JP3465881B2 - 電動ステアリング装置 - Google Patents

電動ステアリング装置

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【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、たとえばフォーク
リフトにおける電動ステアリング装置に関し、特に、フ
ライバイワイヤー方式の電動ステアリング装置に関する
ものである。 【0002】 【従来の技術】フォークリフトにおいては、ハンドルの
操作に応じてステアリングモータの回転を制御するコン
トローラを備えた電動式のステアリング装置が広く用い
られているが、ミニチュア型の電動ステアリング装置と
して、ハンドルとステアリング機構との間に機械的なリ
ンケージを有さないフライバイワイヤー(Fly‐By‐Wir
e)方式と呼ばれるものがある。 【0003】このようなフライバイワイヤー方式のステ
アリング装置においては、ハンドルの回転速度を検出す
るタコジェネレータ等の検出器が設けられており、ステ
アリングモータの制御にあたっては、この検出器によっ
て検出された回転速度に一定のゲインを乗じて、モータ
を駆動するチョッパ回路のチョッパデューティを決定す
るようになっている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ようにハンドルの回転速度を検出してステアリングモー
タを制御する方式では、ハンドルを回す速度や操舵輪
(ステアリングタイヤ)にかかる摩擦力によって、操舵
輪の回転角度が操作のたびに大きく変化する。このた
め、ハンドルの操作角度と実際に操舵輪が回転した角度
とが一致せず、これを一致させるには操作がきわめて難
しくなるという問題があった。 【0005】本発明は上記のような問題を解決し、ハン
ドルの操作角と操舵輪の変位角とが常に一致するように
制御することで、ステアリング操作を簡単に行なえる電
動ステアリング装置を提供することを課題としている。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、ハンドルの回転角度を検出する角度検出
器の出力に基づいてハンドル回転指示角度を求め、この
ハンドル回転指示角度と操舵輪の回転角度とを比較し
て、両者が同じになるようにステアリングモータの回転
を制御するようにしたものである。 【0007】ここで、ハンドル回転指示角度とは、操舵
輪を所定角度だけ変位させるべくハンドルを操作した場
合における、当該所定角度に対応するハンドルの回転角
度のことをいう。 【0008】上記のようにすることで、操舵輪の回転角
度はハンドル回転指示角度と同じになるように制御が行
なわれるため、ハンドルを回した分だけ操舵輪が変位す
ることとなり、ハンドルの回転速度や操舵輪の摩擦力の
影響を受けることなく、常に安定したステアリング動作
が行なわれる。この制御は、たとえばステアリングモー
タを駆動するチョッパ回路のチョッパデューティを可変
することで実現できる。 【0009】また、本発明では、所定時間ごとにステア
リングモータの電圧と電流に基づいてモータの回転数を
算出し、この回転数から求めた操舵輪の回転角度を積算
するとともに、所定時間ごとに角度検出器の出力に基づ
いてハンドル回転指示角度を算出し、この回転指示角度
を積算するように構成することができる。 【0010】そして、この場合、角度検出器の出力に基
づいて前回のハンドル回転角度と今回のハンドル回転角
度とを比較し、今回のハンドル操作方向が前回のハンド
ル操作方向と逆の方向であると判定した場合には、積算
した操舵輪の回転角度とハンドル回転指示角度とをリセ
ットするように構成することで、より正確で迅速なステ
アリング制御を行なうことができる。 【0011】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につき、
図を参照しながら説明する。図1は本発明に係るフライ
バイワイヤー方式の電動ステアリング装置の概略構成図
であって、フォークリフトに適用した場合の例を示して
いる。図において、1はフォークリフトの運転席に設け
られたハンドル、2はこのハンドル1の回転角度を検出
する角度検出器であって、角度検出器2はたとえばエン
コーダやポテンショメータから構成されている。 【0012】3はステアリング制御を行なうコントロー
ラであり、その詳細は後で図2において説明する。4は
コントローラ3によって駆動されるステアリングモー
