JP3454124B2 - 肉盛溶接機 - Google Patents

肉盛溶接機

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JP3454124B2
JP3454124B2 JP32923597A JP32923597A JP3454124B2 JP 3454124 B2 JP3454124 B2 JP 3454124B2 JP 32923597 A JP32923597 A JP 32923597A JP 32923597 A JP32923597 A JP 32923597A JP 3454124 B2 JP3454124 B2 JP 3454124B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、内燃機関
の給気弁あるいは排気弁用のバルブヘッドの周縁に沿っ
て溶接ビードを形成する肉盛溶接機に係わり、特に、小
型のバルブヘッドに用いて好適な肉盛溶接機に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】内燃機関の給気弁や排気弁用のバルブヘ
ッドは、バルブシートに対して高速で当接、離間を繰り
返すので、高い耐摩耗性が要求される。このため、図7
に示すように、バルブ1におけるバルブヘッド2のバル
ブシート(図示略)が当接することとなる周縁部2aに
は、全周にわたってCo−Cr−W−C系合金のような
耐摩耗性の高い粉体が肉盛溶接される。
【0003】このような肉盛溶接機としては、例えば図
8に示すように、溶接トーチ3に搬送管4を介して粉体
Pを供給する粉体供給部5が接続され、この粉体供給部
5に、粉体Pを貯留するホッパ6と、水平な軸線回りに
回転して前記ホッパ6から供給された粉体Pを前記搬送
管4に移送するロータリーフィーダー7とが設けられた
ものが知られている。
【0004】溶接トーチ3は、図7に示すように、内部
をプラズマ用ガスのガス通路21とする内筒22と、こ
の内筒22の外側に設けられ、該内筒22との間に形成
される隙間を粉体Pを導入する粉体通路23とする外筒
24と、内筒22の内部に配設された電極25と、内筒
22及び外筒24の下端に設けられ、ガス通路21に連
通するプラズマアーク噴射孔26a及び粉体通路23に
連通する粉体噴出孔26bを有するチップ26とを備え
て構成されている。
【0005】この粉体噴出孔26bは、噴出される粉体
Pと、プラズマアーク噴出孔26aから噴出されるプラ
ズマ用ガスGとが合流するように溶接トーチ3の先端部
略中央に向けて形成されている。
【0006】また、電極25とバルブ1との間には、ト
ランスファードアーク電源により高電圧が印加されるよ
うになっており、電極25と内筒22下部との間には、
パイロットアーク電源により高電圧が印加されるように
なっている。
【0007】そして、溶接トーチ3によるバルブ1のバ
ルブヘッド2への肉盛溶接は、以下のようにして行なわ
れる。まず、バルブ1のバルブヘッド2を回転台8に設
置した後、その回転台8を回転することによりバルブヘ
ッド2を定回転させる。
【0008】次に、溶接トーチ3の電極25とバルブヘ
ッド2との間にトランスファードアーク電源によって高
電圧を印加して、電極25とバルブヘッド2との間にプ
ラズマアークを発生させる。
【0009】さらに、ホッパ6に貯留された粉体Pをロ
ータリーフィーダー7の回転により搬送管4を通じて溶
接トーチ3に供給するとともに、粉体Pを含む搬送ガス
を粉体通路23に供給して、チップ26の粉体噴出孔2
6bから粉体Pを噴出する。
【0010】すると、この粉体Pは、プラズマアークに
より溶融され、バルブヘッド2の周縁部2aに肉盛溶接
される。このようにして、バルブヘッド2の周縁部2a
には、溶接ビードBが円環状に形成される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、小型の
