JP3462960B2 - 画像処理方法 - Google Patents

画像処理方法

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JP3462960B2
JP3462960B2 JP20449096A JP20449096A JP3462960B2 JP 3462960 B2 JP3462960 B2 JP 3462960B2 JP 20449096 A JP20449096 A JP 20449096A JP 20449096 A JP20449096 A JP 20449096A JP 3462960 B2 JP3462960 B2 JP 3462960B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力した画像に対
して所定の処理を施す画像処理に関する発明である。
【0002】
【従来の技術】特開平8−161483号公報「画像処
理方式」には、画像の各点で、複数の所定方向について
それぞれ画像の輝度変化の大きさを評価し、輝度変化が
最小となる方向(最小変化方向)を画像の各点毎に求
め、最小変化方向に1次元の非線形平滑化を行うものが
記載されている。
【0003】上記従来技術では、画像上の全ての点(近
傍の点がないために処理できない画像の端の部分は除
く)で、皆同じ非線形処理が行われることが特徴であ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、画
像上の全ての点で、皆同じ非線形処理を行うようになっ
ており、一枚の画像でもそれぞれかけ離れた特徴を持つ
画像の平坦部とエッジ部について、どちらも同じ非線形
処理を行うことになっている。従って、上記従来技術は
画像の中で大きく特徴の異なるエッジ部と平坦部に着目
すると、それぞれの特徴に会った最適な処理からかけ離
れた処理をするという問題点があった。本発明の課題
は、上記従来技術の問題点を考慮し、上記従来技術の処
理よりもさらに画質を改善することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の課題を解決する
ため、入力画像のエッジ部と平坦部を分離して認識する
処理を行い、エッジ部はエッジ部、平坦部は平坦部に適
した処理を行った値が出力画像値として得られるように
した。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明は画像処理に関する発明で
あり、具体的には下記の方法を実施するプログラムまた
はハードを作成することにより実現できる。以下、本発
明の実施例を(1)〜(5)節に分けて説明する。
(1)節では本発明の実施例の手順の概略を説明し、
(2)〜(4)節で概略で示したそれぞれの部分の手順
を詳しく説明し、(5)節でその他の実施例を簡単に説
明する。
【0007】(1)本発明の手順概略(図1) 図1は本発明の処理手順を示した図であり、図1の番号
をステップ番号として以下に説明する。
【0008】ステップ101:画像のエッジ部に有効な
非線形平滑化処理を入力画像全体に行い、結果画像A
(i,j)を得る。
【0009】ステップ102:画像の平坦部に有効な非
線形平滑化処理を入力画像全体に行い、結果画像B(i,
j)を得る。
【0010】ステップ103:入力画像のエッジ部と平
坦部を区別し、分離して認識する処理を行う。認識結果
に基づいて、エッジ部と平坦部を区別するマップM(i,
j)を作成する。例えば、エッジ部と認識した部分のマッ
プ値は、M(i,j)=1とし、平坦部と認識した部分のマ
ップ値は、M(i,j)=0とする。ただし、i,jは画像のi
行j列を意味する。
【0011】ステップ104:ステップ104で作成し
たエッジ部と平坦部を区別するマップM(i,j)の値に応
じてエッジ部に有効な処理画像A(i,j)か平坦部に有効
な処理画像B(i,j)かの切り張り処理を行う。すなわち
以下の数1の処理を行い出力画像G(i,j)を得る。 M(i,j)=1の場合(エッジ部の場合): G(i,j) = A(i,j)、 M(i,j)=0の場合(平坦部の場合): G(i,j) = B(i,j)…(数1)。