タ、5はギヤ機構を含んで構成される減速機構、6aは
減速機構5の駆動軸5aに固定されたギヤ、6bはギヤ
6aと噛み合う旋回ギヤ、7は旋回ギヤ6bの回転によ
って旋回される旋回ギヤケース、8は旋回ギヤケース7
に枢支された操舵輪(ステアリングタイヤ)である。 【0013】上記構成において、ハンドル1を操作する
と、ハンドル1の回転角度を角度検出器2が検出し、こ
の検出値HSをコントローラ3へ送る。また、コントロ
ーラ3には、ステアリングモータ4のバッテリ電圧BV
とモータ電流MIとが入力される。コントローラ3はこ
れらの各値に基づいて、後述するチョッパ回路のチョッ
パデューティCDを可変してステアリングモータ4の回
転数を制御するとともに、モータの回転方向RDを制御
する。 【0014】コントローラ3によってステアリングモー
タ4が駆動されることにより、減速機構5を介してギヤ
6aが回転し、このギヤ6aと噛み合っている旋回ギヤ
6bが回転する。旋回ギヤ6bの回転は、旋回ギヤケー
ス7を介して操舵輪8に伝達される。その結果、操舵輪
8はトルクを受けて所定の角度だけ回転変位する。 【0015】図2は、コントローラ3の具体的な構成を
示す電気回路図である。10はステアリングモータ4を
駆動するためのチョッパ回路で、4つの半導体スイッチ
ング素子11〜14をブリッジ接続して構成され、バッ
テリ(図示省略)から電源供給を受ける電源ライン2
1、22間に接続されている。ここでは、半導体スイッ
チング素子として、高速動作に適したMOS型のFET
(電界効果トランジスタ)を用いている。 【0016】ステアリングモータ4は、FET11およ
び12の接続点と、FET13および14の接続点との
間に接続され、チョッパ回路10により駆動される。1
5はモータ電流検出用のカレントセンサで、ステアリン
グモータ4とFET13および14の接続点との間に設
けられる。 【0017】16はアナログ信号をデジタル信号に変換
するA/Dコンバータであって、このA/Dコンバータ
16には、カレントセンサ15で検出されたステアリン
グモータ4の電流値MIと、電源ライン21のバッテリ
電圧BVと、角度検出器2(図1)で検出されたハンド
ルの回転角度HSとが入力される。 【0018】17はCPUであって、A/Dコンバータ
16で変換されたデジタル信号に基づいて、ステアリン
グモータ4の電圧と回転数、および操舵輪8の変位角度
を計算し、チョッパ回路10のチョッパデューティ等を
演算する。18はCPU17が実行するプログラムなど
を格納したROM、19は各種データを記憶するRAM
である。 【0019】RAM19には、図3に示すように、バッ
テリ電圧BV、モータ電圧MV、モータ電流MI、モー
タ回転数MW、操舵輪回転角度TW、ハンドル回転角度
(今回値)HS、ハンドル回転角度(前回値)HB、ハ
ンドル回転指示角度HF、回転方向指示RD、チョッパ
デューティCDの各データが格納されるエリアが設けら
れている。 【0020】20はPWM(パルス幅変調)回路であっ
て、CPU17によって算出されたチョッパデューティ
に対応するパルスをチョッパ回路10へ供給する。PW
M回路20の出力ラインは4本あり、それぞれのライン
はチョッパ回路10のFET11〜14のゲートへ接続
されている。FET11〜14は、PWM回路20から
のパルスによってスイッチング動作を行ない、ステアリ
ングモータ4へ電流を供給して駆動する。 【0021】図4および図5は、上述したコントローラ
3におけるステアリング制御の動作を示すフローチャー
トであって、CPU17によって実行される手順を示し
ている。以下、図1ないし図5を参照して、本発明に係
る電動ステアリング装置の動作を説明する。 【0022】最初にメモリの初期化を行なう(ステップ
S1)。すなわち、図3に示したRAM19におけるハ
ンドル回転指示角度HF、チョッパデューティCD、モ
ータ回転方向指示RDの各エリアの値をすべて0にセッ
トする。なお、ハンドル回転指示角度HFは度(°)、
チョッパデューティCDは%で表される。また、モータ
回転方向指示RDは+1、−1、0の3値をとり、+1
は正方向回転、−1は逆方向回転、0は中立状態を表
す。 【0023】ついで、ハンドル回転角度HBを読込む
(ステップS2)。このハンドル回転角度HBは、前回
のハンドル操作による回転角の値である。次に、タイマ
を監視して1msが経過したか否かを判定する(ステッ
プS3)。1msが経過していなければ(ステップS3
No)監視を継続し、1msが経過すれば(ステップS
