JP3469242B2 - バトン弾丸 - Google Patents

バトン弾丸

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JP3469242B2
JP3469242B2 JP50259695A JP50259695A JP3469242B2 JP 3469242 B2 JP3469242 B2 JP 3469242B2 JP 50259695 A JP50259695 A JP 50259695A JP 50259695 A JP50259695 A JP 50259695A JP 3469242 B2 JP3469242 B2 JP 3469242B2
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bullet
baton
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アーネスト サックスビィ,マイクル
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コンスタンティア(インターナショナル)リミテッド
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  • Aiming, Guidance, Guns With A Light Source, Armor, Camouflage, And Targets (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 バトン(baton)ミサイル又は弾丸は、暴力行為者又
は犯罪者たちを取り締まる際に用いるように警察及び防
衛部隊に与えられている。そのような弾丸を用いる目的
は、犯罪者を死亡又は重症を負わせることなく服従させ
ることにあるが、既知のバトン弾丸はこの点に関して全
く満足できるものとは認められていない。
問題は、理想的なバトン弾丸の設計条件の間に矛盾が
あることである。理想的な弾丸は、それを発射するのに
用いられる発射薬によって与えられる力に耐えるのに充
分な強度を持たなければならないが、標的の人体に重症
を負わせない充分な可撓性を持つべきである。これま
で、銃から弾丸を発射するのに火工(pyrotechnic)発
射薬が用いられてきたが、最も適した火工発射薬でも好
ましい型の弾丸に損傷を起こす傾向がある。いずれにし
ても弾丸は、約76kg(約12ストーン)の体重の人を服従
させるため、約200ft・lb(約270J)の衝撃を生じなけ
ればならない。
標的の人間に対する既知のバトン弾丸による衝撃の三
つの性質が、傷害、時には死をもたらすことが判明して
いる。第一に、その衝撃力が或る限界を超えると、衝撃
力によって標的に与えられる物理的外傷が、死に至らし
めるショックを引き起こすことがある。今まで、このこ
とはバトン弾丸を少なくとも25mの距離から用いなけれ
ばならないことを意味し、利用できる範囲は、衝撃力が
致死レベルよりも低くなるが、必要な衝撃エネルギーは
依然として達成されるように50mまでになっている。第
二に、標的にバトンが衝突すると衝撃波が標的中へ伝播
し、それが標的の粉砕を起こし、例えば、衝撃波の性質
により、標的である人間の骨を砕くことがある。特に、
高音速の衝撃波は、標的である人間の骨の重大な粉砕を
起こすことがあることが判明している。第三に、許容で
きる水準よりも大きな衝撃エネルギーでは、貫通が標的
人間の生命にかかわる器官に許容できない傷害を起こす
ことがある。
前述の問題を解決するか、少なくとも軽減するバトン
弾丸を与えることが望ましいであろう。
本発明によれば、芯を取り巻くケースで、芯の直径に
比較して比較的薄く、発射時及び飛行中、そのケースの
構造的一体性を維持することができる物質から少なくと
も一部分形成されているケースを有し、前記芯が、バト
ン弾丸と標的との衝突によって許容できない傷害を生じ
ないように、比較的軟らかい材料から少なくとも一部分
形成されているバトン弾丸が与えられる。
本発明の一つの態様を、図面を参照して、単なる例と
して次に記述する。図面中、 第1図は、本発明の一態様を形成するバトン弾丸の軸
を通る断面図である。
第2図は、第1図のバトンの側面図である。
図面に示したバトン弾丸は、低密度ポリエチレンケー
ス1を有し、そのケースは合成熱可塑性ゴムの芯2を取
り囲み、適所に保持する。ケース1は丸くなった前端を
有し、芯2は、ケース1中に装填した時、芯2の前にエ
アーポケット4が形成されるように平らな前面を有す
