JP3453096B2 - パンツ型使い捨ておむつ - Google Patents

パンツ型使い捨ておむつ

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JP3453096B2
JP3453096B2 JP2000022870A JP2000022870A JP3453096B2 JP 3453096 B2 JP3453096 B2 JP 3453096B2 JP 2000022870 A JP2000022870 A JP 2000022870A JP 2000022870 A JP2000022870 A JP 2000022870A JP 3453096 B2 JP3453096 B2 JP 3453096B2
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elastic member
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、前見頃と後ろ見頃とを
接合してなるパンツ型使い捨ておむつに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年、
歩けるようになった赤ちゃんを中心としてパンツタイプ
のオムツの需要が高まっている。この要因としては、従
来からあるフラットタイプのオムツでは装着がしにくい
という問題がある一方、パンツタイプのオムツでは赤ち
ゃんを立ち上がらせた状態で、引き上げてはかせること
ができ、赤ちゃんに装着する母親の使い勝手が格段に向
上したためであると考えられる。
【0003】しかし、このパンツタイプのオムツは、使
い勝手において排便時の廃棄がしにくいという欠点があ
る。即ち、フラットタイプのおむつでは、使用後のその
テープを外すことにより排便時においても簡単に脱着が
可能である。一方、パンツタイプのオムツでは、前見頃
と後ろ見頃との接合部を引き剥がす(引き裂く)必要が
ある(もちろん足を抜かせ脱がせることも可能ではある
が、赤ちゃんの肌に便が付着する恐れがある)が、この
部分には力が集中しやすいため、装着状態では接合部は
強固に接合されていることが望ましく、従来のパンツタ
イプのおむつでは上記接合部の強度が高過ぎて、該接合
部を引き裂くためにはかなりの力を要する(問題1)。
しかも、引き裂き時におむつの幅方向におむつの構成素
材が裂け、実質的に引き裂くことが出来なかったり、或
いは、弾性体のような他の材料が残り、無理に引き裂こ
うとすると伸びきった弾性体(帯状ゴム等)が母親の手
に当たり、引き裂きの動作を妨害したりする(問題
2)。
【0004】そこで、これらの問題を解決するために接
合部のシールパターンを特定のパターンとしたおむつが
実開平6−31721号公報に提案されているが、この
おむつでは、前述の問題1は解決できるものの、上記問
題2は解決できず、更には、シールパターンが複雑にな
り、工程の管理が煩雑になる。また、接合部の接合強度
を特定の範囲とし、上記問題1を解決することも提案さ
れているが、該提案も、上記問題2を解決できるもので
はなかった。
【0005】また広い意味での引き裂き易さを向上させ
るために接着部分の脇にミシン目を設けることが実開平
1−141711号公報に提案されている。この提案に
よれば、引き裂き易さは確かに向上するが、装着中に上
記ミシン目でおむつが破れてしまい、おむつが剥がれて
しまうことがある。
【0006】即ち、上記問題1及び2を共に解決する技
術は、未だ提案されておらず、そのような技術が要望さ
れているのが現状である。
【0007】従って、本発明の目的は、パンツ型使い捨
ておむつにおける接合部の引き剥がし(引き裂き)易さ
を向上せしめ、使い勝手をさらに向上させたパンツ型使
い捨ておむつを提供することにある。
【0008】(削除)
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、液透過性のト
ップシートと、液不透過性のバックシートと、これら両
シート間に配置される吸収体とを有する吸収性本体を備
え、該吸収性本体における着用者の腹側に位置する腹側
