JP3451634B2 - 金属材料堆積方法 - Google Patents

金属材料堆積方法

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JP3451634B2 JP25578392A JP25578392A JP3451634B2 JP 3451634 B2 JP3451634 B2 JP 3451634B2 JP 25578392 A JP25578392 A JP 25578392A JP 25578392 A JP25578392 A JP 25578392A JP 3451634 B2 JP3451634 B2 JP 3451634B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、金属材料の堆積方
に関する。本発明は、例えば、電子材料(半導体装置
等)製造の際の金属堆積に利用できる。特に、半導体基
板に形成された微細な接続孔を埋め込み平坦化する場合
に好適に利用できる。また、このような金属堆積を行う
半導体装置の製造に適用して利用できる。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】近年、半導体装置等の集
積度はますます大きくなっている。例えば、メモリー素
子における集積度は大容量化している。これに伴って、
素子の微細化が進んでいる。このため接続孔も微細化さ
れ、このため、該微細な接続孔への金属材料の堆積(メ
タル埋め込み)技術が困難を増している。
【0003】素子との接続を可能とするためには、配線
として用いているAl等の配線材料を埋め込む必要があ
り、できるだけ十分な埋め込みを行うことが望まれる。
その埋め込み方法として、近年、高温スパッタによるA
l埋め込み技術が注目されている。この方法は、基板S
iを数百度に高温加熱した状態でAl合金をスパッタ成
膜することにより、Alをリフローあるいはリフローに
近い状態にさせ、Alを接続孔内に充填しかつ平坦化す
る技術である。この場合、Alの下地として例えばTi
などのAlと反応し易い材料を用いると、成膜中のAl
と下地Tiとの界面反応の進行により、両者の間の濡れ
性がよくなり、Alが拡がった良好な埋め込みが行える
ことが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記技術に
は、以下に示すような問題点がある。この技術をSi拡
散層との電気的接続を図るコンタクトホールに適用する
場合、AlがSi基板に突き抜けることを防止するため
に、Alの下地にTiON等のバリヤメタルが必要とな
る。実際には半導体拡散層との良好なコンタクト特性を
得るために、TiONの下に更にTiが必要であるた
め、成膜構造はAl/TiON/Tiのようになり、通
常これらの各層は枚葉式マルチチャンバースパッタ装置
により真空中で連続成膜される。しかしながら、このよ
うにAlの下地がTiONであると、下地がTiの場合
に比べ埋め込み特性が極端に悪くなると言う問題が起こ
る。これはAlとTiONが互いに反応しにくく、両者
間の濡れ性が悪い材料であるからである。
【0005】これを改善するためにTiON上にTiを
形成した構造、即ち、Al/Ti/TiON/Tiと
し、Alとの接触層をTiとした構造が知られている。
この場合では、上記のAlがTiON上に直接接触する
場合に比べると埋め込み特性は改善されるが、それでも
Ti単層の場合ほどには、改善されない。これは、以下
の理由による。
【0006】Al成膜時基板が数百度に加熱された際に
TiON層中の酸素は上層Ti膜中に拡散する。そして
この拡散する距離は、通常のAl高温スパッタに近い、
例えば500℃、30秒の場合、30nm以上に及ぶ。
従って、この酸素は特にホール(接続孔)側壁の下部等
のTiの膜厚が薄くなった部分ではTi表面にまで達す
るために、この部分のTiは酸化され、Alとの反応が
劣化し、埋め込み特性が悪くなるのである。
【0007】また、バリヤメタルとしてTiONの代わ
りにTiNを用いれば、上記の埋め込み不良の問題は解
