JP3464174B2 - 送信装置および送信方法、受信装置および受信方法、ならびに、送受信システムおよび送受信方法 - Google Patents

送信装置および送信方法、受信装置および受信方法、ならびに、送受信システムおよび送受信方法

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JP3464174B2
JP3464174B2 JP24399199A JP24399199A JP3464174B2 JP 3464174 B2 JP3464174 B2 JP 3464174B2 JP 24399199 A JP24399199 A JP 24399199A JP 24399199 A JP24399199 A JP 24399199A JP 3464174 B2 JP3464174 B2 JP 3464174B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、階層構造を有す
ると共に、ネットワーク上に分散されて配置されたデー
タを一斉同報的に配信する際に用いて好適な送信装置お
よび送信方法、受信装置および受信方法、ならびに、送
受信システムおよび送受信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】データの配信方法としては、種々の方法
が提案されており、例えば、現在のインターネット上に
おいては、http(Hyper Text Transfer Protocol)の
ような、TCP/IP(Transmission Control Protocol
/Internet Protocol) を基本とするプロトコルが採用さ
れている。TCP/IPでは、データの配信を受ける受
信側からデータのデータの送信側に対して発呼が行わ
れ、さらに、データの送受信を行う毎に、送信側と受信
側との間でコネクションが確立されるようになってい
る。そのため、信頼性の高いデータの配信を行うことが
できる。その反面で、送信側やネットワークの負荷が大
きくなり、効率的なデータ配信を行うことが困難になる
場合があった。
【0003】すなわち、データの提供を受ける端末が増
加し、データを提供するサーバへのアクセスが集中する
と、サーバやネットワークに多大な負荷がかかり、デー
タを要求しても、そのデータを得るまでに多大な時間を
要することがあった。
【0004】そこで、データの配信を、例えば、広い地
域にわたって一斉同報が可能な衛星回線やCATV(Cab
le Television)回線、実用化が予定されている地上波デ
ィジタル放送などを用いて行う方法が提案されている。
この場合、端末の増加によって、サーバやネットワーク
に対する負荷が影響を受けることがない。
【0005】一方、近年では、インターネットなどディ
ジタル通信ネットワークの発達により、ネットワーク上
に膨大なデータが蓄積されるようになり、この膨大なデ
ータを効率的に利用することが求められている。そこ
で、ネットワーク上に分散されて存在するデータを階層
的に管理し、ユーザに提供する、ディレクトリサービス
が注目を集めている。ディレクトリサービスを利用する
ことで、ユーザは、ネットワーク上に分散して存在する
情報の中から、自分が必要な情報を素早く見つけ出し、
アクセスすることが可能になる。
【0006】ディレクトリサービスは、例えば、国際標
準であるOSI(Open Systems Interconnection)などに
よって、X.500シリーズとして規定されている。
X.500によれば、ディレクトリについて、開放型シ
ステムの集合体であり、各開放型システムが協調して、
現実世界のオブジェクトの集合に関する情報の、論理的
なデータベースを持つと定義されている。
【0007】X.500による主なディレクトリサービ
スによれば、ディレクトリが擁する情報の検索や閲覧を
行うことができる。また、例えば電話帳に例えられる一
覧やユーザの認証などもディレクトリサービスで提供さ
れる。さらに、ディレクトリサービスでは、特に人間の
ユーザにとって覚え易く、推測ならびに認識し易いよう
に、オブジェクトの名前が付けられる。
【0008】なお、このX.500によるディレクトリ
サービスは、極めて包括的なものであって、プログラム
サイズが非常に大きく、TCP/IPをプロトコルとす
るインターネットでは実現が非常に難しい。そのため、
LDAP(Lightweight Directory Access Protocol) と
いった、TCP/IP向けに軽量化されたディレクトリ
サービスが提案されている。
【0009】ディレクトリサービスでは、ツリー構成か
らなるディレクトリ構造に基づきデータが管理される。
ディレクトリ構造は、データとデータとの節点に相当す
るコンテナエントリと、ツリーの末端であり、実体的な
データを持つリーフエントリとからなる。コンテナエン
トリは、自分の配下に他のコンテナエントリおよびリー
フエントリを持つことができる。リーフエントリは、配
下に他のエントリを持つことができない。ツリー全体を
表すエントリは、ルートエントリと称される。
【0010】一例として、コンテナエントリによってジ
ャンルによる分類がなされ、リーフエントリに、直上の
コンテナエントリが表すジャンルのより具体的なデータ
が含まれる。
【0011】近年では、上述した一斉同報を行うデータ
伝送手段、すなわち、衛星回線やCATV回線、地上波
ディジタル放送などで、上述のディレクトリサービスを
行うことが提案されている。この場合には、ディレクト
リサービスによる情報が一方向的に提供され、ユーザ側
からの情報の要求ができない。したがって、ディレクト
リサービスによるディレクトリ情報は、同一の情報が繰
り返し送信される。ユーザ側では、送信されてきた情報
を、例えばテレビジョン受像機などに接続して用いられ
る、ディジタル放送用受信機であるIRD(Integrated
Reciever Decoder) や、STB(Set Top Box) に蓄積す
る。
【0012】ここで、ディレクトリサーバ側とユーザ側
との、情報の同期、すなわち同期管理について考える。
ディレクトリサーバ側では、実体的なディレクトリの更
新を検知し、ディレクトリの階層構造の動的な変化に対
応する。ディレクトリの階層構造の変化を反映させたデ
ィレクトリ情報を、ユーザに対して送信する。このと
き、全てのディレクトリ情報を送信するのではデータ量
が膨大になるので、変化の差分だけが抽出されて送信さ
れる。
【0013】ディレクトリサーバ側では、ディレクトリ
情報の更新を検知する度に、あるいは、一定期間毎に、
ユーザに対して差分更新データを送信する。ユーザ側が
ディレクトリの更新に基づく差分更新データを常に受信
し、受信された差分更新データで蓄積されたディレクト
リ情報を更新することで、ディレクトリサーバとユーザ
との間で、ディレクトリ情報の同期を取ることができ
る。
【0014】このとき、ユーザ側において、例えば受信
機の電源が投入されていないなどの何らかの理由により
休止状態とされ、ディレクトリサーバからの差分更新デ
ータが一定期間、受信できなかったとする。例えば、図
36に示されるように、ディレクトリサーバからは、差
分更新データMsg1、Msg2およびMsg3が順に
送信されている。差分更新データMsg2は、差分更新
データMsg1によって更新されたディレクトリ情報に
対する差分であり、差分更新データMsg3は、差分更
新データMsg2によって更新されたディレクトリ情報
に対する差分である。
【0015】一方、受信側が図36の中央付近に示され
るように休止状態となっている場合、受信側は、差分更
新データMsg2が取得できていない。このような場
合、受信側では、差分更新データMsg3を用いて差分
更新データMsg1を更新することになり、正しく更新
がなされずに、ディレクトリサーバと受信機との間で、
情報に不整合が発生する可能性がある。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たリーフエントリが更新される場合には、差分更新デー
タMsg3による差分更新処理が必ずしも差分更新デー
タMsg2を必要としていない場合が有り得る。その例
を図37に示す。図中、塗り潰された四角がリーフエン
トリ、白抜きの四角がコンテナエントリをそれぞれ表
す。丸で囲まれたコンテナエントリは、ユーザが興味を
持っているジャンルであることを示す。
【0017】図37Aは、初期状態であり、コンテナエ
ントリBが配下にリーフエントリB.bを持ち、コンテ
ナエントリAが配下にリーフエントリA.aを持ってい
る。ユーザは、丸で囲まれた、コンテナエントリBのジ
ャンルに興味があり、コンテナエントリAのジャンルに
は興味が無いとする。この図37Aの状態に対して、差
分更新情報Msg2による変更が加えられ、コンテナエ
ントリAに対してリーフエントリA.bが追加され、図
37Bに示される構成とされる。さらに、図37Bの構
成に対して、差分更新情報Msg3による変更が加えら
れ、コンテナエントリBに対してリーフエントリB.a
が加えられる。
【0018】ユーザは、コンテナエントリBのジャンル
に興味があり、コンテナエントリAのジャンルに興味が
無い。そのため、差分更新情報として必要なのは、リー
フエントリB.aの追加を示す差分更新情報Msg3で
あって、リーフエントリA.bの追加を示す差分更新情
報Msg2は、必要無いことになる。
【0019】上述した図36の例のように、受信側にお
いて、差分更新情報Msg2を取りこぼした場合でも、
Msg2が必要無いことが分かっていれば、次に受信さ
れた差分更新情報Msg3に基づきディレクトリ構造を
変更することができる。しかしながら、差分更新情報M
sg2が必要無いことを受信側で知る方法が無ければ、
何らかの方法で差分更新情報Msg2を取得してからで
ないと、後続の、差分更新情報Msg3による変更処理
ができないという問題点があった。
【0020】取りこぼした差分更新情報Msg2を、改
めて取得できるようにする方法としては、送信側で定期
的に全ディレクトリ構造の情報を放送する方法や、受信
側から送信側に対して、例えば双方向ネットワークなど
の双方向に通信を行える双方向通信手段によって必要な
情報(差分更新情報Msg2)を要求する方法などが考
えられる。
【0021】しかしながら、定期的に全ディレクトリ構
造の情報を放送する方法では、その放送の周期が長く設
定されているような場合、無駄な待機時間を費やすこと
になってしまうという問題点があった。
【0022】また、双方向通信によって受信側から送信
側へと必要な情報を要求する方法では、その情報を送信
するためのサーバなどの施設を配備する必要があり、コ
ストが余計にかかってしまうという問題点があった。
【0023】したがって、この発明の目的は、必要な差
分更新情報を選択的に取得し、差分更新情報に基づくリ
ーフエントリの変更を、効率良く行えるようにした送信
装置および送信方法、受信装置および受信方法、ならび
に、送受信システムおよび送受信方法を提供することに
ある。
【0024】この発明は、上述した課題を解決するため
に、コンテンツの所在を階層的に管理するディレクトリ
の階層構造を送信する送信装置において、上記ディレク
トリの階層構造の節点であって自分の配下の節点の情報
を格納可能なコンテナエントリと、上記コンテナエント
リの配下にあって、自分の配下の節点の情報を格納でき
ないリーフエントリとからなるディレクトリの階層構造
を管理する管理手段と、上記管理手段に管理される上記
ディレクトリの階層構造の変化を検出し、該検出の結果
に基づき、上記リーフエントリの変化の差分からなる差
分情報を求める検出手段と、上記コンテナエントリと、
該コンテナエントリの配下にあった上記リーフエントリ
に対応する上記差分情報を示す識別子とを関連付けたテ
ーブルと、上記差分情報と、該差分情報に対応する先行
条件識別子とを共に送信する送信手段とを有し、上記先
行条件識別子は、上記差分情報による上記リーフエント
リの更新処理を行う際に既に処理されていなければなら
ない差分情報を示す識別子であって、上記テーブルを参
照して、上記差分情報に対応する上記リーフエントリの
上位のコンテナエントリに関連付けられた上記識別子と
して求められることを特徴とする送信装置である。
【0025】また、この発明は、コンテンツの所在を階
層的に管理するディレクトリの階層構造を送信する送信
方法において、上記ディレクトリの階層構造の節点であ
って自分の配下の節点の情報を格納可能なコンテナエン
トリと、上記コンテナエントリの配下にあって、自分の
配下の節点の情報を格納できないリーフエントリとから
なるディレクトリの階層構造を管理する管理のステップ
と、上記管理のステップに管理される上記ディレクトリ
の階層構造の変化を検出し、該検出の結果に基づき、上
記リーフエントリの変化の差分からなる差分情報を求め
る検出のステップと、上記コンテナエントリと、該コン
テナエントリの配下にあった上記リーフエントリに対応
する上記差分情報を示す識別子とを関連付けたテーブル
と、上記差分情報と、該差分情報に対応する先行条件識
別子とを共に送信する送信のステップとを有し、上記先
行条件識別子は、上記差分情報による上記リーフエント
リの更新処理を行う際に既に処理されていなければなら
ない差分情報を示す識別子であって、上記テーブルを参
照して、上記差分情報に対応する上記リーフエントリの
上位のコンテナエントリに関連付けられた上記識別子と
して求められることを特徴とする送信方法である。
【0026】また、この発明は、送信された、コンテン
ツの所在を階層的に管理するディレクトリの階層構造を
受信する受信装置において、送信側から、上記ディレク
トリの階層構造の節点であって自分の配下の節点の情報
を格納可能なコンテナエントリと、上記コンテナエント
リの配下にあって、自分の配下の節点の情報を格納でき
ないリーフエントリとからなるディレクトリの階層構造
の変化を検出して求められた、上記コンテナエントリの
変化の差分からなる第1の差分情報と、上記リーフエン
トリの変化の差分からなる第2の差分情報とが送信さ
れ、さらに、上記送信側から、上記第2の差分情報に
づく上記リーフエントリの更新処理の際に既に処理され
ていなければならない上記差分情報を示す上記識別子で
ある先行条件識別子が上記第2の差分情報と共に送信さ
れ、上記送信側から送信された上記第1の差分情報、上
記第2の差分情報および上記先行条件識別子とを受信す
る受信手段と、上記受信手段によって受信された上記第
1差分情報と上記第2の差分情報とに基づき構成される
ディレクトリの階層構造を管理する管理手段と、上記第
2の差分情報に基づき上記管理手段に管理される上記デ
ィレクトリの階層構造を変更する変更手段と、上記変更
手段による上記変更に用いた上記先行条件識別子追記
記録する先行条件識別子記録手段とを有し、上記変更手
段による上記変更の際に、上記受信手段によって上記第
2の差分情報と共に受信された上記先行条件識別子の中
に、上記先行条件識別子記録手段に記録された上記先行
条件識別子と一致しない上記先行条件識別子が存在する
かどうかを調べるようにしたことを特徴とする受信装置
である。
【0027】また、この発明は、送信された、コンテン
ツの所在を階層的に管理するディレクトリの階層構造を
受信する受信方法において、送信側から、上記ディレク
トリの階層構造の節点であって自分の配下の節点の情報
を格納可能なコンテナエントリと、上記コンテナエント
リの配下にあって、自分の配下の節点の情報を格納でき
ないリーフエントリとからなるディレクトリの階層構造
の変化を検出して求められた、上記コンテナエントリの
変化の差分からなる第1の差分情報と、上記リーフエン
トリの変化の差分からなる第2の差分情報とが送信さ
れ、さらに、上記送信側から、上記第2の差分情報に
づく上記リーフエントリの更新処理の際に既に処理され
ていなければならない上記差分情報を示す上記識別子で
ある先行条件識別子が上記第2の差分情報と共に送信さ
れ、上記送信側から送信された上記第1の差分情報、上
記第2の差分情報および上記先行条件識別子とを受信す
る受信手段と、上記受信手段によって受信された上記第
1差分情報と上記第2の差分情報とに基づき構成される
ディレクトリの階層構造を管理する管理手段と、上記第
2の差分情報に基づき上記管理手段に管理される上記デ
ィレクトリの階層構造を変更する変更手段と、上記変更
手段による上記変更に用いた上記先行条件識別子追記
記録する先行条件識別子記録手段とを有し、上記変更手
段による上記変更の際に、上記受信手段によって上記第
2の差分情報と共に受信された上記先行条件識別子の中
に、上記先行条件識別子記録手段により記録された上記
先行条件識別子と一致しない上記先行条件識別子が存在
するかどうかを調べるようにしたことを特徴とする受信
方法である。
【0028】また、この発明は、コンテンツの所在を階
層的に管理するディレクトリの階層構造を送信し、送信
されたディレクトリの階層構造を受信する送受信システ
ムにおいて、ディレクトリの階層構造の節点であって
分の配下の節点の情報を格納可能なコンテナエントリ
と、コンテナエントリの配下にあって、自分の配下の
点の情報を格納できないリーフエントリとからなるディ
レクトリの階層構造を管理する第1の管理手段と、第1
の管理手段に管理されるディレクトリの階層構造の変化
を検出し、検出の結果に基づき、コンテナエントリの変
化の差分からなる第1の差分情報と、リーフエントリの
変化の差分からなる第2の差分情報を求める検出手段
と、コンテナエントリと、コンテナエントリの配下にあ
ったリーフエントリに対応する第2の差分情報を示す識
別子とを関連付けたテーブルと、第1の差分情報を送信
すると共に、第2の差分情報と、第2の差分情報に対応
する先行条件識別子とを共に送信する送信手段と、送信
手段で送信された、第1の差分情報と、第2の差分情報
と、第2の差分情報と共に送信された先行条件識別子
を受信する受信手段と、受信手段によって受信された第
1差分情報と第2の差分情報とに基づき構成されるディ
レクトリの階層構造を管理する第2の管理手段と、第2
の差分情報に基づき第2の管理手段に管理されるディレ
クトリの階層構造を変更する変更手段と、変更手段によ
る変更に用いた第2の差分情報を示す先行条件識別子を
追記記録する先行条件識別子記録手段と、変更手段によ
る変更の際に、受信手段によって第2の差分情報と共に
受信された先行条件識別子の中に、先行条件識別子記録
手段に記録された先行条件識別子と一致しない先行条件
識別子が存在するかどうかを調べる比較手段とを有し、
先行条件識別子は、差分情報によるリーフエントリの更
新処理を行う際に既に処理されていなければならない差
分情報を示す識別子であって、テーブルを参照して、差
分情報に対応するリーフエントリの上位のコンテナエン
トリに関連付けられた識別子として求められることを特
徴とする送受信システムである。
【0029】また、この発明は、コンテンツの所在を階
層的に管理するディレクトリの階層構造を送信し、送信
されたディレクトリの階層構造を受信する送受信方法に
おいて、ディレクトリの階層構造の節点であって自分の
配下の節点の情報を格納可能なコンテナエントリと、コ
ンテナエントリの配下にあって、自分の配下の節点の
報を格納できないリーフエントリとからなるディレクト
リの階層構造を管理する第1の管理のステップと、第1
の管理のステップに管理されるディレクトリの階層構造
の変化を検出し、検出の結果に基づき、コンテナエント
リの変化の差分からなる第1の差分情報と、リーフエン
トリの変化の差分からなる第2の差分情報を求める検出
のステップと、コンテナエントリと、コンテナエントリ
の配下にあったリーフエントリに対応する第2の差分情
報を示す識別子とを関連付けたテーブルを作成するステ
ップと、第1の差分情報を送信すると共に、第2の差分
情報と、第2の差分情報に対応する先行条件識別子とを
