JP3467633B2 - ジャイロコンパス - Google Patents
ジャイロコンパスInfo
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- JP3467633B2 JP3467633B2 JP30647394A JP30647394A JP3467633B2 JP 3467633 B2 JP3467633 B2 JP 3467633B2 JP 30647394 A JP30647394 A JP 30647394A JP 30647394 A JP30647394 A JP 30647394A JP 3467633 B2 JP3467633 B2 JP 3467633B2
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Description
航行体の針路測定に使用して好適なジャイロコンパスに
関する。
ば、本願出願人と同一の出願人によって昭和61年12
月13日に出願された特願昭第60−125867号
(特開昭61−283813号)に開示された例があ
る。図12及び図13を参照して斯かる特願昭第60−
125867号に開示された例を説明する。
面構成を示し、図13は平面構成を示す。図示のように
垂直方向にZ軸をとり、水平面内に互いに直交するX軸
及びY軸をとる。ジャイロコンパスは液密構造のジャイ
ロケース111を有し、斯かるジャイロケース111内
には高速で回転するジャイロロータ(図示なし)が内蔵
されている。斯かるジャイロケース111はダンピンク
オイルの如き高粘性流体が充填されたタンク115内に
配置され、タンク115の上端部より下方に延在する懸
吊線113によって支持されている。
を囲むように且つそれより隔置されて環状の水平環11
7が水平に配置されており、斯かる水平環117はY軸
方向に沿って直径方向両側に水平軸115A、115B
を有する。一方、タンク115はY軸方向に沿って直径
方向両側に軸受け119A、119Bを有し、水平環1
17の水平軸115A、115Bはタンク115の対応
する軸受け119A、119Bの内輪に嵌合している。
両側に軸受け123A、123Bを有する。水平環11
7の外側を囲むように且つそれより隔置されてフォーク
状の追従環121が配置されており、斯かる追従環12
1はX軸方向に沿って直径方向両側にジンバル軸117
A、117Bを有する。追従環121のジンバル軸11
7A、117Bは対応する水平環117の軸受け123
A、123Bの内輪に嵌合している。
た水平軸115A、115Bの中心軸線周りに回転し、
更に、水平環117と共にX軸方向に沿ったジンバル軸
117A、117Bの中心軸線周りに回転する。
方向の追従軸125に装着されている。ジャイロコンパ
スの下側には盤器127が配置されており、斯かる盤器
127は中心孔127Aと円筒状の突起部127Bとを
有する。斯かる盤器127の中心孔127A周りにより
半径が小さい軸受け129が装着され、円筒状の突起部
127Bの上端にはより半径が大きい軸受け131が装
着されている。追従軸125は内側の軸受け129の内
輪に嵌合し、追従環121の円筒状壁121Aは外側の
軸受け131の内輪に嵌合している。
は2つの軸受け129、131によって回転可能に支持
されている。
平サーボモータ141が装着されており、斯かる水平サ
ーボモータ141によってタンク115は水平軸115
A、115B周りに回転駆動される。斯かる水平サーボ
モータ141は歯車及びピニオンを使用しないパンケー
キ型の直動式であり、タンク115の水平軸115Bに
取り付けられた内側の回転子141Aとそれに対応して
水平環117に取り付けられた外側の固定子141Bと
を含む。
装着されており、斯かる方位サーボモータ143によっ
て追従環121は追従軸125周りに回転駆動される。
斯かる方位サーボモータ143は歯車及びピニオンを使
用しないパンケーキ型の直動式であり、追従軸125に
取り付けられた内側の回転子143Aとそれに対応して
盤器127に取り付けられた外側の固定子143Bとを
含む。
接して更にに円筒状のスカート部121Bを有し、斯か
るスカート部121Bに沿ってスリップリング145が
設けられている。斯かるスリップリング145を介して
ジャイロロータ及び水平サーボモータ141に電力が供
給される。スリップリング145は、追従環121のス
カート部121Bに取り付けられた内側の集電環145
Aと盤器127に取り付けられた外側のブラシ145B
とを含む。
取り付けられており、斯かる取り付け部135内に方位
エンコーダ147が装着されている。斯かる方位エンコ
ーダ147によって盤器127に対する追従環121の
方位角が検出される。斯かる方位エンコーダ147は追
従軸125の下端部に装着されたカップリング133に
取り付けられた内側の軸部147Aとそれに対応して盤
器127に取り付けられた外側の固定子147Bとを含
む。
プリング133、方位エンコーダ147の軸部147A
及び方位サーボモータ143の回転子143A、更に、
追従環121とそれに取り付けられたスリップリング1
45の集電環145Aは一体的な組立体を構成する。斯
かる組立体と、水平環117及びタンク115は、追従
軸125の中心軸線周りに回転可能な一体的な回転部を
構成する。
1の変位を検出するために、無接触変位検出装置が設け
られている。斯かる無接触変位検出装置はX軸方向に沿
ってジャイロケース111の両側に設置されている。無
接触変位検出装置は赤道上に北側の1対のコイルと南側
の1対のコイルとを含む。各対のコイルはジャイロケー
ス111に配置された1次コイルとそれに対応してタン
ク115の内面に装着された2次コイルとを有する。
に対するジャイロケース111のX軸方向の移動量とY
軸周りの角度変位及びZ軸周りの角度変位がそれぞれ独
立的に検出される。検出されたY軸周りの角度変位は、
