JP3474544B2 - 室温及び加工発熱領域の変形抵抗の上昇が抑制された線状または棒状鋼 - Google Patents

室温及び加工発熱領域の変形抵抗の上昇が抑制された線状または棒状鋼

Info

Publication number
JP3474544B2
JP3474544B2 JP2001042357A JP2001042357A JP3474544B2 JP 3474544 B2 JP3474544 B2 JP 3474544B2 JP 2001042357 A JP2001042357 A JP 2001042357A JP 2001042357 A JP2001042357 A JP 2001042357A JP 3474544 B2 JP3474544 B2 JP 3474544B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
deformation resistance
less
present
steel
room temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2001042357A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001303189A (ja
Inventor
寛 百▲崎▼
正人 鹿礒
豊文 長谷川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobe Steel Ltd filed Critical Kobe Steel Ltd
Priority to JP2001042357A priority Critical patent/JP3474544B2/ja
Publication of JP2001303189A publication Critical patent/JP2001303189A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3474544B2 publication Critical patent/JP3474544B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Mechanical Operated Clutches (AREA)
  • Heat Treatment Of Steel (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷間加工性に優れ
た線状または棒状鋼(以下、鋼と略記する場合がある)
に関するものである。本発明において「冷間加工性に優
れた」とは、「室温及び加工発熱領域の変形抵抗の上昇
が抑制された」ことを意味する。即ち、本発明は、ボル
ト、ねじ、ナット、ソケット、ボールジョイント、イン
ナーチューブ、トーションバー、クラッチケース、ケー
ジ、ハウジング、ハブ、カバー、ケース、受座金、タペ
ット、サドル、バルグ、インナーケース、クラッチ、ス
リーブ、アウターレース、スプロケット、コアー、ステ
ータ、アンビル、スパイダー、ロッカーアーム、ボディ
ー、フランジ、ドラム、継手、コネクター、プーリー、
金具、ヨーク、口金、バルブリフター、スパークプラグ
の他、機械部品、電装部品等を、冷間鍛造、冷間圧造、
冷間転造等の冷間加工によって製造するに当たり、軟化
熱処理を施すことなく熱間圧延ままでも、室温及び加工
発熱領域の変形抵抗の上昇が抑制された線状または棒状
鋼に関するものである。
【0002】
【従来の技術】冷間加工は、熱間加工や切削加工に比べ
て生産性が高いうえに鋼材の歩留まりも良好なことか
ら、ボルト、ナット、ねじ等の機械部品や電装部品を効
率よく製造する為の方法として汎用されている。
【0003】従って、この様な冷間加工に使用される鋼
は、本質的に冷間加工性に優れていることが要求され
る。具体的には、冷間加工時の変形抵抗が低く(加工比
重が低く)、且つ延性(伸び、絞り)が高いことが必要
である。鋼の変形抵抗が高いと冷間加工に使用する工具
の寿命が低下してしまい、一方、延性が低いと冷間加工
時に割れが発生し易くなり、不良品発生の原因になる。
【0004】従来は、圧延線材または棒鋼を酸洗いによ
り脱スケールし、皮膜処理した後、冷間引抜き加工によ
り伸線を行ってから(加工率10〜40%)、冷間加工
を行うのが一般的であった。しかしながら、この方法
は、冷間加工率が低く加工荷重が低い場合には有効であ
るが、加工率の上昇に伴い、加工荷重が高くなると冷間
加工用の工具寿命が短くなってしまい採用できなかっ
た。
【0005】そこで、冷間加工時の加工荷重が高い場合
や、冷間加工時に割れが発生する場合には、冷間加工前
に、低温焼鈍、焼鈍、球状化焼鈍等の熱処理が実施され
ており、それにより、鋼材を軟化し、且つ延性を高めた
状態で冷間加工するという方法が汎用されている。
【0006】ところが上記熱処理には、数時間〜数十時
間の長時間にわたる熱処理を要するという問題を抱えて
いる。従って、生産性の向上や省エネルギー対策、ひい
てはコストの低減化を目的として、球状化焼鈍処理等の
熱処理の省略が可能な、冷間加工性に優れた線状または
棒状鋼の開発が切望されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事情に着
目してなされたものであり、その目的は、球状化焼鈍処
理を省略したとしても熱間圧延のままで冷間加工性に優
れた線状または棒状鋼を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し得た本
発明に係る球状化焼鈍処理が省略可能な線状または棒状
鋼であって、室温及び加工発熱領域の変形抵抗の上昇が
抑制されたという意味における冷間加工性に優れた線材
または棒状鋼とは、B :0.0055%以下、Zr:
0.035%以下の少なくともいずれか一方を含み、且
