JP3448123B2 - 電気加熱触媒制御装置 - Google Patents

電気加熱触媒制御装置

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JP3448123B2
JP3448123B2 JP04442595A JP4442595A JP3448123B2 JP 3448123 B2 JP3448123 B2 JP 3448123B2 JP 04442595 A JP04442595 A JP 04442595A JP 4442595 A JP4442595 A JP 4442595A JP 3448123 B2 JP3448123 B2 JP 3448123B2
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徹 藤原
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車両用電気加熱触媒
の急速加熱を制御する電気加熱触媒制御装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】排気ガスの有害成分を減少させるため
に、排気管に触媒が取り付けられることが多い。触媒は
上記有害成分が通過する際に酸化反応および還元反応を
起こすことによって排気ガスを浄化する。
【0003】これらの反応は排気ガス温度や空燃比(内
燃機関に供給される空気と燃料の比率)によってその浄
化率が変動し、三元触媒では通常運転領域での触媒温度
(活性化温度)でかつ理論空燃比で最大の浄化率となる
性質を有している。ところが、始動直後などの内燃機関
が暖まっていない状態(暖機過程)では、触媒は活性化
温度以下で空燃比は燃料過剰であるため、有害成分の十
分な浄化率が得られない。
【0004】これらを解決するための技術として、始動
直後の暖機過程における触媒活性化のために電気ヒータ
を内蔵した触媒(電気加熱触媒)を用いた急速加熱装置
が知られている。従来のこれらの目的で用いられる車両
用電気加熱装置としては、例えば図7(a)〜(c)に示す
ように特公昭61ー33735号公報のものが開示され
ている。
【0005】同図(a)において、10は発電機、12
は発電機10の出力電圧によって充電されるバッテリ、
14はバッテリ12の充電電圧が一定電圧以下になると
点灯する充電警告灯、16は内燃機関始動と共にonし
てバッテリ12の(+)側端子電圧を充電警告灯14の一
端に印加するキースイッチ、18はバッテリ12の(+)
側端子電圧に基づいて発電機10の出力電圧を調整する
出力調整手段である。
【0006】発電機10は同図(b)に示すように、交
流発電電圧を発する筒型の固定子巻線20、固定子巻線
20の筒内を内燃機関(図示せず)によって駆動される
界磁巻線22、固定子巻線20に誘起された交流電圧を
整流して主出力端子Aよりバッテリ12および図示しな
い加熱素子に給電する整流器24、整流器24の出力を
界磁電流として補助出力端子Iより界磁巻線22に流す
補助整流器26より構成されている。
【0007】同図(c)は制御ユニット28の構成図で
ある。制御ユニット28は発電機10の主出力端子Aよ
りの整流出力をバッテリ12に出力する第1接点52
a、バッテリ出力をキースイッチ16及び充電警告灯1
4を通して補助整流器26の補助出力端子Iに伝える第
1接点52b、主出力端子Aよりの整流出力を加熱素子
30に出力する第2接点51、第1接点52a,52b
を手動スイッチ53の操作の基にon/off制御する
制御回路32より構成されている。
【0008】次に、従来装置の動作を説明する。図7の
(c)中の各接点位置は通常の充電制御状態を示してお
り、この場合の動作としては、界磁巻線22への通電
(後述)によって発生した固定子巻線20の3相交流電
圧は、整流器24によって平滑された後に主出力端子A
から制御ユニット28の常閉接点である第1接点52a
を介してバッテリ12に印加されて、バッテリ12を充
電する。
【0009】このとき同時にバッテリ12に並列接続さ
れている車載電気負荷(図示せず)にも発電機10から
平滑化電力が供給される。界磁巻線22への通電は出力
調整手段18によって行われ、充電警告灯14およびキ
ースイッチ16を介してバッテリ12の(+)側端子電
圧を検出し、その端子電圧が設定電圧(例えば14.5
V)よりも低いと界磁巻線22への電流を大きくして発
電出力を増大させる。
【0010】その後、出力の増大によってバッテリ12
の(+)側端子電圧が上昇して設定電圧に到達すると界
磁巻線22への通電を停止する。このようにバッテリ1
2の(+)側端子電圧と設定電圧とを比較して界磁巻線
への電流量を変えることによって、出力調整手段18は
