JP3467335B2 - カメラの磁気ヘッド取付構造 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、一部に磁気記録層が
形成されたフィルムを使用するカメラであって、上記磁
気記録層に対して所望の情報を書込みあるいは記録され
た情報を読み取るための磁気ヘッドの取付構造に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】写真撮影を行なった後にフィルムや写真
原板の整理を容易に行なえるように、撮影日や時間、メ
モ、撮影データその他の撮影情報を、撮影時にほぼ同時
にフィルムに記録することができるようにしたカメラが
普及している。他方、この撮影情報などをフィルムの一
部に形成した磁気記録層に磁気情報として記録するよう
にしたカメラが提案されている。すなわち、フィルムの
背面側に磁気記録層を形成し、この磁気記録層に対して
磁気情報を書込んだり、磁気情報を読み出したりする磁
気ヘッドがカメラに具備されている。

【０００３】フィルムがカメラに装填されている状態で
は、その平面性を確保するための圧板がフィルムの背後
に設けられているため、例えば特開平６−１３８５３６
号公報に記載されているように、上記磁気ヘッドを圧板
に組み込んだ構造とすることが考えられる。しかも、圧
板とフィルムとの位置関係の精度は十分に管理されてい
るものであるため、磁気記録層との位置精度に精密性が
要求される磁気ヘッドを圧板に組込むことは好都合であ
る。

【０００４】ところで、カメラの背面には当該日の日付
や時間などを表示する液晶表示パネルやその操作用スイ
ッチが露呈して設けられているものがあり、特に磁気ヘ
ッドを圧板に配設する場合には、この種の液晶表示パネ
ルや各種の操作用スイッチはカメラの背面に露呈させて
配設することが有利である。すなわち、磁気ヘッドの制
御のための回路が形成されたプリント基板が圧板の背面
側に配設されることになり、液晶表示パネルやその制御
回路などもこのプリント基板に組み込めば、カメラ内部
の部品の配置箇所の数が小さくなるからである。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、圧板に
磁気ヘッドを組込み、圧板の背面側にその制御回路など
が組込まれたプリント基板を配設し、カメラ背面に液晶
表示パネルなどを露呈させた構造とすると次のような問
題が生じる。

【０００６】カメラ背面に液晶表示パネルや操作用スイ
ッチを露呈させるため、これら液晶表示パネルなどをカ
メラの内部から外部に貫通させることになり、これら液
晶表示パネルや操作用スイッチの取付部からカメラ内部
に外光が入射するおそれがある。また、この液晶表示パ
ネルが取り付けられ、その制御回路などが組み込まれた
プリント基板も、光を確実に遮断することができないか
ら、カメラの背面から入射した光は圧板の背面に達して
しまうおそれがある。

【０００７】ところが、図７に示すように、従来の磁気
ヘッド３を圧板１に形成した透孔２に保持させた構造で
は、圧板１の肉厚よりも磁気ヘッド３の高さの方が大き
いから、圧板１を貫通させて磁気ヘッド３を設けること
になる。すなわち、磁気ヘッド３のコア3aを収容したケ
ーシング3bを透孔２に貫通させるため、ケーシング3bの
外面と透孔２との間に間隙ができてしまい、圧板１の背
面に達した光はこの間隙からフィルム側に洩れてしま
い、フィルムを感光させてしまうおそれが生じる。この
ため、従来の磁気ヘッド３を圧板１に固定するに際し
て、遮光性を備えた接着剤を用いて固着するようにした
磁気ヘッド取付構造とすることが考えられる。しかし、
磁気ヘッド３と透孔２との間隙に満遍なく接着剤を充填
する作業は手間がかかり、磁気ヘッド３の取付作業が煩
雑となってしまう。

【０００８】そこで、この発明は、磁気記録層が形成さ
れたフィルムを使用し磁気ヘッドを圧板に保持させたカ
メラであって、背面に液晶表示パネルが露呈して外光が
圧板の背面に達した場合でも、磁気ヘッドなどの部品を
組み込んだ部分の遮光を行なうことができるとともに、
磁気ヘッドなどの部品の取付作業が簡便なカメラの磁気
ヘッド取付構造を提供することを目的としている。

