JP3467806B2 - 放電灯点灯装置 - Google Patents
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Description
を介して高周波電力を供給するインバータ回路を備えた
放電灯点灯装置に関するものである。
ンスを備えたインバータ回路が知られている(米国特許
第4,719,556号、米国特許第5,130,61
0号等)。この回路は、1次巻線に高周波電流が通電さ
れる出力トランスと、出力トランスの2次巻線に接続さ
れた負荷に共振電流を与えるために設けたLC共振回路
とを備えている。出力トランスは、負荷を接続するレセ
プタクルに印加される電圧を制限し、すなわち、電源側
と負荷側とを絶縁することによって、負荷をレセプタク
ルに着脱する際に人が電極に触れても電撃を受けること
がないようにする機能を有している。また、LC共振回
路は、出力トランスの1次巻線に並列接続された共振用
コンデンサと、出力トランスの1次巻線に直列接続され
た共振用インダクタとからなり、インバータ回路の出力
周波数をLC共振回路の共振周波数に対して変化させる
ことで、負荷への供給電力を調節するために設けられて
いる。すなわち、インバータ回路の出力周波数をLC共
振回路の共振周波数とほぼ等しくすれば負荷への供給電
力が増加して負荷に始動電圧を与えることができ、無負
荷時にはインバータ回路の出力周波数を共振周波数に対
して大きくずらして過負荷状態を防止することができ
る。
は、LC共振回路が出力トランスの1次巻線に接続され
ていることによって、負荷が2次巻線から外されたとき
に以下のような問題が生じる。いま、インバータ回路の
出力周波数を固定的に設定するものとすれば、負荷に始
動電圧を与えるためにインバータ回路の出力周波数をL
C共振回路の共振周波数にほぼ一致させておくことが必
要であり、無負荷時にも始動時と同様の共振電流が流れ
ることになる。すなわち、負荷が存在しないから共振電
圧、共振電流が増大することになり、インバータ回路を
構成するスイッチング素子や出力トランスなどに高耐
圧、高容量のものを用いることが必要になって、コスト
が増大しまた大型化するという問題が生じる。
時の共振電流の増加を防止することができるようなクラ
ンプ回路を設けることが考えられている。しかしなが
ら、クランプ回路を設けると回路構成が複雑になってコ
ストの増大につながるという問題が生じる。さらに、米
国特許第4,392,087号に開示されている放電ラ
ンプ点灯回路としてのインバータ回路のように、出力ト
ランスにリーケージ型のものを用いた構成もある。この
構成では、負荷の非電源側に共振用コンデンサを並列接
続し、出力トランスの2次側にあるリーケージインダク
タンスと共振用コンデンサとによって共振回路を構成し
ているものである。したがって、共振回路は出力トラン
スの2次側に設けられていることになる。しかしなが
ら、リーケージ型の出力トランスは大型であるから、電
源回路の小型化を妨げることになる。
イッチングを行うものであるから、雑音が生じるという
問題を有している。また、回路部品を実装した回路基板
の導電パターンと電源回路のケースとの間には浮遊容量
が存在しているから、浮遊容量を通して雑音がインバー
タ回路の入力側に伝達されることになる。しかるに、主
電源となる商用交流電源を適宜手段によって交流−直流
変換して得た直流電源をインバータ回路に供給すると、
商用交流電源に上記雑音の悪影響が及ぶことになる。
4,392,087号に記載された回路構成を見ると、
リーケージインダクタンスは、出力トランスの2次側に
あり、出力トランスの1次側でインバータ回路に接続さ
れた形になっていないから、リーケージインダクタンス
では上記雑音を阻止することは期待できないものであ
る。
のであり、無負荷時における共振電流、共振電圧の増大
を防止して回路を構成する部品を保護できるようにし、
共振用インダクタンス要素を有効に利用することで入力
側への雑音の影響を軽減できるようにした放電灯点灯装
置を提供しようとするものである。
電源と、この直流電源に接続されて直流電圧を高周波電
圧に変換するインバータ手段と、インバータ手段の出力
端間に共振用インダクタンス要素を介して1次巻線を接
続し、2次巻線の両端間に少なくとも一つの負荷を接続
する出力トランスと、出力トランスの2次巻線の両端間
に接続され共振用インダクタンス要素とで負荷を駆動す
る共振電流を発生させる共振回路を形成する共振用キャ
パシタンス要素とを備え、負荷として一対のフィラメン
トを有する放電灯を用い、共振用キャパシタンス要素は
放電灯が出力トランスの2次巻線より外されたときに2
次巻線から切り離されるように放電灯のフィラメントを
介して出力トランスの2次巻線の両端間に接続されて成
ることを特徴とするものである。
て、直流電源の両端間に、直列接続された一対のスイッ
チング素子を接続するとともに、一方のスイッチング素
子に共振用インダクタンス要素と出力トランスの1次巻
線との直列回路を並列接続し、両スイッチング素子を交
互に高周波でオン・オフするインバータ手段を用いたこ
とを特徴とする。
て、直流電源の両端間に、直列接続された一対のスイッ
チング素子と、直列接続された一対のコンデンサとをそ
れぞれ接続するとともに、両スイッチング素子の接続点
と両コンデンサの接続点との間に共振用インダクタンス
要素と出力トランスの1次巻線との直列回路を接続し、
両スイッチング素子を交互に高周波でオン・オフする上
記インバータ手段を用いたことを特徴とする。
て、直流電源の両端間に、直列接続された一対のスイッ
チング素子を接続するとともに、直列接続された別の一
対のスイッチング素子を接続してこれら二対のスイッチ
ング素子でブリッジ回路を形成し、各対のスイッチング
素子の接続点間に共振用インダクタンス要素と出力トラ
ンスの1次巻線との直列回路を接続し、ブリッジ回路の
対角位置にあるスイッチング素子同士が同時にオン・オ
フしかつ各対のスイッチング素子が交互にオン・オフす
るように各スイッチング素子を高周波で駆動するインバ
ータ手段を用いたことを特徴とする。
て、直流電源の両端間にリアクタンス要素とスイッチン
グ素子との直列回路を接続し、リアクタンス要素とスイ
ッチング素子との何れか一方に共振用インダクタンス要
素と出力トランスの1次巻線との直列回路を並列接続
し、スイッチング素子を高周波でオン・オフするインバ
ータ手段を用いたことを特徴とする。
て、インダクタとコンデンサとの並列回路でリアクタン
ス要素を構成し、このリアクタンス要素の両端間に共振
用キャパシタンス要素と出力トランスの1次巻線とをそ
れぞれ接続したことを特徴とする。
て、出力トランスの2次出力電圧を検出する電圧検知手
段と、電圧検知手段の検知電圧が所定電圧を越えたとき
にインバータ手段から出力トランスを介して負荷に供給
される電力を制限する制御手段とを備えたことを特徴と
する。請求項8の発明は、請求項1の発明において、放
電灯はフィラメントの端子ピンが対応するソケットに挿
入されることで出力トランスの2次巻線の両端間に接続
され、共振用キャパシタンス要素はスイッチを介して放
電灯のフィラメントの非電源側端間に接続され、スイッ
チはソケットから進退自在に突出させたアクチュエータ
の移動に連動してオン・オフし、アクチュエータは放電
灯がソケットへの装着されたときに放電灯により押され
てスイッチをオン駆動することを特徴とする。
て、放電灯が出力トランスの2次巻線に接続されている
か切り離されたかを検出して、放電灯が出力トランスの
2次巻線より切り離されたときに不動作信号を発生し、
放電灯が出力トランスに接続されているときに動作信号
を発生する負荷検出手段と、不動作信号を受けたときに
インバータ手段の動作を停止させ、動作信号を受けたと
きにはインバータ手段の動作を可能とする制御手段とを
