JP3451246B2 - 最大事後確率復号方法及び装置 - Google Patents

最大事後確率復号方法及び装置

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JP3451246B2 JP2000603157A JP2000603157A JP3451246B2 JP 3451246 B2 JP3451246 B2 JP 3451246B2 JP 2000603157 A JP2000603157 A JP 2000603157A JP 2000603157 A JP2000603157 A JP 2000603157A JP 3451246 B2 JP3451246 B2 JP 3451246B2
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一央 大渕
哲也 矢野
和生 川端
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Fujitsu Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、最大事後確率(MAP: Maximum A Posteriori
Probability)復号方法及び該復号方法を用いた復号装
置に係わり、特に、最大事後確率復号における後方用確
率を演算してから前方用確率を演算することによりメモ
リの使用量を減少する最大事後確率復号方法及び装置に
関する。
背景技術 誤り訂正符号は、受信情報や再生情報などに含まれる
誤りを訂正して正しく元の情報を復号できるようにする
ためのもので、種々のシステムに適用されている。例え
ば、移動通信、FAXその他のデータ通信に際してデータ
を誤りなく伝送する場合、あるいは、磁気ディスク、CD
などの大容量記憶媒体からデータを誤り無く再生する場
合に適用されている。
誤り訂正符号の中でもターボ符号(例えば米国特許番
号5,446,747号明細書参照)は次世代移動体通信におい
て、標準化に採用されることが決まっている。かかるタ
ーボ符号において、最大事後確率符号(MAP復号:Maximu
m A Posteriori Probability Decoding)が大きな効果を
発揮する。MAP復号方法はビタビ(Viterbi)復号方法と類
似した復号方法である。
(a)ビタビ復号 ビタビ復号は、情報長Nの情報を符号化した符号化デ
ータの第k番目までのデータを用いて第kデータ入力時
点の各状態毎に、該状態に至る2つのパスのうち誤りの
少ないパスを選択し、誤りの多いパスを捨て、以後、同
様にして最終の第Nデータ入力時点の各状態毎に、該状
態に至る2つのパスのうち誤りの少ないパスを選択し、
各状態において選択したパスのうち最も誤りの少ないパ
スを用いて復号するもので、復号結果は硬判定(hard de
cision)出力である。
ビタビ復号方法は畳み込み符号を復号する方法である
ため、最初に畳み込み符号について説明し、しかる後、
ビタビ復号について説明する。
図11は畳み込み符号器の例であり、2ビットのシフ
トレジスタSFRと2つの排他的論理和回路EXOR1,EXOR2を
備え、EXOR1は入力とR1の排他的論理和g0を出力し、E
XOR2は入力とR0とR1の排他的論理和g1("1"が奇数の
とき出力は"1"、それ以外は"0")を出力する。したがっ
て、入力データが01101の場合における畳み込み符号器
の入出力関係及びシフトレジスタSFRの状態は図12に
示すようになる。
畳み込み符号器のシフトレジスタSFRの内容はstate
(状態)と定義され、図13に示すように00,01,10,11
の4つの状態があり、それぞれを状態a,状態b,状態
c,状態dと表現する。図11の畳込み符号器ではシフ
トレジスタSFRの状態がa〜dのいずれの状態である
か、及び、次に入力するデータが"0"であるか"1"である
かにより、出力(g0,g1)及び次の状態が一意に決ま
る。図14はかかる畳込み符号器の状態と入出力の関係
図であり、点線は" 0"入力、実線は" 1"入力を示してい
る。すなわち、 (1) 状態aにおいて、"0"が入力すると出力は00で状態
はaになり、"1"が入力すると出力は11で状態はcにな
る。
(2) 状態bにおいて、"0"が入力すると出力は11で状態
はaになり、"1"が入力すると出力は00で状態はcにな
る。
(3) 状態cにおいて、"0"が入力すると出力は01で状態
はbになり、"1"が入力すると出力は10で状態はdにな
る。
(2) 状態dにおいて、"0"が入力すると出力は10で状態
はbになり、"1"が入力すると出力は01で状態はdにな
る。
この入出力関係を用いて図11の畳み込み符号器の畳
み込み符号を格子状表現すると図15(a)に示すよう
になる。ただし、kは第kビット入力時点を意味し、符
号器における初期(k=0)の状態はa(00)である。又、点
線は" 0" 入力、実線は" 1" 入力を示し、線上の2つの
数値は出力(g0,g1)を示している。したがって、初
期状態a(00)において、"0"が入力すると出力は00で状
態はaになり、"1"が入力すると出力は11で状態はcに
なることがわかる。
この格子状表現図を参照すると、原データが1100
1であれば、図15(b)の矢印付き点線で示すパスを
介して状態cに至り、符号器出力は 11→10→10→11→11 となることがわかる。
畳み込み符号の復号化を行う際、まず始めに受信デー
タの判定を行う。この判定には、硬判定(hard decisio
n)と軟判定(soft decision)の2種類がある。
硬判定の場合は、検波出力レベルが0より大きいと"
1" 、0より小さいと"0"と2つの量子化レベルで判定す
る。このように画一的な判断を行うと、図16に示すそ
れぞれの確率密度関数のスソの広がり部分(図中の斜線
領域部分)で誤り判定が発生する。
軟判定は、硬判定の欠点を補うもので、図16の左端
に1例として示したように、検波出力を8レベルで量子
化し、それぞれのレベルに応じた確からしさの重みづけ
をして、判定結果を復号器へ出力するものである。
ビタビ復号は硬判定入力硬判定出力、軟判定入力硬判
定出力が可能であり、始めに前者について説明する。
硬判定受信データ(g0,g1)が11→10→10→11→11
で誤りのない理想状態を想定すると、図17(a)の矢
印付き点線で示すパスが得られ、点線を"0"、実線を"1"
とすることにより、図17(b)に示すように11001の
復号結果を得ることができる。しかし、実際には、受信
データに誤りが含まれる場合が多い。図17(c)に示
すように、第5ビット目に誤りが発生し、硬判定受信デ
ータ(g0,g1)が11→10→00→11→11であるとする
と、k=2の時点で10,01のどちらへ分岐すべきか迷う
(エラー回数ERR=1)。10とみなして上側のパスを選
択すると、k=3,K=4で迷うこと無く状態cに至る。した
がって、矢印付き点線パスでのエラー回数ERR=1とな
り、その時の復号結果は11001となる。一方、k=2の時
点で01とみなして下側のパスを選択すると、k=3の時点
でも、どちらへ分岐すべきか迷い、総エラー回数ERR=2
となる。以後、同様にパスを選択し、分岐に迷った時に
ERRをカウントアップすると、最終的に以下の結果が得
られる。すなわち、 復号結果を11001とした時の総エラー回数ERR:1 復号結果を11100とした時の総エラー回数ERR:2 復号結果を11110とした時の総エラー回数ERR:3 復号結果を11111とした時の総エラー回数ERR:3 となる。そこで、エラー回数ERRが最小の復号結果11001
を選択して出力する。このようにすれば、受信データに
誤りがあっても原データ11001を正しく復元できる。
以上は、硬判定受信データであるが、軟判定受信デー
タの場合も同様に復号することができる。図18は軟判
定受信データの場合における復号化説明図であり、
(b)に示すように軟判定受信データ(g0,g1)が1,
1→1,0→1,0→2/8,1→1,1であるとする。(a)の格子
状表現を参照するとk=3の時点で11,00のどちらへ分岐
すべきか迷う。10とみなして上側のパスを選択すると
(エラー回数ERR=6/8)、K=4の時点で迷うこと無く状態c
に至る。したがって、矢印付き点線パスでのエラー回数
ERR=6/8となり、その時の復号結果は11001となる。一
方、k=3の時点で00とみなして下側のパスを選択すると
(エラー回数ERR=1+2/8)、k=4の時点でもどちらへ分岐す
べきか迷い、総エラー回数ERR=(2+2/8)となる。以後、
同様にパスを選択し、分岐に迷った時にERRをカウント
アップすると、最終的に以下の結果が得られる。すなわ
ち、 復号結果を11001とした時の総エラー回数ERR:6/8 復号結果を11010とした時の総エラー回数ERR:2+2/8 復号結果を11011とした時の総エラー回数ERR:2+2/8 となる。そこで、エラー回数ERRが最小の復号結果11001
を選択して出力する。このようにすれば、受信データに
誤りがあっても原データ11001を正しく復元できる。以
上より、軟判定ではエラー回数ERRが整数でなくなるだ
けで硬判定と同じである。
ところで、以上のように受信データに基づいて可能な
全パスのエラー回数ERRを求め、そのうち最小のパスよ
り原データを復号する処理は煩雑である。そこで、ビタ
ビ復号は以下のように行う。尚、受信データは硬判定の
結果111000であったとする。図18のk=3の状態aで
は、2つの入力パスがある。その該当するパスのみを取
り出して記述したものを図19(a)に示す。2つのパ
スとは図中に示したパス(1)とパス(2)である。受信デー
タと各パスで得られる復号データとの間のハミング距離
を計算すると図19(b)、(c)に示すように、それ
