JP3470279B2 - 光ケーブル通信システムの給電保安装置 - Google Patents

光ケーブル通信システムの給電保安装置

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JP3470279B2
JP3470279B2 JP27642194A JP27642194A JP3470279B2 JP 3470279 B2 JP3470279 B2 JP 3470279B2 JP 27642194 A JP27642194 A JP 27642194A JP 27642194 A JP27642194 A JP 27642194A JP 3470279 B2 JP3470279 B2 JP 3470279B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、光伝送による通信シス
テムに関し、特に有中継方式であって、各中継器に端局
から直列定電流給電を行なう光ケーブル通信システムの
給電保安装置に関するものである。 【0002】光ケーブル通信システム、特に光海底ケー
ブル通信システムにおいては、システムを構成するケー
ブル長が長く、挿入される中継器の数が多いため、給電
電圧が非常に高くなる。 【0003】そこで、対向する給電装置間の給電路上に
おいて保守または修理を行なう場合に、誤って高電圧に
触れることがないようにするための、給電保安装置が必
要となる。 【0004】 【従来の技術】図11は、光海底ケーブルシステムの構
成を示したものであって、陸上に設けられる対向する両
陸揚局A,Bと、海底区間に設けられる光海底ケーブル
とからなる構成を例示している。 【0005】図中、REPは光海底ケーブルに挿入され
た光海底中継器、TTEは光海底ケーブルにおける光フ
ァイバと陸上システムとのインタフェースをとる光伝送
端局装置、PFEは光海底ケーブルにおける給電線に定
電流給電を行なう給電装置、CTEは光海底ケーブルの
分岐と終端を行なうケーブル終端装置、CTBは光海底
ケーブルの分岐と終端を行なう光海底ケーブル分岐終端
箱である。 【0006】給電装置(PFE)は、光海底ケーブルの
両端に設けられるが、各給電装置は対向局の給電装置が
故障の場合でも、自局の給電装置出力のみで全システム
に対する給電電圧をまかなうことができる能力を有して
いる。 【0007】図12は、光海底ケーブルシステムにおけ
る給電電圧分布を示したものであって、(a)は両給電
装置が健全な場合を示し、(b),(c)はいずれか一
方の給電装置が故障で給電電圧を負担しない場合を示し
ている。 【0008】両給電装置が健全な通常の場合は、図12
(a)に示すように両端の給電装置において、給電電圧
の極性を反転させることによって、両給電装置によって
負荷電圧を分担するが、保守または一方の局の給電装置
が故障の場合は、(b),(c)に示すように、自動的
に他方の局のみが全システム負荷を負うことができるよ
うになっている。給電装置の給電電圧は、システム長が
増大するのに伴って高くなる。 【0009】各局内では、陸揚げした光海底ケーブルを
光ファイバと給電線とに分離して、光ファイバを光伝送
端局装置(TTE)へ接続し、給電線を給電装置へ接続
する。図13は、光ファイバと給電線の分離方法を示し
たものであって、(a)はケーブル終端装置(CTE)
を使用する場合を示し、(b)は光海底ケーブル分岐終
端箱(CTB)を使用する場合を示している。 【0010】ケーブル終端装置には、光ファイバと給電
線を分離する部分の他に、給電電流または給電電圧を監
視するモニタ部、アース経路切替回路等が収容されてお
り、通常は光伝送端局装置と給電装置の中間に設置され
る。一方、光海底ケーブル分岐終端箱を使用する方法の
場合は、光ファイバと給電線の分離のみを光海底ケーブ
ル分岐終端箱内で行ない、給電電流または給電電圧のモ
ニタや、アース経路切替等の機能は給電装置内に取り込
まれている。現在のシステムでは、光海底ケーブル分岐
終端箱を用いる方法が主流となりつつある。 【0011】光海底ケーブル分岐終端箱は、通常、光伝