増幅器を介して又は増幅器を介することなしに、水平サ
ーボモータ141に供給される。水平サーボモータ14
1が駆動されることによって、タンク115はタンク1
15の水平軸115A周りに回転し、それによってタン
ク115のY軸周りの角度変位がゼロとなるように制御
される。
は、増幅器を介して又は増幅器を介することなしに、方
位サーボモータ143に供給される。方位サーボモータ
143が駆動されることによって、追従環121及び水
平環117が回転し、それによってタンク115のY軸
周りの角度変位がゼロとなるように制御される。
る方位をとっても、斯かるサーボ系によって、懸吊線1
13に捩じりが生ずることはない。即ち、ジャイロはZ
軸周り即ち垂直軸周りにいかなる外乱トルクを受けるこ
とはない。
明する。図14はジャイロケース111がタンク115
内に配置された状態を略線的に示したものであり、タン
ク115内にはダンピング液116が充填されており、
ジャイロケース111は斯かるダンピング液116に漬
かる状態で懸吊線113によって懸吊されている。
置をO1 、タンク115の中心位置をO2 とする。懸吊
線113とタンク115の結合点をP、懸吊線113と
ジャイロケース111の結合点をQとする。タンク11
5の中心軸線は線PO2 を通る。ジャイロロータ110
のスピン軸線がジャイロケース111と交わる点をA、
Bとし、斯かる2点A、Bに対応するタンク115上の
点をA’、B’とする。更に、水平面をH−H’とす
る。
な場合(θ=0°)には、ジャイロケース111の重心
の位置O1 はタンク115の中心位置O2 に一致する。
ジャイロロータ110のスピン軸線が水平面H−H’に
対して傾斜角θだけ傾斜しているものとする。ジャイロ
ケース111の指北端A側が水平面に対して上昇してい
る。
このとき、実際には破線にて示すように撓み曲線を描
く。タンク115に対するジャイロケース111のスピ
ン軸線に沿った方向の移動量ξ(O1 −O2 )も、僅か
に減少する。しかしながら、懸吊線113は十分可撓性
を有し、斯かる移動量の変化は僅かであり、実用的な設
計では、その影響は小さい。従って、ここでは斯かる移
動量の変化を無視して説明する。
15も傾斜し、タンク115上の2点A’、B’を通る
直線がジャイロケース111上の2点A、Bを通るよう
になる。即ちタンク115の中心軸線PO2 は鉛直線に
対して傾斜角θだけ傾斜する。
ケース111のスピン軸線方向に力が作用しないから、
懸吊線113は鉛直線に一致する。懸吊線113の張力
Tによってジャイロケース111の重心O1 周りのモー
メントMが生成される。ジャイロケース111の重心O
1 と点Qの間の距離をrとし、ジャイロケース111の
ダンパー液116による浮力を除いた残留重量をmgと
すれば、モーメントMは次のように表される。
して水平軸線(重心O1 を通り紙面に垂直な線)周りに
作用する。こうして、「スピン軸線の水平面に対する傾
斜角に比例したトルクをジャイロの水平軸の周りに加え
る」ことができるから、指北力が生成され、ジャイロコ
ンパスを得ることができる。上記の距離r、重量mg及
びジャイロの角運動量を選択することによって、指北運
動の周期を数10分〜百数10分とすることができる。
スではスリップリングが使用されており、斯かるスリッ
プリングによってジャイロロータ、水平サーボモータへ
の電力供給及びジャイロ信号の送受信が行われていた。
サーボモータとしてパンケーキ型の直動式モータを使用
していた。直動式モータは、回転子を360°回転させ
るためには、固定子側を永久磁石、回転子側を励磁コイ
ルによって構成し、励磁コイルの切り換え機構としてス
リップリングが使用されていた。
を起こし易く、また、機械的摩擦によって寿命が短い欠
点がある。
の使用を回避するためにブラシレスモータを使用するこ
とが知られている。ブラシレスモータでは、固定子側を
トロイダル3相巻線、回転子側を永久磁石より構成し、
トロイダル3相巻線と永久磁石の間の相対的な位置関係
を検出し、コンミュテータ制御回路による制御によっ
て、3相巻線のうち所定の2巻線が順次励磁される。
的な位置関係は方位発信器によって検出される。方位発
信器として、ゼロクロス発信器を具備したインクリメン
タルな方位エンコーダを使用することが知られている。
ンコーダによって方位軸(ロータリトランスの回転子)
の絶対回転角度を検出するためには、ゼロクロス発信器
によってゼロクロス点を検出する必要がある。即ち、ゼ
ロクロス点を検出した後でなければ、トロイダル3相巻
線と永久磁石の間の相対的な位置関係を検出することは
できなかった。
位によっては、数時間経たないと使用可能な状態、即ち
静止状態とはならない欠点があった。例えば、ジャイロ
の指北端が真北を向いていない場合に、ジャイロの指北
端が真北を向くまでかなりの時間がかかることがある。
スにおいて、スリップリングを使用しない、より信頼性
があり且つより構成が簡単なジャイロコンパスを提供す
ることを目的とする。
てゼロクロス発信器を具備するインクリメンタル方式の
方位エンコーダを使用し、方位サーボモータとして固定
子側にトロイダル3相巻線、回転子側に永久磁石を有す
るブラシレスモータを使用するジャイロコンパスにおい
て、ゼロクロス点を検出することができるジャイロコン
パスを提供することを目的とする。
ル方式の方位エンコーダを使用するジャイロコンパスに
おいて、停止時から再起動する間に航行体が移動してい
ない場合に、ゼロクロス検出後、停止時の方位即ち真北
方位から起動させることによって、短時間にて使用可能
な状態となるジャイロコンパスを提供することを目的と
する。
図1に示すように、X軸方向のスピン軸線を有するジャ
イロと該ジャイロをY軸及びZ軸周りに回転可能に支持
する支持装置と、上記支持装置をY軸周りに回転可能に
支持し、基台に垂直な追従軸を有し、該追従軸を通る垂
