JP3468479B2 - 立体造形用光硬化性樹脂組成物及び光学的立体造形物の製造方法 - Google Patents
立体造形用光硬化性樹脂組成物及び光学的立体造形物の製造方法Info
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Description
脂組成物及びそれを用いた活性エネルギー線硬化型の光
学的立体造形物の製造方法に関し、特に硬化後の機械物
性に優れた光学的立体造形物の製造方法に関する。
て光硬化性樹脂に必要な光エネルギーを供給することに
よって立体造形物を供給する方法が開示され、更に特開
昭60−247515号公報により基本的実用方法が提
案された。その後同様のまたは改良された技術が特開昭
62−35966号公報、特開平1−204915号公
報、特開平2−113925号公報、特開平2−145
616号公報、特開平2−153722号公報、特開平
3−15520号公報、特開平3−21432号公報、
特開平3−41126号公報等に開示されている。該光
学的立体造形法の代表的な例は、容器に入れた液状光硬
化性樹脂の液面に所望のパターンが得られるようにコン
ピューターで制御された紫外線レーザーを選択的に照射
して所定厚みを硬化し、ついで該硬化層の上に1層分の
液状樹脂を供給し、同様に紫外線レーザーで前記と同様
に照射硬化させ、連続した硬化層を得る積層操作を繰り
返すことによって最終的に立体造形物を得る方法であ
る。
の形状がかなり複雑であっても、容易に比較的短時間に
光学的造形物を得ることができるため最近特に注目を集
めている。従来、該光学的立体造形法に用いられている
光硬化性樹脂としては、変性ポリウレタン(メタ)アク
リレート、オリゴエステルアクリレート、ウレタンアク
リレート、エポキシアクリレート、感光性ポリイミド、
アミノアルキド等が挙げられ、又最近では特開平1−2
04915号公報、特開平1−213304号公報、特
開平2−28261号公報、特開平2−75617号公
報、特開平2−145616号公報、特開平3−104
5626号公報、特開平3−114732号公報及び特
開平3−114733公報等に各種改良技術が開示され
ている。
造形法に用いられる立体造形用光硬化性樹脂組成物は、
該樹脂組成物としては取扱い性、造形速度、造形精度等
の観点から、樹脂粘度が比較的低いこと、硬化時の体積
収縮率が低いことは勿論のこと、得られた造形物の機械
的物性が充分高いことが要求されている。しかしなが
ら、前記の如き光学的立体造形法に使用する立体造形用
光硬化性樹脂組成物は、機械的物性、特に靭性が今一つ
十分でなく満足すべきものは得られなかった。そこで、
本発明者等は、前記光学的立体造形物の要求される特性
のうち、特に靭性の改良を目的に種々の光硬化性樹脂組
成物を検討した結果、靭性の優れた光学的立体造形物が
得られる立体造形用光硬化性樹脂組成物を見出し、ここ
に本発明をするに至った。したがって、本発明の第1の
目的は充分高い機械的特性、特に靭性に優れた光学的立
体造形物を提供することにある。また本発明の第2の目
的は、立体造形用光硬化性樹脂組成物を用いて靭性に優
れた光学的立体造形物を製造する方法を提供することに
ある。
によりそれぞれ達成される。 (1)(イ)一般式〔I〕で表される構造単位を有する
ウレタン(メタ)アクリレート化合物20〜60重量%
Rはジイソシアネート残基であり、Yは一般式〔II〕
で示されるトリシクロデカン骨格を含むジオール成分残
基である。
CO(CH2 )5O〕を表し、このときm+nは2〜1
0である。)〕
10重量% を含む液状樹脂組成物からなることを特徴とする立体造
形用光硬化性樹脂組成物。
V〕で表されることを特徴とする前記第1項に記載の立
体造形用光硬化性樹脂組成物。
のA、R、m+nと同じである。〕
性エネルギー光線を照射して光硬化層を形成し、この硬
化層上の少なくとも一面に液状光硬化性樹脂組成物層を
存在させた後、該液層に活性エネルギー光線を照射し、
前記液層を硬化させて光硬化層を形成し、この操作を繰
り返して光硬化層を複数層積み重ねることによって所望
の光学的立体造形物を製造する方法に於いて、前記液状
光硬化性樹脂組成物として、下記の(イ)〜(ハ)の成
分からなる液状樹脂組成物を用いることを特徴とする靱