送端局装置や給電装置の架とは、離れた場所に設けられ
る。光海底ケーブル分岐終端箱においては、保守等の場
合の人体保安のために、次のような各種の保安措置が施
されている。 【0012】 光海底ケーブル分岐終端箱の蓋を開け
ると、給電装置でブザーが鳴る。 高電圧がかかっている給電線のカバーを外すと、自
局の給電が自動的に遮断される。 【0013】 光海底ケーブル分岐終端箱の蓋に、給
電中を示す表示ランプを設ける。 光海底ケーブル分岐終端箱の蓋または高電圧部のカ
バーが開いているときは、自局の給電を開始できない。 【0014】図14は、従来の給電保安装置を示したも
のであって、51は光海底ケーブル分岐終端箱(CT
B)またはケーブル終端装置(CTE)、52は給電装
置(PFE)である。光海底ケーブル分岐終端箱または
ケーブル終端装置51において、53は給電電流または
給電電圧を検出するセンサ、54は光海底ケーブル分岐
終端箱またはケーブル終端装置における高電圧の印加中
を示す表示灯である。 【0015】また、給電装置52において、55はセン
サ53の検出結果に応じて警報(ALM)状態を検出
し、また警報状態のとき、表示灯54において所定の表
示を行なうALM検出部、56はALM検出部における
検出結果に応じて、表示灯54における表示の制御を行
ない、または音声(音響)による表示を行なうととも
に、警報状態において給電装置からの給電を遮断する警
報表示/音/遮断部である。 【0016】 【発明が解決しようとする課題】光海底ケーブル分岐終
端箱等における従来の給電保安装置において設けられて
いる保安措置は、すべて自局内で閉じたものであって、
光海底ケーブル分岐終端箱等において表示灯の電源が断
になったときは、給電中であるか否かを知ることができ
ないとともに、また対向局との関連において保安を行な
うことができるものではなかった。すなわち、 【0017】 光海底ケーブル分岐終端箱等に設けら
れた表示灯が電源断等によって所要の表示を行なわない
状態では、給電中であるか否かを知ることができない。 光海底ケーブル分岐終端箱等の高電圧カバーを開く
ことによって、自局の給電装置が遮断状態になったとき
でも、対向局の給電は継続しているため、人体が触れる
と危険である。 光海底ケーブル分岐終端箱等を操作中に、対向局が
給電を開始することを防止することができない。 【0018】なお、このような保安装置は、光海底ケー
ブル分岐終端箱やケーブル終端装置のみに限らず、対向
する給電装置間給電線上に存在するいずれかの機器ま
たはケーブルに対して、保守,修理等の目的で触れる場
合には、必要となるものである。 【0019】本発明は、このような従来技術の課題を解
決しようとするものであって、光海底ケーブル分岐終端
箱等において、表示灯が他の設備や装置から受電するこ
となく、給電中の表示を行なうことができるとともに、
対向局との関連において保安を行なうことができる、光
ケーブル通信システムの給電保安装置を提供することを
目的としている。 【0020】本発明の給電保安装置は、図1を参照して
説明すると、各端局にそれぞれ設け、該端局間の光ケー
ブルの中継器に給電線を介して直列給電する給電装置
と、前記端局間で通信する通信手段と、前記光ケーブル
と前記給電線とを分離し、該給電線を前記給電装置に引
き込む為の分離部と、一方の端局の前記分離部の開閉部
を開いたときに、他方の端局に前記通信手段により給電
禁止を通知し、該他方の端局の前記給電装置からの給電
を停止する制御回路とを備えている。図1において、1
00は端局間の光ケーブル、100 1 ,100 2 は給
電装置、102は端局間で通信する通信手段、10
1 ,103 2 は光ケーブルと給電線とを分離する分離
部、104 1 ,104 2 は給電電流表示部、105 1
105 2 は残留電荷表示部、106 1 、106 2 は開閉
部を示す。 【0021】(1) 本発明においては、上述の課題を解決
するため、中継器を含む光ケーブル100の両端局に設
けられた給電装置1011,1012 から直列給電を行な
って中継器を動作させる光ケーブル通信システムにおい
