JP3474107B2 - 無線通信ネットワークシステム - Google Patents

無線通信ネットワークシステム

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JP3474107B2
JP3474107B2 JP17217498A JP17217498A JP3474107B2 JP 3474107 B2 JP3474107 B2 JP 3474107B2 JP 17217498 A JP17217498 A JP 17217498A JP 17217498 A JP17217498 A JP 17217498A JP 3474107 B2 JP3474107 B2 JP 3474107B2
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修一 田中
子朗 二瓶
利和 諏訪
晃一 加藤
健樹 岩崎
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術】本発明は、自局位置の測位手段を
有する端末局を備えた無線通信ネットワークシステムに
関する。
【0002】
【従来の技術】ケーブルを用いた有線ネットワークは、
すでに確立した技術として社会の様々な場所で活用され
ている。しかしながら、有線であるがために移設、配置
変更に多額の費用を要するという問題点がある。このよ
うな問題点に対しケーブルの無線化、即ち無線LANの
実現は有効な手段である。この種の無線通信ネットワー
クシステムにおいて、従来、DGPS方式を用いた屋外
の移動体(端末局)の位置を測位するシステムが知られ
ている。
【0003】図5にその従来のシステムを示している。
101は基地局を示し、201,301は端末局を示し
ている。DGPS測位では、必ず「誤差補正量」「疑似
距離補正量」「座標値」を予め位置の分かっているGP
S基準局から端末局に対し送信しなければならない。こ
こでは、この3つのデータセットを補正データと呼ぶこ
とにする。基地局101では予め位置の分かっているG
PS基準局103から、[1]で、補正データがデータ
通信装置(送信用)105に送られる。このデータ通信
装置105は、送られた補正データを、[2]で、端末
局201のデータ通信装置(受信用)203に向けて送
信する。この端末局201では補正データを受信すると
直ちに、[3]で、補正データをGPS受信機205へ
送信する。GPS受信機205は、送られた補正情報を
もとにDGPS測位を行い、結果としての座標データ
を、[4]で、送信用データ通信装置207に送る。こ
のデータ通信装置207は、[5]で、基地局101の
データ通信装置(受信用)107に向けて測位情報を送
信する。
【0004】従来方式の場合では、通信時の干渉を避け
るため、端末局1台につき1つの通信用チャンネルを用
意する必要がある。
【0005】基地局101では、[6]で、受信した端
末局201の位置情報から、位置情報データベース10
6を作成する。位置表示装置111は定期的に位置情報
データベース106を参照し位置を表示する。
【0006】このため、従来方式のDGPS測位用ネッ
トワークには、補正情報送信用のデータ通信装置10
5,203と、測位情報送信用のデータ通信装置20
7,107とが必要になると共に、複数の端末局201
をサポートする場合、各端末局からの通信時に無線デー
タ通信装置相互の干渉を避けるための多チャンネル化が
不可欠となり、システムを成立させるためには広いバン
ド幅が必要になり、システムが複雑で大掛かりになると
いう問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術にあって
は、端末局単位での過去の移動記録を簡単、かつ迅速に
参照することができなかった。そこで、本発明の目的
は、端末局単位での過去の移動記録を簡単、かつ迅速に
参照することができる無線通信ネットワークシステム
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
無線通信装置及び情報テーブルを有する基地局と、前記
基地局との無線通信を行うための無線通信装置及び自局
位置を測位する測位手段を有する端末局と、各端末局の
位置情報が時間ごとに記録される運用ログデータベース
を有するファイルサーバとを備え、前記基地局は、前記
情報テーブルに登録された端末局に対し順次データアク
セスを行い、各端末局にて測位された位置情報を受信す
る送受信手段と、前記送受信手段により受信された位置
情報に基づいて前記ファイルサーバが備える運用ログデ
ータベースに記録された端末局の位置情報を更新する更
新手段と、前記運用ログデータベースに記録された位置
情報に基づいて地図上に各端末局の位置をリアルタイム
