JP3463429B2 - テレビジョン受信機 - Google Patents

テレビジョン受信機

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JP3463429B2
JP3463429B2 JP27267395A JP27267395A JP3463429B2 JP 3463429 B2 JP3463429 B2 JP 3463429B2 JP 27267395 A JP27267395 A JP 27267395A JP 27267395 A JP27267395 A JP 27267395A JP 3463429 B2 JP3463429 B2 JP 3463429B2
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はホワイトバランス調
整用試験信号を備えたテレビジョン受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】テレビジョン受信機あるいはディスプレ
イ装置において自然な色再現を実現するためには、ホワ
イトバランスの調整が必要である。これは陰極線管の赤
(R)、緑(G)、青(B)の駆動バランスを調整する
もので、暗部については駆動回路のカットオフ電圧、明
部についてはドライブ電圧の調整を行う。従来このホワ
イトバランス調整においては図4に示すようなホワイト
バランス調整用試験信号を発生する試験信号発生器を用
いて行っていた。
【0003】また、特別な試験信号発生器を用いずに調
整を可能にするために、テレビジョン受信機の内部に試
験信号発生回路を設ける場合もある(たとえば実開平4
ー31888、映像再生機器用静止画作成回路)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】テレビジョン受信機内
部に試験信号発生回路を設ける場合は当然のことながら
低価格で実現することが要求される。試験信号の記憶装
置としてはメモリー回路が一般的であるが、たとえば図
4のような信号を記憶するためには1フレーム分のメモ
リー容量が必要であり、大幅なコストアップにつながっ
てしまう。このためメモリー容量を数ライン(水平走査
期間)分だけ持ち、あとはそのラインを繰り返し読み出
すことにより試験信号を作り出す場合が多いがそれでも
若干のコストアップにつながってしまう。
【0005】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明テレビジョン受信機は、テレビジョン受信
機の各種機能を制御する制御用マイクロコンピュータ
と、映像信号をディジタル信号に変換し復調処理を行う
ディジタル信号処理回路と、前記マイクロコンピュータ
の制御によりホワイトバランスの調整を行う映像信号処
理回路と、前記ホワイトバランス調整時には黒レベルま
たは白レベルの一定階調の信号を自動的に発生する試験
信号発生回路とを備え、前記試験信号発生回路が白レベ
ルの信号を出力する場合は画面全面に対して白色の表示
面積を狭くするようにしたものである。試験信号として
は一定レベルの信号を用いるため、コストアップがほと
んどなく調整機能を備えることができる。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明は、ホワイトバランスの調
整をマイクロコンピュータの制御で行うことができるテ
レビジョン受信機であって、ホワイトバランス調整用試
験信号発生機能を有し、ホワイトバランス調整モードに
入れば自動的に前記ホワイトバランス調整用試験信号を
発生させるようにしたものである。
【0007】本発明はさらに、テレビジョン受信機の各
種機能を制御する制御用マイクロコンピュータと、映像
信号をディジタル信号に変換し復調処理を行うディジタ
ル信号処理回路と、前記マイクロコンピュータの制御に
よりホワイトバランスの調整を行う映像信号処理回路と
を有するテレビジョン受信機であって、前記ディジタル
信号処理回路の中に、試験信号発生回路と、前記試験信
号発生回路の出力と映像信号とを切り換えるスイッチ回
路とを有し、マイクロコンピュータにより前記スイッチ
回路を制御することにより信号発生器がなくてもホワイ
トバランス調整を容易に行うことができるという作用を
有する。
【0008】本発明はさらに、テレビジョン受信機の各
種機能を制御する制御用マイクロコンピュータと、映像
信号をディジタル信号に変換し復調処理を行うディジタ
ル信号処理回路と、前記マイクロコンピュータの制御に
よりホワイトバランスの調整を行う映像信号処理回路