3Yes)、バッテリ電圧BVを読込む(ステップS
4)。バッテリ電圧BVは、A/Dコンバータ16によ
りデジタル値に変換されて、RAM19に格納される。 【0024】その後、読込んだバッテリ電圧BVと、チ
ョッパデューティCDと、モータ回転方向指示RDとに
基づいて、ステアリングモータ4のモータ電圧を計算す
る(ステップS5)。モータ電圧MVは、次式によって
算出される。 MV=(BV×CD×RD)/100 (1) なお、最初はステップS1においてCD=0(%)、R
D=0であるから、MV=0となる。 【0025】次に、カレントセンサ15が検出したモー
タ電流MIを読み取る(ステップS6)。このモータ電
流MIも、A/Dコンバータ16によりデジタル値に変
換されて、RAM19に格納される。そして、式(1)
により算出したモータ電圧MVと、モータ電流MIとに
基づいて、ステアリングモータ4のモータ回転数を計算
する(ステップS7)。モータ回転数MWは、次式によ
って算出される。 MW=(MV−K1×MI)/K2 (2) ここで、K1およびK2はモータの特性によって決まる定
数である。 【0026】続いて、上記の式(2)から求めたモータ
回転数MWに基づいて、操舵輪8の回転角度を計算する
(ステップS8)。回転角度は、次式によって算出され
る。 TW=K×MW (3) ここで、Kは減速機構5のギヤ比などによって決まる
定数である。ステップS8では、こうして算出した操舵
輪の回転角度を毎回(1ms毎に)積算してゆく。すな
わち、 TW=TW+(K×MW) (4) の演算を行なう。 【0027】次に、角度検出器2(図1)の出力からハ
ンドル回転角度HSを読込む(ステップS9)。このハ
ンドル回転角度HSは、今回のハンドル操作による回転
角の値である。ハンドル回転角度HSは、A/Dコンバ
ータ16によりデジタル値に変換されて、RAM19に
格納される。その後、ハンドル回転指示角度HFの正負
を判定する(ステップS10)。ハンドル回転指示角度
HFは、前述したように、操舵輪8を所定角度だけ変位
させるべくハンドル1を操作した場合における、当該所
定角度に対応するハンドル1の回転角度である。ここで
は、ハンドル回転指示角度HFが正の場合を左回転、負
の場合を右回転、0の場合を中立としている。 【0028】初回はステップS1においてHF=0であ
るから、ステップS10からステップS13へ移行し
て、ハンドル回転指示角度HFを計算する。ハンドル回
転指示角度HFは、 HF=HF+HS−HB (5) で算出され、毎回積算されてゆくが、初回はHF=HS
−HBとなり、今回のハンドル回転角度と前回のハンド
ル回転角度との差がそのままハンドル回転指示角度HF
の値となる。 【0029】図6は、今回のハンドル回転角度HSと前
回のハンドル回転角度HBとの関係を表した図である。
同図(a)は、今回の回転角度HSの絶対値が前回の回
転角度HBの絶対値よりも増加した場合、すなわちハン
ドル1が前回と同じ方向に操作された場合を示してい
る。ハンドル1が左方向に回転した場合は、HSとHB
はともに+の値をとり、HS>HBとなる。一方、ハン
ドル1が右方向に回転した場合は、HSとHBはともに
−の値をとり、HS<HBとなる。また、同図(b)
は、今回の回転角度HSの絶対値が前回の回転角度HB
の絶対値よりも減少した場合、すなわちハンドル1が前
回と逆の方向に操作された場合を示している。ハンドル
1が左方向から右方向に回転した場合は、HBは+、H
Sは−の値をとり、HS<HBとなる。一方、ハンドル
1が右方向から左方向に回転した場合は、HBは−、H
Sは+の値をとり、HS>HBとなる。 【0030】上記のようにしてHFを計算した後、前回
の回転角度HBを更新して、今回の回転角度HSを前回
の回転角度HBとする(ステップS16)。そして、ス
テップS17へ進み、式(5)で求めたハンドル回転指
示角度HFと、式(4)で求めた操舵輪回転角度TWと
を比較する。 【0031】ステップS17において、HF>TWの場
合は、操舵輪8を左回転させるようにハンドル1が操作
された場合であって、操舵輪8の回転した角度TWが、
ハンドル1の操作によって指示された回転指示角度HF
に至ってないので、TWがHFと一致するようにステア
リングモータ4の回転方向と回転数の制御を行なう。す
なわち、回転方向指示RDを+1(正回転)にセットし
(ステップS18)、チョッパデューティCDを次式に
より算出する(ステップS19)。 CD=G×(HF−TW) (6) ここで、Gはゲイン(定数)である。 【0032】そして、上記の回転方向指示RDおよびチ