決できる。しかし、TiNはTiONに比べてバリヤ性
が不十分であり、高温スパッタもしくはAlシンター等
の加熱プロセスによりAl突き抜けが起こる。
【0008】また微細接続孔内にバリヤメタルであるT
iN,TiON等を埋め込むことはAlを埋め込む以上
に困難であり、量産レベルで十分なバリヤ性をもたせ、
かつ配線材料を微細接続孔内に完全に埋め込むための技
術は確立できていない。
【0009】また、TiON等を用いるその他の例とし
て、拡散層(ソース/ドレイン領域)全面にSITOX
−TiSi2 をサリサイドで形成させ、その上層に層間
膜及び、コンタクトホールを開口させAl配線を形成さ
せる方法がある。SITOXとは、SiO2 等のシリコ
ン化合物上にTi等の金属を形成してシリサイド化する
技術で、本出願人において提案したものであるが、かか
るSITOX−TiSi2 は、Alに対して500℃の
耐熱性があることが報告されている。
【0010】以下に、従来技術の代表的プロセス例を、
メモリー素子の主流であるMOS型トランジスタを例に
示す。図15〜図20を参照する。 (a)Si基板1上に、素子分離領域2を形成する(図
15)。 (b)ゲート酸化を行い、ゲート酸化膜3を形成し、多
結晶Si及びWSiを堆積させ、パターニングを行いゲ
ート配線領域3を形成し、LDDイオン注入を行って、
LDD領域5を形成する(図16)。 (c)全面にSi酸化膜を堆積する。その後全面エッチ
バックによりゲート3の側部にサイドウォール13を形
成する。更に、AsまたはBイオンを用い、ソース/ド
レイン形成のためのイオン注入6を施す(図17)。 (d)全面を薄く酸化し、薄いSiO2 膜を形成する。
その後全面Tiを堆積させ、熱処理で拡散層8(ソース
/ドレイン領域)上にTiSi2 11を形成させる。S
iO2 上等の未反応のTiは、選択的にエッチング除去
する。 (e)層間膜を形成し、レジストパターニングを行い、
ドライエッチングにより層間膜のエッチングを施し、層
間膜7をパターニングして得る。 (f)更に、第1層メタル配線層(例えば、Al−1%
Si/Ti構造)を形成する(図20。図中、12でA
l系材料を示し、10でTiを示す)。次にレジストパ
ターニングを行い、ドライエッチングにより第1層Al
配線部を形成する。
【0011】このようにして作製したトランジスタは、
拡散層8であるソース/ドレイン領域上をTiSi2
形成しているために、シート抵抗、コンタクト抵抗の低
減化を図ることができ、かつAlに対しても500℃の
バリヤ性を有する理想的な構造である。
【0012】ところが、ソース/ドレイン領域上の広い
領域に形成したTiSi2 は、テンシルのストレスを持
っているために、素子分離領域2(LOCOS)のエッ
ジ部のSi基板に結晶欠陥を誘発する。このため、この
ようなサリサイド構造を有するSi拡散層では、接合リ
ークを通常より1桁程度増大させるという問題を有す
る。
【0013】また、素子間分離領域2(LOCOS)エ
ッジ部からのリークを抑える方法として、コンタクトホ
ール内のみにSITOX−TiSi2 を形成させる方法
があるが、微細コンタクトホール内にTiを堆積させる
ことは困難であり、コンタクトホール内のみにSITO
X−TiSi2 を形成させることは難しい。
【0014】上記に示す問題等のために、量産レベルで
微細集積回路を形成する場合等において、バリヤ性を有
し、かつ配線材料の完全埋め込みを行える決め手となる
方法は未だ開発されていない。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した従来
技術の問題点を解決して、配線等に用いる金属材料を容
易かつ良好に、問題なく堆積でき、これを微細な孔内へ
の金属材料の堆積に応用する場合も、金属材料を孔内に
十分に埋め込むことができる金属材料堆積方法を提供す
ることを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、被堆
積基体の孔内に金属材料を堆積する金属材料堆積方法で
あって、金属材料を堆積する被堆積部である孔側壁部
