JP3473609B2 - 液体噴射ヘッド及び液体噴射記録装置 - Google Patents
液体噴射ヘッド及び液体噴射記録装置Info
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Description
に好適に用いられる液体噴射ヘッドに関する。
ル、液体流路を有する液体噴射ヘッド、並びにインク供
給系とを具備し、液室内に充満しているインクにエネル
ギーを与えることにより、液室内のインクが液体流路に
押し出され、その結果ノズルからインク滴が噴射され、
これにより文字・画像情報の記録が行われるものであ
る。
は、圧電素子を用いて液室内を加圧する手段、またはヒ
ータを用いて液室内インクを加熱する手段が広く利用さ
れている。
加圧する手段をもつ、液体噴射ヘッドに関する。
明に関わる構成要素の従来技術としては、特公昭62−
22790号、特開平2−219654号、米国特許4
312008号、鳥居他(ジャパニーズジャーナルオブ
アプライドフィジックス、Vo1.30、No.12
B、1991年12月、3562〜3566ページ)、
特公平4−43435号、特開平3−124450号に
開示されたものがある。
室に対応した個所の厚さを薄くした基板上に電極形成
し、スパッタリング・印刷等の薄膜形成方法により、前
記液室に対応した個所にPZT薄膜を形成する、液体噴
射ヘッドの製造方法が開示されている。
ズルが設けられた半導体基板上に積層形成した薄板に液
室並びに液体流路が形成され、液室上部に積層形成され
た振動板、前記振動板上部に設けられた圧電振動子より
なる液体噴射ヘッド、及び、ノズルを半導体基板に形成
し、前記半導体基板上にドライフィルムを接着し、前記
ドライフィルム上に振動板、下電極、圧電膜、上電極と
積層し、前記ドライフィルムを除去して形成する液体噴
射ヘッドの製造方法が開示されている。
板表面に形成された液体流路及び基板を貫通する液室を
具備し、前記基板の両表面に基板を接合し、圧電体を備
えて成る液体噴射ヘッドが開示されている。
ライドフィジックス、Vo1.30、No.12B、1
991年12月、3562〜3566ページ)において
は、PZT薄膜の下電極に白金を用いることが開示され
ている。
性薄膜上に下地金属薄膜、白金膜を形成し、前記白金膜
の表面が結晶粒成長によって凹凸状となる温度で熱処理
する、圧電性薄膜用の電極形成方法が開示されている。
者らによるものであるが、単結晶珪素基板の一表面から
ノズルを形成し、前記単結晶珪素基板の別表面にp型単
結晶珪素をエピタキシャル成長させ、更に圧電素子を形
成し、その後前記p型珪素層及び単結晶珪素基板をエッ
チングし、液室及び片持ち、両持ち振動板を形成する液
体噴射ヘッドの製造方法が開示されている。
射ヘッド、その構成要素、それらの製造方法において
は、以下に示すような解決されるべき問題がある。
レーム中に構成要素の厚み設定はないものの、実施例中
のPZT厚みtpが50μm、振動板厚みtvが50〜
100μm程度と設定されていて、tp+tvが10μ
m程度以下の領域について念頭におかれていないことが
明確である。tp+tvが100μm程度であれば、こ
れがまだ厚すぎるためPZTに電圧を印加した時の振動
板の変形量が小さく、液体噴射可能なほど液室の体積を
変形させるためには、同実施例中にも記載されているよ
うに、円形で直径2mm程度の大きさの液室が必要とな
る。この時、解像度を向上させようとすると、同実施例
に示されている如く、液室ピッチ>ノズルピッチの平面
構成となり、面積的な効率が悪い。すなわち、ノズルが
7個ある液体噴射ヘッドの平面サイズが20mm×15
mmにもなってしまう。更にノズル数を増やそうとすれ
ば、平面サイズが飛躍的に大きくなるのみならず、液室
とノズルを結ぶ液体流路が長くなり、その流路抵抗が大
きくなり、液体噴射動作の速度が極端に低下する。
個所に薄い振動板を形成し、その上にPZTを形成する
製造方法であるが、本発明者らの実験によれば、液室、
振動板を形成した後にPZTを形成する方法において、
前記tp+tvを更に薄くした場合、例えばtpを3μ
m、tvを1μmにした場合、製造工程中に振動板にた
るみ、しわ、破壊等の現象が起こり、液体噴射ヘッドの
製造歩留まりが極端に低下した。
ズルが両方位(100)のSi基板を加工することによ
り形成されている。例えば厚さ300μm程度の(10
0)Si基板を異方性エッチングしてノズル形成する場
合、エッチングレートの遅い(111)面との角度関係
により、ノズル寸法を30μm角としても、これと反対
側の基板表面の開口部が不可避的に400μm角程度に
なる。このため、ノズルピッチは400μm以下になら
ず、せいぜい60dpi(dot per inch)程度の解像
度にしかならない。すなわち、液体噴射ヘッドのノズル
高密度化が不可能である。
電膜及び上下電極が共に液室より大きく形成されてお
り、そのような構成では、圧電膜への電圧印加の際に効
率的に振動板を変形させ、液体を噴射させることが不可
