JP3452700B2 - 電気装置 - Google Patents

電気装置

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JP3452700B2
JP3452700B2 JP23016895A JP23016895A JP3452700B2 JP 3452700 B2 JP3452700 B2 JP 3452700B2 JP 23016895 A JP23016895 A JP 23016895A JP 23016895 A JP23016895 A JP 23016895A JP 3452700 B2 JP3452700 B2 JP 3452700B2
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信義 高橋
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  • Fire-Detection Mechanisms (AREA)
  • Rectifiers (AREA)
  • Control Of Voltage And Current In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電気機器の異常
過熱による事故を未然に防止するようにした電気装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4は、例えば特公昭55−43720
号公報に記載された消火装置に関するものである。図4
において、対象物1の赤外線を受光レンズ2を通して第
1の赤外線検出素子3に導く。そして、受光レンズ4を
通して室温を第2の赤外線検出素子5に導く。さらに、
両赤外線検出素子3,5により得られた電気信号を差動
増幅器6を介して比較回路7に入力する。比較回路7で
は基準電圧8と差動増幅器6の出力とを比較し、差動増
幅器の出力が基準電圧8より大きい場合に、スイッチ9
により作動弁10を駆動して、例えば、ハロンガス、炭
酸ガス等の不燃性ガスまたは消火用高圧液体が収容され
たボンベ11からノズル12を通して対象物1へ噴射し
て自動的に消火する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の自動消火装置は
以上のように構成されているので、消火される対象物が
電気機器の場合には、火災により発生した煙成分が電気
機器の高電圧印加部分に付着して、電気絶縁特性の劣化
により事故が拡大する恐れがあるという問題点があっ
た。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る電
気装置は、閉塞した複数個の容器内にそれぞれ電気機器
を収容し、各容器を絶縁部材で支持した電気装置におい
て、絶縁部材に容器内と接続した中空部を形成し、電気
機器の温度を温度センサで検知し、温度センサの検知温
度が所定の温度を越えたとき、所定の温度を越えた電気
機器を収容した容器内に絶縁部材の中空部を介して不活
性ガス供給手段から不活性ガスを供給するようにしたも
のである。
【0005】請求項2の発明に係る電気装置は、容器
は、サイリスタ素子を収容したものであることを特徴と
するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】実施の形態1. 図1は実施の形態1の構成図である。図1において、2
1,22は密閉または半密閉状に閉塞した筺体で、不活
性ガスの給気口21a,22aおよび排気口21b,2
2bが設けられている。23,24はそれぞれ筺体2
1,22に収納した電気機器、25,26は電気機器2
3,24の赤外線により温度を検出する温度センサ、2
7は各温度センサ25,26の検出信号が入力される制
御手段で、各電気機器23,24のいずれが異常発熱を
起こしたかを確定して後述の給気選択手段29に指令す
る。28はボンベで、例えば、ハロンガス、炭酸ガス、
窒素ガス等の不活性ガスが貯留されている。29はボン
ベ28に接続した給気供給手段で、制御手段27の指令
により異常発熱を検出した筺体にボンベ28の不活性ガ
スを供給する。なお、27〜29で不活性ガス供給手段
30を構成している。
【0007】次に動作について説明する。図1におい
て、通常は各筺体21,22に収納した電気機器23,
24が独立して、または共同で動作している。この場合
に、例えば温度センサ25が検出した電気機器23の温
度を制御手段27が異常発熱と判断したとき、給気選択
手段29に指令してボンベ28の不活性ガスを給気口2
1aを介して筺体21に供給する。電気機器には、絶縁
被覆材料、絶縁ワニス等の局分子材料が多量に使用され
ているが、不活性ガスが筺体21内に導入されることに
より、異常発熱で高温区域が発生しても発煙または火炎
の発生を抑制する。筺体21内で発生した煙成分や不活
性ガスとの混合ガス類は、排気口21bからダクト(図
示せず)等を通して排出し、周辺に影響を及ぼさないよ
うにする。なお、電気機器24が異常発熱した場合に
は、給気選択手段29により給気口22aを介して筺体
22に不活性ガスが供給される。
【0008】実施の形態2. 図2は実施の形態2の構成図である。図2において、2
7〜29は実施の形態1のものと同様のものである。3
1は下部構造材、32は下部構造材31と平行に配置し
た上部構造材、33〜36は両構造材31,32間に固
定具37で固定した碍子またはFRP製の絶縁部材で、
上部を閉塞した中空部が設けられている。38〜43は
密閉または半密閉状に閉塞した容器で、サイリスタモジ
ュールを収容している。給気口38a〜43aおよび排
気口38b〜43bが設けられている。なお、各排気口
38b〜43bは他の構造物に接触しないように他の構
造物から離れたところで開口している。44は各容器3
8〜43を各絶縁部材33〜36に固定した固定具、4
5〜50は絶縁部材33〜36の中空部と各容器38〜
43内とを接続した絶縁物からなる接続管である。な