ぞれ3、4となる。
この計算結果から、「パス(1)をたどって状態aに到達
した」と仮定する方のハミング距離が、「パス(2)の仮定」
するより短い。そのため、パス(1)の方を送信されたデ
ータであるという信頼性が高いため生き残りとして残
し、他のパスを捨てる。このパスの取捨選択処理を各状
態a〜dについて、時間k=1から連続して実行すると
任意の時間kにおける各状態a,b,c,dにそれぞれ
至るハミング距離が最短のパス(エラー最小のパス)を
求めることができ、以後、同様の取捨選択処理を継続す
ることができる。
以上より、N個の受信データが入力したとき、k=N
における各状態a,b,c,dにそれぞれ至るエラー最
小の4本のパスのうち、エラーが一番少ないパスを決定
し、該パスに基づいて復号データを出力する。図20は
受信データ1110001111であるときの各時間k、各状態a
〜dに至る最短パスを示しており、線上の数値はハミン
グ距離である。したがって、状態cに至るパスがエラー
最小であるから、該パスにしたがって復号すると復号デ
ータは11001になる。
この復号アルゴリズムは、最もそれらしいものを選ん
でいくというやり方で最尤復号法(maximun likelibood
decoding)と呼ばれ、Viterbiによって始められたためVi
terbiアルゴリズムとも呼ばれている。
(b)MAP復号の概略 ビタビ復号では、各状態においてエラーの大きい方の
パスを捨て、該パスをエラー最小パス決定に何ら反映し
ない。MAP復号ではビタビ復号と異なり、各状態におけ
るエラーの大きいパスであってもエラー最小パス決定に
反映し、より精度の高い復号データを得る。以下では状
態a〜dを状態m(=0〜3)と表現する。
(b-1) MAP復号の第1の特徴 MAP復号では時間kの各状態(m=0,1,2,3)において、復
号データuKが"0","1"となる確率α0.k(m),α1.k(m)
を、時間(k-1)の各状態における確率α0.k-1(m),α
1.k-1(m)と、時間(k-1)及び時間kにおける状態間の
トレリス(パスの有無)と、時間kにおける受信デー
タya,ybとに基づいて決定する。の確率α
0.k-1(m),α1.k-1(m)は前方用確率という。又、のト
レリスとの受信データを考慮して求まる確率、すなわ
ち、時間(k-1)の状態m′(=0〜3)から時間kの状態m(=
0〜3)に移行する確率は移行確率という。
(b-2) MAP復号の第2の特徴 ビタビ復号ではある時刻kにおける各状態に至るエラ
ー最小パスを1〜kまでの受信データと1〜k迄の可能
なパスを考慮して求めているが、k〜Nまでの受信デー
タやk〜Nまでのパスをエラー最小パス決定に何ら反映
していない。MAP復号ではビタビ復号と異なり、k〜N
までの受信データやk〜Nまでのパスを復号処理に反映
し、より精度の高い復号データを得る。
すなわち、Nからkまでの受信データとトレリスを考
慮して、時間kにおける各状態m (=0〜3)を最小エラー
パスが通過する確率βk(m)を求める。そして、この確率
βk(m)を対応する状態の前方用確率α0.k(m),α1.k(m)
に乗算することで、時間kの各状態(m=0,1,2,3)におい
て復号データuKが"0","1"となるより精度の高い確率を
求める。
このため、MAP復号では時間kの各状態(m=0,1,2,3)に
おける確率βk(m)を、時間(k+1)の各状態における確
率βk+1(m)と、時間 (k+1)と時間kにおける状態間の
トレリス、時間(k+1)における受信データya,ybに
基づいて決定する。の確率βk(m)は後方用確率とい
う。のトレリスとの受信データを考慮して基まる確
率、すなわち、受信データ"0","1"により時間(k+1)の状
態m′(=0〜3)から時間kの状態m(=0〜3)に移行する確
率は移行確率である。
以上よりMAP復号方法では図21に示すように、 (1) 情報長をNとするとき、1〜kの符号化データ及び1
〜kのトレリスを考慮して、時間kにおける各状態 (m
=0〜3)の前方用確率α0.k(m),α1.k(m)を演算する。す
なわち、各状態の前方用確率α0.k(m),α1.k(m)を時間
(k-1)における各状態の確率α0.k-1(m),α1.k-1(m)と
移行確率より求める。
(2) また、N〜kの受信データ及びN〜kのパスを用い
て時間kにおける各状態 (m=0〜3)の後方用確率βk(m)
を演算する。すなわち、各状態の後方用確率βk(m)を、
時間(k+1)の各状態における後方用確率βk+1(m)と移行
確率を用いて演算する。
(3)ついで、時間kにおけるこれら各状態の前方用確率
及び後方用確率を乗算し、乗算結果(結合確率) λ0.k(m)=α0.k(m)・βk(m), λ1.k(m)=α1.k(m)・βk(m) を得る。
(4)しかる後、各状態における"1"の確率の総和Σmλ0.k
(m)と"0"の確率の総和Σmλ1.k(m)を求め、その大小に
より第k番目の原データukが1である確率と0である
確率を計算し、確率の大きい方を第k番目の復号データ
として出力すると共に、尤度を出力するもので、復号結
果は軟判定出力である。
(c)従来の第1のMAP復号方法 (c-1)MAP復号器の全体の構成 図22は従来の第1のMAP復号方法を実現するMAP復号
器の構成図で、符号化レートR、情報長N、原情報u、
符号化データxa,xb、受信データya,ybは、 ・符号化レート:R=1/2 ・情報長:N ・原情報:u={u1,u2,u3,..,uN} ・符号化データ:xa={xa1,xa2,xa3,...,xak,...,xaN} :xb={xb1,xb2,xb3,...,xbk,...,xbN} ・受信データ :ya={ya1,ya2,ya3,...,yak,....,yaN} :yb={yb1,yb2,yb3,...,ybk,....,ybN} である。すなわち、情報長Nの原情報uより符号化デー
タxa,xbを生成し、受信時に符号化データに誤りが装
入されてデータya,ybが受信され、この受信データより
原情報uを復号するものとする。
移行確率演算部1は時間kにおいて(yak,ybk)を受信
すれば、 (xak,xbk)が(0,0)である確率γ0.k (xak,xbk)が(0,1)である確率γ1.k (xak,xbk)が(1,0)である確率γ2.k (xak,xbk)が(1,1)である確率γ3.k をそれぞれ演算して、メモリ2へ保存する。
前方用確率演算部3は、1つ前の時間(k-1)の各状態m
(=0〜1)において、原データuk-1が" 1" である前方用確
率α1.k-1(m)と原データuk-1が" 0" である前方用確率
α0,k-1(m)と、前記求めた時間kにおける移行確率γ
0.k,γ1.k,γ2.k,γ3.kとを用いて、時間kにおいて
原データukが" 1" である前方用確率α1,k(m)と原デー
タukが" 0" である前方用確率α0,k(m)を演算してメモ
リ4a〜4dに記憶する。なお、必ず状態m=0から始ま
るから、前方用確率の初期値α0,0(0)=α1,0(0)=1、α
0,0(m)=α1,0(m)=0(但し、m≠0)である。
移行確率演算部1及び前方用確率演算部3は、k=k+1
として上記演算を繰り返し、k=1からk=Nまで演算を行っ
て、k=1〜Nの各時間における移行確率γ0.k
γ1.k,γ2.k,γ3.kと前方用確率α1,k,α0,kを乗算
してメモリ2,4a〜4dにそれぞれ記憶する。
しかる後、後方用確率演算部5は、時間(k+1)の後方
用確率βk+1と移行確率γs.k+1(s=0,1,2,3)を使用して
時間kの各状態m (=0〜3)における後方用確率βk(m)(m=
0〜3)を演算する。ただし、kの初期値はN-1であり、ト
レリス終結状態m=0とし、βN(0)=1、βN(1)=βN(2)=β
N(3)=0とする。
結合確率演算部6の第1の演算部6aは時間kの各状
態m(=0〜3)における前方用確率α1.k(m)と後方用確率
βk(m)とを掛け合わせてk番目の原データukが"1"であ
る確率λ1.k(m)を演算し、第2の演算部6bは時間kの
各状態m(=0〜3)における前方用確率α0.k(m)と後方用
確率βk(m)とを用いて原データukが"0"である確率λ0.k
(m)を演算する。
k及びuk尤度演算部7は時間kの各状態m (=0〜3)
における"1"である確率λ1.k(m)(m=0〜3)を加算すると
共に、時間kの各状態m(=0〜3)における"0"である確率
λ0.k(m)(m=0〜3)を加算し、加算結果、Σmλ1.k(m)と
Σmλ0.k(m)の大小に基づいてk番目のデータukの"
1","0"を決定すると共にその信頼度(尤度)L(uk)を演
算して出力する。
以後、後方用確率演算部5、結合確率演算部6、uk
及びuk尤度演算部7はk=k-1として上記演算を繰り返
し、k=Nからk=1まで演算を行って、k=1〜Nの各時間に
おける原データukの"1","0"を決定すると共にその信頼
度(尤度)L(uk)を演算して出力する。
(c-2) 前方用確率演算 時間kの各状態(m=0,1,2,3)において、復号データuk
がi("0"または"1")となる前方用確率αi k(m)は、
時間(k-1)の各状態における前方用確率αi k-1(m)と、
時間(k-1)の状態m′(=0〜3)から時間kにおける状態m
(=0〜3)に遷移する遷移確率γi(Rk,m′,m)に基づいて次
式 αi k(m)=Σm′Σjγi(Rk,m′,m)・αi k-1(m′)/ ΣmΣm′ΣiΣjγi(Rk,m′,m)・αi k-1(m′) (1) により求まる。ここで、遷移確率γi(Rk,m′,m)は、時
間(k-1)の状態m′(=0〜3)と時間kにおける状態m(=0
〜3)間のトレリス及び時間kにおける受信データya,
ybに基づいて求まるものである。尚、上式において分