バルブヘッド2の周縁部2aを肉盛溶接する場合には、
該周縁部2aが薄肉であるのに対して、前記電極25と
バルブヘッド2との間に発生するプラズマアークが極め
て高温であるため、特に肉厚の薄い径方向外方の薄肉部
2bが溶け落ちてしまうという問題があった。
【0012】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、溶接時における小型バルブヘッドの周縁部の溶け落
ちを防止して、歩留まり及び品質の向上に有効な肉盛溶
接機を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し、かか
る目的を達成するため、本発明の肉盛溶接機は、粉体供
給部から複数本の搬送管を介してトーチに供給された粉
体を該トーチに設けられた複数個の噴出孔から噴出させ
るとともに、この噴出された粉体をプラズマアークによ
り溶融して、回転台上に固定した被溶接物の周縁部を肉
盛溶接する肉盛溶接機であって、前記噴出孔のうち、前
記回転台の回転中心から半径方向に最も離れた位置に向
けられた外側噴出孔が、他の噴出孔よりも多く粉体を噴
出するように各噴出孔からの噴出量を設定する噴出量調
整手段が設けられていることを特徴とするものである。
【0014】このような構成としたことにより、回転台
上に固定されたバルブヘッドの周縁部のうち、該回転台
の回転中心から半径方向に最も離れた位置に粉体が多量
に噴出されることになるので、バルブヘッド周縁部の薄
肉部におけるプラズマアークによる溶接温度が低下し
て、バルブヘッドの周縁部の溶け落ちを防止することが
できる。
【0015】また、請求項2記載の肉盛溶接機は、請求
項1記載の肉盛溶接機において、前記粉体供給部は、粉
体貯留用のホッパと、該ホッパからの粉体の落下方向に
対して交差する軸線回りに回転して粉体を落下させなが
ら前記搬送管に案内するロータリー部を有するロータリ
ーフィーダとを備え、前記噴出量調整手段は、前記ロー
タリーフィーダと、前記外側噴出孔に粉体を案内する搬
送管の入口部に向けて前記ロータリー部の軸線を下り勾
配とするように傾斜させる傾斜手段とから構成されてい
ることを特徴とするものである。
【0016】このような構成としたことにより、下り勾
配に傾斜したロータリー部に供給された粉体が、該ロー
タリー部に沿って傾斜方向に滑動しながら外側噴出孔に
粉体を案内する搬送管の入口部に向けて落下させられる
ので、外側噴出孔が、他の噴出孔よりも多く粉体を噴出
するように各噴出孔からの噴出量を設定することができ
る。
【0017】請求項3記載の肉盛溶接機は、請求項1記
載の肉盛溶接機において、前記粉体供給部は、粉体貯留
用のホッパと、該ホッパの下方から粉体を落下させなが
ら前記搬送管に案内するロータリー部を有する複数のロ
ータリーフィーダとを備え、前記噴出量調整手段は、前
記ロータリーフィーダと、該ロータリーフィーダのう
ち、前記外側噴出孔に粉体を案内する搬送管の入口部近
傍にロータリー部が配されたロータリーフィーダを他の
ロータリーフィーダよりも高速に回転させる速度調節手
段とから構成されていることを特徴とするものである。
【0018】このような構成としたことにより、外側噴
出孔に粉体を案内する搬送管の入口部近傍に配されたロ
ータリー部に供給された粉体は、他のロータリーフィー
ダのロータリー部に供給された粉体よりも速く下方へと
移送されるので、外側噴出孔が、他の噴出孔よりも多く
粉体を噴出するように各噴出孔からの噴出量を設定する
ことができる。
【0019】請求項4記載の肉盛溶接機は、請求項1記
載の肉盛溶接機において、前記噴出量調整手段は、前記
粉体供給部と前記搬送管との連結部に配置されて、前記
外側噴出孔が他の搬送管よりも多く粉体を噴出するよう
に各噴出孔からの噴出量を設定する分配弁とされている
ことを特徴とするものである。
【0020】このような構成とした場合にも、分配弁の