能である。また、効率的に液体を噴射させるための圧電
膜、上下電極、液室の大きさ関係や厚み関係について言
及されていない。
振動板にSio21層が用いられている。SiO2は、ヤ
ング率が1010N/m2台と小さく、その上部に圧電薄
膜を形成し電圧印加して前記圧電薄膜が横方向に変形す
る時、同時に横方向に大きく伸びてしまい、縦方向への
変形がそれほど大きくならない。すなわち、振動板にS
iO21層を用いた場合も、圧電膜への電圧印加の際に
効率的に振動板を変形させ、液体を噴射させることが不
可能である。また、効率的に液体を噴射させるための振
動板特性や材料については言及されていない。
のクレーム中に、圧電結晶が振動板上に取り付けられる
構成との記述がある。またその実施例中においてもイン
ジウムをベースとした半田で取り付ける記述があり、前
記特公昭62−22790号に示される以上の厚みの圧
電体を対象としているのが明白である。従って、前記特
公昭62−22790号同様実質的にノズル高密度化が
できない。また、この米国特許4312008号におい
て、異方性エッチングを用いて液体流路を形成する場合
にあっては、Si基板の両方位により流路形状が決定さ
れてしまい、その自由な選択が不可能であった。例え
ば、(100)Siを用いた場合、液体流路の断面形状
は逆三角形となり、一方(110)Siを用いた場合は
長方形となる。液体流路が逆三角形の場合は、気泡が溜
まりやすくなり、トラブルの原因となる。また、(11
0)Siに長方形となる液体流路を形成する場合、その
深さの制御が困難であり、出来上がりの深さが不均一に
なるため、液体噴射特性にばらつきを生じる。
ダーカットエッチングが不可避的に生じ、このため接点
形状がまちまちとなり、液体噴射特性が一定しない。更
に加えて、同従来例においてはSi基板封止用の基板を
2枚必要とし、2回の接着工程を要するため、製造工程
が繁雑化し、製造コストにおいても不利を伴う。
プライドフィジックス、Vo1.30、No.12B、
1991年12月、3562〜3566ページ)におい
ては、PZT膜の下電極としてSiO2上に直接白金膜
が形成されている。しかしながら、このような構成とし
た場合、酸化珪素と白金との密着性に問題があることは
周知の事実であり、本発明者の実験においても、PZT
膜形成時またはその後の熱処理時や、完成後の動作時に
酸化珪素と白金の間に剥がれが生じた。また、以上の如
き問題点を解決し、酸化珪素等の絶縁材料と白金との密
着性を向上させるため、特公昭4−43435号に示さ
れるように白金と絶縁材料の間にチタンを挿入すればよ
いことが知られているが、PZT膜形成時やその後の熱
処理時に、白金表面に突起が生じ、これがPZT膜の耐
電圧を低下させていた。
結晶珪素基板の異方性エッチングを行う時に圧電素子側
の面に自動的にエッチング液が回り込む構成であり、こ
の時単結晶珪素基板の異方性エッチング液、例えば水酸
化カリウム水溶液により、圧電素子がサイドエッチング
される現象が起こり、これが液体噴射ヘッドの歩留まり
を低下させていた。
の問題点に鑑みてなされたものであり、以下の点を目的
とするものである。 (1)効率的な液体噴射動作をさせることを可能とし、
ノズル数を増やしても平面的に小型で、ノズル高密度化
の図られた液体噴射ヘッドを提供すること。 (2)液室や液体流路の形状、深さを制御することを容
易とし、気泡溜まりや液体噴射特性ばらつきがなく、更
にはその設計の自由度を向上することができる液体噴射
ヘッドを提供すること。
を可能とし、ノズル数を増やしても平面的に小型で、ノ
ズル高密度化の図られた液体噴射ヘッドを提供するこ
と。
現し、耐電圧の大きなPZT膜を実現し、液体噴射特性
の向上が図られた液体噴射ヘッドを提供すること。
することを容易とし、気泡溜まりや液体噴射特性ばらつ
きがなく、更にはその設計の自由度を向上することがで
きる液体噴射ヘッドを提供すること。
は、液室と、該液室の一部を構成する振動板と、該振動
板上に形成された下電極、圧電膜、上電極よりなる圧電
素子と、を備えた第1の基板と、前記第1の基板に接す
る面に溝部が形成された第2の基板と、を有し、前記液
室と前記溝部とを連通するように前記第1の基板と前記
第2の基板を接合一体化させることで、前記溝部を液体
流路とすると共に、前記液体流路の開口端部をノズル
と、することを特徴とする。このことにより、液体流路
の形状、深さ等の寸法で精度を正確に制御することが容
易となり、また、液体流路と液室との接点形状が一定と
することが可能となり、その設計上の自由度を向上させ
ることが可能となると共に、気泡溜まりや液体噴射特性
のばらつきの原因を除去することが可能となる。また、
一般的に高価な別部品であるノズル板を不要にすること
ができる。
単結晶珪素から成り、液室の奥行き方向を<1−1 2
>又は<−1 1 2>方向となるように構成してい
る。このことにより、液室寸法の高精度化が可能にな
る。
してなるように構成することが望ましい。このことよ
り、液体として水をベースにした材料を用いた場合、液