母はuk及びuk尤度演算における割算で除去される部分
であるため演算する必要がない。上式において、時間
k、状態m=0で原データukが" 0" ," 1" となる前方用
確率α0 k(0),α1 k(0)を図示すると図23に示すように
なる。
畳込み符号器が図24に示すように、2つのフリップ
フロップFF1,FF2、3つの排他的論理和回路EXOR1〜EXOR
3を図示に示すように接続して構成されているものとす
ると、フリップフロップFF1,FF2は(00), (01), (10),
(11)の4つの状態m(=0〜3) をとり、それぞれの状態に
おいて"0"または"1"が入力すると、入出力データ及び前
後の状態の関係は図25に示すようになる。ただし、図
25において、左側は時間k-1の状態m′、右側は第k
データが入力した後の時間kの状態m、実線は" 0" 入力
時の状態遷移パス、点線は" 1" 入力時の状態遷移パ
ス、パス上の00,11,10,01は出力信号xa,xbの値を示し
ている。例えば、状態m′=1において、"0"が入力する
と出力は01で状態m=3になり、"1"が入力すると出力は1
0で状態m=2になる。
遷移確率γi(Rk,m′,m)は入力データがi("0"または"
1")の時の時間(k-1)の状態m′(=0〜3)から時間kにお
ける状態m(=0〜3)へ遷移するか確率であり、次式 γi(Rk,m′,m)=p・q・π (2) により求まる。pは受信データに関係する値であるが、
q,πは時間(k-1)の状態m′から時間kの状態mへの
遷移パスが存在するか否か(トレリス)により決まる一
定値で、図26に示すようになり、遷移パスがなけれ
ば、 q・π=0 となる。これより遷移確率は図26において印を付け
たγ0(Rk,0,0)とγ1(Rk,2,0)のpを演算するだけで良
く、他は全て0になる。したがって、図23において、
零の遷移確率の線を除去すると、ukが" 0" ," 1" とな
る前方用確率α0 k(0),α1 k(0)は図27に示すような
る。すなわち、 α0 k(0)=γ0(Rk,0,0)・α0 k-1(0)+γ0(Rk,0,0)・α1 k-1(0) (3) α1 k(0)=γ1(Rk,2,0)・α0 k-1(2)+γ1(Rk,2,0)・α1 k-1(2) (4) より求まる。
遷移確率は状態間のトレリス及び受信データに関係
し、この遷移確率より、(xak,xbk)が(0,0)である
移行確率γ0.k,(xak,xbk)が(0,1)である移行確率
γ1,k、(xak,xbk)が(1,0)である移行確率γ2.k
(xak,xbk)が(1,1)である移行確率γ3.kが求まる。
例えば、(3)式は(xak,xbk)=(0,0)の遷移パスを介し
てα0 k(0)を求めるものであるため、 遷移確率γ0(Rk,0,0)=移行確率γ0.k となり、又、(4)式は(xak,xbk)=(1,1)の遷移パス
を介してα1 k(0)を求めるものであるため、 遷移確率γ1(Rk,2,0)=移行確率γ3.k となる。従って、(3),(4)式は次式、 α0 k(0)=γ0.k・α0 k-1(0)+γ0.k・α1 k-1(0) (3)′ α1 k(0)=γ3.k・α0 k-1(2)+γ3.k・α1 k-1(2) (4)′ となり同様に、m=1〜3のα0 k(m),α1 k(m)が求まる。
(c-3) 後方用確率演算 時間kの各状態(m=0,1,2,3)において、各状態の後方
用確率βk(m)は、時間(k+1)の各状態における後方用
確率βk+1(m)と、時間kの状態m(=0〜3)から時間(k+
1)における状態m′(=0〜3)に遷移する遷移確率γi(R
k+1,m,m′)に基づいて次式 βk(m)=Σm′Σiγi(Rk+1,m,m′)・βk+1(m′)/ ΣmΣm′ΣiΣjγi(Rk,m,m′)・αi k(m) (5) により求まる。ここで、遷移確率γi(Rk+1,m,m′)は、
時間kの状態m(=0〜3)と時間(k+1)における状態m′
(=0〜3)間のトレリス及び時間k+1における受信データ
ya,ybに基づいて求まるものである。尚、上式におい
て分母は尤度演算における割算で除去される部分である
ため演算する必要がない。
上式において、時間k、状態m=0におけるβk(0)を図
示すると図28に示すようになる。前述のように、遷移
パスが存在しなければq・π=0となるから、遷移確率
はγ0(Rk+1,0,0)とγ1(Rk+1,0,1)のpを演算するだけで
良く、他は全て0になる。したがって、図28におい
て、零の遷移確率の線を除去すると後方用確率βk(0)は
図29に示すようなる。すなわち、 βk(0)=γ0(Rk+1,0,0)・βk+1(0)+γ1(Rk+1,0,1)・βk+1(1) (6) より求まる。
遷移確率は状態間のトレリス及び受信データに関係
し、この遷移確率より、(xak+1,xbk+1)が(0,0)であ
る移行確率γ0.k+1,(xak+1,xbk+1)が(0,1)である
移行確率γ1.k+1、(xak+1.xbk+1)が(1,0)である移
行確率γ2.k+1、(xak+1,xbk+1)が(1,1)である移行
確率γ3.k+1が求まる。例えば、(6)式の右辺第1項は
(xak+1,xbk+1)=(0,0)の遷移パスを介してβk(0)を
求めるものであるため、 遷移確率γ0(Rk+1,0,0)=移行確率γ0.k+1 となり、又、(6)式の右辺第2項は(xak+1,xbk+1)=
(1,1)の遷移パスを介してβk(0)を求めるものであるた
め、 遷移確率γ1(Rk+1,0,1)=移行確率γ3.k+1 となる。従って、(6)式は βk(0)=γ0,k+1・βk+1(0)+γ3.k+1・βk+1(1) (6)′ となる。同様に、m=1〜3のβk(1),βk(2),βk(3)を
求めることができる。
(c-4) 結合確率、尤度演算 図30は結合確率及びuk及びuk尤度演算の説明図で
ある。
時間kにおける各状態の前方用確率α0,k(m),α
1,k(m)及び後方用確率βk(m)が求まれば、これらを乗算
して結合確率 λ0 k(m)=α0 k(m)・βk(m), λ1 k(m)=α1 k(m)・βk(m)を演算する。しかる後、各
状態における"1"の確率の総和Σmλ0 k(m)と"0"の確率の
総和Σmλ1 k(m)を求め、次式 L(u)=log[Σmλ1 k(m)/Σmλ0 k(m)] (7) により尤度を出力する。又、L(u)>0であれば復号結
果uk=1を、L(u)<0であれば復号結果uk=0を出力
する。すなわち、"1"の確率の総和Σmλ0 k(m)と"0"の確
率の総和Σmλ1 k(m)の大小により第k番目の原データu
kが1である確率と0である確率を計算し、確率の大き
い方を第k番目の復号データとして出力する。
(c-5)第1のMAP復号方法の問題点 図22の従来の第1のMAP復号方法では使用するメモ
リが非常に多い問題がある。すなわち、第1のMAP復号
方法は、移行確率記憶用に4×Nのメモリを、前方用確率
記憶用にm(状態数)×2×Nのメモリを必要とし、合計
(4+m×2)×Nのメモリを必要とする。そして、実際の演
算は軟判定信号を伴うからさらに8倍程度以上のメモリ
を必要とする。例えば、信号長N=5120bit、拘束長=
3で状態数m=4、軟判定量子化bit数=8とすれば、合計 (4+4×2)×5120×8=491.52kbit のメモリが必要になる。
(c-6)変形例 移行確率記憶用のメモリ2は必ずしも必要でなく、必
要の都度、移行確率γs.k+1(s=0,1,2,3)を計算して後方
用確率βk(m)を演算するように構成できる。図31はメ
モリ2を削除した第1のMAP復号方法を実現するMAP復号
器の変形例である。この変形例では、 (4×2)×5120×8=327.7kbit のメモリが必要になる。
(d) 従来の第2のMAP復号方法 そこで、メモリを削減するために、前方用確率演算と
後方用確率演算の演算順を入替えて演算する方法が考え
られる。図32はかかる第2のMAP復号方法を実現するM
AP復号器の構成図であり、図22と同一部分には同一符
号を付している。入出力反転部8は受信データの出力順
序を適宜反転するもので、全受信データを記憶するメモ
リと受信データを入力順と逆順にあるいは同順に出力す
るデータ出力部を備えている。復号法としてMAP復号方
法を採用するターボ復号器では受信データをインタリー
ブする必要があるため全受信データを記憶するメモリが
存在するから、上記入出力反転部8のメモリとして該イ
ンタリーブ用のメモリを兼用でき、メモリ負担はない。
移行確率演算部1は時間k(=N)として受信データ
(yak,ybk)を用いて、 (xak,xbk)が(0,0)である確率γ0.k (xak,xbk)が(0,1)である確率γ1.k (xak,xbk)が(1,0)である確率γ2.k (xak,xbk)が(1,1)である確率γ3.k をそれぞれ演算して、メモリ2へ保存する。
また、後方用確率演算部5は、時間k(=N)の後方用確
率βk(m)と移行確率γs.k(s=0,1,2,3)を使用して時間k-
1の各状態m(=0〜3)における後方用確率βk-1(m)(m=0〜
3)を演算してメモリ9に記憶する。
以後、移行確率演算部1及び後方用確率演算部5は、
k=k-1として上記演算を繰り返し、k=Nからk=1まで演算
を行って、k=1〜Nの各時間における移行確率γ0.k
γ1.k,γ2.k,γ3.kと後方確率βk(m)を演算してメモ
リ2,9に記憶する。
しかる後、前方用確率演算部3は、時間(k-1)におい
て原データuk-1が" 1" である前方用確率α1,k-1(m)と
原データuk-1が" 0" である前方用確率α0,k-1(m)と、
前記求めた時間kにおける移行確率γ0.k,γ1.k,γ
2.k,γ3.kとを用いて、時間kの各状態m(=0〜3)にお
いてukが" 1" である前方用確率α1,k(m)とukが" 0"