あらかじめシリコンを堆積して、その後シリコンと金属
材料とが反応する温度において、シリコンと金属材料と
を反応させつつ金属材料を堆積することを特徴とする金
属材料堆積方法であって、これにより上記した目的を達
成するものである。
【0017】請求項2の発明は、被堆積基体の孔内に金
属材料を堆積する金属材料堆積方法であって、孔内の側
壁部にあらかじめシリコンを堆積して、その後シリコン
と金属材料とが反応する温度において、シリコンと金属
材料とを反応させつつ金属材料を堆積することにより孔
内を埋め込むことを特徴とする金属材料堆積方法であっ
て、これにより上記した目的を達成するものである。
【0018】請求項3の発明は、被堆積基体の孔内に金
属材料を堆積する金属材料堆積方法であって、金属材料
を堆積する被堆積部である孔側壁部にあらかじめ耐酸化
膜を堆積し、更にシリコンを堆積して、その後シリコン
と金属材料とが反応する温度において、シリコンと金属
材料とを反応させつつ金属材料を堆積することを特徴と
する金属材料堆積方法であって、これにより上記した目
的を達成するものである。
【0019】請求項4の発明は、被堆積基体の孔内に金
属材料を堆積する金属材料堆積方法であって、孔内の側
壁部にあらかじめ耐酸化膜を堆積し、更にシリコンを堆
積して、その後シリコンと金属材料とが反応する温度に
おいて、シリコンと金属材料とを反応させつつ金属材料
を堆積することにより孔内を埋め込むことを特徴とする
金属材料堆積方法であって、これにより上記した目的を
達成するものである。
【0020】請求項5の発明は、耐酸化膜がシリコンチ
ッ化物であることを特徴とする請求項3または4に記載
の金属材料堆積方法であって、これにより上記した目的
を達成するものである。
【0021】請求項6の発明は、被堆積基体の孔内に金
属材料を堆積させる金属材料堆積方法において、孔内に
シリコンを堆積させ、その後、シリコン層の異方性エッ
チングを行い、これによりあらかじめ孔内の側壁部のみ
にシリコンを形成させ、その後シリコンと金属材料とが
反応する温度においてシリコンと金属材料とを反応させ
つつ金属材料を堆積させ、孔側壁部にシリサイドを形成
する金属材料堆積方法であって、これにより上記した目
的を達成するものである。
【0022】請求項7の発明は、被堆積基体の孔内に金
属材料を堆積する金属材料堆積方法において、孔内にあ
らかじめシリコンチッ化物を堆積し、更にシリコンを堆
積させ、その後、シリコンチッ化物及びシリコン層の異
方性エッチングを行い、これによりあらかじめ孔内の側
壁部のみにシリコンを形成させ、その後シリコンと金属
材料とが反応する温度においてシリコンと金属材料とを
反応させつつ金属材料を堆積させ、孔側壁部にシリサイ
ドを形成する金属材料堆積方法であって、これにより上
記した目的を達成するものである。
【0023】請求項8の発明は、請求項6または7にお
いて、孔内にAl系材料である配線材料を、200℃以
上の高温スパッタで形成させる金属材料堆積方法であっ
て、これにより上記した目的を達成するものである。
【0024】
【0025】
【作 用】本発明によれば、微細な孔内にも金属材料を
良好に堆積させることができる。微細接続孔等の孔内に
良好に金属を堆積させるには、埋め込む金属膜を下地と
反応させ金属の拡散を生じさせることが要請される。本
発明においては、被堆積部にSi(多結晶シリコン、ア
モルファスシリコン、またはエピタキシャルシリコン等
の単結晶シリコン等)を堆積し、かつ、Siと、堆積す
べき金属材料とが反応する温度で堆積を行うので、両者
の反応により、密着性の良い良好かつ十分な堆積が達成
される。孔内への堆積について言えば、あらかじめ孔内
に多結晶Si等のSiを堆積し、例えばSiのサイドウ
ォールを形成させ、十分な反応を行う温度で、即ち例え
ば高温加熱を行いながら金属膜の堆積を行うことによ
り、例えばサイドウォールのSi(多結晶Si)と金属
材料である例えばTiが反応するために該Ti原子等は
孔内に次々と拡散して行く。このために堆積するTi金
属等のカバレージを向上させることができる。
【0026】本発明のこの作用を模式的に示したのが図