【0012】なお、以上のステップ101とステップ1
02は順番が交換でき、ステップ102の方を先に行っ
てもよい。また、ステップ103も、ステップ101や
ステップ102の結果を参照しない場合は、ステップ1
01やステップ102と順番を交換できる。
【0013】以上で示した手順の概略の他に同様な結果
を得る他の方法もある。例えば、以上の手順では、それ
ぞれの処理画像A(i,j)、 B(i,j)を作成していたが、
両画像を作成せずに、初めに入力画像のエッジ部と平坦
部を区別し、分離して認識する処理を行い、着目した画
素がエッジ部と判断した点はエッジ部に有効な非線形平
滑化処理を行い着目点の出力画像値を得、平坦部と判断
した場合は、平坦部に有効な非線形平滑化処理を行い着
目点の出力画像値を得て、次の着目点に進む手順を行う
こともできる。
【0014】(2)ステップ101の具体的な処理方法 ステップ101では、画像のエッジ部に有効な処理なら
ばどのような処理も用いることができる。一例として上
記従来技術の方法を用いた例を図2に示し、図中の番号
をステップ番号として以下説明する。
【0015】ステップ201:初めに、着目した画素を
中心に複数の所定の方向について輝度変化を評価し、各
方向の輝度変化値を求める。図6は、所定の輝度変化を
評価する方向として8方向取り、各方向に5サンプリン
グ点分の輝度変化の評価をする場合について、各方向と
サンプリング点の例を図示したものである。評価する方
向の数、サンプリング点の数はこの他にも各種考えられ
る。なお、図6で示した黒丸の点は、元々のデータ値が
ある点であるが、白丸で示した点は元々のデータ値がな
いので周りの点の値から補間を要する。補間法は各種あ
り、例えば、最も近い2点の値の平均値とする方法や、
最も近い2点のうち、中心から見て上下か左右方向に近
い方の点の値とする方法などがあり、どのような方法を
用いることができる。
【0016】輝度変化の大きさを評価する具体的な計算
方法は各種あるが、一例として以下の数2を挙げる。
【0017】
【数2】
【0018】だだし、 S(d,i,j)は、i行j列の点にお
けるd方向の輝度変化を捉えた値であり、dは図6で示
された8方向について各方向に順番を付けた数値であ
り、例えば右上と左下方向をd=0と定義し、それから
時計周りに順次1〜7番と定義する。 absは絶対値を意
味し、 dirval(I(i,j),d,m)は、 入力画像Iのi行j
列の点からd方向にmサンプリング点行った点の値を意
味する。なお、 S(d,i,j)はi行j列の点における各輝
度変化を成分値とする輝度変化を示すベクトルと見なす
ことができるため、 i行j列の点における輝度変化ベ
クトルと呼ぶことにする。
【0019】以上の数2の他にも、各方向の輝度変化の
大きさを評価する計算方法は各種ある。例えば数2では
dirval(I(i,j),d,m)-I(i,j))の絶対値を取っていたが
dirval(I(i,j),d,m)-I(i,j))の2乗とすることも考え
られる。どちらの評価式を用いても以後の結果に大差は
生じなかった。
【0020】ステップ202:次に、各画素について、
各方向の輝度変化値の中から最小値を求め、その方向
(最小変化方向)を求める。図6の8方向の輝度変化の
中から最小値となる方向(最小変化方向)を求める場合
を式で示すと以下の数3になる。 dmin(i,j) = mindir(S(d,i,j)|0<=d<=7) …(数3) ただし、mindir(S(d,i,,j)|0<=d<=7)は、i行j列の輝
度変化ベクトルS(d,i,,j)の中から、0<=d<=7で示され
る8方向捉えた輝度変化値( S(0,i,,j)〜 S(7,i,,
j))の中で最小値となるものの方向(dの値)を求める
ことを意味する。最小値を持つ方向が2つ以上ある場合
は、方向を数字として表した時の数値の少ない方向とし
てもよいし、逆に大きい数値の方向としてもどちらでも
構わない。
【0021】ステップ203:次に最小変化方向に1次
元の非線形平滑化を行う。具体的な方法は各種あるがこ