である前方用確率α0,k(m)を演算する。ただし、kの初
期値は1である。
結合確率演算部6は時間kの各状態0〜3における前方
用確率α1,k(m)と後方用確率βk(m)とを掛け合わせてk
番目の原データukが"1"である確率λ1.k(m)を演算し、
同様に、時間kの各状態0〜3における前方用確率α
0.k(m)と後方用確率βk(m)とを用いて原データukが"0"
である確率λ0.k(m)を演算する。
k及びuk尤度演算部7は時間kにおける各状態0〜3
の"1"である確率α1.k(m)(m=0〜3)を加算すると共に、
時間kにおける各状態0〜3の"0"である確率α0.k(m)(m=
0〜3)を加算し、加算結果、Σmα1.k(m)とΣmα0.k(m)
の大小に基づいてk番目のデータukの"1","0"を決定す
ると共にその信頼度(尤度)L(uk)を演算して出力す
る。
以後、前方確率演算部3、結合確率演算部6、uk
びuk尤度演算部7はk=k+1として上記演算を繰り返し、
k=1からk=Nまで演算を行って、k=1〜Nの各時間における
kの"1","0"を決定すると共にその信頼度(尤度)L(u
k)を演算して出力する。
以上、第2のMAP復号方法では、図3のタイムチャー
トに示すように、前半において移行確率演算、後方用確
率演算及び演算結果のメモリへの記憶処理を行い、後半
において前方用確率演算、結合確率演算、原データ及び
尤度演算処理を行っている。すなわち、第2のMAP復号
方法では、前方用確率α1,k(m),α0,k(m)を記憶しない
で、後方用確率βk(m)を記憶する。この結果、第2のMA
P復号方法で必要とするメモリは、移行確率記憶用に4×
N、後方用確率記憶用に状態数m×Nを必要とするだけと
なり、必要とするメモリは合計(4+m)×Nとなり、図2
2の第1のMAP復号方法に比べ必要とするメモリ量を減
少できる。減少率ηは η=(4+m)/(4+m×2) となり、状態数mが小さい場合(拘束長=3とすれば状態
数m=4)の減少率は、 η=(4+4)/(4+4×2)=69.2% となり、およそ30%のメモリ削減が可能となる。又、状
態数mが多くなると、 η≒m/(m×2)=50% となる。
尚、移行確率記憶用のメモリ2は必ずしも必要でな
く、その都度移行確率γs.k(s=0,1,2,3)を計算して前方
用確率α1,k(m),α0,k(m)を演算するように構成でき
る。図34はメモリ2を削除した第2のMAP復号方法を
実現するMAP復号器の変形例である。この変形例では、
必要とするメモリは合計(m×N)となり、図31の第
1のMAP復号方法の変形例に比べ必要とするメモリ量を
減少できる。減少率ηは η=m×N/(m×2)×N=50% となる。
(e)第3のMAP復号方法 第2のMAP復号方法によれば、第1のMAP復号方法に比
べて使用メモリを減少できるが、まだまだ減少する余地
がある。
図35(a)は更なる使用メモリの減少が可能な第3
のMAP復号方法の演算シーケンス説明図で、第2のMAP復
号方法を更に発展させたものである。尚、図35では、
第2のMAP復号方法と第3のMAP復号方法を対比させるた
めに、(b)に第2のMAP復号方法の演算シーケンスを
付記している。第3のMAP復号方法は、「IEEE JOUNAL ON
SELECTED AREAS IN COMMUNICATIONS. VOL.16, NO.2, F
EBURUARY 1998, "An Intuitive Justification and a S
implified Implementation of the MAP Docoder for Co
nvolution Codes" Andrew J. Viterbi」に開示されてい
る方法である。
図35において、B演算は後方用確率演算/移行確率
演算を意味し、A演算は前方用確率演算/移行確率演算
を意味し、L演算は結合確率演算/尤度演算を意味して
いる。第2のMAP復号方法では、(b)に示すように、
(1) B演算をNより1まで全て実行してメモリに記憶
し、しかる後、(2) 1よりNまで順次A演算、L演算を実
行しながらuk及び尤度L(uk)を出力する。しかし、第
2のMAP復号方法では、後方用確率βk(m)を記憶するた
めにN×mのメモリの必要とする。
そこで、第3のMAP復号方法では、k=1〜NをMづつ等
分割し、以下のようにMAP復号を行う。
まず、(1) B演算をk=2M〜k=0まで行う。このB演
算において、k=Nより後方用確率βk(m)を演算せず、途
中のk=2Mの位置から演算を開始する。このため、前半の
k=2M〜K=Mの間に求まる後方用確率βk(m)は信用できな
いから捨て、後半のk=M〜k=1の間に求まる後方用確率β
k(m)はある程度信用できるから、メモリに記憶する。
(2) ついで、k=0におけるA演算を行い、k=1のA演算結
果α1,1(m),α0,1(m)とメモリに記憶されているβ1(m)
を用いてL演算を行い、結合確率に基づいて複後結果u
1、尤度L(u1)を演算する。以後、同様にk=2〜k=Mま
でA演算を行い、該A演算結果とメモリのB演算結果に
よりL演算を行う。以上により、k=1〜k=Mまでの復号結
果uk、尤度L(uk)の演算が終了する。
ついで、(3) B演算をk=3M〜k=M+1まで行う。このB
演算において、k=Nより後方用確率βk(m)を演算せず、
途中のk=3Mの位置から演算を開始するため、前半のk=
3M〜k=2M+1の間に求まる後方用確率βk(m)は使用できな
いから捨て、後半のk=2M〜k=M+1の間に求まる後方用確
率βk(m)はある程度信用できから、メモリに記憶する。
(4) ついで、k=M+1におけるA演算を行い、k=M+1のA演
算結果α1,M+1(m),α0,M+1(m)とメモリに記憶されてい
るβM+1(m)を用いてL演算を行い、結合確率に基づいて
復号結果uM+1、尤度L(uM+1)を演算する。以後、同
様に、k=M+2〜k=2MまでA演算を行い、該A演算結果と
メモリのB演算結果によりL演算を行う。以上により、
k=M+1〜k=2Mまでの復号結果uk、尤度L(uk)の演算
が終了する。
ついで、同様に、(5) B演算をk=4M〜k=2M+1まで行
い、後半のk=3M〜k=2M+1の間に基まる後方用確率βk(m)
をメモリに記憶する。(6) ついで、k=2M+1におけるA演
算を行い、k=2M+1のA演算結果α1,2M+1(m),α
0,2M+1(m)とメモリに記憶されているβ2M+1(m)を用いて
L演算を行い、結合確率に基づいて復号結果u2M+1、尤
度L(u2M+1)を演算する。以後、k=2M+2〜k=3MまでA
演算を行い、該A演算結果とメモリのB演算結果により
L演算を行う。以上により、k=2M+1〜k=3Mまでの復号結
果uk、尤度L(uk)の演算が終了する。
以後、同様の演算を行い、最後に、(7) B演算をk=N
(=5M)〜k=3M+1まで行って求まる後方用確率βk(m)を全
てメモリに記憶する。(8) ついで、k=3M+1におけるA演
算を行い、k=3M+1のA演算結果α1,3M+1(m),α
0,3M+1(M)とメモリに記憶されているβ3M+1(m)を用いて
L演算を行い、結合確率に基づいて復号結果u3M+1、尤
度L(u3M+1)を演算する。以後、k=3M+2〜k=N(=5M)ま
でA演算を行い、該A演算結果とメモリのB演算結果に
よりL演算を行う。以上により、k=3M+1〜k=Nまでの復
号結果uk、尤度L(uk)の演算が終了する。
この第3のMAP復号方法によれば、後方用確率記憶用
のメモリを2Mに減少でき、しかも、最初の復号結果
1、尤度L(u1)を出力するまでの時間を短縮できる
利点がある。
しかし、第3のMAP復号方法では、後方用確率βk(m)
をk=Nから演算せず、途中から演算しているため、後方
用確率βk(m)が正確でなく、MAP復号精度が劣化する問
題がある。
又、第3のMAP復号方法では、2MのB演算後にMのA演
算を行うため、タイムチャート的に図36(a)に示す
ようになる。しかし、これではA演算が断続するため演
算時間がかかる。そこで、図36(b)に示すようにB
演算の前半と後半を同時に行うことにより、A演算を連
続的に行なえるようにして演算速度を向上させている。
しかし、かかる方法では、B演算の前半と後半を同時に
行う必要があるためB演算回路が2つ必要になる問題が
ある。
又、第3のMAP復号方法では、トータル的に後方用確
率βk(m)の演算を重複して2回行っているため消費電力
が大きくなる問題がある。
以上から本発明の目的は、メモリを削減でき、しか
も、後方用確率βk(m)を正確に計算してMAP復号の精度
を向上することである。
本発明の別の目的は、後方用確率βk(m)の演算のため
に2つの演算回路がなくても所要の演算速度が得られる
ようにすることである。
本発明の別の目的は、後方用確率βk(m)を1回だけ演
算するだけで後方用確率βk(m)を正確に計算でき、消費
電力の点で有利にすることである。
発明の開示 第1の最大事後確率復号方法においては、(1) 第N後
方用確率から第1後方用確率まで逆方向に後方用確率を
演算し、第m1後方用確率〜第1後方用確率を保存し、
ついで、第1前方用確率を演算し、該第1前方用確率と
前記保存してある第1後方用確率を用いて第1番目の復
号結果を求め、同様に、第2〜第m1番目の復号結果を
求める。(2) しかる後、第N後方用確率から第(m1+1)
後方用確率まで逆方向に後方用確率を演算し、第m2
方用確率〜第(m1+1)後方用確率を保存し、第(m1+1)
前方用確率を演算し、該第(m1+1)前方用確率と前記
保存してある第(m1+1)後方用確率を用いて第(m1+
1)番目の復号結果を求め、同様に、第(m1+2)〜第m2
番目の復号結果を求め、(3) 以後、同様にして第(m2+
1)〜第N番目の復号結果を求める。