つ、N :0.0005〜0.0070%を含有すると
共に、B,Zr及びNが下式を満足することにより、フ
ェライト結晶粒の微細化が抑制されたものであるところ
に要旨を有するものである。 -0.0010≦[N]−1.3[B]−0.15[Z
r]≦0.0020 (式中、[ ]は、各元素の含有量を表す)
【0009】これは、所望の特性を発揮させる為には、
変形抵抗の上昇を支配している固溶C及び固溶Nを固定
化するに当たり、フェライト結晶粒を微細化させないB
やZrを添加することが有効であるという知見に基づい
て特定されたものであり、このことは、裏返せば、T
i,Nb,V等のフェライト結晶粒微細化元素について
はできるだけ添加しない様にすることが有効であること
を意味する。かかる意味において、本発明では、Ti,
Nb及びVの少なくとも一種を含み、Nb及びVを合計
で0.080%以下(0%を含む)、Ti:0.020
%以下(0%を含む)に抑制する。
【0010】また、本発明の鋼は、基本成分として、C
:0.001〜0.40%,Si:0.40%以下
(0%を含む),Mn:0.15〜1.8%を含有する
ものであり、更に、sol.Al:0.01〜0.06
%,Cr:0.01〜0.50%P :0.001〜
0.015%、S :0.015%以下(0%を含む)
を含有する。上記成分の他、本発明の作用を損なわない
範囲で他の微量成分等を含む鋼も本発明の技術的範囲に
含まれる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明者らは、熱間圧延のままで
冷間加工性に優れた鋼を提供すべく、特に「室温での変
形抵抗の上昇および加工発熱領域での変形抵抗の上昇を
低減することにより冷間加工性を向上させる」という観
点に基づき、鋭意検討してきた。冷間加工性のなかでも
特に変形抵抗に着目したのは、初期強度に支配される室
温の変形抵抗のみならず、固溶C及び固溶Nによる歪み
時効の挙動が加工発熱領域における変形抵抗にも影響を
及ぼすからである。
【0012】その結果、「室温での変形抵抗の上昇の低
減および加工発熱領域での変形抵抗の上昇の低減」とい
う課題を両立させる為には、冷間加工性のなかでも変形
抵抗の上昇を支配している固溶Cおよび固溶Nを固定化
するに当たり、Ti、Nb、V等のフェライト結晶粒微
細化元素を添加するのではなく、フェライト結晶粒を微
細化させない(むしろ粗大化させる)BやZrを添加す
れば、フェライト結晶粒の微細化による強化が抑制され
て引張強度が低減され、室温での変形抵抗の上昇も小さ
くなる結果、冷間加工性が向上することを突き止めた。
従って本発明は、固溶C及び固溶Nを固定化するに当た
り、フェライト結晶粒の微細化抑制という観点から最適
な炭化物・窒化物形成元素を選択し、添加させたところ
に技術的思想を有するものである。この様に「初期強度
を小さくして室温での変形抵抗の上昇を低減させると共
に、加工発熱領域での変形抵抗の上昇を低減するという
意味における冷間加工性向上という課題を達成する為に
は、フェライト結晶粒径は微細化させない方が有効であ
ること;その為には、従来の如く、固溶C及び固溶Nの
固定化を目的として炭化物・窒化物形成元素を非選択的
且つ無作為に、或いは析出強化作用という観点から添加
するのではなく、フェライト結晶粒微細化による強化抑
制という観点から、添加する炭化物・窒化物形成元素の
種類を適切に選択することが有効であること」について
は従来知られておらず、本発明者らによって始めて見出
された知見である。
【0013】尚、本発明と同様、球状化焼鈍処理を省略
したとしても冷間加工性に優れた鋼を製造する方法は、
これまでにも提案されているが、上述した本発明の技術
的思想は開示も示唆もされていない。
【0014】例えば特公昭61−35249には、圧
延条件や冷却条件を制御することにより固溶C及び固溶
Nを少なくし、歪時効に起因する加工硬化を抑制して変
形抵抗を小さくする方法が開示されている。但し、鋼中
の成分組成に関しては、歪時効による変形抵抗の増大を
防止するため、固溶Nによる歪時効を抑制する目的でA
lを添加し、NをAlNとして析出させる等の一般的な
記載がなされているに過ぎない。
【0015】また、特開昭57−63635には、A
c1変態点以下、Ac1変態点より50℃を下回らない温度
に5時間以上保持することによりセメンタイトを充分凝
集させると共に、Al量を制御して固溶Nを固定するこ
とにより、加工工具寿命の高められた冷間鍛造用棒鋼の
製造方法が開示されている。この公報は、「熱間圧延後
の温度を所定範囲に保持すればセメンタイトを凝集析出
せしめ、強度を低下させることができる」という知見に
基づいてなされたものであり、「フェライト粒の粗大化
が起ると、冷間鍛造時の割れ発生が起り易くなる」とい
う観点から、鋼中成分を制御し、鋼の粗大化を阻止する
Al等を含むことを必須要件とする点で、初期強度を低
下させて室温での変形抵抗を低減させるという観点から
フェライト粒を(微細化させるのではなく)粗大化さ
せ、その為に、圧延材の中心〜直径/8の範囲にあるフ
ェライト組織中のフェライト粒度番号を圧延材の最表層
にあるフェライト組織中のフェライト粒度番号との関係
で制御する本発明とは、全く異なる技術的思想を有する
ものである。
【0016】また、特開平8−260047には、冷
間鍛造で歪時効の原因となる固溶Nを少なくする為にN
及びAl/Nを特定して熱間圧延する工程と;熱間圧延
の最終段階において所定温度範囲で50%以上の塑性加
工を加える加工熱処理工程と;加工熱処理に続く冷却の
後、300〜400℃の温度範囲に3時間以上加熱する
過時効処理とを包含する冷間鍛造用棒鋼線材の製造方法
が開示されている。この公報は、「冷間圧延後の過時効
処理による耐歪時効性を高める為には、フェライト粒径
を小さくすることが有効であり、熱間加工の最終段階で
温度調整をして特定の加工度を与えることが、フェライ
ト粒の微細化及びこれによる歪時効の抑制・延性の改善
