック・ダイオード素子、ダイオ
ード・リング素子、バリスタ素子等の非線形抵抗素子を
用いたいわゆる2端子型アクティブ・マトリクス液晶装
置において、第1の選択電圧を走査電極に与える第1の
モードと、プリチャージ電圧を与えた後に第2の選択電
圧を走査電極に与える第2のモードとを混在させて液晶
素子を駆動する新方式の駆動法(以下、充放電駆動法と
呼ぶ。)が脚光を浴びつつある。この充放電駆動法につい
ては、例えば特開平2-125225号等に開示されている。更
に、同、特開平2-125225号の実施例中、第1の選択電圧
と逆極性の第3の選択電圧を走査電極に与える第3のモ
ードと、プリチャージ電圧を与えた後に第2の選択電圧
と逆極性の第4の選択電圧を走査電極に与える第4のモ
ードとを、先の第1、第2のモードに加えて混在させて
駆動する方法が開示されている。(以下、第1、第2のモ
ードだけを混在させて駆動する方法を片極性充放電駆動
法、これに第3、第4のモードを付け加えて、混在させ
て駆動する方法を両極性充放電駆動法と呼ぶ。)また、こ
の充放電駆動法より以前にある、2値の選択電圧と2値
の非選択電圧を用いる4値駆動法と呼ばれる駆動法も知
られている。
【0003】ここで、図2、6〜9を用いて、2値の非
選択電圧を用いた4値駆動法及び充放電駆動法について
簡単に説明しておく。
【0004】図2は、2端子型アクティブ・マトリクス
液晶素子の一構成例を示す模式図、図6は、図2の液晶
素子の1画素当たりの電気等価回路を示す図、図7は4
値駆動法の駆動波形を示す図、図8は片極性充放電駆動
の駆動波形を示す図、図9は両極性充放電駆動の駆動波
形を示す図である。
【0005】図2で、10は2端子型アクティブ液晶素
子で、1、2は液晶層(図示せず。)を挟む一対の基板
で、必要に応じて両面に偏向板(図示せず。)が取り付け
られている。Y1〜Y5は基板1上に設けられた複数の
走査電極、X1〜X5は基板2上に設けられた信号電極
である。
【0006】Sは非線形抵抗素子で、図では1箇所のみ
代表して記号を付してあるが、基板1上に、走査電極Y
1〜Y5と信号電極X1〜X5の交差部分毎に設けられ
ている。非線形抵抗素子Sとして、本実施例では金属間
に薄い絶縁膜を形成したMIM素子を用いているが、双
方向性ダイオード特性を持ついかなる素子でも構わな
い。Pは画素電極で、図では1箇所のみ代表して記号を
付してあるが、非線形抵抗素子Sに各々接続して設けら
れている。本実施例では、非線形抵抗素子Sと画素電極
Pを基板1上に設けているが、基板2上に設けても良
い。
【0007】非線形抵抗素子Sとそれに接続されている
画素電極P及び、この画素電極Pと信号電極の対向して
いる部分とで、1つの画素を形成し、図では代表して査
電極Y1と信号電極X1、2のそれぞれの交差部に構成
されている画素を画素1、2の記号を付してある。そし
て、信号電極X1〜X5の各々とそれとそれぞれ対向し
ている画素電極Pを電極とし、液晶層を誘電体とする画
素容量が形成されている。
【0008】更にここでは、画素容量に印加する電圧
(以下、画素電圧と呼ぶ。)が高くなる程透過率が小さく
なるように、即ち、ノーマリ・ホワイト状態になるよう
に偏向板が取り付けられているものとする。
【0009】なお、本実施例では走査電極Y1〜Y5と
信号電極X1〜X5ともに5本と少ないが、これは図及
び説明を簡略化する為で、実際の液晶パネルでは通常そ
れぞれ数百本以上の数で構成されている。
【0010】図6は図2の1画素の電気等価回路を示す
図で、Rsは図2の非線形抵抗素子Sの抵抗分、Cpは図
2の画素の作る画素容量である。非線形抵抗素子は、一
般に両端に印加する電圧がある閾電圧(この電圧をVth
とする。)以下では高抵抗となり、この閾電圧以上では低
抵抗となる性質がある。
【0011】よって、閾電圧より高い電圧Vinを走査電
極Y1〜Y5と信号電極X1〜X5間に印加すると、低
抵抗状態の非線形抵抗素子を介して、画素容量は充電さ
れ電圧が増大していくが、Vin−Vthの電圧に達すると
非線形抵抗素子に印加する電圧はVthとなり、非線形抵
抗素子は高抵抗となり、充電を停止する。
【0012】従って、画素電圧はVin−Vthとなる。な
お、この閾電圧は非線形抵抗素子の大きさや種類等によ
って異なるが、例えばMIM素子の場合には十数V前後
である。
【0013】図7は4値駆動法の駆動波形を示す図で、
図2の液晶素子10の走査電極Y1〜5を代表して走査
電極Y1に印加する電圧波形を実線で示してある。図
中、t1〜5、及びT1〜5は、各々走査電極Y1〜5
が選択される期間を示し、そして、総ての走査電極が順
次選択され、一巡する期間をフレーム期間と呼び、図で
は、連続する2フレーム期間中を1フレーム、2フレー