備えたことを特徴とする。
流電源に接続されて直流電圧を高周波電圧に変換するイ
ンバータ手段と、インバータ手段の出力端間に共振用イ
ンダクタンス要素を介して1次巻線を接続し、2次巻線
の両端間に少なくとも一つの負荷を接続する出力トラン
スと、出力トランスの2次巻線の両端間に接続され共振
用インダクタンス要素とで負荷を駆動する共振電流を発
生させる共振回路を形成する共振用キャパシタンス要素
とを備え、複数の負荷を直列接続した直列回路を2次巻
線の両端間に接続し、各負荷は一対のフィラメントを有
する放電灯であって、各放電灯には各別にて共振用キャ
パシタンス要素を非電源側接続端間に接続しかつ何れか
の放電灯が出力トランスの2次巻線より外されたときに
共振用キャパシタンス要素の直列回路が2次巻線から切
り離されるように出力トランスの2次巻線の両端間に放
電灯の直列回路の一部を介して接続したことを特徴とす
るものである。
流電源に接続されて直流電圧を高周波電圧に変換するイ
ンバータ手段と、インバータ手段の出力端間に共振用イ
ンダクタンス要素を介して1次巻線を接続し、2次巻線
に負荷を接続する出力トランスと、出力トランスの2次
巻線の両端間に接続され共振用インダクタンス要素とで
負荷を駆動する共振電流を発生させる共振回路を形成す
る共振用キャパシタンス要素とを備え、負荷は複数本の
放電灯を直列接続した直列回路からなり、これらの放電
灯の隣接する放電灯の一方にはバランサチョーク手段の
一方の巻線を介して共振用キャパシタンス要素を並列に
接続し他方にはバランサチョーク手段の他方の巻線を介
して別の共振用キャパシタンス要素を並列に接続し、か
つこれら共振用キャパシタンス要素とバランサチョーク
手段の各巻線からなる直列回路を、何れかの放電灯が出
力トランスの2次巻線より外されたときに2次巻線から
切り離されるように出力トランスの2次巻線の両端間に
放電灯の直列回路の一部を介して接続したことを特徴と
するものである。
流電源に接続されて直流電圧を高周波電圧に変換するイ
ンバータ手段と、インバータ手段の出力端間に共振用イ
ンダクタンス要素を介して接続される1次巻線と複数の
2次巻線を有し、各2次巻線の両端にはそれぞれ放電灯
を接続する出力トランスと、出力トランスの2次巻線の
両端間に接続され共振用インダクタンス要素とで負荷を
駆動する共振電流を発生させる共振回路を形成する共振
用キャパシタンス要素とを備え、放電灯は一対のフィラ
メントを有する放電灯であって、各放電灯は一対のフィ
ラメントの一端間を2次巻線の両端間に限流要素を介し
て接続しかつ一対のフィラメントの他端間に共振用キャ
パシタンス要素を接続したことを特徴とするものであ
る。
おいて、各放電灯の両端間に接続されて放電灯に印加さ
れる電圧を検出する複数の電圧検出器と、各電圧検出器
の何れか一つの検知電圧が所定値を越えたときにインバ
ータ手段の出力電圧を制限する保護手段とを備えたこと
を特徴とする。請求項14の発明は、請求項13の発明
において、各放電灯の一対のフィラメントの一方の電源
側端と、各保護手段の一対の入力端の一方とを共通に接
続したことを特徴とする。
電灯が外されたときに共振用キャパシタンス要素が出力
トランスから切り離されて共振回路が共振電流を停止さ
せることになり、結果的に回路に対して過剰な電圧、電
流が加わるのを防止することができ、回路の構成要素の
破壊を防止することができる。
ランスの1次巻線に直列接続されていることによって、
インバータ手段の高周波のスイッチング動作により発生
する雑音が浮遊容量(一般に、回路要素を実装するプリ
ント基板の導電パターンとケーシングとの間等に存在す
る)を通してインバータ手段の入力側に伝達されるのを
防止することができるのである。
ンデンサを放電灯の各フィラメントを介して出力トラン
スの2次巻線に接続してあり、放電灯を取り外したとき
には共振用コンデンサが出力トランスの2次巻線から切
り離されるようにしてある。
構成を示し、直流電源Eが接続されて直流電源Eを高周
波交流電力に変換して出力するインバータINVと、1
次巻線N1 および2次巻線N2 を備える出力トラン
スTとを備える。1次巻線N1 は共振用インダクタL
を介してインバータ回路INVの出力端間に接続され
る。また、負荷LDは共振用コンデンサCと並列的に接
続され、この並列回路が2次巻線N2 の両端間に接続
されている。2次巻線N2 側に接続された共振用コン
デンサCは、1次巻線N1 側に接続された共振用イン
ダクタLとともに直列共振回路を構成するのであって、
この共振回路はインバータ回路INVから高周波電力が
出力されている期間に負荷LDに共振電流を与える。こ
こに、負荷LDは蛍光ランプのような放電ランプFLで
あって、一対のフィラメントf1 ,f2 を備え、共
振用コンデンサCは両フィラメントf1 ,f2 を通
して2次巻線N2 の両端間に接続される。したがっ
て、負荷LDを2次巻線N2 から外すと、共振用コン
デンサCは2次巻線N2 から切り離されることにな
る。このとき、共振回路が形成されなくなるから共振電
流が停止する。ここに、放電ランプの無いときにも共振
回路が機能するものとすれば、放電ランプの電源装置と
して用いるインバータ回路INVの出力周波数は共振周
波数程度に設定されるとになるから(すなわち、負荷L
Dが存在しないにもかかわらず始動電圧を与えようとす
るから)、インバータ回路INVに過大電圧や過大電流
が発生しやすくなるのであるが、上記構成によってイン
バータ回路INVに過電圧出力が生じるのを防止するこ
とができ、したがって、回路の構成要素が過電圧に対し
て保護されることになる。
基づいて説明する。図2は具体回路を示し、電源回路
は、商用交流電源ACに接続されたローパスフィルタ1
0と、ダイオードブリッジのような全波整流器16と、
全波整流器16の出力を昇圧して直流電圧を発生するチ
ョッパ回路20と、チョッパ回路20に設けたスイッチ
ング素子2を制御するチョッパ制御部40と、チョッパ
回路20より出力される直流電源を高周波電力に変換す
るインバータ回路60と、インバータ回路60のスイッ
チング素子63を制御するインバータ制御部80と、1
次巻線101および2次巻線102を備えた出力トラン
ス100とを備える。また、出力トランス100には、
別に2次巻線103,104が設けられている。
力端に接続され、インバータ回路60によって高周波交
流電流が通電される。2次巻線102にはそれぞれ一対
のフィラメントf1 ,f2 、f3 ,f4 を備えた2個の
放電ランプFL1 ,FL2 の直列回路が接続され、両放
電ランプFL1 ,FL2 は2次巻線102を通して給電
される。共振用コンデンサ110は、放電ランプF
L1 ,FL2 の直列回路に対して並列接続され、フィラ
メントf1 ,f4 を通して2次巻線102の両端間に接
続される。また、1次巻線101に接続されている共振
用インダクタ66とともに直列共振回路を形成する。こ
の直列共振回路によって、放電ランプFL1,FL2 に
共振電流が供給され、放電ランプFL1 ,FL2 が点灯
することになる。また、共振用コンデンサ110は、フ
ィラメントf1 ,f4 を通して2次巻線102に接続さ
れているから、放電ランプFL1 ,FL2 を取り外す
と、共振用コンデンサ110は2次巻線102から切り
離されることになる。
接続され、この直列回路は互いに接続されている2つの
フィラメントf2 ,f3 の両端間に接続される。したが
って、2次巻線102の出力で共振用コンデンサ110
を通してフィラメントf1 ,f4 が予熱されている間
に、2次巻線103の出力でコンデンサ111を通して
フィラメントf2 ,f3 が予熱されることになる。ま
た、本実施例では2次巻線104に接続されたランプ寿
命検出部120と再始動部130とを備える。
図2に基づいて説明する。ローパスフィルタ10は、Z