に臨界的効果をもたらす」等の知見に基づいてなされた
ものであり、「フェライト粒径を小さくすることが歪時
効の発生を抑制するのに非常に有効である」ことを実験
的に確認している。しかしながら、本発明者らが検討し
たところ、上記方法の如くフェライト粒径を小さくすれ
ば歪時効の発生は抑制され、150〜300℃の高温で
の変形抵抗は低減される反面、引張強度は上昇するた
め、室温での変形抵抗が上昇し、割れ等が顕著に発生し
て冷間加工性が低下することが分かった。本発明の如
く、「初期の強度を小さくし、室温での変形抵抗を低減
することにより冷間加工性を高める」という観点からす
れば、上記公報の様にフェライト粒径を微細化させる方
法は好ましくなく、むしろ、微細化とは逆に、フェライ
ト粒径を粗大化させる方が有効なのである。かかる意味
において、両者は全く異なる技術的思想を有するもので
ある。
【0017】更に、特許第2599466には、Ti
を(Ti−3.4N)/C=4〜6の範囲に添加するこ
とによりC、Nを固定して非時効性化し、それによって
冷間加工後の降伏比の上昇を防止させた低降伏比構造用
鋼材が開示されている。この公報は、非時効性に優れ、
かつ低降伏比を満足すると共に所定の強度レベルを確保
する為に、フェライト単相鋼の有する特性を最大限に活
用するものであり、まず、非時効性に関しては、時効を
生じる原因となる侵入型固溶原子であるC及びNの固定
化が必須であるという観点からTiによるC,Nの固定
化を図る(即ち、TiをC,Nの当量以上添加すること
によりC,Nの固定化を図る)と共に、一方、Tiを過
剰に添加するとTiCの粗大化が起り、TiCによる析
出強化が利用できなくなり、高強度化が困難になるとい
う観点から、その上限を定めたものである。従って、上
記公報にしても、「Ti添加による固溶Cの固定化;そ
の結果、得られるTiCの析出強化による強度上昇」に
ついて開示されているのみであり、本発明の如く、Zr
やB等の窒化物形成元素を添加してフェライト結晶粒の
微細化を抑制し、当該微細化による強化を抑制するとい
う技術的思想は全く開示されていない。しかも、上記公
報の最重要成分であるTiは析出強化元素である為、
「初期の強度低下による室温での変形抵抗の上昇低減→
冷間加工性の向上」という本発明の課題を解決する為に
は、できるだけTiの添加量を少なくする必要があり、
Tiを積極的に(本発明に比べて)多量に添加する上記
公報とは、鋼中組成も全く異なるものである。
【0018】一方、特開平3−287743には、上
記の如くTiを添加するのではなく、Nbを、Nb/
(C+N)≧7に制御した低炭素非時効性線材が開示さ
れている。この公報は、「C及びNの時効抑制を目的と
して添加されていたTiは、同時に、切削性に有効なS
とも反応してTiSまたはTi2SとなりSを固定して
しまう為、Sの効果が十分発揮されない」という知見に
基づき、Tiよりも硫化物生成傾向の小さいNbに着目
し、時効硬化を完全に抑制すると共に切削性に優れた線
材を目指して提案されたものである。従って、上記公報
を精査しても、本発明の如く、フェライト結晶粒の微細
化を抑制すべく、ZrやB等の窒化物形成元素を添加す
ることについては全く開示されていない。しかも、上記
公報の最重要成分であるNbは析出強化元素である為、
「初期の強度低下による室温での変形抵抗の上昇低減→
冷間加工性の向上」という本発明の課題を解決する為に
は、できるだけNbの添加量を少なくする必要があり、
Nbを積極的に(本発明に比べて)多量に添加する上記
公報とは、鋼中組成も全く異なるものである。
【0019】以下、本発明を特定する各要件について説
明する。
【0020】上述した様に本発明の線状または棒状鋼
は、フェライト結晶粒の微細化による強度上昇を抑制す
ることにより冷間加工性を向上させたところに技術的思
想を有するものであり、かかる技術的思想を具現化する
為には、線状または棒状鋼の成分を以下の様に制御する
ことが必要である。
【0021】まず、窒化物形成元素については、B :
0.0055%以下、Zr:0.035%以下の少なく
ともいずれか一方を含み、且つ、N :0.0005〜
0.0070%を含有すると共に、B,Zr及びNが下
式を満足しなければならない。 −0.0010≦[N]−1.3[B]−0.15[Z
r]≦0.0020 (式中、[ ]は、各元素の含有量を表す)
【0022】前述した通り、本発明では窒化物形成元素
として、Ti等のフェライト粒微細化元素を添加するの
ではなく、フェライト結晶粒を微細化させない(むしろ
粗大化させる)B及び/又はZrを添加するものであ
る。従って、上記元素は、従来の如く例えばBを焼入れ
向上元素として添加するのではなく、Nと結合してBN
/ZrNとして生成させ、冷間加工時の動的歪み時効を
抑制すると共に、Nの固溶強化を抑制し、必要以上のA
lNが析出する為にフェライト結晶粒が微細化して強度
が上昇するのを抑制することを目的として添加される。
かかる作用を有効に発揮させるためには、Bを0.00
05%以上(より好ましくは0.0010%以上)、Z
rを0.005%以上(より好ましくは0.010%以
上)添加することが推奨される。但し、Bを、0.00
55%を超えて添加すると、冷間加工性に悪影響を及ぼ
す様になる。より好ましくは0.0040%以下であ
る。同様にZrを、0.035%を超えて添加すると、
変形能が低下し、冷間加工性に悪影響を及ぼす様にな
る。より好ましくは0.025%以下である。
【0023】尚、上記B及びZrは、夫々単独で添加し
ても良く、或いは両方を添加しても良く、いずれにせ
よ、固溶Nの固定化のみを目的として添加される。従っ
て、上記元素は、基本的には、最終的に含有するNに応
じて適宜その添加量を調整することが好ましい。もし、
鋼中のNが0.0020%以下に常時抑えられるなら
ば、これらの元素を敢えて積極的に添加する必要はな
い。この程度の少量のN量が存在したとしても、冷間加
工性に悪影響を及ぼす恐れは少ないと考えられるからで