こでは上記従来技術で示した方法を数4〜数7に示し、
別の方法を数8〜数11に示す。
【0022】初めに数4〜数7までの式で示される1次
元の非線形平滑化処理を示す。平滑化の方向は、図6で
示された8方向の中から最小変化方向dmin(i,j)が選ば
れており、平滑化の点数は、着目した画素 (i,j)点を
中心に最小変化方向dmin(i,j)に5点取る場合について
以下示す。
【0023】 Hmin(i,j)= (1-f(i,j))*I(i,j) + f(i,j)*H0(i,j) …(数4)
【0024】
【数5】
【0025】 f() = σ0*σ0/(σ0*σ0+α*α*σ(i,j)*σ(i,j)) …(数6)
【0026】
【数7】
【0027】ただし、dirval(I(i,j),dmin(i,j),m )
は、入力画像Iのi行j列の点から数3で求めた最小変
化方向であるdmin(i,j)方向にmサンプリング点行った
点における輝度値を意味する。Hmin(i,j)は、i行j列
の点における平滑化後の出力値を意味し、σ0は入力画
像のノイズの標準偏差に比例する量を計算した値を意味
し、αは平滑化の程度を決める所定の値である。なお、
σ0の計算の仕方は各種あり、例えばノイズ部とみなせ
る画像の端の小さな領域の輝度の2乗平均の平方根を用
いてもよいし、画像各点における近傍の点の中で最も変
位の小さい値の平均値を用いてもよい。
【0028】以上の数4から数7までの1次元非線形平
滑化の他にもいろいろな非線形平滑化を行うことができ
る。たとえば、以下の数8〜数11の1次元非線形平滑
化を行うこともできる。
【0029】
【数8】
【0030】 w(m,i,j) = u(m,i,j)/ut(m,i,j) …(数9)
【0031】
【数10】
【0032】 m=0の時:u(0,i,j)=1 m>=1の時:u(m,i,j)=u(m-1,i,j)/(1+(dir(I(i,j),dmin(i,j),m)/(α*σ0))** β) m<=-1の時:u(m,i,j) = u(m+1,i,j)/(1+(dir(I(i,j),dmin(i,j),m)/(α*σ0)) **β) …(数11) ただし、Hmin(i,j)は、i行j列の点における平滑化後
の出力値を意味し、σ0は入力画像のノイズの標準偏差
に比例する量を計算した値を意味し、αは平滑化の程度
を決める所定の値であり、βは平滑化の寄与を決める所
定のパラメータ値である。
【0033】以上の他にも、最小変化方向の1次元非線
形平滑化を行う方法は各種ある。例えば所定の点数の1
次元データの中から中間値を選ぶこともできる。また、
入力データが0と1の2値画像で出力も0が1を取るよ
うな場合は、1次元データの中から数の多い方の値を選
ぶことなどもできる。
【0034】以上示した数5と数7は、mの値が−2〜
2までの5点であるため、上記数4から数7までは、最
小変化方向に5点の1次元非線形平滑化をしたものとな
っている。同様に数8から数11で示した平滑化も5点
の1次元の平滑化をしたものとなっている。平滑化を行
う点数は5点に限らず、どのように取ることもできる
が、エッジ部では、平坦部よりも短い距離の平滑化をし
た方が好ましく、ここでは一例として5点とした。通常
の臨床撮影に使われる頭部や腹部のMRI画像で評価し
た所、エッジ部に有効な平滑化は、3点または5点であ
り、3点の場合はエッジ部の微妙な変化をよく残す反
面、平滑化の効果が少なかった。5点では、エッジ部の
微妙な変化を3点の時ほど残さないが、ほぼ満足できる
程度に画像の特徴をつかむために必要なエッジ部の微妙
な変化を残しており、平滑化の効果も高く、満足いく結
果であった。骨部のMRI画像で評価した所、平滑化は
あまりしない方が好ましく、5点より3点の方が好まし
かった。その他にも、撮影条件の違いによる画像のS/
Nや撮影部位などで最適な点数も異なることが予想され
た。
【0035】以上、図2の処理手順に基づいたステップ
101の具体的方法について述べたが、上記方法では、
S/Nの低く、画像のエッジがノイズであいまいになっ
た画像を処理すると、画像のエッジ部で希にぶつぶつし
た人工色の強い感触の得られる欠点がある。S/Nの低