部及び背側に位置する背側部それぞれの両側縁部の接合
固定により、ウエスト開口部及び一対のレッグ開口部が
形成され、使用後に該両側縁部の接合部が引き剥がされ
て廃棄されるパンツ型使い捨ておむつにおいて、上記吸
収性本体は、上記吸収体と上記バックシートとの間に配
された撥水性且つ通気性の弾性部材用カバーシートを備
えており、上記トップシートは、上記弾性部材用カバー
シート及び上記バックシートよりも小さく、接合固定さ
れる上記腹側部及び上記背側部の両側縁部は、それぞ
れ、上記弾性部材用カバーシート上記バックシート
ウエスト開口部に設けられた上記弾性部材、レッグ開口
部に設けられた上記弾性部材及び胴周囲部に設けられた
上記弾性部材により形成されており、上記接合固定は、
上記各弾性部材を上記接合部内に介在させて上記両側縁
部における上記弾性部材用カバーシート同士が当接する
ようにしてなされ、且つ該接合固定は、上記バックシー
トがおむつ外側に露出するようにしてなされており、上
記弾性部材用カバーシートと上記バックシートとの少な
くとも何れか一方は、おむつの縦方向における強力が1
500gf/50mm以上であり、接合固定された上記
腹側部及び上記背側部の両側縁部の接合強度が1000
gf/30mm〜3000gf/30mmであることを
特徴とするパンツ型使い捨ておむつを提供することによ
り上記目的を達成したものである。
【0010】
【作用】本発明によるパンツ型使い捨ておむつによれ
ば、吸収製本体の両側縁部を接合固定して形成される接
合部を構成するシートのうち、少なくとも1枚のシート
は、おむつの縦方向の対する強力が強く、通常のおむつ
の引き裂き操作ではおむつの幅方向に裂けることがない
ため、接合部のおむつの縦方向に対する引き剥がし(引
き裂き)を容易に行うことができる。
【0011】
【実施例】以下、添付図面を参照して、本発明のパンツ
型使い捨ておむつを詳述する。図1〜5は、本発明の参
考例を示す図であり、図6は、本発明の実施例を示す図
(参考例を示す図3相当図)である。この参考例のパン
ツ型使い捨ておむつは、特に図3及び図6に示す通り、
吸収体4とバックシート3との間に弾性部材用カバーシ
ート9を備えていない点以外は、本発明のパンツ型使い
捨ておむつと同様である。従って、この参考例の説明に
おいて、本発明のパンツ型使い捨ておむつと同じ点の説
明は、後述の本発明の実施例の説明に適宜適用される。
先ず、添付図面の図1〜5を参照し、発明の参考例を
詳細に説明する。ここで、図1は、発明のパンツ型使
い捨ておむつの参考例を示す斜視図であり、図2は、図
1に示すパンツ型使い捨ておむつの展開図であり、図3
は、図2に示す展開したパンツ型使い捨ておむつの分解
斜視図である。また、図4は、図1に示すおむつの接合
部を示す拡大斜視図であり、図5は、接合部の強力の測
定方法の概略を示す概略図である。
【0012】図1〜図に示す参考例のパンツ型使い捨
ておむつ1は、液透過性のトップシート2と、液不透過
性のバックシート3と、これら両シート間に配置される
吸収体4とを有する吸収性本体5を備え、該吸収性本体
5における着用者の腹側に位置する腹側部6及び背側に
位置する背側部7それぞれの両側縁部の接合固定によ
り、ウエスト開口部10及び一対のレッグ開口部20が
形成されている。
【0013】更に詳述すると、上記パンツ型使い捨てお
むつ1においては、腹側部6の側縁部6aと背側部7の
側縁部7a及び腹側部6の側縁部6bと背側部7の側縁
部7bが、それぞれ接合固定されて接合部8が形成され
ている。また、上記ウエスト開口部10及び一対の上記
レッグ開口部20には、それぞれその周縁部全周に亘っ
て実質的に連続したギャザーを形成する弾性部材11,
21が設けられており、更に、上記ウエスト開口部10
と一対の上記レッグ開口部20との間に存し上記吸収体
4の配置されている胴周囲部30には、その全周に亘っ
て実質的に連続したギャザーを形成する複数の弾性部材
31が設けられている。また、上記腹側部6及び上記背
側部7の上記両側縁部は、それぞれ上記トップシート2
及び上記バックシート3並びに上記各弾性部材11,2
1,31により形成されており、上記接合固定は、上記
