JP3451697B2 - 遠心分離機 - Google Patents

遠心分離機

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JP3451697B2
JP3451697B2 JP03253194A JP3253194A JP3451697B2 JP 3451697 B2 JP3451697 B2 JP 3451697B2 JP 03253194 A JP03253194 A JP 03253194A JP 3253194 A JP3253194 A JP 3253194A JP 3451697 B2 JP3451697 B2 JP 3451697B2
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太郎 伏信
仁史 梶谷
弘幸 松木
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石川島播磨重工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、遠心分離機に係り、特
に、コンクリート原料としての細骨材の水分安定化に適
用し得る連続式遠心分離機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図10は、固液分離に用いる一般的な連
続式竪形遠心分離機を示す。
【0003】図示するように、遠心分離機1は、回転す
る円錘状バスケット2内にこれと同芯で且つ同一方向に
回転するスクレーパ3を有する。スクレーパ3は駆動軸
4に取り付けられて直接的に回転駆動され、バスケット
2は同じ駆動軸4により図示しない変速機構を介して若
干減速回転される。バスケット2の内面には比較的薄い
多孔のスクリーン5が取り付けられる。スクレーパ3の
上端には筒状の被処理物供給口6が設けられ、被処理物
供給口6にはケーシング7に固定された被処理物供給管
8が上方から挿入される。
【0004】被処理物供給管8から供給される被処理物
は遠心力によってスクリーン5の内面に分散し、それに
沿って滑りながら下方に移動する。このとき被処理物は
その液分がスクリーン5のスリットを通過することによ
りケーキとなって下方のケーキ吐出口9から吐出され
る。スクレーパ3はスクリーン5の内面に付着する脱水
ケーキを順次掻き落とすと共にスクリーン5に被処理物
を次々と付着させて分離乃至脱水作用を促進する。スク
レーパ3とスクリーン5との間には比較的狭い隙間が設
けられ、脱水ケーキはその隙間に沿って脱水されながら
移動することになる。スクレーパ3は具体的には、円錘
状ロータ10の外面にらせん刃11を一体的に設けて構
成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、均質化され
た高級コンクリートを連続的に製造する要求があり、そ
れに伴い材料に用いる細骨材の表面水分管理が特に重要
となっている。ここで細骨材とは、粒大の大部分が5mm
以下の川砂、海砂、砕砂等の砂又は砂利のことである。
この細骨材に含まれる水分は産地、種類等によって非常
にばらつきがあり、これらを調整して一定の水分量を含
む均質な細骨材を連続的に得ることが望まれる。
【0006】しかしながら、上記従来の遠心分離機を用
いて細骨材の連続処理を行おうとすると、細骨材が一般
的な被処理物に較べ堅くて固まり易く、また粒径も大き
いことから、スクレーパやスクリーンに摩耗が生じた
り、これらの間の隙間で細骨材即ち脱水ケーキが移動で
きない等の問題があり、上述した遠心分離機を用いて細
骨材の水分安定化を図ることはできなかった。
【0007】そのため、このような細骨材の処理は従来
バッチ式によって行われていた。これはコンクリートミ
キサの内側に貼られたスクリーン乃至金網の中に細骨材
を供給し、所定時間かけて遠心分離を行い、油圧機構ス
クレーパ等で残った細骨材即ちケーキ層を剥ぎ取って排
出するサイクルを繰り返すものである。しかしながらこ
