JP3450388B2 - 光学式形状測定装置 - Google Patents

光学式形状測定装置

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JP3450388B2
JP3450388B2 JP25375793A JP25375793A JP3450388B2 JP 3450388 B2 JP3450388 B2 JP 3450388B2 JP 25375793 A JP25375793 A JP 25375793A JP 25375793 A JP25375793 A JP 25375793A JP 3450388 B2 JP3450388 B2 JP 3450388B2
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和雄 山崎
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01BMEASURING LENGTH, THICKNESS OR SIMILAR LINEAR DIMENSIONS; MEASURING ANGLES; MEASURING AREAS; MEASURING IRREGULARITIES OF SURFACES OR CONTOURS
    • G01B11/00Measuring arrangements characterised by the use of optical techniques
    • G01B11/26Measuring arrangements characterised by the use of optical techniques for measuring angles or tapers; for testing the alignment of axes

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光学プローブを用いて
非接触で対象物の三次元形状を測定する光学式形状測定
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、光学式の形状測定装置が種々
提案されている。光学式形状測定装置の測定原理には、
光の幾何光学的性質を利用するものと、光の波動光学的
性質を利用するものとがある。また、測定形態には自然
光の下で対象物からの反射光を検出する受動的方法と、
特別の光源を利用して対象物に光を照射して得られる反
射光を検出する能動的方法とがある。曲面形状の測定を
目的とするときは、光の幾何光学的性質を利用した能動
的方法が適当である。なぜなら、曲面形状の測定おいて
は、一般に、測定点を認識することが望まれるためであ
る。したがって光ビームを測定点に集光して、その測定
点からの反射光情報から位置検出を行う方式が採用され
る。
【0003】例えば、RENISHAWのレーザ・スキ
ャンニング・プローブに代表される、半導体レーザと光
位置検出センサを有する光学プローブは、三角測量法を
基本原理としている。この種の光学プローブは、測定精
度および測定範囲に関しては実用的であるが、シャドウ
効果を有するため、測定可能な被測定面の傾斜角に限界
がある。このため、測定精度の向上とシャドウ効果の影
響低減のための改善法が種々提案されている。しかし、
三角測量法を基本とするセンサでは、投光角度が固定さ
れている場合には、シャドウ効果の影響が避けられな
い。対象物の形状全体を高速測定するセンサとして、C
CDカメラを用いたレンジ・ファインダも提案されてい
る。しかしこれも、シャドウ効果の影響が残されている
だけでなく、測定精度の観点からも形状測定用としては
十分ではない。
【0004】光学式距離センサとして、光ファイバを用
いた方式が幾つか提案されている。例えば、 (1)G.Hull−Allen:Reflectiv
ity Compensation and Line
arization of Fiber Proxim
ity Probe Response,SPIE,V
ol.518,Optical System Eng
ineering,1984,p81; (2)L.Hoogenboom,G.Hull−Al
len,S.Wang:Theoretical an
d Experimental Analysis o
f a Fiber Optic Proximity
Probe,SPIE,Vol.478,Fiber
Optic and Laser Sensors,
1984,p46; (3)H.Kopola,S.Nissila,R.M
yllyla,P.Karkkaisen:Inten
sity Modulated Fiber Sens
or for Robot Feedback Con
trol inPrecision Assembl
y,SPIE,Vol.798,Fiber Opti
c Sensors,1987,p116; (4)G.Conforty,M.Brenci,A.
Mencaglia,A.G.Mignani,A.
M.SCHeggi:Optical FiberSe
nsor for Vibration Monito
ring inHigh Power Electri
cal Plants,SPIE,Vol.1011,
Fiber Optic Sensors,1988,
p116; (5)F.C.Cuomo:The Analysis
of a Three−Fiber Lever T
ransducer,SPIE,Fiber Opti
c and Laser Sensor,1984,p
29; (6)L.Xiaoming,R.Xin,W.Pei
zheng,C.Rongsheng:Reflect
ive Optical Fiber Displac
ement Sensor,SPIE,Vol.157
2,International Conferren
ce on Optical FiberSensor
s in China,1991,p248;等であ
る。
【0005】これらの方式は、エミッタ・ファイバから
光ビームを被測定物に照射し、ディテクタ・ファイバで
反射光を検出して、反射光量から距離測定を行う。これ
らの方式は、被測定物の面の傾き、光源強度および被測
定物表面の面性状(光拡散性)が一定である場合に場合