両側縁部における上記トップシート2同士が当接するよ
うにしてなされている。
【0014】上記ウエスト開口部10に設けられている
上記弾性部材11は、腹側部6と背側部7とにそれぞれ
3本づつ等間隔に設けられており、上記接合固定により
連結されて、上記ウエスト開口部10の全周に亘って実
質的に連続したギャザーを形成するようになされてい
る。上記弾性部材11としては、通常使い捨ておむつに
用いられる弾性部材であれば特に制限なく用いることが
できるが、上記弾性部材11は、天然ゴム、合成ゴム、
発泡ポリウレタンなどからなる糸状体又は帯状体として
上記トップシート2と上記バックシート3とに連続的に
接合されている。尚、参考例においては、帯状体が用い
られている。また、その伸長率は、80%〜140%の
範囲とするのが好ましい。尚、参考例において、上記
「伸長率」は、伸長率100%を、例えば長さ10cm
のものを20cmに伸長すること、即ち2倍の長さに伸
長することとして定義したものである。
【0015】また、上記レッグ開口部20に設けられて
いる上記弾性部材21は、腹側部6と背側部7とにそれ
ぞれ2本づつ、等間隔に且つおむつの股下部において吸
収体4を横断するようにして設けられており、上記接合
固定により連結されて、上記レッグ開口部20の全周に
亘って実質的に連続したギャザーを形成するようになさ
れている。上記弾性部材21としては、通常使い捨てお
むつに用いられる弾性部材であれば特に制限なく用いる
ことができるが、天然ゴム、合成ゴム、発泡ポリウレタ
ンなどからなる糸状体又は帯状体としてトップシート2
とバックシート3とに連続的に接合されている。尚、
例においては、糸状体が用いられている。また、その
伸長率は、60%〜100%の範囲とするのが好まし
い。
【0016】また、上記胴周囲部30に設けられている
上記弾性部材31は、腹側部6と背側部7とにそれぞれ
4本づつ、上記ウエスト開口部10に近づく程各弾性部
材31の間隔が狭くなるように設けられており、上記接
合固定により連結されて、上記胴周囲部30の全周に亘
って実質的に連続したギャザーを形成するようになされ
ている。上記弾性部材31としては、通常使い捨ておむ
つに用いられる弾性部材であれば特に制限なく用いるこ
とができるが、その形状は糸状であるのが好ましい。ま
た、その伸長率は、80%〜120%の範囲とするのが
好ましい。また、上記伸長率は、上記ウエスト開口部1
0に近づく程各弾性部材31の伸長率が高くなるように
なされているのが好ましい。上記伸長率の変化率は、4
0%とするのが好ましい。
【0017】また、参考例のパンツ型使い捨ておむつ1
には、図1及び図2に示すように、上記胴周囲部30の
下部に位置し且つ着用者の排尿部近傍に位置する、排尿
ポイント部40に、おむつの幅方向に向けて連続したギ
ャザーを形成する弾性部材41が、4本それぞれ等間隔
で設けられている。ここで、上記「排尿部近傍」とは、
着用者がおむつを着用した際に排尿部自体及びその周辺
に位置する部分を意味し、具体的には、一対の上記レッ
グ開口部20の間に位置する、腹側部6の股下領域を意
味する。
【0018】また、上記トップシート2、上記バックシ
ート3及び上記吸収体4は、それぞれ、中央が括れた砂
時計状に形成されており、これらを形成する材料として
は、下記するものを用いることができる。
【0019】上記トップシート2の材料としては、排泄
物を吸収体4へ透過させる液透過性シートで肌着に近い
感触を有したものが好ましく、このような液透過性シー
トとしては、例えば、織布、不織布、多孔性フィルム等
が好ましく挙げられる。また、上記トップシート2に
は、その周縁部にシリコン系油剤、パラフィンワックス
等の疎水性化合物を塗布する方法や、あらかじめアルキ
ルリン酸エステルのような親水性化合物を全面に塗布
し、次いでその周縁を温水で洗浄する方法により撥水処
理を施し、周縁部における尿等のにじみによるモレを防
止することができる。参考例では、上記トップシート2
として不織布を用い、その強力は、おむつの縦方向(M
D)が約3500gf/50mm、おむつの幅方向(TD)