室や液体流路と液体との濡れ性が向上し、気泡の発生が
少なくなる。
装置に具備されている。
面を参照しながら説明する。
ける液体噴射ヘッドの斜視図である。
動板103、及び下電極104、圧電膜105、上電極
106から構成される圧電素子が形成された第1の基板
101と、液体流路108となる溝部が形成された第2
の基板107を接合して成る構成となっている。109
は第1の基板101と第2の基板107を接合した開口
端部に形成されたノズルである。ここで、液室102と
ノズル109は、同一のピッチで複数個配列されてい
る。
ると、下電極104と上電極106の間に電圧を印加
し、下電極104、圧電膜105、上電極106よりな
る圧電素子、及び振動板103を変形させ、液室102
の体積を減少させ、液室102内に充満しているインク
を液体流路108へ押し出し、ノズル109よりインク
が噴射される動作となる。
ヘッド及びその製造方法を詳細に説明する。
実施例における、第1の基板101に圧電素子及び液室
を形成するまでの製造工程を示す断面図である。なお、
この断面図において、紙面に垂直な方向が液室の奥行き
方向となる。
の基板101を1200℃で熱酸化し、基板101の両
面に酸化珪素層201を厚み5000Å形成する。そし
て、基板101の片面に振動板103を形成する。振動
板103は、例えば窒化珪素をPECVD法(プラズマ
化学気相成長法)により厚み1μmに形成し、窒素雰囲
気中800℃で熱処理を行い形成する。更に、基板10
1の両面にフォトレジストを形成し、振動板103を設
けた側と反対側の表面に開口部を設け、酸化珪素201
を弗酸と弗化アンモニウムの水溶液でパターニングし、
開口部202を形成し、図2(a)に示す断面図とな
る。この時開口部202の奥行き方向、すなわち紙面に
垂直な方向を<1−1 2>又は<−1 1 2>方向
としておく。
をスパッタリング法でチタンを厚み50Å、白金を厚み
2000Åと、この順に形成し、そのパターニングを王
水の水溶液で行う。次に、圧電膜105としてPZTを
厚み3μmにスパッタリング形成し、塩酸の水溶液でパ
ターニングする。PZT膜の形成方法は、近年いろいろ
な方法が試みられているが、本発明者らは、ニオブを混
入した変性PZTに酸化鉛を過剰に加えた焼結体ターゲ
ットを用いて、アルゴン雰囲気中基板加熱なしで高周波
スパッタリングを行い形成した。前記PZTのパターニ
ング後、酸素雰囲気中700℃にて加熱処理を行い、更
に上電極106をスパッタリング法でチタンを厚み50
Å、金を厚み2000Åと、この順に形成し、ヨウ素と
ヨウ化カリウムの水溶液でパターニングし、図2(b)
に示す断面図となる。
で厚み2μmに形成し、図示しない電極取り出し部の保
護膜を現像により取り除き、400℃で熱処理を行う。
次に、保護膜203を形成した圧電素子側の面を、図3
に示す治具により保護し(詳細は後述する)、水酸化カ
リウム水溶液に浸せきし、酸化珪素層201の開口部2
02から単結晶珪素基板101の異方性エッチングを行
い、液室102を形成する。この時単結晶珪素基板10
1の両方位が(110)であり、更に開口部202の奥
行き方向が<1−1 2>又は<−1 1 2>方向で
あるから、液室102の奥行き方向の辺を形成する側壁
の面を(111)面とすることができる。水酸化カリウ
ム水溶液を用いた場合、単結晶珪素の(110)面と
(111)面のエッチングレートの比は300:1程度
となり、300μmの深さの溝をサイドエッチング1μ
m程度に抑えて形成することができ、液室102が形成
される。そして、基板101を前記治具に固定したま
ま、振動板103に接している酸化珪素を弗酸と弗化ア
ンモニウムの水溶液でエッチング除去し、図2(c)に
示す断面図となる。
ない状態で液室102を形成した後、再び酸素雰囲気中
700℃にて熱処理を行うようにし、更に保護膜を形成
するようにしてもよい。これは、圧電膜(PZT膜)1
05に対して2度の熱処理を行うことにより、圧電特性
をさらに向上させることができるためである。この効果
の詳細な理由は明確ではないが、圧電膜を構成するPZ
Tの焼結が進んでその結晶粒径が大きくなり、その結果
圧電ひずみ定数が上昇するものと推定される。
明の実施例における、基板101の異方性エッチング時
に圧電素子側の面を保護するための治具を示した図であ
り、同図(a)は治具の構成図、同図(b)は基板10
1を治具に固定した状態の断面図である。
が切られた円筒状の固定枠301に、Oリング302、
基板101、Oリング302の順にはめ込み、その外壁
面にネジ山が切られた固定リング303を前記固定枠3
01の内壁にねじ込み、固定する構成となっている。こ
の時、基板101のエッチングを行う側の面を固定枠3
01の開口部側にしておく。図3(b)に示される状態
で水酸化カリウム水溶液等のエッチング液に浸せきされ
るわけであるが、この時、固定リング303、Oリング
302、及び基板101のエッチングを行う面とで封じ
られるため、エッチング液は基板101の圧電素子側へ