作動により、外側噴出孔が、他の噴出孔よりも多く粉体
を噴出するように各噴出孔からの噴出量を設定すること
ができる。
【0021】請求項5記載の肉盛溶接機は、請求項1記
載の肉盛溶接機において、前記噴出量調整手段は、前記
外側噴出孔に粉体を案内する搬送管の内径が、他の搬送
管の内径よりも大径に形成された構成であることを特徴
とするものである。
【0022】このような構成とした場合には、部品点数
を増やすことなく、外側噴出孔が、他の噴出孔よりも多
く粉体を噴出するように各噴出孔からの噴出量を設定す
ることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照しながら、本
発明の実施形態について説明する。これらの図中、図7
および図8と同一構成のものについては同一符号を付す
とともに説明を簡略化する。
【0024】また、粉体噴出孔26bのうち、回転台8
の回転方向中心から最も離れた位置に向けて形成された
噴出孔、言い換えれば、バルブヘッド2の周縁部2aの
うち、最も薄肉の薄肉部2bに向けて形成された噴出孔
を、特に外側噴出孔26Bと称するとともに、搬送管4
のうち、粉体を外側噴出孔26Bに案内する搬送管を、
特に外側搬送管4Aと称して、以下説明する。
【0025】図1は、本発明に係る第1の実施形態を示
した部分断面図であり、同図中、符号11は本実施の形
態において噴出量調整手段を構成するチップである。
【0026】溶接トーチ3は、内部をプラズマ用ガスの
ガス通路21とする内筒22と、この内筒22の外側に
設けられ、該内筒22との間に形成される隙間を粉体P
を導入する粉体通路23とする外筒24と、内筒22の
内部に配設された電極25と、内筒22及び外筒24の
下端に設けられ、ガス通路21に連通するプラズマアー
ク噴射孔26a及び粉体通路23に連通する粉体噴出孔
26b,26Bを有するチップ11とを備えて構成され
ている。
【0027】チップ11の前記外筒24との当接面側に
は、図1および図2に示すように、粉体噴出孔26b側
から外側噴出孔26B側(図1示右から左)に向かうに
従い溝の深さが次第に深くなる環状の案内溝11aが形
成されている。
【0028】これにより、粉体通路23を通過してチッ
プ11に導入された粉体Pは、図2中の矢印で示すよう
に、案内溝11aに案内されながら溝の深い外側噴出孔
26B側へと移動させられるので、該外側噴出孔26B
が、他の粉体噴出孔26bよりも多くの粉体Pを噴出す
るように、各噴出孔26b,26Bからの噴出量が設定
される。
【0029】したがって、回転台8上に固定されたバル
ブヘッド2の周縁部2aのうち、該回転台8の回転中心
から最も離れて位置する薄肉部2bに、粉体Pが多量に
噴出されることになって、該薄肉部2bにおける、電極
25と当該バルブヘッド2との間に発生したプラズマア
ークによる溶接温度が低下して、バルブヘッド2におけ
る周縁部2aの溶け落ちを防止することができる。
【0030】次に、図3および図4を参照しながら、本
発明の第2の実施形態について説明する。図3は粉体供
給部5の側面図、図4は粉体供給部5の部分断面図であ
り、符号31aは、ロータリーフィーダ7を取り付ける
取付台、31bは、この取付台31aの回転軸、31c
は取付台31aの傾斜調整ボルトである。
【0031】粉体供給部5は、粉体P貯留用のホッパ
(図示略)と、該ホッパからの粉体Pの落下方向に対し
て交差する軸線回りに回転して粉体Pを落下させながら
搬送管4,4Aに案内するロータリーフィーダ7とから
概略構成され、これら搬送管4,4Aの入口部4aは、
ロータリーフィーダ7のロータリー部7a下方位置に配
置されている。
【0032】本実施の形態における傾斜手段は、ロータ
リーフィーダ7を支持するとともに粉体供給部本体5a
に、軸31b回りに回転可能に固定される取付台31a
と、該取付台31aを粉体供給部本体5aの受座5bに
対して傾斜状態に固定するための傾斜調整ボルト31c