には有効である。しかし、被測定物の面の傾きを含む形
状測定は困難である。
【0006】そこで、H.Bukow等は、被測定物の
面の傾き、光源強度および被測定物表面の面性状の影響
を少なくするため、エミッタ・ファイバに対して二本の
ディテクタ・ファイバを設けて、これら二本のディテク
タ・ファイバに得られる光量の差から距離を求める方法
を提案している。例えば、 (7)H.Bukow:Fiber Optics D
istance Sensor for Roboti
c application,Technical p
aper of SME conference(Se
nsor 86,Detroit ,Michiga
n),1986; (8)H.Bukow ,M.Bailey,W.st
evenson:Simulation of Ref
lectance Sensors UsingIma
ge Synthesis Techniques,C
omputers in Mechanical En
gineering,January1985,p6
9;等である。
【0007】彼らの試作プローブでは、シャドウ効果の
影響を低減するためと測定精度の向上のために、1組2
本のディテクタ・ファイバ4組が、エミッタ・ファイバ
の回りに90度間隔で設置されている。この試作プロー
ブでは、被測定物の面の傾き、光源強度および被測定物
表面の面性状の変化を相殺することに、ある程度成功し
ている。しかし、被測定物の面の傾きが30度を越える
と、反射光の検出が困難になる。また彼等の上述した論
文では、その試作プローブを用いた距離測定にのみ言及
されており、被測定物の測定点の法線検出法については
言及がない。自動高速倣い制御システムを開発するため
には、センサは距離検出機能だけでは不十分であり、法
線ベクトル検出機能が不可欠になる。
【0008】例えば、R.Shoureshi等は、
H.Bukow等が提案した距離センサをロボットハン
ドの先端に取り付けて、倣い制御システムを構築した
(R.Shoureshi,R.Evans,W.St
evenson:Optically Driven
Learning Control for Indu
strial Manipulators,IEEE
Control Systems Magagine,
October 1989,p21 参照)。しかしこ
のシステムは、自動のブラッシング、ペインティング、
デバッギンギ、ウエルディング、シーム・トラッキング
等を対象としており、従ってロボットハンドの位置決め
の高精度化や位置決め速度の高速化は要求されていな
い。またこのシステムでは、対象とする曲面も、勾配お
よび曲率の変化が小さい事を前提としている。
【0009】T.Miyoshi等は、三角測量法を基
本とする距離センサを工作機械の主軸に設置して曲面の
高速倣い測定を試みている(例えば、T.Miyosh
i,T.Kondo,K.Saito,Y.Kamiy
a,H.okada:Development of
Non−Contact 3−D Digitizin
g System,Jornal of JSPE,V
ol.56,No.6,1990,p1021参照)。
しかしここでも、距離情報のみを用いた倣い測定を行っ
ているため、制御速度や制御の滑らかさに限界がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、非接触
で面性状や三次元形状等を測定する従来の光学式センサ
は、被測定面の傾き即ち法線ベクトルを正確且つ簡便に
測定することができず、また光学式距離センサを用いた
三角測量を基本とする倣い制御システムは制御速度や制
御の滑らかさに欠けるといった問題があった。
【0011】本発明の目的は、高精度の距離測定のみな
らず、被測定物の測定点の法線ベクトル測定を可能とし
た光学式三次元形状測定装置を提供することにある。本
発明の他の目的は、測定環境内にある外光の影響を除い
て、高精度の距離測定と法線ベクトル測定を可能とした
光学式三次元形状測定装置を提供することにある。本発
明の更に他の目的は、自動倣い測定システム用として有
用な、法線ベクトルの測定範囲が広い光学式三次元形状
測定装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、光学プローブ
を用いた三次元形状を測定するための形状測定装置であ
って、(a)測定対象物に対向する面が球面をなすプロ
ーブ基体と、このプローブ基体に取り付けられてそれぞ
れ前記測定対象物に対向する検出面がプローブ基体の球
面上に配置された複数のセンサユニットとから構成さ
れ、前記各センサユニットは前記検出面の中央部に光出
射端が配置された光照射手段と、前記検出面内の前記光
出射端を通る第1の直線上に前記光出射端を中心として
対称的に少なくとも2個ずつ配置され、前記光出射端を
通る第2の直線上に前記光出射端を中心として対称的に
少なくとも2個ずつ配置されて前記測定対象物からの反
射光を受光する8個以上の光検出手段とを有し、隣接す
る前記センサユニットの間で前記光検出手段を共用して
なる光学プローブと、(b)前記各センサユニットの光
照射手段から発せられる光をそれぞれ時分割で切替える
切替手段と、(c)前記各センサユニットの前記光検出
手段の出力信号に基づいて、前記測定対象物の各センサ
ユニットにより光照射された位置の法線ベクトルと、各
センサユニットと前記測定対象物間のギャップ距離を求
める演算手段とを有することを特徴としている。本発明
は、また、上記構成(b)に代えて、(b)前記各セン
サユニットの光照射手段から発せられる光をそれぞれに
割り当てられた異なる周波数でオン/オフ変調する複数
の光源変調手段と、(c)前記各センサユニットの光検
出手段の出力信号から、それぞれの光照射手段の変調周
波数として割り当てられた周波数成分を抽出するフィル
タリング手段と、(d)前記各フィルタリング手段の出
力信号に基づいて、前記測定対象物の各センサユニット
により光照射された位置の法線ベクトルと、各センサユ
ニットと前記測定対象物間のギャップ距離を求める演算
手段とを有することを特徴としている。
【0013】
【作用】本発明によると、光出射端の周囲に配置された
8個の光検出手段により検出される光量によって、プロ
ーブから測定点までのギャップ距離(即ち、位置ベクト
ル)が求まる。8個の光検出手段は例えば、光出射端を