回り込まないようにすることができる。治具の素材とし
ては、本発明者らはポリプロピレンを用いた。
射ヘッドの実装構造の概念図である。
た第1の基板101と液体流路108が形成された第2
の基板107を接合し、ノズル109と液体導入孔40
4が形成される。液体導入孔404側を基材401で囲
み、液体室403が形成される。この液体室403には
外部から液体が供給されるようになっている(図示せ
ず)。基材401は実装基板402に取り付けられる。
第2の基板107は、プラスチックを射出成形すること
により、液体流路108と一体形成した。
る。
寸法、振動板の厚味などの関係について述べる。本発明
者らは、上述した液体噴射ヘッドを用いて液体噴射実験
を行ったところ様々な知見を得た。
04、PZTによる圧電膜105、上電極106の平面
的な位置関係を設定した。
極106に関して、前記製造工程に従って上電極形成工
程まで行い評価してみた。
で上電極より下電極が大きい場合とを比べてみると、前
者は上下電極間のリーク電流が2桁程度後者に比べて多
くなることがわかった。これは、下電極端部におけるP
ZT膜のリーク電流が大きいことによるものと考えられ
る。
いて、PZT膜が下電極より大きい場合と、PZT膜が
下電極より小さい場合においては、前者はPZT膜端部
が下地の窒化珪素からめくれ上がってしまったのに対
し、後者は膜剥がれ等なく形成できた。これは、PZT
膜と窒化珪素層の密着性が不十分であるためと考えられ
た。従って、以上の結果から、 上電極≦PZT膜<下電極 の大小関係とすること、すなわち、液室の配列方向にお
ける上電極長さをLu、液室の配列方向におけるPZT
長さをLp、液室の配列方向における下電極長さをL1
とした場合、 Lu≦Lp<L1 という大小関係にすること、及び液室の奥行き方向にお
ける上電極長さをWu、液室の奥行き方向におけるPZ
T長さをWp、液室の奥行き方向における下電極長さを
W1とした場合、 Wu≦Wp<W1 という大小関係にすることにより、製造プロセス上の問
題がなく、かつリーク電流が抑えられた圧電素子を構成
することができた。
行うため、前記製造工程に従い、液室102まで形成し
た後、上電極106にワイヤボンディングをしてみた。
そうしたところ、液室102真上の上電極106にワイ
ヤボンディングを行った場合、圧力で振動板103が破
壊してしまった。これに対して、液室の奥行き方向に上
電極106を引き伸ばした場合、すなわち液室の奥行き
方向の長さをW、液室の奥行き方向の上電極長さをWu
とし、 W<Wu という大小関係にする。そして、上電極106下に基板
101が存在している部分(液室102が存在していな
い部分)にワイヤボンディングを行ったところ、問題な
く実施できた。従って、以上の結果から、 W<Wu とすることにより、上電極106からの電極取り出しが
容易となることがわかった。
もとで、液室102の配列方向長さLとの関係につい
て、液室中央部における振動板103の変形量を調べる
ことにより最適化実験を行った。なお、振動板、下電
極、PZT、上電極の材料、厚みは前述のものとした。
そして、液室配列方向の辺の中央に圧電素子の中央を配
置し、左右対称となるようにした。また上下電極間の印
加電圧は30Vとした。L=100μm固定とし、L
u、Lp、L1をそれぞれ変えたときの結果を以下の表
1に示す。
おける、液室102とPZT膜105や下電極104の
大小関係は、振動板変形量にはあまり影響を与えない。
しかし、液室102と上電極106の大小関係は、振動
板変形量に影響を与え、液室102より上電極106が
大きくなれば、振動板変形量が低下する。この結果によ
り、圧電素子の変形部分が液室内部に収まるようにすれ
ば、効率的な振動板変形をさせることができるものと考
えられる。そのような状態にする平面的な位置関係は、
液室配列方向において、 液室の配列方向長さL>液室の配列方向の上電極長さL
u である。
次に液体噴射実験を行った。液体としては、水系インク
を用いた。液室の配列方向長さL(単位μm)、液室の
奥行き方向長さW(単位μm)、PZT膜厚みtp(単
位μm)、振動板厚みtv(単位μm)をパラメータと
して、ノズル109から5mm離れた部分で液体噴射速
度(単位m/sec)を測定した。PZT膜への印加電
界は5V/μmとした。なお、振動板材料、下電極材料
及び厚み、上電極材料及び厚み、保護膜材料及び厚みは
前述のものとした。結果を以下の表2に示す。
m、tv=0.4μmという条件において、tp=0.8
μmの場合は液体は噴射し、tp=0.7μmの場合は液
体は噴射しない。これは、液室内の液体に与える圧力が
tp=0.7μmにおいては不足のためであると考えら
れる。材料力学の教えるところによれば、一般的に液室
内の液体に与える圧力は、おおむねtp+tvの3乗に
比例し、Lの3乗に反比例する。したがって、この条件
に上記の実験結果をあてはめると、 (tp+tv)3/L3≧1.7×10-6、 すなわち、 (tp+tv)/L≧0.012 と範囲設定すれば、液室内液体に与える圧力としては、