く画像のエッジがノイズであいまいになるような画像に
たいしては次に述べる図3の処理がエッジ部のなめらか
さを出す上で有効であった。以下、図3の処理について
簡単に述べる。
【0036】ステップ201:上記、図2の説明で行っ
たステップ201と同一の処理を行う。
【0037】ステップ311:着目点とその近傍の輝度
変化ベクトルを平均してボケた輝度変化ベクトル S'
(d,i,j)を作成する。近傍の取り方や平均の仕方などに
ついては各種考えられる。一例として簡単な平均を行う
場合を以下の数12に示す。
【0038】
【数12】
【0039】ステップ302:図2の上記ステップ20
2の説明と同様に、ボケた輝度変化ベクトル S'(d,i,
j)について、各画素毎に、各方向のボケた輝度変化ベク
トルの値の中から最小値を求め、その方向(ボケ最小変
化方向)を求める。数3と同様に式で表すと、ボケ最小
変化方向dmin'(i,j) は以下の数13になる。
【0040】 dmin'(i,j) = mindir(S'(d,i,j)|0<=d<=7) …(数13) ステップ303:図2の上記ステップ203の説明と同
様にボケ最小変化方向dmin'(i,j)に1次元の非線形平滑
化を行う。上式の数5、数7、数8、数11中にあるdm
in(i,j)の代わりにdmin'(i,j)とするだけで、本ステッ
プ303の式になる。
【0041】以上の図3の1次元非線形平滑化処理で
は、 S/Nの低く画像のエッジがノイズであいまいに
なるような画像にたいしても、画像のエッジ部がなめら
かに繋がった処理画像になるという利点があった。
【0042】なお、以上説明した非線形平滑化では、画
像の端の領域で近傍の点のデータがないことから参照デ
ータがないことから生じる特例処理について触れていな
いのでここで記す。画像の端の領域で必要な特例処理の
具体的な仕方は各種ある。例えば、5点の平滑化を行う
場合、画像の端から2点分の領域はデータがない部分が
生じるが、その領域は、原画の値を出力画像の値とする
方法がある。その外、画像の両端がサイクリックに接続
されているものと仮定して、サイクリックに接続した時
のデータ値を参照して処理する方法などもある。
【0043】(3)ステップ102の具体的な処理方法 ステップ102では、画像の平坦部に有効な処理ならば
どのような処理も用いることができる。一例として上記
(2)節で説明した1次元非線形平滑化を用いた場合に
ついて説明する。
【0044】初めに図4に示した方法について図4の番
号をステップ番号として以下に示す。
【0045】ステップ401:上記ステップ201と同
様に輝度変化ベクトルを求める。ただし、ステップ20
1では各方向5点の輝度変化を評価したが、ここでは、
各方向9点の輝度変化を評価する。従って、数2のmの
範囲は−2<=m<=2(1次元の評価5点)であった
が、−4<=m<=4(1次元の評価9点)として輝度
変化ベクトルを求めることができる。
【0046】ステップ402:上記ステップ202と同
様に、輝度変化ベクトルから最小変化方向を求める。
【0047】ステップ403:上記ステップ203と同
様に、最小変化方向に1次元の非線形平滑化を行う。た
だし、ステップ203では1次元の非線形の平滑化を5
点で行っていたが、ここでは9点で行う。
【0048】上記数4〜数7の非線形平滑化を用いる場
合では、数5と数7について和を取る範囲を−2<=m
<=2(5点)から−4<=m<=4(9点)にし、数
5の分母を5から9にすれば平滑化の点数が9点の1次
元非線形平滑化を行う式になる。
【0049】同様に、上記数8〜数11の非線形平滑化
を用いる場合は、数8と数10のmの値を−4<=m<
=4(9点)にすることで本ステップの処理の式とな
る。
【0050】以上のように1次元の非線形の平滑化する
点数をエッジ部の同様の処理よりも大きく設定するほど
平滑化の効果が増大するが、あまり大きな点数を取りす
ぎても本来あるべき濃淡が消え、逆効果の方が大きい場
合も生じる。通常臨床で用いられる頭部や腹部のMRI
画像に対して処理を行い、評価した結果では、平坦部の