以上のようにすれば、m1=r,m2=2r,・・・と
すれば、後方用確率を記憶するのにr×m(状態数)の
メモリ容量を必要するだけでよく、しかも、常にk=N
より後方用確率を演算するため、後方用確率βk(m)を正
確に計算してMAP復号の精度を向上することができる。
別の最大事後確率復号方法においては、(1) 第N後方
用確率から第1後方用確率まで後方用確率を逆方向に演
算し、離散的に第ms後方用確率,第m(s-1)後方用確
率,・・・,第m2後方用確率を保存すると共に、第m1
方用確率〜第1後方用確率を連続的に保存し、第1前方
用確率を演算し、該第1前方用確率と前記保存してある
第1後方用確率を用いて第1番目の復号結果を求め、同
様に、第2〜第m1番目の復号結果を求め、(2) しかる
後、前記保存してある第m2後方用確率から始めて第(m
1+1)後方用確率まで演算して保存し、第(m1+1)前方
用確率を演算し、該第(m1+1)前方用確率と保存して
ある第(m1+1)後方用確率を用いて第(m1+1)番目の
復号結果を求め、同様に、第(m1+2)〜第m2番目の復号
結果を求め、(3) 以後、同様にして第(m2+1)〜第N
番目の復号結果を求める。
以上のようにすれば、m1=r,m2=2r,・・・と
すれば、後方用確率を記憶するのにr×m(状態数)の
メモリ容量を必要するだけでよい。又、第N後方用確率
から第1後方用確率まで後方用確率を逆方向に演算し、
得られた後方用確率を離散的に記憶し、必要に応じて該
離散的に記憶した後方用確率から始めて必要数の後方用
確率を演算して利用するようにしたから、該後方用確率
βk(m)を正確に計算でき、MAP復号の精度を向上するこ
とができる。しかも、その都度、k=Nより後方用確率
を演算して必要数の後方用確率を求めなくても良いため
演算速度を向上することができる。又、後方用確率β
k(m)の演算のために2つの演算回路がなくても所要の演
算速度が得られ、更には、後方用確率βk(m)を1回だけ
演算するだけでよいため消費電力の点で有利である。
図面の簡単な説明 図1は通信システムの概略図である。
図2はターボ符号器の構成図である。
図3は畳み込み符号器の状態遷移図である。
図4はターボ復号器の構成図 である。
図5は本発明の第1のMAP復号方法の演算シーケンス
説明図である。
図6は第1実施例のMAP復号器の構成図である。
図7は本発明の第2のMAP復号方法の演算シーケンス
説明図である。
図8は第2実施例のMAP復号器の構成図である。
図9はターボ復号器の構成図である。
図10はターボ復号の動作説明図である。
図11は畳込み符号器の構成図である。
図12は畳込み符号器の入出力関係説明図である。
図13は畳込み符号器の状態説明図である。
図14は畳込み符号器の状態と入出力関係図である。
図15は格子状表現説明図である。
図16は硬判定、軟判定説明図である。
図17は畳込み符号の復号化(硬判定)説明図であ
る。
図18は畳込み符号の復号化(軟判定)説明図であ
る。
図19は畳込み符号の復号化の説明図である。
図20は任意のkにおける各状態のエラー最小パスの
説明図である。
図21はMAP復号の概略説明図である。
図22は従来の第1のMAP復号方法を実現するMAP復号
器の構成図である。
図23は前方用確率演算説明図である。
図24は畳込み符号器の構成図である。
図25は畳込み符号器の状態と入出力関係図である。
図26は遷移確率の説明図である。
図27は遷移確率=0の線の削除した前方用確率演算説
明図である。
図28は後方用確率演算説明図である。
図29は遷移確率=0の線を削除した後方用確率演算説
明図である。
図30は結合確率及び尤度演算、復号結果説明図であ
る。
図31は従来の第1MAP復号方法を実現するMAP復号器
の変形例である。
図32は従来の第2のMAP復号方法を実現するMAP復号
器の構成図である。
図33は第2のMAP復号方法のタイムチャートであ
る。
図34は従来の第2のMAP復号方法を実現するMAP復号
器の変形例である。
図35は従来の第3のMAP復号方法の演算シーケンス
説明図である。
図36は従来の第3のMAP復号方法の問題点説明図で
ある。
発明を実施するための最良の形態 (A)ターボ符号 MAP復号方法はターボ符号において大きな効果を発揮
する。図1はターボ符号器及びターボ復号器を含む通信
システムの構成図であり、11はデータ送信側に設けら
れたターボ復号器、12はデータ受信側に設けられたタ
ーボ復号器、,13はデータ通信路である。又、uは伝
送する長さNの情報データ、xa,xb,xcはターボ符号
器11で情報データuを符号化した符号化データ、y
a,yb,ycは符号化データxa,xb,xcが通信路1
3を伝搬し、雑音やフェージングの影響を受けた受信信
号、u′はターボ復号器12で受信データya,yb,y
cを復号した復号結果であり、それぞれ以下のように表
現される。
原データ : u={u1,2u,u3,..,uN} 符号化データ:xa={xa1,xa2,xa3,...,xak,...,xaN} :xb={xb1,xb2,xb3,...,xbk,...,xbN} :xc={xc1,xc2,xc3,...,xck,...,xcN} 受信データ :ya={ya1,ya2,ya3,...,yak,...,yaN} :yb={yb1,yb2,yb3,...,ybk,...,ybN} :yc={yc1,yc2,yc3,...,yck,...,ycN} ターボ符号器11は情報長Nの情報データuを符号化
して符号化データxa,xb,xcを出力する。符号化デ
ータxaは情報データuそのものであり、符号化データ
xbは情報データuを符号器ENC1で畳み込み符号化した
データ、符号化データxcは情報データuをインタリー
ブ(π)して符号器ENC2で畳み込み符号化したデータで
ある。すなわち、ターボ符号は、畳み込みを2つ用いて
合成したものである。ただし、インタリーブ出力xa′
は符号化データxaと順番が異なるだけであるため出力
しない。
図2はターボ符号器11の詳細図であり、11a,1
1bは同一構成の畳み込み符号器(ENC1,ENC2)、11c
はインタリーブユニット(π)である。畳込み符号器11
a、11bは再帰組織畳込み符号を出力する構成になっ
ており、2つのフリップフロップFF1,FF2、3つの排他
的論理和回路EXOR1〜EXOR3を図に示すように接続して構
成されている。フリップフロップFF1,FF2は(00),(0
1),(10),(11)の4つの状態をとり、それぞれの状態に
おいて0または1が入力すると、図3に示すように状態が
遷移し、かつ、xa,xbを出力する。図3において、左
側は受信データ入力前の状態、右側は入力後の状態、実
線は" 0" 入力時の状態遷移パス、点線は" 1" 入力時の
状態遷移パス、パス上の00,11,10,01は出力信号xa,xb
の値を示している。例えば、状態0(00)において、"0"が
入力すると出力は00で、状態は0(00)になり、"1"が入力
すると出力は11で、状態は1(10)になる。
図4はターボ復号器の構成図である。ターボ復号は、
受信信号ya,yb,ycのうち、まずyaとybを使っ
て、第1の要素復号器DEC1で復号を行う。要素復号器DE
C1は軟出力要素復号器であり、復号結果の尤度を出力す
る。次に、第1の要素復号器DEC1から出力された尤度と
ycを用いて第2の要素復号器DEC2で同様の復号を行
う。すなわち、第2の要素復号器DEC2も軟出力要素複合
器であり、復号結果の尤度を出力する。ycは原データ
uをインタリーブしたものを符号化したxcに対応する
受信信号なので、第1の要素復号器DEC1から出力される
尤度は第2の要素復号器DEC2に入力する前にインタリー
ブ(π)する。
第2の要素復号器DEC2から出力された尤度はデインタ
リーブ(π-1)された後、第1の要素復号器DEC1への入
力としてフィードバックされる。また、u′は第2の要
素復号器DEC2のデインタリーブ結果を"0","1"判定した
復号データ(復号結果)である。以後、上記の復号操作を
所定回数繰り返し行うことにより、誤り率が低減する。
かかるターボ要素復号器におけ第1、第2の要素復号
器DEC1,DEC2としてMAP要素復号器を使用することができ
る。
(B)第1実施例 (a)演算シーケンス 図5は本発明の第1のMAP復号方法の演算シーケンス
説明図である。
(1) 最初は、k=Nの第N後方用確率から始めてk=1
の第1後方用確率まで逆方向に後方用確率βk(m)(k=
N〜1)を全て演算し、(2) 第m1後方用確率βm1(m)〜第
1後方用確率β1(m)を保存する。ついで、(3) 第1前方
用確率α1 1(m),α0 1(m)を演算し、該第1前方用確率と
前記保存してある第1後方用確率β1(m)を用いて第1番
目の復号データu1及び尤度L(u1)を求め、同様に、第
2〜第m1番目の復号データu2〜um1及び尤度L(u2)〜
L(um1)を求める。
(4) しかる後、第N後方用確率から第(m1+1)後方用確率
まで逆方向に後方用確率を演算し、(5) 第m2後方用確
率βm2(m)〜第(m1+1)後方用確率βm+1+1(m)を保存す
る。ついで、(6) 第(m1+1)前方用確率α1 m1+1(m),
α0 m1+1(m)を演算し、該第(m1+1)前方用確率と前記
保存してある第(m1+1)後方用確率βm1+1(m)を用いて
第(m1+1)番目の復号データum1+1及び尤度L(um1+1)
を求め、同様に、第(m1+2)〜第m2番目の復号データ
m1+2〜um2及び尤度L(um1+2)〜L(um2)を求める。
(7) 以後、同様にして第(m2+1)〜第N番目の復号デ
ータum2+1〜uN及び尤度L(um2+1)〜L(uN)を求める。
(b)第1実施例のMAP復号器 図6は第1実施例のMAP復号器の構成図である。