ムとしてある。そして、画素1の画素容量に印加する電
圧波形をハッチングで示してある。なお、説明を簡単に
する為に総ての信号電極X1〜5に印加する信号電圧波
形は一定の0Vとしてある。
【0014】走査電極に印加する電圧波形は、図7に示
すように、信号電極に印加する電圧(0V)に対して絶対
値の等しく極性の異なった選択電圧(これを±Vs1とす
る。)及び絶対値の等しく極性の異なった非選択電圧(こ
れを±Vnsとする。)から構成されている。ここで、選択
電圧の絶対値は非線形抵抗素子の閾電圧Vthより大き
く、非選択で電圧の絶対値は非線形抵抗素子の閾電圧V
thより小さく設定されている。
【0015】ここで、1フレーム目では奇数番号の走査
電極Y1、3、5が選択される場合に+Vs1の電圧が印
加し、偶数番号Y2、4が選択される場合に−Vs1が印
加し、2フレーム目では逆になる。そして、選択期間に
+Vs1が印加した走査電極には、その後+Vnsの非選択
電圧が次の選択期間まで印加し続け、選択期間に−Vs1
が印加した走査電極には、その後−Vnsの非選択電圧が
次の選択期間まで印加し続ける。
【0016】このような駆動によって、各選択期間で選
択電圧(±Vs1)を印加することにより画素1の画素電圧
は、±(Vs1−Vth)となり、選択終了後はその電圧が保
持される。従って、画素1の実効電圧はVs1−Vthとな
り、画素1の透過率は、この実効電圧に対応した透過率
となる。
【0017】ところで、非線形抵抗素子の製造ばらつき
等によって、その閾電圧にもばらつきが生じる。よっ
て、例えば、画素2の非線形抵抗素子の閾電圧が画素1
のそれよりΔVだけ高くなっている場合に、画素2の実
効電圧はVs1−(Vth+ΔV)となり、画素1より低くな
ってその分透過率が大きくなる。
【0018】言い換えれば、液晶素子の各画素の非線形
抵抗素子の閾電圧にばらつきが生じることによって、表
示ムラが発生することになる。
【0019】図8は片極性充放電駆動法の駆動波形を示
す図で、図中の記号は図7と同じなので説明を省略す
る。
【0020】走査電極に印加する電圧波形は、異なった
電圧の選択電圧(これをVs1とVs2とする。)とこれと逆
極性のプリチャージ電圧(−Vpre)及び2値の非選択電
圧(これを±Vsig/2とする。)から構成されている。こ
こで、選択電圧とプリチャージで電圧の絶対値は非線形
抵抗素子の閾電圧Vthより大きく、非選択電圧の絶対値
は非線形抵抗素子の閾電圧Vthより小さく設定されてい
る。
【0021】ここで、走査電極Y1〜Y5は順次選択さ
れ、各選択期間では、第1の選択電圧(Vs1)が印加する
第1のモードと第1のプリチャージ電圧(−Vpre)を印
加した後に第2の選択電圧(Vs2)を印加する第2のモー
ドとしてのいずれかのモードで交互に電圧が与えられ、
そして選択が終了した後は+Vsig/2か−Vsig/2の非
選択電圧が印加する。
【0022】従って、画素1の画素電圧は、まず第1の
モードは4値駆動法と同じで、第1の選択電圧(Vs1)を
印加することによって画素容量を充電し、画素電圧をV
s1−Vthとする。
【0023】一方、第2のモードでは、まずプリチャー
ジ電圧(−Vpre)を印加することによって、画素電圧を
−(Vpre−Vth)とする。ここで、プリチャージ電圧の
絶対値は充分に大きく設定されており、−(Vpre−Vt
h)の絶対値も充分大きな値となる。
【0024】プリチャージ電圧を印加することによっ
て、画素容量を過充電する。そしてその後、第2選択電
圧Vs2が印加して、画素電圧がVth−Vs2になるように
放電する。
【0025】ここで、電圧Vs2をVs2=2・Vth−Vs1
と設定することにより、Vth−Vs2の絶対値とVs1−V
thの絶対値を等しくなり、この時の実効電圧もVs1−V
thとなる。即ち、実効電圧は4値駆動法と同じになる。
即ち、第2のモードは、プリチャージ電圧を印加するこ
とにより画素容量を過大に充電した後、第2選択電圧V
s2を印加することにより画素電圧が適正値になるまで、
画素容量から電荷を放電するモードである。
【0026】ところで、画素2の非線形抵抗素子の閾電
圧が製造ばらつき等で画素1のそれよりΔVだけ高くな
っている場合に、画素2の画素電圧は第1のモードでは
Vs1−(Vth+ΔV)となり、画素1より低くなるが、第
2のモードでは(Vth+ΔV)−Vs2となり、画素1より
高くなる。よって、実効電圧として見ると、画素1の実
効電圧とほぼ同じになり、液晶素子の各画素の非線形抵
抗素子の閾電圧にばらつきが生じていても、表示ムラは
殆ど発生しない。但し、2ΔVの直流成分が画素容量に
印加することになる。
【0027】図9は両極性充放電駆動法の駆動波形を示
す図で、図2の液晶素子10の走査電極Y1に印加する