液体を噴射させるだけのものを与えることができる。ま
た、前記不等式の左辺が大きくなれば、液体噴射特性は
向上することが期待され、実際、tp=tv=3μmの
時、液体噴射速度17m/secを記録している。
時、液体は噴射しなかった。これは、振動板103が厚
くなってその剛性が高まり、液体を噴射させるだけの量
の変形をしなくなるためである。従って、振動板103
が厚くなりすぎるのは望ましくなく、前記不等式に数値
条件を当てはめると、 (tp+tv)3/L3<5.12×10-4、 すなわち、 (tp+tv)/L<0.08 とすることが必要となる。この不等式の意味するところ
は、液室の配列方向長さLを短くして、液体噴射ヘッド
のノズル高密度化を行なうためには、PZT厚みtpと
振動板厚みtvの和を小さくすることが必要ということ
である。逆に言えば、tp+tvを小さくすることによ
り、Lを小さくすることができ、ノズル高密度化が可能
となる。
μmの状態)で液体を噴射させるための手段として、液
室の奥行き方向長さWを更に大きくすることが考えられ
る。しかしながらそのような構成にすれば、液体噴射ヘ
ッドが平面的に非常に大型化してしまい、実用的な範囲
を逸脱してしまう。また、Wが大きくなった場合、液室
内の流路抵抗が大きくなり、液体噴射ヘッドの動作速度
が低下する。従って、液体噴射ヘッドの平面的な小型
化、高速動作化に対しては、上記の実験結果から、 tp≧tv 及び W/L≦150 とするのが望ましい。
v=2μmにおいて、W=2000μmでは液体噴射
し、W=1000μmでは液体噴射しない。これは、W
=1000μmでは、液体噴射させるだけの液室の奥行
き長さが短すぎるためである。従って、L=200μm
以下として高密度化で液室を配列し、ノズルを高密度化
する場合、W/L≧10とすることが必要であることが
わかった。
ると、以下のようになる。
より、液体噴射効率がよい。PZTは、圧電材料の中で
も圧電ひずみ定数が大きく、本実施例におけるPZTに
おいてもd31=150pC/Nが達成されている。本発
明におけるPZTは、その組成や、上述した実施例にお
いて添加されている添加物の種類、量、更に固溶させる
ことのできる化合物の種類、量を上記実地例において限
定されているものではない。また、その形成方法も上記
方法に限定される必要はない。
の配列ピッチと同一にしているため、前記液室とノズル
を結う液体流路108を引き回すスペースが不要とな
り、液体噴射ヘッドの小型化が可能となり、更にはノズ
ル数を増やしても液体噴射ヘッドの大型化を招くことは
ない。
0.012≦(tp+tv)/L<0.08とすること
により、薄い振動板103及びPZT膜105を用いて
狭い幅の液室を形成しても液体噴射が可能となり、液体
噴射ヘッドの小型化、そのノズル高密度化が可能とな
る。
素とし、液室102の奥行き方向を<1−1 2>又は
<−1 1 2>方向とすることにより、液室102の
奥行き方向の辺を形成する側壁の面を(111)面とす
ることができるため、300μmの深さの液室を配列方
向のサイドエッチング1μm程度に抑えて形成すること
ができ、液室寸法の高精度化が可能となる。
プロセス上の問題がなく、リーク電流が抑えられた圧電
素子を構成することが可能となる。
を効率的に行なうことができるようになり、その結果効
率的な液体噴射が可能となる。
製造プロセス上の問題がなく、リーク電流が抑えられた
圧電素子を構成することが可能となると共に、上電極か
らの電極取り出しが容易となる。
の基板101と液体流路108となる溝部が形成された
第2の基板107を、液室と液体流路が連通するように
接合一体化する構成としたことにより、液体流路の形
状、深さ等の寸法精度を正確に制御することが容易とな
り、また、液体流路と液室の接点形状を一定とすること
が可能となり、その設計上の自由度を向上させることが
可能となると共に、気泡溜まりや液体噴射特性のばらつ
きの原因を排除することが可能となる。
合した断面の開口部をノズルとしたことにより、別部品
として必要であった高価なノズル板が不要となる。
する手段を設けて、反対側の面から液室を形成する製造
方法としたことにより、薄い振動板及びPZTを用いて
も歩溜まり良く液体噴射ヘッドが形成可能となる。本実
施例においては、圧電素子側の面を保護する手段は治具
によるものであるが、その手段はこれに限定されること
なく、フォトレジストを厚く塗布する等、他の手段を用
いても良い。
開口部側に、液体流路が形成された第2の基板107を
接合する製造方法としたことにより、基板101の封止
用に1枚の基板(第2の基板)を用いて1回の接着工程
ですませることが可能となり、液体噴射ヘッドの低価格
化が可能となる。
し、液室102を形成する工程と同一工程またはその後
に液室102に接して成る酸化珪素層201を除去する
製造方法としたことにより、製造プロセス中における振
動板103の割れや剥がれを防ぐことが可能となり、液
体噴射ヘッドの製造歩留まりが向上する。更に振動板振