1である。基板1上の層間膜7(SiO2 )等に開口し
た孔(微細接続孔)に、あらかじめSi9を堆積して、
その後Ti等の金属材料をSiと反応し得る温度で堆積
すると、図1に示すように、TiはSiと反応しようと
するため、Si方向に拡散する。図示の如くシリコン
イドウォールをTiが拡散する形で、堆積・埋め込みが
進行し、Tiシリサイドが形成される。
【0027】微細接続孔内にメタルを埋め込むためのメ
カニズムは、図1に示したとおりであるが、このように
メタル原子を接続孔内に積極的に拡散させるため、基板
上に堆積(例えばスパッタリング)する金属原子を下地
Siと良好に反応させるようにすることにより、次々に
金属原子を接続孔内に拡散させることを可能ならしめた
のである。
【0028】更に堆積(例えばスパッタリング)する金
属原子を十分に下地Siと反応させるためには、金属と
Siの反応温度まで下地基板Siを高温に保持する必要
がある。例えばTiの場合は、600℃以上の温度に保
持することにより、スパッタリング原子を拡散せせるこ
とが可能となる。
【0029】特に本発明は、接続孔内にサイドウォール
状に多結晶Siを形成して、Ti等の金属材料を堆積す
る態様を好ましくとることができる。この場合、そのた
めに、接続孔側部においても反応が進行するためにTi
等は接続孔全域に均一に成膜できる。また、バリヤメタ
ルであるTiONも接続孔内に高温成膜でき、これも接
続孔内に均一に成膜できる。このようにすると、バリヤ
性は向上する。
【0030】
【実施例】以下本発明の実施例について、図面を参照し
て説明する。なお当然のことではあるが、本発明は実施
例により限定されるものではない。
【0031】実施例1 この実施例は、本発明を、微細化・高集積化されたメモ
リ装置を構成する半導体装置について、その微細な接続
孔の埋め込みに具体化したものである。
【0032】図2〜図10を参照する。本実施例では、
次の工程により金属系材料(Ti)の堆積を行い、接続
孔を埋め込んで、半導体装置の配線を形成した。
【0033】(a)Si基板1上に、素子分離領域2
(LOCOS領域)を形成する(図2)。
【0034】(b)更に、次の条件でゲート用の酸化を
行う。これによりゲート酸化膜4を形成する。 条件: ガス H2 /O2 =6/4sccm 温度 850℃ 膜厚 16nm 多結晶Siを次の条件で全面に堆積させる。 条件: ガス SiH4 /PH3 /H2 =500/0.35/
50sccm 温度 580℃ 圧力 79.8Pa 膜厚 200nm 更に、次の条件でWSi2 を堆積させる。 条件: ガス WF6 /SiH4 /He=10/1000/3
60sccm 温度 360℃ 圧力 26.6Pa 膜厚 100nm レジストパターニングを行い次の条件のドライエッチン
グで、ゲート配線部3を形成する。 条件: ガス C2 Cl3 3 /SF6 =65/5
sccm 圧力 1.33Pa マイクロ波パワー 100W RFパワー 100W 更に、LDDイオン注入を行い、LDD領域5を形成す
る。これにより図3の構造を得る。
【0035】(c)SiO2 の堆積及びエッチバック等
の手段により、ゲートサイドウォール13の形成を行
い、更にソース/ドレイン領域形成のために全面へイオ
ン注入6を行う(図4)。図ではNMOSを例に示す
が、イオン注入の条件は、例えば、NMOSの場合、A
s 50keV,5e15/cm2 、PMOSの場合、
BF2 20keV,3e15/cm2 の条件で行う。
【0036】(d)その後層間膜7(CVDSiO
2 膜)を次の条件で堆積させる。 条件: ガス流量 SiH4 /O2 /N2 =250/250/
100sccm 温度 420℃ 圧力 13.3Pa 膜厚 500nm 更に1100℃、10秒の活性化アニールを行う。これ
により拡散層8(ソース/ドレイン活性領域)を有する
図5の構造を得る。
【0037】(e)レジストパターニングを行い、次の
条件のドライエッチングでパターニングすることによ
り、接続孔を形成する(図6)。 条件例: ガス C4 8 =50sccm RFパワー 1200W 圧力 2Pa