中心として二つの同心円上に90度間隔で配置される。
これらの各光検出手段により得られる光量を平均化して
測定することにより、測定される距離に対する測定点の
傾きの影響が除かれる。また第1の直線上に光出射端を
中心として対称的に配置されている二組の光検出手段に
より検出される光量の差、および第2の直線方向に光出
射端を中心として対称的に配置されている別の二組の光
検出手段により検出される光量の差、を演算することに
よって、測定位置の傾き(即ち法線ベクトル)が求ま
る。更にこれらの測定において、求める光量や光量差を
複数の光検出手段により検出される全光量で正規化する
ことにより、光源強度の影響も除かれる。
【0014】
【実施例】以下本発明の実施例を図面を参照して説明す
る。図1は、本発明の一実施例の測定装置の全体構成で
ある。光学プローブ1は、非接触で測定対象物5までの
ギャップ距離(位置ベクトル)と測定面の傾き(法線ベ
クトル)を測定する能動型のプローブである。光学プロ
ーブ1により得られる出力信号は、センスアンプ2によ
り増幅される。図では、出力信号系を1系統のみ示して
いるが、実際には後に述べるように光学プローブ1が複
数のセンサユニットを持ち、センサユニットの数だけ出
力信号系がある。センスアンプ2で増幅された信号は、
A/Dコンバータ3によりディジタル化され、これがデ
ータ処理回路4に送られる。データ処理回路4における
演算の詳細は、後述する。
【0015】光学プローブ1は、半球状のプローブ基体
11と、これに取り付けられた複数のセンサユニット1
2、およびプローブ基体11を保持するプローブシャン
ク13を有する。プローブ基体11の測定対象物5に対
向する面は球面であり、各センサユニット12はその検
出面がこの球面に一致するように配置されている。各セ
ンサユニット12には、送光ファイバ14を介してレー
ザダイオード(LD)または発光ダイオード(LED)
からなる光源16が結合され、受光ファイバ15を介し
て光検出素子17が結合される。センサユニット12の
詳細な説明は後述する。
【0016】図2(a)および(b)はそれぞれ、光学
プローブ1内の一つのセンサユニット12の断面図およ
び底面図である。センサユニットベース21の中央先端
部にはコリメート用のマイクロセルフォックレンズ22
が埋め込まれている。このレンズ22の一端が光出射端
23として、測定対象物に対向する検出面20に露出し
ている。センサユニットベース21の中央部には、レン
ズ22の他端に結合する送光ファイバ14が埋め込まれ
ている。センサユニットベース21には、送光ファイバ
14を取り囲むように、この実施例では8本の受光ファ
イバ15が埋め込まれている。受光ファイバ15の一端
が光入射端26として検出面20に露出している。
【0017】検出面20内における光出射端23と光入
射端26の配置は、図2(b)に示す通りである。検出
面20内には光出射端23を通る二つの直線、この実施
例では互いに直交するx軸とy軸が仮想的に設定されて
いる。そして、x軸上に、光出射端23を中心として対
称的に二つずつの光入射端26Si,26Soと26Ni,2
6Noが配置され、y軸上にも同様に、光出射端23を中
心として対称的に二つずつの光入射端26Ei,26Eoと
26Wi,26Woが配置されている。換言すれば、光出射
端23に近い方の4個の光入射端26Wi,26Ei,26
Ni,26Siは、光出射端23を中心とする第1の円Ci
とx軸,y軸との各交差位置に配置され、光出射端23
から遠い方の4個の光入射端26Wo,26Eo,26No,
26Soは、光出射端23を中心とする第1の円Ci より
径の大きい第2の円Co とx軸,y軸との各交差位置に
配置されている。
【0018】以上のようなセンサユニットが複数個組み
合わされて、光学プローブ1の先端部が構成される。図
3(a)及び(b)は、5個のセンサユニット121 ,
122 ,…,125 がプローブ基体11に取り付けられ
た状態を示している。センサユニット121 はプローブ
基体11の先端中央部に配置され、これを取り囲んで4
個のセンサユニット122 ,123 ,124 ,125 が
90度間隔で配置されている。各センサユニット12の
検出面20は、プローブ基体11の球面に一致する。
【0019】図4(a)及び(b)は、プローブ基体1
1が取り付けられるプローブシャンク13を示してい
る。プローブシャンク13の下端部にプローブ基体11
の上端部が嵌め込まれてねじ止めされる。プローブシャ
ンク13の上端部は、図では示していないが電動プロー
ブヘッドにねじ止めにより取り付けられる。プローブシ
ャンク13の側面に設けられた窓41は、各センサユニ
ット12につながる光ファイバを外部に導出するための
ものである。
【0020】図5は、センサユニットの送光ファイバ1
4とマイクルセルフォックレンズ22による光照射の様
子を示している。ファイバ14からレンズ22に入る光
の広がり角度αは、ファイバ14の開口数(NA)に依
存しており、次式数1により求まる。
【0021】
【数1】sin α=NA
【0022】この広がり角度αにより、仮想的点光源の
位置が決まる。この仮想的点光源とレンズ22間の距離
L1 、レンズ22により発せられる光の集光点とレンズ
22間の距離をL2 、レンズ22の長さをL0 とする
と、L1 とL2 は次式数2により関係づけられる。
【0023】
【数2】
【0024】上の式において、aはレンズ22のインデ
ックス傾斜係数であり、N0 は屈折率である。これらの
定数a,N0 はそれぞれ、光源波長とレンズの特性に依
存する。そしてこれらの関係から、レンズ22からの照
射光ビームの開き角βが決まる。光源に波長0,733
μm のLEDを用い、a=0.603744、N0 =
1.60195のレンズを用いたとき、ファイバ径Dと
L1 ,L2 および開き角βの関係の具体的な数値例を挙
げれば、D=0.5mm、L1 =0.46950mm、L2
=2.3588、β=11.968°となる。開き角β
が小さいことは、コリメート性がよいことを意味する。
開き角βを小さくするためには、用いるファイバ14の
径Dが小さいほど好ましい。例えば、例えば距離測定範
囲を4mm程度として、その範囲全域で集光スポット径を
小さいものとするためには、D=0.3mm、L1 =0.