直軸線周りに回転可能な追従環と、上記ジャイロに指北
力を付与するための指北装置と、を有するジャイロコン
パスにおいて、上記ジャイロを含みZ軸周りに回転可能
な回転部と上記基台を含む固定部との間にロータリート
ランスが配置され、上記ロータリートランスはディジタ
ルシリアル通信回路を介して上記固定部と上記回転部の
間で信号を通信するための信号チャンネルと上記固定部
より上記回転部へ電源を供給するための電源チャンネル
とを含むことを特徴とする。
て、上記信号チャンネルに使用される搬送波周波数と上
記電源チャンネルに使用される電源周波数は異なること
を特徴とする。
て、上記電源チャンネルを経由して上記回転部へ供給さ
れる上記電源周波数はジャイロロータの駆動電源の周波
数に等しいことを特徴とする。
て、上記ジャイロはジャイロケースに対するジャイロロ
ータのY軸周り及びZ軸周りの回転変位を検出するピッ
クアップを有し、該ピックアップのコイル励磁用電源の
周波数は上記ロータリートランスの励磁周波数に等しい
ことを特徴とする。
て、上記回転部には上記ジャイロのX軸周りの回転角度
を検出する東西傾斜計と上記ジャイロのY軸周りの回転
角度を検出する南北傾斜計とが装着され、上記固定部に
は上記回転部のZ軸周りの回転角度を検出する方位発信
器が装着され、上記信号チャンネルを経由してジャイロ
信号、上記東西傾斜計、上記南北傾斜計及び上記方位発
信器の出力信号が送信受信されるように構成されている
ことを特徴とする。
有するジャイロと該ジャイロをY軸及びZ軸周りに回転
可能に支持する支持装置と、上記支持装置をY軸周りに
回転可能に支持し、基台に垂直な追従軸を有し、該追従
軸を通る垂直軸線周りに回転可能な追従環と、上記ジャ
イロに指北力を付与するための指北装置と、を有するジ
ャイロコンパスにおいて、上記追従軸の下側には上記回
転部をZ軸周りに回転させるための方位サーボモータと
上記回転部のZ軸周りの回転角度を検出する方位発信器
が装着され、上記方位サーボモータはトロイダル3相巻
線よりなる固定子と永久磁石よりなる回転子とを含み、
上記方位発信器は上記回転部のZ軸周りの回転角度をイ
ンクリメンタルに検出する方位エンコーダとゼロクロス
発信器を含み、ジャイロコンパスの起動時にゼロクロス
モードが作動され、コンミュテータ制御回路を制御する
ことによって、上記トロイダル3相巻線のうちの2巻線
を順次励磁して上記回転子を360°内の角度で回転さ
せ、上記ゼロクロス発信器はゼロクロス検出信号を発生
させるように構成されていることを特徴とする。
て、上記ゼロクロスモードでは、最初にゼロクロス発信
器に対応した位置の1対の2巻線が励磁され、それによ
ってゼロクロス信号が発生しない場合には次に隣接する
1対の2巻線が励磁され、それによって最少の励磁コイ
ル切り換え回数にてゼロクロスを検出することができる
ように構成されていることを特徴とする。
て、上記ゼロクロスモードが終了するとラストアジマス
モードが作動され、それによって上記ジャイロの指北端
は真北方向に指向されるように構成されていることを特
徴とする。
スジャイロ又はTDG11は東西方向軸線即ちY軸及び
垂直方向軸線即ちZ軸の2軸周りに回転可能に支持され
ており、3軸支持型に比較してより簡単を構造を達成す
ることができる。
環15、南北傾斜計21及び東西傾斜計23等よりなる
回転部と固定部の間にはスリップリングの代わりにロー
タリートランス45が装着されている。
ャンネルを有する。第1のチャンネルを経由して固定部
より回転部へ電源電流が供給され、第2及び第3のチャ
ンネルを経由して固定部と回転部の間で信号が送受信さ
れる。
線よりなる固定子29−1と永久磁石よりなる回転子2
9−2を含む。最初に3相巻線のうちの所定の2巻線を
励磁し、方位サーボモータの回転子29−2を所定の位
置まで回転させ、更に順次2巻線を励磁し、回転子29
−2を1回転させることによって、方位発信器による絶
対回転角度なしに、ゼロクロス信号を発生させるゼロク
ロスモードによって、ゼロクロス点を検出することがで
きる。
線よりなる固定子29−1と永久磁石よりなる回転子2
9−2を含む。ゼロクロス信号検出後、方位サーボ演算
部61によって固定子29−1と回転子29−2の間の
相対的な位置関係が演算され、3相巻線のうちの最初に
励磁される2巻線が選択される。更に順次2巻線を励磁
することによって、方位サーボモータ29の回転子29
−2を回転角360°以内で自由に回転せることができ
る。
位エンコーダ31を使用し、ゼロクロスを具備する。本
発明によると、ゼロクロスを迅速に検出するゼロクロス
モードが作動される。ゼロクロスモードでは、最初にゼ
ロクロス発信器に対応した位置の2つの巻線を励磁し、
それによってゼロクロスが検出されない時は次に隣接す
る2巻線を励磁する。それによって、方位サーボモータ
29の回転子29−2を1回転させることなく最少の回
転角度にて且つ短時間でゼロクロスを検出することがで
きる。
ラストアジマスモードが作動される。ラストアジマスモ
ードでは、起動時に追従軸即ち方位軸17を強制的に回
転させて、ジャイロの指北端が真北方向を向くように配
置する。それによって、起動時に短時間でジャイロを使
用することができる。
例について説明する。図1に本発明によるジャイロコン
パスの概念図を示す。本例のジャイロコンパスはフレッ
クスジャイロ又はTDG(tuned dry gyr
o)11を有し、斯かるTDG11はブロック13に装
着されている。
したXYZ座標系を考え、垂直方向にZ軸をとり、水平
面内に互いに直交するX軸及びY軸をとる。
され、ジャイロの指北端を図示のようにX軸の正の方向
にとると、Y軸は東西方向に沿って配置される。ブロッ
ク13はY軸周りに回転可能に追従環15によって支持
されており、斯かる追従環15はZ軸に沿った追従軸1
7を有し、斯かる追従軸17はZ軸周りに回転可能に基
台10に装着されている。こうして、ブロック13はY