【0038】(f)シリコンとして本実施例では多結晶
Siを用い、これによりシリコン膜9を全体に形成する
(図7)。次の条件を採用できる。 条件例: ガス SiH4 /He/N2 =100/400/20
0sccm 温度 610℃ 膜厚 0.05μm 圧力 70Pa
【0039】(g)全面エッチバックする。 条件例: ガス C2 Cl3 3 /SF6 =40/3
0sccm マイクロ波パワー 700W RFパワー 50W 圧力 1.33Pa これにより図8に示す如く多結晶Si9サイドウォール
を接続孔内に形成させる。
【0040】(h)その後、金属材料としてTi10を
堆積する。このとき、SiとTiとが反応するように、
Si基板温度を600℃程度まで上昇させる。これによ
り図9の構造を得る。 Tiスパッタ条件例: Ar=40sccm 圧力 0.04Pa スパッタパワー 1kW 膜厚 30nm堆積
【0041】これにより、スパッタリングする金属原子
は、サイドウォールのSi9と次々に反応するために接
続孔内に拡散する。原子は接続孔内に流動するためTi
のカバレージもオーバーハング形状にならない。接続孔
内に均一に形成できる。
【0042】更に、接続孔内の多結晶Siと接している
Tiはシリサイドを形成しているために、接続孔内の抵
抗は低減できる。TiとSiとが反応した部分を、特に
ハッチングを付して、符号9′で示す。
【0043】(i)更にバリヤメタル及びAlを成膜し
て、図10に示すようなAl/Ti/TiON/Ti構
造を得る。符号12でAl膜を示し、14でバリヤメタ
ル層(Ti/TiON/Ti)を示す。 条件例 Alスパッタ条件: Ar流量 100sccm 圧力 0.04Pa 温度 500℃ スパッタパワーDC 22.5kW 膜厚 500nm堆積 Tiスパッタ条件: Ar流量 100sccm 圧力 0.04Pa 温度 600℃ スパッタパワー 4kW 膜厚 30nm堆積 TiONスパッタ条件: Ar/N2 −6%O2 =40/70sccm 圧力 0.04Pa 温度 600℃ スパッタパワー 5kW 膜厚 50nm堆積
【0044】その後、レジストパターニングを行い、次
いでメタル配線膜のドライエッチングを行い、メタル電
極を作り、トランジスタを形成する。条件例としては、
RF印加型ECRエッチャーを使用して、下記を採用で
きる。 ガス流量 BCl3 /Cl2 =60/90sc
cm マイクロ波パワー 1000W RFパワー 50W 圧力 21.3Pa
【0045】本実施例によれば、Ti等の金属を接続孔
側部に存在するSiと反応させながら堆積させるので、
Tiは接続孔側部に沿って反応し、このため、Tiの拡
散が活発に起こり、Tiを接続孔内にカバレージ良く形
成させることができる。
【0046】Ti等の金属のカバレージが向上すること
により、その後の例えば高温Alスパッタにより、微細
接続孔内にカバレージ良くAlを形成させることができ
る。
【0047】接続孔側部は低抵抗なシリサイドを形成す
るので、コンタクト抵抗等が低減化され、配線抵抗が低
減化する。
【0048】バリヤメタルとしてのTiONも高温加熱
成膜することにより、カバレージが改善する。その結果
バリヤ性は向上する。
【0049】実施例2 本実施例は、接続孔側部のSiO2 上に、耐酸化膜とし
て機能するSiNを形成させることにより、その後成膜
するサイドウォール多結晶Si中に酸素の進入を抑える
ようにしたものである。
【0050】接続孔側部に存在する薄いサイドウォール
多結晶Siは、下地SiO2 の影響でその後の熱処理等
で該多結晶Si中に酸素が拡散し、これにより多結晶S
iは酸化されることによりTiとSiの反応が抑止され
ることが懸念され、このようにTiとSiの反応が抑止
されると、Tiのカバレージが低下する。本実施例では
これを防ぐため、多結晶Si下部に耐酸化膜としてSi
チッ化物(SiN)を形成させ、SiNの上に多結晶S
iを形成させる構造にすることにより、Siの下地の影
響による酸化を防止するようにしたものである。本実施
例によれば、TiとSiの反応が活発に起こり、Tiの
カバレージは向上する。