MAP制御部50はMAP復号器全体を制御し、図5の演算
シーケンスに従って各部の演算タイミング、各メモリへ
のデータの読出し、データ書き込みなどを制御する。入
出力入替部51は受信データの出力順序を適宜入れ替え
て出力するもので、全受信データを記憶するメモリと受
信データを入力順と逆順にあるいは同順に出力するデー
タ出力部を備えている。ターボ復号器では受信データを
インタリーブする必要があるため全受信データを記憶す
るメモリが存在するから、上記入出力入替部51のメモ
リとして該インタリーブ用のメモリを兼用でき、メモリ
負担はない。
移行確率演算部52は時間k(=N)として受信データ(y
ak,ybk)を用いて、 (xak,xbk)が(0,0)である確率γ0.k (xak,xbk)が(0,1)である確率γ1.k (xak,xbk)が(1,0)である確率γ2.k (xak,xbk)が(1,1)である確率γ3.k をそれぞれ演算する。また、後方用確率演算部53は、
時間k(=N)の後方用確率βk(m)と移行確率γs.k(s=0,1,
2,3)を使用して時間k-1の各状態m(=0〜3)における後方
用確率βk-1(m)(m=0〜3)を演算する。以後、移行確率
演算部52及び後方用確率演算部53は、k=k-1として
上記演算を繰り返し、k=Nからk=1まで演算を行いk=m
1〜1の第m1後方用確率βm1(m)〜第1後方用確率β
1(m)をメモリ54に保存する。
しかる後、移行確率演算部52は時間k(=1)として受
信データ(yak,ybk)を用いて、 (xak,xbk)が(0,0)である確率γ0.k (xak,xbk)が(0,1)である確率γ1.k (xak,xbk)が(1,0)である確率γ2.k (xak,xbk)が(1,1)である確率γ3.k をそれぞれ演算する。また、前方用確率演算部53はk
=1とし、時間(k-1)における前方用確率α1 k-1(m),α
0 k-1(m)と前記求めた時間kにおける移行確率γ0.k,γ
1.k,γ2.k,γ3.kとを用いて、時間kの各状態m(=0〜
3)における前方用確率α1 k(m),α0 k(m)を演算する。
結合確率演算部56は時間kの各状態m(=0〜3)におけ
る前方用確率α1 k(m)と後方用確率βk(m)とを掛け合わ
せてk番目の原データukが"1"である確率λ1 k(m)を演
算し、同様に、時間kの各状態m(=0〜3)における前方用
確率α0 k(m)と後方用確率βk(m)とを用いて原データuk
が"0"である確率λ0 k(m)を演算する。
k及びuk尤度演算部57は時間kにおける各状態m
(=0〜3)の"1"である確率の総和Σmλ0 k(m)と"0"である
確率の総和Σmλ1 k(m)を求め、次式 L(u)=log[Σmλ1 k(m)/Σmλ0 k(m)] により尤度を出力する。又、L(u)>0であれば復号結
果uk=1を、L(u)<0であれば復号結果uk=0を出力
する。
以後、移行確率演算部52、前方確率演算部55、結
合確率演算部56、uk及びuk尤度演算部57はk=k+1
として上記演算を繰り返し、k=1からk=m1まで演算を行
って、k=1〜m1の各時間におけるuk及びその信頼度
(尤度)L(uk)を演算して出力する。
k=1からk=m1までのuk及びL(uk)の演算が終了すれ
ば、MAP制御部50の制御により、移行確率演算部52
は時間k(=N)として受信データ(yak,ybk)を用いて、確
率γ0.k,γ1.k,γ2.k,γ3.kをそれぞれ演算する。ま
た、後方用確率演算部53は、時間k(=N)の後方用確率
βk(m)と移行確率γs.k(s=0,1,2,3)を使用して時間k-1
の各状態m(=0〜3)における後方用確率βk-1(m)(m=0〜
3)を演算する。
以後、移行確率演算部52及び後方用確率演算部53
は、k=k-1として上記演算を繰り返し、k=Nからk=m1+1
まで演算を行い、k=m2〜m1+1の第m2後方用確率βm
2(m)〜第 m1+1後方用確率βm1+1(m)をメモリ54に保
存する。
しかる後、移行確率演算部52は時間k(=m1+1)とし
て受信データ(yak,ybk)を用いて、確率γ0.k,γ1.k
γ2.k,γ3.kをそれぞれ演算する。また、前方用確率演
算部53はk=m1+1とし、時間(k-1)における前方用確
率α1 k-1(m),α0 k-1(m)と、前記求めた時間kにおける
移行確率γ0.k,γ1.k,γ2.k,γ3.kとを用いて、時間
kの各状態m(=0〜3)における前方用確率α1 k(m),α
0 k(m)を演算する。結合確率演算部56、uk及びuk
度演算部57は前述と同様の演算を行ってuk及び尤度
L(uk)を出力する。
以後、移行確率演算部52、前方確率演算部55、結
合確率演算部56、uk及びuk尤度演算部57はk=k+1
として上記演算を繰り返し、k=m1+1からk=m2まで演算
を行って、k=m1+1〜m2の各時間におけるuk及びその
信頼度(尤度)L(uk)を演算して出力する。
以上の演算が終了すれば、以後、同様にして第(m2+
1)〜第N番目の復号データum2+1〜uN及び尤度L(u
m2+1)〜L(uN)を求める。
第1の発明によれば、m1=r,m2=2r,m3=3
r・・・の場合、後方用確率を記憶するのにr×m (状
態数)のメモリ容量を必要するだけでよく、しかも、常
にk=Nより後方用確率を演算するため、後方用確率β
k(m)を正確に計算してMAP復号の精度を向上することが
できる。
(C)第2実施例 (a)演算シーケンス 図7は本発明の第2のMAP復号方法の演算シーケンス
説明図である。
(1) 最初は、k=Nの第N後方用確率から始めてk=1
の第1後方用確率まで逆方向に後方用確率βk(m)(k=
N-1)を演算し、離散的に第mS後方用確率βmS(m),第
(S-1)後方用確率βm(S-1)(m),・・・,第m3後方用確率
βm3(m),第m2後方用確率βm2(m)を保存すると共
に、第m1後方用確率βm1(m)〜第1後方用確率β1(m)
を連続的に保存する。
(2) ついで、第1前方用確率α1 1(m),α0 1(m)を演算
し、該第1前方用確率と前記保存してある第1後方用確
率β1(m)を用いて第1番目の復号データu1及び尤度L
(u1)を求め、同様に、第2〜第m1番目の復号データu2
〜um1及び尤度L(u2)〜L(um1)を求める。
(3) しかる後、前記保存してある第m2後方用確率βm2
(m)から始めて第(m1+1)後方用確率βm1+1(m)まで演算
して保存する。
(4) ついで、第(m1+1)前方用確率α1 m1+1(m),α0
m1+1(m)を演算し、該第(m1+1)前方用確率と前記保存し
てある第(m1+1)後方用確率βm1+1(m)を用いて第(m
1+1)番目の復号データum1+1及び尤度L(um1+1)を求
め、同様に、第(m1+2)〜第m2番目の復号データu
m1+2〜um2及び尤度L(um1+2)〜L(um2)を求める。
(5)しかる後、同様に、保存してある第m3後方用確率β
3(m)から始めて第(m2+1)後方用確率βm2+1(m)まで演
算して保存する。
(6) ついで、第(m2+1)前方用確率α1 m2+1(m),α0
m2+1(m)を演算し、該第(m2+1)前方用確率と前記保存
してある第(m2+1)後方用確率βm2+1(m)を用いて第
(m2+1)番目の復号データum2+1及び尤度L(um2+1)を
求め、同様に、第(m2+2)〜第m3番目の復号データu
m2+2〜um3及び尤度L(um2+2)〜L(um3)を求める。
(7) 以後、同様に、保存してある第m4後方用確率β
m4(m),・・・,第m(S-1)後方用確率βm(S-1)(m),第mS後方
用確率βmS(m)を用いて第(m3+1)〜第N番目の復号デー
タum3+1〜uN及び尤度L(um3+1)〜L(uN)を求める。
(b)第2実施例のMAP復号器 図8は第2実施例のMAP復号器異の構成図であり,図
6の第1実施例と同一部分には同一符号を付している。
MAP制御部50はMAP復号器全体を制御し、図7の演算
シーケンスに従って各部の演算タイミング、各メモリへ
のデータの読出し、データ書き込みをなどを制御する。
入出力入替部51は受信データの出力順序を適宜入れ替
えて出力するもので、全受信データを記憶するメモリと
受信データを入力順に逆順にあるいは同順に出力するデ
ータ出力部を備えている。
移行確率演算部52は時間k(=N)として受信データ(y
ak,ybk)を用いて、 (xak,xbk)が(0,0)である確率γ0.k (xak,xbk)が(0,1)である確率γ1.k (xak,xbk)が(1,0)である確率γ2.k (xak,xbk)が(1,1)である確率γ3.k をそれぞれ演算する。また、後方用確率演算部53は、
時間k(=N)の後方用確率βk(m)と移行確率γs.k(s=0,1,
2,3)を使用して時間k-1の各状態m(=0〜3)における後方
用確率βk-1(m)(m=0〜3)を演算する。以後、移行確率演
算部52及び後方用確率演算部53は、k=k-1として上
記演算を繰り返し、k=Nからk=1まで演算を行う。後方用
確率演算部53は、k=N〜1までの後方用確率の演算
と並行して離散的に求まる第m後方用確率βms(m),
第m(S-1)後方用確率βm(S-1)(m),・・・,第m3後方用確
率βm3(m),第m2後方用確率βm2(m)をメモリ54の
離散的後方用確率記憶部54aに記憶し、又、第m1
方用確率βm1(m)〜第1後方用確率β1(m)を連続的後方
用確率記憶部54bに記憶する。
しかる後、移行確率演算部52は時間k(=1)として受
信データ(yak,ybk)を用いて、 (xak,xbk)が(0,0)である確率γ0.k (xak,xbk)が(0,1)である確率γ1.k (xak,xbk)が(1,0)である確率γ2.k (xak,xbk)が(1,1)である確率γ3.k をそれぞれ演算する。また、前方用確率演算部53はk