電圧波形を実線で示してある。
【0028】両極性充放電駆動法は、図に示す1フレー
ムと2フレームが複数回くり返された後、aフレームと
bフレームが複数回くり返される。
【0029】ここで、1フレームと2フレームのくり返
しは、上述の片極性充放電駆動であり、aフレームとb
フレームはのくり返しは、この片極性充放電駆動を構成
する各電圧の極性を反転した電圧を用いて、同様に駆動
するものである。即ち、電圧−Vs1を第3の選択電圧と
して用いる第2のモードと電圧Vpreを第2のプリチャ
ージ電圧とし、電圧−Vs2を第4の選択電圧とし、第2
のプリチャージ電圧を印加した後に第4の選択電圧を印
加する第4のモードのいずれかのモードで交互に各走査
電極を選択する駆動方法である。
【0030】従って、片極性充放電駆動と同様に表示む
らが殆ど発生せず、また極性を反転させているので、画
素容量に直流成分が印加することも無くなる。
【0031】以上述べたように充放電駆動法は、この4
値駆動法に比べて表示むらを解消できる点で優位点を有
している。
【0032】
【発明が解決しようとする課題】ここで、今迄は、説明
を簡単にする為に信号電圧波形は一定の0Vとしたが、
充放電駆動法で表示等を行うには、次のように信号電圧
波形を与える必要がある。
【0033】即ち、ある選択されている走査電極とある
信号電極が交差した部分の画素をオン状態、即ち濃くす
るには、この走査電極に第1のモードの第1の選択電圧
が与えられている時には、この信号電極に電圧−Vsig/
2を与え、一方、第2のモードの第2の選択電圧が与え
られている時には電圧Vsig/2を与える。
【0034】逆に、画素をオフ状態、即ち薄くするに
は、この走査電極に第1のモードの第1の選択電圧が与
えられている時には、この信号電極に電圧Vsig/2を与
え、一方、第2のモードの第2の選択電圧が与えられて
いる時には電圧−Vsig/2を与える。
【0035】無論、中間調表示をするにはこの電圧±V
sig/2間の中間の電圧を与えれば良い。
【0036】しかしながら、実際にはこの充放電駆動を
行うと画面がちらついて見えてしまっていた。ここで
は、片極充放電駆動を例にしたが、両極充放電駆動でも
同様であった。
【0037】そこで本発明者等が鋭意研究調査した所、
この原因は非線形抵抗素子に寄生する容量があることと
画素容量がオン状態とオフ状態とで異なることに起因
し、これにより発生する誤差電圧の画素電圧へ寄与の仕
方が第1のモードと第2のモードとで異なり、これによ
り両モードでの表示のコントラストが異なってしまうこ
とがちらつきの原因であることを解明した。
【0038】これについて説明をする。
【0039】まず、第1のモードの第1の選択電圧(Vs
1)を印加すると、オン状態の画素電圧は次のようにな
る。
【0040】
【数1】
【0041】又、オフ状態の画素電圧は次のようにな
る。
【0042】
【数2】
【0043】そして、第1の選択電圧(Vs1)が印加し終
わると、非線形抵抗素子の寄生容量と画素容量との容量
結合によって、オン状態の画素電圧は次のように変化す
る。
【0044】
【数3】
【0045】又、オフ状態の画素電圧は次のよう変化す
る。
【0046】
【数4】
【0047】但し、Cnlrは非線形抵抗素子の寄生容
量、CLonはオン状態の画素容量、CLoffはオフ状態の
画素容量である。
【0048】よって、オン状態の画素電圧とオフ状態の
画素電圧の差は、
【0049】
【数5】
【0050】となる。
【0051】一方、第2のモードの第2の選択電圧(Vs
2)を印加し、その終了後のオン状態の画素電圧は次のよ
うになる。
【0052】
【数6】
【0053】又、オフ状態の画素電圧は次のようにな
る。
【0054】
【数7】
【0055】従って、オン状態の画素電圧とオフ状態の
画素電圧の差は、
【0056】
【数8】
【0057】となる。
【0058】よって、第1のモードでは、
【0059】
【数9】
【0060】だけ電圧差が増加し、その分表示のコント
ラストが大きくなり、第2のモードでは、
【0061】
【数10】
【0062】だけ電圧差が減少し、その分表示のコント
ラストが小さくなる。
【0063】そしてその違いは、
【0064】
【数11】
【0065】となる。
【0066】この分だけ第2モードでのコントラストは
第1モードでのコントラストに比べて低下し、表示にち
らつきを生じさせてしまう。
【0067】本発明は、上のような課題に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、ちらつきのな
い充放電駆動法を提供し、この駆動法による駆動をする
ことによって、液晶装置及びこれを含む電子機器の品質
を高めて提供することにある。