の方式では、処理された細骨材を連続的に得ることは不
可能である。
【0008】そこで、上記課題を解決すべく創案された
本発明の目的は、細骨材の連続処理を行うことができる
遠心分離機を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明に係る遠心分離機は、回転可能に支持され、内面
細骨材等の被処理物を遠心脱水するためのスクリーン
が設けられた円錘状バスケット内にこれと同芯で回転す
る胴体を設け、胴体外面にそれより径方向外方に突出す
るスクレーパ部材を着脱自在に設け、上記スクレーパ部
材の先端から上記スクリーン内面までの間隔を、上記ス
クリーン内面に上記被処理物の粒大より大きい厚さの脱
水ケーキ層を形成させる大きさに設定し、上記スクレー
パ部材の先端部に、上記スクリーン内面に形成された上
記脱水ケーキ層を掘り起こすための鋤部材を設けたもの
である。
【0010】
【作用】上記構成によれば、スクレーパ部材とスクリー
ンとの間に形成される脱水ケーキ層は所定の層厚を有
し、脱水ケーキ層がその層厚方向と垂直にせん断的に滑
ることで脱水ケーキは順次移動する。これによりスクレ
ーパ部材とスクリーンとの間で脱水ケーキを移動させる
ことができ、細骨材の連続処理を行うことが可能とな
る。またスクレーパ部材が摩耗してもそれのみで交換可
能となり、ランニングコストの低減化が図れる。さら
に、鋤部材が脱水ケーキ層を間欠的に掘り起こすことで
固形化を未然に防止し、同時に脱水ケーキの入れ替わり
を促進する。
【0011】
【実施例】以下本発明の好適実施例を添付図面に基づい
て詳述する。
【0012】図2は、本発明に係る遠心分離機の全体を
示す側断面図である。竪形の遠心分離機1は基台12上
に防振ゴム13を介して据え付けられ、その中央部が円
筒状フレーム14によって区画形成され、フレーム14
の上部には円錘状カバー15を構成する上部ケーシング
16及び下部ケーシング17がそれぞれ取り付けられ、
フレーム14の下部にはホッパー18が取り付けられ
る。フレーム14の側部には架台19が取り付けられ、
架台19上には遠心分離機1を駆動させるためのモータ
ー20が載置される。モーター20は一対のプーリ21
及び複数のベルト22を介して、フレーム14及びカバ
ー15内にその中心線に沿って回転可能に支持される駆
動軸4を回転駆動させる。
【0013】図1も参照して、駆動軸4の上部には円錘
状の胴体23が取り付けられる。胴体23の外面には、
周方向に等間隔で八つのスクレーパ部材24がボルト2
5により着脱自在に取り付けられる。(図4参照)この
スクレーパ部材24が、従来のスクレーパ3(図10)
同様、スクリーン5内側にて細骨材からなる脱水ケーキ
を掻き取る。スクレーパ部材24は、胴体23への取付
部となる取付板24aに、径方向外方に突出する四枚の
掻取刃26が上下等間隔で一体的に設けられて構成され
る。
【0014】掻取刃26は炭素鋼、 SUS材等を用いて平
板状に形成され、その先端は掻取抵抗が少なくなるよう
アール状に形成される。(図3参照)またその先端には
超硬チップが貼られ、耐摩耗性の向上がなされている。
掻取刃26は取付板24aに傾斜して設けられ、その傾
斜方向は、胴体23の回転方向(図中矢印で示し、上か
ら見た時計回り方向である)前方が上とされる。これに
より、胴体23が回転すると、掻取刃26がスクリーン
5内面に付着する脱水ケーキ層の表層部を実質的に掻き
取って順次下方に送ることになる。
【0015】図3に詳細に示すように、掻取刃26の先
端にはさらに径方向外方に突出する鋤部材27が一体的
に設けられる。図4も参照して、この鋤部材27は、対
向位置にあるそれぞれの掻取刃26に対称的に設けられ
ると共に、掻取刃26の位置が一段下がると回転方向前
方に位置が一つずれるよう配置される。鋤部材27は五
角形の平板状とされ、回転方向前方の辺部が掻取刃26
から最も突出される。
【0016】図1及び図2に示すように、胴体23の上