とから構成されている。
【0033】そして、本実施の形態にあっては、傾斜調
整ボルト31cをねじ込むことにより、取付台31aを
粉体供給部本体5aの受座5bに対して図3示右下がり
に傾斜するように固定し、これにより、図4に示すよう
に、ロータリーフィーダ7のロータリー部7aの軸線
を、ホッパから供給された粉体Pを外側噴出孔26Bに
案内する搬送管4Aの入口部7aに向けて下り勾配とな
るように傾斜させて、噴出量調整手段が構成されてい
る。
【0034】このような構成とした場合、下り勾配に傾
斜したロータリー部7aに供給された粉体Pが、該ロー
タリー部7aに沿って図4示矢印方向に滑動しながら搬
送管4,4Aに向けて落下し、これにより、外側搬送管
4Aの方に搬送管4よりも多量の粉体Pが導入されるの
で、外側噴出孔26Bが、他の噴出孔26bよりも多く
粉体Pを噴出するように、各噴出孔26b,26Bから
の噴出量を設定することができる。
【0035】次に、図5を参照しながら、本発明の第3
の実施形態について説明する。図5は、粉体供給部5の
部分断面図であり、同図中、符号51,52は、ロータ
リーフィーダである。
【0036】粉体供給部5は、粉体P貯留用のホッパ
(図示略)と、該ホッパの下方から粉体Pを落下させな
がら搬送管26b,26Bに案内するから供給された粉
体Pを前記搬送管4,4Aに導入するロータリーフィー
ダ51,52とから概略構成され、搬送管4,4Aの入
口部4aは、それぞれロータリーフィーダ51,52の
ロータリー部51a,52aの下方位置にそれぞれ配置
されている。
【0037】本実施の形態における速度調節手段は、ロ
ータリーフィーダ51,52をそれぞれ独立に駆動する
2つのモータ(図示略)を備え、搬送管4Aの入口部4
a上方にロータリー部52aが配置されたロータリーフ
ィーダ52を、搬送管4の入口部4aの上方にロータリ
ー部51aが配置された他方のロータリーフィーダ51
よりも高速に回転させるように構成されている。
【0038】そして、本実施の形態にあっては、ロータ
リーフィーダ51,52と、これらを駆動する前記両モ
ータとから噴出量調整手段が構成されており、ロータリ
ーフィーダ52をロータリーフィーダ51よりも高速に
回転させることにより、外側搬送管4Aの入口部4a近
傍に配されたロータリー部52aに供給された粉体P
を、ロータリー部51aに供給された粉体Pよりも速く
下方へと落下させ、これにより、外側噴出孔26Bが、
他の噴出孔26bよりも多く粉体Pを噴出するように、
各噴出孔26b,26Bからの噴出量を設定することが
できる。
【0039】なお、本実施の形態では、速度調節手段と
して、2つのモータによりロータリーフィーダ51,5
2を独立に駆動する構成としたものについて説明した
が、1つのモータと、複数個の歯車を組み合わせて構成
される減速機とから構成したものであってもよい。
【0040】次に、図6を参照しながら、本発明の第4
の実施形態について説明する。図6は、粉体供給部5と
搬送管4,4Aとの連結部を示した断面図であり、同図
中、符号61は分配弁である。
【0041】本実施の形態における分配弁61は、粉体
供給部5と搬送管4,4Aとの連結部62に配置される
平板状の弁本体61aと、該弁本体61aを連結部62
の流路が開閉するように回転可能に支持する軸61bと
を備えて構成され、この分配弁61により噴出量調整手
段が構成されている。
【0042】このような構成とした場合には、軸61b
を操作することによって搬送管4,4A流路の開閉度を
それぞれ調節でき、これにより、搬送管4よりも搬送管
4Aに供給される粉体Pの量を多くして、外側噴出孔2
6Bが、他の噴出孔26bよりも多く粉体Pを噴出する
ように、各噴出孔26b,26Bからの噴出量を設定す
ることができる。
【0043】次に、本発明の第5の実施の形態について
説明する。本実施の形態における噴出量調整手段は、例