28170mm、L2 =4.00149、β=7.122
°なる関係が好ましい。
【0025】この様に構成された測定装置による対象物
までの距離測定および対象物の測定面の傾き測定の動作
を、一つのセンサユニットに着目して次に説明する。本
実施例におけるセンサユニットによる距離測定の基本原
理は、一つの光出射端から対象物に光を照射した時に、
これに近い位置で検出される反射光量と遠い位置で検出
される反射光量の差が距離に依存することを利用してい
る。具体的に例えば、図2(b)において、光出射端2
3から対象物に光照射を行い、その反射光をx軸上の二
つの光入射端26Siと26Soで検知する。このとき二つ
の光入射端26Siと26Soで得られる反射光量の差は、
プローブから対象物までの距離に依存するから、原理的
には距離測定が可能である。しかしこれでは、対象物の
測定面の傾き、照射光量,対象物の反射率の変化等の影
響が大きい。そこでこの実施例では、図2(b)のよう
に8個の光入射端26を光出射端23の回りに配置し
て、より正確な距離測定を可能としている。
【0026】図2(b)において、反射光を受光する光
入射端26Ei,26Eo,26Wi,26Wo,26Ni,26
No,26Si,26Soで検出される出力信号をそれぞれ、
Ei,Eo ,Wi ,Wo ,Ni ,No ,Si ,So で表
すとする。この実施例では、これらの出力信号を用い
て、次の数3または数4で演算してギャップ距離Zを求
める。
【0027】
【数3】
【0028】
【数4】
【0029】数3の意味は、光出射端23を中心とする
内側の第1の円Ci 上に配置された4個の光入射端で検
出される反射光量と、外側の第2の円Co 上に配置され
た4個の光入射端で検出される反射光量の差を、全光量
で正規化したものと言うことができる。数4は、二つの
出力対毎に正規化したものである。これらの演算は、図
1のデータ処理回路4において行われる。後に示すよう
に、数3の方が、より正確な距離値が得られる。
【0030】次にこの実施例の一つのセンサユニットに
よる法線ベクトル測定の動作を説明する。図6は、法線
ベクトル測定の座標系を示している。図示のようにセン
サユニットの検出面20内に設定したx−y座標系にお
いて、測定面の傾きを示す法線のベクトルは、検出面2
0に対する垂線(すなわち図6のz軸)に対する、x軸
回りの回転角度θとy軸回りの回転角度φとで表され
る。角度θは、y軸上に光出射端23を挟んで配置され
た内側の入射端26Eiと26Wiで得られる反射光量の差
に依存すると同時に、外側の入射端26EOと26WOで得
られる反射光量の差に依存する。従って原理的には、角
度θは光出射端23を挟む二つの光入射端で得られる出
力信号から求めることが可能である。この実施例では、
数5に示すように、4個の光入射端で得られる出力信号
を平均化して角度θを求める。
【0031】
【数5】
【0032】y軸回りの回転角度φも同様にして、次の
数6の演算により求まる。
【0033】
【数6】
【0034】これらの数5,数6も、先の距離測定の場
合と同様に、全反射光量で正規化しており、これによ
り、光源強度等による影響が低減される。この様な法線
ベクトル(θ,φ)を求める演算も、データ処理回路4
により簡単に行われる。
【0035】次にこの実施例による光学プローブのセン
サユニットの特性について、シミュレーションデータお
よび実験データに基づいて説明する。センサユニットか
ら送光される光ビームは、実際には有限の直径を有する
が、シミュレーションの第1段階では、測定点に直径0
スポットが形成されていると仮定する。この時、スポッ
トでの反射光分布は、図7に示すように、正反射成分と
拡散反射成分の二つの楕円近似で表される。正反射成分
は測定面が完全な平坦面であるときの幾何光学に従う反
射成分であり、入射角λi と反射角λo と等しい。拡散
反射成分は測定面の微細な凹凸に起因して、λi =λo
の関係から外れる反射成分である。これら二つの楕円形
状と面積は、測定面の面性状に応じて変化する。従って
シミュレーションでは、これら二つの楕円の形状および
面積比が適当に設定される。
【0036】図8は、シミュレーションにおいて、受光
ファイバで検出される光量の計算法を示している。ここ
では、y軸上の4本の受光ファイバ列に得られる反射光
量Wo ,Wi ,Ei ,Eo についてのみ検討されるが、
x軸上のファイバ列にしついても同様である。受光ファ
イバに入射する光は、受光ファイバのNAに依存してい
る。このシミュレーションでは、受光ファイバで検出さ
れる光量は、図8に斜線で示すように、正反射成分の楕
円面積と拡散反射成分の楕円面積の和として計算され
る。受光ファイバの径は0.75mm、NAは0.47、
内側の受光ファイバのセンサユニット中心からの距離は
1.325mm、外側の受光ファイバのセンサユニット中
心からの距離は2.15mmと仮定して、各受光ファイバ
で得られる光量Wo ,Wi ,Ei ,Eo をシミュレーシ
ョンして、 数7で表されるギャップ距離に対応する無
次元数Gp と、数8で表される法線の傾き角に対応する
無次元数Ti を求める。数7は、先の数3に相当する。
数8は先の数5に相当する。
【0037】
【数7】
【0038】
【数8】
【0039】図9(a)および(b)は、それぞれ測定
面の傾き角が0deg.の場合と5deg.の場合について求め
られた、受光光量とギャップ距離の関係を示している。
なお正反射成分と拡散反射成分の面積比は、正反射成分
