JP3475312B2 - 地盤空洞検知方法およびその装置 - Google Patents

地盤空洞検知方法およびその装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】本発明は非破壊により地表面から
地盤の中に存在する空洞を検知する方法およびその装置
に関する。
【従来の技術】従来、鉄道や道路にとって致命的な災害
である路盤陥没を発生させる原因となる地盤の中に存在
する空洞を検知するために、ボーリング調査をはじめと
する破壊検査を実施したり、非破壊検査でも地盤に電磁
波や特別な振動を与え、その反射波を可視化することに
よる探査などを実施したりしている。このように、従来
の測定方法は煩雑であったり制約があったりすることが
多く、また、従来の測定装置は大掛かりで高価な機器で
構成されることが多いために、安価な経費で短時間に広
範囲を調査するには難があった。従って、安価な経費で
短時間に広範囲を調査できる地盤空洞検知方法はなかっ
た。また、地盤に電磁波や特別な振動を与えずに探査で
きる地盤空洞検知装置はなかった。
【発明が解決しようとする課題】従来の技術によれば、
非破壊により地表面から地盤の中に存在する空洞を検知
する方法は煩雑であったり制約があったりすることが多
く、また、非破壊により地表面から地盤の中に存在する
空洞を検知する装置は大掛かりで高価な機器で構成され
ることが多いために、安価な経費で短時間に広範囲を検
知することができないという問題点があった。本発明は
前記のような問題点を解決するためになされたもので、
非破壊により地表面から地盤の中に存在する空洞を、安
価な経費で短時間に広範囲を検知できる地盤空洞検知方
法および地盤空洞検知装置を提供することを目的とす
る。
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1におけ
る地盤空洞検知方法は、地表面に振動を測定するセンサ
を設置して常時微動を測定し、測定した常時微動の水平
成分スペクトルと鉛直成分スペクトルとを求め、求めた
水平成分スペクトルと鉛直成分スペクトルとのスペクト
ル比をとることによって振動特性曲線を求め、求めた振
動特性曲線の形状から地盤の中に存在する空洞を検知す
ることを特徴とする。本発明の請求項2における地盤空
洞検知装置は、振動を検出するセンサと、検出した振動
データをA/D変換して記録するA/D変換・記録部
と、A/D変換した振動データから水平成分スペクトル
と鉛直成分スペクトルとを求めて該水平成分スペクトル
と該鉛直成分スペクトルとのスペクトル比をとることに
よって振動特性曲線を求める処理部と、求めた振動特性
曲線を出力する出力部とを有し、測定した振動データを
用いて地盤の中に存在する空洞を検知することを特徴と
する。
【作用】図4は基盤と表層地盤からなる地盤を2層構造
に単純化した概念図である。ここで、1は基盤、2は表
層地盤、4は地表面である常時微動とは人体に感じな
い微細な振動で、いつでもどこでも存在しているもので
ある。常時微動は風や波浪や降雨といった自然現象、遠
くを走る車両や操業中の工場といった社会現象を振動発
生源としている。地表面で同時計測された水平方向と鉛
直方向の常時微動から、表層地盤の卓越振動数や増幅倍
率といった表層地盤の振動特性を求めることができる。
地盤の層構造は場所により異なり、複雑な層構造をなす
場合もあるが、ここでは、図4に示すように、地盤を表
層地盤とそれを支える基盤からなる2層構造に単純化
し、表層地盤のその地点における平均的な振動特性とし
て捉えることにする。この表層地盤の周波数応答倍率は
表層地盤の入力振動の円振動数ωに対する周波数応答倍
率をA2 (ω)、基盤の波動伝播速度をV1 、基盤の
単位体積重量をρ1 、表層地盤の波動伝播速度をV2
、表層地盤の単位体積重量をρ2 、表層地盤の層厚を