端部には、周方向に列設された複数の支持板28を介し
て筒状の被処理物供給口6が同芯に設けられる。被処理
物供給口6には上部ケーシング16に固定される被処理
物供給管8が上方から挿入される。この挿入長さはそれ
程長くなく、また被処理物供給管8は被処理物供給口6
に緩く嵌合された状態となり、それらの間には僅かな隙
間が存在する。被処理物供給管8の挿入端部即ち下端部
には、被処理物供給口6の内壁に沿って下方に突出する
掻取部材29が設けられる。また被処理物供給管8の上
部はラッパ状に形成されて被処理物を上方から受け入れ
る。
【0017】一方駆動軸4には、胴体23と同一方向に
且つそれに対し若干減速回転されるバスケット2が図示
しない変速機構を介して取り付けられる。バスケット2
は、上面及び下面が開放された略円錘台形状に形成さ
れ、その側面部は桟部材30が略格子状に配列されるこ
とにより形成される。バスケット2の内側面即ち桟部材
30の内側には、比較的厚い多孔のスクリーン5が取り
付けられる。スクリーン5は例えば厚さ6mm程度とさ
れ、その材質には SUS材等が採用され、それが比較的強
度を有することから、円周方向に延出する桟部材30は
縦方向の中間に一本設けられるのみである。
【0018】掻取刃26の先端とスクリーン5内面とは
離間されており、その離間距離hは、スクリーン5内面
に十分な層厚を有する脱水ケーキ層を形成させる5〜1
5mm程度に設定される。これは従来のスクレーパ3とス
クリーン5との間に設けられた離間距離に比べ大きな値
である。
【0019】また胴体23及びバスケット2の底部も離
間され、この隙間によりケーキ吐出口9が全周に亘り形
成される。ケーキ吐出口9の下方には、フレーム14に
固定支持された断面L字状の固定コレクター31が設け
られる。固定コレクター31は、図5に示すように、バ
スケット2の底部を囲繞するようリング状に形成され、
その側壁の一部は開口されてこれによりケーキ排出部3
2が形成され、ケーキ排出部32の外側には、排出ケー
キをサイクロン状に落下させるためのサイクロンシュー
ト33が設けられる。
【0020】尚、34は潤滑油の供給管であり、41は
スクリーンを通過した分離水の出口である。
【0021】次に実施例の作用について説明する。
【0022】図2に示すように、被処理物としての細骨
材は、被処理物供給管8の上方で散水スプレー35によ
り加水され、10〜30%程度の水分を含む湿り砂の状態に
された後に被処理物供給管8から供給される。次いでそ
の細骨材は被処理物供給口6からバスケット2内、即ち
胴体23とスクリーン5内面との間の空間に供給され
る。そして細骨材は遠心力(300G程度)で径方向外
方に追いやられ、掻取刃26先端とスクリーン5内面と
の間でその離間距離に等しい(5〜15mm程度)厚さを
有する脱水ケーキ層を形成する。
【0023】この層をなした脱水ケーキにおいて、スク
リーン5付近の脱水ケーキには層厚分の重量によるスク
リーン5との大きな遠心摩擦があり、よってそれは比較
的遅い速度でスクリーン5内面を滑りながら下方に移動
する。このことから逆に、スクリーン5の摩耗は最少限
に抑えられる。また掻取刃26の掻き取りにより表層部
は比較的速い速度で移動される。それらの間の中間部分
には、層自体に下方へのせん断滑りがあり、これによっ
てその部分の脱水ケーキは移動することになる。従っ
て、全ての脱水ケーキが移動することになり、細骨材の
連続処理を行うことが可能となる。尚、掻取刃26とス
クリーン5との間隔は、例えば粘土質の細骨材を扱う場
合は小さく、また例えば砕砂のようなものを扱う場合は
大きく設定する。
【0024】スクリーン5は厚く強度があり、比重の重
い細骨材を用いた場合でもその変形は防止される。また
掻取刃26の先端には超硬チップが貼られており、掻き
取りによる摩耗も抑えられる。またもし仮に摩耗して交
換する必要が生じても、スクレーパ部材24がそれのみ
の単体で交換可能なのでランニングコストを低減でき
る。スクレーパ部材24とスクリーン5との間には十分