性の優れた光学的立体造形物の製造方法。 (イ)一般式〔I〕で表される構造単位を有するウレタ
ン(メタ)アクリレート化合物20〜60重量%
Rはジイソシアネート残基であり、Yは一般式〔II〕
で示されるトリシクロデカン骨格を含むジオール成分残
基である。〕
CO(CH2 )5O〕を表し、このときm+nは2〜1
0である。)〕
10重量% を含む液状樹脂組成物からなることを特徴とする立体造
形用光硬化性樹脂組成物。
V〕で表されることを特徴とする前記第4項に記載の靭
性の優れた光学的立体造形物の製造方法。
のA、R、m+nと同じである。〕
発明の液状立体造形用光硬化性樹脂組成物又はこれを使
用して光学的立体造形物(又は三次元造形物ともい
う。)を製造する方法に特長的に用いられるウレタン
(メタ)アクリレートオリゴマーはジオール成分として
トリシクロデカン骨格を必須成分とするものであり、該
ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーを造形用樹脂
組成物として採用したとき機械的強度及び伸度の高い、
いわゆる靱性の優れた立体造形物を得ることができる。
ここでいうウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー
は、ウレタンアクリレートオリゴマー又はウレタンメタ
アクリレートオリゴマーの両方又はそのうちのいずれか
をいう意味に使用している。
トオリゴマーの一成分であるトリシクロデカン骨格を含
むジオール成分残基を有するジオール化合物は、具体的
には、下記構造式のジオール化合物、
ン2〜10モルで変性したジオール化合物が好ましく用
いられる。このカプロラクトン変性ジオール化合物の構
造式は、下記の如く一般式〔IIA〕で表され、m+n
は2〜10であり、好ましくは4〜8である。
リレートオリゴマーは前記ジオール化合物に2倍モルの
ジイソシアネート化合物を反応させた後、ヒドロキシエ
チルアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、
ヒドロキシプロピルアクリレート、ヒドロキシプロピル
メタクリレートなどの1官能性のヒドロキシ基含有(メ
タ)アクリレート化合物、トリメチロールプロパンジア
クリレート、トリメチロールプロパンジメタクリレート
などの2つ(メタ)アクリロイル基を含有するヒドロキ
シ基含有(メタ)アクリレート化合物、ペンタエリスリ
トールトリアクリレート、ペンタエリスリトールトリメ
タクリレートなどの3つ(メタ)アクリロイル基を含有
するヒドロキシ基含有(メタ)アクリレート化合物を反
応させることにより得られる。m+nの値は所望する硬
化物の物性や光硬化性組成物のハンドリング性の観点か
ら適宜選択される。m+nの値は、2〜10であり、好
ましくは4〜8である。更に好ましくはm=nである。
ソホロンジイソシアネート、トリレンジイソシアネー
ト、ジフェニルメタンジイソシアネート、水素化ジフェ
ニルメタンジイソシアネートが用いられる。したがっ
て、ジイソシアネート化合物から得られるジイソシアネ
ート残基としては、
標とする硬化物の物性の観点から好ましくない。本発明
に使用される樹脂組成物のうちの(イ)成分の組成割合
は、好ましくは20重量%〜60重量%であり、更に好
ましくは30重量%〜50重量%である。(イ)成分の
組成割合が10重量%以下にあっては本発明の効果は十
分発現されず、一方、組成割合が80重量%以上のとき
は、組成物の粘度が高くなりすぎ使用上困難をきたすば
かりでなく、光学的に造形された成形物が脆く実用上問
題があり用いることができない。
物又はこれを使用して光学的立体造形物方法に使用され
る樹脂組成物の内(ロ)成分は重合性のビニル系化合物
であり、単官能性、多官能性のいずれのモノマー及びオ
リゴマーが用いられる。これら単官能性及びまたは多官
能性化合物は特に限定するものではなく、その代表的な
ものとしては単官能性化合物;イソボルニルアクリレー
ト、イソボルニルメタクリレート、ジシクロペンテニル
アクリレート、ボルニルアクリレート、ボルニルメタク
リレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒ
ドロキシプロピルアクリレート、ポリプロピレングリコ