平滑化は9点か11の場合が良好であった。9点の場合
は無難な画像が得られ、11点の場合は多少平滑化しす
ぎている感じもしたが、最良な点数については、一般に
は処理を行う対象とする画像で異なることが予想され
る。
【0051】次に図5で示す処理について説明する。図
5で示す処理では、図4のステップ401で輝度変化を
評価する点数を各方向9点としておたが、ここでは、ス
テップ201と同様にして輝度変化を評価する点数を各
方向5点とするものである。他の処理は図4の場合と同
様である。輝度変化を各方向5点で評価したので、次の
ステップ402で求められる最小変化方向は、図5の場
合は、輝度変化の評価を5点で行った場合の最小変化方
向である。従って、次のステップ403でも図5の場合
は、輝度変化の評価を5点で行った場合の最小変化方向
に9点の1次元非線形平滑化を行うため、図4の場合と
は平滑化を行う方向が異なる画素が生じる。図5の処理
の結果は、図4の処理結果に比べ、画質で若干劣ってい
たが、大差がない。図5の処理は、輝度変化をエッジ部
と同じ5点で評価するため、エッジ部で計算した輝度変
化の評価結果を再度利用することができるため、演算を
その分高速化することができる利点がある。
【0052】以上の実施例では、各方向の輝度変化を5
点または9点で行い、その最小変化方向にエッジ部より
大きな9点の1次元非線形平滑化を行う場合を示した
が、その他にも、平坦部に有効な非線形平滑化処理とし
ては最小変化方向の1次元の非線形平滑化だけでなく、
最小方向と45度づれた方向の1次元平滑化を行い、両者
の平均値としたり、平面内の適当な重み付き平均値とす
るなど、1次元方向だけでない平滑化を行うこともでき
る。
【0053】(4)ステップ103の具体的な手順 ステップ103は画像のエッジ部分と平坦部分を区別し
て認識する方法であればどのようなものでも用いること
ができる。例えばエッジ画像を利用する方法がある。以
下、処理方法の具体例を説明する。
【0054】はじめに以下の数14に基づいてエッジ画
像E(i,j)を作成する処理を行う。
【0055】
【数14】
【0056】ただし、 I(i+p,j+q) は入力画像のi+p行
j+q列の値である。 f(p,q)の具体的な値は、E(i,j)
がエッジ画像となるものであれば、どのような値を用い
てかまわない。たとえば、以下の数15としたり、以下
の数16としたりすることができる。
【0057】 p=q=0の時:f(0,0)=1、pかqのどちらか一方が0の時:f( p,q)=-1/4、その 他の時:f(p,q)=0…(数15) p=q=0の時:f(0,0)=1、その他の時:f(p,q)=-1/8…(数16) 以上の方法により求めたエッジ画像E(i,j)について、
E(i,j)の値が所定のしきい値よりも大きい場合にはエ
ッジ部分と見做し、マップの値M(i,j)を1とする。 E
(i,j)の値が所定のしきい値よりも低い場合には平坦部
と見做し、マップの値M(i,j)を0とする。ただし、上
記しきい値の設定の仕方は各種ある。
【0058】例えば、適当なしきい値を与えた場合のマ
ップ値を表示して適当であると判定するまでインターラ
クティブに変えて適切なしきい値を探す方法を用いるこ
ともできるし、画像のノイズの大きさを評価してノイズ
の標準偏差値の所定倍(例えば3倍)に設定する方法を
用いることもできるし、エッジ画像のヒストグラムを求
めてその累積ヒストグラムが所定の割合(例えば80
%)になる値にすることもできるし、累積ヒストグラム
の80%になる値がノイズの標準偏差の3倍よりも小さ
い場合はしきい値をノイズの3倍とし、それ以外は、累
積ヒストグラムの80%になる値とノイズの標準偏差の
3倍の値との平均値をしきい値にすることなど、しきい
値の設定の仕方は各種方法が考えられる。
【0059】また、以上で求めたマップM(i,j)につい
てM(i,j)の値が1ならばその近傍の新たなマップ値M'
(i+p,j+q)を1とし、残りの点の新たなマップ値M'(i,
j)は0とする処理を行い、エッジ部位の領域を増やした
処理を行うこともできる。この場合エッジが不安定であ
ってもエッジ部をより確実にエッジ部とみなすことがで