が約1500gf/50mmである。即ち、参考例のトップ
シート2は、長尺シートの不織布の長手方向(TD)が
おむつの幅方向に配され、その幅方向(MD)がおむつ
の縦方向に配されている。
【0020】上記バックシート3の材料としては、熱可
塑性樹脂にフィラーを加えて延伸した液不透過性かつ蒸
気を透過させる蒸気透過性のシートが用いられ、肌着に
近い感触を有したもの、たとえば、フィルムと不織布と
の複合材、あるいはフィルムと織布との複合材料等が用
いられる。参考例では、フィルムと不織布との複合材を
用い、その強力は、おむつの縦方向(MD)が約300
0gf/50mm、おむつの幅方向(TD)が約600gf/
50mmである。即ち、参考例のバックシート3は、長尺
シートの不織布の長手方向(TD)がおむつの幅方向に
配され、その幅方向(MD)がおむつの縦方向に配され
ている。尚、上記強力は、JIS L1096 6.1
2に準じ、チャック間距離を150mmとして、測定し
た時の最大値である。
【0021】上記吸収体4の材料としては、解繊パルプ
を主材とし、高分子吸水ポリマーを併用したものが好ま
しく、その他熱可塑性樹脂、セルロース繊維、あるいは
高分子吸水ポリマーの混合物に熱処理したものが好まし
い。高分子吸水ポリマーの存在位置は、上層、中層、下
層のいずれであってもよく、パルプと混合したものであ
っても良い。高分子吸水ポリマーは自重の20倍以上の
液体を吸収して保持する性能を有し、ゲル化する性質を
有する粒子状のものが好ましく、このような高分子吸水
ポリマーとしては、デンプン−アクリル酸(塩)グラフ
ト共重合体のケン化物、ナトリウムカルボキシメチルセ
ルロースの架橋物、アクリル酸(塩)重合体等が好まし
い。
【0022】また、上記吸収体4における長手方向の長
さL1は好ましくは300mm〜600mm、参考例では約
430mm、くびれた部分の幅L2は好ましくは80mm〜
110mm、参考例では約100mmに形成されている。ま
た、吸収体4の腹側、背側における幅L3は、好ましく
は120mm〜350mm、参考例では、約200mm、吸収
体4から延出するサイドフラップの幅L4は好ましく
は、10mm〜150mm、参考例では約90mmである。
【0023】また、図2に示すように、上記背側部7に
は、廃棄処理用のファスニングテープ60が設けられて
おり、該ファスニングテープ60によりおむつの廃棄時
に衛生的に廃棄することができる。
【0024】上記接合部8を形成する際における、接合
方法としては超音波シール、ヒートシール、高周波シー
ルなど既知の接合方法を用いることができ、参考例で
は、ヒートシールにより接合した。
【0025】而して、参考例のパンツ型使い捨ておむつ
1は、上記トップシート2及び/又は上記バックシート
3は、おむつの縦方向における強力が1500gf/5
0mm以上、好ましくは2000gf/50mm〜45
00gf/50mmの範囲である。尚、参考例において
は、上述の如く、上記トップシートのおむつの縦方向に
おける上記強力が3500gf/50mmであり、上記
バックシートのおむつの縦方向における上記強力が30
00gf/50mmである。上記強力が、1500gf
/50mm未満であると、おむつの廃棄時に上記接合部
8をおむつの縦方向に引き剥がす(引き裂く)際に、お
むつの幅方向に裂け目が入ってしまい引き裂くのが困難
になる。尚、上記強力は、JIS L1096 6.1
2に準じ、チャック間距離を150mmとして、測定し
た時の最大値である。
【0026】また、上記接合部8は、その部分に入って
いるギャザーにより大きく3つのパート、即ち、図4に
示すように、ウエストギャザーパート8a、胴周囲パー
ト8b、レッグギャザーパート8cに分けられ、同一条
件で接合しても、この3つのパートによりそれぞれの接
合強度が異なる可能性がある。そして、上記の各々のパ
ートについての接合強度〔接合部8を、その長さ方向に
対して30mmの幅に切断してサンプルを作成し、得られ
たサンプルを引っ張り速度300mm/min の条件で図5
に示す矢印方向、即ち180度剥離する方向に引っ張っ
た際の最大(極限)の力〕は、それぞれ1000gf/3