=1とし、時間(k-1)における前方用確率α1 k-1(m),α
0 k-1(m)と、前記求めた時間kにおける移行確率γ0.k
γ1.k,γ2.k,γ3.kとを用いて、時間kにおける前方
用確率α1 k(m),α0 k(m)を演算する。
結合確率演算部56は時間kの各状態m(=0〜3)におけ
る前方用確率α1 k(m)と後方用確率βk(m)とを掛け合わ
せてk番目の原データukが"1"である確率λ1 k(m)を演算
し、同様に、時間kの各状態m(=0〜3)における前方用確
率α0 k(m)と後方用確率βk(m)とを用いて原データukが"
0"である確率λ0 k(m)を演算する。
k及びuk尤度演算部57は時間kにおける各状態m
(=0〜3)の"1"である確率の総和Σmλ1 k(m)と"0"である
確率の総和Σmλ0 k(m)を求め、次式 L(u)=log[Σmλ1 k(m)/Σmλ0 k(m)] により尤度を出力する。又、L(u)>0であれば復号結
果uk=1を、L(u)<0であれば復号結果uk=0を出力
する。
以後、移行確率演算部52、前方確率演算部55、結
合確率演算部56、uk及びuk尤度演算部57はk=k+1
として上記演算を繰り返し、k=1からk=m1まで演算を行
って、k=1〜m1の各時間におけるukとその信頼度(尤
度)L(uk)を演算して出力する。
k=1からk=m1までのuk及びL(uk)の演算が終了すれ
ば、MAP制御部50の制御により、移行確率演算部52
は時間k(=m2)として受信データ(yak,ybk)を用いて、
移行確率γ0.k,γ1.k,γ2.k,γ3.kをそれぞれ演算す
る。また、後方用確率演算部53は時間k(=m2)の後方
用確率βk(m)(=βm2(m))を記憶部54aより読出し、該
後方用確率βk(m)と移行確率γs.k(s=0,1,2,3)を使用し
て時間k-1の各状態m(=0〜3)における後方用確率β
k-1(m)(m=0〜3)を演算して記憶部54bに記憶する。以
後、移行確率演算部52及び後方用確率演算部53は、
k=k-1として上記演算を繰り返し、k=m2からk=m1+1ま
で演算を行い、第m2後方用確率βm2(m)〜第m1+1後方
用確率βm1+1(m)を記憶部54bに保存する。
しかる後、移行確率演算部52は時間k(=m1+1)とし
て受信データ(yak,ybk)を用いて、確率γ0.k,γ1.k
γ2.k,γ3.kをそれぞれ演算する。また、前方用確率演
算部53はk=m1+1とし、時間(k-1)における前方用確
率α1 k-1(m),α0 k-1(m)と、前記求めた時間kにおける
移行確率γ0.k,γ1.k,γ2.k,γ3.kとを用いて、時間
kの各状態m(=0〜3)における前方用確率α1 k(m),α
0 k(m)を演算する。結合確率演算部56、uk及びuk
尤度演算部57は前述と同様の演算を行って尤度L(uk)
及びukを出力する。
以後、移行確率演算部52、前方確率演算部55、結
合確率演算部56、uk及びuk尤度演算部57はk=k+1
として上記演算を繰り返し、k=m1+1からk=m2まで演算
を行って、k=m1+1〜m2の各時間におけるuk及びその
信頼度(尤度)L(uk)を演算して出力する。
以後、同様にして第(m2+1)〜第N番目の復号デー
タum2+1〜uN及び尤度L(um2+1)〜L(uN)を求める。
以上の第2の発明によれば、m1=r,m2=2r,m
3=3r・・・の場合、後方用確率を記憶するのにr×
m+( s-1)(m:状態数)のメモリ容量を必要するだけ
でよい。又、第N後方用確率から第1後方用確率まで後
方用確率を逆方向に演算し、得られた後方用確率を離散
的に記憶し、必要に応じて該離散的に記憶した後方用確
率から始めて必要数の後方用確率を演算するようにした
から、該後方用確率βk(m)を正確に計算でき、MAP復号
の精度を向上することができる。
(C)ターボ復号器 図9はターボ復号器(図4参照)における要素復号器DE
C1,DEC2として、本発明のMAP復号器を用いた場合の構成
図であり、1つのMAP復号器で要素復号器DEC1,DEC2にお
ける復号動作を行うようになっている。尚、図8のMAP
復号器と同一部分には同一符号を付している。
MAP制御部50は図7の演算シーケンスに従ってMAP復
号器の各種タイミング等を制御する。入出力入替部51
は、受信データya,yb,ycを記憶するRAM51a
〜51c及び受信データの読み/書き制御を行うRAM
制御部51dを有し、受信データを入力順に出力すると
共に、適宜、出力順序を入れ替えて出力する(インタリ
ーブ)。移行確率演算部52は移行確率を演算するもの
で、第1、第2の2つの演算部52a,52bを有して
いる。後方用確率演算部53は図7及び図8で説明した
ように後方用確率を演算する。メモリ54は後方用確率
を記憶するもので、離散的後方用確率を記憶するRAM
54a、連続的に後方用確率を記憶するRAM54b、
後方用確率の読み/書きを制御するRAM制御部54c
を備えている。前方用確率演算部55は前方用確率を演
算し、結合確率演算部56は前方用確率と後方用確率と
を掛け合わせてk番目のデータukが"1"である確率と"0"
である確率をそれぞれ演算し、尤度演算部57は復号結
果uを出力すると共に事後確率L(u)を出力する。
S/P変換部61は受信データを直列並列変換して入
出力入替部51に入力する。変換により得られた受信デ
ータya,yb,ycはnビットで量子化された軟判定デ
ータである。外部情報尤度算出部62は外部情報尤度L
e(u)を出力する。外部情報尤度算出部62は第1回目の
MAP復号において、尤度演算部57より出力する事後確
率L(u)とMAP復号器入力信号(=信号ya)を用いて外部情
報尤度Le(u)を出力する。書き込み制御部63は外部情
報尤度Le(u)をメモリ64に書き込み、読出し制御部6
5はメモリ64から読み出すことで外部情報尤度Le(u)
に適宜インタリーブ、デインタリーブを施し、次のMAP
復号器に用いる事前尤度L(u′)として出力する。
ターボ復号では第2回目以降のMAP復号において、
(信号ya+事前尤度L(u′))を入力信号yaとして使用す
る。従って、外部情報尤度算出部62は第2回目のMAP
復号において、尤度演算部57より出力する事後確率L
(u)と復号器入力信号(=信号ya+事前尤度L(u′))を用
いて次のMAP復号に用いる外部情報尤度Le(u)を出力す
る。書き込み制御部63は外部情報尤度Le(u)をメモリ
64に書き込み、読出し制御部65はメモリ64から読
み出すことで外部情報尤度Le(u)に適宜インタリーブ、
デインタリーブを施し、次のMAP復号に用いる事前尤度
L(u′)として出力する。以後、同様にして外部情報尤
度Le(u)を出力する。各値のlog値を用いると、次式 L(u)=Lya+L(u′)+Le(u) (8) が成立するから、外部情報尤度算出部62は次式 Le(u)=L(u)−Lya−L(u′) (9) により外部情報尤度Le(u)を求めることができる。但
し、第1回目はL(u′)=0である。
書き込み制御部63は最終的に復号データuを出力す
る場合には該復号データをメモリ64に書き込むが、そ
れ以外は外部情報尤度Le(u)をメモリ64に書き込む。
読出し制御部65は復号データuを出力する場合は、書
き込み順に復号データuをメモリから読出して出力し、
外部情報尤度Le(u)を読み出す場合、インタリーブ制御
部66から指示される読出順に従って読出して出力する
(インタリーブ)。メモリ67はRAM67aとRAM
制御部67bを備え、インタリーブされた外部情報尤度
Le(u)をL(u′)として記憶する。
図10はターボ復号のシーケンス説明図である。ター
ボ復号は図4より明らかなようにya,ybを用いる前半
の復号と、ya,ycを用いる後半の復号を一組にして複
数回繰り返す。
第1回目の前半の復号処理では、受信信号Lcya,Lc
ybを用いて復号し、得られた尤度L(u1)を出力する。つ
いで、(9)式(但し、L(u1′)=0)により、事前尤度Le(u
1)を求めインタリーブしてL(u2′)とする。
第1回目の後半の復号処理では、受信信号Lcyaをイ
ンタリーブしたものと前半の復号処理で得られた事前尤
度L(u2′)とを新たな受信信号Lcya′とみなし、該Lc
ya′とLcycを用いて復号し、得られた尤度L(u2)を出
力する。ついで、(9)式により事前尤度Le(u )を求めデ
インタリーブしてL(u3′)とする。
第2回目の後半の復号処理では、受信信号Lcyaと後
半の復号処理で得られた事前尤度L(u3′)とを新たな受
信信号Lcya′とみなし、該Lcya′とLcybを用いて復
号し、得られた尤度L(u3)を出力する。ついで、上式に
より事前尤度Le(u3)を求めインタリーブしてL(u4′)
とする。
第2回目の後半の復号処理では、受信信号Lcyaをイ
ンタリーブしたものと前半の復号処理で得られた事前尤
度L(u4′)とを新たな受信信号Lcya′とみなし、該Lc
ya′とLcycを用いて復号し、得られた尤度L(u4)を出
力する。ついで、(9)式により事前尤度Le(u4)を求めイ
ンタリーブしてL(u5′)とする。
以後、上記復号処理を繰り返す。
以上、第1の発明によれば、m1=r,m2=2r,・
・・rとすれば、後方用確率を記憶するのにr×m(状
態数)のメモリ容量を必要するだけでよく、しかも、常
にk=Nより後方用確率を演算するため、後方用確率β
k(m)を正確に計算してMAP復号の精度を向上することが
できる。
又、第2の発明によれば、m1=r,m2=2r,・・
・とすれば、後方用確率を記憶するのにr×m+(-1)
(m:状態数)のメモリ容量を必要するだけでよい。
又、第2の発明によれば、第N後方用確率から第1後
方用確率まで後方用確率を逆方向に演算し、得られた後