ある。
【0024】ここで、Nは、0.0005〜0.007
0%の範囲に制御することが推奨される。Nはフェライ
ト中に固溶し、冷間加工時における歪時効発生の原因と
なるので、できるだけ少ない方が好ましく、かかる観点
からその上限を0.0070%に定めた。より好ましく
は0.0050%以下である。一方、0.0005%未
満では、コストに見合う工業的な生産が困難となるため
である。より好ましくは0.0010%以上である。
【0025】更に本発明では、上記B,Zr及びNが下
式を満足することが推奨される。 −0.0010≦[N]−1.3[B]−0.15[Z
r]≦0.0020 (式中、[ ]は、各元素の含有量を表す)
【0026】これは、B及び/又はZrによる固溶Nの
固定化作用を有効に発揮させるために設けた式である。
まず、上式の下限値は、必要最小限のNを固定するB及
びZrを特定したものであり、下限値が−0.0010
以上であれば、BがNを固定する為に過剰に添加された
としても、焼入れ性に寄与することもなく、また、Zr
がNを固定する為に過剰に添加されたとしても、硫化物
や炭化物となって析出するため、冷間加工性の向上には
何ら悪影響を及ぼさないことを確認している。より好ま
しくは、上式の下限は−0.0005である。
【0027】また、上式の上限値は、添加されるN量の
上限をB量及びZr量との関係で特定したものであり、
上限値が0.0020を超えると、過剰のNがB/Zr
の他にAlと結合してしまう為にAlNの数が多くな
り、フェライト結晶粒を微細化してしまう。上式の上限
値が0.0020以下であれば、たとえ、NがAlと結
合してAlNを生成したとしても、熱間圧延においてフ
ェライト結晶粒を微細化させることなく、しかも、熱間
圧延のままであっても、球状化焼鈍材並みに変形抵抗を
低減させて変形能を確保することができることを確認し
ている。より好ましくは、上式の上限は0.0015で
ある。
【0028】以上が本発明に用いられる窒化物形成元素
に関与する元素についての説明であるが、更に本発明で
は、従来汎用されている炭窒化物形成元素に関し、以下
の様に制御することが推奨される。
【0029】Ti,Nb及びVの少なくとも一種を含
み、Nb及びVを合計で0.080%以下、Ti:0.
020%以下これらTi,Nb及びVの元素は、いずれ
も炭窒化物生成元素であり、C及びNを固定するには有
効であるが、析出強化や結晶粒微細化による強化の為、
強度が上昇すること;添加により、熱間圧延後の結晶粒
微細化に寄与することから、本発明の目的である「初期
引張強度を小さくし、室温での変形抵抗を小さくするこ
とにより冷間加工性を向上させる」うえでは、むしろ有
害な元素である。従って、上記元素の添加量はできるだ
け少ない方が好ましく、かかる観点から、Nb及びVを
合計で0.080%以下、Ti:0.020%以下に特
定した次第である。特にTiは、上記元素のなかでも最
もNと結合し易く、Bと複合添加すると焼入れ性向上作
用を発揮してしまうため、上記範囲に制御することが推
奨される。より好ましくは、Nb及びVを合計で0.0
15%以下、Ti:0.010%以下であり;更により
好ましくは、Nb及びVを合計で0.010%以下、T
i:0.005%以下である。
【0030】以上、本発明の技術的思想を具現化する為
の鋼中成分について説明したが、本発明では、更に、下
記元素を以下の様に制御することが推奨される。
【0031】C:0.001〜0.40% Cは、鋼材の必要強度を付与するために必須の元素であ
る。0.001%未満では所望の強度が得られず、ま
た、この様な低濃度に制御しようとすると工業的にコス
トが高くつき経済的でない。好ましくは0.003%以
上、より好ましくは0.005%以上、更により好まし
くは0.01%以上、特に好ましくは0.05%以上で
ある。一方、0.40%を超えるとパーライト分率が高
くなり、所望の変形能が得られない。好ましくは0.3
5%以下である。
【0032】Si:0.40%以下(0%を含む) Siは脱酸剤として有用な元素であるが、過剰に添加す
ると、固溶強化により冷間加工における加工荷重(変形
抵抗と概ね同義)が増加するのみならず、変形能の低下
を招く恐れがあるため、できるだけ少ない方が好ましい
という観点から、その上限を0.40%に定めた。0.
40%を超えて添加すると、変形能の低下が顕著に現れ
るからである。より好ましくは0.25%以下である。
【0033】Mn:0.15〜1.8% Mnは脱酸及び脱硫に有用であるのみならず、冷間加工
後の熱処理時における焼入れ焼戻し軟化抵抗を向上させ
るのに有用な元素である。この様な作用を有効に発揮さ
せるには、0.15%以上添加することが好ましい。よ
り好ましくは0.20%以上である。但し、過剰に添加
すると、熱間圧延後のフェライト・パーライト成長速度
が低下し、冷間加工性に有害なベイナイトが発生し易く
なるため、その上限を1.8%に定めた。より好ましく
は1.5%以下である。
【0034】上記のC,Si,Mn量は、あくまでも好
ましい範囲であって、上記範囲を外れたものは一切本発
明の範囲内に包含されないというものではないことは言
うまでもない。例えばJIS C 2503,JIS
G 4051,JIS G4106,JIS G 35
06,JIS G 3507等のJIS鋼種を本発明に
適用しても良く、JISに規定する成分範囲を外せない
という特段の事情がある場合には、JISに規定する範
囲内で添加することが推奨される。但し、冷間加工直後
の強度、及び冷間加工後・焼入れ焼戻し後の強度を合わ
せるのであれば、敢えてJISに規定する成分範囲を外
れても構わない。
【0035】sol.Al:0.01〜0.06% Alは脱酸に有用な元素である。しかし、Alは、Z
r,Ti,B,Nbの次に窒化物(AlN)を生成し易
い。このAlNが多くなると結晶粒の微細化を招くた
め、本発明の趣旨から言えば、AlNはできるだけ生成