と、前記マイクロコンピュータの制御によりテレビジョ
ン受信機の画面上に文字や記号を発生させるオンスクリ
ーン発生回路とを有するテレビジョン受信機であって、
前記ディジタル信号処理回路の中に、試験信号発生回路
と、前記試験信号発生回路の出力と映像信号とを切り換
えるスイッチ回路とを有し、マイクロコンピュータによ
り前記スイッチ回路を制御し、画面上に前記試験信号を
映出すると同時に前記オンスクリーン発生回路により画
面の周辺部に輝度の低い文字または記号をオンスクリー
ン表示することにより信号発生器がなくてもホワイトバ
ランス調整を容易に行うことができるという作用を有す
る。
【0009】本発明はさらに、テレビジョン受信機の各
種機能を制御する制御用マイクロコンピュータと、映像
信号をディジタル信号に変換し復調処理を行うディジタ
ル信号処理回路と、前記マイクロコンピュータの制御に
よりホワイトバランスの調整を行う映像信号処理回路
と、前記マイクロコンピュータにより水平、垂直の偏向
を制御することのできる偏向回路を有するテレビジョン
受信機であって、前記ディジタル信号処理回路の中に、
試験信号発生回路と、前記試験信号発生回路の出力と映
像信号とを切り換えるスイッチ回路とを有し、マイクロ
コンピュータにより前記スイッチ回路を制御し、画面上
に前記試験信号を映出すると同時に前記偏向回路により
水平または垂直の振幅を変化させることにより信号発生
器がなくてもホワイトバランス調整を容易に行うことが
できるという作用を有する。
【0010】以下、本発明の実施の形態について、図1
から図3を用いて説明する。 (実施の形態1)図1は本発明のテレビジョン受信機の
ブロック図を示すもので、図1において1はアナログ映
像信号をディジタル信号に変換するA/D変換器、2は
同期処理回路、3はディジタル信号復調回路、4は映像
信号にブランキング処理を施したりする出力処理回路、
5はアナログ信号に変換するD/A変換器、6は一定レ
ベルの信号を出力する試験信号発生回路、7はスイッチ
回路、8はディジタル信号処理回路、9はマイクロコン
ピュータ(以下CPU)、10は映像信号処理回路でホ
ワイトバランス調整はここで行う。試験信号発生回路6
は、図4のようなパターンを発生する場合は大きなメモ
リー容量が必要となるため、ここでは単純に白、または
黒の一定階調の信号を発生する回路とする。そのような
回路であれば単に映像データを固定データに置き換える
だけであるので回路規模はほとんどなく、コストもほと
んど上がらない。また、階調としてはカットオフ電圧調
整用に黒レベル、ドライブ電圧調整用に白レベルの2つ
の階調があればよい。この2つのレベルを、カットオフ
調整を行うときには黒レベルが、ドライブ調整を行うと
きには白レベルが自動的に出力されるようにCPU9に
より制御する。
【0011】ただし、全面に白レベルが出力されたとき
には、画面の全体輝度が高くなりすぎて、発振等の異常
現象が発生する恐れがあるため、白レベルパターンを出
力すると同時に、同期処理回路2で発生しているブラン
キングパルスを広くして、白の面積を狭くする必要があ
る。CPU9によってこれら一連の作業を同時に行うこ
とによりホワイトバランス調整を効率的に行うことが可
能である。
【0012】(実施の形態2)図2は本発明のテレビジ
ョン受信機のブロック図を示すもので、オンスクリーン
発生回路11を備えたテレビジョン受信機の場合の構成
である。オンスクリーン発生回路11は不揮発性メモリ
ーに文字や図形等のデータを持つことによりCPU9の
制御で画面上に文字・図形を表示することができる回路
である。
【0013】実施の形態1ではブランキングパルスの幅
を広げることにより白面積を狭くしたが、オンスクリー
ン発生回路11が備わったテレビジョン受信機であれば
オンスクリーンにより画面上に輝度の低い文字・図形を
同時に表示することによって同様の効果が得られる。表
示する図形はなるべく塗りつぶす面積の大きい図形で、
色は黒が望ましい。画面中央部分をあけて白レベルパタ
ーンが見えるようにし、周辺部分を塗りつぶすように表
示する。
【0014】このような構成であれば、ブランキングパ
ルスの幅を広げる必要がないため、同期処理回路2の回
路を簡略化でき、さらに安価に構成できる。
【0015】なお、オンスクリーン発生回路11があれ
ば、図4のパターンをオンスクリーンにより作り表示す
ることも可能である。ただしその場合、オンスクリーン
信号はRGB信号で、映像信号処理回路10の最後に加
算されるため、それ以前の回路での妨害等の原因による
ばらつきを吸収することができないという問題がある。
【0016】本発明では回路のばらつきまで含めてばら