【0068】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、本発明に係る液晶素子の駆動方法は、液晶層を
狭持する一対の基板の一方の基板に複数の走査電極が形
成され、他方の基板に複数の信号電極が前記走査電極の
電極と交差するように形成され、前記走査電極と前記信
号電極の交差部分毎に非線形抵抗素子及び画素電極が形
成され、該画素電極と該画素電極と対向する前記走査電
極もしくは前記信号電極とで画素が形成された液晶素子
を、パルス幅もしくは電圧変調された信号電圧波形を前
記複数の各信号電極に与え、前記複数の各々の走査電極
を順次選択し、該選択された走査電極に第1のモードに
おいては、第1の選択電圧Vs1を前記複数の各走査電
極に与え、第2のモードにおいては、前記信号電圧波形
の中心電圧を基準として該第1の選択電圧Vs1と逆極
性の第1のプリチャージ電圧を与えた後に、前記信号電
圧波形の中心電圧を基準として該プリチャージ電圧と逆
極性の第2選択電圧Vs2を前記複数の各走査電極に与
える液晶素子の駆動方法において、前記第2のモードに
おける前記電圧変調された信号電圧±VsigD/2の
最大振幅を前記第1のモードにおける前記信号電圧±V
sigC/2の最大振幅より大きくすることを特徴とす
る。
【0069】本発明に係る他の液晶素子の駆動方法は、
液晶層を狭持する一対の基板の一方の基板に複数の走査
電極が形成され、他方の基板に複数の信号電極が前記走
査電極の電極と交差するように形成され、前記走査電極
と前記信号電極の交差部分毎に非線形抵抗素子及び画素
電極が形成され、該画素電極と該画素電極と対向する前
記走査電極もしくは前記信号電極とで画素が形成された
液晶素子を、パルス幅もしくは電圧変調された信号電圧
波形を前記複数の各信号電極に与え、前記複数の各々の
走査電極を順次選択し該選択された走査電極に第1のモ
ードにおいては、第1の選択電圧Vs1を前記複数の各
走査電極に与え、第2のモードにおいては、前記信号電
圧波形の中心電圧を基準として該第1の選択電圧Vs1
と逆極性の第1のプリチャージ電圧を与えた後に、前記
信号電圧波形の中心電圧を基準として該プリチャージ電
圧と逆極性の第2選択電圧Vs2を前記複数の各走査電
極に与え、第3のモードにおいては、前記信号電圧波形
の中心電圧を基準として前記第1の選択電圧と逆極性の
第3の選択電圧Vs1を前記複数の各走査電極に与え、
第4のモードにおいては、前記信号電圧波形の中心電圧
を基準として該第3の選択電圧と逆極性の第2のプリチ
ャージ電圧を与えた後に、前記信号電圧波形の中心電圧
を基準として該第2のプリチャージ電圧と逆極性の第4
選択電圧Vs2を前記複数の各走査電極に与える液晶素
子の駆動方法において、前記第2のモードと前記第4の
モードにおける前記電圧変調された信号電圧±Vsig
D/2の最大振幅を前記第1のモードと前記第3のモー
ドにおける前記信号電圧の最大振幅±VsigC/2よ
り大きくすることを特徴とする。
【0070】前記最大振幅VsigD及び前記最大振幅
VsigC間の関係が、以下の式により規定されること
が望ましい。 但し、Cnlrは、前記非線形抵抗素子の寄生容量を示
し、Clonは、前記画素のオン状態での画素容量を示
し、CLoffは、前記画素のオフ状態での画素容量を
示す。
【0071】本発明に係る液晶装置は、前記液晶素子の
駆動方法を実施する駆動回路を備えることを特徴とす
る。本発明に係る電子機器は、前記液晶装置と、該液晶
装置に表示する表示情報を創出する表示情報創出手段と
を備えることを特徴とする。
【0072】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。
【0073】〔実施例1〕本実施例は請求項1記載の発
明にかかるものである。図1は本実施例の駆動法を説明
する駆動電圧波形を示す図で、図2は、図1に示した駆
動波形で駆動される液晶素子の構成を示す模式図であ
る。
【0074】まず、図2の説明を行う。
【0075】図2で、10は2端子型アクティブ液晶素
子で、1、2は液晶層(図示せず。)を挟む一対の基板
で、Y1〜Y5は基板1上に設けられた複数の走査電
極、X1〜X5は基板2上に設けられた信号電極であ
る。
【0076】Sは非線形抵抗素子で、図では1箇所のみ
代表して記号を付してあるが、基板1上に、走査電極Y
1〜Y5と信号電極X1〜X5の交差部分毎に設けられ
ている。非線形抵抗素子Sとして、本実施例では金属間
に薄い絶縁膜を形成したMIM素子を用いているが、双
方向性ダイオード特性を持ついかなる素子でも構わな
い。Pは画素電極で、図では1箇所のみ代表して記号を
付してあるが、非線形抵抗素子Sに各々接続して設けら