て、各端局内または端局の近傍に設置されこの光ケーブ
ルに収容されている光ファイバと給電線とを分離する部
位を収容する分離部1031,1032 またはその周辺に
おいて、外部から受電することなく、給電線上の給電電
流の有無を表示する給電電流表示部1041,1042
備える。 【0022】(2) (1) の場合に、給電電流表示部104
1,1042 を、分離部1031,1032 の内部または外
部において給電線の電流を検知するセンサと、センサの
検出結果を表示する表示器とから構成する。 【0023】(3) (2) の場合に、センサを、給電線に直
列に挿入された抵抗または電流プローブから構成する。 【0024】(4) 中継器を含む光ケーブル100の両端
局に設けられた給電装置1011,1012 から直列給電
を行なって中継器を動作させる光ケーブル通信システム
において、各端局内または端局の近傍に設置され光ケー
ブル100に収容されている光ファイバと給電線とを分
離する部位を収容する分離部1031,1032 またはそ
の周辺において、外部から受電して給電線上の給電電流
を表示する給電電流表示部と、給電電流表示部に対する
外部からの電源供給の有無を表示する電源供給表示部と
を備える。 【0025】(5) 中継器を含む光ケーブル100の両端
局に設けられた給電装置1011,1012 から直列給電
を行なって中継器を動作させる光ケーブル通信システム
において、各端局内または端局の近傍に設置され該光ケ
ーブルに収容されている光ファイバと給電線とを分離す
る部位を収容する分離部1031,1032 に、給電線に
おける残留電荷の有無を表示する残留電荷表示部105
1,1052 を備える。 【0026】(6) (5) の場合に、残留電荷表示部105
1,1052 を、分離部1031,1032 の内部または外
部において給電線の帯電電位を検出するセンサと、この
センサの検出結果を表示する表示器とから構成する。 【0027】(7) (6) の場合に、センサを、給電線に並
列に接続された高抵抗から構成する。 【0028】(8) 中継器を含む光ケーブル100の両端
局に設けられた給電装置1011,1012 から直列給電
を行なって中継器を動作させる光ケーブル通信システム
において、両端局を結ぶ通信手段102を有し、各端局
内または端局の近傍に設置され光ケーブル100に収容
されている光ファイバと給電線とを分離する部位を収容
する分離部1031,1032 を開放する開閉部1061,
1062 が、両端局における給電装置1011,1012
の給電停止情報もしくは両端局における給電電流なしの
情報もしくは給電線における残留電荷なしの情報または
これらの組み合わせの情報に応じて開放可能となるよう
にする。 【0029】(9) 中継器を含む光ケーブル100の両端
局に設けられた給電装置1011,1012 から直列給電
を行なって中継器を動作させる光ケーブル通信システム
において、両端局を結ぶ通信手段102を有し、各端局
内または端局の近傍に設置され光ケーブル100に収容
されている光ファイバと給電線とを分離する部位を収容
する分離部1031,1032 を開放する開閉部1061,
1062 を開いたとき、両端局の給電装置1011,10
2 における給電線に対する給電開始を禁止するように
する。 【0030】(10) 中継器を含む光ケーブル100の両
端局に設けられた給電装置1011,1012 から直列給
電を行なって中継器を動作させる光ケーブル通信システ
ムにおいて、各端局内または端局の近傍に設置され光ケ
ーブル100に収容されている光ファイバと給電線とを
分離する部位を収容する分離部1031,1032 を開放
する開閉部1061,1062 を開いたとき、分離部10
1,1032 内において給電線を強制的に接地するよう
にする。 【0031】 【作用】 (1) 給電装置の給電開始/停止情報に基づいて給電の有
無を表示するのではなく、分離部1031,1032 に設
けられた給電電流表示部1041,1042 において、給
電線に流れる電流を直接検出することによって、給電電
流の有無を表示できるようにしたので、保守・修理の場