共に送信する送信のステップと、送信のステップで送信
された、第1の差分情報と、第2の差分情報と、第2の
差分情報と共に送信された先行条件識別子とを受信する
受信のステップと、受信のステップによって受信された
第1差分情報と第2の差分情報とに基づき構成されるデ
ィレクトリの階層構造を管理する第2の管理のステップ
と、第2の差分情報に基づき第2の管理のステップに管
理されるディレクトリの階層構造を変更する変更のステ
ップと、変更のステップによる変更に用いた第2の差分
情報を示す先行条件識別子を追記記録する先行条件識別
子記録のステップと、変更のステップによる変更の際
に、受信のステップによって第2の差分情報と共に受信
された先行条件識別子の中に、先行条件識別子記録のス
テップにより記録された先行条件識別子と一致しない
行条件識別子が存在するかどうかを調べる比較のステッ
プとを有し、先行条件識別子は、差分情報によるリーフ
エントリの更新処理を行う際に既に処理されていなけれ
ばならない差分情報を示す識別子であって、テーブルを
参照して、差分情報に対応するリーフエントリの上位の
コンテナエントリに関連付けられた識別子として求めら
ることを特徴とする送受信方法である。
【0030】上述したように、請求項1および請求項
に記載の発明は、管理される、自分の配下の情報を格納
可能なコンテナエントリと、コンテナエントリの配下に
あって、自分の配下の情報を格納できないリーフエント
リとからなるディレクトリの階層構造の変化を検出し、
検出の結果に基づき、リーフエントリの変化の差分から
なる差分情報を求め、差分情報と、差分情報に対応する
リーフエントリを構成するために必要な差分情報を示す
情報とを共に送信するようにしているため、受信側で
は、受信した差分情報に基づきディレクトリの階層構造
を構成する際に、必要な差分情報を示す情報により、正
しいディレクトリの階層構造を構成するために必要な差
分情報を知ることができる。
【0031】また、上述したように、請求項および請
求項に記載の発明は、送信された、自分の配下の情報
を格納可能なコンテナエントリと、コンテナエントリの
配下にあって、自分の配下の情報を格納できないリーフ
エントリとからなるディレクトリの階層構造の変化を検
出して求められた、コンテナエントリの変化の差分から
なる第1の差分情報と、リーフエントリの変化の差分か
らなる第2の差分情報と、第2の差分情報と共に送信さ
れた、第2の差分情報に対応するリーフエントリを構成
するために必要な差分情報を示す情報とを受信し、受信
された第1差分情報と第2の差分情報とに基づき構成さ
れるディレクトリの階層構造を管理し、第2の差分情報
に基づき変更し、変更に用いた第2の差分情報を示す情
報が蓄積的に記憶され、ディレクトリの階層構造の第2
の差分情報に基づく変更の際に、第2の差分情報と共に
受信された第2の差分情報を示す情報の中に、蓄積的に
記憶された第2の差分情報を示す情報と一致しない情報
が存在するかどうかを調べるようにしているため、管理
されるディレクトリの階層構造を、受信された第2の差
分情報に基づき変更する際に、必要となる第2の差分情
報を知ることができる。
【0032】また、上述したように、請求項および請
求項1記載の発明は、送信側で管理される、自分の配
下の情報を格納可能なコンテナエントリと、コンテナエ
ントリの配下にあって、自分の配下の情報を格納できな
いリーフエントリとからなるディレクトリの階層構造の
変化を検出した結果に基づき、コンテナエントリの変化
の差分からなる第1の差分情報と、リーフエントリの変
化の差分からなる第2の差分情報を求め、第1の差分情
報を送信すると共に、第2の差分情報と、第2の差分情
報に対応するリーフエントリを構成するために必要な差
分情報を示す情報とを共に送信し、受信側では、送信さ
れた、第1の差分情報と、第2の差分情報と、第2の差
分情報と共に送信された必要な差分情報を示す情報とを
受信し、受信された第1差分情報と第2の差分情報とに
基づき構成されるディレクトリの階層構造を第2の差分
情報により変更する際に用いた第2の差分情報を示す情
報を蓄積的に記憶し、ディレクトリの階層構造の変更の
際に、第2の差分情報と共に受信された必要な差分情報
を示す情報の中に、記憶手段に蓄積的に記憶された情報
と一致しない情報が存在するかどうかを調べるようにし
ているため、管理されるディレクトリの階層構造を、受
信された第2の差分情報に基づき変更する際に、必要と
なる第2の差分情報を知ることができる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の第1の形
態を、図面を参照しながら説明する。図1は、この発明
に適用できる系の一例を示す。送信側1は、例えばイン
ターネットや放送ネットワークなどの、図示されないネ
ットワーク上に存在する多数のコンテンツをツリー状の
階層構造に整理し、ディレクトリ構造として管理してい
る。送信側1では、このディレクトリ構造を示すディレ
クトリ情報を放送ネットワーク2に対して送信する。受
信側3は、図2に一例が示されるように、放送ネットワ
ーク2に対して多数が接続され、放送ネットワーク2を
介してなされた放送をそれぞれが受信可能とされてい
る。受信側3は、放送ネットワーク2で放送されたディ
レクトリ情報を受信し、受信されたディレクトリ情報を
参照して、放送ネットワーク2や他のネットワーク上に
存在する多数の情報の中から必要な情報を選択し、入手
することができる。
【0034】図1に一例が示されるように、送信側1
は、送信側ディレクトリサービスクライアント10(以
下、送信側クライアント10と略す)、送信側ディレク
トリサーバ11(以下、送信側サーバ11と略す)およ
び送信側ディレクトリサーバレプリケータ12(以下、
送信側レプリケータ12と略す)からなる。これら送信
側クライアント10、送信側サーバ11および送信側レ
プリケータ12は、互いに例えばインターネットといっ
たネットワークなどで接続されており、相互に通信が行
われる。
【0035】送信側クライアント10は、例えば図示さ
れないネットワークなどによってコンテンツを提供する
コンテンツプロバイダであって、ディレクトリ構造の変
更や更新を行う。送信側クライアント10は、ネットワ
ーク上の何処に位置していてもよい。送信側サーバ11
は、送信側クライアント10の内容照会や変更などを行
い、ディレクトリ構造を管理する。送信側サーバ11
は、ネットワーク上で分散して構成することができる。
送信側レプリケータ12は、送信側サーバ11で管理さ
れているディレクトリ構造をモニタしてディレクトリ構
造の更新を検出する。そして、送信側レプリケータ12
は、この検出結果に基づき、更新前の構造と更新後の構
造とを比較して差分を抽出し、ディレクトリ構造の差分
更新情報を構成する。差分更新情報の構成については、
後述する。
【0036】差分更新情報は、定期的に放送ネットワー
ク2に送信される。さらに、この発明では、送信側サー
バ11で管理されているディレクトリ構造の全体の情報
(以下、全構成情報と称する)が放送ネットワーク2に
送信される。詳細は後述するが、差分更新情報の送信の
間隔と全構成情報の送信の間隔とは、それぞれ個別に設
定される。受信側3では、受信された差分更新情報と全
構成情報とに基づき、受信側3ローカルでのディレクト
リ構造を構築する。
【0037】受信側3は、受信側ディレクトリサーバレ
プリケータ17(以下、受信側レプリケータ17と略
す)、受信側ディレクトリサーバ16(以下、受信側サ
ーバ16と略す)および受信側ディレクトリサービスク
ライアント15(以下、受信側クライアント15と略
す)からなる。受信側3は、例えばパーソナルコンピュ
ータや従来技術で述べたSTB、IRDなどであり、受
信側クライアント15は、ディレクトリ構造にアクセス
して複数の異なる形式のデータの取得ならびに表示がで
きるようにされた、例えばWWW(World Wide Web)ブラ
ウザなどのアプリケーションソフトウェアである。ま
た、受信側サーバ16は、ローカルなデータベースから
なり、ディレクトリ情報が格納される。
【0038】放送ネットワーク2で送信された全構成情
報、ディレクトリ構造の更新情報および更新情報の差分
情報などは、受信側レプリケータ17に受信される。受
信側レプリケータ17では、受信されたこれらの情報に
基づき、受信側サーバ16にローカルで格納されたデー
タベースを更新し、ディレクトリ構造の再構築を行う。
受信側クライアント15は、例えばユーザの指示によ
り、受信側レプリケータ17に対して必要な情報を要求
する。受信側レプリケータ17は、この要求に基づき受
信側サーバ16のデータベースを検索して、受信側クラ
イアント15に対して、例えば要求された情報のアドレ
スを返す。受信側クライアント15は、このアドレスに
基づき、例えば図示されないネットワーク上に存在する
情報にアクセスすることができる。
【0039】図3を用いて、ディレクトリ構造について
説明する。ディレクトリは、図に示されるように、ツリ
ー状の階層構造からなる。ツリーの各節点(ノード)を
エントリと称し、各エントリには、情報が格納される。
エントリには、ルートエントリ、コンテナエントリおよ
びリーフエントリの3種類が定義される。コンテナエン
トリは、さらに配下のエントリを包含することができる
エントリである。コンテナエントリによって構成される
階層を、以下、コンテナ階層と称する。
【0040】コンテナエントリ以外のエントリを、リー
フエントリと称する。リーフエントリは、配下にエント
リを含むことができない、末端の節点である。リーフエ
ントリによる階層を、以下、リーフ階層と称する。リー
フ階層は、コンテナエントリの配下に構成される。
【0041】また、ディレクトリツリーの最上位のエン
トリは、ルートエントリと称され、当該ディレクトリ構
造で完結される世界全体を示すエントリである。なお、
以下では、コンテナエントリは、少なくとも一つのリー
フエントリあるいはコンテナエントリを配下に持つもの
とする。
【0042】エントリは、複数の属性を持つ。エントリ
が持つ属性のうちで、ディレクトリツリーで一意に識別
される名前を、エントリ名と称する。エントリ名によっ
て、そのエントリの、ディレクトリ構造上の位置を特定
することができる。図3の例では、ルートエントリに
は、エントリ名Aが与えられている。ルートエントリの
直接的な配下のエントリには、図の左側に示されるリー
フエントリにはエントリ名A.Bが、右側のコンテナエ
ントリにはエントリ名A.Cがそれぞれ与えられる。以
下、ルートエントリから階層構造を辿った順にピリオド
で区切られて、各エントリに対してエントリ名が与えら
れる。
【0043】図4は、コンテナエントリの構造の一例を
示す。コンテナエントリは、コンテナエントリ自身の属
性と、自分の配下のコンテナエントリおよびリーフエン
トリのリストとを有する。配下のエントリのリストは、
要素を含まないこともできる。また、コンテナエントリ
自身の属性は、図示されるように、複数持つことができ
る。
【0044】図5は、リーフエントリの構造の一例を示
す。リーフエントリは、図5Aに示されるように、リー
フエントリの属性を複数、有する。図5Bは、リーフエ
ントリの属性のより具体的な例である。各属性は、属性
名と属性値とからなる。例えばリーフエントリがコンテ
ンツの検索情報である場合には、属性名の一つにアドレ
スがあり、その属性値としてURL(Uniform Resource
Locator)などのコンテンツのアドレス情報が記述され
る。
【0045】ディレクトリ構造は、例えば、そのディレ
クトリ構造で完結する世界全体を表すルートエントリの
下に、コンテナエントリが例えば情報ジャンルに応じて
ツリー状に分類され配されて、構成される。
【0046】送信側1の構成について、より具体的に説
明する。送信側サーバ11には、図3〜図5で既に説明
したような構成に準えて、ディレクトリ構造が管理され
ている。送信側クライアント10は、提供するコンテン
ツに応じて、送信側サーバ11で管理されているディレ
クトリ構造に対して変更などを加える。送信側サーバ1
1に対してなされた変更は、送信側レプリケータ12に
モニタされる。
【0047】図6は、送信側レプリケータ12の機能を
説明するための機能ブロック図である。送信側レプリケ
ータ12は、例えば一般的なコンピュータシステムで構
成することができ、CPU(Central Processing Unit)
、メモリ、ハードディスクといった記録および記憶媒
体、通信手段、タイマ、ユーザインターフェイスなどか
らなる。この図6に示される機能ブロックは、CPU上
で動作するアプリケーションソフトウェアにより実現さ
れ、各モジュールは、アプリケーションソフトウェア上
の機能的な単位であって、それぞれがソフトウェアから
なる。
【0048】送信側レプリケータ12は、更新検知モジ
ュール20、メッセージ生成モジュール21およびメッ
セージ放送モジュール22からなる。これらモジュール
20、21および22のそれぞれは、コンテナ階層に関
する処理を行うモジュールと、リーフ階層に関する処理
を行うモジュールとを有する。
【0049】更新検知モジュール20は、送信側サーバ
11を参照して、サーバ11上に管理されているディレ
クトリ構造に変化があったかどうかを検知するモジュー
ルで、コンテナ階層更新検知モジュール23とリーフ階
層更新検知モジュール24とからなる。コンテナ階層更
新検知モジュール23は、送信側サーバ11をモニタし
て、コンテナ階層の構造の変化を検知する。また、リー
フ階層更新検知モジュール24は、送信側サーバ11を
モニタして、リーフ階層の構造およびリーフエントリの
内容の変化を検知する。
【0050】メッセージ生成モジュール21は、更新検
知モジュール20によるディレクトリ構造の変化の検知
結果に基づく、ディレクトリ構造の差分更新情報が示さ
れたメッセージを生成するモジュールで、コンテナスト
ラクチャアップデートメッセージ生成モジュール25
と、リーフエントリアップデートメッセージ生成モジュ
ール26とからなる。コンテナストラクチャアップデー
トメッセージ生成モジュール25は、コンテナ階層更新
検知モジュール23の検知結果に基づき、コンテナ階層
における構造変化に関する差分更新情報が示されたメッ
セージを生成する。また、リーフエントリアップデート
メッセージ生成モジュール26は、リーフ階層更新検知
モジュール24の検知結果に基づき、リーフ階層におけ
る更新情報が示されたメッセージを生成する。
【0051】メッセージ放送モジュール22は、メッセ
ージ生成モジュール21で生成されたメッセージを放送
ネットワーク2に対して放送するモジュールで、コンテ
ナストラクチャアップデートメッセージ放送モジュール
27とリーフエントリアップデートメッセージ放送モジ
ュール28とからなる。コンテナストラクチャアップデ
ートメッセージ放送モジュール27は、上述した、コン
テナストラクチャアップデートメッセージ生成モジュー
ル25で生成されたメッセージを放送する。また、リー
フエントリアップデートメッセージ放送モジュール28
は、上述した、リーフエントリアップデートメッセージ
生成モジュール26で生成されたメッセージを放送す
る。なお、メッセージ放送モジュール22からの放送ネ
ットワーク2に対するメッセージの放送は、同一のメッ
セージが所定回数だけ、サイクリックに送信されて行わ
れる。
【0052】次に、受信側3の構成について、より具体
的に説明する。図7は、受信側クライアント15の機能
を説明するための機能ブロック図である。受信側クライ
アント15は、例えば一般的なコンピュータシステムで
構成することができ、CPU(Central Processing Uni
t) 、メモリ、ハードディスクといった記録および記憶
媒体、通信手段、ユーザインターフェイスなどからな
る。この図7に示される機能ブロックは、CPU上で動
作するアプリケーションソフトウェアにより実現され、
各モジュールは、アプリケーションソフトウェア上の機
能的な単位であって、それぞれがソフトウェアからな
る。
【0053】受信側クライアント15は、上述したよう
に、例えばWWWブラウザであり、供給されたコンテン
ツ、例えば画像データ、テキストデータ、音声データお
よび動画データを統一的に表示および再生することがで
きるようにされている。また、所定の入力手段を用いて
ユーザによって入力された指示に基づき、上述の表示な
らびに再生を制御することができる。
【0054】受信側クライアント15は、ディレクトリ
検索モジュール30、ユーザ対話管理モジュール31お
よびコンテンツ取得モジュール32とからなる。また、
ユーザ対話管理モジュール31に対して、例えばキーボ
ードなどのテキスト入力手段、マウスなどのポインティ
ングデバイスや表示装置などからなるユーザインターフ
ェイス33が接続される。ユーザの、受信側クライアン
ト15に対するコンテンツ検索要求の入力は、ユーザイ
ンターフェイス33を用いて、ユーザ対話モジュール3
1に対して対話形式で行われる。
【0055】ユーザ対話モジュール31に対してコンテ
ンツ検索要求が入力されると、ユーザ対話管理モジュー
ル31からディレクトリ検索モジュール30に対して、
コンテンツのアドレスを検索するため、コンテンツに対
応するディレクトリエントリを検索するよう依頼が出さ
れる。ディレクトリ検索モジュール30では、この検索
依頼に応じて、受信側サーバ16に対してディレクトリ
エントリ検索要求を送る。
【0056】受信側サーバ16での検索要求に基づくデ
ィレクトリエントリの検索結果がディレクトリ検索モジ
ュール30に返される。検索結果は、ディレクトリ検索
モジュール30からユーザ対話管理モジュール31に返
される。そして、検索結果のディレクトリエントリ情報
から、例えば検索結果がリーフエントリであれば、属性
の一つであるコンテンツのアドレス情報が取り出され
る。ユーザ対話管理モジュール31からコンテンツ取得
モジュール32に対して、取り出されたアドレス情報に
よって示されるコンテンツを取得するよう、コンテンツ
取得依頼が出される。
【0057】コンテンツ取得モジュール32では、受け
取ったコンテンツ取得依頼に基づき、コンテンツサーバ
35に対してコンテンツの取得要求を送る。コンテンツ
サーバ35は、受信側クライアント15と、例えばイン
ターネットといった双方向ネットワーク36を介して接
続されるサーバであり、ユーザに対してコンテンツを提
供する。コンテンツの提供は、双方向ネットワーク36
を介して行ってもいいし、放送ネットワーク2によって
行うこともできる。
【0058】コンテンツ取得要求に基づきコンテンツサ
ーバ35から取得されたコンテンツは、例えば双方向ネ
ットワーク36を介してコンテンツ取得モジュール32
に供給され、コンテンツ取得モジュール32からユーザ
対話管理モジュール31に返される。ユーザ対話管理モ
ジュール31では、受け取ったコンテンツをユーザイン
ターフェイス33に出力する。
【0059】なお、要求するコンテンツが放送ネットワ
ーク2で伝送されるものである場合には、コンテンツ取
得モジュール32は、放送ネットワーク2で放送される
所望のコンテンツを、コンテンツ取得依頼に基づき直接
的に取得するようにしてもよい。
【0060】図8は、受信側サーバ16の機能を説明す
るための機能ブロック図である。この受信側サーバ16
も、説明は省略するが、上述の受信側クライアント15
と同様に、一般的なコンピュータシステムによって構成
される。受信側サーバ16は、ディレクトリ更新要求処
理モジュール40、ディレクトリデータベース41およ
びディレクトリ検索要求処理モジュール42からなる。
【0061】ディレクトリデータベース41は、送信側
サーバ11で管理されるディレクトリ構造に基づくディ
レクトリ情報が格納されている。上述したように、受信
側レプリケータ17は、放送ネットワーク2を介して送
信側1から送信されたディレクトリ構造の差分更新情報