えば前述した各実施の形態において、外側搬送管4Aの
内径を、他の搬送管4の内径よりも大径に形成すること
によって構成されるものである。
【0044】このような構成とした場合には、部品点数
を増やすことなく、外側噴出孔26Bが、他の噴出孔2
6bよりも多く粉体Pを噴出するように、各噴出孔26
b,26Bからの噴出量を設定することができる。
【0045】以上説明したように、本発明に係る肉盛溶
接機は、回転台8の回転方向中心から最も離れた位置に
向けられた外側噴出孔26Bから噴出される粉体Pが、
他の噴出孔26bから噴出される粉体Pよりも多く噴出
させるように各粉体噴出孔26b,26Bの噴出量を設
定する噴出量調整手段が設けられているので、バルブヘ
ッド2の周縁部2aにおける薄肉部2bに粉体Pが多量
に噴出されることになり、当該薄肉部2bにおける電極
25と当該バルブヘッド2との間に発生したプラズマア
ークによる溶接温度を低下させて、バルブヘッド2の周
縁部2aの溶け落ちを防止することができる。
【0046】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、次のような効果を奏することができる。 (a)請求項1記載の肉盛溶接機は、回転台の回転方向
中心から最も離れた位置に向けられた外側噴出孔から噴
出される粉体が、他の噴出孔から噴出される粉体よりも
多く噴出させるように各噴出孔からの噴出量を調整する
噴出量調整手段を設けたことにより、回転台上に固定さ
れたバルブヘッドの周縁部における薄肉部周辺に粉体を
多量に噴出させることができ、これにより、当該薄肉部
における、電極と当該バルブヘッドとの間に発生したプ
ラズマアークによる溶接温度を低下させてバルブヘッド
周縁部の溶け落ちを防止し、歩留まりおよび品質の向上
を図ることができる。
【0047】(b)請求項2記載の肉盛溶接機は、噴出
量調整手段を、ロータリーフィーダと、該ロータリーフ
ィーダのロータリー部を外側噴出孔に粉体を案内する搬
送管の入口部に向けて下り勾配に傾斜させる傾斜手段と
から構成したことにより、下り勾配に傾斜したロータリ
ー部に供給された粉体を、該ロータリー部に沿って滑動
させながら落下させ、これにより、外側噴出孔に粉体を
案内する搬送管に他の搬送管よりも多量の粉体を導入
し、外側噴出孔が、他の噴出孔よりも多く粉体を噴出す
るように各噴出孔からの噴出量を設定することができ
る。
【0048】(c)請求項3記載の肉盛溶接機は、噴出
量調整手段を、ロータリーフィーダと、該ロータリーフ
ィーダのうち、外側噴出孔に粉体を案内する外側搬送管
の入口部近傍にロータリー部が配されたロータリーフィ
ーダを他のロータリーフィーダよりも高速に回転させる
速度調節手段とから構成したことにより、外側搬送管の
入口部近傍にロータリー部を配したロータリーフィーダ
に供給された粉体を、他のロータリーフィーダに供給さ
れた粉体よりも速く落下させ、これにより、外側噴出孔
が、他の噴出孔よりも多く粉体を噴出するように各噴出
孔からの噴出量を設定することができる。
【0049】(d)請求項4記載の肉盛溶接機は、噴出
量調整手段を、粉体供給部と搬送管との連結部に配置さ
れる、外側噴出孔に粉体を案内する外側搬送管に導入す
る粉体を他の搬送管に導入する粉体よりも多量に導入さ
せる分配弁としたことにより、外側搬送管の方に他の搬
送管よりも多量の粉体を導入し、外側噴出孔が、他の噴
出孔よりも多く粉体を噴出するように各噴出孔からの噴
出量を設定することができる。
【0050】(e)請求項5記載の肉盛溶接機は、噴出
量調整手段を外側噴出孔に粉体を案内する搬送管の内径
を、他の搬送管の内径よりも大径に形成した構成とした
ことにり、部品点数を増やすことなく、外側噴出孔が、
他の噴出孔よりも多く粉体を噴出するように各噴出孔か
らの噴出量を設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係わる肉盛溶接機の第1の実施形態