軸及びZ軸の2軸周りに回転可能に支持されている。
周りの回転傾斜θを検出する南北傾斜計又は南北加速度
計21と東西方向の傾斜即ちX軸周りの回転傾斜σを検
出する東西傾斜計又は東西加速度計23が装着されてい
る。
ボモータ又は水平DST(ダイレクト・サーボ・トル
カ)27が装着され、追従軸17に沿って方位サーボモ
ータ又は方位DST(ダイレクト・サーボ・トルカ)2
9が装着されている。追従軸17の下方には方位エンコ
ーダ31が装着されており、斯かる方位エンコーダ31
によって追従軸17のZ軸周りの回転角が検出される。
ャイロロータの変位を検出する(図示しない)ピックア
ップが装着されており、斯かるピックアップはジャイロ
ロータのY軸周りの角度変位及びZ軸周りの角度変位を
検出するように配置されている。ジャイロロータのY軸
周りの角度変位を検出するピックアップは水平ピックア
ップと称され、ジャイロロータのZ軸周りの角度変位を
検出するピックアップは方位ピックアップと称される。
また、TDG11にはジャイロロータをY軸周り及びZ
軸周りにトルキングする(図示しない)Yトルカ及びZ
トルカが設けられている。
直軸線(Z軸)周りの角度変位が生ずると、斯かる角度
変位は方位ピックアップによって検出され、斯かる角度
変位信号は方位サーボ演算部61に供給される。方位サ
ーボ演算部61よりコンミュテータ制御回路63を介し
て方位サーボモータ29に駆動信号が供給される。それ
によってTDG11はZ軸周りに回転駆動され、ジャイ
ロケースとジャイロロータの間の垂直軸線(Z軸)周り
の角度変位がゼロとなるように制御される。
の間に水平軸線(Y軸)周りの角度変位が生ずると、斯
かる角度変位は水平ピックアップによって検出され、斯
かる角度変位信号は水平サーボ演算部65に供給され
る。水平サーボ演算部65より水平サーボモータ27に
駆動信号が供給される。それによってTDG11はY軸
周りに回転駆動され、ジャイロケースとジャイロロータ
の間の水平軸線(Y軸)周りの角度変位がゼロとなるよ
うに制御される。
(Y軸)及び垂直軸線(Z軸)周りのいかなる外乱トル
クも印加されない。
ついて説明する。ジャイロコンパスの指北作用は、ジャ
イロコンパスの取り付け面が水平面上にある場合、TD
G11のYトルカによってジャイロロータにY軸周り、
即ち水平軸周りにトルクKθ(Kは安定器定数又は指北
定数である。)を付与することによって得られる。しか
しながら、ジャイロコンパスの取り付け面が東西方向に
傾斜した場合、本例のジャイロコンパスの支持機構は東
西系の自由度(X軸周りの自由度)がないため、Yトル
カによってジャイロロータに付与すべきトルクKθを分
割して付与する必要がある。
りにトルキングするためのトルキング信号をTY とし、
ZトルカによってジャイロロータをZ軸周りにトルキン
グするためのトルキング信号をTZ とする。斯かるトル
キング信号TY 、TZ は次の式によって表される。
(北側上昇を+とする。)、σは東西加速度計23の出
力信号(西側上昇を+とする。)である。またKは指北
定数である。
信号θ及び東西加速度計23から出力された回転傾斜信
号σはコンパス演算部35に供給される。コンパス演算
部35は、数2の式によってトルキング信号TY 、TZ
を演算する。斯かるトルキング信号TY 、TZ は、コン
パス演算部35より水平トルキング回路36及び方位ト
ルキング回路37を経由して、それぞれTDG11のY
トルカ及びZトルカに供給される。
てジャイロロータはY軸周りに、即ち水平軸線周りにト
ルキングされる。このトルキング量は、「スピン軸の水
平面に対する傾斜に比例したトルクをジャイロの水平軸
周りに加える。」ことになる。こうして、数1の式にて
示したモーメントMと等価なモーメントが生成され、ジ
ャイロケースに指北力が付与され、ジャイロコンパスが
構成される。
コンパスの例を説明する。図2は本例のジャイロコンパ
スの正面構成を示し、図3は本例のジャイロコンパスの
平面構成を示す。本例のジャイロコンパスは盤器41と
斯かる盤器41に装着された円筒形状のカバー43とを
有する。カバー43内にて、TDG11はブロック13
に装着されており、ブロック13は追従環15によって
Y軸周りに回転可能に支持されている。
向両側に水平軸13A、13Bを有し、斯かる水平軸1
3A、13Bは対応して配置された追従環15の軸受け
19A、19Bの内輪に嵌合している。斯かるブロック
13には、X軸に沿って南北傾斜計又は南北加速度計2
1が装着されている。追従環15には、Y軸に沿って東
西傾斜計又は東西加速度計23と水平サーボモータ27
が装着されている。
を参照して説明した水平サーボモータ141と同様な歯
車及びピニオンを使用しないパンケーキ型の直動式であ
ってよく、ブロック13の水平軸13A、13B取り付
けられた内側の回転子27−1とそれに対応して追従環
15に取り付けられた外側の固定子27−2とを含む。
が装着されており、斯かるプラットホーム49には方位
軸即ち追従軸17が装着されている。
トランス45と方位サーボモータ29と方位エンコーダ
31が配置されている。ロータリートランス45は盤器
41に装着された下側のステータ45−1とプラットホ
ーム49に装着された上側のロータ45−2とを有す
る。本例によるとスリップリングの代わりにロータリー
トランス45を使用することによってスリップリングの
有する欠点が除去される。
された外側の固定子29−1とプラットホーム49に装
着された内側の回転子29−2とを有する。方位エンコ
ーダ31は図12及び図13を参照して説明した方位エ
ンコーダ147と同様な構造であってよく、追従軸17
の下端部に装着されたカップリング47に取り付けられ
た内側の軸部31−1とそれに対応して盤器41に取り
付けられた外側の固定子31−2とを含む。
17とロータリートランス45のロータ45−2と方位