合に、自局だけでなく対向局を含めて、給電線の高電圧
に対する安全確保を図ることができる。 【0032】この際、給電電流表示部1041,1042
は、外部から受電することなく、自局および対向局にお
ける給電電流の有無を表示することができるので、電源
断等の場合でも所要の表示を行なうことができ、より安
全性を向上することができる。 (2) 分離部1031,1032 において、外部から受電し
て給電線上の給電電流を表示する給電電流表示部を設け
る場合は、給電電流表示部に対する外部からの電源供給
の有無を表示する電源供給表示部を設けるようにしたの
で、電源断の場合に、給電電流なしと誤認する事故を防
止することができる。 【0033】(3) 分離部1031,1032 に、残留電荷
表示部1051,1052 を備えて、光ケーブルにおける
残留電荷の有無を表示するようにしたので、電源断時
に、ケーブルに残留する電荷に基づく高電圧に対する、
保守・修理時の安全性を確保することができる。 【0034】(4) 両端局を結ぶ通信手段102を備える
ことによって、分離部1031,1032 を開放する開閉
部1061,1062 を、両端局における給電装置101
1,1012 の給電停止情報もしくは両端局における給電
電流なしの情報もしくはケーブルにおける残留電荷なし
の情報またはこれらの組み合わせの情報に応じて開放可
能となるようにしたので、給電中または残留電荷のある
状態では開閉部106 1,1062 を開けることができ
ず、保守・修理時における、給電線の高電圧に対する安
全性を確保することができる。 【0035】(5) 両端局を結ぶ通信手段102を備える
ことによって、分離部1031,1032 を開放する開閉
部1061,1062 を開いたとき、両端局の給電装置1
01 1,1012 における給電線に対する給電開始を禁止
するようにしたので、保守・修理時における、給電線の
高電圧に対する安全性を確保することができる。 【0036】(6) 分離部1031,1032 を開放する開
閉部1061,1062 を開いたとき、分離部1031,
032 内において給電線を強制的に接地するようにした
ので、保守・修理時における、給電線の高電圧に対する
安全性を確保することができる。 【0037】 【実施例】図2は、本発明の実施例(1) を示したもので
あって、他の設備または装置から受電することなく、給
電中の表示を行なうことができるようにした、光ケーブ
ル通信システムの給電保安装置を示している。 【0038】図2において、1は光海底ケーブル、2は
光海底ケーブル分岐終端箱(CTB)またはケーブル終
端装置(CTE)を示し、3は光海底ケーブル1から分
離した給電ケーブル、4は光海底ケーブル1から分離し
た光ファイバケーブルである。また光海底ケーブル分岐
終端箱またはケーブル終端装置2において、5は給電
線、6は給電線5を覆う高電圧部、6Aは高電圧部6の
カバー、7は光海底ケーブル1から分離した光ファイ
バ、8は光ファイバの接続(スプライス)部、9は給電
線5に設けられた電流検知センサ、10は給電中を表示
する表示器である。 【0039】電流検知センサ9は、給電線5における給
電電流の有無を、他の設備または装置から受電すること
なく検出し、表示器10は電流検知センサ9の検出結果
に基づいて、給電電流の有無を表示する。なお、電流検
知センサ9は、図2に示すように、光海底ケーブル分岐
終端箱またはケーブル終端装置の内部に設けてもよく、
またはこれらの外部に設けてもよい。また電流検知セン
サ9または表示器10に対して、その動作のために電力
を必要とする場合には、光海底ケーブル分岐終端箱2
に、受電に必要な配線を施す。 【0040】図2に示された構成によれば、光ケーブル
の給電路の延長上にある給電線5上に、電流検知センサ
9を設けて、電流値を測定した結果に基づいて、表示器
10において表示を行なうようにしたので、他の設備ま
たは装置から受電することなく、給電電流の有無を表示
することができ、他の設備または装置からの受電の有無
によって、給電の有無を誤認することがない。 【0041】また、電流検知センサ9または表示部10