な間隔があり、当然ながら細骨材の詰まりが生じること
はない。
【0025】尚、上記実施例の変形として、例えば掻取
刃26を取付板24aに着脱自在に取り付けてもよく、
また細骨材の種類等に応じて掻取刃26やスクレーパ部
材24の数を変更してもよい。スクリーン5は、例えば
セラミック製とすることも可能である。
【0026】図6には、スクレーパ部材24と胴体23
外面との間に介設された調節ライナ36の一例が示され
ている。これは掻取刃26の先端からスクリーン5内面
までの間隔、即ち脱水ケーキ層の層厚を調節するための
もので、これにより掻取刃26が摩耗した場合でも、調
節ライナ36の枚数、厚さ等を変えることで間隔を所定
値に保持できる。また或いは、細骨材の種類による層厚
の調節、変更も容易に可能となる。
【0027】上記脱水ケーキ層において、細骨材の砂の
種類によっては特に固まりやすいものがあり、スクリー
ン5内面で焼物の如く硬質となり移動しなくなることが
ある。細骨材を扱う場合、それのなす脱水ケーキ層によ
ってケーキろ過をある程度行う必要があり、それが硬質
化して滞留すると水を通過させなくなり脱水不良となっ
てしまう。これに対しては、スクレーパ部材24と脱水
ケーキ層との回転差を利用して、鋤部材27が脱水ケー
キ層を間欠的に掘り起こすことで固形化を未然に防止
し、同時に脱水ケーキの入れ替わりを促進する。また掘
り起こした部分には、回転してきた次の掻取刃26が砂
を付けることで層厚が一定に保たれる。鋤部材27は細
骨材の場合は勿論、固まりやすい結晶体や一般固形物等
の場合にも非常に有効で、例えば図7に示すように、従
来のスクレーパ3の径方向外側の先端部に取り付けても
同様な効果をもたらす。尚、鋤部材27の形状としては
上記以外にも様々な変形が考えられる。
【0028】さて、スクリーン5内面の脱水ケーキは順
次下方に移動しながら遠心脱水され、5%程度の水分を
含むケーキとなってケーキ吐出口9から固定コレクター
31に吐出される。この吐出速度は比較的速く(20〜40
m/s)、吐出ケーキは固定コレクター31の側壁に沿っ
て旋回し、速度エネルギをもってケーキ排出部32から
排出される。ここで排出されたケーキはサイクロンシュ
ート33の側壁に沿ってサイクロン状に旋回しながら落
下し、その下方のホッパー18で集められた後に払い出
される。
【0029】従来の遠心分離機においてはこのような固
定コレクター31はなく、これがないと吐出ケーキがフ
レーム14やホッパー18内壁に付着してそれが泥ダン
ゴの如くある程度の大きさとなり、そのうちの大きいも
のから剥がれて払い出されるため時間的な均質化、即ち
粗粒率を一定に保つことが難しくなってしまう。本実施
例では吐出ケーキの速度エネルギを有効に利用し、吐出
ケーキを固定コレクター31で捕集してサイクロンシュ
ート33の一箇所に集めると同時に、攪拌しつつサイク
ロン状に落下させることで付着を防止し、且つケーキの
時間的な均質化を図ることができる。
【0030】図8にはこれに関連する変形例が示されて
いる。この例においては、完全なリング状のコレクター
37がバスケット2の底部に一体的に取り付けられてい
る。これによりコレクター37はバスケット2と共に回
転されることになる。コレクター37の内壁には凹凸タ
イルが貼設されて耐摩耗性がより高められている。また
フレーム14に設けられた支持部38には、コレクター
37の内壁に付着する吐出ケーキの表層部を掻き取るた
めのコレクター掻取部材39が取り付けられる。コレク
ター掻取部材39はその基端部に設けられる長孔40に
より径方向にスライド可能とされ、基端部からは径方向
内方に延出されてその延出端部がコレクター37の内壁
に回り込むコ字状に形成される。コレクター37の内側
壁に対向する部分が掻取部41を形成し、掻取部41は
コレクター37の内側壁から所定距離離間される。また
掻取部41には、耐摩耗性を向上するため超硬チップが
貼られている。ここでは前記と異なり、サイクロンシュ
ート33は設けられない。