動時に残留する酸化珪素層201の影響を除去すること
が可能となり、液体噴射特性の向上が可能となる。
の知見を得るため、図2(c)の構造において、振動板
材料を変え、液室中央部における振動板の変形量を調べ
た。下電極104は全くパターニングを行なわず、基板
101全面に存在する構成とした。条件としては、L=
100μm、Lp=94μm、Lu=88mμm、W=
15mm、tp=3μm、tv=1μmで上下電極間の
印加電圧は30Vとした。
例1で使用した窒素珪素に加え、熱酸化法により形成し
た酸化珪素、ホウ素を1021cm-3熱拡散させた珪素、
スパッタリング法により形成した酸化ジルコニウム、及
び酸化アルミニウムの5種類を用いた。結果を以下の表
3に示す。
率が大きいほど振動板変形量は大きくなる。これは、振
動板103のヤング率が小さいと、圧電薄膜が横方向に
変形する時、同時に横方向に大きく伸びてしまい、縦方
向への変形がそれほど大きくならないことを示している
ものである。効率的に振動板を変形させ、液体を噴射さ
せるためには、ヤング率の大きな振動板を用いることが
必要である。
る液室の排除体積を見積もってみると、酸化珪素を用い
た場合1.5×10-13m3となり、水系インクを用いて
液体噴射を行なう場合に対して必要な排除体積ぎりぎり
のところである。従って、振動板のヤング率を1×10
11N/m2以上とすれば、余裕を持って液体噴射させる
ことが可能となり、更には2×1011N/m2以上とす
れば、振動板変形量が格段に増大し、液室の奥行き方向
長さWを減少させることができ、液体噴射ヘッドの小型
化、動作の高速化が可能となる。
ヤング率の大きい酸化ジルコニウム、窒素珪素、酸化ア
ルミニウムが望ましいことがわかる。この他に、窒化チ
タン、窒化アルミニウム、窒化ホウ素、窒化タンタル、
窒化タングステン、窒化ジルコニウム、窒化チタン、炭
化珪素、炭化チタン、炭化タングステン、炭化タンタル
は、ヤング率が2×1011N/m2以上であり、望まし
い振動板材料といえる。
添加されていても良いし、前記材料を2種類以上含んだ
材料でもよい。例えば、炭化タングステンが主成分で、
炭化チタン、炭化タルタル、コバルトを微量添加した超
硬合金や、炭化チタンや炭化窒化チタンを主成分とし、
不純物を微量添加してサーメットを振動板に用いて良
い。
ける、振動板を積層構造とした液体噴射ヘッドにおけ
る、圧電素子、液室を形成した基板の断面図である。
011N/m2以上、望ましくは2×1011N/m2以上の
材料層であり、前記(実施例1)と同様窒化珪素を用い
た。502は酸化珪素層であり、窒素珪素層501を形
成したPECVD装置において、窒素珪素層501を形
成した後に連続形成した。これ以外の要素は実施例1と
同様である。
り、下電極104と振動板との密着性が強化された。ま
た、製造プロセス中の熱処理時に起こるPZT膜105
に加わる応力を緩和することができるので、製造歩留ま
りを向上することが可能である。窒化珪素層501を1
μm、酸化珪素層502を1000Åとしたときの液体
噴射特性は、実施例1中の表2に示すものと変わらず、
酸化珪素層502を設けることによる液体噴射特性の劣
化はなかった。
降の処理温度を710℃以下として適用するのが望まし
い。これは、PZT膜中の鉛が下電極104を通って振
動板の酸化珪素層502へ拡散することによるものであ
る。通常、酸化珪素はこの温度領域では固体状態である
が、鉛が拡散された酸化珪素は714℃以上で液体とな
ってしまい、これが外部に噴出して液体噴射ヘッドを破
壊してしまうためである。
に酸化アルミニウム層を挿入した液体噴射ヘッドにおけ
る、圧電素子、液室を形成した基板の断面図である。
層502より成る振動板上に、酸化アルミニウム層60
1をスパッタリング法により厚み1000Åで形成し、
その上部から下電極104を形成する。それ以外は実施
例3と同様である。
により、上記実施例3中において述べたPZT中の鉛の
振動板への拡散が抑えられる。このことにより、710
℃以上の高温熱処理を行なっても、酸化珪素層502外
部噴出による液体噴射ヘッドの破壊を防止することがで
き、液体噴射ヘッドの製造歩留まりを向上させることが
できる。更には、710℃以上の高温かつ効率的な熱処
理が可能となるため、PZT膜の圧電特性を一層向上さ
せることが可能となり、液体噴射特性の向上を図ること
ができる。
よる効果は他の材料を用いても得られることが判明し
た。実験の結果、上記酸化アルミニウム以外では、酸化
ジルコニウム、酸化錫、酸化亜鉛、酸化チタンを用いて
もその効果は同様に確認された。また、これらを主成分
とし添加物を加えた材料や、これらの材料を2種類以上
含むものを主成分とする材料も同様に適用可能である。
さらに、この効果は、表面に酸化珪素層を設けた振動板
構成のみならず、ホウ素を混入した単結晶珪素振動板に
おいても確認された。
の構成を決定するため、以下の実験を行なった。
下電極104としてチタンと白金をスパッタリング法で
この順に連続形成した。白金の厚みは2000Å、チタ