れている。本実施例では、非線形抵抗素子Sと画素電極
Pを基板1上に設けているが、基板2上に設けても良
い。
【0077】非線形抵抗素子Sとそれに接続されている
画素電極P及び、この画素電極Pと信号電極の対向して
いる部分とで、1つの画素を形成し、図では代表して査
電極Y1と信号電極X1、2のそれぞれの交差部に構成
されている画素を画素1、2の記号を付してある。そし
て、信号電極X1〜X5の各々とそれとそれぞれ対向し
ている画素電極Pを電極とし、液晶層を誘電体とする画
素容量が形成されている。
【0078】更にここでは、画素容量に印加する電圧
(以下、画素電圧と呼ぶ。)が高くなる程透過率が小さく
なるように、即ち、ノーマリ・ホワイト状態になるよう
に偏向板(図示せず。)が基板1、2に取り付けられてい
るものとする。
【0079】なお、本実施例では走査電極Y1〜Y5と
信号電極X1〜X5ともに5本と少ないが、これは図及
び説明を簡略化する為で、実際の液晶パネルでは通常そ
れぞれ数百本以上の数で構成されている。
【0080】次に、図1の説明を行うが、片極充放電駆
動方法で駆動する場合である。
【0081】図1の(a)〜(e)は、それぞれ、図2の液
晶素子10の走査電極Y1〜Y5に印加する走査電圧波
形を示し、同図(f)は、信号電極X1に印加する信号
電圧波形を示し、横軸は時間で縦軸が電圧で、t1〜t
5、T1〜T5は、走査電極Y1〜Y5が各々選択され
る期間(この各選択期間を1H期間とする。)を示し、走
査電極Y1〜Y5が総て選択されるまでの期間をフレー
ム期間と呼び、図で、連続する2フレーム期間を1フレ
ーム、2フレームと示す。
【0082】まず、走査電圧波形について説明する。図
で、1フレーム目では、走査電極Y1が選択される期間
t1に第1の選択電圧Vs1が印加する。即ち、第1のモ
ードで選択される。そして、2フレーム目では、走査電
極Y1が選択される期間T1で、第2の選択電圧Vs2が
印加するが、その1H期間前にプリチャージ電圧−Vpr
eが印加する。即ち、第2のモードで選択される。選択
期間以外は、2値の非選択電圧、(これを±Vnsとする。)
のいずれかが印加する。同様に、走査電極Y2〜Y5も
同様に期間tn(n=2、3、4、5)にそれぞれ、第1のモー
ドか第2のモードで選択する。ここで、奇数番号の走査
電極は1フレーム目では第1のモード、偶数番号の走査
電極は第2のモードで選択し、2フレーム目では逆のモ
ードで選択する。
【0083】次に、信号電圧波形を説明する。信号電圧
波形は、走査電圧波形に同期して、表示する内容の応じ
て変化するが、そのとりうる電圧振幅は、選択期間毎の
異なる。即ち、第1の選択電圧が印加する場合の電圧振
幅を±VsigC/2とし、第2の選択電圧が印加する場合の
電圧振幅を±VsigD/2とする時、|VsigC|<|VsigD|と
なるように設定する。即ち、第2のモードの最大振幅を
第1のモードのそれよりも大きく設定する。
【0084】すると、具体的には、VsigDを
【0085】
【数12】
【0086】とし、この関係式を(1)式とする。即ち、
第1のモードでの振幅VsigCに、右辺第2項の分だけ大
きな振幅とする。
【0087】ここでまず、第1のモードで選択し、この
時に信号電圧波形の電圧として電圧−VsigC/2を印加す
ると、選択が終了した後の画素電圧の絶対値は、
【0088】
【数13】
【0089】となり、また電圧VsigC/2を印加すると選
択が終了した後の画素電圧の絶対値は、
【0090】
【数14】
【0091】となる。
【0092】よって、オン状態の画素電圧とオフ状態の
画素電圧の差は、
【0093】
【数15】
【0094】となる。
【0095】同様に、第2のモードで選択し、この時に
信号電圧波形の電圧として電圧−VsigD/2を印加する
と、選択が終了した後の画素電圧の絶対値は、
【0096】
【数16】
【0097】となり、また電圧VsigD/2を印加すると選
択が終了した後の画素電圧の絶対値は、
【0098】
【数17】
【0099】となる。
【0100】よって、オン状態の画素電圧とオフ状態の
画素電圧の差は、
【0101】
【数18】
【0102】となるが、電圧VsigDを(1)式の関係式で
設定してあるので、
【0103】
【数19】
【0104】となり、オン状態の画素電圧とオフ状態の
画素電圧の差は、第1のモードと第2のモードで同じに
なり、コントラストが同じになる。
【0105】ここで、容量の小さなオフ状態の画素容量
に比べて、容量の大きなオン状態の画素容量を充電ある
いは放電する場合により多くの電流を流す必要がある。
ところが、非線形抵抗素子に印加する電圧が閾電圧より
高くなって、オン状態となっている場合でも、非線形抵
抗素子の抵抗は完全には0とはならず、ある抵抗値(以