サーボモータ29の回転子29−1と方位エンコーダ3
1の軸部31−1とは回転部を構成し、斯かる回転部は
プラットホーム49に装着された軸受け53Aと追従軸
17に装着された軸受け51によって回転可能に支持さ
れている。
の構成例を示す。TDG又はフレックスジャイロの詳細
は例えば、本願出願人と同一の出願人によって昭和60
年5月15日に出願された特願昭第60−103083
号(特開昭61−260117号)を参照されたい。
る。ジャイロロータのスピン軸線に沿ってX軸をとり、
それに垂直に互いに直交するY軸及びZ軸をとる。斯か
る座標系は図1にてブロック13にとったXYZ軸のX
軸、Y軸及びZ軸に整合している。
該ハウジング151の上側に装着された上側キャップ1
53と下側に装着された下側キャップ155とを有す
る。ハウジング151と上側及び下側キャップ153、
155とによってジャイロケースが構成される。ハウジ
ング151の上面と上側キャップ153の間に上側室が
形成され、ハウジング151の下面と下側キャップ15
5の間に下側室が形成される。
れており、斯かるジャイロロータ159はフレックスヒ
ンジ161によって弾性的に支持されている。フレック
スヒンジ161には軸165が装着されており、斯かる
軸165は玉軸受け157を介してハウジング151の
内側円筒状突出部151Aの中心孔に支持されている。
り、斯かるモータ167は固定子167−1とそれに対
応した回転子167−2を有する。固定子167−1は
ハウジング151の外側円筒状突出部151Bの内側壁
に装着され、回転子167−2は固定子167−1に囲
まれるように軸165の下端部に装着されている。
161と軸165と回転子167−2は一体的な組立体
を構成し、軸165の中心軸線周りに高速回転すること
ができるように構成されている。軸165の中心軸線、
即ち、斯かる組立体の回転軸線はジャイロロータのスピ
ン軸線である。
圧が印加されると、それによって生成された回転磁界が
モータの回転子167−2に作用する。それによって、
トルクが生じ、モータの回転子167−2は固定子16
7−1に対して回転する。こうして、組立体159、1
61、165、167−2はX軸周りに回転し、ジャイ
ロロータ159はスピン軸線周りに高速回転する。
及びZ軸周りのトルクを加えるトルカ171が設けられ
ている。このトルカ171は、図1を参照して説明した
TDG11のYトルカ及びZトルカに相当する。斯かる
トルカ171は、ジャイロロータ159に装着された環
状の永久磁石171−1とそれに対応してハウジング1
51の上面に装着されたトルカコイル171−2とを含
む。トルカコイル171−2はジャイロロータ159の
環状溝159A内に且つそれより隔置して配置されてい
る。
を通りジャイロロータ159の環状溝159Aに沿って
磁気回路Φが形成される。斯かる磁気回路とトルカコイ
ル171−2によって発生する磁界との共働によって、
トルクが生成される。
置されている。このピックアップ173は、図1を参照
して説明したTDG11の水平ピックアップ及び方位ピ
ックアップに相当する。ピックアップ173はトルカ1
71に隣接してハウジング151の上面に装着されてい
る。
間に、スピン軸線に直交するY軸又はZ軸周りの角速度
がハウジング151に作用した場合を考える。ジャイロ
の方向保持性によってジャイロロータ159は慣性空間
に対してその位置を保持する。従って、ジャイロロータ
159は、ハウジング151に対して相対的にY軸又は
Z軸周り回転変位する。ジャイロロータ159のY軸周
りの回転偏倚量又はZ軸周り回転偏倚量は、ピックアッ
プ173によって検出される。
サーボモータ29の構成と動作を説明する。図5Aに示
すように、本例の方位サーボモータ29は、例えばダイ
レクト・サーボ・トルカ(DST)であってよく、外側
の固定子29−1は3対のコイルを含み、内側の回転子
29−2は永久磁石Mを含む。3対のコイルA−D、B
−E、C−Fの各々は、互いに直径方向両側に配置さ
れ、永久磁石MのN極及びS極即ち両端部は湾曲して形
成されており、3対のコイルとの間に僅かな隙間が形成
されている。
Fの接続を示す。各対のコイルは直列に接続されてい
る。各コイルの両端の端子に付された数字のうち同一の
数字は接続される、例えば、コイルAの端子2とコイル
Dの端子2は接続される。こうして直列に接続された3
対のコイルは、図6Bに示すように、一点0にて接続さ
れ星形が形成される。
る。図5B及び図6Bに示すように、隣接する2対のコ
イルに励磁電流が供給される。それによって永久磁石M
に偶力が作用し、永久磁石Mは励磁電流が供給されてい
ない対のコイルに近接するように配置される。例えば、
第1及び第2の対のコイルA−D、B−Eが励磁される
と、永久磁石Mは第3のコイルC−Fに近接して、即
ち、コイルCとコイルFの間に配置される。
り、斯かる偶力によって回転子29−2を360°まで
回転させることはできない。しかしながら、図5Bに示
すように、隣接する2対のコイルに順次励磁電流を供給
することによって、回転子29−2を360°内で自由
に回転させることができる。
算部61は方位エンコーダ31の出力信号を入力して方
位軸17の方位角φを演算する。それによって、固定子
29−1に対する回転子29−2の相対的位置を判定
し、方位サーボモータ29の3対のコイルA−D、B−
E、C−Fのうち2対のコイルを選択する。斯かる命令
信号はミュテータ制御回路63を経由して方位サーボモ
ータ29に供給される。それによって選択された2対の
コイルが励磁され、永久磁石Mに偶力が作用し、回転子
29−2が回転する。
5の構成及び動作を説明する。ロータリートランス45
は上側のロータ45−1と下側のステータ45−2とを
有する。図示のようにロータ45−1とステータ45−
2との間に生成される磁気回路MFによって電気信号が
伝達される。本例のロータリートランス45は図示のよ