る。ケース1は、その後端がサボット(sabot)3によ
り閉じられている。ケース1は芯の直径と比較して比較
的薄く、それが形成されているポリエチレンは、全ての
予想される操作温度で弾丸が充分に機能を果たすことが
できるように、約60℃以上の軟化点を有する。
ケース及び芯に用いられる材料の組成及び物理的特性
は、希望の衝撃基準を選択するため、変えることもでき
る。
芯2は、希望の粘度を持つようにゲル変性された合成
熱可塑性ゴム材料から形成する。
芯の粘度は、衝撃波の性質を変えるように変えること
ができる。殆どの用途で、芯の粘度は、衝撃波の音速が
低く、標的である人間の骨が粉砕される危険を従来法の
ものと比較して減少するように選択される。
ケースの前面と芯との間のエアーポケット4は、弾丸
が標的に衝突した時、芯が前の方へ動くので、その芯の
クッションとして働く傾向をもち、修正された衝突波を
生ずる。エアーポケット4を存在させることにより、芯
がケースを満たしている弾丸と比較して、標的である人
間の骨を粉砕する危険を更に減少している。
ケース1の厚さ及び強度は、芯の特性に関連して、発
射時及び飛行中のケースの一体性を維持し、衝撃の基準
を達成するように予め決定する。
ケース1のパラメーター、特にその厚さ及び強度は、
大きな力で衝突した時、即ち短距離から発射した時、ケ
ースが変形して、芯が標的人体に起こす傷害が確実に許
容可能な程度以下になるように選択される。このように
して、衝撃力を許容可能な水準に維持し、バトンを、標
的を貫通し、その生命にかかわる器官に許容できない傷
害を起こしたりしないように防止する。
更に、ケース1及び芯2は、通常200ft・lb(約270
J)より大きな過度の衝撃エネルギーの場合に、ケース
が鋭い破片に砕けることなく破壊されるように設計され
ている。そのような衝撃力は、バトンが至近距離から発
射された時に起きることがある。芯に用いられるゲル変
性合成ゴムは、ケースが破壊した時、芯が衝突点から径
方向に外側へ流れるか又は広がり、それ自体標的である
人体に対して平らになる傾向を有するように配合(comp
ounded)されているので、この場合も標的を貫通するこ
とはない。それによって標的に芯により加えられるかな
りの力が、比較的軟らかい材料のため、弾丸それ自体の
面積よりも大きな面積に亙って加えられる。このように
して過度の衝撃エネルギーは分散し、標的に許容できな
い傷害を与える危険を減少する。
ケース1の外側は、大きな衝撃力でケースを破壊する
のを促進するのに役立つ任意的溝6を有する。
夫々異なった衝撃基準を持つ同様な弾丸に、或る範囲
の色の記号を外側に物理的に付けたものを製造してもよ
い。なぜなら、ケース及び芯に用いられる材料の組成は
正確に調節することができ、成形法により弾丸の大きさ
は正確に再現することができるため、夫々の基準に従う
弾丸を信頼性を持って大量生産することができるからで
ある。
低密度ポリテン(Polythene)以外の材料、例えば、
他のプラスチック又は合成ワックスをケースに用い、熱
可塑性ゴム以外の材料を芯に用いてもよい。しかし、ケ
ースに用いる材料は、高衝撃力でケースが変形し、危険
な破片に砕けることなく破壊される条件を満足しなけれ
ばならなず、芯に用いられる材料は、そのような大きな
衝撃力で標的人体を貫通しないような比較的軟らかい物
体を形成するように広がることができなければならな
い。それら成分は、約200ft・lb(約270J)より大きな
衝撃として規定されている高衝撃力で標的に当たった
時、これらの特性を持つべきである。従って、材料がこ
れらの条件を満たす限り、どのような適当なプラスチッ
ク、ワックス、合成ワックス、又はワックス状材料をケ
ースに用いてもよく、ゴム、合成又はゴム状材料の配合
物を芯に用いてもよい。特定化した条件に合う他の材料
を用いることもできる。
芯のための適当な材料の例は次の通りである: パラフィン系又はナフテン系油、無機充填剤、例え
ば、炭酸カルシウム、シリカ、タルク、硫酸バリウム、
及び適当な安定化剤系と配合した、スチレン エチレン
−ブチレン スチレン(SEBS)、スチレン エチレン−
プロピレン スチレン(SEPS)、スチレン ブタジエン
スチレン(SBS)ブロック重合体に基づく熱可塑性エ
ラストマー配合物。
SEBS又はSEPSは、ポリエチレン、ポリプロピレン、又
はそれらの共重合体のようなポリオレフィンを添加して
変性してもよい。SBSは、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、それらの共重合体、エチレン酢酸ビニル、又はポリ