を受信する。詳細は後述するが、受信側レプリケータ1
7からディレクトリ更新要求処理モジュール40に対し
て、差分更新情報に基づきディレクトリデータベース4
1に格納されているディレクトリ情報の更新を行うよ
う、要求が出される。ディレクトリ更新要求処理モジュ
ール40では、この要求に基づき、差分更新情報を用い
てディレクトリデータベース41に格納されているディ
レクトリ情報の更新を行う。
【0062】一方、上述した受信側クライアント15か
らのディレクトリエントリの検索要求は、ディレクトリ
検索要求処理モジュール40に受け取られる。ディレク
トリ検索要求処理モジュール40によって、受け取った
検索要求に基づきディレクトリデータベース41が検索
される。検索した結果得られたディレクトリエントリ、
例えばリーフエントリ中のアドレス情報は、ディレクト
リ検索要求処理モジュール42から受信側クライアント
15に返される。
【0063】上述したように系を構成することで、ユー
ザは、受信側クライアント15によってディレクトリ情
報を検索し、検索結果として、所望のコンテンツが提供
されるアドレス情報を得ることができる。そして、ユー
ザは、得られたアドレス情報に基づき所望のコンテンツ
を取得することができる。また、ディレクトリ構造は、
常に送信側レプリケータ12によってモニタされ、ディ
レクトリ構造の差分更新情報および全構成情報がそれぞ
れに設定された間隔で送信され、放送ネットワーク2を
介して受信側レプリケータ17に供給される。ユーザ側
では、供給された差分更新情報および全構成情報に基づ
き、受信側レプリケータ17によってディレクトリデー
タベース41に格納されたディレクトリ情報が変更され
る。そのため、ユーザは、常に実際のディレクトリ構造
と同期したディレクトリ情報を、ディレクトリデータベ
ース41に保持することができる。
【0064】次に、図9、図10、図11および図12
を用いて、上述したディレクトリ構造の差分更新情報お
よび全構成情報について説明する。以下では、スキーマ
バージョンSvで特定されるあるコンテナ階層のコンテ
ナエントリXの配下に、コンテナエントリCまたはリー
フエントリlを追加または削除する処理を、 (Sv,X,〔+/−〕〔C/l〕) と記述する。このディレクトリ構造に対する処理を示す
記述は、この記述による処理で変化したディレクトリ構
造の、元の構造との差分を表しており、これを差分更新
情報として用いることができる。
【0065】一方、全構成情報は、ある時点でのディレ
クトリ構造を示す情報である。全構成情報をルートエン
トリとの差分であると考えることで、上述した差分更新
情報を用いて全構成情報を表現することができる。
【0066】スキーマバージョンSvは、ディレクトリ
構造の変更に伴い変化する値である。コンテナエントリ
X(またはC)は、コンテナエントリ名であり、ここで
は大文字のアルファベットで表す。リーフエントリl
は、リーフエントリ名であり、ここでは小文字のアルフ
ァベットで表す。エントリの追加は〔+〕で表され、削
除は〔−〕で表される。括弧〔〕中のスラッシュ記号
は、その両側に記された何方かが記述されることを示
す。なお、図9および図10において、二重線の四角
は、コンテナエントリを表し、単線の四角は、リーフエ
ントリを表す。ルートエントリは、接続線だけが示さ
れ、本体は省略されている。
【0067】図9Aにおいて、図示されないルートエン
トリの配下にコンテナエントリAのみが存在する、ディ
レクトリ構造100が構成されている。この状態をスキ
ーマバージョンSv=1とする。この状態に、上述の記
述に従い(1,A,+B)の処理を行う。すなわち、コ
ンテナエントリAの配下にコンテナエントリBが加えら
れる。すると、図9Bに示すディレクトリ構造101に
なる。図9Aの状態にコンテナエントリBが加えられた
ことで、コンテナエントリの階層イメージが変化したと
され、スキーマバージョンSv=2とされる。
【0068】図9Bの状態に、さらに(2,A,+a)
の処理を行う。すなわち、コンテナエントリAの配下に
リーフエントリaを加える。すると、図9Cに示すディ
レクトリ構造102になる。さらにまた、図9Cの状態
に(2,A,−a)の処理を行う。すなわち、リーフエ
ントリaを、コンテナエントリAの配下から削除する。
すると、図9Dに示すディレクトリ構造103になる。
さらに、図9Dの状態に(2,A,−B)の処理を行
う。すなわち、コンテナエントリBを、コンテナエント
リAの配下から削除する。すると、図9Eに示すディレ
クトリ構造104になる。
【0069】図9Eの状態では、コンテナエントリの階
層イメージが図9Dの状態から変化しているため、スキ
ーマバージョンSvが更新され、スキーマバージョンS
v=3になる。したがって、図9Eの状態において、コ
ンテナエントリAの配下にコンテナエントリCを加える
処理は、(3,A,+C)と記述できる。この処理を行
うと、図9Fに示されるディレクトリ構造105とな
る。
【0070】この図9の例では、(1,A,+B)、
(2,A,+a)、(2,A,−a)、(2,A,−
B)および(3,A+C)がそれぞれの段階での差分更
新情報とされる。
【0071】図10は、ディレクトリ構造を変更する別
の例を示す。上述の図9に示される例では、一度に一つ
の処理を行っていたが、図10では、2つずつの処理を
まとめて行っている。図10Aは、図示されないルート
エントリの配下にコンテナエントリAのみが存在してい
るディレクトリ106を示す。この状態がスキーマバー
ジョンSv=1とする。この図10Aの状態に対して、
(1,A,+B)および(1,A,+a)の処理を順に
行う。すなわち、コンテナエントリAの配下に、コンテ
ナエントリBとリーフエントリaとが追加される。する
と、図10Bに示すディレクトリ構造107となる。コ
ンテナエントリの階層イメージが変わり、スキーマバー
ジョンSv=2となる。
【0072】図10Bの状態に、さらに、(2,A,−
a)および(2,B,+b)の処理を順に行う。すなわ
ち、コンテナエントリAの配下からリーフエントリaを
削除し、その後、コンテナエントリBの配下にリーフエ
ントリbを追加する。すると、図10Cに示すディレク
トリ構造108となる。
【0073】図10Cの状態に対して、さらに、(2,
B,+C)および(2,C,+c)の処理を行う。すな
わち、コンテナエントリBの配下にコンテナエントリC
を追加した後に、追加されたコンテナエントリCの配下
にリーフエントリcを追加する。この処理においては、
追加されたコンテナエントリに対してさらにエントリが
追加されるため、処理の前後を入れ換えることができな
い。処理後、図10Dに示すディレクトリ構造109と
なり、コンテナエントリの階層イメージが変わったた
め、スキーマバージョンSvが更新され、スキーマバー
ジョンSv=3とされる。
【0074】この図10の例では、(1,A,+B)お
よび(1,A,+a)、(2,A,−a)および(2,
B,+b)、ならびに、(2,B,+C)および(2,
C,+c)がそれぞれの段階での差分更新情報とされ
る。上述したように、複数の処理を一つのディレクトリ
構造の更新処理としてまとめて行うときには、処理の順
序を考慮する必要がある。
【0075】図11は、上述した図9に対応した一例の
全構成情報を示す。全構成情報は、所定の周期Tで以て
送信側レプリケータ17から送信される。以下、全構成
情報が送信される周期Tを、全構成情報通知周期Tと称
する。図11において、図の左方向から右方向へ時間の
経過が表され、構造100、101、102、103お
よび104とディレクトリ構造が変化される間隔は、一
定であるものとする。また、ここでは、全構成情報通知
周期Tが構造100〜102、構造102〜104の間
隔と対応している。
【0076】上述したように、この例では、全構成情報
は、ある時点におけるディレクトリ構造の、ルートエン
トリからの差分情報として表される。したがって、構造
102に対応する全構成情報は、図11に示されるよう
に、処理の順に(0,root,+A)、(0,A,+
B)および(0,A,+a)と表すことができる。すな
わち、ルートエントリに対して、この順序で各処理がな
され、各エントリが追加されて、構造102が構成され
たように表現される。同様に、構造104は、ルートエ
ントリの配下にコンテナエントリAが存在するだけなの
で、構造104の時点に対応する全構成情報は、(0,
root,+A)と表現される。
【0077】なお、全構成情報通知周期Tではスキーマ
バージョンSvは、0にリセットされ、全構成情報にお
けるSvは常に0である。
【0078】図12は、上述した図10に対応した一例
の全構成情報を示す。この例では、構造106〜構造1
09の間隔が全構成情報通知周期T’と対応している。
構造109に対応する全構成情報は、処理の順に(0,
root,+A)、(0,A,+B)、(0,B,+
b)、(0,B,+C)および(0,C,+c)と表す
ことができる。
【0079】なお、ディレクトリ構造の差分更新情報お
よび全構成情報は、上述の例に限定されず、適用される
システムに応じて様々な形式とすることができる。
【0080】この発明が適用される系では、上述したよ
うに、差分更新情報および全構成情報は、送信側1から
受信側3に対して放送ネットワーク2を介して一方向的
に送信される。また、一つの送信側1に対して複数の受
信側3が存在し、複数の受信側3の稼働状態もそれぞれ
異なる。そのため、送信側1で管理されているディレク
トリ情報と、受信側3で管理されているディレクトリ情
報とを同期させる必要がある。
【0081】以下、送信側1の送信側サーバ11に格納
されたディレクトリ情報と、受信側3の受信側サーバ1
6に格納されたディレクトリ情報とを同期させ、ディレ
クトリ構造の同期管理方法について説明する。
【0082】最初に、図13のフローチャートを用いて
コンテナエントリの同期管理方法について説明する。先
ず、ステップS1で、送信側クライアント10によっ
て、送信側サーバ11で管理されているディレクトリ構
造の、コンテナ階層の構成が変更される。例えば、コン
テナエントリの配下に新たなコンテナエントリやリーフ
エントリが追加される処理や、コンテナエントリの配下
のコンテナエントリやリーフエントリが削除される処理
が行われる。
【0083】次のステップS2では、送信側サーバ11
に対してなされた変更が送信側レプリケータ12によっ
て検知され、検知結果に基づき、コンテナ階層構成の変
更によるコンテナ構造更新情報Msg.1が生成され
る。生成されたコンテナ構造更新情報Msg.1は、放
送ネットワーク2に対して放送される。コンテナ構造更
新情報Msg.1の放送は、同一の内容が所定回数、サ
イクリックに繰り返されて行われる。
【0084】放送されたコンテナ構造更新情報Msg.
1は、ステップS3で、受信側レプリケータ17によっ
て受信される。受信側レプリケータ17は、受信側サー
バ16に格納されたディレクトリ情報に管理されるコン
テナ階層構成を、受信したコンテナ構造更新情報Ms
g.1に基づき変更する。これにより、送信側1と受信
側3とで、ディレクトリ情報のコンテナ階層の構造の同
期がとられる。
【0085】コンテナ構造更新情報Msg.1のフォー
マットは、例えば、 このように定義される。「MessageID 」(メッセージI
D)は、このメッセージ(コンテナ構造更新情報Ms
g.1)の識別情報であって、例えば、このメッセージ
が生成される毎に1ずつ増加される整数である。また、
「差分更新情報」は、コンテナ階層構成の変更による、
上述したディレクトリ構造の差分更新情報である。
【0086】図13のフローチャートにおけるステップ
S2の処理を、図14のフローチャートを用いて、より
詳細に説明する。この図14のフローチャートによる処
理は、全て送信側レプリケータ12上で行われる。先
ず、ステップS10で、送信側サーバ11上のコンテナ
エントリの階層構成の情報が全て読み込まれる。読み込
まれたコンテナエントリの階層構成の情報は、送信側レ
プリケータ12が有する、例えばメモリやハードディス
クといった記録または記憶媒体に、コピー1として記憶
される。
【0087】コピー1が記憶されたら、次のステップS
11で、タイマが所定の時間にセットされ、起動され
る。ステップS12によって、タイマにセットされた所
定時間を超過したかどうかが判断され、所定時間を超過
したと判断されたなら、処理はステップS13に移行す
る。ステップS13では、再び送信側サーバ11上のコ
ンテナエントリの階層構成の情報が全て読み込まれる。
読み込まれたコンテナエントリの階層構造は、送信側レ
プリケータ12が有する、例えばメモリやハードディス
クといった記録または記憶媒体に、コピー2として記憶
される。
【0088】次のステップS14では、ステップS10
で記憶されたコピー1と、ステップS13で記憶された
コピー2とが比較される。比較の結果、両者に差分が無
いとされれば(ステップS15)、処理はステップS1
1へ戻され、再びタイマがセットされ、コピー2の記憶
がなされる。
【0089】一方、ステップS14で、コピー1とコピ
ー2との間に差分があるとされれば、処理はステップS
16に移行する。ステップS16では、コピー1とコピ
ー2との差分に基づき、差分更新情報が生成される。そ
して、この差分更新情報が記述されたコンテナ構造更新
情報Msg.1が生成される。生成されたコンテナ構造
更新情報Msg.1は、放送ネットワーク2に対して送
信され、放送される。放送されたコンテナ構造更新情報
Msg.1は、受信側レプリケータ17に受信される。
【0090】ステップS16でコンテナ構造更新情報M
sg.1が放送されると、次のステップS17で、コピ
ー1の内容がコピー2の内容で置き替えられ、処理はス
テップS11に戻される。
【0091】図13のフローチャートにおけるステップ
S3の処理を、図15のフローチャートを用いて、より
詳細に説明する。この図15のフローチャートによる処
理は、全て受信側レプリケータ17上で行われる。最初
のステップS20で、送信側レプリケータ12によって
放送ネットワーク2を介して放送されたコンテナ構造更
新情報Msg.1が、受信側レプリケータ17によって
受信される。
【0092】ステップS21で、ステップS20での受
信がコンテナ構造更新情報Msg.1の初回の受信かど
うかが判断される。そして、この受信が初回の受信で
と判断されたら、処理はステップS23に移行し、受
信されたコンテナ構造更新情報Msg.1のメッセージ
IDが受信側レプリケータ17が有する、例えばメモリ
やハードディスクといった記録または記憶媒体に、コピ
ー3として記憶される。
【0093】次のステップS24では、受信されたコン
テナ構造更新情報Msg.1の内容、すなわち、コンテ
ナ構造更新情報Msg.1に記述された差分更新情報に
基づき、受信側サーバ16で管理されているディレクト
リ情報が更新され、そのディレクトリ情報で示されるコ
ンテナ階層の構成が変更される。ステップS24の処理
の後、処理はステップS20に戻される。
【0094】一方、上述のステップS21で、ステップ
S20でのコンテナ構造更新情報Msg.1の受信が初
回の受信では無いと判断されたら、処理はステップS2
2に移行する。ステップS22では、受信されたコンテ
ナ構造更新情報Msg.1に記述されるメッセージID
と、前回の受信の際のステップS23の処理でコピー3
として記憶されたメッセージIDとが同一であるかどう
かが判断される。若し、同一であるとされれば、処理は
ステップS20に戻される。
【0095】一方、ステップS22で、両者のメッセー
ジIDが同一では無いとされれば、処理はステップS2
3に移行する。ステップS23では、上述したように、
メッセージIDが記憶媒体にコピー3として記憶され
る。この場合には、新たに受信されたメッセージID
で、前回受信され記憶されたメッセージIDが例えば上
書きされることになる。そして、次のステップS24
で、受信されたコンテナ構造更新情報Msg.1に基づ
き、受信側サーバ16上のコンテナエントリ階層の内容
が変更される。
【0096】次に、図16のフローチャートを用いてリ
ーフエントリの同期管理方法について説明する。先ず、
ステップS30で、送信側クライアント10によって、
送信側サーバ11で管理されているディレクトリ構造
の、あるコンテナエントリの配下のリーフエントリが変
更される。例えば、あるコンテナエントリの配下の新た
なリーフエントリの追加や、あるコンテナエントリの配
下のリーフエントリの削除や修正といった処理が行われ
る。
【0097】次のステップS31では、送信側サーバ1
1のあるコンテナエントリの配下のリーフエントリに対
してなされた変更が送信側レプリケータ12によって検
知される。そして、検知結果に基づき、あるコンテナエ
ントリ配下のリーフエントリの変更によるリーフ更新情
報Msg.x1が生成される。生成されたリーフ更新情
報Msg.x1は、放送ネットワーク2を介して複数の
受信側レプリケータ17に対してサイクリックに放送さ
れる。
【0098】放送されたリーフ更新情報Msg.x1
は、ステップS32で、受信側レプリケータ17によっ
て受信される。受信側レプリケータ17は、受信したリ
ーフ更新情報Msg.x1に基づき、受信側サーバ16
に格納されたディレクトリ情報に管理される、対応する
リーフエントリを変更する。これにより、送信側1と受
信側3とで、ディレクトリ情報のリーフエントリの同期
がとられる。
【0099】リーフ更新情報Msg.x1のフォーマッ
トは、例えば、 このように定義される。「MessageID 」(メッセージI
D)は、このメッセージ(リーフ更新情報Msg.x
1)の識別情報であって、例えば、このメッセージが生
成される毎に1ずつ増加される整数である。また、「差
分更新情報」は、上述したディレクトリ構造の差分更新
情報である。
【0100】図16のフローチャートにおけるステップ
S31の処理を、図17のフローチャートを用いて、よ
り詳細に説明する。この図17のフローチャートによる
処理は、全て送信側レプリケータ12上で行われる。先
ず、ステップS40で、送信側サーバ11上の、あるコ
ンテナエントリの配下のリーフエントリ名が全て読み込
まれる。読み込まれたリーフエントリ名は、送信側レプ
リケータ12が有する、例えばメモリやハードディスク
といった記録または記憶媒体に、コピー4として記憶さ
れる。
【0101】コピー1が記憶されたら、次のステップS
41で、タイマが所定の時間にセットされ、起動され
る。ステップS42によって、タイマにセットされた所
定時間を超過したかどうかが判断され、所定時間を超過
したと判断されたなら、処理はステップS43に移行す
る。ステップS43では、再び送信側サーバ11上の、
あるコンテナエントリの配下のリーフエントリ名が全て
読み込まれる。読み込まれたリーフエントリ名は、送信
側レプリケータ12が有する、例えばメモリやハードデ
ィスクといった記録または記憶媒体に、コピー5として
記憶される。
【0102】次のステップS44では、ステップS40
で記憶されたコピー4と、ステップS43で記憶された
コピー5とが比較される。比較の結果、両者の間に差分
が無いとされれば(ステップS45)、処理はステップ
S41へ戻され、再びタイマがセットされ、コピー5の
記憶が行われる。
【0103】一方、ステップS44で、コピー4とコピ
ー5との間に差分があるとされれば、処理はステップS
46に移行する。ステップS46では、コピー4とコピ
ー5との差分に基づき、差分更新情報が生成される。そ
して、この差分更新情報が記述されたリーフ更新情報M
sg.x1が生成される。生成されたリーフ更新情報M
sg.x1は、放送ネットワーク2に対して送信され、
放送される。放送されたリーフ更新情報Msg.x1
は、複数の受信側レプリケータ17に受信される。
【0104】ステップS46でリーフ更新情報Msg.