うに3チャンネルを有する。外側の第1のチャンネルC
H1は電源供給用であり、第2のチャンネルCH2はデ
ィジタル信号による双方向シリアル通信用であり、内側
の第3のチャンネルCH3は方位ピックアップの出力信
号の送信用である。
ンス45を経由して送受信される信号と制御ループを説
明する。図8はロータリートランス45のロータ45−
1側に配置された制御回路を示し、図9はロータリート
ランス45のステータ45−2側に配置された制御回路
を示す。
受信される信号を説明する。ロータリートランス45の
ステータ45−2側に電源回路82が配置されており、
斯かる電源回路82からの交流電源は第1のチャンネル
CH1を経由してロータ45−1側の整流回路81に供
給される。斯かる整流回路81によって得られた直流電
源は水平サーボモータ29用電源、TDG11のジャイ
ロロータ駆動用電源、南北加速度計21及び東西加速度
計23用の電源、制御回路用電源として使用される。
ックアップ及び水平ピックアップには交流電源が使用さ
れるが、電源回路82からの交流電源周波数をジャイロ
ロータ用電源周波数及びピックアップ励磁周波数とする
ことによって、プラットホーム49上にジャイロロータ
用電源、ピックアップ励磁用電源を設ける必要がなくな
る。
送受信される信号を説明する。ロータリートランス45
のステータ45−2側に配置された方位サーボ演算部6
1によって航行体の方位角φが演算される。斯かる方位
角信号φと航行体の速度信号Vと緯度信号λは、インタ
ーフェイス部78を経由してステータ45−2側のディ
ジタルシリアル通信回路77に供給される。
回路77よりロータリートランス45の第2のチャンネ
ルCH2を経由してロータ45−1側のディジタルシリ
アル通信回路75に供給される。ディジタルシリアル通
信回路75より供給されたディジタル信号はコンパス演
算部35に供給される。電源用周波数に対してディジタ
ルシリアル通信用周波数を約2〜100倍とすることに
よって、電源回路82とディジタルシリアル通信回路7
7の間の干渉は回避される。
号はAD変換器72に供給されてディジタル信号に変換
され、コンパス演算部35に供給される。コンパス演算
部35は上述のように、数2の式の演算を行う。それに
よって得られたトルキング信号TY 、TZ は各トルキン
グ回路36、37に供給される。
て送受信される信号を説明する。TDG11に装着され
た水平ピックアップ及び方位ピックアップの出力信号は
AD変換器71によってディジタル信号に変換される。
水平ピックアップディジタル信号は水平サーボ演算部6
5を経由して水平サーボモータ29に供給される。一
方、方位ピックアップディジタル信号は、ディジタルシ
リアル通信回路74に供給され、第3のチャンネルCH
3を経由してジャイロロータのステータ45−2側のデ
ィジタルシリアル通信回路76に供給される。方位ピッ
クアップディジタル信号は、斯かるディジタルシリアル
通信回路76より、方位サーボ演算部61に供給され
る。
ーダ31より出力された回転角信号LSBを入力して絶
対回転角度、即ち、方位角φを演算し、それをジャイロ
信号として外部に供給する。尚、方位サーボ演算部61
の出力信号はコンミュテータ制御回路63を経由して方
位サーボモータ29に供給される。
ロロータのロータ45−1側には、整流回路81、トル
キング回路36、37、コンパス演算部35、水平サー
ボ演算部65、AD変換回路71、72、ディジタルシ
リアル通信回路74、75が配置され、これらは例えば
プラットホーム49に装着されてよい。
のステータ45−2側に配置された電源回路82、ディ
ジタルシリアル通信回路76、77、インターフエイス
部78、方位サーボ演算部61、コンミュテータ制御回
路63等は、例えば、盤器41に装着されてよい。
スの動作を説明する。本例のジャイロコンパスは、ゼロ
クロスモードとラストアジマスモードとコンパスモード
の3モードによって運転される。コンミュテータ制御回
路63の入力側に起動シークエンス部62が挿入されて
いる。斯かる起動シークエンス部62はゼロクロスモー
ド部62−1とラストアジマスモード部62−2とコン
パスモード62−3部を有する。方位サーボ演算部61
の出力は、運転モードによって、これらの3つのモード
部のいずれかへ入力される。
起動する前に、ゼロクロスモードとラストアジマスモー
ドが起動される。ゼロクロスモードは方位エンコーダ3
1によってゼロクロスを検出するために使用される。方
位エンコーダ31は方位軸即ち追従軸17の回転角をイ
ンクリメンタルに検出するように構成されている。回転
角の検出は、所定の角度位置に付された原点即ちゼロク
ロスを検出した後に計数される。
スモードを説明する。上述のように、方位サーボモータ
29の3対のコイルA−D、B−E、C−Fのうち隣接
する2対のコイル、例えば、第1及び第2の対のコイル
A−D、B−Eに電流i1 を流すと、永久磁石Mはコイ
ルによって発生した磁界によって偶力を受け、電流が流
れていないコイル、即ち、第3の対のコイルC−Fの位
置まで回転して停止する。即ち、永久磁石MのN極とS
極はそれぞれ、第3の対のコイルC−Fの前にて停止す
る。
流れるようしておけば、永久磁石Mは必ず他の対のコイ
ルの位置に配置される。それによってゼロクロスが検出
されない場合には、隣接した次の2対のコイル、即ち、
第2及び第3の対のコイルB−E、C−Fに電流i2 を
流す。それによって永久磁石Mは偶力を受け、第1の対
のコイルA−Dの位置まで回転して停止する。このよう
に、励磁するコイルを順次切り換えることによって、永
久磁石Mは60°毎に回転する。それによってゼロクロ
スが検出される。
っても、この一連の動作によって、方位サーボモータ2
9の回転子29−2を60°毎に回転させることによっ
て、ゼロクロスを検出することができる。
てゼロクロスを検出するためのゼロクロスモードを示