【0051】以下に実施例2の工程を説明する。
【0052】工程(a)〜(e)までは、実施例1と同
一である。
【0053】(f)次に、下記のようにSiN15を堆
積する。 条件例: ガス SiH4 /NH3 /N2 =180/500/7
20sccm 温度 250℃ 圧力 40Pa 膜厚 100nm 更に多結晶Si9を堆積させる(図11)。 条件例: ガス SiH4 /He/N2 =100/400/20
0sccm 温度 610℃ 膜厚 0.05μm 圧力 70Pa
【0054】(g)多結晶Si9とSiN15を全面エ
ッチバックする(図12)。 条件例: ガス SF6 /O2 =40/4sccm マイクロ波パワー 700W RFバワー 50W 圧力 1.33Pa
【0055】(h)更にTi10を全面に成膜する(図
13)。 条件例: Ar=40sccm 圧力 0.04Pa RFバイアス 50W 温度 600℃ スパッタパワー 1kW 膜厚 30nm堆積
【0056】(i)更にバリヤメタル及びAlを成膜し
て、Al/Ti/TiON/Ti構造を得る(図1
4)。 条件例: Alスパッタ条件:Ar流量 100scc
m 圧力 0.04Pa 温度 500℃ スパッタパワーDC 22.5kW 膜厚 500nm堆積 Tiスパッタ条件:Ar流量 100scc
m 圧力 0.04Pa 温度 600℃ スパッタパワー 4kW 膜厚 30nm堆積 TiONスパッタ条件: Ar/N2 −6%O2 =40/70sccm 圧力 0.04Pa スパッタパワー 5kW 膜厚 50nm堆積 温度 600℃
【0057】その後、レジストパターニングを行い、次
いでメタル配線膜のドライエッチングを行いメタル電極
を作り、トランジスタを形成する。条件例は、RF印加
型ECRエッチャーを使用して、次を採用できる。 ガス流量 BCl3 /Cl2 =60/90sc
cm マイクロ波パワー 1000W RFパワー 50W 圧力 21.3Pa
【0058】実施例3 本実施例では、高温スパッタ法において、最も低温で埋
め込みを行うことができるAl−Ge合金(Al−G
−Siでも同様)を用いて、下地に多結晶Siを形成し
て堆積(接続孔埋め込み)を行った。温度は200〜2
60℃とした。
【0059】下地にSiを形成しない従来法では、36
0℃程度に昇温しないと高温スパッタの効果は得られな
かったが、本実施例では、少なくとも100℃程度低温
にして、同じ効果を得ることができた。
【0060】尚、実施の態様は、上記各実施例に示した
具体的構成に限定されるものではなく、他の物質、方法
を用いてもよい。例えば、Alの替わりにAl合金、も
しくはAl以外のCu,Ag,W,Mo等の金属、Si
との反応物質であるTiの替わりに、Co,Ni,W,
Mo等の高融点金属、貴金属(Pt,Au,Cu)、遷
移金属(Zr,Hf)、半導体物質等を用いてもよい。
【0061】
【発明の効果】本発明によれば、配線等に用いる金属材
料を容易かつ良好に、堆積でき、これを微細な孔内への
金属材料の堆積に応用する場合も、金属材料を孔内に十
分に埋め込むことができる金属材料堆積方法を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の作用の説明図である。
【図2】実施例1の工程を示す図である(1)。
【図3】実施例1の工程を示す図である(2)。
【図4】実施例1の工程を示す図である(3)。
【図5】実施例1の工程を示す図である(4)。
【図6】実施例1の工程を示す図である(5)。
【図7】実施例1の工程を示す図である(6)。
【図8】実施例1の工程を示す図である(7)。
【図9】実施例1の工程を示す図である(8)。
【図10】実施例1の工程を示す図である(9)。
【図11】実施例2の工程を示す図である(1)。
【図12】実施例2の工程を示す図である(2)。
【図13】実施例2の工程を示す図である(3)。
【図14】実施例2の工程を示す図である(4)。
【図15】従来例の工程を示す図である(1)。
【図16】従来例の工程を示す図である(2)。
【図17】従来例の工程を示す図である(3)。