がその動作のために、他からの受電を必要とする場合に
は、受電中は、電源供給表示部を構成する電源ランプを
点灯することによって、受電電源断に基づく電流断の表
示なのか、給電電流断に基づく電流断の表示なのかを判
断できるようにすればよい。 【0042】図3は、本発明の実施例(2) を示したもの
であって、給電線における残留電荷の表示を行なうこと
ができるようにした、光ケーブル通信システムの給電保
安装置を示している。図中、図2におけると同じものを
同じ番号で示し、11は給電線5に接続された残留電荷
検知センサ、12は残留電荷を表示する表示器である。 【0043】残留電荷検知センサ11は、給電線5にお
ける帯電電位を検出し、表示器12は残留電荷感知セン
サ11の検出結果に基づいて、残留電荷の有無を表示す
る。なお残留電荷検知センサ11は、図3に示すよう
に、光海底ケーブル分岐終端箱またはケーブル終端装置
の内部に設けてもよく、またはこれらの外部に設けても
よい。 【0044】図4は、本発明の実施例(3) を示したもの
であって、図2におけると同じものを同じ番号で示し、
13は高電圧部6のカバー6Aを開かないように鎖錠す
るロック部、14は給電装置または他の局内電源であ
る。15は自局モニタ/制御部であって、自局における
給電状態を監視する。16は対向局モニタ/制御部であ
って、対向局における給電状態を監視する。17は、自
局モニタ部と対向局モニタ部とを結ぶ通信回線である。 【0045】自局モニタ/制御部15および対向局モニ
タ/制御部16において、自局および対向局の両方で給
電遮断状態にあることを確認したとき、給電装置または
他の局内電源14から電力を供給するように制御するこ
とによって、ロック部13は、高電圧部6のカバー6A
の鎖錠を解除する。なお、ロック部13によって、高電
圧部6のカバー6Aを鎖錠する代わりに、光海底ケーブ
ル分岐終端箱またはケーブル終端装置2の蓋を鎖錠する
ようにしてもよい。 【0046】図4に示された構成によれば、自局および
対向局において、給電断状態にあることを確認したと
き、高電圧部6のカバー6Aを開くことができるように
したので、給電中に給電線に触れて感電する事故を防止
することができる。 【0047】この際、自局モニタ/制御部15および対
向局モニタ/制御部16を通信回線17で結ぶことによ
って、自局のみでなく、対向局の給電装置の給電停止ま
たは、光海底ケーブル分岐終端箱もしくはケーブル終端
装置における給電電流の停止状態を知ることができるよ
うにしたので、自局および対向局の両方が給電遮断状態
にあることを確認することが可能である。 【0048】図5は、本発明の実施例(4) を示したもの
であって、図4におけると同じものを同じ番号で示し、
18は高電圧部6のカバー6Aの開閉を検知する蓋開閉
センサ、19は給電線5を接地するスイッチである。 【0049】動作中に高電圧部6のカバー6Aを開ける
と、蓋開閉センサ18がこれを検知する。自局モニタ/
制御部15および対向局モニタ/制御部16は、蓋開閉
センサ18の検出結果に応じて、給電装置または他の局
内電源14からの給電電流の供給を停止するとともに、
スイッチ19に電力を供給してこれをオンにするように
制御するので、給電線5は接地され、給電線5の残留電
荷が放電されるので、給電中の給電線に触れて感電する
事故を防止することができる。 【0050】なおこの際、高電圧部6のカバー6Aの開
閉を検知する代わりに、光海底ケーブル分岐終端箱また
はケーブル終端装置2の蓋の開閉を検知するようにして
もよい。 【0051】図6は、本発明の実施例(5) を示したもの
であって、21A,21BはそれぞれA局およびB局に
おけるモニタ/制御部、22A,22BはそれぞれA局
およびB局におけるモデム等の通信機器である。23
A,23BはそれぞれA局およびB局における給電開始
制御回路であって、例えばそれぞれA局およびB局の給
電装置内に含まれている。24は、A局とB局間に設け
られた通信回線である。 【0052】モニタ/制御部21A,21Bはそれぞれ
A局およびB局における、給電装置(PFE)の起動許