【0031】ケーキ吐出口9からの吐出ケーキはコレク
ター37に捕集されるが、このときコレクター37とバ
スケット2とが同一回転数であることから殆ど速度差な
くコレクター37内に移動するのみである。この付着ケ
ーキはコレクター掻取部材39に掻き取られそこから下
方に落下するが、掻取部41とコレクター37とが所定
距離離間されることで付着ケーキの表層部のみが掻き取
られる。よってコレクター37内壁と付着ケーキ間の滑
りは殆どなく、コレクター37の摩耗は未然に防止され
る。特にコレクター37は比較的大きなもので(直径60
cm程度)、コストの点からもそれの摩耗、交換サイクル
をできる限り長期とすることが望ましい。この例では付
着ケーキの表層部のみを掻き取るよう構成したので、コ
レクター37の摩耗防止と共に、コレクター掻取部材3
9の摩耗をも抑えることができ、しかもコレクター掻取
部材39はスライド可能で、摩耗量に応じた隙間の調節
が可能となっている。よって上記効果に加え、ランニン
グコストを一層低減することが可能となる。
【0032】また吐出ケーキがコレクター37に速度差
なく移動し、コレクター掻取部材39が付着ケーキの表
層部のみを掻き取るため、付着ケーキに比較的衝撃を加
えず柔らかく掻き取ることができ、イオン交換樹脂等の
壊れやすい被処理物を扱う遠心分離機にも極めて有効で
ある。
【0033】次に掻取部材29の作用について説明す
る。運転中において被処理物供給管8からは湿った細骨
材が連続的に供給されるが、仮に掻取部材29がないと
すると、被処理物供給管8の下端部直下に位置する被処
理物供給口6の側壁に砂が徐々に付着し、そのまま運転
するとやがてはその側壁に沿ったドーナツ状の閉塞壁
(ブリッジ)ができてしまう。この閉塞壁によって細骨
材の供給は妨げられ、細骨材が被処理物供給管8と被処
理物供給口6との間の隙間を通って外に洩れてしまい、
供給が正確に行えないと同時に上部ケーシング16及び
下部ケーシング17内部を著しく汚してしまう。
【0034】掻取部材29はこれを防止するためのもの
で、運転中において被処理物供給口6の側壁に付着する
砂を常に掻き取っている。これにより細骨材の供給を正
確に行え、ケーシング16、17内部の汚損を防止する
ことができる。勿論この掻取部材29は、一般的な遠心
分離機にも有効である。
【0035】図9は、係る遠心分離機1を用いて細骨材
の連続処理を行った場合の試験結果を示す。このグラフ
において縦軸には通過率(%)、横軸にはふるい寸法
(mm)がとってあり、グラフ中の点線は標準粒度の上限
及び下限を示し、実線は遠心分離を行う前の細骨材、一
点鎖線は分離後の細骨材をそれぞれ示す。分離前と分離
後とでできる限り一致するのが望ましいが、結果はそれ
らがほぼ一致しており、幾つかの実験においても粗粒率
の変化は分離前後で 0.2以内にとどまっている。尚、分
離前の細骨材は含水率8.02%、分離後は4.93%である。
この結果によっても、係る遠心分離機1は細骨材の連続
処理を良好に行い得るものであることがわかる。
【0036】尚、以上述べてきた実施例は単なる一例に
すぎず、当業者によって様々な変形や変更が可能であ
る。
【0037】
【発明の効果】本発明は次の如き優れた効果を発揮す
る。
【0038】(1)細骨材の連続処理を行うことが可能
となる。
【0039】(2)摩耗の際の調節、交換が可能で、ラ
ンニングコストを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る遠心分離機の一実施例を示す要部
拡大側断面図である。
【図2】図1に示される遠心分離機の全体を示す側断面
図である。
【図3】掻取刃及び鋤部材を示す要部拡大平面図であ
る。
【図4】掻取刃及び鋤部材の配置関係を示す平面図であ
る。
【図5】固定コレクター及びサイクロンシュートを示す
平面図である。
【図6】調節ライナを示す要部拡大側断面図である。
【図7】従来のスクレーパに設けられた鋤部材を示す側
面図である。