NR(=zincnonlinearresisto
r)よりなるサージ吸収素子11と、インダクタ12,
13と、コンデンサ14,15とを備え、商用交流電源
ACの低周波数の電流を通過させるが、チョッパ回路2
0での高周波スイッチングにより生じる高周波電流を阻
止するようになっている。したがって、高周波雑音が商
用交流電源ACに漏洩するのを防止する。また、ローパ
スフィルタ10は、チョッパ回路20に流入する高周波
電流を平均化する機能も有している。すなわち、チョッ
パ回路20への入力電流波形は正弦波状になり、商用交
流電源ACの電圧との位相がほぼ一致するから、入力電
流における高周波成分が低減されるのである。商用交流
電源ACの電圧は、ローパスフィルタ10を通してダイ
オードブリッジよりなる全波整流器16に印加され、全
波整流されて脈流電圧が得られる。
出力される脈流電圧を繰り返し断続させることによっ
て、インバータ回路60に入力する直流電圧を安定化す
る。このチョッパ回路20は、インダクタ21と、パワ
ーMOSFET22と、ダイオード23と、直列接続さ
れた平滑用のコンデンサ24,25とを備える。MOS
FET22は、チョッパ制御部40によりオン・オフを
高周波で繰り返すように制御される。したがって、MO
SFET22がターンオンして全波整流器16からの電
流エネルギーがインダクタに蓄積される状態と、MOS
FET22がターンオフしてインダクタから蓄積エネル
ギーが放出される状態とを交互に繰り返すのである。イ
ンダクタから蓄積エネルギーが放出される際に生じる逆
起電圧は全波整流器16の出力電圧に加算され、ダイオ
ード23を通してコンデンサ24,25に印加される。
したがって、コンデンサ24,25の両端には入力電圧
よりも高い安定した直流電圧が得られることになる。
1(たとえば、ユニトロード社製のUC3852)と、
チョッパ回路20の出力電圧を検出してMOSFET2
2を制御するための電子部品とによって構成されてい
る。インバータ回路60は、バイポーラパワートランジ
スタ61と、トランジスタ61のコレクタ−エミッタ間
に逆並列に接続されたダイオード62と、寄生ダイオー
ド64(図7、図8参照)を有したパワーMOSFET
63と、コンデンサ65と、出力トランス100の1次
巻線101に直列接続された共振用インダクタ66とを
備える。コンデンサ65は、トランジスタ61のコレク
タと1次巻線101との間に接続されている。共振用イ
ンダクタ66は2次巻線67を備え、この2次巻線67
はトランジスタ61のベース−エミッタ間に接続され
る。トランジスタ61およびMOSFET63は、イン
バータ制御部80によって交互にオン・オフされるよう
に制御され、出力トランス100の1次巻線101に2
2〜50kHzの交番電圧を印加する。その結果、出力
トランス100を介して放電ランプFL1 ,FL2 に相
応した電力が供給されるのである。ここで、出力トラン
ス100の1次巻線101側に接続された共振用インダ
クタ66は、2次巻線102側に接続された共振用コン
デンサ110とともに直列共振回路を形成し、インバー
タ回路60の出力によって放電ランプFL1 ,FL2 に
共振電流を与える。
81(たとえば、松下電工社製のAN6766K)と、
周辺用の電子部品とからなり、インバータ回路60の始
動、放電ランプFL1 ,FL2 の予熱、インバータ回路
60の動作周波数の変更を行うように構成される。イン
バータ回路60の動作周波数は、MOSFET63のオ
ン期間を変えることで制御される。MOSFET63の
オン期間は、トランジスタ61がターンオフした直後か
ら始まるのであって、トランジスタ61のターンオフ
は、MOSFET63の寄生ダイオード64が導通した
ときに、インバータ制御部80で検出される。集積回路
81の制御電圧は、抵抗26とツェナーダイオード82
とコンデンサ83とにより構成された電源部により供給
される。
L1 ,FL2 の寿命末期における放電抵抗の増加に伴う
端子電圧の大幅な上昇を検出し、検出電圧が規定の閾値
に達するとインバータ回路60の出力電圧を制限するよ
うに機能する。ランプ寿命検出部120における検出電
圧の閾値は、過電圧にからインバータ回路60を保護す
るように設定される。
L2 が取り外されたときにインバータ回路60の動作を
停止させ、放電ランプFL1 ,FL2 が再装着されたと
きにインバータ回路60に始動電圧を与えて再始動させ
るために設けられている。以下に動作の詳細を説明す
る。まず、チョッパ回路20について動作を説明する。
上述した回路に商用交流電源ACを接続すると、チョッ
パ制御部40では全波整流器16の出力により抵抗42
を通してコンデンサ43が充電される。コンデンサ43
の両端電圧V43(図3(a))は集積回路41の電源電
圧となり、電圧V43が集積回路41の動作電圧(約15
V)よりも上昇すると、集積回路41は制御端子である
6番端子から制御信号を出力してMOSFET22を所
定期間だけオンにし、チョッパ制御部40を始動させ
る。チョッパ制御部40では、始動後にはチョッパ回路
20に設けたインダクタ21の2次巻線44の誘起電力
がダイオード45を通してコンデンサ45を充電し、集
積回路41の7番端子である電源端子への給電が維持さ
れる。MOSFET22のオン期間は、集積回路41の
3番端子に接続された抵抗46と4番端子に接続された
コンデンサ47と、集積回路41の1番端子であるフィ
ードバック端子に印加されるチョッパ回路20の出力電
圧を抵抗27,28と可変抵抗29とにより分圧して得
た電圧とにより決定される。
41の2番端子に印加される抵抗30の端子電圧により
決定されるタイミングで6番端子から出力される制御信
号によってターンオンする。抵抗30の端子電圧は2番
端子に印加されるのであって、この電圧はインバータ回
路60の負側を基準(接地電位)としてチョッパ回路2
0に流れる電流を示す。抵抗30の端子電圧は集積回路
41によって基準電圧と比較され、インダクタ21がエ
ネルギーを放出してチョッパ回路20の出力電流がほぼ
零になったか否かが判定される。集積回路41は、チョ
ッパ回路20の出力電流がほぼ零になったことを検出す
ると、6番端子からMOSFET22をターンオンする
制御信号を出力し、上述のようにして設定されたオン期
間だけMOSFET22をオンにする。上述のようにし
てMOSFET22は、40〜100kHzの高周波で
オン・オフを繰り返してコンデンサ24,25の両端の
直流電圧Eを安定化するようにフィードバック制御され
る。しかるに、チョッパ回路20の出力電圧Eは、図3
(b)に示すように、商用交流電源ACのピーク電圧V
pよりも高く、かつ商用交流電源ACの変動にかかわら
ず一定に保たれることになる。
ート電流を制限し、MOSFET22の誤動作を防止す
るために設けられている。集積回路41は、8番端子で
あるオフセット端子を備え、1番端子であるフィードバ
ック端子に対して抵抗48およびコンデンサ49を介し
て接続されている。抵抗48およびコンデンサ49は、
集積回路41が内蔵している演算増幅器のオフセットを
設定する。
ことによって、インダクタ21には図4(a)に示すよ
うな休止期間のない鋸歯状波形の高周波電流が流れる。
この高周波電流は、ローパスフィルタ10により平滑化
されて入力電流を正弦波とするのであって、図4(b)
に示すように、商用交流電源ACの電圧波形の位相にほ
ぼ一致し、結果的に高周波成分の除去によって力率を向
上させる。
する。インバータ制御部80のコンデンサ83は抵抗2
6を通して充電され、このコンデンサ83が集積回路8
1の1番端子である電源端子に動作電圧として印加され
る。この電圧の上限は、図3(c)のように、ツェナー
ダイオード82により制限されている。上記動作電圧が
約10Vまで上昇すると、集積回路81はMOSFET
63をターンオンできるようになる。ここにおいて、図