バッテリ12への充電電圧を一定に制御する。
【0011】次に、通常の充電制御状態から加熱素子3
0の加熱動作を開始する条件となると(本例では手動ス
イッチ53および第2接点51が(on))、制御ユニ
ット28の制御回路32によって、常閉接点である第1
接点52aは開放(off),52bは接点d側に閉成
される。
【0012】従って、バッテリ12は発電機10の主出
力端子Aと切り離されるため、バッテリ12の(+)側
端子電圧は開放端子電圧(約12V)となって設定電圧
よりも低くなる。このため、出力調整手段18は界磁電
流を大きくするが、充電回路が第1接点52aによって
分断されているためにバッテリ(+)端子電圧は上昇せ
ず最終的に最大励磁状態(フル励磁)となる。
【0013】この動作中、第1接点52bはd接点側に
閉じているので、バッテリ12から出力調整手段18へ
の電流は充電警告灯14をバイパスして流れるため、充
電警告灯14は点灯せず無用な警告を指示することはな
い。
【0014】一方、一般的な車両用充電制御装置は、発
電機出力線(バッテリ充電線)が断線したこと検出した
場合に、充電警告灯を点灯させて運転車に警報する機能
を有している。その一例として、特公昭62ー3657
号公報に開示されているものがあり、その構成を図8に
示す。
【0015】尚、図中、図7と同一符号は同一又は相当
部分を示す。図において、18aは発電制御装置(前述
の触媒の電気加熱装置の出力調整手段に相当)、60は
電気負荷群、SWは界磁巻線への励磁電流を制御するス
イッチング回路、L1は発電機出力をバッテリ12およ
び電気負荷60に供給するバッテリ充電線である。
【0016】正常時の出力調整手段18aの動作は、図
中のS端子でバッテリ端子電圧を検出し、バッテリ12
の端子電圧が一定(例えば14.5V)になるようにス
イッチング回路SWを駆動することによって界磁巻線2
2の励磁電流をフィードバック制御する。このような充
電動作中にバッテリ充電線L1の断線や接続端子外れが
発生すると、バッテリ端子電圧は開放端子電圧(約12
V)に低下し、発電機10の出力電圧すなわち固定子巻
線20の電圧は急激に上昇するという現象が起こる。
【0017】従って、この従来技術は以上のような挙動
を利用して、バッテリ端子電圧と発電機出力電圧を独立
して検出し、それぞれを所定値と比較した場合に、バッ
テリ端子電圧が所定値より低く発電機出力電圧が所定値
より高い場合にはバッテリ充電線L1の断線として充電
警告灯14を点灯する。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】従来の車両用電気加熱
装置は以上のように、発電機の出力を加熱素子に供給す
るようにした場合、発電機の出力をバッテリより切り離
すため当然バッテリの端子電圧は低下する。従って、こ
のような装置に、バッテリの端子電圧低下検出に基づい
てバッテリ充電線断線をランプ点灯で示すバッテリ充電
線断線警告機能を持たせ場合、加熱素子の急速加熱動作
時にバッテリを発電機出力と切り離すと、バッテリ充電
線断線時の挙動と同様、バッテリ端子電圧は開放端子電
圧(約12V)となり、且つ、発電機の出力電圧が上昇
して充電警告灯が点灯するため、バッテリ充電線断線の
誤判断を招く無用な警報が発生するという問題があっ
た。
【0019】また、急速加熱中に発電機の出力回路に断
線が生じた場合でも、バッテリ端子電圧は開放端子電圧
となり警報が発せられるためバッテリ充電線断線と弁別
して発電機の出力回路の故障が検知できないという問題
点があった。
【0020】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、無用な警告を廃することでバッ
テリ充電線断線の誤判断を阻止し、また発電機の出力回
路の故障をバッテリ充電線断線と弁別して検出できる電
気加熱触媒制御装置を得ることを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る電
気加熱触媒制御装置は、内燃機関の駆動に伴って発電動
作を行い、その発電出力を整流して出力する発電機と、
この発電機の出力をバッテリ或いは電気加熱触媒へ切り
換え出力する切り換え手段と、前記バッテリの充電電圧
低下検出と共に充電警告灯を点灯するバッテリ電圧検出
手段と、前記電気加熱触媒が非急速加熱動作か否かを検
出する加熱動作検出手段と、前記発電機出力電圧の電圧
上昇を検出する発電電圧検出手段と、前記加熱動作検出
手段による非急速加熱動作検出時と、前記発電電圧検出
手段による発電電圧の上昇検出時に、前記充電警告灯の
点灯による充電警告を禁止する充電警告灯制御手段とを
備えたものである。