つき吸収が可能である。 (実施の形態3)図3は本発明のテレビジョン受信機の
ブロック図を示すもので、偏向回路12をCPUで制御
可能なテレビジョン受信機の場合の構成である。偏向回
路がCPUで制御可能であれば、オンスクリーン発生回
路11がなくても白レベルパターンの表示にあわせて水
平あるいは垂直の振幅を狭くして白の面積を狭くするこ
とが可能である。
【0017】なお、以上の説明では復調回路がディジタ
ル信号処理回路である場合の構成例で説明したが、アナ
ログ復調回路の場合でも同様に実施可能である。
【0018】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、コストの
上昇ほとんどなしでホワイトバランス調整用のパターン
をテレビジョン受信機に内蔵することができ、マイクロ
コンピュータの制御によってカットオフ、ドライブ電圧
の調整を円滑に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態によるテレビジョン受信
機を示すブロック図
【図2】本発明の第二の実施の形態によるテレビジョン
受信機を示すブロック図
【図3】本発明の第三の実施の形態によるテレビジョン
受信機を示すブロック図
【図4】従来のホワイトバランス調整用パターンの例を
示す図
【符号の説明】
2 同期処理回路 3 ディジタル信号復調回路 4 出力処理回路 6 試験信号発生回路 7 スイッチ回路 9 CPU 10 映像信号処理回路 11 オンスクリーン発生回路 12 偏向回路

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テレビジョン受信機の各種機能を制御す
    る制御用マイクロコンピュータと、映像信号をディジタ
    ル信号に変換し復調処理を行うディジタル信号処理回路
    と、前記マイクロコンピュータの制御によりホワイトバ
    ランスの調整を行う映像信号処理回路と、前記ホワイト
    バランス調整時には黒レベルまたは白レベルの一定階調
    の信号を自動的に発生する試験信号発生回路と、同期信
    号の処理とブランキングパルスを発生する同期処理回路
    とを備え、前記試験信号発生回路が出力する前記黒レベ
    ルまたは前記白レベルの信号のうち白レベルの信号を出
    力する場合のみ前記ブランキングパルスの幅を広くする
    ことで画面全面に対して白色の表示面積を狭くするよう
    にしたことを特徴とするテレビジョン受信機。
  2. 【請求項2】 テレビジョン受信機の各種機能を制御す
    る制御用マイクロコンピュータと、映像信号をディジタ
    ル信号に変換し復調処理を行うディジタル信号処理回路
    と、前記マイクロコンピュータの制御によりホワイトバ
    ランスの調整を行う映像信号処理回路と、前記ホワイト
    バランス調整時には黒レベルまたは白レベルの一定階調
    の信号を自動的に発生する試験信号発生回路と、前記マ
    イクロコンピュータの制御によりテレビジョン受信機の
    画面上に文字や記号を発生させるオンスクリーン発生回
    とを備え、前記試験信号発生回路が出力する前記黒レ
    ベルまたは前記白レベルの信号のうち白レベルの信号を
    出力する場合のみ同時に前記オンスクリーン発生回路が
    画面の周辺部に輝度の低い文字または記号をオンスクリ
    ーン表示することで画面全面に対して白色の表示面積を
    狭くするようにしたことを特徴とするテレビジョン受信
    機。
  3. 【請求項3】 テレビジョン受信機の各種機能を制御す
    る制御用マイクロコンピュータと、映像信号をディジタ
    ル信号に変換し復調処理を行うディジタル信号処理回路
    と、前記マイクロコンピュータの制御によりホワイトバ
    ランスの調整を行う映像信号処理回路と、前記ホワイト
    バランス調整時には黒レベルまたは白レベルの一定階調
    の信号を自動的に発生する試験信号発生回路と、前記マ
    イクロコンピュータにより水平、垂直の偏向を制御する
    ことのできる偏向回路とを備え、前記試験信号発生回路
    出力する前記黒レベルまたは前記白レベルの信号のう
    白レベルの信号を出力する場合のみ同時に前記偏向回
    路により水平または垂直の振幅を狭くすることで画面全
    面に対して白色の表示面積を狭くするようにしたことを
    特徴とするテレビジョン受信機。
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