を示す溶接トーチの部分断面図である。
【図2】 同溶接トーチにおけるチップの平面図であ
る。
【図3】 本発明の第2の実施形態を示す粉体供給部の
側面図である。
【図4】 同粉体供給部の部分断面図である。
【図5】 本発明の第3の実施形態を示す粉体供給部の
部分断面図である。
【図6】 本発明の第4の実施形態を示す粉体供給部と
搬送管との連結部の断面図である。
【図7】 従来の肉盛溶接機における溶接トーチを示す
部分断面図である。
【図8】 同溶接機の全体構成を示す正面図である。
【符号の説明】
1 バルブ(被溶接物) 2a 周縁部 3 溶接トーチ 4 搬送管 4A 外側搬送管 4a 入口部 5 粉体供給部 6 ホッパ 7、51、52 ロータリーフィーダ 7a、51a、52a ロータリー部 8 回転台 11 チップ(噴出量調整手段) 26b 粉体噴出孔 26B 外側噴出孔 61 導入量調節手段 62 連結部 P 粉体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23K 10/02 501 B23K 9/04

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粉体供給部から複数本の搬送管を介して
    トーチに供給された粉体を該トーチに設けられた複数個
    の噴出孔から噴出させるとともに、この噴出された粉体
    をプラズマアークにより溶融して、回転台上に固定した
    被溶接物の周縁部を肉盛溶接する肉盛溶接機であって、 前記噴出孔のうち、前記回転台の回転中心から半径方向
    に最も離れた位置に向けられた外側噴出孔が、他の噴出
    孔よりも多く粉体を噴出するように各噴出孔からの噴出
    量を設定する噴出量調整手段が設けられていることを特
    徴とする肉盛溶接機。
  2. 【請求項2】 前記粉体供給部は、粉体貯留用のホッパ
    と、該ホッパからの粉体の落下方向に対して交差する軸
    線回りに回転して粉体を落下させながら前記搬送管に案
    内するロータリー部を有するロータリーフィーダとを備
    え、 前記噴出量調整手段は、前記ロータリーフィーダと、前
    記外側噴出孔に粉体を案内する搬送管の入口部に向けて
    前記ロータリー部の軸線を下り勾配とするように傾斜さ
    せる傾斜手段とから構成されていることを特徴とする請
    求項1記載の肉盛溶接機。
  3. 【請求項3】 前記粉体供給部は、粉体貯留用のホッパ
    と、該ホッパの下方から粉体を落下させながら前記搬送
    管に案内するロータリー部を有する複数のロータリーフ
    ィーダとを備え、 前記噴出量調整手段は、前記ロータリーフィーダと、該
    ロータリーフィーダのうち、前記外側噴出孔に粉体を案
    内する搬送管の入口部近傍にロータリー部が配されたロ
    ータリーフィーダを他のロータリーフィーダよりも高速
    に回転させる速度調節手段とから構成されていることを
    特徴とする請求項1に記載の肉盛溶接機。
  4. 【請求項4】 前記噴出量調整手段は、前記粉体供給部
    と前記搬送管との連結部に配置されて、前記外側噴出孔
    が他の搬送管よりも多く粉体を噴出するように各噴出孔
    からの噴出量を設定する分配弁とされていることを特徴
    とする請求項1に記載の肉盛溶接機。
  5. 【請求項5】 前記噴出量調整手段は、前記外側噴出孔
    に粉体を案内する搬送管の内径が、他の搬送管の内径よ
    りも大径に形成された構成であることを特徴とする請求
    項1に記載の肉盛溶接機。
JP32923597A 1997-11-28 1997-11-28 肉盛溶接機 Expired - Fee Related JP3454124B2 (ja)

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