ールアクリレート、ビニルピロリドン、アクリルアミ
ド、酢酸ビニル、スチレン等。多官能性化合物;トリメ
チロールプロパントリアクリレート、エチレンオキサイ
ド(EO)変性トリメチロールプロパントリアクリレー
ト、プロピレンオキサイド(PO)変性トリメチロール
プロパントリアクリレート、エチレングリコールジアク
リレート、ジエチレングリコールジアクリレート、テト
ラエチレングリコールジアクリレート、ポリエチレング
リコールジアクリレート、1,4−ブタンジオールジア
クリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレー
ト、ネオペンチルグリコールジアクリレート、ジクロペ
ンテニルジアクリレート、ポリエステルジアクリレー
ト、ジアリルフタレート等が挙げられる。かかる成分
(ロ)は単官能性及びまたは多官能性化合物を1種以上
単独混合物の形で使用することができる。
成物及び光学的立体造形物の製造方法に使用される重合
開始剤(ハ)としては、光重合開始剤および熱重合開始
剤が用いられる。光重合開始剤として2,2−ジメトキ
シ−2−フエニルアセトフエノン、1−ヒドロキシシク
ロヘキシルフエニルケトン、アセトフエノン、ベンゾフ
エノン、キサントン、フルオレノン、ベンズアルデヒ
ド、フルオレン、アントラキノン、トリフェニルアミ
ン、カルバゾール、3−メチルアセトフエノン、ミラー
ケトン等が代表的なものとして挙げることができるがこ
れらに限定されるものではない。またこれらの開始剤は
1種または2種以上を組み合わせて使用することもでき
る。更に必要に応じてアミン系化合物等の増感剤を併用
することも可能である。また熱重合開始剤としてはベン
ゾイルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシベンゾエ
ート、ジクミルパーオキサイド、ジイソプロピルパーオ
キシジカーボネート、t−ブチルパーオキサイド、アゾ
ビスイソブチロニトリル等が代表的なものとして挙げる
ことができる。本発明に使用される重合開始剤成分
(ハ)の使用量は、成分(イ)+(ロ)に対して0.1
〜10重量%、好ましくは1〜5重量%である。
ては(イ)は特定のウレタン(メタ)アクリレートであ
るが、他のオリゴー成分を必要に応じて添加しても良い
が、ポリオキシアルキレン構造を有するウレタン(メ
タ)アクリレートのごとき柔軟成分のオリゴマーを採用
することは後に比較実施例で明らかにする如く強度の低
下をもたらし、好ましくなく採用すべきオリゴマーは慎
重に選択すべきである。本発明の液状の立体造形用光硬
化性樹脂組成物及び光学的立体造形物の製造方法には、
必要に応じて、レベリング剤、界面活性剤、ポリエチレ
ンビーズ等の有機高分子物質、有機可塑剤、及びガラス
ビーズ、ウイスカー等の無機充填剤等を配合してもよ
い。本発明の方法に用いられる樹脂組成物は前記成分
(イ)、(ロ)及び(ハ)を混合し、あるいは必要に応
じて他の成分を配合してなるものであるが、各成分の混
合方法は、特に限定されるものではない。本発明の光学
的立体造形物製造方法に使用される活性光線としては目
的に応じて紫外線、可視光、赤外線等が用いられ、また
これらのレーザー光線も好ましく用いられる。
は、樹脂成分として、(イ)で示されるウレタン(メ
タ)アクリレート化合物として、一般式〔I〕で表され
る構造単位を有するので、靭性の優れた光学的立体造形
物が形成される。またこのような一般式〔I〕で表され
る構造単位を有する化合物を含む液状立体造形用光硬化
性樹脂組成物に活性光線を照射することにより速やかに
硬化し、しかも靭性の優れた光学的立体造形物が形成さ
れる。
トオリゴマーの合成例、立体造形用光硬化性樹脂組成物
の調合例、および実施例を挙げて更に詳しく説明する
が、本発明はこれらに限定されるものではない。
ル骨格含有ウレタンアクリレートオリゴマーの合成;攪
拌機、温度調節器、温度計及び凝縮器を備えた2リット
ルの四つ口フラスコに、分子内に二つの水酸基を有する
トリシクロデカンジオールのε−カプロラクトン2モル
付加物424gとイソホロンジイソシアネート444g
を入れ40〜50℃でジラウリン酸ジ−nブチルスズ
0.26gを加えて30分間反応させる。反応温度を8
0〜90℃に上げ2時間反応した後、2−ヒドロキシエ