【図18】従来例の工程を示す図である(4)。
【図19】従来例の工程を示す図である(5)。
【図20】従来例の工程を示す図である(6)。
【符号の説明】
1 基板 9 シリコン(多結晶Si) 10 金属材料(Ti) 9′ シリコンと金属材料(Ti)とが反応した部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−9642(JP,A) 特開 昭62−133713(JP,A) 特開 平4−192416(JP,A) 特開 平4−137731(JP,A) 特開 平4−64222(JP,A) 特開 平2−308524(JP,A) 特開 平1−143359(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/768 H01L 21/28 H01L 21/3205 H01L 21/3213

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被堆積基体の孔内に金属材料を堆積する金
    属材料堆積方法であって、 金属材料を堆積する被堆積部である孔側壁部にあらかじ
    めシリコンを堆積して、その後シリコンと金属材料とが
    反応する温度において、シリコンと金属材料とを反応さ
    せつつ金属材料を堆積することを特徴とする金属材料堆
    積方法。
  2. 【請求項2】被堆積基体の孔内に金属材料を堆積する金
    属材料堆積方法であって、 孔内の側壁部にあらかじめシリコンを堆積して、その後
    シリコンと金属材料とが反応する温度において、シリコ
    ンと金属材料とを反応させつつ金属材料を堆積すること
    により孔内を埋め込むことを特徴とする金属材料堆積方
    法。
  3. 【請求項3】被堆積基体の孔内に金属材料を堆積する金
    属材料堆積方法であって、 金属材料を堆積する被堆積部である孔側壁部にあらかじ
    め耐酸化膜を堆積し、更にシリコンを堆積して、その後
    シリコンと金属材料とが反応する温度において、シリコ
    ンと金属材料とを反応させつつ金属材料を堆積すること
    を特徴とする金属材料堆積方法。
  4. 【請求項4】被堆積基体の孔内に金属材料を堆積する金
    属材料堆積方法であって、 孔内の側壁部にあらかじめ耐酸化膜を堆積し、更にシリ
    コンを堆積して、その後シリコンと金属材料とが反応す
    る温度において、シリコンと金属材料とを反応させつつ
    金属材料を堆積することにより孔内を埋め込むことを特
    徴とする金属材料堆積方法。
  5. 【請求項5】耐酸化膜がシリコンチッ化物であることを
    特徴とする請求項3または4に記載の金属材料堆積方
    法。
  6. 【請求項6】被堆積基体の孔内に金属材料を堆積させる
    金属材料堆積方法において、 孔内にシリコンを堆積させ、その後、シリコン層の異方
    性エッチングを行い、これによりあらかじめ孔内の側壁
    のみにシリコンを形成させ、その後シリコンと金属材
    料とが反応する温度においてシリコンと金属材料とを反
    応させつつ金属材料を堆積させ、孔側壁部にシリサイド
    を形成する金属材料堆積方法。
  7. 【請求項7】被堆積基体の孔内に金属材料を堆積する金
    属材料堆積方法において、 孔内にあらかじめシリコンチッ化物を堆積し、更にシリ
    コンを堆積させ、その後、シリコンチッ化物及びシリコ
    ン層の異方性エッチングを行い、これによりあらかじめ
    孔内の側壁部のみにシリコンを形成させ、その後シリコ
    ンと金属材料とが反応する温度においてシリコンと金属
    材料とを反応させつつ金属材料を堆積させ、孔側壁部に
    シリサイドを形成する金属材料堆積方法。
  8. 【請求項8】請求項6または7において、孔内にAl系
    材料である配線材料を、200℃以上の高温スパッタで
    形成させる金属材料堆積方法。
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