x1が放送されると、次のステップS47で、コピー4
の内容がコピー5の内容で書き替えられ、処理はステッ
プS41に戻される。
【0105】なお、上述の図17のフローチャートの処
理は、送信側レプリケータ12によって、送信側サーバ
11が管理するディレクトリ構造上の全てのコンテナエ
ントリに対して行われる。
【0106】ところで、受信側3では、受信されないリ
ーフ更新情報Msg.x1があると、その後に受信され
たリーフ更新情報Msg.x1に基づくリーフエントリ
の更新処理を行った際に、送信側におけるディレクトリ
構造の変化が正しく反映されずに、更新されたディレク
トリ構造に不整合を生ずるおそれがある。
【0107】そこで、上述したリーフ更新情報Msg.
x1に対して、さらに、当該リーフ更新情報Msg.x
1によるリーフエントリの更新処理を行う際に既に処理
されていなければならない差分更新情報を付加すること
ができる。以下では、あるリーフ更新情報によるリーフ
エントリの更新処理を行う際に既に処理されていなけれ
ばならない差分更新情報を、プリリクジットメッセージ
と称し、当該差分更新情報を示すメッセージIDを、プ
リリクジットメッセージIDと称する。
【0108】プリリクジットメッセージIDを用いた場
合の処理は、上述したプリリクジットメッセージIDを
用いない場合の処理と、以下に記す2点で異なる。1つ
は、上述の図13のフローチャートによる、コンテナ構
成更新情報に関する処理(ステップS2)が、所定周期
に設定されたタイマ(全構成情報通知周期タイマと称す
る)に基づき、所定周期でなされる点である。2つ目
は、上述の図16でフローチャートによる、リーフ更新
情報に関する処理が各コンテナエントリ毎に行われる点
である。
【0109】コンテナ構成更新情報Msg.1は、コン
テナエントリの更新が検知される毎に、更新があった分
だけが差分更新情報として放送されると共に、が全構成
情報通知周期タイマで示される周期で、ディレクトリ構
造の全構成情報、すなわち、ルートエントリからの差分
情報が放送される。図18は、全構成情報通知周期タイ
マを用いた場合の、上述した図13のフローチャートの
ステップS2に対応した、コンテナ構成更新情報Ms
g.1の生成ならびに放送の一例の処理を示すフローチ
ャートである。
【0110】図18のフローチャートによる処理は、全
て送信側レプリケータ12上で行われる。先ず、最初の
ステップS100で、全構成情報通知周期Tを計測する
全構成情報通知周期タイマT1 を、後述のステップS1
02でセットされるタイマT2 の整数倍の時間にセット
され、タイマT1 が起動される。なお、全構成情報通知
周期タイマT1 の値の詳細な設定方法については、後述
する。
【0111】タイマT1 がセットされると、次のステッ
プS101で、送信側サーバ11上のコンテナエントリ
の階層構成の情報が全て読み込まれる。読み込まれたコ
ンテナエントリの階層構成の情報は、送信側レプリケー
タ12が有する、例えばメモリやハードディスクといっ
た記録または記憶媒体に、コピー6として記憶される。
【0112】コピー6が記憶されたら、次のステップS
102で、タイマT2 が所定の時間にセットされ、起動
され、その次のステップS103では、上述のステップ
S100でセットされた全構成情報通知周期タイマT1
若しくはタイマT2 の何れかがセットされた時間を超過
するまで待機される。タイマT1 若しくはタイマT2
何れかがセットされた時間を超過したら、処理はステッ
プS104に移行する。
【0113】ステップS104では、上述のステップS
103で超過したタイマが全構成情報通知周期タイマT
1 であるかどうかが判断される。若し、セットされた時
間を超過したタイマがタイマT1 ではない、すなわち、
タイマT2 であると判断された場合には、処理はステッ
プS106に移行する。
【0114】一方、ステップS104で、全構成情報通
知周期タイマT1 が超過したと判断されれば、処理はス
テップS105に移行し、上述のステップS101で記
憶されたコピー6の内容がクリアされる。クリアされる
ことによって、コピー6の内容は、ルートエントリのみ
とされる。コピー6の内容がクリアされると、処理はス
テップS106に移行する。
【0115】ステップS106では、再び送信側サーバ
11上のコンテナエントリの階層構成の情報が全て読み
込まれる。読み込まれたコンテナエントリの階層構造
は、送信側レプリケータ12が有する、例えばメモリや
ハードディスクといった記録または記憶媒体に、コピー
7として記憶される。
【0116】次のステップS107では、上述したコピ
ー6と、ステップS106で記憶されたコピー7とが比
較される。若し、比較の結果、両者に差分が無いとされ
れば(ステップS108)、処理はステップS100へ
戻され、再び全構成情報通知周期タイマT1 がセットさ
れ、上述した、以降の処理が行われる。
【0117】なお、上述のステップS104により全構
成情報通知周期タイマT1 が超過し、ステップS105
でコピー6の内容がクリアされている場合、ステップS
107のコピー6とコピー7との比較により、ルートエ
ントリに対しての、コピー2として記憶されたコンテナ
エントリの階層構造の差分が求められることになる。
【0118】一方、ステップS108で、コピー6とコ
ピー7との間に差分があると判断されれば、処理はステ
ップS109に移行する。ステップS109では、コピ
ー6とコピー7との差分に基づき、差分更新情報が生成
される。そして、この差分更新情報が記述されたコンテ
ナ構造更新情報Msg.1が生成される。生成されたコ
ンテナ構造更新情報Msg.1は、放送ネットワーク2
に対して送信され、放送される。放送されたコンテナ構
造更新情報Msg.1は、受信側レプリケータ17に受
信される。
【0119】ステップS109でコンテナ構造更新情報
Msg.1が放送されると、次のステップS110で、
コピー6の内容がコピー7の内容で置き替えられ、処理
はステップS100に戻される。
【0120】なお、この例における受信側レプリケータ
17での、上述した図13のフローチャートのステップ
S3に対応した処理は、上述した図15のフローチャー
トに従って行われる。
【0121】プリリクジットメッセージIDを用いるこ
の例では、リーフ更新情報Msg.x1に、上述したプ
リリクジットメッセージIDリストを追加して、プリリ
クジットメッセージIDリスト付きリーフ更新情報Ms
g.x1を作成する。リーフ更新情報Msg.x1にプ
リリクジットメッセージIDリストが追加された、プリ
リクジットメッセージIDリスト付きリーフ更新情報M
sg.x1は、各コンテナエントリのそれぞれについ
て、所定間隔で送信側レプリケータ12から受信側レプ
リケータ17に放送される。以下、繁雑さを避けるため
に、「プリリクジットメッセージIDリスト付きリーフ
更新情報Msg.x1」を、「リーフ更新情報Msg.
x1”」と略称する。
【0122】プリリクジットメッセージは、送信側レプ
リケータ12において、コンテナエントリの配下のリー
フエントリに対してなされた変更に基づき生成されたリ
ーフ更新情報Msg.x1の履歴を、各コンテナエント
リ毎に一覧した差分更新通知履歴テーブルを参照して作
成される。差分更新通知履歴テーブルの一例を図19に
示す。このように、差分更新通知履歴テーブルには、コ
ンテナエントリ名と、そのコンテナエントリの配下のリ
ーフエントリの変更に伴い生成されたリーフ更新情報M
sg.x1のメッセージIDのリストが、各コンテナエ
ントリについて記述されている。
【0123】送信側レプリケータ12では、リーフ更新
情報Msg.x1を作成する際に、この差分更新通知履
歴テーブルを参照し、対応するコンテナエントリ配下の
リーフエントリに関する、最新のものから所定個前まで
のリーフ更新情報Msg.x1のメッセージIDを取得
する。取得された複数のメッセージIDは、プリリクジ
ットメッセージIDとして一覧され、プリリクジットメ
ッセージIDリストが作成される。
【0124】リーフ更新情報Msg.x1に対してプリ
リクジットメッセージIDリストが追加された、上述の
リーフ更新情報Msg.x1”のフォーマットは、 このようになる。メッセージID(MessageID) および差
分更新情報は、上述したリーフ更新情報Msg.x1と
同等のものである。
【0125】プリリクジットメッセージIDリストを用
いた場合の、図16のフローチャートにおけるステップ
S31の処理を、図20のフローチャートを用いて、よ
り詳細に説明する。この図20のフローチャートによる
処理は、全て送信側レプリケータ12上で行われる。図
20のフローチャートによる処理は、送信側レプリケー
タ12によって、送信側サーバ11が管理するディレク
トリ構造上の全てのコンテナエントリに対して行われ
る。
【0126】先ず、最初のステップS120で、全構成
情報通知周期Tを計測する全構成情報通知周期タイマT
1 ’を、後述のステップS122でセットされるタイマ
2の整数倍の時間にセットされ、タイマT1 が起動さ
れる。なお、詳細は後述するが、全構成情報通知周期タ
イマT1 ’は、上述した全構成情報通知周期タイマT1
と別個に時間をセットすることができる。全構成情報通
知周期タイマT1 の設定方法については、後述する。
【0127】タイマT1 ’がセットされると、次のステ
ップS121で、送信側サーバ11上の、あるコンテナ
エントリ(コンテナエントリAとする)の配下のリーフ
エントリ名が全て読み込まれる。読み込まれたリーフエ
ントリ名は、送信側レプリケータ12が有する、例えば
メモリやハードディスクといった記録または記憶媒体
に、コピー8として記憶される。
【0128】コピー8が記憶されたら、次のステップS
122で、タイマT2 が所定の時間にセットされ、起動
され、その次のステップS123では、上述のステップ
S120でセットされた全構成情報通知周期タイマ
1 ’若しくはタイマT2 の何れかがセットされた時間
を超過するまで待機される。タイマT1 ’若しくはタイ
マT2 の何れかがセットされた時間を超過したら、処理
はステップS124に移行する。
【0129】ステップS124では、上述のステップS
123で超過したタイマが全構成情報通知周期タイマT
1 ’であるかどうかが判断される。若し、セットされた
時間を超過したタイマがタイマT1 ’ではない、すなわ
ち、タイマT2 であると判断された場合には、処理はス
テップS126に移行する。
【0130】一方、ステップS124で、全構成情報通
知周期タイマT1 ’が超過したと判断されれば、処理は
ステップS125に移行し、上述のステップS121で
記憶されたコピー8の内容がクリアされる。クリアされ
ることによって、コピー8の内容は、上述したコンテナ
エントリAのみとされる。コピー8の内容がクリアされ
所定のコンテナエントリのみとされると、処理はステッ
プS126に移行する。
【0131】ステップS126では、再び送信側サーバ
11上の、あるコンテナエントリ(この例ではコンテナ
エントリA)の配下のリーフエントリ名が全て読み込ま
れる。読み込まれたリーフエントリ名は、送信側レプリ
ケータ12が有する、例えばメモリやハードディスクと
いった記録または記憶媒体に、コピー9として記憶され
る。
【0132】次のステップS127では、上述したコピ
ー8と、ステップS126で記憶されたコピー9とが比
較される。比較の結果、両者の間に差分が無いとされれ
ば(ステップS128)、処理はステップS120へ戻
され、再び全構成情報通知周期タイマT1 ’がセットさ
れ、上述した、以降の処理が行われる。
【0133】一方、ステップS128で、コピー8とコ
ピー9との間に差分があるとされれば、処理はステップ
S129に移行する。ステップS129では、上述した
差分更新通知履歴テーブルを参照し、対象としているコ
ンテナエントリAに対応するリーフ更新情報Msg.x
1のメッセージIDのリストを取得する。次のステップ
S130で、取得されたメッセージIDのリストをプリ
リクジットメッセージIDリストとしてリーフ更新情報
Msg.x1”が生成され、放送される。
【0134】ステップS130で生成されたリーフ更新
情報Msg.x1”は、ステップS131で、差分更新
通知履歴テーブルの対象となるコンテナエントリのメッ
セージIDのリストに追記される。
【0135】ステップS131で、差分更新通知履歴テ
ーブルへのメッセージIDの追記が行われると、次のス
テップ132で、コピー8の内容がコピー9の内容で書
き替えられ、処理はステップS120に戻される。
【0136】なお、上述のステップS124で全構成情
報通知周期タイマT1 ’が超過し、次のステップS12
5でコピー8の内容がクリアされた場合には、ステップ
SステップS129で生成される差分更新情報は、配下
の情報がクリアされたコンテナエントリに対して、新た
にリーフエントリを追加するようになされる。
【0137】上述のフローチャート中のステップS12
9の処理において、送信側レプリケータ12では、過去
において放送されたリーフ更新情報Msg.x1”を保
存している必要がある。そのため、送信側レプリケータ
12では、上述した図20で示されるフローチャートの
ステップS130の処理を、図21に示すフローチャー
トに従って行う。
【0138】先ず、送信側レプリケータ12において、
例えばメモリやハードディスクなどに、リポジトリと称
する所定の記憶領域を設定する。図21において、最初
のステップS90で、図20で上述したステップS12
9で、差分更新通知履歴テーブルを参照して取得され
た、対象コンテナエントリに対応するリーフ更新情報M
sg.x1のメッセージIDのリストに列挙されている
メッセージIDを、プリリクジットメッセージIDとし
て、差分更新情報を記述したリーフ更新情報Msg.x
1”を生成する。次のステップS91で、生成されたリ
ーフ更新情報Msg.x1”がリポジトリに格納され
る。そして、次のステップS92で、ステップS90で
生成されたリーフ更新情報Msg.x1”が放送ネット
ワーク2を介して放送される。
【0139】プリリクジットメッセージIDリストを用
いた場合の、図16のフローチャートにおけるステップ
S32の処理を、図22のフローチャートを用いて、よ
り詳細に説明する。この図22のフローチャートによる
処理は、全て受信側レプリケータ17上で行われる。最
初のステップS80で、送信側レプリケータ12によっ
て放送ネットワーク2を介して放送されたリーフ更新情
報Msg.x1”が、受信側レプリケータ17によって
受信される。
【0140】ステップS81で、ステップS80での受
信がリーフ更新情報Msg.x1”の初回の受信である
かどうかが判断される。若し、この受信が初回の受信で
あると判断されたら、処理はステップS85に移行す
る。ステップS85では、受信されたリーフ更新情報M
sg.x1”のメッセージIDが、受信側レプリケータ
17が有する例えばメモリやハードディスクといった記
録または記憶媒体に上に形成される、メッセージIDリ
ストに追記記録される。
【0141】次のステップS86では、受信されたリー
フ更新情報Msg.x1”の内容、すなわち、リーフ更
新情報Msg.x1”に記述された差分更新情報に基づ
き、受信側サーバ16で管理されているディレクトリ情
報のうち、対応するリーフエントリの内容が変更され
る。ステップS86の処理の後、処理はステップS80
に戻される。
【0142】一方、上述のステップS81で、ステップ
S80でのリーフ更新情報Msg.x1”の受信が初回
の受信では無いと判断されたら、処理はステップS82
に移行する。ステップS82では、メッセージIDリス
トが参照され、ステップS80で受信されたリーフ更新
情報Msg.x1”のメッセージIDがメッセージID
リスト上に存在するかどうかが判断される。若し、存在
すると判断されたら、処理はステップS80に戻され
る。
【0143】一方、ステップS82でメッセージIDリ
スト上に受信したリーフ更新情報Msg.x1”のメッ
セージIDが存在しないと判断されたら、処理はステッ
プS83に移行する。ステップS83では、受信したリ
ーフ更新情報Msg.x1”のプリリクジットメッセー
ジIDリスト上のメッセージIDのうち、メッセージI
Dリスト上に無いものがあるかどうかが判断される。若
し、無い、すなわち、プリリクジットメッセージIDリ
スト上のメッセージIDが全てメッセージIDリストに
存在すると判断されたら、処理は上述したステップS8
5に移行する。
【0144】一方、ステップS83で、受信したリーフ
更新情報Msg.x1”のプリリクジットメッセージI
Dリスト上のメッセージIDのうち、メッセージIDリ
ストに無いものがあると判断されれば、処理はステップ
S84に移行する。ステップS84では、メッセージI
Dリストに無いメッセージIDを有するリーフ更新情報
Msg.x1”の取得がなされる。
【0145】このステップS84によるリーフ更新情報
Msg.x1”の取得は、例えば双方向に通信が可能な
双方向ネットワークで送信側レプリケータ12と受信側
レプリケータ17とを接続し、この双方向ネットワーク
を用いて行うことができる。例えば、受信側レプリケー
タ17から送信側レプリケータ12に対して、メッセー
ジIDリストに無いメッセージIDを有するリーフ更新
情報Msg.x1”が、双方向ネットワークを介して要
求される。送信側レプリケータ12では、この要求に応
じて、該当するリーフ更新情報Msg.x1”を双方向
ネットワークを介して受信側レプリケータ17に送信す
る。
【0146】また、ステップS84によるリーフ更新情
報Msg.x1”の取得は、上述に限らず、双方向ネッ
トワークでは、受信側レプリケータ17から送信側レプ
リケータ12に対する、メッセージIDリストに無いメ
ッセージIDを有するリーフ更新情報Msg.x1”の
要求のみ行い、送信側レプリケータ12において、該当
するリーフ更新情報Msg.x1”を放送ネットワーク
2を介して放送するようにしてもよい。
【0147】ところで、上述したように、図16のフロ
ーチャート中のステップS31による、リーフ更新情報
Msg.x1の放送は、送信側1で管理されるディレク
トリ構造中の、全コンテナエントリのそれぞれに関して
行われ、放送されるリーフ更新情報Msg.x1は、膨
大な量になることが予想される。したがって、受信側3
では、必要とされている、すなわち、頻繁に照会される
コンテナエントリの配下のリーフエントリに対するリー
フ更新情報Msg.x1のみを、放送された多数のリー
フ更新情報Msg.x1から、効率よくフィルタ処理す
る必要がある。
【0148】以下に、リーフ更新情報Msg.x1に対
して、効率的にフィルタ処理を行う方法について説明す
る。送信側レプリケータ12は、放送されるリーフ更新
情報Msg.x1に対して、受信側レプリケータ17に