【0022】請求項2の発明に係る電気加熱触媒制御装
置は、請求項1の記載における電気加熱触媒制御装置に
おいて充電警告灯は、電気加熱触媒の急速加熱動作時に
充電警告灯を点滅するものである。
【0023】請求項3の発明に係る電気加熱触媒制御装
置は、請求項1の記載における電気加熱触媒制御装置に
おいて充電警告灯制御手段は、加熱動作検出手段による
加熱動作検出時に、発電電圧検出手段の検出電圧が異常
判定電圧より高い時に充電警告灯を点灯するものであ
る。
【0024】請求項4の発明に係る電気加熱触媒制御装
置は、請求項1ないし3のいずれかに記載における電気
加熱触媒制御装置において車両の制御系の故障を表示す
る故障表示灯と、この故障表示灯を電気加熱触媒急速加
熱時に点滅させ、電気加熱触媒急速加熱要求時に電気加
熱触媒制御系の故障信号入力時に連続点灯させる故障表
示灯制御手段を設けたものである。
【0025】請求項5の発明に係る電気加熱触媒制御装
置は、請求項1ないし3のいずれかに記載における電気
加熱触媒制御装置において車両の制御系の故障を表示す
る故障表示灯と、この故障表示灯を電気加熱触媒急速加
熱時に点滅させ、電気加熱触媒急速加熱要求時に内燃機
関の制御系統及び排気浄化系統の故障信号入力時に連続
点灯させる故障表示灯制御手段を設けたものである。
【0026】
【作用】請求項1の発明のおける電気加熱触媒制御装置
は、電気加熱触媒の急速動作中に発電機の出力電圧が所
定電圧以上の上昇しても充電警告灯が点灯することがな
いため、無用な充電警告灯の点灯による充電線断線の誤
判定を防止できる。
【0027】請求項2の発明のおける電気加熱触媒制御
装置は、電気加熱触媒の急速加熱動作中に充電警告灯を
点滅させることで、バッテリ充電線断線と急速加熱動作
を区別して運転手に報知できる。
【0028】請求項3の発明のおける電気加熱触媒制御
装置は、電気加熱触媒の急速加熱時に発電機の出力電圧
が予め設定した異常電圧判定値以上に上昇した場合に充
電警告灯を点灯することで、電気加熱触媒の急速加熱時
に発電機の出力回路に故障が発生した場合、これを検出
できる。
【0029】請求項4の発明のおける電気加熱触媒制御
装置は、充電警告灯とは別に設けた故障表示灯を電気加
熱触媒急速加熱時には点滅し、電気加熱触媒の急速加熱
要求時に電気加熱触媒制御系の故障が判定時には故障表
示灯を連続点灯させることで電気加熱触媒制御系の故障
を運転手に認識させることができる。
【0030】請求項5の発明のおける電気加熱触媒制御
装置は、充電警告灯とは別に設けた故障表示灯を電気加
熱触媒急速加熱時には点滅し、電気加熱触媒の急速加熱
要求時に内燃機関の制御系や排気浄化系統の故障が判定
時には故障表示灯を連続点灯させることで内燃機関の制
御系や排気浄化系統の故障を運転手に認識させることが
できる。
【0031】
【実施例】
実施例1.次に、この発明の一実施例を図について説明
する。図1は電気加熱触媒の急速加熱機能とバッテリ充
電線断線検出機能とを合わせ持つ電気加熱触媒制御装置
の一実施例の構成図である。尚、図中、図7,8と同一
符号は同一又は相当部分を示す。図において、18Aは
発電機の出力調整手段、40は内燃機関100の始動を
検出して動作信号SDを本実施例による出力調整手段1
8Aに出力する内燃機関制御装置である。
【0032】50は発電機出力の切り換えリレーであっ
て50aはバッテリ12の(+)側端子に充電リードL1
によって接続される第1接点、50bは内燃機関100
の排気管101の途中に設けられた電気加熱触媒30に
加熱リードL2で接続される第2接点、50cは発電機
10の主出力端子Aに接続されるコモン端子、Cは励磁
コイルである。60はバッテリ12に並列接続された電
気負荷群である。
【0033】尚、本実施例に係る出力調整手段18Aは
界磁電流IFの出力制御、切り換えリレー50の切り換
え制御、充電警告灯14の点灯制御を行う制御回路18
aと、各制御信号を制御対象に出力するトランンジスタ
Tr1〜Tr3より構成されている。
【0034】以下、本実施例に動作について説明する。
内燃機関100の始動時より電気加熱触媒30の急速加
熱時までは切り換えリレー50のコモン端子50cは第
1接点50a側に接続されて通常の充電制御状態を示し
ている。また、この時、トランジスタTr1はonとな
り界磁巻線22に界磁電流IFを供給する。
【0035】界磁巻線22への通電によって発生した固
定子巻線20の発電出力は、整流器24によって平滑さ
れて発電機10の主出力端子Aから常閉接点である第1
接点50aを介してバッテリ12に印加されてバッテリ
12を充電する。充電警告灯14はバッテリ12の端子
電圧が発電機出力電圧VGと等しくなるまで点灯し、そ
の後消灯する。負荷群60へのバッテリ電圧の供給はキ