H、入力振動の振動数をFとすると(式1)で与えられ
る。 A2 (ω)=2/{cos2 (ωH/V2 ) +κ2 sin2 (ωH/V2 )}0.5 (式1) ただし、 κ=(V2 ρ2 )/(V1 ρ1 )<1 ω=2πF 地表面での水平振動、鉛直振動がそれぞれSH波、P波
の重複反射の結果であるとすれば、それぞれの周波数応
答倍率は(式1)の表層地盤の波動伝播速度にS波速
度、P波速度を代入すればよい。ところで、表層地盤の
卓越振動数と表層地盤の増幅倍率は地表面で測定した常
時微動の水平成分スペクトルと鉛直成分スペクトルのス
ペクトル比として求められた曲線(以下、「疑似伝達関
数(QTS)」という。)の最大ピークから読み取られ
る。すなわち、表層地盤の増幅倍率をA2 、水平成分
スペクトルをSH、鉛直成分スペクトルをSv 、表層
地盤の水平振動に対する周波数応答倍率をAH2
(ω)、表層地盤の鉛直振動に対する周波数応答倍率を
Av2(ω)、基盤からの表層地盤に入力する水平振動
の大きさをaH 、基盤から表層地盤に入力する鉛直振
動の大きさをav として、式で表すと(式2)のよう
になる。 A2 ={SH /Sv }max (式 2) ただし、 SH =AH2(ω)・aH Sv =Av2(ω)・av 観測事実として、基盤では水平振動と鉛直振動の振動特
性がきわめて類似していることが分かっている。基盤か
ら表層地盤に入力する水平振動の大きさをaH、基盤か
ら表層地盤に入力する鉛直振動の大きさをav とし
て、式で表すと(式3)のようになることが分かる。 aH =av (式3) よって、(式3)の関係から(式2)が(式4)のよう
に変形できる。 A2 ={AH2(ω)/Av2(ω)}max ( 式4) 表層地盤の水平振動に対する最大周波数応答倍率は(式
1)の表層地盤の波動伝播速度を表層地盤のS波速度
s2とすると(式5)のときに現れることが分かる。 ωH/Vs2=π/2 (式5) 表層地盤の水平振動に対する最大周波数応答倍率となる
表層地盤の卓越振動数はω=2πFの関係式で入力振動
の振動数を表層地盤の卓越振動数F2 に変えて(式
5)に代入すると、(式6)で与えられる。 F2 =Vs2/(4H) (式6 ) このときの表層地盤の水平振動に対する最大周波数応答
倍率は表層地盤の水平振動に対する最大周波数応答倍率
をAH2、基盤のS波速度をVs1、基盤の単位体積重
量をρ1 、表層地盤のS波速度をVs2、表層地盤の
単位体積重量をρ2 とすると、(式7)で与えられ
る。 AH2=2/κs =2(Vs1ρ1 )/(Vs2ρ2 ) (式7) ただし、 κs =(Vs2ρ2 )/(Vs1ρ1 ) また、表層地盤の卓越振動数が(式6)のときの表層地
盤の鉛直振動に対する周波数応答倍率は表層地盤の鉛直
振動に対する周波数応答倍率をAv2(ω)、表層地盤
の鉛直振動に対する最大周波数応答倍率をAv2、表層
地盤のS波速度をVs2、表層地盤のP波速度をVP2
とすると、(式8)で与えられる。 Av2(ω)=Av2(2πVs2/(4H)) =2/{cos2 ((Vs2/VP2)・(π/2)) +κP 2 sin2 ((Vs2/VP2)・(π/2))}0.5 (式8) ただし、 κP =(Vs2ρ2 )/(Vs1ρ1 ) ω=2πF2 =2πVs2/(4H) 一般にVs2/VP2<1であるが、このときのAv2
(ω)はVs2/VP2に関して単調増加関数である。
表層地盤のポアソン比は概ね0.47より大きいことが
一般的に知られているが、このことからVs2/VP2
が概ね1/4以下になると見積もられる。したがって、
2<Av2(ω)<2.16となる。表層地盤の卓越振
動数と表層地盤の増幅倍率は表層地盤の卓越振動数をF
2 、表層地盤のS波速度をVs2、表層地盤の層厚を
H、表層地盤の増幅倍率をA2 、表層地盤の水平振動
に対する最大周波数応答倍率をAH2、基盤のS波速度
をVs1、基盤の単位体積重量をρ1 、表層地盤のS