0mm〜3000gf/30mm、好ましくは1500〜20
00gf/30mmである。参考例では上記の3つのパート
とも平均値で約1800gf/30mmである。即ち、参考
例においては、上記接合部8を形成する上記両側縁分の
接合強度は1000gf/30mm〜3000gf/30mm
ある。上記の各パートの接合強度が、3000gf/30
mmを超えると、接合部8を実質的に剥がす(引き裂く)
ことが困難であり、1000gf/30mm未満であると、
装着時に剥がれて(裂けて)しまう可能性が高くなるの
で、上記範囲内としている
【0027】参考例のパンツ型使い捨ておむつは、上述
の如き構成を採用しているので、上記接合部8が使用時
にはほつれて裂けることがなく、おむつの廃棄時に接合
部8を引き剥がす(引き裂く)際に、引き裂き易いもの
である。また、このときにおむつの幅方向(引き裂き方
向と90度方向)におむつの構成素材が裂けることのな
いものである。
【0028】尚、上記参考例では、上記トップシート及
び上記バックシートの両方が上記の範囲内の強力を有す
るものを例示して説明したが、上記トップシートと上記
バックシートとの何れか一方が上記の範囲内の強力を有
していればよい。また、上記参考例では、上記両側縁部
が上記トップシート及び上記バックシートの2枚のシー
トにより形成されているものを例示して説明したが、上
記トップシート及び上記バックシートのいずれか一方と
これら以外の他のシートとの2枚のシートにより形成す
ることもできる。即ち、参考例のパンツ型使い捨ておむ
つにおいて、上記両側縁部は、少なくとも上記トップシ
ート及び/又は上記バックシートを含む2枚のシートに
より形成することができる。この際、上記両側縁部を形
成する上記トップシート及び上記バックシートのうち少
なくとも何れか一方は、上述のおむつの縦方向に対する
強力を満足する必要がある。また、この際の上記の接合
固定された接合部8の接合強度は、1000gf/30mm
〜3000gf/30mmである。
【0029】次に、発明の好ましい実施例について
上述した図1〜5に示す参考例及び図6を用いて説明す
る。ここで、図6は、発明のパンツ型使い捨ておむつ
の実施例を示す展開分解斜視図(図3相当図)である。
また、本発明の実施例において、特に詳述しない点につ
いては、上述した参考例における説明が適宜適用され
る。
【0030】本実施例のパンツ型使い捨ておむつ1も、
図1及び図2に示す参考例と同様に、液透過性のトップ
シート2と、液不透過性のバックシート3と、これら両
シート間に配置される吸収体4とを有する吸収性本体5
を備え、該吸収性本体5における着用者の腹側に位置す
る腹側部6及び背側に位置する背側部7それぞれの両側
縁部の接合固定により、ウエスト開口部10及び一対の
レッグ開口部20が形成されている。また、側縁部6
a,7a及び側縁部6b,7bが、それぞれ接合固定さ
れて接合部8が形成されており、また、上記ウエスト開
口部10及び一対の上記レッグ開口部20には、それぞ
れその周縁部全周に亘って実質的に連続したギャザーを
形成する弾性部材11,21が設けられており、更に、
上記ウエスト開口部10と一対の上記レッグ開口部20
との間に存し上記吸収体4の配置されている胴周囲部3
0には、その全周に亘って実質的に連続したギャザーを
形成する複数の弾性部材31が設けられている。このよ
うな構成は、上述した参考例と同じである。
【0031】そして、図6に示す発明の実施例におい
ては、上記トップシート2は、バックシート3及び弾性
部材用カバーシート9よりも小さく、吸収体4を覆える
程度の大きさに形成されている。さらに、図6に示す本
発明の実施例においても、上記参考例と同様に、おむつ
の背側部7のバックシート3の表面には廃棄時に使用可
能なファスニングテープ60を備えている。そして、こ
のファスニングテープ60は、主として便等をした場
合、廃棄する際にオムツ本体をまとめるのに用いられ
る。
【0032】而して、図6に示す実施例のパンツ型使い
捨ておむつ1においては、上記吸収性本体5は、上記吸
収体4と上記バックシート3との間に配された弾性部材
用カバーシート9を備えており、また、上記腹側部6及