ンの厚みは50Åから1000Åまで変化させた。な
お、チタンは電極材料の白金と振動板材料の酸化珪素層
との密着性を高めるために必要なものである。
Tを膜厚1μmに形成し、酸素雰囲気中で600℃の熱
処理を4時間行い、更に上電極としてアルミニウムを3
mm角の大きさにマスク蒸着して形成した。
を印加し、PZT膜の耐電圧特性を評価した。ここで、
PZT膜の耐電圧の定義としては、リーク電流が100
nA流れたときの印加電圧とした。その結果を表4に示
す。
の耐電圧には相関関係があり、チタン膜厚が薄くなれば
耐電圧が増すことがわかる。また、本発明者らの観測に
よれば、白金表面に微妙な突起が生じていて、この突起
の密度がチタン膜厚を厚くすると共に大きくなってい
た。例えば、チタン50Åにおいては20000個/m
m2程度であったものが、チタン200Åおいては21
0000個/mm2程度となっていることが観測され
た。このことから、熱処理によって形成される白金表面
の微小な突起が、PZT膜の耐電圧を低下させているも
のと考えられる。
ことにより、PZT膜の耐電圧は18Vから30Vへと
大きく向上した。PZT膜の耐電圧が向上すれば、印加
電圧を高くすることができるようになり、液体噴射ヘッ
ドにおける、液体噴射特性を向上させることが可能とな
る。また、PZT膜を薄くした状態においても液体噴射
が可能となり、製造上の生産性も向上させることが可能
となる。
用には耐えられず、20V程度でもまだ不十分である
が、20Vを大きく超えれば実用領域とみなすことがで
きる。上記の実験結果によると、チタン膜層が80Å以
下になるとPZT膜の耐電圧が格段に向上しているのが
わかる。従って、チタン膜厚を80Å以下とすることが
望ましく、本発明者らは、上述した実施例においてもチ
タン膜厚を50Åとしている。
下のチタン上に設ける電極材料を白金としているが、こ
れは、白金を含む合金としてよい。本発明者らは酸化珪
素層を設けた単結晶珪素基板にチタンを50Å、更に白
金70at%−イリジウム30at%の合金をスパッタ
リング法で連続形成し、酸素雰囲気中で600℃の熱処
理を4時間行なってみた、熱処理後のこの合金表面を8
00倍で顕微鏡観察してみたところ、前記表面の微小突
起は全く観察されなかった。前記実施例と同様にPZT
膜を形成し耐電圧の測定したところ、70Vという結果
が得られ、更に特性の向上がみられた。
設けた単結晶珪素に限られたわけでなく、上述した実施
例で挙げられた材料であれば適用可能である。
材料層を形成した液体噴射ヘッドにおける、圧電素子、
液室を形成した基板の断面図である。
る。本実施例における製造方法は実施例1に示すものと
ほぼ同一であるが、保護膜203の形成前に単結晶珪素
基板101の異方性エッチングを行い、その後800℃
程度の温度で基板101表面を熱酸化することにより、
親水性材料層701として酸化珪素を形成する点が実施
例1と異なっている。その後、圧電素子側の面に保護膜
203を形成する。
SOG(Spin On Glass)法等で振動板103下も覆う
ように酸化珪素を形成してもよいし、更には、液体噴射
ヘッド組立後に親水性材料粒子を混ぜた液体を液体流路
や液室を通し、液体流路や液室表面に親水性材料粒子を
残すようにしてもよい。
インク等の、水をベースとした材料を用いた時、液室や
液体流路と液体の濡れ性が向上し、気泡の発生が少なく
なる。同時に、第2の基板107にもガラス等の親水性
材料を用いれば、更にこの効果は向上する。
の基板107にノズルを形成した液体噴射ヘッドにおけ
る、平面図及び断面図である。
2の基板107に、ノズル801を形成し、第1の基板
101と接合した構成となっている。ノズル801は、
エキシマレーザーを照射することにより形成すればよ
い。
(a)に示すように液室102を千鳥状に配置し、しか
もノズル801を一直線上に配置することが可能とな
る。従って、ノズル801の配列ピッチを液室102の
配列ピッチの半分とすることができ、液室寸法を上述し
た実施例1と同様に100μmとした場合、ノズル80
1の更なる高密度化が可能となる。また、一直線上に配
置できるので、インク等の液体を紙などの媒体上に記録
する場合、ドットずれが起こらず高品位の印字が可能と
なる。
ッドを用いた液体噴射記録装置の概念図である。
射ヘッド901は、図示しない制御回路と接続されてお
り、この制御回路によって液体噴射ヘッド901が適切
に駆動され選択的にインクが噴射されるようになってい
る。そして、この液体噴射ヘッド901と対向した位置
にある記録用紙909上に、文字・画像などの情報がイ
ンク滴によるドットの集合体として記録されるように構
成されている。
を貯蔵しているカートリッジ902が接続形成されてお
り、更にガイドレール903及び送りベルト904がカ
ートリッジ902に接続されている。送りローラ905
が回転すると、送りベルト904が駆動され、ガイドレ
ール903に沿って液体噴射ヘッド901及びカートリ
ッジ902が移動する仕組みになっている。