おいてフィルタ処理を行うためのフィルタリングマスク
を付加する。フィルタリングマスクを解釈するためのマ
スクスキーマ構造と、マスクスキーマ構造を送信側レプ
リケータ12から受信側レプリケータ17に通知する方
法などについては、後述する。
【0149】リーフ更新情報Msg.x1にフィルタリ
ングマスクを付加したメッセージ(リーフ更新情報Ms
g.x1’とする)の構造を、次のように定義し、上述
のリーフ更新情報Msg.x1を全てこのリーフ更新情
報Msg.x1’で置き替えて考える。すなわち、リー
フ更新情報Msg.x1’は、 このように定義される。「MessageID 」(メッセージI
D)は、上述のリーフ更新情報Msg.x1の場合と同
様に、このメッセージ(リーフ更新情報Msg.x
1’)の識別情報であって、例えば、このメッセージが
生成される毎に1ずつ増加される整数である。「差分更
新情報」は、ここに記述されるフィルタリングマスクで
特定されるコンテナエントリ配下のリーフエントリの、
追加、削除および属性変更といった手続の情報である。
【0150】「FilteringMask 」(フィルタリングマス
ク)の構造は、次のように定義される。すなわち、フィ
ルタリングマスクは、 このように定義される。「MaskSchema Version」(マス
クスキーマバージョン)は、例えば上述のコンテナ構造
更新情報Msg.1におけるメッセージIDに相当し、
例えばこのフィルタリングマスクが生成される毎に1、
増加される値である。「Mask Value」(マスク値)は、
例えばビット列あるいはバイト単位で表されるマスクの
値である。
【0151】なお、マスク値の構造は、マスクスキーマ
バージョンによって対応付けられるマスクスキーマ(後
述する)によって規定される。マスクスキーマは、後述
する別のメッセージによって送信側レプリケータ12か
ら受信側レプリケータ17に通知される。
【0152】マスク値の割当方法について説明する。こ
の例では、あるコンテナエントリの配下のコンテナエン
トリのそれぞれを、所定ビット数からなるビット列で識
別する。受信側レプリケータ17では、受信されたリー
フ更新情報Msg.x1’中に記述されるマスク値を参
照することによってフィルタ処理を行い、必要なリーフ
更新情報Msg.x1’を選択的に抽出することができ
る。
【0153】フィルタリングマスクのマスク値のビット
配列構造は、コンテナエントリの階層構造に対応させて
決定される。例えば図23Aに一例が示されるように、
図3で説明したエントリ名の記述方法に倣い、上位のコ
ンテナエントリXの配下のエントリX.A、X.B、
X.C、X.DおよびX.Eを互いに識別するために、
それぞれ3ビットのマスク値(000)、(001)、
(010)、(011)および(100)が割り当てら
れる。なお、〔... 〕は、より上位のコンテナエントリ
が存在することを示す。
【0154】このようにマスク値が与えられた、コンテ
ナエントリXの配下のコンテナエントリに対して、エン
トリの追加や削除が行われた場合、図24のフローチャ
ートに従って処理が行われ、コンテナエントリの増減に
応じてマスク値の割り当てを行う。なお、以下では、コ
ンテナエントリの追加や削除が行われる前のコンテナ階
層を、更新前コンテナ階層と称する。更新前コンテナ階
層のマスク桁数M’は、送信側レプリケータ12の例え
ばメモリに記憶されているものとする。
【0155】先ず、最初のステップS60で、送信側レ
プリケータ12によって、対象となるコンテナエントリ
の配下のコンテナエントリの数Nが取得される。コンテ
ナエントリ中の、配下のコンテナエントリのリストを参
照することで、コンテナエントリ数Nが求められる。次
のステップS61では、N個の要素を一意に識別可能な
ビット数Mが選ばれ、マスクの桁数がM桁とされる。例
えば、上述した図23Aの例では、コンテナエントリX
は、配下のコンテナエントリを5個有しているので、5
個を一意に識別可能なビット数〔3〕がマスクの桁数と
される。
【0156】次に、ステップS62で、上述のステップ
S61で割り当てられたビット数Mが、対応する更新前
コンテナ階層に割り当てられたマスク桁数M’と同一か
どうかが判断される。若し、マスク桁数Mとマスク桁数
M’とが同一であれば、処理はステップS63に移行す
る。
【0157】ステップS63では、更新後のコンテナ階
層のコンテナエントリのうち、更新前コンテナ階層のコ
ンテナエントリに対応するエントリには、同一のマスク
値を割り当てる。さらに、次のステップS64で、例え
ば更新後のコンテナ階層に新規にコンテナエントリの追
加が起こったなどして、更新後のコンテナ階層に、更新
前コンテナ階層に対応するコンテナエントリが存在しな
いコンテナエントリがあった場合、そのコンテナエント
リに対して、同一のコンテナ階層の他のコンテナエント
リのマスク値と重複しないようなマスク値が与えられ
る。
【0158】一方、上述のステップS62で、マスク桁
数Mとマスク桁数M’とが同一ではないと判断された
ら、処理はステップS65に移行し、当該コンテナ階層
の全コンテナエントリのそれぞれに対して、一意にマス
ク値が与えられる。
【0159】例えば、上述の図23Aの状態に、新たに
コンテナエントリ”... X.F”が追加され、図23B
のようなコンテナ階層になったとする。コンテナエント
リ”... X”の配下のコンテナエントリ数Nは、6であ
り、一意に表現するためには3ビットが必要とされ、更
新後のコンテナエントリ”... X”の配下のコンテナ階
層のマスク桁数M=3でる。更新前コンテナ階層のマス
ク桁数M’=3であって、マスク桁数M’とマスク桁数
Mとは等しい。したがって、図23Bに示される各コン
テナエントリ”... X.A”、”... X.B”、”...
X.C”、”... X.D”および”... X.E”は、更
新前コンテナ階層の対応するエントリのマスク値がそれ
ぞれ割り当てられる(ステップS63)。一方、新規に
追加されたコンテナエントリ”... X.F”は、同じコ
ンテナ階層の他のコンテナエントリと重複しないよう
に、マスク値(101)が割り当てられる(ステップS
64)。
【0160】また例えば、上述の図23Aの状態から、
コンテナエントリ”... X.C”を削除して、図23C
のようなコンテナ階層になったとする。この場合、コン
テナエントリ”... X”配下のコンテナエントリ数N
は、4であり、2ビットのマスク桁数Mで各コンテナエ
ントリを識別可能なので、更新後のコンテナ階層のマス
ク桁数M=2である。一方、更新前コンテナ階層のマス
ク桁数M’=3であって、更新前と更新後とで、マスク
桁数が異なる。したがって、ステップS65の処理によ
って、当該階層の全エントリに、マスク桁数M=2で新
たにマスク値が割り当てられる。
【0161】さらに、図23Cの状態に、新たにコンテ
ナエントリ”... X.G”が追加され、図23Dの状態
になったとする。この場合、コンテナエントリ”...
X”配下のコンテナエントリ数Nは5であり、コンテナ
エントリを互いに識別するためには、マスク桁数M=3
とする必要がある。マスク桁数Mが更新前のマスク桁数
M’=2と異なるため、ステップS65の処理によっ
て、コンテナエントリ”... X”の配下の全コンテナエ
ントリに、新たにマスク値が割り当てられる。
【0162】マスク値のビットアサインは、ディレクト
リ構造の上位側から、コンテナ階層順にシリアルになさ
れる。一方、この実施の一形態では、上述のように、同
一階層に存在するエントリ数によってマスク桁数が異な
る。また、エントリの削除や追加などによって、コンテ
ナ階層中のエントリ数が変化し、それに伴いマスク桁数
が変化する。そのため、マスク値を表すビット列中のど
のビットがどのコンテナエントリ(あるいはコンテナ階
層)に対応するかを判断し、マスク値を解釈するための
情報機構が必要となる。
【0163】この実施の一形態では、マスク値を解釈す
るための情報機構として、次に示すマスクスキーマ(Mas
kSchema)を定義する。マスクスキーマは、 このように定義される。「MaskSchema Version」(マス
クスキーマバージョン)は、例えば上述のコンテナ構造
更新情報Msg.1におけるメッセージIDに相当し、
例えば対応するフィルタリングマスクが生成される毎に
1、増加される値である。「TotalMaskLength 」(全マ
スク長)は、全体のコンテナ階層に対応する、マスク値
全体のビット長を表す。すなわち、全マスク長は、ディ
レクトリ構造の全ての階層を表現するために必要なビッ
ト数に対応する。「Set of ContainerEntryMaskSchema
」(セットオブコンテナエントリマスクスキーマ)
は、後述する「 ContainerEntryMaskSchema 」(コンテ
ナエントリマスクスキーマ)の配列を表す。
【0164】上述のコンテナエントリマスクスキーマ
は、あるコンテナエントリに対応するフィルタリングマ
スクを規定する。すなわち、コンテナエントリマスクス
キーマは、 このように定義される。「ContainerEntryName」(コン
テナエントリ名)は、対象となるコンテナエントリのエ
ントリ名を表す文字列である。「OffsetLength」(オフ
セット長)は、このコンテナエントリに対応するフィル
タリングマスクの、全マスク値の最初のビットからのオ
フセット値であり、「MaskLength」(マスク長)は、マ
スク値の桁数(ビット長)である。「AssignedMaskValu
e 」(割り当てマスク値)は、対象となるコンテナエン
トリに割り当てられたマスク値であり、ビット列で表さ
れる。
【0165】図25を用いて、コンテナエントリマスク
スキーマの符号化について説明する。図25Aは、上述
の図23Aに対応する図であって、上位のコンテナエン
トリ”... X”の配下に、コンテナエントリ名”...
X.A”、”... X.B”、”... X.C”、”...
X.D”および”... X.E”の5つのコンテナエント
リが存在し、それぞれ3桁のマスク長で以てマスク値が
割り当てられている。なお、ここでは説明のため、これ
ら5つのコンテナエントリは、配下に他のエントリを有
しないものとする。
【0166】図25Bは、コンテナエントリ”... X.
C”のマスク値の一例を示す。この例では、オフセット
長が77ビットであることから、コンテナエント
リ”... X.C”に3ビットのマスク長で割り当てられ
た割り当てマスク値が、コンテナエントリ”... X.
C”のマスク値の78ビット目から開始される3ビット
であることが分かる。オフセット長に含まれる77ビッ
トのマスク値は、コンテナエントリ”... X.C”より
上位のコンテナエントリに対応する割り当てマスク値で
ある。
【0167】このように、マスク値における対象コンテ
ナエントリの割り当てマスク値の位置が規定され、コン
テナエントリマスクスキーマが符号化される。
【0168】コンテナエントリマスクスキーマのより具
体的な例を示す。上述したコンテナエントリ”... X.
C”に対応するコンテナエントリマスクスキーマは、例
えば、 このようになる。なお、括弧()内は、説明のためのもの
であって、実際に記述する必要は無い。
【0169】また、図25Aに示されるコンテナエント
リ”... X.Dに対応するコンテナエントリマスクスキ
ーマは、例えば、 このようになる。
【0170】このときのマスクスキーマは、例えばマス
クスキーマバージョンを498、全マスク長を134ビ
ットとした場合、 このようになる。上述の例では、コンテナエント
リ”... X.Cおよび”... X.Dのコンテナエントリ
マスクスキーマがマスクスキーマ中に記述されている
が、〔....〕の部分には、さらに他のコンテナエントリ
マスクスキーマが記述される。この例で分かるように、
マスクスキーマには、一つのディレクトリ構造における
全コンテナエントリに関するコンテナエントリマスクス
キーマが記述される。
【0171】なお、この例で、全マスク長が134ビッ
トとなっているのに対して、コンテナエントリ”...
X.Cおよび”... X.Dについてのコンテナエントリ
マスクスキーマでは、オフセット値が77ビットおよび
マスク長が3ビットの、合計で80ビットである。これ
は、これらコンテナエントリ”... X.Cおよび”...
X.Dの配下にも、さらにコンテナ階層が存在すること
を示している。
【0172】上述したマスクスキーマにおいて、コンテ
ナエントリ”... X.Cに対応するフィルタリングマス
クの符号化は、例えば、 このようになる。なお、マスク値(Mask Value)は、〔0
11〕以外の部分も全て、他の階層のコンテナエントリ
の割り当てマスク値からなるビットで埋められる。
【0173】同様に、コンテナエントリ”... X.Dに
対応するフィルタリングマスクの符号化は、例えば、 このようになる。
【0174】送信側レプリケータ12では、送信側サー
バ11をモニタして、コンテナエントリの階層構造の変
更を検知して、上述したマスクスキーマの変更を行う。
したがって、受信側3において適切なフィルタ処理を行
うためには、送信側レプリケータ12によって、階層構
造の変更に基づく差分更新情報の通知と共に、変更され
たマスクスキーマが受信側レプリケータ17に通知され
る必要がある。
【0175】この実施の一形態では、マスクスキーマを
送信側レプリケータ12から受信側レプリケータ17に
通知するために、上述したコンテナ構造更新情報Ms
g.1の構造に対して、マスクスキーマ構造を追加す
る。マスクスキーマ構造を追加されたコンテナ構造更新
情報Msg.1’を、 このように定義する。マスクスキーマは、コンテナ階層
の構成が変更される毎に変更される可能性がある。その
ため、このコンテナ構造更新情報Msg.1’も、コン
テナ階層の構成の変更に応じて生成される。「MessageI
D 」(メッセージID)は、コンテナ構造更新情報Ms
g.1’が生成される毎に1ずつ増加される整数であ
る。以下では、上述したコンテナ構造更新情報Msg.
1を、全てこのコンテナ構造更新情報Msg.1’に置
き替えるものとする。
【0176】送信側レプリケータ12では、上述した図
17のフローチャートにおけるステップS46で、コン
テナ階層に対応させたフィルタリングマスクが付加され
たメッセージである、リーフ更新情報Msg.x1’を
生成し、受信側レプリケータ17に放送している。ここ
で、受信側3では、リーフ更新情報Msg.x1’によ
る受信側レプリケータ17でのフィルタ処理を行う前
に、受信側クライアント15が必要としているコンテナ
階層の対象部分を特定しておく必要がある。
【0177】このため、受信側レプリケータ17におい
て、対象となるコンテナ階層をフィルタ処理するための
マスクを列挙したリストを作成する。このリストを、タ
ーゲットマスクリストと称する。
【0178】図26を用いてターゲットマスクリストに
ついて説明する。先ず、図26Aに示されるようなディ
レクトリ構造を想定する。図26Aのディレクトリ階層
は、最上位のルートエントリ以外は全てコンテナエント
リで構成されているものとする。各四角はコンテナエン
トリを表し、二重線の四角で示されるコンテナエントリ
は、例えばユーザの嗜好に基づき受信側クライアント1
5でフィルタ処理を行うように特定されたエントリであ
る。各エントリ内に表示された数字は、当該エントリ毎
に割り当てられたマスク値である。
【0179】図26Aに示されるように、ユーザの嗜好
に基づきフィルタ処理するように受信側クライアント1
5で特定されたコンテナエントリのそれぞれに対して、
マスク1〜5が割り当てられている。このディレクトリ
構造において、マスク1〜5の全マスク長分のマスク値
は、ディレクトリ構造を上位側から辿り、マスク1が
〔000〕、マスク2が〔0010〕マスク3が〔01
0〕、マスク4が〔10000〕およびマスク5が〔1
0010〕となる。
【0180】図26Bは、このように特定されたマスク
がリストとされたターゲットマスクリストの一例を示
す。ターゲットマスクリストは、ディレクトリの構造を
特定するスキーマバージョンと、ユーザの嗜好などに基
づき受信側クライアント15で特定された上述したマス
ク値のリストとからなる。すなわち、このターゲットマ
スクリストは、スキーマバージョンで記述されたディレ
クトリ構造でのみ有効なリストである。
【0181】図27は、ターゲットマスクリストを作成
する処理のフローチャートである。このフローチャート
は、受信側レプリケータ17で実行される。先ず、最初
のステップS70で、受信側レプリケータ17によっ
て、コンテナ構造更新情報Msg.1’が受信される。
ステップS71で、ステップS70での受信がコンテナ
構造更新情報Msg.1’の初回の受信であるかどうか
が判断され、初回の受信であると判断されれば、処理は
ステップS73に移行する。
【0182】ステップS73では、受信されたコンテナ
構造更新情報Msg.1’のメッセージIDを、受信側
レプリケータ17が有する、例えばメモリやハードディ
スクといった記録または記憶媒体に、コピー10として
記憶される。
【0183】次のステップS74で、受信されたコンテ
ナ構造更新情報Msg.1’の内容に基づき、コンテナ
階層を生成する。生成されたコンテナ階層を示す情報が
受信側レプリケータ17から受信側クライアント15に
提示され、特定すべきコンテナエントリの選択が促され
る。例えば、受信側クライアント15では、所定の表示
手段を用いて、供給されたコンテナ階層を示す情報に基
づく表示を行う。ユーザは、この表示に基づき、所定の
方法で必要なコンテナエントリを選択する。選択された
コンテナエントリの情報は、受信側クライアント15か
ら受信側レプリケータ17に渡される。
【0184】なお、コンテナエントリの特定は、ユーザ
の直接的な選択によってなされるのに限定されない。例
えば、受信側クライアント15によって、ユーザが照会
を行ったコンテナエントリの情報を蓄積し、蓄積された
情報に基づきユーザの嗜好の傾向を学習して自動的に必
要と思われるコンテナエントリを選択するようにもでき
る。さらに、ユーザによる直接的な選択と、学習による
自動的な選択とを併用することもできる。
【0185】このようにして、ステップS74でコンテ
ナエントリが選択されると、ステップS75で、選択さ
れたコンテナ階層に対応するフィルタリングマスクが設
定される。設定されたフィルタリングマスクの一覧は、
ターゲットマスクリストとして、例えば受信側レプリケ
ータ17が有する、例えばメモリやハードディスクとい
った記録または記憶媒体に記憶される。
【0186】一方、上述のステップS71で、コンテナ
構造更新情報Msg.1’の受信が初回ではないと判断
されれば、処理はステップS72に移行する。ステップ
S72では、受信されたコンテナ構造更新情報Msg.