きるという利点がある。
【0060】以上の他にもステップ103の具体的な処
理方法は各種ある。例えば、以下のような方法を用い、
よりエッジ部を明確に認識することもできる。
【0061】初めに、ステップ101が既に行われてお
り、エッジ部に有効な非線形処理画像A(i,j)ができて
いるものとする。また、ステップ101の非線形平滑化
が1次元の非線形平滑化で、非線形の平滑化をする方向
である最小変化方向dmin(i,j) (またはボケ最小変化方
向dmin'(i,j) )がすでに計算されており、ここで参照
できるとする。以下、ステップ101の1次元非線形平
滑化を行う方向がボケ最小変化方向dmin'(i,j)であると
して記す。
【0062】この時、ボケ最小変化方向dmin'(i,j)の直
行方向qd(i,j)を計算する。方向を0〜7までの8方向
で表す場合、以下の数17で直行方向qd(i,j)を求める
ことができる。
【0063】 qd(i,j) = (dmin'(i,j)+4)%8 …(数17) ただし、%8は8で割った時の余りを求める整数演算で
ある。
【0064】次に着目画素(i,j)を中心に直行方向qd(i,
j)に所定の点数、例えば5点のデータを取り、その中で
最大値と最小値の差をエッジ画像E' (i,j)とする。す
なわち、式で書くと以下の数18となる。
【0065】 E'(i,j)=max(dirval(i,j,qd(i,j),m )|-2<=m<=2) − min( dirval(i,j,qd(i,j),m) | -2<=m<=2 ) …(数18) 以上によって求まったエッジ画像E' (i,j)を上記エッ
ジ画像E(i,j)と考えて同様の処理を行うとマップの値
M(i,j)が求まる。このようにE' (i,j)を作成して求め
ると、 上記E(i,j)を作成してマップを求めるよりも、
エッジ部を安定して認識できるという効果がある。
【0066】(5)その他 以上の実施例では、ステップ103でエッジ部か平坦部
かを0と1で分けて認識したが、このほかにも、エッジ
部らしら、平坦部らしさを表した度合いマップM" (i,
j)を作成する方法がある。以下、ステップ101とステ
ップ102は上記と同一で、ステップ103とステップ
104を上記から変えた一例を示す。
【0067】ステップ103で、数17で求めたエッジ
画像E(i,j)を基に、以下の数19ようにエッジ部と平
坦部の度合いマップM" (i,j)を作る。
【0068】 M" (i,j) = E(i,j)* E(i,j)/(E(i,j)* E(i,j)+γ*γ*σ0*σ0) …(数19) ここで、σ0は数8の時と同様に入力画像のノイズの標
準偏差に比例する量を計算した値を意味し、γはエッジ
と平坦部の度合いを決める所定のパラメータ値である。
なお、σ0の計算の仕方は各種あり、例えばノイズ部と
みなせる画像の端の小さな領域の輝度の2乗平均の平方
根を用いてもよいし、画像各点における近傍の点の中で
最も変位の小さい値の平均値を用いてもよい。
【0069】次にステップ104で以下の重み付き平均
を行う。
【0070】 G(i,j) = M" (i,j)*A(i,j) + ( 1− M" (i,j) )*B(i,j) …(数20)
【0071】
【発明の効果】本発明によれば、画像のエッジ部と平坦
部を分離して各々独立な処理ができることから、それぞ
れの部位の特徴に適した処理を行えるようになり、従来
よりも画質を改善した出力画像を得られるという効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の手順の概略を示す図である。
【図2】本発明の実施例のステップ101を詳しく説明
した図である。
【図3】本発明の実施例のステップ101の別の実施例
を詳しく説明した図である。
【図4】本発明の実施例のステップ102を詳しく説明
した図である。
【図5】本発明の実施例のステップ102の別の実施例
を詳しく説明した図である。
【図6】輝度変化を評価する方向とサンプリング点の例
を示す図である。
【図7】輝度変化を評価する方向とサンプリング点の別
の例を示す図である。