ョッパデューティCDをPWM回路20へ出力する(ス
テップS24、S25)。PWM回路20は、これらの
RDおよびCDの条件を満たすパルスを生成して、これ
をチョッパ回路10へ供給する。チョッパ回路10で
は、PWM回路20からのパルスによりFET11〜1
4がスイッチング動作し、ステアリングモータ4の電流
の方向を切り換えたり電流の値を可変したりして、モー
タ4の回転方向と回転数を制御する。 【0033】また、ステップS17において、HF<T
Wの場合は、操舵輪8を右回転させるようにハンドル1
が操作された場合であって、この場合も操舵輪8の回転
角度TWとハンドル回転指示角度HFとが一致しないの
で、両者が一致するようにステアリングモータ4の回転
方向と回転数を制御する。すなわち、回転方向指示RD
を−1(負回転)にセットし(ステップS22)、チョ
ッパデューティCDを次式により算出する(ステップS
23)。 CD=G×(TW−HF) (7) ここで、Gはゲイン(定数)である。その後は、前記と
同様にステップS24、S25を実行して、ステアリン
グモータ4の制御を行なう。 【0034】また、ステップS17において、HF=T
Wの場合は、回転指示角度と操舵輪8が回転した角度と
が一致しているので、回転方向指示RDを0(中立)に
セットし(ステップS20)、チョッパデューティCD
を0(%)として、これらを出力する(ステップS2
4、S25)。 【0035】以上のようにしてステップS24およびS
25を実行した後、ステップ3へ戻り、タイマが1ms
経過するのを待って(ステップS3Yes)、前述した
ステップS4〜S9を繰り返す。 【0036】次に、ハンドル回転指示角度HFの正負を
判定する(ステップS10)。HF>0であれば左回転
の場合であって、ステップS11へ移行し、今回のハン
ドル回転角度HSと前回のハンドル回転角度HBとを比
較する。そして、HS≧HBであれば、図6(a)のよ
うにハンドル1は同じ方向に操作されており(前回が左
回転で今回も左回転)、ハンドル回転指示角度HFを前
記の式(5)によって計算する(ステップS13)。一
方、HS<HBであれば、図6(b)のようにハンドル
1は逆方向に操作されたことになり(前回が左回転で今
回が右回転)、この場合はハンドル回転指示をリセット
する(ステップS12)。すなわち、ハンドル回転指示
角度HFと操舵輪回転角度TWとをいずれも0にする。
そして、前回のハンドル回転角度HBを更新し、今回の
ハンドル回転角度HSを前回のハンドル回転角度HBと
してセットする(ステップS16)。 【0037】また、ステップS10においてHF=0で
あれば、前述した場合と同様に、ハンドル回転指示角度
HFを式(5)によって計算し(ステップS13)、前
回のハンドル回転角度HBを今回値に更新する(S1
6)。 【0038】一方、ステップS10においてHF<0で
あれば右回転の場合であって、ステップS14へ移行
し、今回のハンドル回転角度HSと前回のハンドル回転
角度HBとを比較する。そして、HS≦HBであれば、
図6(a)のようにハンドル1は同じ方向に操作されて
おり(前回が右回転で今回も右回転)、ハンドル回転指
示角度HFを前記の式(5)によって計算する(ステッ
プS13)。一方、HS>HBであれば、図6(b)の
ようにハンドル1は逆方向に操作されたことになり(前
回が右回転で今回が左回転)、この場合はハンドル回転
指示をリセットする(ステップS15)。すなわち、ハ
ンドル回転指示角度HFと操舵輪回転角度TWとをいず
れも0にする。そして、前回のハンドル回転角度HBを
今回値に更新する(ステップS16)。 【0039】ステップS12、S15においてリセット
が行われると、ステップS17での判定はHF=TWと
なる。したがって、ステップS20、S21によって回
転方向指示RD=0、チョッパデューティCD=0が設
定された後、ステップS24、S25を経てステップS
3へ戻ると、ステップS4〜S9を経てステップS10
での判定がHF=0となり、ステップS13において、
リセット時点を基準として新たにハンドル回転指示角度
HFが算出されることになる。 【0040】以上のようにして、上述した実施形態にお
いては、1msごとにステアリングモータ4の電圧MV
と電流MIに基づいてモータの回転数MWを算出し、こ
の回転数MWから求めた操舵輪8の回転角度TWを積算
するとともに、角度検出器2の出力に基づいてハンドル
回転指示角度HFを算出して積算し、積算されたTWと