1’のメッセージIDが、前回までのコンテナ構造更新
情報Msg.1’の受信によりステップS73でコピー
10として記憶媒体に記憶されたメッセージIDと同一
かどうかが判断される。
【0187】若し、両者が同一であると判断されたら、
処理はステップS70に戻される。一方、ステップS7
3で両者が同一では無いと判断されたら、処理はステッ
プS74に移行し、今回受信されたコンテナ構造更新情
報Msg.1’のメッセージIDが前回までのメッセー
ジIDの代わりに記憶媒体に記憶され、今回受信された
コンテナ構造更新情報Msg.1’に基づき以降の処理
が行われる。
【0188】上述した、リーフ更新情報Msg.x1に
対してプリリクジットメッセージIDリストが追加され
たリーフ更新情報Msg.x1”に、さらにフィルタリ
ングマスクリストを追加した場合の、図16のフローチ
ャートにおけるステップS32の処理を、図28のフロ
ーチャートを用いて、より詳細に説明する。なお、プリ
リクジットメッセージIDリストとフィルタリングマス
クリストとが追加されたリーフ更新情報Msg.x1
を、以下では、リーフ更新情報Msg.x1#と称す
る。
【0189】図28のフローチャートによる処理は、全
て受信側レプリケータ17上で行われる。最初のステッ
プS280で、送信側レプリケータ12によって放送ネ
ットワーク2を介して放送されたリーフ更新情報Ms
g.x1#が、受信側レプリケータ17によって受信さ
れる。
【0190】次のステップS281で、ステップS28
0で受信したリーフ更新情報Msg.x1#のフィルタ
リングマスクがターゲットマスクリスト中に存在するか
どうかが判断される。若し、存在しないと判断されれ
ば、処理はステップS280に戻される。一方、受信さ
れたリーフ更新情報Msg.x1#のフィルタリングマ
スクがターゲットマスクリスト中に存在すると判断され
れば、処理はステップS281に移行する。
【0191】ステップS282で、ステップS280で
の受信がリーフ更新情報Msg.x1#の初回の受信で
あるかどうかが判断される。若し、この受信が初回の受
信であると判断されたら、処理はステップS286に移
行する。ステップS286では、受信されたリーフ更新
情報Msg.x1#のメッセージIDが、受信側レプリ
ケータ17が有する例えばメモリやハードディスクとい
った記録または記憶媒体に上に形成される、メッセージ
IDリストに追記記録される。
【0192】次のステップS287では、受信されたリ
ーフ更新情報Msg.x1#の内容、すなわち、リーフ
更新情報Msg.x1#に記述された差分更新情報に基
づき、受信側サーバ16で管理されているディレクトリ
情報のうち、対応するリーフエントリの内容が変更され
る。ステップS287の処理の後、処理はステップS2
80に戻される。
【0193】一方、上述のステップS282で、ステッ
プS280でのリーフ更新情報Msg.x1#の受信が
初回の受信では無いと判断されたら、処理はステップS
283に移行する。ステップS283では、メッセージ
IDリストが参照され、ステップS280で受信された
リーフ更新情報Msg.x1#のメッセージIDがメッ
セージIDリスト上に存在するかどうかが判断される。
若し、存在すると判断されたら、処理はステップS28
0に戻される。
【0194】一方、ステップS283でメッセージID
リスト上に受信したリーフ更新情報Msg.x1#のメ
ッセージIDが存在しないと判断されたら、処理はステ
ップS284に移行する。ステップS284では、受信
したリーフ更新情報Msg.x1#のプリリクジットメ
ッセージIDリスト上のメッセージIDのうち、メッセ
ージIDリスト上に無いものがあるかどうかが判断され
る。若し、無いものが無い、すなわち、プリリクジット
メッセージIDリスト上のメッセージIDが全てメッセ
ージIDリストに存在すると判断されたら、処理は上述
したステップS286に移行する。
【0195】一方、ステップS284で、受信したリー
フ更新情報Msg.x1#のプリリクジットメッセージ
IDリスト上のメッセージIDのうち、メッセージID
リストに無いものがあると判断されれば、処理はステッ
プS285に移行する。ステップS285では、メッセ
ージIDリストに無いメッセージIDを有するリーフ更
新情報Msg.x1#の取得がなされる。
【0196】このステップS285によるリーフ更新情
報Msg.x1#の取得は、例えば双方向に通信が可能
な双方向ネットワークで送信側レプリケータ12と受信
側レプリケータ17とを接続し、この双方向ネットワー
クを用いて行うことができる。
【0197】例えば、受信側レプリケータ17から送信
側レプリケータ12に対して、メッセージIDリストに
無いメッセージIDを有するリーフ更新情報Msg.x
1#が、双方向ネットワークを介して要求される。送信
側レプリケータ12では、この要求に応じて、該当する
リーフ更新情報Msg.x1#を双方向ネットワークを
介して受信側レプリケータ17に送信する。
【0198】また、ステップS285によるリーフ更新
情報Msg.x1#の取得は、上述に限らず、双方向ネ
ットワークでは、受信側レプリケータ17から送信側レ
プリケータ12に対する、メッセージIDリストに無い
メッセージIDを有するリーフ更新情報Msg.x1#
の要求のみ行い、送信側レプリケータ12において、該
当するリーフ更新情報Msg.x1#を放送ネットワー
ク2を介して放送するようにしてもよい。
【0199】図21を用いて既に説明したように、送信
側レプリケータ12では、放送されたリーフ更新情報M
sg.x1”がリポジトリに蓄積される。したがって、
上述の図28のステップS285の処理の際に、送信側
レプリケータ12は、受信側レプリケータ17から双方
向ネットワークを介して要求されたリーフ更新情報Ms
g.x1”をリポジトリから取り出して、受信側レプリ
ケータ17に対して送信する。
【0200】上述したターゲットマスクリストは、複数
のグループに分割して、分割されたそれぞれのグループ
に一意に優先度(クラス)を割り当てることができる。
この、リストに列挙されたマスク値のそれぞれに優先度
が設けられたターゲットマスクリストを、以下、優先度
付きターゲットマスクリストと称する。優先度付きター
ゲットマスクリストは、受信側レプリケータ17が有す
る、例えばメモリやハードディスクといった記録または
記憶媒体に記憶される。
【0201】優先度付きターゲットマスクリストについ
て、より具体的に説明する。図29Aのようなディレク
トリ構成を想定する。図29Aのディレクトリ階層は、
最上位のルートエントリ以外は全てコンテナエントリで
構成されているものとする。各四角はコンテナエントリ
を表し、二重線の四角で示されるコンテナエントリは、
例えばユーザの嗜好に基づき受信側クライアント15で
フィルタ処理を行うように特定されたエントリである。
各エントリ内に表示された数字は、当該エントリ毎に割
り当てられた、マスク1〜6のマスク値である。二重線
の四角で示される各コンテナエントリのマスク値が列挙
され、ターゲットマスクリストが作成される。
【0202】図29Aに示されるように、ユーザの嗜好
に基づきフィルタ処理するように受信側クライアント1
5で特定されたコンテナエントリのそれぞれに対して、
マスク1〜6が割り当てられている。このディレクトリ
構造において、マスク1〜6の全マスク長分のマスク値
は、ディレクトリ構造を上位側から辿り、マスク1が
〔000〕、マスク2が〔0010〕マスク3が〔01
0〕、マスク4が〔10000〕およびマスク5が〔1
0010〕となる。また、マスク6のマスク値は、〔1
0〕である。
【0203】ターゲットマスクリストに列挙された各マ
スク値に対して、優先度が設定され、優先度付きターゲ
ットマスクリストが作成される。一例として、クラスの
値が小さい方が優先度が高く、クラスの値が大きい方が
優先度が低い場合、マスク4に対応するエントリがユー
ザの嗜好を最も反映していて最も優先度が高く、優先度
がクラス1に設定される。マスク1およびマスク5に対
応するエントリは、マスク4に対応するエントリよりも
優先度が低いが、マスク2、3および6に対応する各エ
ントリよりも優先度が高く、優先度がクラス2に設定さ
れる。一方、マスク2、3および6に対応するエントリ
は、マスク1〜6に対応するエントリ中では、最もユー
ザの関心が薄く、優先度も低く設定され、クラス3とさ
れる。
【0204】図29Bは、このようにして優先度クラス
が各エントリに対応するマスク値に設定された、優先度
付きターゲットマスクリストの一例を示す。優先度付き
ターゲットマスクリストは、ディレクトリの構造を特定
するスキーマバージョンと、ユーザの嗜好などに基づき
受信側クライアント15で特定され、さらに優先度クラ
スが設定された、上述したマスク値のリストとからな
る。すなわち、この優先度付きターゲットマスクリスト
は、スキーマバージョンで記述されたディレクトリ構造
でのみ有効なリストである。
【0205】図30は、優先度付きターゲットマスクリ
ストを作成する一例の処理のフローチャートである。こ
のフローチャートは、受信側レプリケータ17で実行さ
れる。先ず、最初のステップS270で、受信側レプリ
ケータ17によって、コンテナ構造更新情報Msg.
1’が受信される。ステップS271で、ステップS2
70での受信がコンテナ構造更新情報Msg.1’の初
回の受信であるかどうかが判断され、初回の受信である
と判断されれば、処理はステップS273に移行する。
【0206】ステップS273では、受信されたコンテ
ナ構造更新情報Msg.1’のメッセージIDを、受信
側レプリケータ17が有する、例えばメモリやハードデ
ィスクといった記録または記憶媒体に、コピー11とし
て記憶される。
【0207】次のステップS274で、受信されたコン
テナ構造更新情報Msg.1’の内容に基づき、コンテ
ナ階層を生成する。生成されたコンテナ階層を示す情報
が受信側レプリケータ17から受信側クライアント15
に提示され、特定すべきコンテナエントリの選択ならび
に選択されたコンテナエントリに対する優先度の設定が
促される。例えば、受信側クライアント15では、所定
の表示手段を用いて、供給されたコンテナ階層を示す情
報に基づく表示を行う。ユーザは、この表示に基づき、
所定の方法で必要なコンテナエントリを選択すると共
に、そのコンテナエントリに対する優先度を設定する。
選択されたコンテナエントリの情報および設定された優
先度の情報は、受信側クライアント15から受信側レプ
リケータ17に渡される。
【0208】なお、コンテナエントリの特定は、ユーザ
の直接的な選択によってなされるのに限定されない。例
えば、受信側クライアント15によって、ユーザが照会
を行ったコンテナエントリの情報を蓄積し、蓄積された
情報に基づきユーザの嗜好の傾向を学習して自動的に必
要と思われるコンテナエントリを選択するようにもでき
る。さらに、ユーザによる直接的な選択と、学習による
自動的な選択とを併用することもできる。
【0209】また、選択されたコンテナエントリに対す
る優先度の設定も、上述では、受信側クライアント15
に、ターゲットマスクリストを表示させ、ユーザに対し
て嗜好に応じて優先度を設定するように促すと説明した
が、これはこの例に限定されない。例えば、コンテナエ
ントリに対する過去のアクセスの実績に基づき学習や統
計処理を行い、その結果に基づき自動的に優先度を設定
するようにしてもよい。
【0210】このようにして、ステップS274でコン
テナエントリが選択されると、ステップS275で、選
択されたコンテナ階層に対応するフィルタリングマスク
が設定されると共に、設定されたフィルタリングマスク
に対して優先度が設定される。優先度が設定されたフィ
ルタリングマスクの一覧は、優先度付きターゲットマス
クリストとして、例えば受信側レプリケータ17が有す
る、例えばメモリやハードディスクといった記録または
記憶媒体に記憶される。
【0211】一方、上述のステップS271で、コンテ
ナ構造更新情報Msg.1’の受信が初回ではないと判
断されれば、処理はステップS272に移行する。ステ
ップS272では、受信されたコンテナ構造更新情報M
sg.1’のメッセージIDが、前回までのコンテナ構
造更新情報Msg.1’の受信によりステップS273
でコピー7として記憶媒体に記憶されたメッセージID
と同一かどうかが判断される。
【0212】若し、両者が同一であると判断されたら、
処理はステップS270に戻される。一方、ステップS
273で両者が同一では無いと判断されたら、処理はス
テップS274に移行し、今回受信されたコンテナ構造
更新情報Msg.1’のメッセージIDが前回までのメ
ッセージIDの代わりに記憶媒体に記憶され、今回受信
されたコンテナ構造更新情報Msg.1’に基づき以降
の処理が行われる。
【0213】図31は、図30のフローチャートに従っ
て作成された優先度付きターゲットマスクリストに基づ
き、放送されたリーフ更新情報Msg.x1#を選択的
に受信する一例の処理を示すフローチャートである。な
お、ここで説明する例は、リーフ更新情報Msg.x1
#にプリリクジットメッセージIDリスト含まれていな
い場合の例である。
【0214】以下で、メッセージバッファおよびメッセ
ージキューは、受信側レプリケータ17が有し、受信側
レプリケータ17によって読み出し/書き込み可能とさ
れた、例えばメモリやハードディスクといった記憶媒体
の所定の記憶領域からなる。メッセージバッファは、デ
ータを溜め込むためのメモリであり、メッセージキュー
は、例えばFIFO(First In-First Out)的に用いられ
るメモリである。
【0215】受信側レプリケータ17は、優先度付きタ
ーゲットマスクリストに列挙されたフィルタリングマス
クを有するリーフ更新情報Msg.x1#を、放送ネッ
トワーク2で放送されたリーフ更新情報Msg.x1#
の中から選択的に受信する。このとき、フィルタリング
マスクに付された優先度に応じて、優先度の高いものか
ら処理を行う。このようにして取得されたリーフ更新情
報Msg.x1#により、上述した図16のフローチャ
ートにおけるステップS32の処理が実行される。
【0216】図31において、最初のステップS150
で、受信されたメッセージ(リーフ更新情報Msg.x
1#)をメッセージバッファに溜め込む単位時間であ
る、メッセージバッファリング単位時間Tbを設定す
る。それと共に、単位時間Tbに基づき動作するタイマ
Tmが起動される。単位時間Tbは、例えば10秒程度
〜1分程度に設定される。
【0217】メッセージバッファリング単位時間Tbが
設定されたら、次のステップS151で、受信側レプリ
ケータ17によって、放送ネットワーク2によって放送
されたリーフ更新情報Msg.x1#が受信される。受
信側レプリケータ17では、記憶媒体に記憶されている
ターゲットマスクリストが参照され、受信されたリーフ
更新情報Msg.x1#に示されるフィルタリングマス
クが優先度付きターゲットマスクリストに存在するかど
うかが判断される(ステップS152)。
【0218】若し、ステップS152で、受信されたリ
ーフ更新情報Msg.x1#に示されるフィルタリング
マスクが優先度付きターゲットマスクリスト中に存在し
ないと判断されれば、処理はステップS157に移行す
る。ステップS157では、タイマTmにより、上述の
ステップS150で設定されたメッセージバッファリン
グ単位時間Tbを超過していないとされたら、処理がス
テップS151に戻される。若し、ステップS157
で、単位時間Tbを超過したとされれば、処理は後述す
るステップS158に移行する。
【0219】一方、上述のステップS152で、当該フ
ィルタリングマスクが優先度付きターゲットマスクリス
ト中に存在すると判断されれば、処理はステップS15
3に移行し、ステップS151での受信がリーフ更新情
報Msg.x1#の初回の受信であるかどうかが判断さ
れる。若し、初回の受信であるとされれば、処理ステッ
プS155へ移行し、受信されたリーフ更新情報Ms
g.x1#に示されるメッセージIDが、受信側レプリ
ケータ17が有する、例えばメモリやハードディスクと
いった記録または記憶媒体に、コピー12として記憶さ
れる。そして、次のステップS156で、受信されたリ
ーフ更新情報Msg.x1#がメッセージバッファに記
録され、溜め込まれる。
【0220】一方、ステップS153で、上述のステッ
プS151でのリーフ更新情報Msg.x1#の受信が
初回の受信では無いと判断されたら、処理はステップS
154に移行する。ステップS154では、受信された
リーフ更新情報Msg.x1#のメッセージIDが、前
回までのリーフ更新情報Msg.x1#の受信によりス
テップS155でコピー12として記憶媒体に記憶され
たメッセージIDと同一かどうかが判断される。
【0221】若し、ステップS154で両者が同一であ
ると判断されたら、処理はステップS157に移行し、
タイマTmに示される時間情報に基づき、メッセージバ
ッファリング単位時間Tbを超過していなければ処理が
ステップS151に戻され、単位時間Tbを超過してい
れば、処理がステップS158に移行する。
【0222】一方、ステップS154で両者が同一では
無いと判断されたら、処理は上述したステップS155
に移行し、今回受信されたリーフ更新情報Msg.x1
#のメッセージIDが前回までのメッセージIDの代わ
りにコピー12として記憶媒体に記憶され、ステップS
156で、リーフ更新情報Msg.x1#がメッセージ
バッファに溜め込まれ、処理がステップS157に移行
される。
【0223】上述したように、ステップS157で、タ
イマTmに示される時間情報に基づき、メッセージバッ
ファリング単位時間Tbを超過したと判断されたら、処
理はステップS158に移行する。ステップS158で
は、優先度付きターゲットマスクリストが参照され、メ
ッセージバッファに溜め込まれた複数のリーフ更新情報
Msg.x1#が優先度クラス毎に分類される。そし
て、次のステップS159で、優先度の高いクラスのリ
ーフ更新情報Msg.x1#から順に、メッセージキュ
ーに格納され、処理はステップS150に戻される。
【0224】例えば、上述した図29Bのように優先度
付きターゲットマスクリストが設定された場合、受信側
によって、次に記す5つのリーフ更新情報Msg.x1
#を、所定の単位時間内に受信したものとする。すなわ
ち、各々のMsg.x1#をMsg.−00Xと表し、 Msg.−001:マスク3で選択されるコンテナエン
トリ配下のリーフエントリに対するリーフ更新情報、 Msg.−002:マスク1で選択されるコンテナエン
トリ配下のリーフエントリに対するリーフ更新情報、 Msg.−003:マスク5で選択されるコンテナエン
トリ配下のリーフエントリに対するリーフ更新情報、 Msg.−004:マスク4で選択されるコンテナエン
トリ配下のリーフエントリに対するリーフ更新情報、 Msg.−005:マスク6で選択されるコンテナエン
トリ配下のリーフエントリに対するリーフ更新情報、 これら5つのリーフ更新情報Msg.x1#が受信側に
受信されたとする。
【0225】この場合には、リーフ更新情報Msg.x
1#の処理の順序付けは、各リーフ更新情報Msg.x
1#を優先度クラスと対応付けて、 1.Msg.−004(クラス1) 2.Msg.−003(クラス2) 3.Msg.−002(クラス2) 4.Msg.−005(クラス3) 5.Msg.−001(クラス3) このような順序となる。すなわち、この順序で各リーフ
更新情報Msg.x1#がメッセージキューに格納され
る。
【0226】メッセージキューに格納されたリーフ更新
情報Msg.x1#は、格納された順にメッセージキュ
ーから出力され、受信側レプリケータ17のリーフエン
トリの更新処理を行うモジュール(図示しない)に渡さ
れる。リーフエントリ更新処理モジュールでは、渡され
たリーフ更新情報Msg.x1#を用いて、上述した図
16のフローチャートのステップS32によるリーフエ
ントリの更新処理が行われる。リーフエントリの更新処
理と、図31のフローチャートによる、リーフ更新情報
Msg.x1#をメッセージバッファに溜め込む処理と
は、並列的に行われる。
【0227】なお、受信側レプリケータ17において、
更新処理を行うために必要なリソースに制約がある場
合、例えば、処理時間の制約、メモリなどの記憶容量の
制約、あるいは、CPUの処理能力に制約がある場合な
どは、受信側レプリケータ17で処理可能なリーフ更新
情報Msg.x1#の数に制限が生じる。すなわち、メ
ッセージキューの長さに制限がある。この場合には、メ
ッセージキューに格納できないリーフ更新情報Msg.