に表示する表示手段とを備え、前記端末局は、前記基地
局に送信した自局の位置情報を時間ごとに記録するロー
カルデータベースを備え、前記ローカルデータベースに
記録されている位置情報は、前記基地局からオフライン
アクセス可能になされていることを特徴とする無線通
信ネットワークシステムである。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載のも
のにおいて、測位手段がGPS基準局からの補正データ
に基づくDGPS測位を行うことを特徴とする。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項2記載のも
のにおいて、補正データを基地局で受信し、前記データ
アクセス時に端末局に送信することを特徴とする。
【0011】請求項4記載の発明は、請求項1乃至3の
いずれかに記載のものにおいて、前記基地局が備える送
受信手段は、前記情報テーブルに登録された端末局に対
しポーリング方式により順次データアクセスを行うこと
を特徴とする。
【0012】請求項5記載の発明は、請求項1乃至4の
いずれかに記載の無線通信ネットワークシステムにおい
て、前記基地局は、前記運用ログデータベースに記録さ
れた位置情報に基づいて地図上に各端末局の位置をリア
ルタイムに表示する表示手段を更に備えることを特徴と
する。
【0013】
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明による無線通信ネッ
トワークシステムの端末局位置表示装置の一実施形態を
図面に基づいて説明する。
【0015】図1は、本実施形態に係るDGPSシステ
ムの構成例を示している。1は例えば空港の管制塔等に
設置される基地局を示し、2,3は例えば自動車等に搭
載される端末局を示している。基地局1では、予め位置
の分かっているGPS基準局13から、[1]で、補正
データがデータ通信装置15に送られる。このデータ通
信装置15は送られた補正データを、[2]及び[5]
で、ポーリング方式により端末局2,3のデータ通信装
置23,33に向けて送信する。
【0016】各端末局2,3は、補正データを受信する
と直ちに、[3]で、GPS受信機25,35へ送信す
る。これらGPS受信機25,35は、送られた補正情
報をもとにDGPS測位を行い、結果としての座標デー
タを、[4]で、データ通信装置23,33に送る。デ
ータ通信装置23,33は、[2]及び[5]で、ポー
リング方式により基地局1のデータ通信装置15に向け
て測位情報を送信する。
【0017】このポーリング方式は有線ネットワークで
良く知られたアクセス方式の一つであり、典型的には、
ネットワーク管理装置がネットワークに接続する端末装
置を一定時間間隔で逐次呼び出してデータ授受の可否、
装置がビジーか否か等を知り、対応する処理(データの
送受信等)を行う方式である。
【0018】基地局1では、[6]で、受信した端末局
2,3の位置情報から、位置情報データベース17を作
成する。位置表示装置19は定期的に位置情報データベ
ース17を参照し、端末局位置を表示する。
【0019】図2は、端末局2,3の構成の詳細を示し
ている。
【0020】各端末局2,3においては、データ通信装
置23,33とGPS受信機25,35との間がRS−
232C等のシリアルデータ通信方式で接続されてい
る。データ通信装置23,33が基地局からの補正デー
タを受信すると、RS−232Cを介してGPS受信機
25,35に補正データを送信する。このGPS受信機
25,35はアンテナ27,37を介して受信した衛星
の情報と前記補正データとによりDGPS測位を行い位
置を計算し、この結果をRS−232Cを用いてデータ
通信装置23,33に送信する。GPS受信機25,3
5における補正データの受信と測位情報の送信とは、一
般的には非同期のために、通常では夫々に独立したRS
−232Cが使用されている。この測位情報の送信ライ
ンにはデータ分配器28,38が接続され、このデータ
分配器28,38には汎用(自動車用)のナビゲーショ
ンシステム29,39が接続され、これによって端末局
2,3の表示系が構成されている。
【0021】図3は、基地局1の構成の詳細を示してい
る。
【0022】基地局1は、前述したように、GPS基準
局11、ファイルサーバ(データベース)17、端末局
位置表示装置19で構成され、これら装置11,17,
19とデータ通信装置15とが有線LAN(10−Ba
seT、10−BaseFL)でお互いに接続されてい
る。GPS基準局11は、アンテナ11aで受信したG
PS衛星の情報から補正データを計算し、有線LAN上
に送信する。データ通信装置15はこの情報を受信する
と直ちに端末局2,3に向けて補正データを送信する。