HFとを比較して、両者が同じになるようにチョッパ回
路10のチョッパデューティCDを決定し、ステアリン
グモータ4の回転を制御している。このため、ハンドル
1が回転した角度だけ操舵輪8も回転変位して、安定し
たステアリング動作が行なわれるので、ハンドル1の操
作が従来に比べて簡単になり、操作フィーリングも向上
する。 【0041】また、ハンドル1の方向が切り換えられた
場合には、直ちにハンドル回転指示角度HFと操舵輪回
転角度TWとをリセットし、リセット時点から新たにハ
ンドル回転指示角度HFを求めて、これに基づいて制御
を行なうようにしているので、方向切換に対して正確か
つ迅速なステアリング動作を行なうことができる。 【0042】本発明は上述した実施形態以外にも種々の
形態を採用することができる。 【0043】また、上記実施形態では、チョッパ回路1
0のスイッチング素子としてFETを用いた例を示した
が、FETに代えてIGBT(絶縁ゲート形バイポーラ
モードトランジスタ)のような高速で大電流のスイッチ
ングが可能な半導体素子を用いることもできる。 【0044】また、上記実施形態ではフォークリフトを
例に挙げたが、本発明の電動ステアリング装置は、フォ
ークリフト以外の各種車両にも適用することが可能であ
る。 【0045】 【発明の効果】本発明によれば、操舵輪の回転角度がハ
ンドル回転指示角度と同じになるように制御を行なうこ
とで、ハンドルを回した分だけ操舵輪を正確に変位させ
ることができる。このため、ハンドルの回転速度や操舵
輪の摩擦力の影響を受けることなく、常に安定したステ
アリング動作を行なうことが可能となり、ハンドルの操
作が簡単になるとともに、操作フィーリングも向上す
る。 【0046】また、ハンドルの方向が切り換えられた場
合に、ハンドル回転指示角度のリセット処理を行なうこ
とで、方向切換に対して正確で迅速なステアリング動作
を実現することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の実施形態に係るフライバイワイヤー方
式の電動ステアリング装置の概略構成図である。 【図2】コントローラの具体的な構成を示す電気回路図
である。 【図3】RAMの記憶エリアを示す図である。 【図4】ステアリング制御の動作を示すフローチャート
である。 【図5】ステアリング制御の動作を示すフローチャート
である。 【図6】ハンドル回転角度を説明する図である。 【符号の説明】 1 ハンドル 2 角度検出器 3 コントローラ 4 ステアリングモータ 8 操舵輪(ステアリングタイヤ) 10 チョッパ回路 11〜14 半導体スイッチング素子(FET) 15 カレントセンサ 16 A/Dコンバータ 17 CPU 18 ROM 19 RAM 20 PWM(パルス幅変調)回路 BV バッテリ電圧 MV モータ電圧 MI モータ電流 MW モータ回転数 TW 操舵輪回転角度 HS ハンドル回転角度(今回値) HB ハンドル回転角度(前回値) HF ハンドル回転指示角度 RD 回転方向指示 CD チョッパデューティ

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】ハンドルの操作に基づいて操舵輪を所定角
    度回転させるステアリングモータと、このステアリング
    モータの回転を制御するコントローラと、上記ハンドル
    の回転角度を検出する角度検出器とを備え、上記コント
    ローラは、上記角度検出器の出力に基づいてハンドル回
    転指示角度を求めると共に、このハンドル回転指示角度
    と操舵輪の回転角度とを比較して両者が同じになるよう
    にステアリングモータの回転を制御する電動ステアリン
    グ装置であって、上記コントローラは、所定時間ごとに
    ステアリングモータの電圧と電流に基づいてモータの回
    転数を算出し、この回転数から求めた操舵輪の回転角度
    を積算すると共に、所定時間ごとに上記角度検出器の出
    力に基づいてハンドル回転指示角度を算出し、更に、上
    記コントローラは、上記角度検出器の出力に基づいて前
    回のハンドル回転角度と今回のハンドル回転角度とを比
    較し、今回のハンドル操作方向が前回のハンドル操作方
    向と逆の方向であると判定した場合には、積算した操舵
    輪の回転角度とハンドル回転指示角度とをリセットする
    ことを特徴とする電動ステアリング装置。
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