【０００９】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの技術的手段として、この発明に係るカメラの磁気ヘ
ッド取付構造は、背面に磁気記録層が形成されたフィル
ムを使用し、この磁気記録層に少なくとも所望の情報を
書込む磁気ヘッドを圧板に保持させて内蔵したカメラに
おいて、前記磁気ヘッドのヘッドコアを、遮光性を有す
るケーシングに収容し、前記ケーシングの上記ヘッドコ
アのヘッド面を露呈させた先端部側の外形よりも拡張さ
せたフランジ部を、該ケーシングの基端部側に形成し、
圧板に上記ケーシングを収容するヘッド保持孔を形成
し、上記ヘッド保持孔は、上記ケーシングの先端部側を
挿通する保持孔部と、上記圧板の背面側に該保持孔部よ
りも拡張して形成することによって上記フランジ部を収
容するフランジ受容部とからなることを主たる特徴とし
ている。

【００１０】また、前記ケーシングの前記ヘッドコアを
保持させた主体部と前記フランジ部とを別体で構成し、
該主体部に該フランジ部を嵌着させて一体にしたことも
特徴としている。

【００１１】

【００１２】なお、前記ヘッドコアの高さ方向とは、図
７に示すように、圧板に磁気ヘッドを保持させた場合に
この圧板の厚さ方向と同一となる方向をいうものとす
る。

【００１３】また、圧板を貫通して設ける必要がある部
品であれば、磁気ヘッドに拘らずこれらの構成を採用す
ることができる。また、圧板を貫通せずに設けることが
できる部品であってもこの構成を採用した取付構造とす
ることもできる。

【００１４】すなわち、磁気ヘッドの取付構造に限ら
ず、圧板に取り付けられる他の部品の取付構造として
は、カメラに装填されているフィルムの背面に接触する
ことが要求される部品を圧板に保持させて内蔵したカメ
ラにおいて、前記部品を、遮光性を有するケーシング
に、この部品のフィルムに接触する部分を該ケーシング
の先端部側にして収容し、前記ケーシングの基端部に、
該基端部側の外形を上記先端部側の外形よりも拡張して
フランジ部を形成し、圧板に上記ケーシングを収容する
保持孔を形成し、上記保持孔は、上記ケーシングの先端
部側を挿通する保持孔部と、上記圧板の背面側に該保持
孔部よりも拡張して形成することによって上記フランジ
部を収容するフランジ受容部とからなるようにすること
もできる。

【００１５】

【作用】前記磁気ヘッドのケーシングの外形が階段状に
形成され、このケーシングを収容するために圧板に形成
されたヘッド保持孔も該ケーシングとほぼ同様に形成さ
れているから、ケーシングとヘッド保持孔の段差の部分
を形成する面が密着することになる。このため、外光が
カメラの背面から液晶表示パネルなどの取付部とプリン
ト基板を透過して圧板の背面に達しても、磁気ヘッドの
ケーシングとヘッド保持孔との間隙から光が洩れてフィ
ルムに達してしまうことがない。

【００１６】また、前記ケーシングの主体部とフランジ
部とを別体で構成する場合には、従来の磁気ヘッドを用
いてこれを主体部とし、フランジ部を嵌着すれば階段状
に形成したケーシングを得ることができる。

【００１７】

【実施例】以下、図示した実施例に基づいて、この発明
に係るカメラの磁気ヘッド取付構造を具体的に説明す
る。

【００１８】図４はこの磁気ヘッドを備えたカメラの背
面の概略の分解斜視図である。このカメラのカメラ本体
10の一方の側部にはロールフィルムを収納した図示しな
いカートリッジを装填するカートリッジ室11が設けら
れ、他方の側部にはフィルムを巻取るスプール12a が支
持されているスプール室12が設けられている。カメラ本
体10の背面であってこれらカートリッジ室11とスプール
室12との中央部に、開口されたアパーチュア部13が形成
されており、このアパーチュア部13の上下部にフィルム
レール13a、13bが設けられている。すなわち、カメラに
装填されたフィルムはカートリッジ室11からスプール室
12にかけて張設され、その中央部でアパーチュア部13に
臨んだ部分が撮影されるコマの部分となる。