3(a)および図3(c)のように、集積回路81は集
積回路41の作動後に、チョッパ制御部40の抵抗42
とコンデンサ43とに関連付けて設定した抵抗26とコ
ンデンサ83との時定数分だけ遅延して作動する。MO
SFET63は集積回路81により設定された期間だけ
オンになるように制御される。MOSFET63がター
ンオフすると、トランジスタ61はインバータ回路60
の構成部品により決定される所定時間だけオンになり、
その後、再びMOSFET63がターンオンするように
制御される。このようにしてMOSFET63とトラン
ジスタ61とは高周波で交互にオン・オフされることに
なる。オン・オフの周波数は22〜50kHzの範囲で
変化し、このインバータ回路80の出力は出力トランス
100と共振回路とを介して放電ランプFL 1 ,FL2
に供給され、放電ランプFL1 ,FL2 に高周波電圧が
印加されるのである。
ものとして、初期動作期間では、インバータ回路60の
動作周波数は共振回路の共振周波数よりも高く、たとえ
ば28kHzに設定される。このことによって、図3
(d)のように、放電ランプFL1 ,FL2 には始動電
圧よりも低い予熱電圧が印加され、フィラメントf1 ,
f4 が予熱されることになる。この予熱期間はコンデン
サ84の容量により設定され、フラメントf1 ,f4 は
2次巻線102から共振用コンデンサ110を通して流
れる電流により予熱されることになる。一方、フィラメ
ントf2 ,f3 は別に設けた2次巻線103からコンデ
ンサ111を通して流れる電流により予熱されることに
なる。このコンデンサ111は、フィラメントやトラン
ジスタに短絡が生じたときに過電流が流れるのを防止す
るために設けられている。予熱は通常は電源投入から約
1秒以内に行われ、予熱後にはMOSFET63は定常
動作時よりもオン期間が引き延ばされるように制御され
る。このことによって、インバータ回路60は共振回路
の共振周波数に近い22〜23kHzの高周波で動作
し、放電ランプFL1 ,FL2 に対して始動電圧を与え
るのである。その後、インバータ回路60は放電ランプ
FL1 ,FL2 が点灯するまでほぼ同周波数で動作し続
ける。インバータ回路60の動作を図5(a)〜図5
(f)に示したタイムチャートに基づいてさらに詳しく
説明する。図5(a)〜図5(e)は、集積回路81の
1番端子である電源端子にコンデンサ83から印加して
いる電圧、18番端子であるモニタ端子の電圧、11番
端子の電圧、22番端子である出力端子の電圧、20番
端子である電流検出端子の電圧をそれぞれ示す。また、
図5(f)は集積回路81の内部タイマの出力電圧を示
す。いま、図5(a)に示すように、1番端子である電
源端子への印加電圧Vaが上昇すると、集積回路81で
は図5(b)に破線で示すように基準電圧Vref1を発生
させる。この基準電圧Vref1についてはMOSFET6
3の動作に関連させて後述する。チョッパ回路20が始
動した直後は、トランジスタ61およびMOSFET6
3はともにオフ状態に保たれており、その間には、チョ
ッパ回路20の出力電圧は抵抗68,69の直列回路の
両端間とMOSFET63のソース−ドレイン間とに印
加される。MOSFET63のソース−ドレイン間の電
圧は抵抗71〜73により分圧され、抵抗73の両端電
圧(図5(b)参照)は集積回路81の18番端子に印
加される。図5(b)および図5(c)に示すように、
集積回路81の11番端子に印加されるコンデンサ84
の端子電圧V84が約0.5Vまで上昇し、抵抗73の両
端電圧が基準電圧Vref1よりも低くなると、図5(d)
に示すように、集積回路81の22番端子の出力はHレ
ベルになる。22番端子のHレベルの出力は抵抗74を
通してMOSFET63のゲートに始動パルスを与え、
MOSFET63をターンオンさせる。このとき、トラ
ンジスタ61はオフ状態に保たれる。MOSFET63
がオンになると、インバータ回路60では、コンデンサ
65、出力トランス100の1次巻線101、共振用イ
ンダクタ66、MOSFET63、抵抗75を通して電
流が流れる。したがって、抵抗75の両端電圧Ve(V
75)が上昇し、この電圧Ve(V75)は集積回路81の
20番端子である電流検出端子に印加される。図5
(e)に示すように、電圧V75が集積回路81の内部で
別に設定された基準縁圧Vref2を越えると、集積回路8
1の内部タイマが作動し、図5(f)に示すように、内
部タイマの出力電圧VtがHレベルになる。内部タイマ
の時限時間は、集積回路81の2番端子に外付された可
変抵抗85と固定抵抗86とコンデンサ87とにより決
定される。ここに、内部タイマは、MOSFET63の
オン期間を、始動パルスによって得たオン期間よりも引
き延ばす機能を有する。すなわち、MOSFET63
は、内部タイマが動作していないときには短時間だけオ
ンになる。内部タイマの出力Vtがあらかじめ設定され
た時間間隔が経過してLレベルになると、集積回路81
は22番端子の出力をLレベルにし、MOSFET63
をターンオフさせる。MOSFET63がオンになって
いる期間には、共振用インダクタ66の2次巻線67に
はトランジスタ61を逆バイアスしてオフに保つように
電圧が発生する。逆に、MOSFET63がターンオフ
すると、2次巻線67には逆極性の電圧が発生してトラ
ンジスタ62が順バイアスされ、トランジスタ62がタ
ーンオンする。このようにして、インバータ回路60は
発振電流ないし発振電圧の出力を開始する。
(a)〜6(f)の波形図に基づいて説明する。図6
(a)は共振用インダクタ66を通して流れる発振電流
を示し、I61はトランジスタ61のコレクタ電流、I63
HAMOSFET63のドレイン電流、I62はダイオー
ド62を通過する電流、I64はMOSFET63の寄生
ダイオード64を通して流れる電流をそれぞれ示す。図
6(b)〜図6(f)は、トランジスタ61のコレクタ
−エミッタ電圧V61、MOSFET63のドレイン−ソ
ース間電圧V63、トランジスタ61のベース−エミッタ
間電圧Vbe、トランジスタ61のベース電流Ib61 、M
OSFET63のゲート−ソース間電圧Vgs63をそれぞ
れ示す。ドレイン電流I63が停止してMOSFET63
がターンオフすると、インダクタ66は同じ向きの電流
を流し続けようとするから、インダクタ66の2次巻線
67には逆極性の電圧が誘起される。この電流I62は図
8に破線で示すように、ダイオード62を通して流れ
る。したがって、トランジスタ61は2次巻線67に誘
起された図6(d)のような電圧によって順バイアスさ
れてターンオンする。電流I62が減少して零になると、
コンデンサ65が電源として機能し、図7に破線で示す
ように、トランジスタ61にコレクタ電流I61を流す。
コレクタ電流I61がベース電流のβ倍になると、トラン
ジスタ61は不飽和になる。したがって、2次巻線67
の誘起電圧は、トランジスタ61のオン状態を維持でき
なくなるまでトランジスタ61のベース電流を減少す
る。トランジスタ61がターンオフした後にも、インダ
クタ66は、図8に破線で示すように、1次巻線10
1、チョッパ回路20よりなる直流電源E、MOSFE
T63の寄生ダイオード64を通して同じ向きに電流I
64を流し続けようとする。寄生ダイオード64が導通す
ると、ソース−ドレイン間電圧V63は零まで低下し、そ
れに伴って、18番端子である電圧モニタ端子への印加
電圧V73も低下する。その結果、抵抗73の両端電圧は
集積回路81の内部で設定されている基準電圧Vref1よ
りも下がり、集積回路81は22番端子である出力端子
の出力をHレベルにして、MOSFET63をターンオ
ンさせる。これによって、図7に破線で示すように、ド
レイン電流I63が流れる。ドレイン電流I63が流れ始め