させない方が好ましく、従って、Alの添加量もできる
だけ少ない方が良いが、上記趣旨に逸脱しない範囲で添
加しても良い。かかる観点から、本発明では下限を0.
01%に定めた。但し、過剰に添加すると、上記作用が
飽和してしまうのみならず、AlNの生成によるフェラ
イト結晶粒微細化作用が顕著になる為、その上限を0.
06%に定めた。より好ましくは0.015%以上、
0.05%以下である。
【0036】Cr:0.01〜0.50% Crは、熱間圧延時のフェライト・パーライト変態を促
進させ、強度上昇にあまり寄与することなく炭化物を析
出させるのに有効な元素であり、この様な作用を有効に
発揮させる為、下限を0.01%に定めた。より好まし
くは0.03%以上である。但し、0.50%を超えて
添加すると、引張強度が高くなり過ぎる。より好ましく
は0.30%以下である。
【0037】更に、以下の元素を添加することもでき
る。
【0038】P:0.001〜0.015%以下(0%
を含む) Pは焼入れ性向上元素として有効であり、この様な作用
を有効に発揮させ為に、下限を0.001%に定めた。
但し、0.015%を超えて添加すると、凝固時にミク
ロ偏析し、熱間圧延時には粒界に偏析して粒界を脆化さ
せ、結果的に冷間加工の際、割れる恐れが高くなる。よ
り好ましくは0.010%以下である。
【0039】S:0.015%以下(0%を含む) Sは、主にMnSの硫化物系介在物を形成し、熱間圧延
時に粒界に偏析して粒界を脆化させ、冷間加工の際、割
れる恐れがあることから、その上限を0.015%に定
めた。より好ましくは0.010%以下である。
【0040】本発明の鋼は上記成分を含有し、残部:実
質的に鉄であるが、上記成分以外にも、本発明の作用を
損なわない範囲で許容し得る許容成分を添加しても良い
し、不純物も含まれる。
【0041】次に、本発明に係る線材または棒材を製造
する方法について説明する。
【0042】本発明で目的とする所定の組織を得る為に
は、鋼片を800〜1100℃の範囲まで加熱し、75
0〜1100℃の範囲で所定の線径まで圧延した後、主
に水流によって600〜6000℃/分の冷却速度で5
00〜800℃まで冷却し、復熱によって回復した温度
(調整冷却開始温度)を750〜875℃に制御するこ
とが必要である。以下、各要件について説明する。
【0043】鋼片の加熱温度:800〜1100℃ この加熱温度は、フェライト結晶粒度の微細化を抑制
し、変形抵抗の低減を図る為に設定されたものである。
ここで、「鋼片の加熱温度」とは、放射温度計によって
測定されたものであり、厳密には、「鋼片の表面温度」
を意味する。1100℃を超えて加熱すると、フェライ
ト結晶粒径が大きくなり過ぎてしまい、延性が低下す
る。好ましくは1050℃以下、より好ましくは100
0℃以下である。一方、加熱温度が800℃未満になる
と、熱間変形抵抗が高くなり過ぎてしまい、圧延ロール
の摩耗、圧延モータのトリップ等を引き起こし、生産阻
害を招く恐れがある。好ましくは850℃以上である。
【0044】圧延温度:750〜1100℃ この温度は、圧延時においても上記鋼片加熱時と同様、
フェライト結晶粒度の微細化を抑制し、変形抵抗の低減
を図る為に設定されたものである。ここで、「圧延温
度」とは、放射温度計によって測定されたものであり、
厳密には、「鋼片の表面温度」を意味する。1100℃
を超えて圧延すると、フェライト結晶粒径が大きくなり
過ぎてしまい、延性が低下する。好ましくは1050℃
以下、より好ましくは1000℃以下である。一方、圧
延温度が750℃未満になると、フェライト結晶粒径が
小さくなるのみならず、再結晶しきれずにフェライト粒
内に不要な転位が残り易くなり、圧延後の強度が上昇す
る。好ましくは850℃以上である。尚、圧延ロールの
負荷増大、寸法精度の低下、表面疵の発生防止等を考慮
すれば、実用上は875〜975℃程度の圧延温度とす
ることが推奨される。
【0045】調整冷却開始温度:750〜875℃ 調整冷却開始温度とは、最終圧延後に、主に水を媒体と
して、600〜6000℃/分の冷却速度で最表面温度
が最低500〜800℃程度にまで冷却された後、冷却
帯(冷却コンベア)に巻取られながら、鋼片の保有する
熱(復熱)によって回復する温度を意味する。875℃
よりも高い温度では、スケールが厚くなり、その後の脱
スケール工程でトラブルが発生し易くなるのみならず、
冷却時間が長くなる為、生産性を阻害する。好ましくは
850℃以下である。一方、750℃よりも低くなる
と、冷却時に発生した表層部のマルテンサイトが復熱に
よって回復せず、焼戻しマルテンサイトが生成され、硬
くて脆い鋼になる為、冷間加工用には適さない。実操業
レベルで好ましいのは775℃以上である。
【0046】冷却速度:0.05〜5℃/秒(600℃
まで) これは、上記調整冷却開始温度に達してから、600℃
まで冷却する際における冷却速度を特定したものであ
る。本発明の如く、組織をフェライト組織またはフェラ
イト・パーライト組織に制御する為には、冷却速度を遅
くする程好ましいが、遅くなり過ぎると、パーライト
(フェライトとセメンタイトの層状組織)中のラメラー
間隔が広くなり、延性に乏しい組織となる恐れがあるた
め、その上限を5℃/秒に定めた。工業生産上、品質安
定性などを考慮すれば、0.2℃/秒以上、3℃/秒以
下とすることが推奨される。
【0047】尚、本発明によれば熱間圧延ままの線材や
棒鋼でも優れた冷間加工性が得られるが、この線材また
は棒鋼を、酸(塩酸、硫酸等)の浴槽に浸漬したり、機
械的に歪みを付与する等してスケールを除去した後、燐
酸亜鉛皮膜、燐酸カルシウム皮膜、石灰等の伸線前処理
を行い、金属石鹸などを潤滑剤として用いて伸線,冷間
圧延などを施した鋼線においても、同様の優れた冷間加
工性が得られる。
【0048】以下実施例に基づいて本発明を詳述する。
ただし、下記実施例は本発明を制限するものではなく、
前・後記の趣旨を逸脱しない範囲で変更実施することは