/拡散反射成分=1/15である。傾き角を0deg.から
45deg.の範囲に渡って5deg.間隔で設定して、同様の
結果が得られている。これらの結果から、受光信号の検
出が始まるギャップ距離は、センサユニット中心から受
光ファイバまでの距離に依存することが分かる。これら
の受光光量の関するデータを用いて、数7によりギャッ
プ距離と無次元数Gp の関係を求めたのが、図10
(a)および(b)である。図10(a)および(b)
の結果から、無次元数Gp は、ギャップ距離に対して
4.4mm〜5.6mmの範囲で敏感であり、無次元数Gp
とギャップ距離の間に高い直線性があることが明らかで
ある。傾き角が0deg.の場合と5deg.の場合の結果は極
めてよい一致を示している。これは、測定面の傾きに影
響されることなく、ギャップ距離測定ができることを意
味している。
【0040】図11(a)および(b)は、数8から得
られる測定面の傾き角と無次元数Ti の関係を、それぞ
れギャップ距離4.6mmと4.8mmの場合について求め
た結果である。図11(a)と(b)は極めてよい一致
を示している。同様の結果が、ギャップ距離4.4mm〜
5.6mmの範囲で得られた。これらの結果は、無次元数
Ti がギャップ距離に対して鈍感であること、無次元数
Ti は傾き角0deg.から35deg.の範囲で傾き角にほぼ
比例すること、および傾き角の測定範囲が±35deg.で
あることを示している。以上のシミュレーション結果か
ら、数7による無次元数Gp を用いれば、測定面の傾き
に影響されずにギャップ距離を測定することができ、数
8による無次元数Ti を用いればギャップ距離に影響さ
れずに傾き角を求めることができることが明らかであ
る。
【0041】実際の測定においては、センサユニットに
含まれる光軸ずれや送光ビームのコリメートの不完全性
に起因して、測定誤差が生じる。この測定誤差を補償し
てより正確な測定を行う手法を以下に説明する。まず、
適当な標準試料の基準面について、ギャップ距離と傾き
角をそれぞれの測定範囲内で適当に設定し、センサユニ
ットの各受光ファイバで得られる反射光量を測定して、
傾き角を種々変化させた時のギャップ距離Zとこれに対
応する出力信号Zs の間の関係曲線、および測定点の法
線ベクトルの傾き角Tとこれに対応する出力信号Ts の
関係曲線を求める。図12および図13は、これにより
得られるギャップ距離および傾き角に対する無次元数G
p およびTi の校正データ曲線である。
【0042】そして実際の測定対象物に対して、あるギ
ャップ距離と傾き角の条件で測定を行う。この測定によ
り、ギャップ距離に対応する出力信号Zs1および傾き角
に対応する出力信号Ts1が得られ、これらの出力信号か
ら、Gp =Mg およびTi =Mt が得られたとする。こ
の結果から、図12に示すように、Gp に関する校正デ
ータを直線補間して、Gp =Mg を満足する点(●で示
す)を検索する。これらの点をギャップ距離Zと傾き角
TのなすZ−T平面に投影して、得られる点(○で示
す)を直線補間して関係曲線L1 を求める。同様に、図
13に示すように、Ti に関する校正データを直線補間
して、Ti =Mt を満たす点(●で示す)を検索する。
これらの点をZ−T平面上に投影して、得られる点(○
で示す)を直線補間して関係曲線L2 を求める。
【0043】実際の測定点のギャップ距離と傾き角は、
図14に示すように、二つの関係曲線L1 とL2 の交点
として計算される。この様な誤差補正方式による測定誤
差を見積もるためのシミュレーションを行った結果を次
に示す。測定面のギャップ距離測定可能範囲4.4mm〜
5.6mm内を0.2mm間隔に、傾き角の測定可能範囲±
35deg.内を5deg.間隔に設定して、Gp およひTi の
校正データを求めた。測定データとして、ギャップ距離
=4.8mm、傾き角=17.5deg.を与えた。この時得
られた関係曲線L1 ,L2 は、図15に示す通りであ
る。図15の関係曲線L1 ,L2 の交点から、ギャップ
距離=4.80096mm、傾き角=17.07891de
g.が求まる。この結果から、測定誤差は、距離に関して
約1μm 、傾き角に関して約0.08deg.であり、良好
な誤差補償がなされることが明らかである。
【0044】試作された光学プローブを用いて、上述し
た誤差補正を取り入れて行った基礎実験データを次に説
明する。図16(a)は、傾き角が0度(θ=0deg.,
φ=0deg.)の場合における、ギャップ距離Zと8本の
受光ファイバで検出された光量に相当する信号(電圧
値)の関係である。図16(b)は、傾き角が5度(θ
=5deg.,φ=0deg.)の場合における、ギャップ距離
Zと8本の受光ファイバで検出された光量に相当する信
号(電圧値)の関係である。図17(a)は、傾き角が
0度(θ=0deg.,φ=0deg.)の場合における、ギャ
ップ距離Zと無次元数Gp の関係である。図17(b)
は、傾き角が5度(θ=5deg.,φ=0deg.)の場合に
おける、ギャップ距離Zと無次元数Gp の関係である。
図18(a)は、ギャップ距離がZ=4.6mmの時の、
傾き角と無次元数Tiの関係である。図18(b)は、
ギャップ距離がZ=4.8mmの時の、傾き角と無次元数
Ti の関係である。
【0045】図16(a),(b)の実験データは、そ
れぞれ図9(a),(b)のシミュレーションデータに
対応し、図17(a),(b)の実験データは、それぞ
れ図10(a),(b)のシミュレーションデータに対
応し、図18(a),(b)の実験データは、それぞれ