た後には、抵抗74の両端に電圧が発生し、この電圧が
集積回路81の20番端子である電流検出端子に印加さ
れ、この電圧は基準電圧Vref2と比較される。比較され
る電圧が基準電圧Vref2を越えていると、集積回路81
の内部タイマはあらかじめ設定された時限時間で動作
し、MOSFET63のオン期間を時限し、その後、集
積回路81はMOSFET63をターンオフさせるよう
に制御する。上述のようにして、MOSFET63およ
びトランジスタ61は高周波で交互にオン・オフされ、
出力トランス100および共振用インダクタ66と共振
用コンデンサ110とにより形成された共振回路を通し
て放電ランプFL1 ,FL2 を点灯させるのである。
いて説明する。放電ランプFL1 ,FL2 が寿命末期に
近付くと、ランプ電流が減少してランプ電圧が上昇し、
インバータ回路60の出力電圧も上昇する。したがっ
て、出力トランス100の2次巻線104の誘起電圧が
上昇し、2次巻線104にダイオード122および抵抗
123を介して直列接続されている抵抗121の両端電
圧が上昇する。抵抗121の両端電圧は、集積回路81
の15番端子に入力され所定の閾値(集積回路81の内
部でたとえば5Vに設定される)と比較される。抵抗1
21の電圧がこの閾値を越えると、集積回路81は22
番端子である出力端子の出力をLレベルに設定し、MO
SFET63をターンオフさせるか、あるいは所定時間
内で間欠的に出力をHレベルに設定する。このようにし
て、インバータ回路60の発振が停止もしくはランプ電
圧が制限されることになる。したがって、ランプ寿命検
出部120を設けていることにより、集積回路81は放
電ランプFL1 ,FL2 の寿命が末期に近づいたことを
知ることができ、インバータ回路60の動作を停止させ
たり制限したりし、寿命末期では無負荷状態に近くなっ
てランプ電圧が上昇するのに対して、このような過電圧
から回路要素を保護することができるのである。したが
って、トランジスタ61およびMOSFET63は過電
圧による破壊が防止され、インダクタ66および1次巻
線101は過熱が防止される。
する。いま、放電灯点灯装置を作動させた状態でいずれ
か一方の放電ランプFL1 ,FL2 を交換のために
取り外すと、共振用コンデンサ110が切り離されてイ
ンバータ回路60は停止する。すなわち、共振用コンデ
ンサ110が切り離されると共振回路が形成されなくな
り、また2次巻線102が開放されて1次巻線101の
インダクタンスが増加する。その結果、インダクタ66
を通過する電流が減少し、トランジスタ61のベースに
十分な順方向バイアスを与えることができなくなり、ト
ランジスタ61とMOSFET63とはともにオフにな
る。この状態が継続すれば、一般に使用者はランプ交換
を行って再始動すなわち放電灯点灯装置を再動作させる
ことになる。このとき、ランプの予熱が必要になるか
ら、ランプの点灯までに時間遅れが生じる。しかしなが
ら、本実施例の構成では再始動部130を設けているこ
とによって、このような操作が不要になるのである。こ
の理由を以下に説明する。
端に接続された抵抗26の一端(図2にPで示してある
接続点)に抵抗132を介してコレクタが接続されたバ
イポーラトランジスタ131を備え、このトランジスタ
131のコレクタは集積回路81の12番端子にも接続
される。トランジスタ131のベースは抵抗133,1
34を通してMOSFET63のドレインに接続され、
またトランジスタ131のベース−エミッタ間にはコン
デンサ135が接続される。すなわち、コンデンサ13
5は抵抗133,134と直列接続され、この直列回路
はMOSFET63のドレイン−ソース間に並列的に接
続されるのである。インバータ回路60が高周波電圧を
供給するときには、コンデンサ134はトランジスタ6
1および1次巻線101を通る交流によって常時充電さ
れており、抵抗133,134を通してトランジスタ1
31をオン状態に保つように順バイアスする。このとき
集積回路81の12番端子はLレベルになる。
され共振用コンデンサ110が切り離されることによっ
てインバータ回路60の動作が停止し、トランジスタ6
1およびMOSFET63がともにオフになると、チョ
ッパ回路20から抵抗68,69,133,134を通
して流れる電流によってコンデンサ135は急速に充電
され、トランジスタ131を順バイアスしてターンオン
させようとする。その結果、トランジスタ131はター
ンオンしてコンデンサ134は放電し、このコンデンサ
134は上記経路を通して再び充電されることになる。
このようにして、コンデンサ134は充放電を繰り返し
て、集積回路81の12番端子にHレベルとLレベルと
の入力を交互に与えるのである。集積回路81は、12
番端子がHレベルに立ち上がるたびに所定時間幅の始動
パルスを22番端子である出力端子から出力してMOS
FET63をオンにするように構成されている。したが
って、放電ランプFL1 ,FL2 が取り外され無負荷状
態になって共振回路が形成されなくなると、2次巻線1
02が切り離されて、1次巻線101とインダクタ66
とはMOFSET63への電流を制限するように機能す
る。すなわち、抵抗73の両端電圧は基準電圧Vref2ま
で上昇できず、内部タイマはインバータ回路60の発振
動作を開始させるに必要な程度にMOSFET63のオ
ン時間を引き延ばすことができなくなる。上述のように
して、放電ランプFL1 ,FL2 が取り外された後に
は、集積回路81は、インバータ回路60をいつでも再
始動できるようにいつもリセットされ、トランジスタ6
1をオフに保ったままでMOSFET63のオン・オフ
を繰り返させるのである。
と、抵抗74の両端電圧は基準電圧Vref2までただちに
上昇して、内部タイマはMOSFET63のオン時間を
引き延し、上記動作によってトランジスタ61をオンさ
せることができるようにする。すなわち、インバータ回
路60が再び作動して高周波電圧が放電ランプFL1 ,
FL2 に印加されるのである。
装置を構成する上記回路の構成部品を実装したプリント
基板をケーシングX内に納装した場合に、プリント基板
の導電パターンとケーシングXとの間に浮遊容量
C1 ,C2 が生じる。また、全波整流器10を構成
するダイオードの両端間に浮遊容量C3 が生じる。こ
のような浮遊容量C1 〜C3 は、図9に破線Aで示
すように、インバータ回路60から商用交流電源に至る
閉回路を形成することになる。すなわち、浮遊容量C
1 〜C3 が存在することによって、トランジスタ6
1およびMOSFET63を高周波スイッチングするこ
とにより発生する雑音Ns1 ,Ns2 が商用交流電
源に流れることになる。このような雑音Ns1 ,Ns
2 は商用交流電源に接続された他の電気機器に悪影響
を与えるから除去する必要がある。
1次巻線101側に接続された共振用インダクタ66と
2次巻線102側に接続された共振用コンデンサ110
とにより形成されているから、インダクタ66は上述し
た閉回路Aに挿入されることになり、商用交流電源に向
かって流れ出そうとする雑音Ns1 ,Ns2 を阻止する
ように機能するのである。すなわち、インダクタ66は
ノイズフィルタとして機能し上述した問題の発生を抑制
することができるのである。
ータ回路60を用いた例を示したが、本発明は上記実施
例の構成に限定されるものではなく、図10に示すよう
なハーフブリッジ形のインバータ回路、図11に示すよ
うなフルブリッジ形のインバータ回路、図12に示すよ
うな1石式のインバータ回路を用いてもよい。これらの
構成の類似した構成要素については、説明を簡略化する
ために類似した符号で示してある。
T161,163の直列回路を直流電源DCの両端間に
接続し、この直列回路に一対のコンデンサ164,16
5の直列回路を並列に接続してある。出力トランス10
0の1次巻線101はインダクタ166と直列接続さ