x1#は、破棄される。
【0228】一例として、例えば2秒間といった所定の
単位時間に、メッセージバッファに溜め込まれたリーフ
更新情報Msg.x1#の処理が全て行えないような場
合、高い優先度クラスのリーフ更新情報Msg.x1#
から順に処理が行われることになる。
【0229】次に、リーフ更新情報にフィルタリングマ
スクが追加されたリーフ更新情報Msg.x1#に対し
て、さらに、上述したプリリクジットメッセージIDリ
ストを追加した場合の処理について説明する。以下で
は、プリリクジットメッセージIDリストが追加された
リーフ更新情報Msg.x1#を、リーフ更新情報Ms
g.x1#と称する。
【0230】上述の図29Aに示されるディレクトリ構
造の、マスク6に対応するコンテナエントリの配下の2
つのコンテナエントリに、リーフエントリ1および2が
それぞれ追加される場合について、図32を参照しなが
ら説明する。なお、図32Aおよび図32Cに一例が示
されるディレクトリ構造は、図29に示されるディレク
トリ構造から、マスク6に対応するコンテナエントリを
中心に抜き出したものである。
【0231】図32Aがリーフエントリ追加前のディレ
クトリ構造であり、図32Bのような経過を経てリーフ
エントリが追加され、図32Cに示されるディレクトリ
構造が構成される。送信側レプリケータ12において、
送信側サーバ11上のディレクトリ構造の、マスク6に
対応するコンテナエントリ100の配下の、コンテナエ
ントリ101にリーフエントリ103が追加されたこと
が検知される。コンテナエントリ101に対してリーフ
エントリ103が追加されたことを示すコンテナ構造更
新情報Msg.1’(Msg.−006とする)が、送
信側レプリケータ12から受信側レプリケータ17に対
して放送される。次に、同様にしてコンテナエントリ1
02に対してリーフエントリ104が追加されたことが
送信側レプリケータ12に検知され、送信側レプリケー
タ12から受信側レプリケータ17に対して、その旨示
すコンテナ構造更新情報Msg.1’(Msg.−00
7とする)が送信側レプリケータ12から受信側レプリ
ケータ17に対して放送される。
【0232】コンテナエントリの配下にリーフエントリ
が追加されたことで、リーフエントリの属性情報が変化
し、送信側レプリケータ12によって、送信側サーバ1
1上の、このリーフエントリの変更が検知される。検知
結果に基づき、先ず、リーフエントリ104の属性変化
を示すリーフ更新情報Msg.x1#(Msg.−00
9とする)が生成され、送信側レプリケータ12から受
信側レプリケータ17に対して放送される。続いて、リ
ーフエントリ103の属性変化を示すリーフ更新情報M
sg.x1#(Msg.−008とする)が生成され、
送信側レプリケータ12から受信側レプリケータ17に
放送される。
【0233】このとき、図32Bに示されるように、若
し、Msg.−006およびMsg.−007が放送さ
れている間、受信側レプリケータ17が例えば電源が投
入されていないなどの理由で休止し、その後、稼働した
ような場合、Msg.−006およびMsg.−007
は、受信されず、その後に放送されたMsg.−009
およびMsg.−008は受信される。
【0234】このとき、リーフエントリの属性変更を示
すMsg.−009およびMsg.−008は、コンテ
ナエントリに対するリーフエントリの追加を示すMs
g.−006およびMsg.−007を受信し取得して
いないと、意味を成さない。そこで、Msg.−009
に対して、Msg.−009による処理を行う前にMs
g.−007の処理を行う必要があることを示すプリリ
クジットメッセージを追加し、上述した、リーフ更新情
報Msg.x1”として、送信側レプリケータ12から
受信側レプリケータ17に放送する。Msg.−008
についても、同様にして、Msg.−006の処理を予
め行う必要があることを示すプリリクジットメッセージ
が追加された、上述のリーフ更新情報Msg.x1”と
して放送される。
【0235】上述したように、図32の例では、受信側
レプリケータ17では、次の4つのメッセージを受信す
る。すなわち、 Msg.−006:マスク6で選択されるコンテナエン
トリ101の配下のリーフエントリ(リーフエントリ1
03)を追加するコンテナ構造更新情報、 Msg.−007:マスク5で選択されるコンテナエン
トリ102の配下のリーフエントリ(リーフエントリ1
04)を追加するコンテナ構造更新情報、 Msg.−008:マスク6で選択されるコンテナエン
トリ101の配下のリーフエントリ103の属性の一部
を変更する、プリリクジットメッセージ中にMsg.−
006が指定されている、リーフ更新情報、 Msg.−009:マスク5で選択されるコンテナエン
トリ102の配下のリーフエントリ104の属性の一部
を変更する、プリリクジットメッセージ中にMsg.−
007が指定されている、リーフ更新情報、 これらの4つのメッセージが、例えば図32Aから図3
2Cまでの期間に受信側レプリケータ17に受信され
る。上述したように、Msg.−006およびMsg.
−007は、受信側レプリケータ17が休止しているた
め、取りこぼされている。
【0236】このとき、リーフ更新情報Msg.x1#
の処理の順序付けは、各リーフ更新情報Msg.x1#
を優先度クラスと対応付けて、 1.Msg.−007(クラス2) 2.Msg.−009(クラス2) 3.Msg.−006(クラス3) 4.Msg.−008(クラス3) 例えばこのようになる。すなわち、この順序で各リーフ
更新情報Msg.x1#がメッセージキューに格納され
る。受信側レプリケータ17に取りこぼされたMsg.
−007およびMsg.−006は、それぞれMsg.
−009およびMsg.−008による処理の前に必須
な処理である。そのため、Msg.−007およびMs
g.−006は、それぞれMsg.−009およびMs
g.−008の前に置かれる。
【0237】受信側レプリケータ17では、Msg.−
009およびMsg.−008の処理を行う前に、例え
ば受信側レプリケータ17と送信側レプリケータ12と
を双方向に接続する双方向ネットワークを設け、この双
方向ネットワークを用いて、Msg.−007およびM
sg.−006の順で送信側レプリケータ12から取得
する必要がある。このとき、受信側レプリケータ17あ
るいは送信側レプリケータ12、または、双方向ネット
ワーク4そのものの処理資源の制約などにより、例えば
Msg.−007の取得は可能であるが、Msg.−0
06は取得できないような場合が考えられる。このとき
には、Msg.−008による処理は、見送られる。
【0238】図33は、優先度付きターゲットマスクリ
ストに基づき、放送されたリーフ更新情報Msg.x1
#を選択的に受信する処理において、プリリクジットメ
ッセージIDリストを適用した一例の処理を示すフロー
チャートである。
【0239】図33において、最初のステップS170
で、後述するステップS171で受信されたメッセージ
(リーフ更新情報Msg.x1#)をメッセージバッフ
ァに溜め込む単位時間である、メッセージバッファリン
グ単位時間Tbを設定する。それと共に、単位時間Tb
に基づき動作するタイマTmが起動される。単位時間T
bは、例えば10秒程度〜1分程度に設定される。
【0240】メッセージバッファリング単位時間Tbが
設定されたら、次のステップS171で、受信側レプリ
ケータ17によって、放送ネットワーク2によって放送
されたリーフ更新情報Msg.x1#が受信される。上
述したように、リーフ更新情報Msg.x1#は、リー
フ更新情報Msg.1’にプリリクジットメッセージI
Dリストを追加したものである。受信側レプリケータ1
7では、記憶媒体に記憶されているターゲットマスクリ
ストが参照され、受信されたリーフ更新情報Msg.x
1#に示されるフィルタリングマスクが優先度付きター
ゲットマスクリストに存在するかどうかが判断される
(ステップS172)。
【0241】若し、ステップS172で、受信されたリ
ーフ更新情報Msg.x1#に示されるフィルタリング
マスクが優先度付きターゲットマスクリスト中に存在し
ないと判断されれば、処理はステップS180に移行す
る。ステップS180では、タイマTmにより、上述の
ステップS170で設定されたメッセージバッファリン
グ単位時間Tbを超過していないとされたら、処理がス
テップS171に戻される。若し、ステップS180
で、単位時間Tbを超過したとされれば、処理は後述す
るステップS181に移行する。
【0242】一方、上述のステップS172で、当該フ
ィルタリングマスクが優先度付きターゲットマスクリス
ト中に存在すると判断されれば、処理はステップS17
3に移行し、ステップS171での受信がリーフ更新情
報Msg.x1#の初回の受信であるかどうかが判断さ
れる。若し、初回の受信であるとされれば、処理ステッ
プS178へ移行し、受信されたリーフ更新情報Ms
g.x1#に示されるメッセージIDが履歴リストに記
録される。履歴リストは、受信側レプリケータ17が有
する、例えばメモリやハードディスクといった記録また
は記憶媒体の所定領域に形成されるものである。次のス
テップS179で、受信されたリーフ更新情報Msg.
x1#がメッセージバッファに溜め込まれる。
【0243】一方、ステップS173で、上述のステッ
プS171でのリーフ更新情報Msg.x1#の受信が
初回の受信では無いと判断されたら、処理はステップS
174に移行する。ステップS174では、受信された
リーフ更新情報Msg.x1#のメッセージIDと一致
するものが、前回までのリーフ更新情報Msg.x1#
の受信によりステップS178で履歴リストに記録され
たメッセージIDの中にあるかどうかが判断される。
【0244】若し、ステップS174で一致するものが
あると判断されたら、処理はステップSステップS18
0に移行し、タイマTmに示される時間情報に基づき、
メッセージバッファリング単位時間Tbを超過していな
ければ処理がステップS171に戻され、単位時間Tb
を超過していれば、処理がステップS181に移行す
る。
【0245】一方、ステップS174で一致するものが
無いと判断されたら、処理はステップS175に移行す
る。ステップS175では、受信されたリーフ更新情報
Msg.x1#中のプリリクジットメッセージIDリス
トに記されるメッセージIDのうち、履歴リストに無い
ものがあるかどうかが判断される。若し、受信されたリ
ーフ更新情報Msg.x1#中のプリリクジットメッセ
ージIDリストに記されるメッセージIDの全てが、履
歴リストに記録されていると判断されれば、処理はステ
ップS178に移行し、受信されたリーフ更新情報Ms
g.x1#が履歴リストに記録される。
【0246】一方、ステップS175で、受信されたリ
ーフ更新情報Msg.x1#中のプリリクジットメッセ
ージIDリストに記されるメッセージIDのうち、履歴
リストに記録されていないものがあると判断されれば、
処理はステップS176に移行する。ステップS176
では、受信されたリーフ更新情報Msg.x1#中のプ
リリクジットメッセージIDリストに記されるメッセー
ジIDのうち、履歴リストに記録されていないメッセー
ジIDのリーフ更新情報Msg.x1#の取得がなされ
る。メッセージIDの取得は、例えば、上述した、受信
側レプリケータ17と送信側レプリケータ12とを接続
する双方向ネットワークを用いてなされる。取得された
リーフ更新情報Msg.x1#のメッセージIDは、次
のステップS177で、履歴リストに追加して記録され
る。履歴リストへの追加記録が終了すると、処理はステ
ップS178に移行する。
【0247】ステップS178では、上述したように、
受信されたリーフ更新情報Msg.x1#のメッセージ
IDが履歴リストへ記録される。そして、次のステップ
S179で、受信されたリーフ更新情報Msg.x1#
がメッセージバッファに溜め込まれ、処理は次のステッ
プS180に移行する。
【0248】ステップS180では、上述したように、
タイマTmに示される時間情報に基づき、メッセージバ
ッファリング単位時間Tbを超過したかどうかが判断さ
れる。若し、単位時間Tbを超過したと判断されたら、
処理はステップS181に移行する。
【0249】ステップS181では、優先度付きターゲ
ットマスクリストが参照され、メッセージバッファに溜
め込まれた複数のリーフ更新情報Msg.x1#が優先
度クラス毎に分類される。そして、次のステップS18
2で、優先度の高いクラスのリーフ更新情報Msg.x
1#から順に、メッセージキューに格納され、処理はス
テップS170に戻される。
【0250】次に、上述した全構成情報通知周期タイマ
1 ’およびT1 ’の設定の方法について説明する。上
述したように、この実施の一形態においては、コンテナ
構造項新情報Msg.1’を放送するタイミングを決定
する際に用いる全構成情報通知周期タイマT1 ’と、リ
ーフ更新情報Msg.x1#を放送するタイミングを決
定する際に用いる全構成情報通知周期タイマT1 ’の2
種類のタイマは、それぞれ個別に値を設定することがで
きる。また、これらタイマT1 ’およびT1 ’は、設定
された値を任意の時点で変更することが可能とされてい
る。
【0251】この実施の一形態では、送信側1(送信側
レプリケータ12)が受信側3(受信側レプリケータ1
7)の稼働状態を所定の方法でモニタし、モニタ結果に
基づきタイマT1 ’およびT1 ’の値を設定する。タイ
マT1 ’およびT1 ’の値を、それぞれ受信側3の稼働
状態に応じて、例えば時間帯毎に異なる値に設定する。
【0252】図34は、全構成情報通知周期タイマ
1 ’およびT1 ’の値を設定する処理の一例のフロー
チャートである。先ず、最初のステップS140で、受
信側レプリケータ17が自身の稼働状況をモニタする。
すなわち、受信側レプリケータ17の稼働状況が所定単
位時間毎にモニタされ、稼働状況の時間変動が受信側レ
プリケータ17が有する、例えばメモリやハードディス
クといった記録または記憶媒体に記憶される。稼働状況
は、例えば、受信側レプリケータ17の稼働時間、すな
わち、受信側レプリケータ17における2種類の更新メ
ッセージを受信処理している時間を、各時間帯毎に累積
して得る。
【0253】モニタされ記憶された受信側レプリケータ
17の稼働状況を示すデータは、次のステップS141
で送信側レプリケータ12に通知される。受信側レプリ
ケータ17から送信された稼働状況情報は、双方向ネッ
トワーク4を介して送信側レプリケータ12に送信さ
れ、通知される。
【0254】送信側レプリケータ12では、双方向ネッ
トワーク4を介して送られた受信側レプリケータ17の
稼働状況情報を受信し、受信された稼働状況情報に基づ
き所定の統計処理を行う(ステップS142)。統計処
理は、例えば複数の受信側レプリケータ17から送られ
た稼働状況情報を単位時間毎に累積することで行われ
る。この統計処理の結果、受信側レプリケータ17の稼
働状況の時間変動統計情報が得られる。得られた時間変
動統計情報は、送信側レプリケータ12に記憶される。
【0255】次のステップS143で、送信側レプリケ
ータ12において、上述のステップS142での統計処
理結果に基づき、全構成情報通知周期タイマT1 ’およ
びT1 ’がセットされる。
【0256】例えば、ステップS142における統計処
理の結果が図35に一例が示されるように得られたとす
る。なお、図35において、横軸は、例えば一日におけ
る時刻を表す。縦軸が受信側レプリケータ17の稼働率
を表し、一日のうち領域bの時間帯が稼働率の高い時間
帯で、領域aおよび領域cは、一日のうち稼働率の比較
的低い時間帯であることが示されている。
【0257】この図35のような統計結果に対して、例
えば、領域a、領域bおよび領域cに、それぞれ異なる
値で全構成情報通知周期タイマT1 ’およびT1 ’がセ
ットされる。領域bでは、領域aおよび領域cよりも稼
働率が高く、送信側1からの放送に対する受信側3のア
クセス率が高いと考えられる。したがって、領域bの期
間は、タイマT1 ’あるいはT1 ’の設定時間を大きく
して、差分更新情報を放送する周期を長くしても、放送
された差分更新情報を受信側3が取りこぼす確率が他の
2つの領域aおよびcに比べて低いと予想される。
【0258】そのため、一例として、領域bのように、
受信側レプリケータ17の稼働率の高い領域ではタイマ
1 ’およびT1 ’の設定値を大きくして差分更新情報
の放送周期を長くして、他の2つの領域aおよびcで
は、タイマT1 ’およびT1 ’の設定値を小さく取り差
分更新情報の放送周期を短くすることが考えられる。こ
のように、この実施の一形態では、通信資源を多く消費
する全構成情報通知の頻度を、受信側3の稼働率に応じ
て動的に変更することができるようにしている。それに
より、ディレクトリ構造の差分更新情報の通知を、効率
的に行うことができる。
【0259】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、サーバに管理されたディレクトリ構造を放送する際
に、ディレクトリ構造に生じた変化を検知してその変化
の差分を示す差分更新情報を放送すると共に、差分更新
情報の放送の際に、受信側でその差分更新情報を用いて
処理をする前に既に処理されていなければいけない差分
更新情報が追加されるため、受信側では、例え差分更新
情報の取りこぼしがあった場合でも、限られたコストで
も不整合無く、ディレクトリ構造の更新を行うことがで
きる効果がある。
【0260】また、この実施の一形態によれば、送信側
からの、サーバに管理されたディレクトリ構造に生じた
変化を検知した検知結果に基づく差分更新情報の放送を
受信する受信側において、受信された差分更新情報をユ
ーザの嗜好などに応じて選択的に処理することができる
と共に、選択の際に、差分更新情報に対して優先度を設
けるようにされているため、ユーザ側の処理のリソース
に制限がある場合でも、必要な差分更新情報から順に処
理を行うことができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に適用できる系の一例を示す略線図で
ある。
【図2】複数の受信側が放送ネットワークに接続される
ことを説明するための略線図である。
【図3】ディレクトリ構造を説明するための略線図であ
る。
【図4】コンテナエントリの構造の一例を示す略線図で
ある。
【図5】リーフエントリの構造の一例を示す略線図であ
る。
【図6】送信側レプリケータの機能を説明するための機
能ブロック図である。
【図7】受信側クライアントの機能を説明するための機
能ブロック図である。
【図8】受信側サーバの機能を説明するための機能ブロ
ック図である。
【図9】ディレクトリ構造の差分更新情報について説明
するための略線図である。
【図10】ディレクトリ構造の差分更新情報について説
明するための略線図である。
【図11】ディレクトリ構造の全構成情報について説明
するための略線図である。
【図12】ディレクトリ構造の全構成情報について説明
するための略線図である。
【図13】コンテナエントリの同期管理方法を説明する
ためのフローチャートである。
【図14】コンテナエントリの同期管理方法をより詳細
に説明するためのフローチャートである。
【図15】コンテナエントリの同期管理方法をより詳細
に説明するためのフローチャートである。
【図16】リーフエントリの同期管理方法を説明するた
めのフローチャートである。
【図17】リーフエントリの同期管理方法をより詳細に
説明するためのフローチャートである。
【図18】リーフエントリの同期管理方法をより詳細に
説明するためのフローチャートである。
【図19】差分更新通知履歴テーブルの一例を示す略線
図である。
【図20】プリリクジットメッセージIDリストを用い
た場合の、リーフエントリの同期管理方法をより詳細に
説明するためのフローチャートである。
【図21】送信側レプリケータで過去に放送されたリー
フ更新情報Msg.x1”を保存する一例の処理のフロ
ーチャートである。