【0023】ファイルサーバ17は位置情報データベー
スが格納される場所で、データ通信装置15はファイル
サーバ17上の位置情報データベースを常時最新の状態
に更新している。端末局位置表示装置19は、位置情報
データベースを一定間隔で読み込み、端末局2,3の位
置を地図上に表示する。
【0024】図4は、本システムにおけるデータフロー
の概要を示している。本システムでは、各データ通信装
置が非同期に動作し、送信用データが生成され、送信基
準が整った時点で直ちにデータ通信が行われる。
【0025】GPS基準局11が、GPS衛星を受信し
補正データが確定すると、[1]で、データ通信装置
(基地局)15に向けて補正データが送信される。ここ
でのデータ通信にはRS−232Cや有線LAN等の有
線のデータ通信方式が採用される。送信された補正デー
タは、[2]で、ポーリング方式によりデータ通信装置
(基地局)15からデータ通信装置(端末局)23に無
線ネットワーク下り回線として送信される。この場合
に、データ通信装置(基地局)15は、補正データ伝達
用の中継器として動作して、有線ネットワークを介して
受信した補正データをリアルタイムに、かつ無加工で無
線ネットワーク下り回線へ渡す。
【0026】データ通信装置(端末局)23は、DGP
S測位で測位した位置情報を、[3]で、ポーリング方
式により無線ネットワーク上り回線としてデータ通信装
置(基地局)15に送信する。この無線ネットワークシ
ステムは複数の端末局2,3が非同期に送信する位置情
報を正確に処理する機能を持っている。ファイルサーバ
17上には、測位データベース17a、並びに地図デー
タベース17bが形成されている。データ通信装置(基
地局)15は、[4]で、有線LANを介してこのデー
タベースを必要に応じて更新する。この測位データベー
ス17aには、端末局名、端末局位置、測位時間等が、
関連づけて保存されている。
【0027】また、ファイルサーバ17上にはデータ通
信装置(基地局)15からの通信記録を保存する運用ロ
グデータベース17cが形成され、データ通信装置(基
地局)15を使用したデータ送受信処理が発生すると、
[5]で、このファイルサーバ17上の運用ログデータ
ベース17cにその処理の記録が追加される。このデー
タ通信には有線LANが使用される。データ通信装置
(端末局)23では、データ通信装置(基地局)15の
場合と同様にその通信記録を保持するためのローカルデ
ータベース24を端末局システム内に持ち、データ通信
装置(端末局)23を使用した通信が発生すると、
[6]で、ローカルデータベース24上の運用ログデー
タベース24aにその処理の記録が追加される。
【0028】基地局システム内の端末局位置表示装置1
9は、[7]で、有線LANを介して定期的に測位デー
タベース17aを参照し、端末局2,3の最新位置を表
示装置19上にプロットする。この場合、ファイルサー
バ17には端末局位置表示装置19の地図描画用データ
ベース17bが用意され、端末局位置表示装置19は、
[8]で、有線LANを介して必要に応じ地図データベ
ース17bを参照し端末局の位置と地図とを表示装置1
9上に表示する。
【0029】ファイルサーバ17には有線LANを介し
てログファイル再生装置18が接続されている。このロ
グファイル再生装置18は、[9]で、有線LANを介
してデータ通信装置(基地局)15が作成した運用ログ
データベース17cを参照し、データ通信装置(端末
局)23が送信した位置情報の送信データを抽出する。
そして、この抽出された位置情報の送信データから、端
末局名、位置情報、時間、を抽出し、抽出された時間情
報に従って、ログファイル再生装置18は、[10]
で、有線LANを介して測位データベース17aの更新
を行う。
【0030】この時に更新された測位データベース17
aは、データ通信装置(基地局)15が作成・運用した
ものと全く同じであるため、端末局位置表示装置19
が、このデータベース17aにアクセスして過去の端末
局の移動記録を参照することができる。また、データ通
信装置(端末局)23上のローカルデータベース24よ
り、[11]のオフラインで、端末局の運用ログデータ
ベース24aをログファイル再生装置18に読み込ませ
ることによって、端末局単位での過去の移動記録をきわ
めて簡単、かつ迅速に参照することができる。
【0031】以上説明したように、この実施形態では、
基地局と端末局との間の通信をポーリング方式により実
行するので、通信時に干渉が生じることがなく、従っ
て、基地局に複数のデータ通信装置を用意する必要がな
い。本システムを採用することにより、1つのチャンネ
ルで多数の端末局に対するDGPS測位が可能となり、
限られた無線周波数資源を有効に活用することができ
る。