方用確率を離散的に記憶し、必要に応じて該離散的に記
憶した後方用確率から始めて必要数の後方用確率を演算
して利用するようにしたから、該後方用確率βk(m)を正
確に計算でき、MAP復号の精度を向上することができ
る。
しかも、第2の発明によれば、その都度、k=Nより
後方用確率を演算して必要数の後方用確率を求めなくて
も良いため演算速度を向上することができる。又、後方
用確率βk(m)の演算のために2つの演算回路がなくても
所要の演算速度が得られ、更には、後方用確率βk(m)を
1回だけ演算するだけでよいため消費電力の点で有利で
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 CS99−48,RCS99−44:Turb o符号におけるSub−log−MAP の回路規模削減方式 CS99−49,RCS99−41:Sub− log−MAPを適用したTurbo符 号の軟判定ビット数の検討 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03M 13/00 H04L 1/00

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】長さNの情報を符号化した符号化データを
    受信して復号する最大事後確率復号方法において、 符号化の最後のデータから順に後方繰り返し演算(時間
    的に後ろから前)しながら、データの途中である1〜m1番
    目における後方繰り返し演算結果を保存し、 符号化の1番目のデータからm1番目まで順に前方繰り返
    し演算(時間的に前から後ろ)を行いながら、1-m1までの
    演算結果を復号結果として出力し、 更に、再び、符号化の最後のデータから順に後方繰り返
    し演算を行いながら、 m1+1〜m2番目の後方繰り返し演算結果を保存し、 m1+1番目のデータからm2番目まで順に前方繰り返し演算
    を行いながらm1+1〜m2までの演算結果を復号結果として
    出力し、 以後、同様にして、N番目までの全復号結果を出力す
    る、 ことを特徴とする最大事後確率復号方法。
  2. 【請求項2】長さNの情報を符号化した符号化データの
    第1〜第k番目の符号化データを用いて第k前方用確率
    を演算すると共に、第N〜第k番目の符号化データを用
    いて第k後方用確率を求め、これら確率を用いて第k番
    目の復号結果を出力する最大事後確率復号方法におい
    て、 第N後方用確率から第1後方用確率まで逆方向に後方用
    確率を演算し、第m1 後方用確率〜第1後方用確率を保
    存し、 第1前方用確率を演算し、該第1前方用確率と前記保存
    してある第1後方用確率を用いて第1番目の復号結果を
    求め、同様に、第2〜第m1番目の復号結果を求め、 しかる後、第N後方用確率から第(m1+1)後方用確率ま
    で逆方向に後方用確率を演算し、第m2後方用確率〜第
    (m1+1)後方用確率を保存し、 第(m1+1)前方用確率を演算し、該第(m1+1)前方用
    確率と前記保存してある第(m1+1)後方用確率を用い
    て第(m1+1)番目の復号結果を求め、同様に、第(m1+
    2)〜第m2番目の復号結果を求め、 以後、第(m2+1)〜第N番目の復号結果を求めること
    を特徴とする最大事後確率復号方法。
  3. 【請求項3】長さNの情報を符号化した符号化データを
    受信して復号する最大事後確率復号方法において、 符号化の最後のデータから順に後方繰り返し演算(時間
    的に後ろから前)を行いながら、データの途中である1〜
    m1番目,m2番目,m3番目・・・における後方繰り返し演算結
    果を保存し、 符号化の1番目のデータからm1番目まで順に前方繰り返
    し演算(時間的に前から後ろ)を行いながら、1〜m1まで
    の演算結果を復号結果として出力し、 しかる後、m2番目の後方繰り返し演算結果を利用して、
    m1+1〜m2番目の後方繰り返し演算を行いながら保存し、 m1+1番目のデータからm2番目まで順に前方繰り返し演算
    を行いながら、m1+1〜m2までの演算結果を復号結果とし
    て出力し、 以後、同様にして、N番目までの全復号結果を出力す
    る、 ことを特徴とする最大事後確率復号方法。
  4. 【請求項4】長さNの情報を符号化した符号化データの
    第1〜第k番目の符号化データを用いて第k前方用確率
    を演算すると共に、第N〜第k番目の符号化データを用
    いて第k後方用確率を求め、これら確率を用いて第k番
    目の復号結果を出力する最大事後確率復号方法におい
    て、 第N後方用確率から第1後方用確率まで後方用確率を逆
    方向に演算し、離散的に第mS後方用確率,第m(S-1)
    方用確率,・・・,第m2後方用確率を保存すると共に、第
    1後方用確率〜第1後方用確率を連続的に保存し、 第1前方用確率を演算し、該第1前方用確率と前記保存
    してある第1後方用確率を用いて第1番目の復号結果を
    求め、同様に、第2〜第m1番目の復号結果を求め、 しかる後、前記保存してある第m2後方用確率から始め
    て第(m1+1)後方用確率まで演算して保存し、 第(m1+1)前方用確率を演算し、該第(m1+1)前方用
    確率と保存してある第(m1+1)後方用確率を用いて第
    (m1+1)番目の復号結果を求め、同様に、第(m1+2)
    〜第m2番目の復号結果を求め、 以後、同様にして第(m2+1)〜第N番目の復号結果を
    求めることを特徴とする最大事後確率復号方法。
  5. 【請求項5】請求項4の最大事後確率復号方法におい
    て、 前記連続的に保存する後方用確率の数を約N1/2とする
    ことを特徴とする最大事後確率復号方法。
  6. 【請求項6】長さNの情報を符号化した符号化データの
    第1〜第k番目の符号化データを用いて第k前方用確率
    を演算すると共に、第N〜第k番目の符号化データを用
    いて第k後方用確率を求め、これら確率を用いて第k番
    目の復号結果を出力する復号装置において、 後方用確率を演算する後方用確率演算部、 演算された後方用確率を保存する後方用確率保存部、 前方用確率を演算する前方用確率演算部、 第k前方用確率と保存してある第k後方用確率を用いて
    第k番目の復号結果を求める復号結果演算部、 前記後方用確率演算部、前方用確率演算部、復号結果演
    算部の演算タイミングを制御する制御部を備え、 (1) 前記後方用確率演算部は、第N後方用確率から第1
    後方用確率まで逆方向に後方用確率を演算して後方用確
    率保存部に保存し、前方用確率演算部は第1前方用確率
    〜第m1前方用確率を演算し、前記復号結果演算部は第
    k前方用確率(k=1〜m1)と前記保存してある第k後方
    用確率を用いて第k番目の復号結果を演算し、(2) しか
    る後、前記後方用確率演算部は、第N後方用確率から第
    (m1+1)後方用確率まで逆方向に後方用確率を演算して
    第m2後方用確率〜第(m1+1)後方用確率を後方用確率保
    存部に保存し、前方用確率演算部は第(m1+1)前方用
    確率〜第m2前方用確率を演算し、前記復号結果演算部
    は第k前方用確率(k=m1+1〜m2)と前記保存してある
    第k後方用確率を用いて第k番目の復号結果を演算し、
    (3) 以後、同様にして第(m2+1)〜第N番目の復号結
    果を求めることを特徴とする復号装置。
  7. 【請求項7】長さNの情報を符号化した符号化データの
    第1〜第k番目の符号化データを用いて第k前方用確率
    を演算すると共に、第N〜第k番目の符号化データを用
    いて第k後方用確率を求め、これら確率を用いて第k番
    目の復号結果を出力する復号装置において、 後方用確率を演算する後方用確率演算部、 演算された後方用確率を保存する後方用確率保存部、 前方用確率を演算する前方用確率演算部、 第k前方用確率と保存してある第k後方用確率を用いて
    第k番目の復号結果を求める復号結果演算部、 前記後方用確率演算部、前方用確率演算部、復号結果演
    算部の演算タイミングを制御する制御部を備え、 (1) 後方用確率演算部は、第N後方用確率から第1後方
    用確率まで後方用確率を逆方向に演算し、離散的に第m
    S後方用確率,第m(S-1)後方用確率,・・・,第m2後方用
    確率を前記後方用確率保存部に保存すると共に、第m1
    後方用確率〜第1後方用確率を連続的に保存し、前方用
    確率演算部は第1前方用確率〜第m1前方用確率を演算
    し、前記復号結果演算部は第k前方用確率(k=1〜m1)
    と前記保存してある第k後方用確率を用いて第k番目の
    復号結果を演算し、(2) しかる後、後方用確率演算部
    は、前記保存してある第m2後方用確率から始めて第(m
    1+1)後方用確率まで演算して前記後方用確率保存部に保
    存し、前方用確率演算部は第(m1+1)前方用確率〜第
    2前方用確率を演算し、前記復号結果演算部は第k前
    方用確率(k=m1+1〜m2)と前記保存してある第k後方
    用確率を用いて第k番目の復号結果を演算し、(3) 以
    後、同様にして第(m2+1)〜第N番目の復号結果を求
    めることを特徴とする復号装置。
  8. 【請求項8】前記後方用確率保存部に連続して記憶する
    後方用確率の数を約N1/2とすることを特徴とする請求
    項5記載の復号装置。
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