スチレンを添加することにより変性してもよい。
典型的には、組成物は次の範囲内に入る: (重量%) TPE重合体(SEBS、SEPS、又はSBS) 10〜40 % 油(パラフィン系又はナフテン系) 20〜75 % 充填剤(CaCO3、シリカ、タルク、バリタ) 0〜80 % 変性剤(ポリオレフィン、又はポリスチレン) 3〜55 % 安定化剤 0.1〜1 % 密度は0.88〜2.4gcm-3の範囲にある。
硬度は10未満から20ショアーAの範囲にある。
精度を向上するため、弾丸を飛行中に回転させ、安定
させる。弾丸が発射される銃身の旋条とサボット3との
相互作用により、弾丸が回転する。サボットは比較的硬
い構造のものであり、ケースの後端上に付けられたスカ
ート5、及びケースの末端を閉鎖し、芯を維持するベー
ス6を有する。サボットは発射段階中に弾丸に加えられ
た力を受け、それを分散させ、この段階中のケースの破
損を防ぐ。
ケースの材料は、発射段階及び飛行中のその構造的一
体性を維持することができ、その外側に情報がプリント
されていてもよい。
慣用的火工カートリッジを用いて発射させてもよい
が、ここに記載した弾丸の衝撃特性及び信頼性は、もし
それが加圧ガスカートリッジから発射されるならば向上
するであろうが、しかし、それが特に私の欧州特許出願
No.92200398.7に記載された型のものであることは本質
的なことではない。
本発明によるバトンは、標的から近く、至近距離で用
いることができる利点を有する。特に、それは25mより
短い距離から、標的人間に許容できない傷害を起こすこ
となく用いることができる。従来のもののように、本発
明のバトンは標的から50mまで、或はそれ以上でも用い
ることができる。
記載した態様に多くの変更及び修正を行うことができ
ることは認められるであろうが、そのような変更及び修
正は、請求の範囲内に含まれるものである。特に芯はケ
ースを満たしていてもよい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F42B 12/74

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】芯を取り巻くケースで、芯の直径に比較し
    て比較的薄く、発射時及び飛行中そのケースの構造的一
    体性を維持することができる物質から少なくとも一部分
    形成されているケースを有し、前記芯が比較的軟らかい
    材料から少なくとも一部分形成されているバトン弾丸で
    あって、バトン弾丸と標的との衝突によって許容できな
    い傷害を生じないようにケースの前端の所又はそれに隣
    接した所の芯とケースの間にエアーポケットを有する、
    上記バトン弾丸。
  2. 【請求項2】標的に当たった時、標的に許容できない傷
    害を起こすことなく、芯が放出される、請求項1に記載
    のバトン弾丸。
  3. 【請求項3】芯の比較的軟らかい材料が、衝突した時、
    ケースから広がり出るのに適合する、請求項2に記載の
    バトン弾丸。
  4. 【請求項4】予め定められた値よりも大きい衝撃エネル
    ギーにおいて、芯がケースから放出される、請求項2又
    は3に記載のバトン弾丸。
  5. 【請求項5】予め定められた値が270Jである、請求項4
    に記載のバトン弾丸。
  6. 【請求項6】標的に侵入することができる破片を形成す
    ることなく、ケースが破壊して芯を放出し、その芯が広
    がって標的との大きな衝突面積を形成する、請求項2〜
    5のいずれか1項に記載のバトン弾丸。
  7. 【請求項7】芯が、熱可塑性ゲル変性ゴムから形成され
    ている、請求項1〜6のいずれか1項に記載のバトン弾
    丸。
  8. 【請求項8】ケースが、低密度ポリエチレンから形成さ
    れている、請求項1〜7のいずれか1項に記載のバトン
    弾丸。
  9. 【請求項9】ケースの後端に取付けられたサボットを有
    する、請求項1〜8のいずれか1項に記載のバトン弾
    丸。
  10. 【請求項10】加圧ガスカートリッジと組合せた、請求
    項1〜9のいずれか1項に記載のバトン弾丸。
JP50259695A 1994-06-27 1994-06-27 バトン弾丸 Expired - Fee Related JP3469242B2 (ja)

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