【0032】また、DGPS測位方式により端末局の高
精度な測位が可能となり、その他の補助手段なしで十分
実用的な位置表示が可能となる。更に、全二重通信もサ
ポートするため、送信専用のデータ通信装置、受信専用
のデータ通信装置を用意する必要がない等の種々の効果
を得ることができる。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、基地局と端末局との間
の通信をポーリング方式で実行するので、従来方式のよ
うに、通信時の干渉を避けるために、端末局1台につき
1つの通信用チャンネルを用意する必要がなく、1つの
無線チャンネルで、複数の端末局のDGPS測位法によ
る位置測定が可能になる。
【0034】また、有線と無線ネットワークの組み合わ
せにより、広い範囲の測位が可能になる。基地局におい
て測位した端末局の位置をリアルタイムに表示すること
が可能になる。データ通信装置が出力する通信ログか
ら、過去の移動データの再生が可能になる、等の種々の
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による無線通信ネットワークシステムの
端末局位置表示装置の一実施形態を示すブロック図。
【図2】端末局システムを示すブロック図。
【図3】基地局システムを示すブロック図。
【図4】本実施形態によるデータフローの概要を示す
図。
【図5】従来のブロック図。
【符号の説明】
1 基地局 2,3 端末局 11 GPS基準局 13 GPS基準局 15 データ通信装置 17 位置情報データベース 19 端末局位置表示装置 23,33 データ通信装置 25,35 GPS受信機
フロントページの続き (72)発明者 二瓶 子朗 東京都三鷹市新川6丁目38番1号 運輸 省電子航法研究所 航空施設部・設置技 術研究室内 (72)発明者 諏訪 利和 東京都文京区白山5丁目35番2号 クラ リオン株式会社内 (72)発明者 加藤 晃一 東京都文京区白山5丁目35番2号 クラ リオン株式会社内 (72)発明者 岩崎 健樹 東京都文京区白山5丁目35番2号 クラ リオン株式会社内 (56)参考文献 特開 平10−40497(JP,A) 特開 平9−261711(JP,A) 特開 平9−293195(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 7/24 - 7/26 H04Q 7/00 - 7/38

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無線通信装置及び情報テーブルを有する
    基地局と、前記基地局との無線通信を行うための無線通
    信装置及び自局位置を測位する測位手段を有する端末局
    と、各端末局の位置情報が時間ごとに記録される運用ロ
    グデータベースを有するファイルサーバとを備え、 前記基地局は、 前記情報テーブルに登録された端末局に対し順次データ
    アクセスを行い、各端末局にて測位された位置情報を受
    信する送受信手段と、 前記送受信手段により受信された位置情報に基づいて前
    記ファイルサーバが備える運用ログデータベースに記録
    された端末局の位置情報を更新する更新手段とを備え、 前記端末局は、 前記基地局に送信した自局の位置情報を時間ごとに記録
    するローカルデータベースを備え、 前記ローカルデータベースに記録されている位置情報
    は、前記基地局からオフラインでアクセス可能になされ
    ていることを特徴とする無線通信ネットワークシステ
    ム。
  2. 【請求項2】 前記測位手段がGPS基準局からの補正
    データに基づくDGPS測位を行うことを特徴とする請
    求項1記載の無線通信ネットワークシステム。
  3. 【請求項3】 前記補正データを基地局で受信し、前記
    データアクセス時に端末局に送信することを特徴とする
    請求項2記載の無線通信ネットワークシステム。
  4. 【請求項4】 前記基地局が備える送受信手段は、前記
    情報テーブルに登録された端末局に対しポーリング方式
    により順次データアクセスを行うことを特徴とする請求
    項1乃至3のいずれかに記載の無線通信ネットワークシ
    ステム。
  5. 【請求項5】 前記基地局は、前記運用ログデータベー
    スに記録された位置情報に基づいて地図上に各端末局の
    位置をリアルタイムに表示する表示手段を更に備えるこ
    とを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の無線
    通信ネットワークシステム。
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