す。ゼロクロス点を所定の2対のコイルS1、S3の間
に設定する。例えば図5Aに示すように、第1の対のコ
イルA−Dと第3の対のコイルC−Fの間にゼロクロス
点Zを設定する。先ずステップ100にてゼロクロスモ
ードが開始すると、所定の2対のコイルS1、S2に電
流を流して励磁する。例えば第1及び第2の対のコイル
A−D、B−Eに電流を流す。永久磁石Mは電流が流れ
ていないコイルS3、即ち、第3の対のコイルC−Fに
近接して配置される。ステップ101にて、ゼロクロス
が検出されたか否かが判定される。
クロス点Zがあるから、通常は、ステップ101にてゼ
ロクロスが検出されて、ステップ105で終了する。ス
テップ101にてゼロクロスが検出されない場合には、
ステップ103に進み、次の2対のコイルS2、S3、
即ち、第2及び第3の対のコイルB−E、C−Fが励磁
される。それによって永久磁石Mは60°回転し、電流
が流れていないコイルS1、即ち、第1の対のコイルA
−Dに近接して配置される。それによってゼロクロスが
検出されて、ステップ105で終了する。
合には、ステップ101に戻る。通常は2つのステップ
101、103でゼロクロスが検出される。こうして、
ゼロクロス点を所定の位置に設定することによって最少
の切り換え回数且つ短時間でゼロクロスを検出すること
ができる。
62におけるゼロクロスモード部62−1の機能を説明
する。ゼロクロスモードにおいて、追従軸17が所望の
回転角速度dφZ /dtにて回転するように、方位サー
ボモータ29の回転角速度が制御される。先ず、所望の
回転角速度信号dφZ /dtがゼロクロスモード部62
−1に供給される。ゼロクロスモード部62−1は、電
流値信号をコンミュテータ制御回路63に供給する。斯
かる電流値信号は方位サーボモータ29の所定の2対の
コイルに供給される。
子29−2及び追従軸17は回転し、その回転角度は方
位エンコーダ31によって検出され、回転角信号LSB
として方位サーボ演算部61に供給される。方位サーボ
演算部61は回転角信号LSBを入力し、それをゼロク
ロスモード部62−1に供給する。
たりのLSB数を計算し、それによって追従軸17の実
際の回転角速度dφZ /dtを演算する。ゼロクロスモ
ード部62−1は、斯かる実際の回転角速度信号dφZ
/dtと所望の回転角速度信号dφZ /dtを比較し、
両者の偏差に相当する電流値信号を演算し、それをコン
ミュテータ制御回路63を介して方位サーボモータ29
にフィードバックする。それによって追従軸17は所望
の回転角速度dφZ /dtにて回転する。
SB数を積算しそれによって追従軸17の実際の回転角
度φi を演算する。斯かる回転角度φi はゼロクロスモ
ード終了後、ラストアジマスモード部62−2に供給さ
れる。
方位サーボモータ29によって追従軸17は、所望の回
転角速度dφZ /dtにて回転し、ゼロクロスを検出す
ることができる。
説明する。本発明によると、ゼロクロスモードの終了
後、コンパスモードで運転を開始する前にラストアジマ
スモードが使用される。方位軸周りの回転角をゼロクロ
ス発信器とインクリメンタルエンコーダによって検出す
る形式のジャイロコンパスにおいて、ゼロクロスモード
によってゼロクロスを検出したとき、停止する方位は機
構的に常に一定となる。斯かる状態でコンパスモードを
作動すると、ジャイロコンパスの指北端が真北を向くま
で時間がかかる。
ンパスモードを作動させる前に予めジャイロコンパスの
指北端を真北方向に向かせておく。それによってジャイ
ロコンパスの指北端が真北方向を向いた状態で、コンパ
スモードを開始させることができる。
する場合、その間航行体は移動していないものとする。
従って、ゼロクロスモードを開始する場合、ジャイロコ
ンパスの指北端は真北を向いている。斯かる状態から、
ゼロクロスモードによってゼロクロスを検出すると、追
従軸17は所定の回転角度φi だけ回転する。本例のラ
ストアジマスモードはゼロクロスモードにおける追従軸
17の回転角度φi を検出し、ゼロクロス検出後、斯か
る回転角φi だけ追従軸17を反対方向に回転させるよ
うに構成されている。
るラストアジマスモード部62−2の機能を説明する。
ゼロクロスモードにおいて追従軸17が回転角度φi だ
け回転した場合、ゼロクロスモード部62−1は回転角
度信号φi をラストアジマスモード部62−2に供給す
る。ラストアジマスモード部62−2は、斯かる回転角
φi だけ追従軸17を反対方向に回転させるために電流
値信号をコンミュテータ制御回路63に供給する。斯か
る電流値信号は方位サーボモータ29の所定の2対のコ
イルに供給される。
子29−2及び追従軸17は回転しその回転角度は方位
エンコーダ31によって検出され、回転角信号LSBと
して方位サーボ演算部61に供給される。方位サーボ演
算部61は回転角信号LSBを入力して追従軸17の絶
対回転角度、即ち、方位角を演算し、それをラストアジ
マスモード部62−2に供給する。
る方位角より方位サーボモータ29に供給する電流値信
号を演算し、それをコンミュテータ制御回路63を介し
て方位サーボモータ29にフィードバックする。それに
よって追従軸17は回転角度φi だけ回転する。こうし
て、ジャイロコンパスモードを開始するとき、ジャイロ
コンパスの指北端は真北を向いていることとなる。
てきたが、本発明は上述の実施例に限ることなく本発明
の要旨を逸脱することなく他の種々の構成が採り得るこ
とは当業者にとって容易に理解されよう。
リングを使用する代わりに、ロータリートランス45を
使用するから、スリップリングのように接点不良、機械
的接触による摩擦等がなく信頼性の高いジャイロコンパ
スを供給することができる利点がある。
イダル3相巻線よりなり、コンミュテータ制御回路を制
御することによって、トロイダル3相巻線のうちの2巻
線を順次励磁して回転子を360°内の角度で回転させ
ることができるから、ジャイロコンパスの起動時のゼロ