7と紙送りローラ908によりプラテン906に密着す
るようになっている。液体噴射ヘッド901を主走査方
向(ガイドレール903により液体噴射ヘッド901が
移動する方向)に走査し、記録を終えたら紙送りローラ
908をステップ回転させ、再び液体噴射ヘッド901
からインクを噴射し、次の記録を始めるようになってい
る。
射ヘッドの特性や効果をそのまま有するものとなる。
媒体として記録用紙を用いたが、もちろんこれに限られ
るわけでなく、布地等であってもよい。また、金属・樹
脂・木材などの立体物を用いてもよい。
ヘッドは、紙・金属・樹脂・布地等の記録媒体上にイン
ク等の液体を用いて文字・画像情報を記録する液体噴射
記録装置に好適に用いられる。特に、圧電素子及び液室
等が形成された第1の基板と液体流路となる溝部が形成
された第2の基板を、液室と液体流路が連通するように
接合一体化する構成としたことにより、液体流路の形
状、深さを制御することが容易となり、また、液体流路
と液室の接点形状を一定とすることが可能となり、その
設計上の自由度を向上させることが可能となると共に、
気泡溜まりや液体噴射特性のばらつきの原因を排除する
ことが可能となる液体噴射記録装置を提供することがで
きる。
いう特性を活かし、小型かつ高性能の液体噴射記録装置
に用いられる記録ヘッドとして最適である。
視図である。
圧電素子及び液室を形成するまでの製造工程を示す断面
図である。
に圧電素子側の面を保護するための治具の構成図、同図
(b)は基板101を治具に固定した状態の断面図であ
る。
である。
ける、圧電素子、液室を形成した基板の断面図である。
挿入した液体噴射ヘッドにおける、圧電素子、液室を形
成した基板の断面図である。
射ヘッドにおける、圧電素子、液室を形成した基板の断
面図である。
ルを形成した液体噴射ヘッドにおける平面図、同図
(b)はその断面図である。
録装置の概念図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 液室と、該液室の一部を構成する振動板
と、該振動板上に形成された下電極、圧電膜、上電極よ
りなる圧電素子と、を備えた第1の基板と、 前記第1の基板に接する面に溝部が形成された第2の基
板と、を有し、 前記液室と前記溝部とを連通するように前記第1の基板
と前記第2の基板を接合一体化させることで、前記溝部
を液体流路とすると共に、前記液体流路の開口端部をノ
ズルと、することを特徴とする液体噴射ヘッド。 - 【請求項2】 請求項1記載の液体噴射ヘッドを具備し
てなることを特徴とする液体噴射装置。
Priority Applications (1)
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JP28009192 | 1992-10-19 | ||
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JP5-29330 | 1993-01-25 | ||
JP1022693 | 1993-01-25 | ||
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JP4-280091 | 1993-01-25 | ||
JP4-104762 | 1993-01-25 | ||
JP5-10226 | 1993-01-25 | ||
JP2933093 | 1993-02-18 | ||
JP5743093 | 1993-03-17 | ||
JP7242693 | 1993-03-30 | ||
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Family Applications (1)
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Families Citing this family (2)
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---|---|---|---|---|
JP2006054442A (ja) * | 2004-07-13 | 2006-02-23 | Brother Ind Ltd | 圧電アクチュエータ及びインクジェットヘッドの製造方法、圧電アクチュエータ及びインクジェットヘッド |
JP5061990B2 (ja) * | 2008-03-27 | 2012-10-31 | セイコーエプソン株式会社 | 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置並びにアクチュエータ |
-
2002
- 2002-06-10 JP JP2002169311A patent/JP3473609B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
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