れ、この直列回路が両FET161,163の接続点と
両コンデンサ164,165の接続点との間に接続され
る。FET161,163は制御回路167により制御
されて交互にオン・オフし、出力トランス100の2次
巻線101の両端間に接続された放電ランプFLに高周
波電圧を与える。また、2次巻線101には共振用コン
デンサ110が放電ランプFLの非電源側で並列接続さ
れる。
対のFET171〜174の直列回路を互いに並列接続
し、この並列回路を直流電源Eの両端間に接続したフル
ブリッジ形のインバータ回路を用いたものである。出力
トランス100の1次巻線101はインダクタ176と
直列接続され、この直列回路はFET171,173の
接続点とFET172,174の接続点との間に接続さ
れている。FET171〜174は制御回路177によ
り制御され、FET171〜174のうちの対角位置の
一方の組がオフになっている期間に他方の組をオンにす
る。すなわち、FET171,174がオンである期間
にはFET172,173をオフにし、次にオンとオフ
との組を入れ換えるという動作を繰り返す。このように
して、出力トランス100の2次巻線102に接続され
た放電ランプFLに高周波電圧が印加される。また、2
次巻線102の非電源側には共振用コンデンサ110が
並列接続される。
れたインダクタ182とコンデンサ183とからなる並
列共振回路にバイポーラトランジスタ181を直列接続
し、この直列回路を直流電源Eの両端間に接続した構成
を有する。トランジスタ181は制御回路187により
制御されて高周波でオン・オフを繰り返し、インダクタ
182とコンデンサ183とからなる並列共振回路に対
応した高周波電圧を印加する。出力トランス100の1
次巻線101はインダクタ186と直列接続され、この
直列回路はインダクタ182とコンデンサ183とから
なる並列共振回路の両端間に接続される。共振用コンデ
ンサ110は出力トランス100の2次巻線102に放
電ランプFLとともに並列接続され、インダクタ186
とともに直列共振回路を形成する。この直列共振回路に
よって1次巻線101に高周波電圧が印加され、放電ラ
ンプFLに共振電流が供給されて放電ランプFLが点灯
する。このインバータ回路60は、インダクタ186と
1次巻線101との直列回路を、インダクタ182およ
びコンデンサ183の並列共振回路に接続する代わり
に、トランジスタ181の両端間に接続するように構成
しても同様に動作する。
は回路構成および動作については実施例1と基本的に同
じであって、フィラメントf1 ,f2 を有した1個
の放電ランプFLを出力トランス200に接続している
点で相違する。実施例1と同様の1次巻線201に加
え、放電ランプFLのフィラメントf1 ,f2 がそ
れぞれコンデンサ211,212を通して両端間に接続
される主2次巻線202と、それぞれコンデンサ21
1,212を通して放電ランプFLのフィラメントf
1 ,f2 が接続される2つの補助2次巻線203,
204とを備える。共振用コンデンサ210は、主2次
巻線202の両端間にコンデンサ211,212および
フィラメントf1 ,f2 を通して接続され、放電ラ
ンプFLに対して並列接続されることになる。また、共
振用コンデンサ210は1次巻線201側に設けたイン
ダクタ66とともに共振回路を形成する。本実施例の放
電灯点灯装置は、ローパスフィルタ10、全波整流器1
6、チョッパ回路20、チョッパ制御部40、インバー
タ回路60、インバータ制御部80からなり、これらの
構成については実施例1と同様の構成を有し同様に動作
する。したがって、実施例1と同様の構成要素について
は同じ符号を付してある。
実施例では放電ランプFLの端子ピンに着脱自在に接続
される一対のレセプタクル220を用いている。このレ
セプタクル220は、フィラメントf1 ,f2 の電極と
なる端子ピンが挿入されてフィラメントf1 ,f2 と電
気的に接続される2つのピンソケット221,222を
備える。一方のピンソケット221は主2次巻線201
と一方の補助2次巻線203との接続点にコンデンサ2
11を介して接続され、他方のピンソケット222は主
2次巻線201と他方の補助2次巻線204との接続点
にコンデンサ212を介して接続される。さらに、レセ
プタクル220は、固定接点223と可動接点224と
からなるスイッチを備え、このスイッチは各ピンソケッ
ト221,222と共振用コンデンサ210との間にそ
れぞれ挿入される。可動接点224にはレセプタクル2
20から外部に突出するアクチュエータ225が突設さ
れ、放電ランプFLの端面に対向するように配置され
る。放電ランプFLの端子ピンをピンソケット221,
222に挿入して放電ランプFLをレセプタクル220
に装着すると、アクチュエータ225に放電ランプFL
の端面が当接することによってアクチュエータ225が
押され、可動接点224が固定接点223に接触し、共
振用コンデンサ210と出力トランス200の2次巻線
とが電気的に接続されることになる。一方、放電ランプ
FLが取り外されたときには、アクチュエータ225は
自身のばね力もしくは他のばね手段によるばね力を受け
てレセプタクル220から突出する向きに移動し、可動
接点224を固定接点223から切り離す。したがっ
て、共振用コンデンサ210が切り離され共振回路が形
成されなくなるのである。上記レセプタクル220は実
施例1においても適用可能であって、蛍光ランプを取り
外したときに出力トランスから共振用コンデンサを切り
離すのに利用することができる。
は直列接続された一対の放電ランプFL1 ,FL2
を点灯させるように構成されている。放電灯点灯装置
は、直列接続されて直流電源Eの両端間に接続された一
対のバイポーラトランジスタ311,313と、直列接
続されて各トランジスタ311,313に対して逆並列
に接続された一対のダイオード312,314とを備え
る。出力トランス300の1次巻線301はカップリン
グコンデンサ315およびインダクタ316と直列接続
され、この直列回路はトランジスタ311の両端間に接
続される。放電ランプFL1 ,FL2 は出力トラン
ス3の2次巻線301の両端間に接続される。共振用コ
ンデンサ321,322は各放電ランプFL1 ,FL
2 のフィラメントf1 ,f2 、f3 ,f4 に
対してそれぞれバランサチョーク350の巻線を通して
接続されている。バランサチョーク350は電磁結合さ
れた一対の巻線351,352を備える。共振用コンデ
ンサ321,322は1次巻線301側に接続されたイ
ンダクタ316とともに共振回路を形成し、各放電ラン
プFL1 ,FL2 に対してそれぞれ共振電流を与え
る。また、直流電源Eの両端間には抵抗331、コンデ
ンサ332、ダイアック333よりなる起動回路330
が接続され、ダイアック333の一端がトランジスタ3
13のベースに接続されていることによって、起動回路
330によってトランジスタ313への起動電圧を印加
することができる。インダクタ316は電磁結合された
一対の2次巻線341,342を備え、各2次巻線34
1,342は各トランジスタ311,313のベース−
エミッタ間に抵抗343,344を通して接続される。
トランジスタ313が先にオンになると、直流電源Eか
らコンデンサ315−1次巻線301−インダクタ31
6−トランジスタ313を通して電流が流れ始めること
ができるようになり、このときインダクタ316の2次
巻線342からトランジスタ313をオンさせ続けるよ
うに順バイアスが与えられる。その間、2次巻線341
はトランジスタ311に逆バイアスを与えてトランジス
タ311をオフに保つ。その後、コンデンサ315への
充電が進んで電流が減少すると、インダクタ316の2
次巻線342はトランジスタ313に逆バイアスを与え
てトランジスタ313をターンオフさせ、同時に2次巻