波速度をVs2、表層地盤の単位体積重量をρ2 とす
ると、それぞれ(式9)と(式10)で近似できる。 F2 =Vs2/(4H) (式9 ) A2 =AH2/2=(Vs1ρ1 )/(Vs2ρ2 ) ( 式10) 図5は基盤と空洞がある表層地盤からなる地盤を2層構
造に単純化した概念図であり、図6は空洞の水平面と平
行な面に対する長辺方向をはりの長さと考えた場合の両
端固定はりの概念図である。ここで、1は基盤、2は表
層地盤、3は空洞、4は地表面である。また、基盤の波
動伝播速度をV1 、基盤の単位体積重量をρ1 、表層
地盤の波動伝播速度をV2 、表層地盤の単位体積重量
をρ2、表層地盤の層厚をH、地表面から空洞までの深
さをh、ヤング係数をE、断面2次モーメントをI、単
位体積重量をρ、断面積をA、せん断弾性係数をG、空
洞の水平面と平行な面に対する長辺方向の長さをLa
とする。いま図5に示すように、地表面から深さhの表
層地盤内に直方体形状の空洞がある場合を考える。空洞
の水平面と平行な面に対する長辺方向の長さをLa 、
空洞の水平面と平行な面に対する短辺方向の長さをLb
、空洞の鉛直面と平行な面に対する高さ方向の長さを
LC とする。空洞の直上で水平方向と鉛直方向の常時
微動を同時測定した場合を想定する。測定される常時微
動は空洞の存在がない場合の表層地盤の全体振動に、空
洞の上部にある薄い表層地盤の振動が重ね合わされたも
のになることが想像される。次に、空洞の上部にある薄
い表層地盤の振動について述べる。この部分の振動を考
える際、いくつかの構造形式の適用が考えられるが、こ
こでは簡単のため、図6に示すように、空洞の水平長辺
方向をはりの長さとする両端固定はりの曲げせん断振動
の考え方を適用する。一般的に一様な断面はりの横振動
に関する微分方程式は、ヤング係数をE、断面2次モー
メントをI、単位体積重量をρ、断面積をA、断面形状
に関する係数をk′、せん断弾性係数をG、x方向の変
数をx、z方向の変数をz、時間変数をtとすると、
(式11)で表される。
【数1】両端固定はりの境界条件のもとで(式11)を
解いて、回転慣性をせん断変形の影響を考慮した1次モ
ードの固有振動数は1次モードの固有振動数をf、1次
の振動モードに関する値をλ、はりの長さをLa 、ヤ
ング係数をE、断面形状に関する係数をk′、断面2次
モードをI、単位体積重量をρ、断面積をA、はりのS
波速度をVs 、重力加速度をgとすると、(式12)
で与えられる。ここで、λは振動モードに関する値で1
次モードはλ=4.730、k′は断面形状が矩形であ
るからk′=5/6である。 f=(1/(2π))(cλ2 /La 2 ) /{1+λ2 r2 /La 2 +(λ2 r2 /La 2 )(E/(k′G)}0.5 (式 12) ただし、c={EI/(ρA)}0.5 r2 =I/A G=ρVs 2 /g (式12)により、空洞の上部にある薄い表層地盤の1
次モードの固有振動数が求められる。2次以上のモード
の固有振動数についても同様に(式12)で求められる
が、ここでは1次モードのみを扱う。空洞直上の地表面
で観測された常時微動の測定結果から、表層地盤の卓越
振動数としてF2 が、そして、空洞の存在を示す付加
振動の振動数としてfが得られる。これらは、疑似伝達
関数(QTS)にF2 とfの2つの明瞭なピークとし
て現れる。よって、疑似伝達関数(QTS)上でF2
のほかに空洞の直上だけに現れるfのピークを監視する
ことにより、空洞の検知が可能なことを示している。
(式12)からも分かるように、fの値には、空洞の平
面的な広がりの寸法と土被りの厚さがファクターとして
入っている。本発明の請求項1における地盤空洞検知方
法によれば、いつでもどこにでも存在している常時微動
を測定することにより地盤の中に存在する空洞を検知す
るので、従来の技術のような煩雑さや場所的制約をなく