お、31〜50でサイリスタバルブ51を構成してい
る。52は赤外線を利用した温度センサで、各容器38
〜43の温度を計測する。なお、27〜29,52で不
活性ガス供給手段53を構成している。54,55は給
気選択手段29と各絶縁部材34,35の中空部との間
を接続した配管で、ボンベ28の不活性ガスを送給す
る。
【0009】次に動作について説明する。図2におい
て、サイリスタ素子および付属回路の素子で構成したサ
イリスタモジュールを収容した容器38〜43を、さら
に絶縁部材33〜36を介して積層してサイリスタバル
ブ51が構成されている。サイリスタバルブ51の運転
中は、温度センサ52が各容器38〜43の表面から放
射している赤外線の強度を測定して、その温度分布を監
視している。そこで、温度センサ52が高温区域、例え
ば容器39の異常発熱を検出すると、制御手段27の指
令により給気選択手段29が作動して、配管54を介し
てボンベ28の不活性ガスを絶縁部材34に送給する。
さらに、不活性ガスは絶縁部材34から接続管46を介
して容器39内に供給され、容器39内での発煙または
発火を防止する。消火後の不活性ガスは排気口39bか
ら排出される。なお、同時に各容器38,40にも不活
性ガスが送給されるが、そのまま各排気口38b,40
bから排出される。
【0010】以上のように、異常発熱をした容器39内
で発煙または発火の防止処理を行い、それに使用した不
活性ガスが他のサイリスタモジュールと接触しないの
で、電気絶縁特性に与える影響を避けることができる。
【0011】実施の形態3. 図3は実施の形態3の構成図である。図3において、2
7〜29は実施の形態1のものと同様であり、31〜3
7,44,52〜55は実施の形態2のものと同様であ
る。56〜61はサイリスタ素子および付属回路の素子
で構成したサイリスタモジュールで、固定具44で各絶
縁部材33〜36に固定されている。62,63は密閉
または半密閉状に閉塞した容器で、サイリスタモジュー
ル56〜58および59〜61をそれぞれ収容してい
る。64,65はそれぞれ絶縁部材34,35の中空部
と各容器62,63の下部とを接続した絶縁物からなる
接続管、66,67は各容器62,63の上部に接続し
た排気管である。なお、31〜37,44,56〜67
でサイリスタバルブ68を構成している。
【0012】次に動作について説明する。図3におい
て、サイリスタモジュール56〜61を絶縁部材34〜
36を介して積層してサイリスタバルブ68が構成され
ている。サイリスタバルブ68の運転中は、温度センサ
52が各容器62,63の表面から放射している赤外線
の強度を測定して、その温度分布を監視している。そこ
で、温度センサ52が高温区域、例えば容器62の異常
発熱を検出すると、制御手段27の指令により給気選択
手段29が作動して、配管54を介してボンベ28の不
活性ガスを絶縁部材34に送給する。さらに、不活性ガ
スは絶縁部材34から接続管64を介して容器62内に
供給され、容器62内での発煙または発火を防止する。
消火後の不活性ガスは排気管66から絶縁部材33等の
構造物に接触しないように排出する。
【0013】以上のように、異常発熱した容器62内で
発煙または発火の防止処理を行い、それに使用した不活
性ガスが他の構造物と接触しないので、電気絶縁特性に
与える影響を避けることができる。
【0014】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、電気機器が異
常発熱して所定の温度を越えたとき、電気機器を支持し
た絶縁部材の中空部を介して電気機器を収容した容器内
に不活性ガスを供給することにより、発煙または発火を
抑制するので、煙成分が他の健全な電気機器へ影響を与
えるのを防止することができる。
【0015】請求項2の発明によれば、容器は、サイリ
スタ素子を収容したものであることを特徴とするもので
あるので、異常発熱をした容器内で発煙または発火の防
止処理を行い、それに使用した不活性ガスが他のサイリ
スタ素子と接触しないので、電気絶縁特性に与える影響
を避けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1に係る構成図である。
【図2】 実施の形態2に係る構成図である。
【図3】 実施の形態3に係る構成図である。
【図4】 従来の消火装置の構成図である。
【符号の説明】
21,22,38〜43,62,63 容器、23,2
4 電気機器、25,26,52 温度センサ、30,
53 不活性ガス供給手段、33〜36 絶縁部材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭52−62999(JP,A) 特開 平4−49980(JP,A) 実開 昭63−84580(JP,U) 特公 昭55−43720(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A62C 29/00 - 39/00 G05F 1/10 H02M 7/04 G08B 17/12

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 閉塞した複数個の容器内にそれぞれ電気
    機器を収容し、上記各容器を絶縁部材で支持した電気装
    置において、上記絶縁部材に上記容器内と接続した中空
    部を形成し、上記電気機器の温度を温度センサで検知
    し、上記温度センサの検知温度が所定の温度を越えたと
    き、所定の温度を越えた上記電気機器を収容した上記容
    器内に上記絶縁部材の中空部を介して不活性ガス供給手
    段から不活性ガスを供給するようにしたことを特徴とす
    る電気装置。
  2. 【請求項2】 上記容器は、サイリスタ素子を収容した
    ものであることを特徴とする請求項1に記載の電気装
    置。
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