線341はトランジスタ311に順バイアスを与えてト
ランジスタ311をターンオンさせる。したがって、ト
ランジスタ311−インダクタ316−1次巻線301
を通して上述したのとは逆向きの電流が流れるようにな
る。この電流が減少すると、インダクタ316の2次巻
線341,342は各トランジスタ311,313にそ
れぞれ逆バイアスと順バイアスとを与え、トランジスタ
311をターンオフさせ、トランジスタ313をターン
オンさせる。
313は交互にオン・オフを繰り返すことができ、出力
トランス300および共振回路を通して放電ランプFL
1 ,FL2 に高周波電圧を印加し、放電ランプFL1 ,
FL2 を点灯させることができるのである。ところで、
共振用コンデンサ321,322は、始動時においては
各放電ランプFL1 ,FL2 のフィラメントf1 〜f4
の予熱を行なうように機能する。また、本実施例では、
いずれか一方の放電ランプFL1 ,FL2 を取り外す
と、共振用コンデンサ321,322が切り離されてイ
ンバータ回路の動作が停止し、トランジスタ311,3
13に過電圧が印加されないようにしてトランジスタ3
11,313を保護するようになっている。
いて図18を用いて説明する。両放電ランプFL1 ,F
L2 をともに始動するのには不十分ではあるが放電ラン
プFL1 ,FL2 の一方のみを点灯させるには十分な電
圧V0 が電源回路から供給されている状態について考察
する。このときバランサチョーク350がなければ、一
方の蛍光ランプのみが点灯して他方は点灯しないという
問題が生じる。すなわち、電圧V0 が各放電ランプFL
1 ,FL2 に要求される始動電圧V1 ,V2 の和よりも
低いが、一方の放電ランプFL1 ,FL2 の始動電圧V
1 ,V2 よりは高いときに、たとえば放電ランプFL2
が始動したとすると、放電ランプFL1は始動電圧が不
足して始動することができないのである。
0を設けているから、上述した状態で、ランプ電流I2
は巻線351を通して流れ、放電ランプFL2 のフィラ
メントf3 ,f4 に巻線352およびコンデンサ322
を通して予熱電流Icが流れることになる。ランプ電流
I2 は予熱電流Icよりも大きいから、バランサチョー
ク350の巻線351の両端に図示する向きの電圧VL
が生じ、この電圧VLは共振用コンデンサ321の両端
電圧(=(1/C)∫I2 dt)に加算され、放電ラン
プFL1 に印加される電圧が始動に十分な程度まで上昇
する。両放電ランプFL1 ,FL2 が始動した後には、
バランサチョーク350の巻線351,352には略同
じ大きさで逆向きの予熱電流が流れ、各巻線351,3
52にそれぞれ誘導される電圧は互いに打ち消し合うこ
とになってどちらの巻線351,352にも現れなくな
る。したがって、放電ランプFL1 ,FL2 の始動後に
は共振用コンデンサ321,322を通して予熱電流が
適宜レベルで流れ続けるのである。予熱電流の大きさは
共振用コンデンサ321,322の容量によって決定さ
れる。
並列接続された複数個の放電ランプFL1 〜FL4
を点灯させることができる放電灯点灯装置を示す。すな
わち、出力トランス300の2次巻線302に対して複
数個の放電ランプFL1 〜FL4 が並列に接続され
ている点を除けば、構成および動作は実施例3と同様で
ある。各放電ランプFL1 〜FL4 のフィラメント
の間には共振用コンデンサ321〜324がそれぞれ接
続され、各共振用コンデンサ321〜341は各放電ラ
ンプFL1 〜FL4 のフィラメントおよびコンデン
サ361〜364を通して2次巻線302に接続され
る。コンデンサ361〜364は放電ランプFL1 〜
FL4 の点灯状態を安定させるために設けられてい
る。共振用コンデンサ321〜324は1次巻線301
側に設けられたインダクタ316とともに共振回路を形
成し、共振電流を発生する。
させるようにした実施例5の構成を示す。本実施例の放
電灯点灯装置は、直流電源E、インバータ回路460、
出力トランス400を備え、出力トランス400は1次
巻線401と複数個の2次巻線402〜404とを備え
ている。インバータ回路460は、上記各実施例で開示
した構成のいずれかを用いても、あるいは出力トランス
400に高周波電圧を供給できるものであればどのよう
なものでも用いることができる。複数個の2次巻線40
2〜404は各一端が共通に接続され、放電ランプFL
1 〜FL3 に共通した電圧の基準を与えるようにな
っている。放電ランプFL1 〜FL3 はそれぞれ限
流要素451〜453を介して各2次巻線402〜40
4に接続される。また、共振用コンデンサ421〜42
3は各放電ランプFL1 〜FL3 のフィラメント間
にそれぞれ接続され、フィラメントを通して対応する各
2次巻線402〜404に対して並列的に接続される。
共振用コンデンサ421〜423はインダクタ466と
ともに共振回路を形成し、インバータ回路460から出
力される高周波電圧によって各放電ランプFL1 〜F
L3 に共振電流を流して、各放電ランプFL1 〜F
L3 を点灯させる。
L1 〜FL3 を1つずつ始動させることができるように
して始動性能を向上させるために設けたものであり、ま
た始動後には各放電ランプFL1 〜FL3 を安定に点灯
させるのである。ここにおいて、各放電ランプFL1 〜
FL3 の消費電力が異なる場合であっても、2次巻線4
02〜404の巻数、限流要路451〜453のリアク
タンス、共振用コンデンサ421〜423の容量の少な
くとも一つの要素を変更するだけで対応することができ
る。
電ランプFL1 〜FL3 の両端間にそれぞれ接続さ
れた電圧検出器471〜473を備え、電圧検出器47
1〜473は各放電ランプFL1 〜FL3 に印加さ
れる電圧を検出して、検出電圧があらかじめ設定された
電圧レベルを越えると警報信号を発生するようになって
いる。警報信号は、放電ランプFL1 〜FL3 に異
常な過電圧が印加されていることを示すものであって、
電圧信号の形で制御回路480に入力されて、制御回路
480では警報信号を受けるとインバータ回路460の
動作を制限ないし停止させ、過電圧を防止するのであ
る。ここに、2次巻線402〜404は一端が共通接続
されているから、各電圧検出器471〜473の一方の
入力端は共通接続され、警報信号を発生するための電圧
の基準値を共通化することができる。その結果、各電圧
検出器471〜473からの警報信号の基準を一定にす
ることができ、1つの制御回路480を各電圧検出器4
71〜473に共用することができるのである。また、
動作特性の異なる放電ランプFL1 〜FL3 を同時
に動作させることが必要な場合でも、少なくとも1つの
電圧検出器471〜473の構成要素について変更を加
えれば、1つの制御回路480のみを用いることが可能
になる。
ス要素は負荷である放電灯が出力トランスの2次巻線よ
り外されたときに2次巻線から切り離されるように放電
灯を介して出力トランスの2次巻線の両端間に接続され
ているので、放電灯が外されたときに回路部分に過電圧
がかかったり過電流が流れたりするのを防止することが
でき、回路の構成要素を保護することができるという利
点を有する。また、インバータ手段の出力端間に共振用
インダクタンス要素を介して1次巻線を接続しているの
で、インバータ手段の入力側に雑音が伝達されるのを共
振用インダクタンス要素を有効に利用して雑音による他
機器への影響を低減することができるという効果を奏す
る。
用キャパシタンス要素を放電灯の各フィラメントを通し
て出力トランスの2次巻線に接続するから、放電灯を取
り外したときに共振用キャパシタンスを2次巻線から切
り離すことができるのである。
る。
る。
回路図である。
を示す回路図である。
回路図である。
断した側面図である。
である。
る。