【００１９】また、カメラ本体10の上部には可変焦点レ
ンズ装置や自動露出装置、自動合焦装置などの制御を担
う制御回路が組み込まれた撮影制御基板14が配設されて
いる。

【００２０】上記アパーチュア部13を覆う位置には圧板
15がカメラ本体10に対して着脱自在に設けられ、カメラ
本体10に取り付けられた状態で、この圧板15の上下部と
フィルムレール13a、13bのそれぞれでトンネル間隔が形
成されるようにしてある。この圧板15の適宜位置には開
口16、17が形成されており、圧板15の背面側であってこ
れらそれぞれの開口16、17の周縁部には適宜形状の座ぐ
り部が形成されている。そして、上記開口16にはフォト
センサ18が、上記開口17には磁気ヘッド30が、それぞれ
収容されて取り付けられる。すなわち開口17が磁気ヘッ
ド保持孔とされている。

【００２１】図６に示すように、上記フォトセンサ18
は、圧板15がカメラ本体10に取り付けられた状態で、カ
メラ本体10の背面を走行するフィルム19のパーフォレー
ション19a に臨んで位置するようにしてあり、通過する
パーフォレーション19a を検知することによりフィルム
19の給送量を検知する。また、上記磁気ヘッド30は圧板
15がカメラ本体10に取り付けられた状態で、フィルム19
の磁気記録層19b に臨んで位置し、この磁気記録層19b
に撮影モードや撮影時の露光データ、プリントを要する
枚数など撮影情報やプリント情報のような必要事項の書
込みを行なうようにしてある。また、必要に応じて磁気
記録層19b に記録されている情報を読み出すようにする
こともできる。なお、図６において符号19c はフィルム
19のコマを示す。

【００２２】上記磁気ヘッド30は、図２および図３に示
すように、ヘッドコア31を遮光性を備えた合成樹脂など
で形成されたケーシング32の先端部側32a に保持させて
構成してある。そして、該ケーシング32の基端部側に、
上記先端部側32a よりも拡張させたフランジ部32b が形
成されて、該ケーシング32はヘッドコア31の高さ方向に
沿って階段状に形成されている。なお、図中33はヘッド
コア31を所定の回路に接続するための端子である。

【００２３】他方、前記ヘッド保持孔17は、図１に示す
ように、前記ケーシング32の先端部側32aが挿通し、フ
ランジ部32bが挿通できない大きさの保持孔部17a と、
圧板15の背面側に適宜深さに形成されてフランジ部32b
を受容するフランジ受容部17bとにより構成されてい
る。したがって、磁気ヘッド30のケーシング32をヘッド
保持孔17に圧板15の背面側から挿入すると、保持孔部17
a にケーシング32の先端部側32a が保持され、フランジ
受容部17b にフランジ部32b が収容される。そして、ケ
ーシング32をヘッド保持孔17に確実に保持させた状態で
は、フランジ部32bの前側面がフランジ受容部17b の底
面に当接し密着するようにしてある。なお、ケーシング
32をヘッド保持孔17に保持させる手段としては、フラン
ジ部32b にヘッドコア31の高さ方向に沿った透孔を適宜
数形成し、この透孔を貫通させた止めネジを圧板15に螺
合させて締め付けることにより保持させる手段、接着剤
によって固着して保持させる手段、フランジ部32b の外
周面に雄ネジ部を形成し、フランジ受容部17b の内周面
にこれと螺合する雌ネジ部を形成してこれらを螺合させ
て保持させる手段などであって構わない。止めネジなど
を用いて磁気ヘッド30を圧板15に着脱自在としておけ
ば、磁気ヘッド30の交換作業が容易になって好ましい。

【００２４】そして、図４に示すように、前記圧板15の
背面には給送制御基板20が取り付けられ、この給送制御
基板20に前記フォトセンサ18と磁気ヘッド30が接続され
る。また、この給送制御基板20の背面に液晶表示部であ
る液晶表示パネル21と該液晶表示パネル21の表示内容を
変更するためなどのスイッチ群22が載置されて取り付け
られる。すなわち、この給送制御基板20には、フィルム
の給送制御や磁気情報の書込みと必要に応じて読み出し
の制御、液晶表示パネル21の駆動制御などを担う制御回
路が組み込まれている。そして、この給送制御基板20と
前記撮影制御基板14とは、可撓性を備えたフレキシブル
配線板23によって接続されている。