可/禁止の情報,給電装置(PFE)の停止情報,給電
電流なしの情報,高電圧部のカバーの閉の情報およびケ
ーブルの残留電荷なしの情報を、相互に通信機器22
A,22Bおよび通信回線24を介して送受信し、その
結果を、給電開始制御回路23A,23Bに通知する。 【0053】給電開始制御回路23A,23Bは、それ
ぞれモニタ回路21A,21Bからの通知に基づいて、
それぞれA局およびB局における、給電装置(PF
E),ロック部13,スイッチ19を制御する。 【0054】図6に示す構成において、A,B局間(端
局間)の光ケーブルの中継器に給電線を介して給電する
給電装置の安全な保守,修理をする為に、通信機器22
A,22Bと通信回線24とを含む通信手段(図1にお
ける通信手段102に相当する)を設け、A,B局間に
通信回線を設定して通信可能の状態とする。 【0055】この状態で、モニタ/制御部を介して、自
局および対向局における給電停止を、給電装置の給電停
止情報,給電電流なしの情報,ケーブルの残留電荷なし
の情報によって確認する。そして、自局と対向局の双方
の給電装置における起動回路に対して、給電開始禁止を
設定したのち、所要の保守,修理を行なう。 【0056】この際、自局または対向局において給電停
止していない状態で、高電圧部のカバー(または光海底
ケーブル分岐終端箱もしくはケーブル終端装置の蓋)を
開こうとしても、ロック部によって鎖錠されているの
で、開くことができず、安全が確保される。または高電
圧部のカバー(または光海底ケーブル分岐終端箱もしく
はケーブル終端装置の蓋)を開いたことによって、給電
線を接地して安全を確保するようにすることもできる。 【0057】保守,修理作業が終了したとき、再び両端
局間に通信回線を設定して、自局と対向局の双方の給電
装置における起動回路に対して、給電開始許可を設定し
て、給電装置の起動を行なえる状態にする。 【0058】このようにすることによって、中継器を含
む光ケーブルの両端局に設けられた給電装置から直列給
電を行なって中継器を動作させる光ケーブル通信システ
ムの、光ケーブルに収容されている光ファイバと給電線
とを分離する部位を収容する分離部において、給電線に
高電圧が印加されている場合でも、安全に作業を行なう
ことができ、また、保守,修理中に誤って給電を開始す
る事故の発生を防止することができる。 【0059】図7は、本発明の具体的構成例(1) を示し
たものであって、外部からの受電を必要としない給電電
流表示部の構成を示し、(a)は分流抵抗を用いる場
合、(b)は電流プローブを用いる場合、(c)は磁針
を用いる場合をそれぞれ示している。 【0060】図7(a)において、25は給電線5に挿
入された分流抵抗であって、図2における電流検知セン
サ9に対応している。26は分流抵抗25における給電
電流に基づく起電力によって、給電電流値を表示する表
示器である。 【0061】図7(b)において、27は電流プローブ
であって、図2における電流検知センサ9に対応し、給
電線5に触れないように設置されていて、給電線5の電
流を検出して給電電流値を示す電流信号を出力し、表示
器26はこれによって、給電電流値を表示する。 【0062】図7(c)において、28は磁針であっ
て、給電線5の近傍に設けられていて、給電電流が流れ
たときある偏角を示すので、これによって給電電流の有
無を表示することができる。 【0063】図8は、本発明の具体的構成例(2) を示し
たものであって、外部からの受電を必要としない残留電
荷表示部の構成を示している。 【0064】図8において、29は高抵抗であって、図
3に示された残留電荷検知センサ11に対応し、給電線
5の電圧に応じて電流を流す。30は高抵抗29におけ
る電流によって、残留電荷値を表示する表示器である。 【0065】図9は、本発明の具体的構成例(3) を示し
たものであって、ケーブル分岐終端箱が給電装置の給電
を停止しなければ、高電圧部を開けることができないよ
うにする場合を示し、図4におけると同じものを同じ番
号で示している。図中において、31は光海底ケーブル
分岐終端箱(CTB)、32は給電装置(PFE)、3