び上記背側部7の両側縁部は、それぞれ、上記弾性部材
用カバーシート9及び上記バックシート3並びに上記各
弾性部材11,21,31により形成されており、上記
接合固定は、上記各弾性部材11,21,31を上記接
合部8内に介在させて上記両側縁部における上記弾性部
材用カバーシート9同士が当接するようにしてなされ
且つ該接合固定は、上記バックシート3がおむつ外側に
露出するようにしてなされている。また、上記各弾性部
材11,21,31,41は、それぞれ、上記弾性部材
用カバーシート9と上記バックシート3とにより挟持固
定されている。
【0033】そして、本発明のパンツ型使い捨ておむつ
においては、上記弾性部材用カバーシート9と上記バッ
クシート3との少なくとも何れか一方は、おむつの縦方
向における強力が1500gf/50mm以上、好まし
くは2000〜5000gf/50mmである。上記強
力が、1500gf/50mm未満であると、おむつの
廃棄時に上記接合部8をおむつの縦方向に引き剥がす
(引き裂く)際に、おむつの幅方向に裂け目が入ってし
まい引き裂くのが困難になる。
【0034】また、上記弾性部材用カバーシート9とし
ては、撥水性及び通気性があるシートが用いられ、肌着
に近い風合いを有した不織布等からなるシートが好まし
く用いられる。また、上記弾性部材用カバーシート9の
おむつの幅方向に対する強力(カバーシートを形成する
不織布の縦方向の強力)は、好ましくは4000gf/5
0mm以上であり、更に好ましくは4500gf/50mm〜
8500gf/50mmであり、おむつの縦方向に対する強
力(カバーシートを形成する不織布の横方向の強力)
は、好ましくは2000gf/50mm〜5000gf/50
mmである。本実施例では、カバーシートとして親水処理
をしていない不織布を用いており、その強力は、おむつ
の縦方向(該不織布の横方向の強力)が約3000gf/
50mm、おむつの幅方向(該不織布の縦方向の強力)が
約5000gf/50mmである。即ち、本実施例の弾性部
材用カバーシート9は、長尺シートの不織布の長手方向
(TD)がおむつの幅方向に配され、その幅方向(M
D)がおむつの縦方向に配されている。
【0035】尚、本実施例においては、上記トップシー
ト2として、不織布を用いており、該不織布の強力は、
MDが約600gf/50mm、TDが約2500gf/50
mmである。また、上記バックシート3としては、フィル
ムと不織布との複合材を用いており、該不織布の強力
は、MDが約600gf/50mm、TDが約2500gf/
50mmであり、該複合材の強力は、MDが約600gf/
50mm、TDが約3000gf/50mmである。
【0036】また、本実施例のパンツ型使い捨ておむつ
における上記接合部8の接合強度は、上述した各々のパ
ートで平均約1500gf/30mmである。本実施例のパ
ンツ型使い捨ておむつにおいても、上述の参考例と同様
の効果が得られ、更には、トップシート2と弾性部材用
カバーシート9が異なるためトップシート2に風合のよ
いシートを採用し、例えば、弾性部材用カバーシート9
に上述の様な強力を有するシートを用いることにより、
着用感に優れた商品を提供することができる。
【0037】尚、上述した本発明の実施例においては、
上記弾性部材用カバーシート9のみが上述した範囲のお
むつの縦方向に対する強力を有するものを例示して説明
したが、本発明はこれらに限定されず、上記バックシー
ト3も上述の範囲内の強力を有する材料で形成してもよ
い。また、この他本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宣
変更が可能である。
【0038】
【発明の効果】本発明のパンツ型使い捨ておむつは、パ
ンツ型使い捨ておむつにおける接合部の引き剥がし(引
き裂き)易さを向上せしめ、使い勝手をさらに向上させ
たものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明のパンツ型使い捨ておむつの
例を示す斜視図である。
【図2】図2は、図1に示すパンツ型使い捨ておむつの
展開図である。