全て本発明の技術範囲に包含される。
【0049】
【実施例】表1に記載の成分組成からなる供試鋼(表中
の単位は質量%)を用い、表2〜4に示す種々の製造条
件により線材を得た。ここでNo.A,B,Cは夫々、
JIS G 3507に規定するSWRCH10K,S
WRCH20K,SWRCH35K(現用工程材)であ
る。また、A1はAの球状化焼鈍処理を省略したもの、
B1〜B3はBの球状化焼鈍処理を省略したもの、C1
はCの球状化焼鈍処理の省略を目的として溶製したもの
を意味し、B5〜B8は夫々、P及びS(B5),N及
びZr(B6),Ti(B7),Nb+Bの合計(B
8)が本発明の好ましい範囲を外れる鋼である。
【0050】この様にして得られた線材を、図1に示す
様な圧縮試験用試験片の形状(日本塑性加工学会が「鍛
造、塑性加工技術シリーズ4(コロナ社)p155」で推奨
する形状(鋼線の径×1.5)に切削し、これを据込み
試験片として、据込み圧盤として同心円溝付の拘束型耐
圧盤を使用して据込み加工を行った。
【0051】尚、変形抵抗は圧縮率60%にて、室温の
場合と予備加熱300℃の場合の2水準で測定した。ま
た、変形能はNo.A,A1,B,B−1〜B8につい
ては圧縮率80%にて30個試験し、割れの有無を判定
し;一方、No.C及びC−1は、現用鋼の変形能の観
点から圧縮率70%における試験を同様にして実施し、
割れの有無を判定した。
【0052】得られた結果を表2〜4に併記する。ま
た、図2に、{[N]−1.3[B]−0.15[Z
r]}の値と変形抵抗(60%圧縮率、室温)の関係
を;図3に、{[N]−1.3[B]−0.15[Z
r]}と変形抵抗(60%圧縮率、300℃)の関係を
夫々グラフ化して示す。尚、図2〜3において、◇は
{[N]−1.3[B]−0.15[Zr]}の値が本
発明の要件を満足すると共に、成分組成及び圧延条件も
本発明の好ましい要件を満足する本発明例;△は
{[N]−1.3[B]−0.15[Zr]}の値は本
発明の要件を満足するが、鋼中成分または圧延条件が本
発明の好ましい要件を満足しない参考例;○は{[N]
−1.3[B]−0.15[Zr]}の値が本発明の要
件を満足しない比較例である。
【0053】
【表1】
【0054】
【表2】
【0055】
【表3】
【0056】
【表4】 上記結果より、以下の様に考察することができる。
【0057】まず、表2のNo.3は、表1の鋼種A1
を用いた本発明例であり、{[N]−1.3[B]−
0.15[Zr]}の値が本発明の範囲に制御されてい
るので、球状化焼鈍することなしに、現用鋼Aの球状化
並みの変形抵抗(表2のNo.1)まで低減することが
できた。尚、現用鋼の球状化焼鈍処理を省略したNo.
2では、300℃の変形抵抗が室温の変形抵抗に比べて
増加していることから、加工発熱領域における冷間鍛造
には不向きであることが分かる。
【0058】次に、表3のNo.7〜16は、夫々、表
1の鋼種B1〜B8を用いた例である。このうち、
{[N]−1.3[B]−0.15[Zr]}の値が本
発明の範囲を満足し、且つ、鋼中成分も本発明の好まし
い範囲を満足する鋼材を、本発明の好ましい圧延条件で
製造したNo.6、10〜12はいずれも、球状化焼鈍
することなしに、現用鋼Bの球状化並みの変形抵抗(表
3のNo.4)まで低減することができた。
【0059】一方、表3のNo.13は、P及びSが本
発明の好ましい範囲を外れるB5を;No.14は、N
及びZrが本発明の好ましい範囲を外れるB6を;N
o.15は、Tiが本発明の好ましい範囲を外れるB7
を;No.16は、Nb+Bの合計が本発明の好ましい
範囲を外れるB8を、夫々用いた例であり、所望の変形
抵抗まで低減することができなかった。
【0060】また、表3のNo.7〜9は、圧延条件が
本発明の好ましい工程を満足しない例であり、所望の変
形抵抗まで低減することができななかった。
【0061】尚、現用鋼の球状化焼鈍処理を省略したN
o.15では、300℃の変形抵抗が室温の変形抵抗に
比べて増加していることから、加工発熱領域における冷
間鍛造には不向きであることが分かる。
【0062】次に、表4のNo.19は、表1の鋼種C
1を用いた本発明例であり、{[N]−1.3[B]−
0.15[Zr]}の値が本発明の範囲に制御されてい
るので、球状化焼鈍することなしに、現用鋼Cの球状化
並みの変形抵抗(表4のNo.17)まで低減すること
ができた。尚、現用鋼の球状化焼鈍処理を省略したN
o.18では、300℃の変形抵抗が室温の変形抵抗に
比べて増加していることから、加工発熱領域における冷
間鍛造には不向きであることが分かる。
【0063】
【発明の効果】本発明は上記の様に構成されているの
で、球状化焼鈍処理を省略したとしても熱間圧延のまま
で冷間加工性に優れた線状または棒状鋼を効率よく提供
することができた。特に本発明の線状または棒状鋼は、
冷間加工時において、加工発熱によって生じる温度域
(概ね100〜350℃)における変形抵抗を小さくす
ることができる点で極めて有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に用いた圧縮試験用試験片の形状を示す
図である。
【図2】{[N]−1.3[B]−0.15[Zr]}
の値と変形抵抗(60%圧縮率、室温)の関係を示すグ
ラフである。
【図3】{[N]−1.3[B]−0.15[Zr]}
と変形抵抗(60%圧縮率、300℃)の関係を示すグ
ラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI // C21D 8/06 C21D 8/06 A (56)参考文献 特開 昭58−58249(JP,A) 特開 平4−358041(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C22C 38/00 F16B 35/00 F16B 37/00 F16D 13/58 C21D 8/06