【図8】輝度変化を評価する方向とサンプリング点のさ
らに別の例を示す図である。
【符号の説明】
101…エッジ部に有効な非線形平滑化をするステッ
プ、102…平坦部に有効な非線形平滑化をするステッ
プ、103…エッジ部と平坦部を分離するステップ、1
04…エッジ部と平坦部のデータ切り張り処理をするス
テップ、201…各方向5点の輝度変化を評価するステ
ップ、202…最小変化方向を求めるステップ、203
…最小変化方向に5点の1次元非線形平滑化をするステ
ップ、311…ボケた輝度変化ベクトルを作成するステ
ップ、302…ボケ最小変化方向を求めるステップ、3
03…ボケ最小変化方向の1次元非線形平滑化をするス
テップ、401…各方向9点の輝度変化を評価するステ
ップ、402…最小変化方向を求めるステップ、403
…最小変化方向に9点の1次元非線形平滑化をするステ
ップである。
フロントページの続き (72)発明者 木戸 邦彦 神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099番地 株式会社日立製作所システム開発研究所 内 (72)発明者 佐野 耕一 神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099番地 株式会社日立製作所システム開発研究所 内 (56)参考文献 特開 平5−328106(JP,A) 特開 平7−262368(JP,A) 特開 平8−161483(JP,A) 特開 平6−348842(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06T 5/00 - 5/50 H04N 1/40 - 1/409

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力画像のエッジ部と平坦部を分離して認
    識し、 認識された結果に応じて、前記入力画像のエッジ部と認
    識した部位には、該入力画像について、着目した画素を
    中心に複数の所定方向について輝度変化を評価して各方
    向の輝度変化値を求め、該各方向の輝度変化値を成分値
    とする輝度変化ベクトを作成し、該入力画像の各画素に
    対応した該輝度変化ベクトルを各々の画素について作成
    し、着目した画素とその周辺の画素の該輝度変化ベクト
    ルについて、所定の重み付けベクトル加算を行って着目
    画素のボケ輝度変化ベクトルを作成し、該着目画素のボ
    ケ輝度変化ベクトルの成分値の中から最小値となる成分
    を与えたボケ最小変化方向を求め、該ボケ最小変化方向
    上の該入力画像値のデータを基に1次元非線形平滑化を
    行い、 前記入力画像の平坦部と認識した部位には平坦部用の所
    定の平滑化処理を行うことを特徴とする画像処理方法。
  2. 【請求項2】 入力画像のエッジ部と平坦部を分離して
    認識する認識処理部と、 認識された結果に応じて、前記入力画像のエッジ部と認
    識した部位には、該入力画像について、着目した画素を
    中心に複数の所定方向について輝度変化を評価して各方
    向の輝度変化値を求め、該各方向の輝度変化値を成分値
    とする輝度変化ベクトを作成し、該入力画像の各画素に
    対応した該輝度変化ベクトルを各々の画素について作成
    し、着目した画素とその周辺の画素の該輝度変化ベクト
    ルについて、所定の重み付けベクトル加算を行って着目
    画素のボケ輝度変化ベクトルを作成し、該着目画素のボ
    ケ輝度変化ベクトルの成分値の中から最小値となる成分
    を与えたボケ最小変化方向を求め、該ボケ最小変化方向
    上の該入力画像値のデータを基に1次元非線形平滑化を
    行う第1の平滑化処理部と、 前記入力画像の平坦部と認識した部位には平坦部用の所
    定の平滑化処理を行う第2の平滑化処理部とを備えたこ
    とを特徴とする画像処理装置。
  3. 【請求項3】 1)入力画像の各点において、着目した画
    素を中心に複数の所定方向について輝度変化を評価して