チルアクリレート232g、ハイドロキノンモノメチル
エーテル0.55gを加え同温度で更に2時間反応し、
トリシクロデカン系ジオール骨格含有ウレタンアクリレ
ートオリゴマーを得た。
1〕 攪拌機、冷却管及び側管付き滴下ロートを備えた
5リットルの三口フラスコに合成例1で成したウレタン
アクリレート1320g、ポリエチレングリコール20
0ジアクリレート(新中村化学社製;NKエステルA−
200)1080g及びEO変性トリメチロールプロパ
ントリアクリレート(新中村化学社製;A−TMPT−
3EO)480gを仕込減圧脱気窒素置換した。内容物
を50℃に加熱し、約1時間攪拌混合した。紫外線カッ
トした環境下2,2−ジメトキシ−2−フエニルアセト
フエノン(チバガイギー社製;イルガキュアー651)
120gを添加し、完全溶解するまで混合攪拌する。得
られた樹脂組成物は合成例1で合成したウレタンアクリ
レートを44重量%含んだ無色透明な粘凋な液体であ
り、その粘度は25℃に於いて1350cpsであっ
た。
mμ)を調合例1で調合した樹脂組成物の表面に対して
垂直に、JIS規格7113に準拠するダンベル試験片
が得られるように照射した。得られた硬化物に付着して
いる樹脂液をイソプロピルアルコールで洗浄除去した
後、3KWの紫外線で10分間ポストキュアを行った。
得られた試験片をJIS規格K7113に準拠して引張
り特性を測定した。得られた結果を表1に示す。なお、
表1中のTfは、タフネスフアクターである。
アクリレート(新中村化学社製;A−TMPT−3E
O)に替えてPO変性トリメチロールプロパントリアク
リレート(新中村化学社製;A−TMPT−3PO)4
80gを用い同様に樹脂液を調合した。また実施例1と
同様にして試験片を作成し、機械的物性を測定した。得
られた結果を表1に示す。
リレート(新中村化学社製;NKエステルA−200)
に替えてポリエチレングリコール400ジアクリレート
(新中村化学社製;NKエステルA−400)1080
gを用い同様に樹脂液を調合した。樹脂液の25℃に於
ける粘度は2400cpsであった。また実施例1と同
様にして試験片を作成し、機械的特性を測定した。得ら
れた結果を表1に示す。
の表面に対して垂直に、実施例1と同様に照射した。得
られた硬化物に付着している樹脂液をイソプロピルアル
コールで洗浄除去した3KWの紫外線で10分間ポスト
キュアを行った。得られた試験片をJIS規格K711
3に準拠して引っ張り特性を測定した。得られた結果を
表1に示す。
トルの三口フラスコに実施例1で合成したウレタンアク
リレート240g、ポリエチレングリコール200ジア
クリレート(新中村化学社製;NKエステルA−20
0)1850g及びEO変性トリメチロールプロパント
リアクリレート(新中村化学社製;A−TMPT−3E
O)790gを仕込み、減圧脱気窒素置換した。内容物
を50℃に加熱し、約1時間攪拌混合した。紫外線カッ
トした環境下2,2−ジメトキ−2−フエニルアセトフ
エノン(チバガイギー社製;イルガキュアー651)1
20gを添加し、完全溶解するまで混合攪拌する。得ら
れた樹脂組成物は、本発明で使用する化合物(合成例1
で合成したウレタンアクリレート)を8重量%含んだ無
色透明な粘凋な液体であり、その粘度は25℃に於いて
250cpsであった。実施例1と同様に試験片を作成
し、機械的特性を測定した。得られた結果を表1に示
す。
トルの三口フラスコにイソホロンジイソシアナート(ダ
イヤヒュルズ社製;ポリイソシアナートIPDIT−1
890/100)1023gとジブチルスズラウレート
0.076gを仕込オイルバスで内温を65℃にする。
予め50℃に保温した側管付滴下ロートにポリネオペン
チレンアジペート(旭電化製;アデカニューエースY9
−10)420.1gを仕込む。系内全体を減圧にし、
窒素ガスで常圧に戻す操作を繰り返し、脱気及び窒素置
換を行う。系内全体を常圧にし窒素雰囲気下のフラスコ
内容物の温度を65℃に保ちながら内容物を攪拌しなが
ら滴下ロートより1時間をかけてポリネオペンチレンア
ジペートを滴下する。滴下後更に1時間内容物を65℃
に保ち攪拌下反応を継続する。フラスコ内容物の温度を
50℃に冷却した後、滴下ロートに2−ヒドロキシエチ
ルアクリレート254.5gにメチルヒドロキノン0.