すことができる。本発明の請求項2における地盤空洞検
知装置によれば、特別な振動発生源を必要としないの
で、装置自体の構造を簡単にすることが可能である。
【実施例】図1は、本発明の1実施例の概念図で、1は
基盤、2は表層地盤、3は空洞、4は地表面、5は水平
方向と鉛直方向の常時微動を検出するセンサ、6はケー
ブル、7はA/D変換ならびに記録媒体への波形記録
部、8は記録媒体あるいはケーブル、9はフーリエスペ
クトルやフーリエスペクトルの比を求める波形処理部、
10は求められた疑似伝達関数(QTS)の表示部、1
1は表示された疑似伝達関数(QTS)、12は表層地
盤の卓越振動数F2 に現れた第1ピーク、13は空洞
の上部にある薄い表層地盤の振動の固有振動数fに現れ
た第2ピークである。図2は、本発明を用いて地盤空洞
検知実験を行った模擬地中空洞の形状・寸法ならびに常
時微動測定位置図で、14は地中空洞を掘削するための
縦穴で、測定開始前に埋め戻した。15はセンサの水平
方向(X方向)の向きを表した矢印である。図3は、地
盤空洞検知実験の結果得られた各測定位置における疑似
伝達関数(QTS)である。地中空洞検知実験は、縦穴
の影響を極力排除するため、センサの水平方向(X方
向)は縦穴の縁に平行な方向とした。図2の平面図に各
測定位置におけるセンサの水平方向(X方向)の向きが
矢印で示されている。各測定位置において、200Hz
サンプリングで約20秒間の水平方向と鉛直方向の常時
微動を同時測定し、それを3回繰り返した。各波形のフ
ーリエスペクトルを求めたが、その際、ハニングウイン
ドウを80回かけて平滑化した(バンド幅約0.9H
z)。各測定位置における3つのスペクトルを平均した
ものをその位置の最終的なスペクトルとした。図3の各
測定点における疑似伝達関数(QTS)から、第1ピー
クである表層地盤の卓越振動数F2 と増幅倍率A2 を
読み取ると、全測定位置の平均、すなわちこの付近の表
層地盤としてF2 は15.1Hz、A2 は2.57で
あることが分かる。基盤のS波速度Vs1を400m/
sと仮定すると(N値50程度)、表層地盤のS波速度
Vs2は(式10)より156m/sとなり、表層地盤
の層厚Hは(式9)より2.6mとなる。図3を見る
と、空洞直上の測定位置4カ所(No.3、7、11、
15)での疑似伝達関数(QTS)の形状が他と明らか
に異なるのが分かる。これら4カ所だけに、54〜63
Hz付近に第1ピークと同程度の倍率を持つ明瞭な第2
ピークが見られる。これが、空洞の存在に伴う付加振動
の影響である。この装置によって、空洞が検知されたこ
とになる。つぎに、空洞の存在の根拠となった疑似伝達
関数(QTS)の第2ピークを与えた振動数fが、空洞
の上部にある薄い表層地盤の振動の固有振動数fである
ことを(式12)によって確認する。いま、表層地盤の
単位体積重量ρ2 として平均的な土の単位体積重量の
2000kgf/m3 を仮定し、両端固定はりの長さ
La として空洞の水平長辺方向の寸法0.5mをと
り、断面として空洞の水平短辺方向長Lb ×土被り厚
さhをとり、(式12)に基づいて、空洞の上部にある
薄い表層地盤による付加振動の1次モードの固有振動数
fを求める。表1に、測定位置4カ所(No.3、7、
11、15)での疑似伝達関数(QTS)から得られた
第2ピークのfと、(式12)から求められた、空洞の
上部にある薄い表層地盤による付加振動の1次モードの
固有振動数fを比較して示す。
【表1】表1から分かるように、空洞直上で測定された
常時微動から求められた疑似伝達関数(QTS)から得
られた第2ピークのfは、明らかに空洞の上部にある薄
い表層地盤による付加振動の1次モードの固有振動数f
である。したがって、本発明により、常時微動から求め
られた疑似伝達関数(QTS)の第2ピークの出現を監
視するだけで空洞を検知することができることが証明さ
れた。なお、本発明は、常時微動から求められた疑似伝