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】C :0.05〜0.40%, Si:0.40%以下(0%を含む), Mn:0.15〜1.8%, sol.Al:0.01〜0.06%, Cr:0.01〜0.50%, P :0.001〜0.015%, S :0.015%以下(0%を含む)を含有し、 Ti,Nb及びVの少なくとも一種を含み、 Nb及びVを合計で0.080%以下、 Ti:0.020%以下に抑制されていると共に、 B :0.0055%以下、 Zr:0.035%以下の少なくともいずれか一方を含
    み、且つ、 N :0.0005〜0.0070%を含有すると共
    に、 B,Zr及びNが下式を満足しており、 残部:実質的に鉄である ことを特徴とする室温及び加工
    発熱領域の変形抵抗の上昇が抑制されており、球状化焼
    鈍処理が省略可能な線状または棒状鋼。 −0.0010≦[N]−1.3[B]−0.15[Z
    r]≦0.0020 (式中、[ ]は、各元素の含有量を表す)
  2. 【請求項2】 Ti:0.010%以下に抑制されたも
    のである請求項1に記載の線状または棒状鋼。
  3. 【請求項3】 Ti:0.005%以下に抑制されたも
    のである請求項2に記載の線状または棒状鋼。
JP2001042357A 2000-02-18 2001-02-19 室温及び加工発熱領域の変形抵抗の上昇が抑制された線状または棒状鋼 Expired - Lifetime JP3474544B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001042357A JP3474544B2 (ja) 2000-02-18 2001-02-19 室温及び加工発熱領域の変形抵抗の上昇が抑制された線状または棒状鋼

