JP3474013B2 - 音声認識装置 - Google Patents

音声認識装置

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JP3474013B2
JP3474013B2 JP31807294A JP31807294A JP3474013B2 JP 3474013 B2 JP3474013 B2 JP 3474013B2 JP 31807294 A JP31807294 A JP 31807294A JP 31807294 A JP31807294 A JP 31807294A JP 3474013 B2 JP3474013 B2 JP 3474013B2
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義尚 梅澤
晃二 高木
康宏 頂
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、音声認識装置、特に複
数の辞書パターン群を使用可能な音声認識装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】図3は従来の音声認識装置のブロック図
である。入力部101から入力された音声の特徴パター
ンを分析部102にて抽出し、マッチング部103はこ
の特徴パターンをマッチング辞書部104に格納されて
いる辞書パターン群とマッチングして、該当するパター
ンを出力部105から出力するものである。
【0003】このような装置においては、使用される地
域毎に単語のアクセントやイントネーションが異なるた
め、特定の地域で高精度の認識を行うために地域の発音
等に特化した辞書パターン群をマッチング辞書部104
に搭載してある。このため、装置を別の地域に移す際に
は、マッチング辞書部104を交換して辞書パターンを
変更する必要があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の音
声認識装置であると、使用する地域が変わる毎にその地
域に合致した辞書パターンに入れ替える必要があるの
で、手間がかかるものであった。また、使用される地域
に合わせて装置を制作する必要があるので、多種類の装
置が必要となって、コスト高となってしまう。
【0005】さらに、全地域に共通した辞書パターンを
使用すると、上記課題は解決できるものの、特定地域の
発音に特化した辞書パターンを使用した時に比べて認識
精度が低くなってしまう。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、本発明の音声認識装置は、使用する地域を特定す
るためのGPS部と、転送された辞書パターン群を格納
するマッチング辞書部と、特定された地域の発音に特化
した複数の辞書パターン群を格納しておき、前記GPS
部で地域が特定された後、特定された地域に対応した辞
書パターン群を検出して前記マッチング辞書部に転送す
る辞書データベース部と、音声を入力する入力部と、入
力された音声の特徴パターンを抽出する分析部と、音声
が入力されると前記分析部で特徴パターンを抽出し、前
記マッチング辞書部の辞書パターン群の中から前記特徴
パターンとマッチングしたパターンを検索するマッチン
グ部とを有するものである。
【0007】
【作用】上述した課題を有する本発明の音声認識装置
は、例えば起動時等に使用される地域の特定を行い、複
数の辞書パターン群から地域に対応した辞書パターン群
を選出する。そして、この地域に特化した辞書パターン
群がマッチング辞書部に格納され、以降、マッチング部
による音声認識はマッチング辞書部に格納された辞書パ
ターン群を用いて行う。
【0008】
【実施例】図1は本発明の一実施例を示す音声認識装置
のブロック図である。図において、1はマイクロフォン
等の音声入力部で、音声認識が行われる音声はこの音声
入力部1から入力される。2は分析部で、前記音声入力
部1で入力された音声を分析して、その特徴パターンを
抽出する。
【0009】3はマッチング部、4は辞書パターン群を
格納するマッチング辞書部であり、マッチング部3は前
記分析部2で抽出された入力音声の特徴パターンとマッ
チング辞書部4に格納されている辞書パターン群とをパ
ターンマッチングする。5はマッチング部3でマッチン
グしたパターンを出力する出力部である。6はアンテ
ナ、7はGPS(グローバルポジショニングシステム)
部で、GPS部7は屋外に設置したアンテナ6で人工衛
星を捕捉し、人工衛星からの情報により現在位置を認識
して、装置が使用される地域を特定する。
【0010】8は複数の辞書パターン群を格納している
辞書データベース(DB)部である。図2は前記辞書デ
ータベース部の構成を示すブロック図であり、辞書デー
タベース部8に格納されている辞書パターン群は、装置
が使用されうる地域毎に特化した辞書パターン群を全地
域分格納してある。
【0011】この辞書データベース部8は、GPS部7
より通知された地域データに対応した辞書パターン群を
複数の辞書パターン群の中から検索し、これをマッチン
グ辞書部4に転送する機能を備えている。そして、マッ
チング辞書部4は、辞書データベース部8から送られて
きた辞書パターン群を格納し、マッチング部3はマッチ
ング辞書部4との間で通信を行い、この辞書パターン群
を用いてマッチングを行うものである。
【0012】上記構成からなる音声認識装置は、例え
ば、音声認識型の自動販売機等に搭載して使用すること
が考えられる。以下に、上記構成からなる音声認識装置
の作用を説明する。まず、装置を立ち上げると、GPS
部7が動作して、装置が設置されている地域を特定し、
辞書データベース部8に使用地域を通知する。
【0013】辞書データベース部8は通知された地域に
該当する辞書パターン群を検索し、マッチング辞書部4
に転送する。マッチング辞書部4に辞書パターン群が格
納されると、認識動作が可能となる。上記動作以降、音
声入力部1より認識対象となる音声が入力されると、こ
の音声が分析部2で分析されて特徴パターンが抽出され
る。
【0014】マッチング部3は、この抽出された特徴パ
ターンとマッチング辞書部4に格納された辞書パターン
群とをパターンマッチングして、マッチングするパター
ンを検索する。そして、認識結果は出力部5から図示し
ない上位装置等へ出力されるものである。以上説明した
ように、辞書データベース部8に格納された複数の辞書
パターン群のうち、GPS部7により通知される装置の
使用地域に特化した辞書パターン群のみをマッチング辞
書部4に転送して、分析部2で抽出した特徴パターンと
パターンマッチングを行うため、辞書データベース部8
に格納した全辞書パターン中の使用地域に特化した辞書
パターン群を自動的にマッチング辞書部4に転送するこ
とが可能で、これにより、マッチング辞書部4には、装
置が使用される地域で必要な辞書パターン群のみが格納
されて、この辞書パターン群の中でマッチングを行うの
で、辞書データベース部8の全辞書パターンとマッチン
グ動作を行うよりも、高速なマッチングが可能となる。
【0015】また、高速なマッチング動作を行うため、
マッチング辞書部4には小容量であっても比較的高価な
高速処理可能なメモリを使用する必要があるが、辞書デ
ータベース部8にはアクセス頻度が少ないので、該辞書
データベース部8は比較的安価な低速処理用メモリで実
現可能で、コストを抑えることができる。さらに、全地
域共通の辞書パターンを使用するより、使用地域に特化
した辞書パターンを用いることにより、高精度な音声認
識が可能である。
【0016】ここで、上記実施例では、装置の立ち上げ
後、認識動作の前に使用地域を特定して、使用地域に特
化した辞書パターン群の転送を行ったが、認識動作の開
始後も、GPS部7は定期的に使用地域を調査して、使
用地域が変わったと判断すると、辞書データベース部8
はその地域に特化した辞書パターン群の転送を行って辞
書パターンの変更を行うこととしてもよい。なお、辞書
パターンの更新は、認識動作中以外の時に行うものとす
る。
【0017】これにより、音声認識装置を移動しながら
使う場合でも、自動的にその地域に特化した辞書パター
ンを使用することが可能となり、高精度な認識が安価な
構成で実現でき、例えば、長距離列車中に設置する音声
認識型自動販売機等への搭載が期待できるものである。
なお、上記各実施例においては、GPS部7を用いて使
用地域を特定し、特定された地域に特化された辞書パタ
ーンを転送することとしたが、テンキーや表示部等から
構成される操作部を備え、辞書データベース部8に格納
している辞書パターン群を表示して、その中から所望の
辞書パターン群をマニュアル操作で選択可能とする機能
を付加すれば、GPS部7を使用できない状況であって
も、使用地域に特化した辞書パターンを用いて音声認識
が可能となる。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、装置が
使用される地域を特定し、複数の辞書パターン群のう
ち、特定された地域に対応した辞書パターン群を選出し
て、この辞書パターン群を用いて音声認識を行うことと
したので、使用する地域が変わっても、自動的に特定さ
れた地域の発音に特化した辞書パターンを使用すること
が可能で、認識精度を常に高いものとしながら、辞書パ
ターンを入れ替える手間を省くことができる。
【0019】また、使用される地域に合わせて装置を制
作する必要がなく、単種類の装置を制作することで複数
の地域に使用可能となるので、コストを抑えることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す音声認識装置のブロッ
ク図である。
【図2】辞書データベース部の構成を示すブロック図で
ある。
【図3】従来の音声認識装置のブロック図である。
【符号の説明】
3 マッチング部 4 マッチング辞書 7 GPS部 8 辞書データベース部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 頂 康宏 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電 気工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−66591(JP,A) 特開 平3−257485(JP,A) 特開 平3−175478(JP,A) 特開 昭60−112178(JP,A) 特開 平1−290000(JP,A) 特開 平7−303053(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G10L 15/00 - 15/28