【００２５】さらに、前記液晶表示パネル21とスイッチ
群22には、これら液晶表示パネル21とスイッチ群22をそ
れぞれ露呈させる開口部24a、24bが形成された保護ケー
ス24が被せられて保護されている。

【００２６】そして、図５に示すように、前記カメラ本
体10は前カバー25内に収容されて保持され、この前カバ
ー25に後カバー26が取り付けられて、該カメラ本体10を
内部に収容するようにしてある。なお、後カバー26の適
宜位置には前記液晶表示パネル21とスイッチ群22とを露
呈させる開口部26a が形成され、後カバー26を前カバー
25に取り付けてカメラ本体10を収容した状態で、液晶表
示パネル21とスイッチ群22とがカメラの背面に露呈する
ようにしてある。また、後カバー26にはファインダ27用
の接眼側窓27a が形成され、カメラ本体10のファインダ
27の接眼レンズに重畳し、前カバー25にはファインダ27
の対物レンズに重畳する対物側窓27b が形成されてい
る。

【００２７】以上により構成したこの発明に係るカメラ
の磁気ヘッド取付構造の実施例について、その作用を以
下に説明する。

【００２８】このカメラを組み立てる場合には、圧板15
にフォトセンサ18と磁気ヘッド30を組み付け、予めフレ
キシブル配線板16によって撮影制御基板14と接続されて
いる給送制御基板20を同じく圧板15に取り付ける。ま
た、給送制御基板20には予め液晶表示パネル21やスイッ
チ群22が取り付けられ、これら液晶表示パネル21とスイ
ッチ群22は給送制御基板20に取り付けられて保護ケース
24で覆われている。

【００２９】そして、前記圧板15をカメラ本体10に取り
付け、このカメラ本体10を前カバー25に取り付けて、後
カバー26を前カバー25に取り付ければよい。

【００３０】完成されたカメラの背面には液晶表示パネ
ル21とスイッチ群22が露呈しており、これらを露呈させ
る開口部26a が後カバー26に形成されているから、これ
ら液晶表示パネル21やスイッチ群22の取り付け部から外
光がカメラの内部に入射してしまうことがある。そし
て、入射した光は前記給送制御基板20を透過して圧板15
の背面側に達することになる。

【００３１】しかし、圧板15に形成された磁気ヘッド30
のためのヘッド保持孔17は階段状に形成され、磁気ヘッ
ド30のケーシング32の外形が該ヘッド保持孔17に沿った
階段状に形成されている。そして、ヘッド保持孔17にケ
ーシング32を収容させると、図１に示すように、フラン
ジ部32b の前側面とフランジ受容部17b の底面とが当接
し密着するから、ヘッド保持孔17とケーシング32との間
の間隙が塞がれる。このため、圧板15の背面側に達した
光が磁気ヘッド30を保持した部分から圧板15の前面側に
洩れることがない。

【００３２】以上説明した実施例では、ケーシング32が
フランジ部32b を一体に形成したものとして説明した
が、該フランジ部を別体として構成することもできる。
すなわち、ヘッドコア31を保持させた主体部に、該主体
部の外形に合致した形状にフランジ部を構成し、このフ
ランジ部を主体部に嵌着させた構造とすることもでき
る。この構成によれば、既存の磁気ヘッドを用いること
ができるので、コストの削減を図ることができる。

【００３３】また、本発明では圧板15に形成したヘッド
保持孔17を階段状に形成した構成を示したが、ヘッド保
持孔は筒状に形成し、圧板15の背面にケーシング32のフ
ランジ部32b の前側面を当接させて遮光性を備えた構造
とすることもできる。ただし、本発明のようにヘッド保
持孔17を階段状に形成すれば、磁気ヘッドを含んだ圧板
回りの厚さを小さくできるので有利となる。