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000-41736 2000-02-18
JP2000041736 2000-02-18
JP2001042357A JP3474544B2 (ja) 2000-02-18 2001-02-19 室温及び加工発熱領域の変形抵抗の上昇が抑制された線状または棒状鋼

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001303189A JP2001303189A (ja) 2001-10-31
JP3474544B2 true JP3474544B2 (ja) 2003-12-08

Family

ID=26585690

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001042357A Expired - Lifetime JP3474544B2 (ja) 2000-02-18 2001-02-19 室温及び加工発熱領域の変形抵抗の上昇が抑制された線状または棒状鋼

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3474544B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006291237A (ja) * 2005-04-05 2006-10-26 Kobe Steel Ltd 冷間鍛造性と切削性に優れた機械構造用鋼
KR100742820B1 (ko) * 2005-12-27 2007-07-25 주식회사 포스코 냉간가공성과 소입성이 우수한 강선재 및 그 제조방법
KR101630981B1 (ko) 2014-12-15 2016-06-16 주식회사 포스코 냉간가공성이 우수한 선형 또는 봉형 강 및 그 제조방법
KR101676187B1 (ko) 2015-09-04 2016-11-15 주식회사 포스코 냉간가공성이 우수한 선형 또는 봉형 강 및 그 제조방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001303189A (ja) 2001-10-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
MXPA97008775A (en) Process to produce steel pipe without seams of great strength having excellent resistance to the fissure by tensions by sulf
JP5640931B2 (ja) 加工性及び焼入性に優れた中炭素冷延鋼板とその製造方法
JP6927427B2 (ja) 高炭素熱延鋼板およびその製造方法
JPH11236644A (ja) 高強度特性と低熱処理歪み特性に優れた高周波焼入れ用鋼材とその製造方法
JP6569845B1 (ja) 高炭素熱延鋼板およびその製造方法
JP3738004B2 (ja) 冷間加工性と浸炭時の粗大粒防止特性に優れた肌焼用鋼材とその製造方法
JP3474545B2 (ja) 機械部品
JP3468048B2 (ja) 成形性に優れた高炭素冷延鋼板の製造方法
JPH01142023A (ja) 曲げ加工性の良好な耐摩耗用鋼板の製造方法
JPH08337843A (ja) 打抜き加工性に優れた高炭素熱延鋼板及びその製造方法
JPWO2004057049A1 (ja) 製造性と耐食性に優れた軸受鋼およびその製造方法ならびに軸受部品およびその製造方法
JPH06299240A (ja) 球状化焼鈍特性の優れた軸受用鋼材の製造方法
JP3474544B2 (ja) 室温及び加工発熱領域の変形抵抗の上昇が抑制された線状または棒状鋼
JPWO2020158356A1 (ja) 高炭素熱延鋼板およびその製造方法
JP3644216B2 (ja) 高炭素熱延鋼板の製造方法
JPS6159379B2 (ja)
JPH09324212A (ja) 焼入性と冷間加工性に優れた高炭素熱延鋼帯の製造方法
JPH08199310A (ja) 高強度マルテンサイト系ステンレス鋼部材の製造方法
JPH07310118A (ja) 冷間加工に適した肌焼鋼の製造方法
JP3371952B2 (ja) 酸洗工程を省略できる軟質な加工用高炭素鋼板の製造法
JPH0213004B2 (ja)
JPH10265841A (ja) 高強度冷間鍛造部品の製造方法
JPH09202921A (ja) 冷間鍛造用ワイヤーの製造方法
TW202030343A (zh) 碳合金鋼板及碳合金鋼板的製造方法
JP6610067B2 (ja) 冷延鋼板の製造方法及び冷延鋼板

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20030826

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3474544

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070919

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080919

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080919

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090919

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090919

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100919

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100919

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110919

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110919

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120919

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120919

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130919

Year of fee payment: 10

EXPY Cancellation because of completion of term