後、これをオン抵抗と呼ぶ。)を持つから有限の電流値で
画素容量を充電あるいは放電することになる。従って、
オン状態の画素容量の方が充電あるいは放電しにくい為
に、選択期間終了間際に非線形抵抗素子に印加する電圧
(これは非線形抵抗素子の閾電圧にほぼ等しい)はオン状
態の画素の方が高くなり、オン状態の画素についての見
掛け上の閾電圧が高くなる。
【0106】この影響で、オン状態の画素とオフ状態の
画素の電圧差は、第1のモードについては先に示した関
係よりも実際には小さくなり、第2のモードについては
大きくなる。よって、第2のモードでの振幅VsigDは、
振幅VsigCに加える電圧は先に示した(1)式の関係式の
右辺第2項よりも小さくする必要がある。
【0107】(1)式の関係式は、オン抵抗が0に近い場
合に成り立つ近似式であり、非線形抵抗素子のオン抵抗
が大きくなるに従って、振幅VsigCに加える電圧は0に
近づく。
【0108】よって、実際に与える振幅VsigDは以下の
範囲に設定すれば良い。
【0109】
【数20】
【0110】ここで具体的な例を示す。まず、非線形抵
抗素子としてMIM素子を用い、画素容量と寄生容量の
関係がCLoff/Cnlr=4.5、CLon/Cnlr=9.0とな
っている液晶素子を第1の選択電圧Vs1=21.5V、
第2の選択電圧Vs2=16Vで駆動する場合に、VsigC
=3.3Vとした時に、上式は、3.3V<VsigD<4.
1Vとなり、ここでVsigD=4Vと設定して駆動を行な
った所、ちらつきが見えなくなった。
【0111】ここで、オン抵抗は印加電圧によって大き
く変化しその変化の仕方も非線形抵抗素子の構造や材料
によって大きく異なるので、振幅VsigCにどの程度電圧
を付け加えれば良いかを一般式で表すことは出来ない
が、例えば(1)式の関係式で与えられる振幅を目安に振
幅VsigDを変化させて、ちらつきの無い表示になるよう
に実験を行なって設定すれば良い。
【0112】以上のような、駆動を行うことにより充放
電駆動による均一な画面が得られるとともにちらつきの
ない表示が可能となる。
【0113】なお、ここでは片極充放電駆動を例にとっ
て説明したが、両極充放電駆動は極性を反転した2組の
片極充放電駆動の組み合わせであり、第3のモードでは
信号電圧波形の振幅をVsigCとし、第4のモードでは信
号電圧波形の振幅をVsigDとすれば、本実施例と同様に
ちらつきのない表示が得られる。
【0114】〔実施例2〕本実施例は請求項2記載の発
明にかかるものである。図3は本実施例の液晶装置の一
構成例示す図で、この液晶装置は実施例1で説明した駆
動法を具現化したものである。図で、10は図2に示し
た液晶素子、11は走査電極Y1〜Y5に印加する電圧
波形を供給する回路(以下、Yドライバと呼ぶ。)、12
は信号電極X1〜X5に印加する電圧波形を供給する回
路(以下、Xドライバと呼ぶ。)、13はYドライバ11
とXドライバ12を駆動するのに必要な電圧を供給する
電源回路、14は電圧分割回路、15はYドライバ11
とXドライバ12を駆動するのに必要な制御信号及び電
源回路13を制御する制御信号Sselを含む制御信号群
である。
【0115】電源回路13は、Yドライバ11に電圧V
s1、Vs2、−Vpre、±Vnsを含む複数の電圧を供給し、X
ドライバ12に電圧±Vsig/2を含む複数の電圧を供給
する。 ここで、図4は電源回路13の一構成例を示す
図である。図で、101〜107は電圧源で、定電圧な
のでこれらのより具体的な構成は省略するが、電圧源1
01〜105はそれぞれYドライバ11が出力する電圧
Vs1、Vs2、−Vpre、±Vnsを出力し、電圧源106と1
09はそれぞれ電圧VsigD/2、−VsigD/2を出力する
が、ここでは、VsigD=4Vとしてある。また電圧源1
07と108はそれぞれ電圧VsigC/2、−VsigC/2を出
力するが、ここでは、VsigC=3.3Vとしてある。
【0116】そして、110aと110bは、連動する
スイッチ回路で、制御信号群15の中の制御信号Sselは
0か1の状態をとるが、制御信号Sselが0の状態で、ス
イッチ回路110aが電圧VsigD/2を選択して出力し、
スイッチ回路110bが電圧−VsigD/2を選択して出力
し、1の状態で、スイッチ回路110aが電圧VsigD/2
を選択して出力する時にスイッチ回路110bが電圧−
VsigD/2を選択して出力するようになっている。このス
イッチ回路110aと110bは出力する電圧を±Vsi
g/2とする。
【0117】電源回路13の構成は以上のようになって
いる。なお、Yドライバ11やXドライバ12自体を駆
動する為の電源も実際には必要とするが、これらは容易
に具現化出来、また本発明に直接関係ないので省略して