Claims (14)
- 【請求項1】 直流電源と、この直流電源に接続されて
直流電圧を高周波電圧に変換するインバータ手段と、イ
ンバータ手段の出力端間に共振用インダクタンス要素を
介して1次巻線を接続し、2次巻線の両端間に少なくと
も一つの負荷を接続する出力トランスと、出力トランス
の2次巻線の両端間に接続され共振用インダクタンス要
素とで負荷を駆動する共振電流を発生させる共振回路を
形成する共振用キャパシタンス要素とを備え、負荷とし
て一対のフィラメントを有する放電灯を用い、共振用キ
ャパシタンス要素は放電灯が出力トランスの2次巻線よ
り外されたときに2次巻線から切り離されるように放電
灯のフィラメントを介して出力トランスの2次巻線の両
端間に接続されて成ることを特徴とする放電灯点灯装
置。 - 【請求項2】 直流電源の両端間に、直列接続された一
対のスイッチング素子を接続するとともに、一方のスイ
ッチング素子に共振用インダクタンス要素と出力トラン
スの1次巻線との直列回路を並列接続し、両スイッチン
グ素子を交互に高周波でオン・オフするインバータ手段
を用いたことを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装
置。 - 【請求項3】 直流電源の両端間に、直列接続された一
対のスイッチング素子と、直列接続された一対のコンデ
ンサとをそれぞれ接続するとともに、両スイッチング素
子の接続点と両コンデンサの接続点との間に共振用イン
ダクタンス要素と出力トランスの1次巻線との直列回路
を接続し、両スイッチング素子を交互に高周波でオン・
オフする上記インバータ手段を用いたことを特徴とする
請求項1記載の放電灯点灯装置。 - 【請求項4】 直流電源の両端間に、直列接続された一
対のスイッチング素子を接続するとともに、直列接続さ
れた別の一対のスイッチング素子を接続してこれら二対
のスイッチング素子でブリッジ回路を形成し、各対のス
イッチング素子の接続点間に共振用インダクタンス要素
と出力トランスの1次巻線との直列回路を接続し、ブリ
ッジ回路の対角位置にあるスイッチング素子同士が同時
にオン・オフしかつ各対のスイッチング素子が交互にオ
ン・オフするように各スイッチング素子を高周波で駆動
するインバータ手段を用いたことを特徴とする請求項1
記載の放電灯点灯装置。 - 【請求項5】 直流電源の両端間にリアクタンス要素と
スイッチング素子との直列回路を接続し、リアクタンス
要素とスイッチング素子との何れか一方に共振用インダ
クタンス要素と出力トランスの1次巻線との直列回路を
並列接続し、スイッチング素子を高周波でオン・オフす
るインバータ手段を用いたことを特徴とする請求項1記
載の放電灯点灯装置。 - 【請求項6】 インダクタとコンデンサとの並列回路で
リアクタンス要素を構成し、このリアクタンス要素の両
端間に共振用キャパシタンス要素と出力トランスの1次
巻線とをそれぞれ接続したことを特徴とする請求項5記
載の放電灯点灯装置。 - 【請求項7】 出力トランスの2次出力電圧を検出する
電圧検知手段と、電圧検知手段の検知電圧が所定電圧を
越えたときにインバータ手段から出力トランスを介して
放電灯に供給される電力を制限する制御手段とを備えた
ことを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。 - 【請求項8】 放電灯はフィラメントの端子ピンが対応
するソケットに挿入されることで出力トランスの2次巻
線の両端間に接続され、共振用キャパシタンス要素はス
イッチを介して放電灯のフィラメントの非電源側端間に
接続され、スイッチはソケットから進退自在に突出させ
たアクチュエータの移動に連動してオン・オフし、アク
チュエータは放電灯がソケットへの装着されたときに放
電灯により押されてスイッチをオン駆動することを特徴
とする請求項1記載の放電灯点灯装置。 - 【請求項9】 放電灯が出力トランスの2次巻線に接続
されているか切り離されたかを検出して、放電灯が出力
トランスの2次巻線より切り離されたときに不動作信号
を発生し、放電灯が出力トランスに接続されているとき
に動作信号を発生する負荷検出手段と、不動作信号を受
けたときにインバータ手段の動作を停止させ、動作信号
を受けたときにはインバータ手段の動作を可能とする制
御手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載の放電
灯点灯装置。 - 【請求項10】 直流電源と、この直流電源に接続され
て直流電圧を高周波電圧に変換するインバータ手段と、
インバータ手段の出力端間に共振用インダクタンス要素
を介して1次巻線を接続し、2次巻線の両端間に少なく
とも一つの負荷を接続する出力トランスと、出力トラン
スの2次巻線の両端間に接続され共振用インダクタンス
要素とで負荷を駆動する共振電流を発生させる共振回路
を形成する共振用キャパシタンス要素とを備え、複数の
負荷を直列接続した直列回路を2次巻線の両端間に接続
し、各負荷は一対のフィラメントを有する放電灯であっ
て、各放電灯には各別にて共振用キャパシタンス要素を
非電源側接続端間に接続しかつ何れかの放電灯が出力ト
ランスの2次巻線より外されたときに共振用キャパシタ
ンス要素の直列回路が2次巻線から切り離されるように
出力トランスの2次巻線の両端間に放電灯の直列回路の
一部を介して接続したことを特徴とする放電灯点灯装
置。 - 【請求項11】 直流電源と、この直流電源に接続され
て直流電圧を高周波電圧に変換するインバータ手段と、
インバータ手段の出力端間に共振用インダクタンス要素
を介して1次巻線を接続し、2次巻線に負荷を接続する
出力トランスと、出力トランスの2次巻線の両端間に接
続され共振用インダクタンス要素とで負荷を駆動する共
振電流を発生させる共振回路を形成する共振用キャパシ
タンス要素とを備え、負荷は複数本の放電灯を直列接続
した直列回路からなり、これらの放電灯の隣接する放電
灯の一方にはバランサチョーク手段の一方の巻線を介し
て共振用キャパシタンス要素を並列に接続し他方にはバ
ランサチョーク手段の他方の巻線を介して別の共振用キ
ャパシタンス要素を並列に接続し、かつこれら共振用キ
ャパシタンス要素とバランサチョーク手段の各巻線から
なる直列回路を、何れかの放電灯が出力トランスの2次
巻線より外されたときに2次巻線から切り離されるよう
に出力トランスの2次巻線の両端間に放電灯の直列回路
の一部を介して接続したことを特徴とする放電灯点灯装
置。 - 【請求項12】 直流電源と、この直流電源に接続され
て直流電圧を高周波電圧に変換するインバータ手段と、
インバータ手段の出力端間に共振用インダクタンス要素
を介して接続される1次巻線と複数の2次巻線を有し、
各2次巻線の両端にはそれぞれ放電灯を接続する出力ト
ランスと、出力トランスの2次巻線の両端間に接続され
共振用インダクタンス要素とで負荷を駆動する共振電流
を発生させる共振回路を形成する共振用キャパシタンス
要素とを備え、放電灯は一対のフィラメントを有する放
電灯であって、各放電灯は一対のフィラメントの一端間
を2次巻線の両端間に限流要素を介して接続しかつ一対
のフィラメントの他端間に共振用キャパシタンス要素を
接続したことを特徴とする放電灯点灯装置。 - 【請求項13】 各放電灯の両端間に接続されて放電灯
に印加される電圧を検出する複数の電圧検出器と、各電
圧検出器の何れか一つの検知電圧が所定値を越えたとき
にインバータ手段の出力電圧を制限する保護手段とを備
えたことを特徴とする請求項12記載の放電灯点灯装
置。 - 【請求項14】 各放電灯の一対のフィラメントの一方
の電源側端と、各保護手段の一対の入力端の一方とを共
通に接続したことを特徴とする請求項13記載の放電灯
点灯装置。
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