【００３４】さらに、本発明の構成は、磁気ヘッドのよ
うにその高さが圧板の厚さよりも大きな部品で、フィル
ムと接触する必要がある部品を保持させる場合に利用す
ることが有利であるが、フィルムと接触する必要のない
部品を保持させる場合に利用することもできる。例え
ば、上述した実施例において、フォトセンサ18はフィル
ム19のパーフォレーション19a に臨んで配設されていれ
ば、フィルム19に接触させる必要はない。このため、圧
板15の背面側から適宜深さのセンサ保持穴を形成し、こ
のセンサ保持穴の底部にフォトセンサ18の投光部や受光
部などのセンサ部に合致した透孔を形成し、センサ保持
穴に保持させたフォトセンサ18のセンサ部の周縁部分が
このセンサ保持穴の底面に当接するようにすれば、フォ
トセンサ18のケーシングの外形を階段状としなくてもフ
ォトセンサ18の取付部の遮光を行なえる。しかし、この
フォトセンサ18のような部品についても、本発明に係る
取付構造を利用することができる。

【００３５】

【発明の効果】以上説明したように、この発明に係るカ
メラの磁気ヘッド取付構造によれば、磁気ヘッドを保持
したケーシングの外形を階段状に形成し、圧板に形成し
たヘッド保持孔をこのケーシングの形状と同様に階段状
に形成したから、カメラの背面に液晶表示パネルなどが
露呈してその取り付け部からカメラ内部に外光が入射し
た場合であっても、圧板の磁気ヘッド取り付け部から光
が洩れて圧板の前面側に、即ちフィルムへ達してしまう
ことがない。

【００３６】しかも、ヘッド保持孔に磁気ヘッドを確実
に保持させた状態で、ケーシングのフランジ部の面とフ
ランジ受容部の底面とが当接して密着するから、ヘッド
保持孔部は確実に遮光される。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明に係るカメラの磁気ヘッド取付構造を
示す断面図である。

【図２】この磁気ヘッド取付構造に適した磁気ヘッドの
平面図である。

【図３】この磁気ヘッド取付構造に適した磁気ヘッドを
示すもので、図２の正面図である。

【図４】この磁気ヘッド取付構造を備えたカメラの背面
の概略の分解斜視図である。

【図５】この磁気ヘッド取付構造を備えたカメラの組立
状態を示す概略の縦断面図で、一部を省略して示してあ
る。

【図６】磁気ヘッドとフォトセンサとを組み付けた状態
の圧板の背面図である。

【図７】既存の磁気ヘッドを圧板に取り付けた状態を示
す断面図で、図１に相当する図である。

【符号の説明】 10 カメラ本体 13 アパーチュア部 15 圧板 16 開口 17 開口（ヘッド保持孔） 17a 保持孔部 17b フランジ受容部 18 フォトセンサ 19 フィルム 19a パーフォレーション 19b 磁気記録層 21 液晶表示パネル 22 スイッチ群 25 前カバー 26 後カバー 26a 開口部 30 磁気ヘッド 31 ヘッドコア 32 ケーシング 32a 先端部側 32b フランジ部 33 端子

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平４−161945（ＪＰ，Ａ) 特開 平１−220104（ＪＰ，Ａ) 特開 昭50−102317（ＪＰ，Ａ) 特開 昭49−73119（ＪＰ，Ａ) 実開 昭57−33418（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) G03B 17/24 G11B 31/00

Claims (2)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 背面に磁気記録層が形成されたフィルム
   を使用し、この磁気記録層に少なくとも所望の情報を書
   込む磁気ヘッドを圧板に保持させて内蔵したカメラにお
   いて、 前記磁気ヘッドのヘッドコアを、遮光性を有するケーシ
   ングに収容し、 前記ケーシングの上記ヘッドコアのヘッド面を露呈させ
   た先端部側の外形よりも拡張させたフランジ部を、該ケ
   ーシングの基端部側に形成し、 圧板に上記ケーシングを収容するヘッド保持孔を形成
   し、 上記ヘッド保持孔は、上記ケーシングの先端部側を挿通
   する保持孔部と、上記圧板の背面側に該保持孔部よりも
   拡張して形成することによって上記フランジ部を収容す
   るフランジ受容部とからなることを特徴とするカメラの
   磁気ヘッド取付構造。
2. 【請求項２】 前記ケーシングの前記ヘッドコアを保持
   させた主体部と前記フランジ部とを別体で構成し、該主
   体部に該フランジ部を嵌着させて一体にした請求項２に
   記載のカメラの磁気ヘッド取付構造。