ある。
【0118】電圧分割回路14は、電源回路13の出力
する電圧Vsig/2をn分割する。但しnは2以上の整数
である。図5は電圧分割回路14の一構成例を示す図で
ある。
【0119】図で、501は複数の直列接続してある抵
抗で、電圧Vsig/2と電圧−Vsig/2間の電圧を分割した
電圧を出力するが、この分割した電圧全体をVsigとし
て出力する。
【0120】図3のYドライバ11は、電源回路13の
出力する電圧Vs1、Vs2、−Vpre、±Vnsと、制御信号群
15の信号を用いて、図1(a)〜(e)に示した走査電圧
波形を、液晶素子10の各走査電極Y1〜Y5に供給す
る。Yドライバ11についても具体的な構成について
も、容易に具現化出来、また本発明に直接関係ないので
省略する。
【0121】図3のXドライバ12は、制御信号群15
によって制御され、信号電圧分割回路14の出力する電
圧Vsigの内の1つを各々の信号電極X1〜X5に、走
査電圧波形に同期して出力する。即ち、Xドライバ12
は電圧Vsig/2と電圧−Vsig/2間の電圧を出力すること
になる。Xドライバ12についての具体的な構成につい
ては、容易に具現化出来、また本発明に直接関係ないの
で省略する。
【0122】制御信号群15は、1フレーム目では奇数
番号の走査電極を第1のモードで選択し、偶数番号の走
査電極を第2のモードで選択し、2フレーム目では逆に
なるようにYドライバ11及びXドライバ12に必要な
制御信号を供給する。そして、この時、制御信号Ssel
は、第1のモードで選択している期間では1の状態とな
り、第2のモードの第2の選択電圧が印加している期間
では0の状態となる。
【0123】以上の構成となっているので、第1のモー
ドで選択している期間では、信号電圧分割回路14は電
圧VsigC/2と電圧−VsigC/2間の電圧を出力するので、
Xドライバ12はこの間の電圧のいずれかを信号電極X
1〜X5に供給する。そして、、第12のモードの第2
の選択電圧が印加している期間では、信号電圧分割回路
14は電圧VsigD/2と電圧−VsigD/2間の電圧を出力す
るので、Xドライバ12はこの間の電圧のいずれかを信
号電極X1〜X5に供給する。
【0124】よって、実施例1で述べた駆動波形とな
り、ちらつきのない充放電駆動が具現化出来る。
【0125】なお、ここでは片極充放電駆動を例にとっ
て説明したが、両極充放電駆動は極性を反転した2組の
片極充放電駆動の組み合わせであり、これについても以
上の説明より容易に具現化できるので説明を省略する。
【0126】〔実施例3〕実施例2で述べた液晶装置は
充電駆動法による均一な表示をちらつきの無い状態で表
示が可能となり、極めて高品質な表示等が得られる。
【0127】よって、高品質でかつ小型・軽量でしかも
安価である電子機器の表示部材として適しており、その
例として、小型・軽量で細かい情報を誤認しないで読み
取る必要のある、カーナビゲーション、携帯情報機器、
液晶テレビ、グラフィック表示機能等を有する多機能電
卓、携帯電話、ラップトップ型を始めとした様々なパー
ソナルコンピュータ等があり、また表示むらが見えやす
いプロジェクタ等投影型表示機器のライトバルブ等に使
用することも可能である。
【0128】
【発明の効果】本発明によれば、いわゆる充放電駆動法
で発生するちらつきを防止出来る。
【0129】また、本発明によれば、ちらつきの無い均
一な表示をする液晶装置を提供することが出来る。
【0130】さらに、本発明によれば、高品質な表示部
を有する電子機器を提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の駆動方法の電圧波形を示す図。 (a).信号電極Y1に印加する電圧波形 (b).信号電極Y2に印加する電圧波形 (c).信号電極Y3に印加する電圧波形 (d).信号電極Y4に印加する電圧波形 (e).信号電極Y5に印加する電圧波形 (f).信号電極X1に印加する電圧波形
【図2】従来技術及び実施例1の駆動方法で駆動される
液晶素子の模式図。
【図3】実施例2の液晶装置の一構成例を示す図。
【図4】実施例2の電源回路の一構成例を示す図。
【図5】実施例2の電圧分割回路の一構成例を示す図。
【図6】図2の液晶素子の1画素当たりの電気等価回路
を示す図。
【図7】4値駆動法の駆動波形を示す図。
【図8】片極性充放電駆動の駆動波形を示す図。
【図9】両極性充放電駆動の駆動波形を示す図。
【符号の説明】
Vs1.第1の選択電圧 Vs2.第2の選択電圧 −Vpre.プリチャージ電圧 ±Vns.非選択電圧 ±VsigC/2.信号電圧(第1のモード) ±VsigD/2.信号電圧(第2のモードの第2の選