図11(a),(b)のシミュレーションデータに対応
する。これらを比較して明らかなように、シミュレーシ
ョン結果と基礎実験結果とは定性的によく一致してい
る。なお図19は、ギャップ距離演算の手法として、数
3を用いた場合と数4を用いた場合のシミュレーション
データを比較して示している。図から明らかなように、
数3式を用いた場合の方が距離測定に利用される傾斜部
分の勾配が大きく、従って数3を用いた方が有効である
ことが分かる。勿論数4を用いても距離測定は可能であ
る。
【0046】上記実施例の光学プローブは、図3に示す
ように、球面上に5個のセンサユニットを配置して構成
されている。この光学プローブでは、前述のように法線
の測定範囲が±35deg.である。自動倣い計測用の光学
プローブとしては、法線の測定範囲とて±90deg.が必
要である。そのためには更に多くのセンサユニットを組
み合わせることが望まれる。
【0047】図20(a)(b)は、先の実施例と同様
の5個のセンサユニット121 〜125 の配列に、セン
サユニット126 〜129 を加えて、9個のセンサユニ
ットを用いた実施例の光学プローブ構成を示す底面図と
側面図である。図21(a)(b)は更に、図20
(a)(b)の構成に4個のセンサユニット1210〜1
213を加えて、13個のセンサユニットを用いた実施例
の光学プローブの底面図と側面図である。この様な光学
プローブを用いれば、首振り動作を伴うことなく、±9
0deg.の法線範囲を測定することができる。
【0048】図20或いは図21のように、多数のセン
サユニットを用いた場合には、隣接する二つのセンサユ
ニットの光出射端の間に4個の光入射端(即ち受光ファ
イバ)が配置されることになる。これは、光学プローブ
を小形化する上で障害になる。そこで小型の光学プロー
ブを実現するためには、隣接するセンサユニットの間で
受光ファイバを共用することが有効になる。図22は、
この様に隣接するセンサユニットの間で受光ファイバを
共用した実施例の光学プローブを、図20(a)の底面
図に対応させて、かつ球面を展開して示したものであ
る。
【0049】複数個のセンサユニットを組み合わせた光
学プローブを用いて、三次元形状測定を行う場合、全て
のセンサユニットに同時に照射光を送ると、各センサユ
ニットの出力光が互いに干渉する。従って実際の三次元
形状測定に適用するに当たっては、この干渉を避けるこ
とが必要である。図23は、その様な干渉防止を考慮し
た実施例の形状測定システム構成である。この実施例で
は、光学プローブが9個のセンサユニット121 ,12
2 ,…,129 を持つ。光源駆動用の電源回路6の出力
は、各センサユニット12にそれぞれ対応して設けられ
た光源161 ,162 ,…,169 に対して、切り替え
回路7により高速に切り替えられて順次供給される。図
25がこの実施例での光源駆動の様子を示している。
【0050】図24は、図23の実施例を変形した実施
例である。各光源161 ,162 ,…,169 には、そ
れぞれパルス幅変調(PWM)駆動回路81 ,82 ,
…,89 が設けられている。電源回路6の出力は図23
の例と同様に、切り替え回路7により順次切り替えられ
て、PWM変調駆動回路81 ,82 ,…,89 に供給さ
れる。各PWM駆動回路81 ,82 ,…,89 は、それ
ぞれ異なる周波数f1 ,f2 ,…,f9 のPWM信号を
発生する。図26がこの実施例での光源駆動の様子を示
している。即ち各光源161 ,162 ,…,169 はO
N/OFF変調された光を出す。
【0051】図24に示すように、光源161 ,162
,…,169 がPWM信号により駆動されることに対
応して、センサユニット121 ,122 ,…,129 の
出力系にはそれぞれ、センスアンプ21 ,22 ,…,2
9 の後に、周波数f1 ,f2 ,…,f9 の成分を抽出す
るためのバンドパスフィルタ(BPF)91 ,92 ,
…,99 が設けられている。この様な変調発光とフィル
タリング処理の組み合わせを利用することにより、各セ
ンサユニットによる測定は、他のセンサユニットからの
光や環境光の影響を受けることがなくなる。なお、図2
4のように各光源を異なる周波数でPWM駆動する場合
には、必ずしも光源駆動のタイミングを切り替えること
は必要ない。全てのセンサユニットを同時に駆動して
も、出力系のフィルタリング処理によって、互いに他の
センサユニットの影響を除くことができるからである。
【0052】図27は、本発明による測定装置を倣い制
御システムに適用した実施例である。三次元形状測定機
30の電動プローブヘッド31に、図20或いは図21
に示した光学プローブ33が取り付けられる。各センサ
ユニットの入出力信号は、光学プローブ33の近くに設
けられた光−電気変換回路34により、変換される。光
学プローブ33の複数のセンサユニットからは、先の実
施例で説明したように制御対象物32の位置および傾き
情報が得られる。これらの出力情報は、プローブ信号処
理回路35に送られて処理される。このプローブ信号処
理回路35での処理は、センサユニットの出力電気信号
のフィルタリング処理や演算処理による距離および傾き
測定の他、光源の変調発光のための信号生成等を含む。
【0053】CPU36は、プローブ信号処理回路35
からの複数の距離データ間、および複数の傾きデータ間
の比較をそれぞれ行い、被測定面とプローブの位置関係
を推定して、その状況に相応しい倣い速度を決定する。