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 使用する地域を特定するためのGPS部
    と、 転送された辞書パターン群を格納するマッチング辞書部
    と、 特定された地域の発音に特化した複数の辞書パターン群
    を格納しておき、前記GPS部で地域が特定された後、
    特定された地域に対応した辞書パターン群を検出して前
    記マッチング辞書部に転送する辞書データベース部と、 音声を入力する入力部と、 入力された音声の特徴パターンを抽出する分析部と、 音声が入力されると前記分析部で特徴パターンを抽出
    し、前記マッチング辞書部の辞書パターン群の中から前
    記特徴パターンとマッチングしたパターンを検索するマ
    ッチング部とを有する ことを特徴とする音声認識装置。
  2. 【請求項2】 自動販売機に搭載したことを特徴とする
    請求項1記載の音声認識装置。
JP31807294A 1994-12-21 1994-12-21 音声認識装置 Expired - Lifetime JP3474013B2 (ja)

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JP2004212641A (ja) * 2002-12-27 2004-07-29 Toshiba Corp 音声入力システム及び音声入力システムを備えた端末装置
JP2008309865A (ja) * 2007-06-12 2008-12-25 Fujitsu Ten Ltd 音声認識装置および音声認識方法
US20130238332A1 (en) * 2012-03-06 2013-09-12 Apple Inc. Automatic input signal recognition using location based language modeling

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