択電圧の印加時)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−73924(JP,A) 特開 平8−297302(JP,A) 特開 平10−62755(JP,A) 特開 平10−111493(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02F 1/133 550 G09G 3/36

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液晶層を狭持する一対の基板の一方の基板
    に複数の走査電極が形成され、他方の基板に複数の信号
    電極が前記走査電極の電極と交差するように形成され、
    前記走査電極と前記信号電極の交差部分毎に非線形抵抗
    素子及び画素電極が形成され、該画素電極と該画素電極
    と対向する前記走査電極もしくは前記信号電極とで画素
    が形成された液晶素子を、パルス幅もしくは電圧変調さ
    れた信号電圧波形を前記複数の各信号電極に与え、前記
    複数の各々の走査電極を順次選択し、該選択された走査
    電極に第1のモードにおいては、第1の選択電圧Vs1
    を前記複数の各走査電極に与え、第2のモードにおいて
    は、前記信号電圧波形の中心電圧を基準として該第1の
    選択電圧Vs1と逆極性の第1のプリチャージ電圧を与
    えた後に、前記信号電圧波形の中心電圧を基準として該
    プリチャージ電圧と逆極性の第2選択電圧Vs2を前記
    複数の各走査電極に与える液晶素子の駆動方法におい
    て、 前記第2のモードにおける前記電圧変調された信号電圧
    の最大振幅を前記第1のモードにおける前記信号電圧の
    最大振幅より大きくすることを特徴とする液晶素子の駆
    動方法。
  2. 【請求項2】液晶層を狭持する一対の基板の一方の基板
    に複数の走査電極が形成され、他方の基板に複数の信号
    電極が前記走査電極の電極と交差するように形成され、
    前記走査電極と前記信号電極の交差部分毎に非線形抵抗
    素子及び画素電極が形成され、該画素電極と該画素電極
    と対向する前記走査電極もしくは前記信号電極とで画素
    が形成された液晶素子を、パルス幅もしくは電圧変調さ
    れた信号電圧波形を前記複数の各信号電極に与え、前記
    複数の各々の走査電極を順次選択し該選択された走査電
    極に第1のモードにおいては、第1の選択電圧Vs1を
    前記複数の各走査電極に与え、第2のモードにおいて
    は、前記信号電圧波形の中心電圧を基準として該第1の
    選択電圧Vs1と逆極性の第1のプリチャージ電圧を与
    えた後に、前記信号電圧波形の中心電圧を基準として該
    プリチャージ電圧と逆極性の第2選択電圧Vs2を前記
    複数の各走査電極に与え、第3のモードにおいては、前
    記信号電圧波形の中心電圧を基準として前記第1の選択
    電圧と逆極性の第3の選択電圧Vs1を前記複数の各走
    査電極に与え、第4のモードにおいては、前記信号電圧
    波形の中心電圧を基準として該第3の選択電圧と逆極性
    の第2のプリチャージ電圧を与えた後に、前記信号電圧
    波形の中心電圧を基準として該第2のプリチャージ電圧
    と逆極性の第4選択電圧Vs2を前記複数の各走査電極
    に与える液晶素子の駆動方法において、 前記第2のモードと前記第4のモードにおける前記電圧
    変調された信号電圧の最大振幅を前記第1のモードと前
    記第3のモードにおける前記信号電圧の最大振幅より大
    きくすることを特徴とする液晶素子の駆動方法。
  3. 【請求項3】 前記信号電圧の最大振幅の関係が、以下
    の式により規定されることを特徴とする請求項1又は2
    記載の液晶素子の駆動方法。 但し、VsigCは、前記第1及び第3のモードでの前
    記信号電圧の最大振幅を表し、VsigDは、前記第2
    及び第4のモードでの前記信号電圧の最大振幅を表し、
    Cnlrは、前記非線形抵抗素子の寄生容量を表し、C
    lonは、前記画素のオン状態での画素容量を表し、C
    Loffは、前記画素のオフ状態での画素容量を表す。
  4. 【請求項4】請求項1又は請求項2項記載の液晶素子の
    駆動方法を実施する駆動回路を備えることを特徴とする
    液晶装置。
  5. 【請求項5】請求項4記載の液晶装置と、該液晶装置に
    表示する表示情報を創出する表示情報創出手段とを備え
    ることを特徴とする電子機器。
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