    各方向の輝度変化値を求め、該各方向の輝度変化値を成
    分値とする輝度変化ベクトを作成し、 2)該入力画像の各点について、着目した画素とその周
    辺の画素の該輝度変化ベクトルを基に所定の重み付けベ
    クトル加算を行って着目画素のボケ輝度変化ベクトルを
    作成し、 3)該入力画像の各点について、着目画素のボケ輝度変
    化ベクトルの成分値の中から最小値となる成分を与えた
    ボケ最小変化方向を求め、 4)該入力画像の各点について、該ボケ最小変化方向上
    の該入力画像値のデータを基に1次元の非線形平滑化処
    理を行い、ボケ最小変化方向平滑化画像を作成し、 5)該ボケ最小変化方向平滑化画像を基に画像のエッジ
    部と平坦部を区別するマップを作成し、 6)該エッジ部と平坦部を区別するマップを参照して、
    画像のエッジ部と判断した部分では、該ボケ最小変化方
    向平滑化画像を出力画像値とし、 7)該エッジ部と平坦部を区別するマップを参照して、
    画像の平坦部分と判断した部分では、平坦部用の所定の
    非線形平滑化の処理を行った結果を出力画像値とするこ
    とを特徴とした画像処理方法。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の画像処理方法おいて、 前記マップを作成する処理として該ボケ最小変化方向平
    滑化画像の各点について、着目した画素に対応する該入
    力画像の該ボケ最小変化方向と直行した方向を作り、該
    ボケ最小変化方向平滑化画像の着目点を中心として該直
    行方向上にある所定の点数分の該ボケ最小変化方向平滑
    化画像値のデータ値の中から最大値と最小値の差を求
    め、該最大値と最小値の差が所定の値よりも大きい場合
    はエッジ部と判定し、該最大値と最小値の差が所定の値
    よりも小さい場合は平坦部と判定する処理を行うことを
    特徴とした画像処理方法。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載の画像処理方法において、 前記画像の平坦部用の所定の非線形平滑化の処理とし
    て、 該輝度変化ベクトの成分値の中から最小値となる成分を
    与えた方向である最小変化方向を求め、該最小変化方向
    上の該入力画像値のデータを基に、エッジ部に行う処理
    よりも長い距離の1次元の非線形平滑化処理を行うこと
    を特徴とした画像処理方法。
  6. 【請求項6】 入力画像の各点において、着目した画素を
    中心に複数の所定方向について輝度変化を評価して各方
    向の輝度変化値を求め、該各方向の輝度変化値を成分値
    とする輝度変化ベクトを作成する第1の作成処理部と、 該入力画像の各点について、着目した画素とその周辺の
    画素の該輝度変化ベクトルを基に所定の重み付けベクト
    ル加算を行って着目画素のボケ輝度変化ベクトルを作成
    する第2の作成処理部と、 該入力画像の各点について、着目画素のボケ輝度変化ベ
    クトルの成分値の中から最小値となる成分を与えたボケ
    最小変化方向を求める算出処理部と、 該入力画像の各点について、該ボケ最小変化方向上の該
    入力画像値のデータを基に1次元の非線形平滑化処理を
    行い、ボケ最小変化方向平滑化画像を作成する平滑化処
    理部と、 該ボケ最小変化方向平滑化画像を基に画像のエッジ部と
    平坦部を区別するマップを作成する第3の作成処理部
    と、 該エッジ部と平坦部を区別するマップを参照して、画像
    のエッジ部と判断した部分では、該ボケ最小変化方向平
    滑化画像を出力画像値とする第1の判断処理部と、 該エッジ部と平坦部を区別するマップを参照して、画像
    の平坦部分と判断した部分では、平坦部用の所定の非線
    形平滑化の処理を行った結果を出力画像値とする第2の
    判断処理部とを備えたことを特徴とした画像処理装置。
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