クロスモードにおいて、ゼロクロス発信器によってゼロ
クロス検出信号を発生させることができる利点がある。
最初にゼロクロス発信器に対応した位置の1対の2巻線
が励磁され、それによってゼロクロス信号が発生しない
場合には次に隣接する1対の2巻線が励磁されるように
構成されているから、最少の励磁コイル切り換え回数に
てゼロクロスを検出することができる利点がある。
するとラストアジマスモードが作動され、それによって
ジャイロの指北端は真北方向に指向されるように構成さ
れているから、ジャイロコンパスの指北端を真北に向け
た状態でコンパスモードを作動開始することができる利
点がある。
る。
を示す断面図である。
を示す断面図である。
サーボモータの作動を説明する説明図である。
サーボモータのコイルの接続を説明する説明図である。
タリートランスの例を説明する説明図である。
る説明図である。
する説明図である。
エンスの例を説明する説明図である。
する流れ図である。
ある。
ある。
である。
Claims (8)
- 【請求項1】 X軸方向のスピン軸線を有するジャイロ
と該ジャイロをY軸及びZ軸周りに回転可能に支持する
支持装置と、 上記支持装置をY軸周りに回転可能に支持し、基台に垂
直な追従軸を有し、該追従軸を通る垂直軸線周りに回転
可能な追従環と、 上記ジャイロに指北力を付与するための指北装置と、を
有するジャイロコンパスにおいて、 上記ジャイロを含みZ軸周りに回転可能な回転部と上記
基台を含む固定部との間にロータリートランスが配置さ
れ、上記ロータリートランスはディジタルシリアル通信
回路を介して上記固定部と上記回転部の間で信号を通信
するための信号チャンネルと上記固定部より上記回転部
へ電源を供給するための電源チャンネルとを含むことを
特徴とするジャイロコンパス。 - 【請求項2】 請求項1記載のジャイロコンパスにおい
て、上記信号チャンネルに使用される搬送波周波数と上
記電源チャンネルに使用される電源周波数は異なること
を特徴とするジャイロコンパス。 - 【請求項3】 請求項1又は2記載のジャイロコンパス
において、上記電源チャンネルを経由して上記回転部へ
供給される上記電源周波数はジャイロロータの駆動電源
の周波数に等しいことを特徴とするジャイロコンパス。 - 【請求項4】 請求項1又は2記載のジャイロコンパス
において、上記ジャイロはジャイロケースに対するジャ
イロロータのY軸周り及びZ軸周りの回転変位を検出す
るピックアップを有し、該ピックアップのコイル励磁用
電源の周波数は上記ロータリートランスの励磁周波数に
等しいことを特徴とするジャイロコンパス。 - 【請求項5】 請求項1、2、3又は4記載のジャイロ
コンパスにおいて、上記回転部には上記ジャイロのX軸
周りの回転角度を検出する東西傾斜計と上記ジャイロの
Y軸周りの回転角度を検出する南北傾斜計とが装着さ
れ、上記固定部には上記回転部のZ軸周りの回転角度を
検出する方位発信器が装着され、上記信号チャンネルを
経由してジャイロ信号、上記東西傾斜計、上記南北傾斜
計及び上記方位発信器の出力信号が送信受信されるよう
に構成されていることを特徴とするジャイロコンパス。 - 【請求項6】 X軸方向のスピン軸線を有するジャイロ
と該ジャイロをY軸及びZ軸周りに回転可能に支持する
支持装置と、 上記支持装置をY軸周りに回転可能に支持し、基台に垂
直な追従軸を有し、該追従軸を通る垂直軸線周りに回転
可能な追従環と、 上記ジャイロに指北力を付与するための指北装置と、を
有するジャイロコンパスにおいて、 上記追従軸の下側には上記回転部をZ軸周りに回転させ
るための方位サーボモータと上記回転部のZ軸周りの回
転角度を検出する方位発信器が装着され、上記方位サー
ボモータはトロイダル3相巻線よりなる固定子と永久磁
石よりなる回転子とを含み、上記方位発信器は上記回転
部のZ軸周りの回転角度をインクリメンタルに検出する
方位エンコーダとゼロクロス発信器を含み、ジャイロコ
ンパスの起動時にゼロクロスモードが作動され、コンミ
ュテータ制御回路を制御することによって、上記トロイ
ダル3相巻線のうちの2巻線を順次励磁して上記回転子
を360°内の角度で回転させ、上記ゼロクロス発信器
はゼロクロス検出信号を発生させるように構成されてい
ることを特徴とするジャイロコンパス。 - 【請求項7】 請求項6記載のジャイロコンパスにおい
て、 上記ゼロクロスモードでは、最初にゼロクロス発信器に
対応した位置の1対の2巻線が励磁され、それによって
ゼロクロス信号が発生しない場合には次に隣接する1対
の2巻線が励磁され、それによって最少の励磁コイル切
り換え回数にてゼロクロスを検出することができるよう
に構成されていることを特徴とするジャイロコンパス。 - 【請求項8】 請求項6又は7記載のジャイロコンパス
において、上記ゼロクロスモードが終了するとラストア
ジマスモードが作動され、それによって上記ジャイロの
指北端は真北方向に指向されるように構成されているこ
とを特徴とするジャイロコンパス。
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JP30647394A JP3467633B2 (ja) | 1994-12-09 | 1994-12-09 | ジャイロコンパス |
Publications (2)
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Cited By (1)
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1994
- 1994-12-09 JP JP30647394A patent/JP3467633B2/ja not_active Expired - Fee Related
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