3は電磁ロック解除部、34は高電圧部6のカバー6A
をロックする錠、35は錠34に対する鍵である。 【0066】光海底ケーブル分岐終端箱31の保守を行
なう場合、高電圧部6のカバー6Aに設けられた錠34
を、適合する鍵35を用いて解錠すると、「門」情報が
自局給電装置32内の自局モニタ/制御部15に伝達さ
れる。自局モニタ/制御部15では、自局における給電
線の給電電流が停止状態にあるか否かをチェックし、自
局が給電停止状態のときは、通信回線17を介して対向
局モニタ/制御部16と通信を行なうことによって、対
向局の給電装置が給電停止状態であることを確認する。 【0067】自局モニタ/制御部15は、自局および対
向局のそれぞれの給電装置が給電停止状態にあることの
情報、もしくは両端局において給電電流が検出されなか
ったことの情報、もしくは給電線において残留電荷が検
出されなかったことの情報に応じて、またはこれらの状
態の組み合わせの情報に基づいて、電磁ロック解除部3
3に対して解錠の指示を行なう。これによって、電磁ロ
ック解除部33は錠34に対する解錠の制御を行なうの
で、高電圧部6のカバー6Aを開くことができるように
なり、給電線5に触れて、高電圧部6内の保守,修理を
行なうことができる。 【0068】なお、図9において、破線で囲んで示す錠
34と鍵35とを省略することもできる。この場合は、
作業者が、通信回線17を介して対向局モニタ/制御部
16に対して、対向局における給電装置が給電停止状態
にあることを確認することができる機能を、自局モニタ
/制御部15に設けるようにすればよい。 【0069】さらに、対向局の給電装置における給電停
止状態を確認したとき、再度、錠34において鎖錠する
か、または自局モニタ/制御部15において対向局の給
電装置の給電停止確認状態を解除するまで、両端局にお
いて給電開始を阻止するようにしてもよい。 【0070】また自局モニタ/制御部15は、自局およ
び対向局の分離部において、分離部の蓋を開いたとき、
または分離部内の高電圧部6のカバー6Aを開いたと
き、両端局の給電装置に対して、給電線に対する給電開
始を禁止するようにすることができる。従って、自局に
おいて分離部内の給電線に触れて保守,修理中に、対向
局において給電を開始することによる危険を防止するこ
とができる。 【0071】また自局モニタ/制御部15は、自局の分
離部において、分離部の蓋を開いたとき、または分離部
内の高電圧部6のカバー6Aを開いたとき、分離部内に
おいて給電線を強制的に接地することができる。従っ
て、自局において分離部内の給電線に触れて保守,修理
を行なう際に、高電圧による感電の危険を防止すること
ができる。 【0072】図10は、本発明の具体的構成例(4) を示
したものであって、機械的な方法によっで給電線の残留
電荷を自動的に接地できるようにする場合を示し、図5
におけると同じものを同じ番号で示している。図中にお
いて、41は給電線を接地するための接地レバー、42
は高電圧部6のカバー6Aを閉じたとき接地レバー41
を開放状態にする突起部、43は接地レバー41に回転
力を与える圧縮バネ、44は給電線5に接続された接触
片である。 【0073】高電圧部6のカバー6Aを閉じた状態で
は、接地レバー41はカバー6Aの内面に設けられた突
起部42に押されることによって、圧縮バネ43を圧縮
して開放位置となる。この状態では、接地レバー41は
接触片44に接触せず、給電線5は接地されない。 【0074】高電圧部6のカバー6Aを開くと、接地レ
バー41は突起部42からの圧迫から解除され、圧縮バ
ネ43の圧縮力によって回転して、接地位置となる。こ
の状態では、接地レバー41は接触片44と接触して給
電線5は接地され、従って給電線5の残留電荷は放電さ
れる。 【0075】 【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、直
列給電を行なう中継器を含む光ケーブルの両端局の分離
部において、外部から受電することなく、または外部か
ら受電するときは、電源供給状態の表示を併用すること
によって、給電線における給電電流の有無を、外部電源