90gを均質に溶解混合した液を仕込み、フラスコ内容
物の温度が55℃を越えない範囲で素早く滴下し、その
後2時間攪拌下反応を継続する。得られたウレタンアク
リレートオリゴマーを内容物が暖かい内にフラスコより
取り出す。調合例1と同様にここで得られた樹脂132
0gを用い樹脂液を調合した。樹脂液の粘度は25℃に
於いて1000cpsであった。また実施例1と同様に
試験片を作成し機械的物性を測定したが以下に示すよう
に低位なものであった。得られた結果を表1に示す。
ピレングリコールとヘキサメチレンジイソシアナート及
び2−ヒドロオキシエチルアクリレートから合成したポ
リオキシアルキレン構造を有するウレタンアクリレート
を用い、調合例1と同様にして樹脂組成物を得た。また
実施例1と同様にして試験片を作成し機械的物性を測定
した結果は以下に示すように低位なものであった。得ら
れた結果を表1に示す。
ウレタンアクリレート50重量部と合成例1の特定のウ
レタンアクリレート50重量部を用い調合例1と同様に
樹脂組成物を調合し、実施例1と同様に試験片を製作
し、機械物性を測定した結果以下に示すように実施例1
と比較して物性の低下が著しく観測された。得られた結
果を表1に示す。表1において、Tfは(引張強度)×
(引張伸度)で定義した。
成物は、ウレタン(メタ)アクリレート化合物として、
一般式〔I〕で表される構造単位を含むウレタン(メ
タ)アクリレートオリゴマーを有するので、靭性の優れ
た光学的立体造形物が形成される。またこのような一般
式〔I〕で表される構造単位を含むウレタン(メタ)ア
クリレートオリゴマーを含む液状立体造形用光硬化性樹
脂組成物に活性光線を照射することにより速やかに硬化
し、しかも靭性の優れた光学的立体造形物が形成され
る。
Claims (4)
- 【請求項1】 (イ)一般式〔I〕で表される構造単位
を有するウレタン(メタ)アクリレート化合物20〜6
0重量% 【化1】 〔式中、Aは(メタ)アクリロイル残基、Rはジイソシ
アネート残基であり、Yは一般式〔II〕で示されるト
リシクロデカン骨格を含むジオール成分残基である。 【化2】 (ここで、Xとしては、−O−または〔OCO(C
H2 )5 O〕を表し、このときm+nは2〜10であ
る。)〕 (ロ)ビニル系化合物40〜80重量% (ハ)成分(イ)+(ロ)に対して重合開始剤0.1〜
10重量% を含む液状樹脂組成物からなることを特徴とする立体造
形用光硬化性樹脂組成物。 - 【請求項2】 一般式〔I〕中のYが一般式〔IV〕で
表されることを特徴とする請求項1に記載の立体造形用
光硬化性樹脂組成物。 【化4】 〔式中、A、R、m+nは請求項1に記載のA、R、m
+nと同じである。〕 - 【請求項3】 液状光硬化性樹脂組成物の液層に活性エ
ネルギー光線を照射して光硬化層を形成し、この硬化層
上の少なくとも一面に液状光硬化性樹脂組成物層を存在
させた後、該液層に活性エネルギー光線を照射し、前記
液層を硬化させて光硬化層を形成し、この操作を繰り返
して光硬化層を複数層積み重ねることによって所望の光
学的立体造形物を製造する方法に於いて、前記液状光硬
化性樹脂組成物として、下記の(イ)〜(ハ)の成分か
らなる液状樹脂組成物を用いることを特徴とする靱性の
優れた光学的立体造形物の製造方法。 (イ)一般式〔I〕で表される構造単位を有するウレタ
ン(メタ)アクリレート化合物20〜60重量% 【化6】 〔式中、Aは(メタ)アクリロイル残基、Rはジイソシ
アネート残基であり、Yは一般式〔II〕で示されるト
リシクロデカン骨格を含むジオール成分残基である。 【化7】 (ここで、Xとしては、−O−または〔OCO(C
H2 )5 O〕を表し、このときm+nは2〜10であ
る。)〕 (ロ)ビニル系化合物40〜80重量% (ハ)成分(イ)+(ロ)に対して重合開始剤0.1〜
10重量% - 【請求項4】 一般式〔I〕中のYが一般式〔IV〕で
表されることを特徴とする請求項3に記載の靱性の優れ
た光学的立体造形物の製造方法。 【化9】 〔式中、A、R、m+nは請求項1に記載のA、R、m
+nと同じである。〕
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