達関数(QTS)を用いることから、従来、常時微動は
夜中に測定するものとされていたのが、日中の任意の時
間帯でも測定が可能となった。
【発明の効果】本発明は、地表面に水平方向と鉛直方向
の常時微動を検出するセンサを置き、短い一定時間の常
時微動を測定することにより空洞を検知するものであ
る。本発明の測定方法ならびに測定装置は、非破壊で、
かつ、特別な振動発生源を必要としないものなので、従
来の技術と比較して、装置自体の構成ならびに測定方法
をきわめて簡易にすることができ、安価な経費で短時間
に広範囲を調査してまわれるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例の概念図である。
【図2】本発明を用いて地盤空洞検知実験を行った模擬
地中空洞の形状・寸法ならびに常時微動測定位置図であ
る。
【図3】地盤空洞検知実験の結果得られた各測定点にお
ける疑似伝達関数(QTS)である。
【図4】基盤と表層地盤からなる地盤を2層構造に単純
化した概念図である。
【図5】基盤と空洞がある表層地盤からなる地盤を2層
構造に単純化した概念図である。
【図6】空洞の水平面と平行な面に対する長辺方向をは
りの長さと考えた場合の両端固定はりの概念図である。
【符号の説明】
1 基盤 2 表層地盤 3 空洞 4 地表面 5 水平鉛直方向と鉛直水平方向の常時微動を検出す
るセンサ 6 ケーブル 7 A/D変換ならびに記録媒体への波形記録部 8 記録媒体あるいはケーブル 9 フーリエスペクトルやフーリエスペクトルの比を
求める波形処理部 10 疑似伝達関数(QTS)の表示部 11 表示された疑似伝達関数(QTS) 12 表層地盤の卓越振動数F2に現れた第1ピーク 13 空洞の上部にある薄い表層地盤の振動の固有振
動数fに現れた第2ピーク 14 地中空洞を掘削するための縦穴 15 センサの水平方向(X方向)の向きを表した矢
印 16 基盤の波動伝播速度 17 基盤の単位体積重量 18 表層基盤の層厚 19 表層基盤の波動伝播速度 20 表層基盤の単位体積重量 21 空洞の土被り 22 両端固定はり 23 固定端 24 はりの長さ 25 断面積 26 ヤング係数 27 断面2次モーメント 28 せん断弾性係数 29 単位体積重量
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01V 1/00 G01H 1/00 G01V 1/30 G01N 29/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非破壊により地表面から地盤の中に存在
    する空洞を検知する方法であって、 地表面に振動を測定するセンサを設置して常時微動を測
    定し、 測定した常時微動の水平成分スペクトルと鉛直成分スペ
    クトルとを求め、 求めた水平成分スペクトルと鉛直成分スペクトルとのス
    ペクトル比をとることによって振動特性曲線を求め、 求めた振動特性曲線の形状から地盤の中に存在する空洞
    を検知することを特徴とする地盤空洞検知方法。
  2. 【請求項2】 非破壊により地表面から地盤の中に存在
    する空洞を検知する装置であって、 振動を検出するセンサと、検出した振動データをA/D
    変換して記録するA/D変換・記録部と、A/D変換し
    た振動データから水平成分スペクトルと鉛直成分スペク
    トルとを求めて該水平成分スペクトルと該鉛直成分スペ
    クトルとのスペクトル比をとることによって振動特性曲
    線を求める処理部と、求めた振動特性曲線を出力する出
    力部とを有し、 測定した振動データを用いて地盤の中に存在する空洞を
    検知することを特徴とする地盤空洞検知装置。
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