この決定に基づいて、CPU36からの指令が、三次元
形状測定機30を駆動する三次元形状測定機制御回路3
7に送られる。例えば、図28に示したように傾斜が大
きく変化する被測定面を倣う場合、センサユニットS1
,S2 ,S3 の出力信号により距離D1 ,D2,D3 を
比較することにより、傾きの大きな変化を判断すること
ができる。この判断結果に基づいて、図28のX軸方向
の倣い速度を次第に下げるとともに、Z軸方向の速度を
次第に上げるという倣い制御を行うことができる。
【0054】以上のようにしてこの実施例によれば、光
学プローブの首振り動作を伴うことなく、倣い制御がで
きる。光学プローブに可動部分がないので、信頼性が高
く、保守性も優れている。以上の実施例では、センサユ
ニットとは離れた位置に光源と光検出素子が設けられて
いる。この構成は、センサユニット近くに電気ノイズの
発生源がある場合には特に好都合である。センサユニッ
ト近くに電気ノイズの発生源がない場合には、光源や光
検出素子をセンサユニットと一体化して、光学プローブ
をよりコンパクトにすることができる。その様な実施例
のセンサユニットを図29〜図31に示す。
【0055】図29では、先の実施例の送光ファイバ1
4が省かれていて、マイクロセルフォックレンズ22に
直接結合するレーザダイオード等の光源16がセンサユ
ニットベース21に埋め込まれている。また光検出素子
17は、センサユニットベース21の上に直接載置され
て、受光ファイバ15に結合している。図30では、セ
ンサユニットベース21は薄型化されて、先の各実施例
の受光ファイバ15の部分は光を導く小孔51となって
いる。この小孔51の一端に集光用マイクロレンズ52
が設けられ、他端に光検出素子17が設けられている。
図31のセンサユニットは、図30の変形例である。セ
ルフォックレンズ22の代りにマイクロレンズ54が用
いられている。センサユニットベース21の上端に取り
付けられた光源16からの照射光は、小孔53を通して
マイクロレンズ54に入る。受光部は、マイクロレンズ
52が省略されて、小孔51と光検出素子17により構
成されている。
【0056】これら図29〜図31のセンサユニットに
よっても、上記実施例と同様に距離と傾き角測定ができ
る。但し、構成によって検出感度には差が生じるので、
コストや測定対象に応じて、どの構成を採用するかを決
定すればよい。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように本発明による形状測
定装置によれば、光出射端の周囲に複数の光検出部を配
置したセンサユニットを持つ光学プローブを用いて、複
数の光検出部で検出される光量を演算することにより、
プローブから測定点までのギャップ距離即ち位置ベクト
ルのみならず、測定点の法線ベクトルを容易に求めるこ
とができる。またこれらの測定において、求める光量や
光量差を複数の光検出部で検出される全光量で正規化す
ることにより、光源強度の影響も除かれる。更に複数個
のセンサユニットを配置した光学プローブを用いること
により、高速で制御性の優れた倣い制御システムも容易
に実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例の測定装置の全体構成を示す
図である。
【図2】 同実施例の一つのセンサユニットの構成を示
す断面図と底面図である。
【図3】 同実施例のセンサユニットのプローブ基体へ
の取り付け状態を示す断面図と底面図である。
【図4】 同実施例のプローブシャンクの断面図と底面
図である。
【図5】 同実施例のセンサユニットによる送光ビーム
の広がりの様子を示す図である。
【図6】 同実施例のセンサユニットによる法線ベクト
ル測定のための座標系を示す図である。
【図7】 同実施例のセンサユニットによる送光ビーム
と反射光成分分布を示す図である。
【図8】 同実施例の受光ファイバで検出される光量の
計算法を示す図である。
【図9】 シミュレーションによるギャップ距離と受光
光量との関係を示す図である。
【図10】 同じくシミュレーションによるギャップ距
離と無次元数Gp との関係を示す図である。
【図11】 同じくシミュレーションによる傾き角と無
次元数Ti との関係を示す図である。
【図12】 ギャップ距離と傾き角に対するに対する無
次元数Gp の校正曲線を示す図である。
【図13】 ギャップ距離と傾き角に対するに対する無
次元数Ti の校正曲線を示す図である。
【図14】 図12および図13から得られる二つの関
係曲線L1 ,L2 を示す。
【図15】 実験により得られた図14に対応する二つ
の関係曲線L1 ,L2 を示す図である。
【図16】 実験によるギャップ距離と受光ファイバの
検出光量に相当する信号の関係を示す図である。
【図17】 同じく実験によるギャップ距離と無次元数
Gp の関係を示す図である。
【図18】 同じく実験による傾き角と無次元数Ti の
関係を示す図である。
【図19】 数3式を用いた場合と数4を用いた場合の
シミュレーションデータを比較して示す図である。
【図20】 9個のセンサユニットを組み合わせた実施
例の光学プローブを示す底面図と側面図である。
【図21】 13個のセンサユニットを組み合わせた実
施例の光学プローブを示す底面図と側面図である。
【図22】 複数のセンサユニットが受光ファイバを共
用する実施例を示す図である。
【図23】 複数のセンサユニットを持つ光学ファイバ
による測定システム構成例を示す図である。
【図24】 複数のセンサユニットを持つ光学ファイバ