【図8】コレクター及びコレクター掻取部材を示す側断
面図である。
【図9】係る遠心分離機を用いて細骨材の連続処理を行
った場合の試験結果を示すグラフである。
【図10】従来の遠心分離機を示す側断面図である。
【符号の説明】
1 遠心分離機 2 バスケット 5 スクリーン 6 被処理物供給口 8 被処理物供給管 23 胴体 24 スクレーパ部材 27 鋤部材 29 掻取部材 31 固定コレクター 32 ケーキ排出部 33 サイクロンシュート 36 調節ライナ 39 コレクター掻取部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松木 弘幸 東京都江東区豊洲三丁目2番16号 石川 島播磨重工業株式会社 豊洲総合事務所 内 (56)参考文献 特開 昭59−66367(JP,A) 特開 昭57−4256(JP,A) 実開 昭62−106647(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B04B 3/04

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転可能に支持され、内面に細骨材等の
    被処理物を遠心脱水するためのスクリーンが設けられた
    円錘状バスケット内にこれと同芯で回転する胴体を設
    け、該胴体外面にそれより径方向外方に突出するスクレ
    ーパ部材を着脱自在に設け、上記スクレーパ部材の先端
    から上記スクリーン内面までの間隔を、上記スクリーン
    内面に上記被処理物の粒大より大きい厚さの脱水ケーキ
    層を形成させる大きさに設定し、上記スクレーパ部材の
    先端部に、上記スクリーン内面に形成された上記脱水ケ
    ーキ層を掘り起こすための鋤部材を設けたことを特徴と
    する遠心分離機。
  2. 【請求項2】 上記円錘状バスケットの上部に、上記被
    処理物に加水する散水スプレーが設けられた請求項1記
    載の遠心分離機。
  3. 【請求項3】 上記スクレーパ部材と上記胴体外面との
    間に上記スクレーパ部材の先端から上記スクリーン内面
    までの間隔を調節するための調節ライナが介設された
    求項1記載の遠心分離機。
  4. 【請求項4】 上記胴体が、その軸心方向の一端に筒状
    の被処理物供給口を有し、該被処理物供給口には固定側
    に取り付けられた被処理物供給管が所定の長さ挿入さ
    れ、該被処理物供給管の挿入端部には、上記バスケット
    内に向かって所定長さ突出する掻取部材が設けられた請
    求項1記載の遠心分離機。
  5. 【請求項5】 上記胴体が、その軸心方向の一端に筒状
    の被処理物供給口を有し、上記バスケットが、上記被処
    理物供給口と軸心方向反対側に吐出ケーキを捕集するた
    めのコレクターを一体的に有し、該コレクターの内壁よ
    り所定距離離間させて、該内壁に付着する吐出ケーキの
    表層部を掻き取るためのコレクター掻取部材を固定側に
    設けた請求項1記載の遠心分離機。
  6. 【請求項6】 上記バスケットのケーキ吐出方向外方に
    吐出ケーキを捕集するための固定コレクターが設けら
    れ、該固定コレクターが、上記バスケットのケーキ吐出
    側端部に沿って形成されると共にその一部が開口されて
    なるケーキ排出部を有し、該ケーキ排出部の外側に、排
    出ケーキをサイクロン状に落下させるためのサイクロン
    シュートが設けられた請求項1記載の遠心分離機。
  7. 【請求項7】 回転可能に支持されたスクリーン内にこ
    れと同芯で回転するスクレーパを設けた遠心分離機にお
    いて、上記スクレーパの径方向外側端部に上記スクリー
    ン内面に付着した脱水ケーキを掘り起こすための鋤部材
    を設けたことを特徴とする遠心分離機。
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