の状態にかかわらず、確実に表示することができる。ま
た本発明によれば、直列給電を行なう中継器を含む光ケ
ーブルの両端局の分離部において、給電線の残留電荷の
有無を表示することができる。 【0076】さらに本発明によれば、直列給電を行なう
中継器を含む光ケーブルの両端局間に通信手段を設ける
ことによって、両端局における光ファイバと給電線とを
分離する分離部において、自局と対向局の給電電流の有
無を表示することができ、また分離部の開閉部を両端局
の給電状態や残留電荷の状態に応じて開閉可能なように
することができるとともに、この開閉部を開いたとき、
両端局の給電装置において給電開始を禁止するようにす
ることができ、さらにこの開閉部を開いたとき、その部
分で給電線を強制的に接地することができる。 【0077】従って本発明によれば、このような光ケー
ブルの両端局において、給電線システムの保守,修理を
行なう場合の安全を確保できる、光ケーブル通信システ
ムの給電保安装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の原理的構成を示す図である。 【図2】本発明の実施例(1) を示す図である。 【図3】本発明の実施例(2) を示す図である。 【図4】本発明の実施例(3) を示す図である。 【図5】本発明の実施例(4) を示す図である。 【図6】本発明の実施例(5) を示す図である。 【図7】本発明の具体的構成例(1) を示す図であって、
(a)は分流抵抗を用いる場合、(b)は電流プローブ
を用いる場合、(c)は磁針を用いる場合をそれぞれ示
す。 【図8】本発明の具体的構成例(2) を示す図である。 【図9】本発明の具体的構成例(3) を示す図である。 【図10】本発明の具体的構成例(4) を示す図である。 【図11】光海底ケーブルシステムの構成を示す図であ
る。 【図12】光海底ケーブルシステムにおける給電電圧分
布を示す図であって、(a)は両給電装置が健全な場合
を示し、(b),(c)はいずれか一方の給電装置が故
障で給電電圧を負担しない場合を示す。 【図13】光ファイバと給電線の分離方法を示す図であ
って、(a)はケーブル終端装置(CTE)を使用する
場合を示し、(b)は光海底ケーブル分岐終端箱(CT
B)を使用する場合を示す。 【図14】従来の給電保安装置を示す図である。 【符号の説明】 100 光ケーブル 1011 給電装置 1012 給電装置 102 通信手段 1031 分離部 1032 分離部 1041 給電電流表示部 1042 給電電流表示部 1051 残留電荷表示部 1052 残留電荷表示部 1061 開閉部 1062 開閉部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H04B 10/17 (56)参考文献 特開 平5−207618(JP,A) 特開 平6−225401(JP,A) 特開 平6−314390(JP,A) 特開 平6−98403(JP,A) 特開 平5−199180(JP,A) 実開 平1−160404(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 10/00 - 10/28 H04J 14/00 - 14/08 G02B 6/00 G02B 6/46 H04B 3/44

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 各端局にそれぞれ設け、該端局間の光ケ
    ーブルの中継器に給電線を介して直列給電する給電装置
    と、 前記端局間で通信する通信手段と、 前記光ケーブルと前記給電線とを分離し、該給電線を前
    記給電装置に引き込む為の分離部と、 一方の端局の前記分離部の開閉部を開いたときに、他方
    の端局に前記通信手段により給電禁止を通知し、該他方
    の端局の前記給電装置からの給電を停止する制御回路と
    を備えたことを特徴とする光ケーブル通信システムの給
    電保安装置。
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