による他の測定システム構成例を示す図である。
【図25】 図23のシステム構成での光源駆動の様子
を示す図である。
【図26】 図24のシステム構成での光源駆動の様子
を示す図である。
【図27】 本発明を倣い制御システムに適用した実施
例を示す図である。
【図28】 図27のシステムによる倣い制御の原理を
示す図である。
【図29】 本発明の他の実施例のセンサユニットを示
す図である。
【図30】 本発明の他の実施例のセンサユニットを示
す図である。
【図31】 本発明の他の実施例のセンサユニットを示
す図である。
【符号の説明】
1…光学プローブ、2…センスアンプ、3…A/Dコ
ンバータ、4…データ処理回路、11…プローブ基体、
12…センサユニット、13…プローブシャンク、14
…送光ファイバ、15…受光ファイバ、16…光源、1
7…光検出素子、20…検出面、21…センサユニット
ベース、22…セルフォックマイクロレンズ、23…光
出射端、26…光入射端、6…電源回路、7…切替回
路、8…PWM駆動回路、9…バンドパスフィルタ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 11/00 - 11/30 G01B 21/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学プローブを用いた三次元形状を測定
    するための形状測定装置であって、 (a)測定対象物に対向する面が球面をなすプローブ基
    体と、このプローブ基体に取り付けられてそれぞれ前記
    測定対象物に対向する検出面がプローブ基体の球面上に
    配置された複数のセンサユニットとから構成され、前記
    各センサユニットは前記検出面の中央部に光出射端が配
    置された光照射手段と、前記検出面内の前記光出射端を
    通る第1の直線上に前記光出射端を中心として対称的に
    少なくとも2個ずつ配置され、前記光出射端を通る第2
    の直線上に前記光出射端を中心として対称的に少なくと
    も2個ずつ配置されて前記測定対象物からの反射光を受
    光する8個以上の光検出手段とを有し、隣接する前記セ
    ンサユニットの間で前記光検出手段を共用してなる光学
    プローブと、 (b)前記各センサユニットの光照射手段から発せられ
    る光をそれぞれ時分割で切替える切替手段と、 (c)前記各センサユニット の前記光検出手段の出力信
    号に基づいて、前記測定対象物の各センサユニットによ
    り光照射された位置の法線ベクトルと、各センサユニッ
    トと前記測定対象物間のギャップ距離を求める演算手段
    を有する ことを特徴とする光学式形状測定装置。
  2. 【請求項2】 光学プローブを用いた三次元形状を測定
    するための形状測定装置であって、 (a)測定対象物に対向する面が球面をなすプローブ基
    体と、このプローブ基体に取り付けられてそれぞれ前記
    測定対象物に対向する検出面がプローブ基体の球面上に
    配置された複数のセンサユニットとから構成され、前記
    各センサユニットは前記検出面の中央部に光出射端が配
    置された光照射手段と、前記検出面内の前記光出射端を
    通る第1の直線上に前記光出射端を中心として対称的に
    少なくとも2個ずつ配置され、前記光出射端を通る第2
    の直線上に前記光出射端を中心として対称的に少なくと
    も2個ずつ配置されて前記測定対象物からの反射光を受
    光する8個以上の光検出手段とを有し、隣接する前記セ
    ンサユニットの間で前記光検出手段を共用してなる光学
    プローブと、 (b)前記各センサユニットの光照射手段から発せられ
    る光をそれぞれに割り当てられた異なる周波数でオン/
    オフ変調する複数の光源変調手段と、 (c)前記各センサユニットの光検出手段の出力信号か
    ら、それぞれの光照射手段の変調周波数として割り当て
    られた周波数成分を抽出するフィルタリング手段と、 (d)前記各フィルタリング手段の出力信号に基づい
    て、前記測定対象物の各センサユニットにより光照射さ
    れた位置の法線ベクトルと、各センサユニットと前記測
    定対象物間のギャップ距離を求める演算手段と、 を有する ことを特徴とする光学式形状測定装置。
  3. 【請求項3】 前記演算手段は、光出射端に近い少なく
    とも4個の光検出手段の出力信号Ei,Wi,Ni,S
    iと光出射端から遠い少なくとも4個の光検出手段の出
    力信号Eo,Wo,No,So(但し、EiとEo、W
    iとWo、NiとNo、SiとSoがそれぞれ光出射端
    を挟む対称位置の光検出手段の出力である。)とから、
    ギャップ距離に対応する無次元数Zを、 Z=[(Ei+Wi+Ni+Si)-(Eo+Wo+No+So)]/(Ei+Wi+Ni+Si+Eo+
    Wo+No+So)、 法線の前記第1及び第2の直線周りの傾き角に対応する
    無次元数θ、φを、 θ=[(Ei+Eo)-(Wi+Wo)]/(Ei+Eo+Wi+Wo)、 φ=[(Ni+No)-(Si+So)]/(Ni+No+Si+So) により演算するものである ことを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の光学式形状測定装置。
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