【図3】図3は、図2に示す展開したパンツ型使い捨て
おむつの分解斜視図である。
【図4】図4は、図1に示すおむつの接合部8を示す拡
大斜視図である。
【図5】図5は、接合部8の接合強度の測定方法の概略
を示す概略図である。
【図6】図6は、本発明の実施例のパンツ型使いてお
むつの展開分解斜視図(図3相当図)である。
【符号の説明】
1 使い捨ておむつ 2 トップシート 3 バックシート 4 吸収体 5 吸収性本体 6 腹側部 6a 腹側部の側縁部 6b 腹側部の側縁部 7 背側部 7a 背側部の側縁部 7b 背側部の側縁部 8 接合部9 弾性部材用カバーシート 10 ウエスト開口部 11 弾性部材 20 レッグ開口部 21 弾性部材 30 胴周囲部 31 弾性部材 40 排尿ポイント部 41 弾性部材 60 ファスニングテープ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭53−19246(JP,A) 特開 平5−239754(JP,A) 特開 平6−181949(JP,A) 特開 昭61−207605(JP,A) 特開 平5−317356(JP,A) 特開 平4−166150(JP,A) 特開 平6−63074(JP,A) 特開 平5−76565(JP,A) 特開 平7−213556(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61F 13/15 - 13/84 A61F 5/44

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液透過性のトップシートと、液不透過性
    のバックシートと、これら両シート間に配置される吸収
    体とを有する吸収性本体を備え、該吸収性本体における
    着用者の腹側に位置する腹側部及び背側に位置する背側
    部それぞれの両側縁部の接合固定により、ウエスト開口
    部及び一対のレッグ開口部が形成され、使用後に該両側
    縁部の接合部が引き剥がされて廃棄されるパンツ型使い
    捨ておむつにおいて、 上記吸収性本体は、上記吸収体と上記バックシートとの
    間に配された撥水性且つ通気性の弾性部材用カバーシー
    トを備えており、上記トップシートは、上記弾性部材用カバーシート及び
    上記バックシートよりも小さく、 接合固定される 上記腹側部及び上記背側部の両側縁部
    は、それぞれ、上記弾性部材用カバーシート上記バッ
    クシート、ウエスト開口部に設けられた上記弾性部材、
    レッグ開口部に設けられた上記弾性部材及び胴周囲部に
    設けられた上記弾性部材により形成されており、 上記接合固定は、上記各弾性部材を上記接合部内に介在
    させて上記両側縁部における上記弾性部材用カバーシー
    ト同士が当接するようにしてなされ、且つ該接合固定
    は、上記バックシートがおむつ外側に露出するようにし
    てなされており、 上記弾性部材用カバーシートと上記バックシートとの少
    なくとも何れか一方は、おむつの縦方向における強力が
    1500gf/50mm以上であり、 接合固定された上記腹側部及び上記背側部の両側縁部の
    接合強度が1000gf/30mm〜3000gf/3
    0mmであることを特徴とするパンツ型使い捨ておむ
    つ。
  2. 【請求項2】 上記バックシートがフィルムと不織布と
    の複合材であることを特徴とする請求項1記載のパンツ
    型使い捨ておむつ。
  3. 【請求項3】 上記弾性部材用カバーシートは肌着に近
    い風合いを有した不織布であり、上記トップシートは風
    合いのよいシートであることを特徴とする請求項1又は
    2記載のパンツ型使い捨ておむつ。
  4. 【請求項4】 上記背側部の上記バックシートの表面に
    は、廃棄時に使用可 能なファスニングテープを備えてい
    ることを特徴とする請求項1〜3いずれか記載のパンツ
    型使い捨ておむつ。
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