【図22】プリリクジットメッセージIDリストを用い
た場合の、リーフエントリの同期管理方法をより詳細に
説明するためのフローチャートである。
【図23】フィルタリングマスクのマスク値のビット配
列構造を説明するための略線図である。
【図24】エントリの追加や削除が行われた場合の、コ
ンテナエントリの増減に応じたマスク値の割り当て処理
のフローチャートである。
【図25】コンテナエントリマスクスキーマの符号化を
説明するための略線図である。
【図26】ターゲットマスクリストを説明するための略
線図である。
【図27】ターゲットマスクリストを作成する処理のフ
ローチャートである。
【図28】プリリクジットメッセージIDリストとター
ゲットマスクリストとを用いた場合の、リーフエントリ
の同期管理方法をより詳細に説明するためのフローチャ
ートである。
【図29】優先度付きターゲットマスクリストを説明す
るための略線図である。
【図30】優先度付きターゲットマスクリストを作成す
る一例の処理のフローチャートである。
【図31】優先度付きターゲットマスクリストに基づ
き、放送されたリーフ更新情報Msg.x1#を選択的
に受信する一例の処理を示すフローチャートである。
【図32】ディレクトリ構造がリーフエントリを追加さ
れて変更される例を示す略線図である。
【図33】優先度付きターゲットマスクリストに基づ
き、放送されたリーフ更新情報Msg.x1#を選択的
に受信する処理において、プリリクジットメッセージI
Dリストを適用した一例の処理を示すフローチャートで
ある。
【図34】全構成情報通知周期タイマの値を設定する処
理の一例のフローチャートである。
【図35】受信側の稼働率の統計処理の一例の結果を示
す略線図である。
【図36】受信側で一定期間、ディレクトリサーバから
の差分更新データを受信できない例を示す略線図であ
る。
【図37】受信側で、取りこぼした差分更新情報が必ず
しも必要ない場合があることを説明するための略線図で
ある。
【符号の説明】
1・・・送信側、2・・・放送ネットワーク、3・・・
受信側、10・・・送信側ディレクトリサービスクライ
アント、11・・・送信側ディレクトリサーバ、12・
・・送信側ディレクトリサーバレプリケータ、15・・
・受信側ディレクトリサービスクライアント、16・・
・受信側ディレクトリサーバ、17・・・受信側ディレ
クトリサーバレプリケータ、Msg.x1・・・リーフ
更新情報
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原岡 和生 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソ ニー株式会社内 (72)発明者 権野 善久 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソ ニー株式会社内 (72)発明者 西尾 郁彦 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソ ニー株式会社内 (56)参考文献 特開 平11−220493(JP,A) 特開 平11−219330(JP,A) 特開 平8−185348(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 12/00 G06F 13/00 H04L

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンテンツの所在を階層的に管理するデ
    ィレクトリの階層構造を送信する送信装置において、上記ディレクトリの階層構造の節点であって 自分の配下
    節点の情報を格納可能なコンテナエントリと、上記コ
    ンテナエントリの配下にあって、自分の配下の節点の
    報を格納できないリーフエントリとからなるディレクト
    リの階層構造を管理する管理手段と、 上記管理手段に管理される上記ディレクトリの階層構造
    の変化を検出し、該検出の結果に基づき、上記リーフエ
    ントリの変化の差分からなる差分情報を求める検出手段
    と、上記コンテナエントリと、該コンテナエントリの配下に
    あった上記リーフエントリに対応する上記差分情報を示
    す識別子とを関連付けたテーブルと、 上記差分情報と、該差分情報に対応する先行条件識別子
    とを共に送信する送信手段とを有し、上記先行条件識別子は、上記差分情報による上記リーフ
    エントリの更新処理を行う際に既に処理されていなけれ
    ばならない差分情報を示す識別子であって、上記テーブ
    ルを参照して、上記差分情報に対応する上記リーフエン
    トリの上位のコンテナエントリに関連付けられた上記識
    別子として求められる ことを特徴とする送信装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の送信装置において、 上記検出手段で求められた上記差分情報を蓄積する差分
    情報蓄積手段と、 上記送信手段による送信を受信する受信側からの通信を
    受信する受信手段とをさらに有し、 上記受信手段によって受信された上記受信側からの要求
    に基づき、上記差分情報蓄積手段に蓄積された上記差分
    情報を上記受信側に送信するようにしたことを特徴とす
    る送信装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の送信装置において、 上記検出手段は、上記検出の結果に基づき、上記コンテ
    ナエントリのそれぞれ の上記ディレクトリの階層構造上
    での位置を示す位置情報と、上記リーフエントリのそれ
    ぞれを上記ディレクトリの階層構造に基づき識別するリ
    ーフエントリ識別情報とをさらに取得し、 上記送信手段は、上記差分情報と該差分情報に対応する
    上記先行条件識別子と共に、上記位置情報および上記リ
    ーフエントリ識別情報を送信するようにしたことを特徴
    とする送信装置。
  4. 【請求項4】 コンテンツの所在を階層的に管理するデ
    ィレクトリの階層構造を送信する送信方法において、 上記ディレクトリの階層構造の節点であって自分の配下
    の節点の情報を格納可能なコンテナエントリと、上記コ
    ンテナエントリの配下にあって、自分の配下の節点の情
    報を格納できないリーフエントリとからなるディレクト
    リの階層構造を管理する管理のステップと、 上記管理のステップに管理される上記ディレクトリの階
    層構造の変化を検出し、該検出の結果に基づき、上記リ
    ーフエントリの変化の差分からなる差分情報を求める検
    出のステップと、 上記コンテナエントリと、該コンテナエントリの配下に
    あった上記リーフエントリに対応する上記差分情報を示
    す識別子とを関連付けたテーブルを作成するステップ
    と、 上記差分情報と、該差分情報に対応する先行条件識別子
    とを共に送信する送信のステップとを有し、 上記先行条件識別子は、上記差分情報による上記リーフ
    エントリの更新処理を行う際に既に処理されていなけれ
    ばならない差分情報を示す識別子であって、上記テーブ
    ルを参照して、上記差分情報に対応する上記リーフエン
    トリの上位のコンテナエントリに関連付けられた上記識
    別子として求められることを特徴とする送信方法。
  5. 【請求項5】 送信された、コンテンツの所在を階層的
    に管理するディレクトリの階層構造を受信する受信装置
    において、 送信側から、上記ディレクトリの階層構造の節点であっ
    て自分の配下の節点の情報を格納可能なコンテナエント
    リと、上記コンテナエントリの配下にあって、自分の配
    下の節点の情報を格納できないリーフエントリとからな
    るディレクトリの階層構造の変化を検出して求められ
    た、上記コンテナエントリの変化の差分からなる第1の
    差分情報と、上記リーフエントリの変化の差分からなる
    第2の差分情報とが送信され、さらに、上記送信側か
    ら、上記第2の差分情報に基づく上記リーフエントリの
    更新処理の際に既に処理されていなければならない上記
    差分情報を示す上記識別子である先行条件識別子が上記
    第2の差分情報と共に送信され、 上記送信側から送信された上記第1の差分情報、上記第
    2の差分情報および上記先行条件識別子とを受信する受
    信手段と、 上記受信手段によって受信された上記第1差分情報と上
    記第2の差分情報とに基づき構成されるディレクトリの
    階層構造を管理する管理手段と、 上記第2の差分情報に基づき上記管理手段に管理される
    上記ディレクトリの階層構造を変更する変更手段と、 上記変更手段による上記変更に用いた上記先行条件識別
    子を追記記録する先行条件識別子記録手段とを有し、 上記変更手段による上記変更の際に、上記受信手段によ
    って上記第2の差分情報と共に受信された上記先行条件
    識別子の中に、上記先行条件識別子記録手段に記録され
    た上記先行条件識別子と一致しない上記先行条件識別子
    が存在するかどうかを調べるようにしたことを特徴とす
    る受信装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の受信装置において、 上記送信を行う送信側に対して送信を行う送信手段をさ
    らに有し、 上記変更手段による上記変更の際に、上記受信手段によ
    って上記第2の差分情報と共に受信された上記先行条件
    識別子の中に、上記先行条件識別子記録手段に記録され
    た上記先行条件識別子と一致しない上記先行条件識別子
    が存在するかどうかを調べた結果、上記一致しない上記
    先行条件識別子が存在するとされた場合、上記送信手段
    を用いて、上記一致しない上記先行条件識別子に対応す
    る上記第 2の差分情報を送信するように上記送信側に要
    求することを特徴とする受信装置。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載の受信装置において、 上記受信手段は、送信された、上記検出の結果に基づ
    き、上記コンテナエントリのそれぞれの上記ディレクト
    リの階層構造上での位置を示す位置情報と、上記リーフ
    エントリのそれぞれを上記ディレクトリの階層構造に基
    づき識別する識別情報とをさらに受信し、受信された上
    記位置情報と上記識別情報とに基づき、選択的に上記第
    2の差分情報と、該第2の差分情報と共に送信された上
    記先行条件識別子とを取り込むようにしたことを特徴と
    する受信装置。
  8. 【請求項8】 送信された、コンテンツの所在を階層的
    に管理するディレクトリの階層構造を受信する受信方法
    において、 送信側から、上記ディレクトリの階層構造の節点であっ
    て自分の配下の節点の情報を格納可能なコンテナエント
    リと、上記コンテナエントリの配下にあって、自分の配
    下の節点の情報を格納できないリーフエントリとからな
    るディレクトリの階層構造の変化を検出して求められ
    た、上記コンテナエントリの変化の差分からなる第1の
    差分情報と、上記リーフエントリの変化の差分からなる
    第2の差分情報とが送信され、さらに、上記送信側か
    ら、上記第2の差分情報に基づく上記リーフエントリの
    更新処理の際に既に処理されていなければならない上記
    差分情報を示す上記識別子である先行条件識別子が上記
    第2の差分情報と共に送信され、 上記送信側から送信された上記第1の差分情報、上記第
    2の差分情報および上記先行条件識別子とを受信する受
    信のステップと、 上記受信のステップによって受信された上記第1差分情
    報と上記第2の差分情報とに基づき構成されるディレク
    トリの階層構造を管理する管理のステップと、 上記第2の差分情報に基づき上記管理のステップに管理
    される上記ディレクトリの階層構造を変更する変更のス
    テップと、 上記変更のステップによる上記変更に用いた上記先行条
    件識別子を追記記録する先行条件識別子記録のステップ
    とを有し、 上記変更のステップによる上記変更の際に、上記受信の
    ステップによって上記第2の差分情報と共に受信された
    上記先行条件識別子の中に、上記先行条件識別子記録の
    ステップにより記録された上記先行条件識別子と一致し
    ない上記先行条件識別子が存在するかどうかを調べるよ
    うにしたことを特徴とする受信方法。
  9. 【請求項9】 コンテンツの所在を階層的に管理するデ
    ィレクトリの階層構造を送信し、送信されたディレクト
    リの階層構造を受信する送受信システムにおいて、 上記ディレクトリの階層構造の節点であって自分の配下
    の節点の情報を格納可能なコンテナエントリと、上記コ
    ンテナエントリの配下にあって、自分の配下の節点の情
    報を格納できないリーフエントリとからなるディレクト
    リの階層構造を管理する第1の管理手段と、 上記第1の管理手段に管理される上記ディレクトリの階
    層構造の変化を検出し、該検出の結果に基づき、上記コ
    ンテナエントリの変化の差分からなる第1の差分情報
    と、上記リーフエントリの変化の差分からなる第2の差
    分情報を求める検出手段と、 上記コンテナエントリと、該コンテナエントリの配下に
    あった上記リーフエントリに対応する上記第2の差分情
    報を示す識別子とを関連付けたテーブルと、 上記第1の差分情報を送信すると共に、上記第2の差分
    情報と、該第2の差分情報に対応する先行条件識別子と
    を共に送信する送信手段と、 上記送信手段で送信された、上記第1の差分情報と、上
    記第2の差分情報と、該第2の差分情報と共に送信され
    た上記先行条件識別子とを受信する受信手段と、 上記受信手段によって受信された上記第1差分情報と上
    記第2の差分情報とに基づき構成されるディレクトリの
    階層構造を管理する第2の管理手段と、 上記第2の差分情報に基づき上記第2の管理手段に管理
    される上記ディレクトリの階層構造を変更する変更手段
    と、 上記変更手段による上記変更に用いた上記第2の差分情
    報を示す上記先行条件識別子を追記記録する先行条件識
    別子記録手段と、 上記変更手段による上記変更の際に、上記受信手段によ
    って上記第2の差分情 報と共に受信された上記先行条件
    識別子の中に、上記先行条件識別子記録手段に記録され
    た上記先行条件識別子と一致しない上記先行条件識別子
    が存在するかどうかを調べる比較手段とを有し、 上記先行条件識別子は、上記差分情報による上記リーフ
    エントリの更新処理を行う際に既に処理されていなけれ
    ばならない差分情報を示す識別子であって、上記テーブ
    ルを参照して、上記差分情報に対応する上記リーフエン
    トリの上位のコンテナエントリに関連付けられた上記識
    別子として求められることを特徴とする送受信システ
    ム。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の送受信システムにお
    いて、 上記送信を行う送信側と上記受信を行う受信側との間で
    通信を行う通信手段と、 上記検出手段で求められた上記差分情報を蓄積する差分
    情報蓄積手段とをさらに有し、 上記変更手段による上記変更の際に、上記比較手段によ
    って調べた結果、上記一致しない上記先行条件識別子が
    存在するとされた場合、上記通信手段を用いて、上記一
    致しない上記先行条件識別子に対応する上記第2の差分
    情報を送信するように上記送信側に要求し、該送信側で
    は、上記通信手段を用いてなされた上記要求に基づき、
    上記差分情報記録手段に記録された上記差分情報を上記
    受信側に送信するようにしたことを特徴とする送受信シ
    ステム。
  11. 【請求項11】 請求項9に記載の送信装置において、 上記検出手段は、上記検出の結果に基づき、上記コンテ
    ナエントリのそれぞれの上記ディレクトリの階層構造上
    での位置を示す位置情報と、上記リーフエントリのそれ
    ぞれを上記ディレクトリの階層構造に基づき識別するリ
    ーフエントリ識別情報とをさらに取得し、 上記送信手段は、上記第1の差分情報、上記第2の差分
    情報および該第2の差分情報に対応する上記先行条件識
    別子と共に、上記位置情報および上記リーフエントリ識
    別情報とを送信し、 上記受信手段は、上記送信手段から送信された上記位置
    情報と上記リーフエン トリ識別情報とをさらに受信し、
    受信された該位置情報と該リーフエントリ識別情報とに
    基づき、選択的に上記第2の差分情報と、該第2の差分
    情報と共に送信された上記先行条件識別子とを取り込む
    ようにしたことを特徴とする送受信システム。
  12. 【請求項12】 コンテンツの所在を階層的に管理する
    ディレクトリの階層構造を送信し、送信されたディレク
    トリの階層構造を受信する送受信方法において、 上記ディレクトリの階層構造の節点であって自分の配下
    の節点の情報を格納可能なコンテナエントリと、上記コ
    ンテナエントリの配下にあって、自分の配下の節点の情
    報を格納できないリーフエントリとからなるディレクト
    リの階層構造を管理する第1の管理のステップと、 上記第1の管理のステップに管理される上記ディレクト
    リの階層構造の変化を検出し、該検出の結果に基づき、
    上記コンテナエントリの変化の差分からなる第1の差分
    情報と、上記リーフエントリの変化の差分からなる第2
    の差分情報を求める検出のステップと、 上記コンテナエントリと、該コンテナエントリの配下に
    あった上記リーフエントリに対応する上記第2の差分情
    報を示す識別子とを関連付けたテーブルを作成するステ
    ップと、 上記第1の差分情報を送信すると共に、上記第2の差分
    情報と、該第2の差分情報に対応する先行条件識別子と
    を共に送信する送信のステップと、 上記送信のステップで送信された、上記第1の差分情報
    と、上記第2の差分情報と、該第2の差分情報と共に送
    信された上記先行条件識別子とを受信する受信のステッ
    プと、 上記受信のステップによって受信された上記第1差分情
    報と上記第2の差分情報とに基づき構成されるディレク
    トリの階層構造を管理する第2の管理のステップと、 上記第2の差分情報に基づき上記第2の管理のステップ
    に管理される上記ディレクトリの階層構造を変更する変
    更のステップと、 上記変更のステップによる上記変更に用いた上記第2の
    差分情報を示す上記先 行条件識別子を追記記録する先行
    条件識別子記録のステップと、 上記変更のステップによる上記変更の際に、上記受信の
    ステップによって上記第2の差分情報と共に受信された
    上記先行条件識別子の中に、上記先行条件識別子記録の
    ステップにより記録された上記先行条件識別子と一致し
    ない上記先行条件識別子が存在するかどうかを調べる比
    較のステップとを有し、 上記先行条件識別子は、上記差分情報による上記リーフ
    エントリの更新処理を行う際に既に処理されていなけれ
    ばならない差分情報を示す識別子であって、上記テーブ
    ルを参照して、上記差分情報に対応する上記リーフエン
    トリの上位のコンテナエントリに関連付けられた上記識
    別子として求められることを特徴とする送受信方法。
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