ースイッチ16を介して行われる。
【0036】制御回路18aは界磁巻線22への通電制
御を行なっている間、バッテリ12の(+)側端子電圧
Bを検出し、その電圧VBが設定電圧(例えば14.5
V)よりも低いとトランジスタTr1をonして界磁電
流IFを増大させる。その後、界磁電流IFの増大によ
って発電機出力が増加してバッテリ12の(+)側端子
電圧VBが上昇して設定電圧に到達すると、トランジス
タTr1をoffして界磁巻線22への通電を停止す
る。
【0037】制御回路18aはこのようにバッテリ12
の(+)側端子電圧VBと設定したバッテリ端子電圧と
を比較して界磁電流を制御することで、バッテリ12へ
の充電電圧を設定電圧に維持する。
【0038】次に、電気加熱触媒30の急速加熱動作で
は、内燃機関100の始動を内燃機関制御装置40が検
出すると、動作信号SDを制御回路18aに送信する。
制御回路18aは、動作信号SDにもとづいてトランジ
スタTr2をonして励磁コイルCを励磁することによ
って、第2接点50bを閉成(on)し、第1接点50
aを開成(off)する。
【0039】そして次に、トランジスタTr1をonし
て界磁巻線22をフル励磁し、発電機10の発電機出力
電圧VGを最大出力状態とする。発電機10の最大出力
は第2接点50bを介して電気加熱触媒30にのみ供給
される。内燃機関制御装置40は触媒の温度が活性化温
度に達したことを図示しない温度検出手段で検出する
と、動作信号SDの送信を停止する。制御回路18aは
界磁巻線22への励磁を停止した後に励磁コイルCへの
通電を停止して、発電機出力をバッテリ12に供給され
るようにして、通常の充電電圧制御に復帰する。
【0040】なお、触媒温度の検出方法としては、電気
加熱触媒の温度を計測する直接的手法や、通電時間や総
通電電力や車両情報などを用いて推定する間接的手法が
ある。
【0041】電気加熱触媒動作中におけるバッテリ端子
電圧と発電機出力電圧に関しては、電気加熱触媒30の
動作中にバッテリ(+)側端子は発電機10から切り離
されているため、そのバッテリ12の端子電圧は開放端
子電圧である約12Vとなる。このときの発電機10の
状態は界磁巻線22がフル励磁されているため、その出
力電圧は発電機の最大能力と回転数および加熱素子の抵
抗値で決まる均衡電圧(30V〜40V程度)まで上昇
することになる。図2に以上の動作のタイムチャートを
示している。動作信号SDが制御回路18aに入力され
ている間は、バッテリ12の(+)側端子電圧が開放端子
電圧となっても充電警告灯14が点灯することはない。
【0042】一方、通常充電制御時にバッテリ充電線が
断線あるいは接続端子外れが発生した場合について図3
を用いて説明する。通常充電制御時(電気加熱触媒非作
動時)は、前述のように発電機出力電圧VGは制御回路
18aに設定電圧(例えば14.5V)でフィードバッ
ク制御されている。この時バッテリ端子と発電機出力端
子はバッテリ充電線L1で接続されているのでバッテリ
(+)側端子電圧VBと発電機出力電圧VGはともに等し
い。この状態でバッテリ充電線L1が断線すると、発電
機10とバッテリ12が分断されるためバッテリ(+)側
端子電圧VBは開放端子電圧12Vまで低下する。
【0043】一方、発電機出力電圧VGは、通常発電制
御時にバッテリ12や電気負荷群60に供給していた電
力がなくなるために電圧の急上昇が発生する。その後、
フェイル動作として、図1に示す発電機P端子の電圧を
用いて通常制御設定電圧よりもα高い出力電圧でフィー
ドバック制御される。このようにフェイル動作が継続
し、かつバッテリ(+)側端子電圧VBが開放端子電圧に
近い場合はバッテリ充電線断線とみなしてTr3を駆動
して充電警告灯14を点灯させて運転者に異常を告知す
る。
【0044】以上の動作を制御回路18aを構成するロ
ジック回路(図4を参照)を用いて説明する。先ず内燃
機関100の始動時に、ANDゲート204はon状態
となったキースイッチ16よりH信号と、インバータ2
00によってH信号の反転した通常Lの動作信号SD
入力する。この時点では、バッテリ(+)側端子電圧VB
は発電機出力電圧VGより低いためコンパレータ202
よりL信号がANDゲート204の負入力端子に入力さ
れるため、ANDゲート204よりORゲート206に
H信号が入力される。その結果、トランジスタTr3が
onして充電警告灯を点灯する。
【0045】そして、内燃機関100の始動後、バッテ
リ(+)側端子電圧VBが発電機出力電圧VGと等しくなる
と、コンパレータ202よりH信号がANDゲート20
4の負入力端子に入力されるため、ORゲート206に
L信号が入力されて充電警告灯14は消灯する。尚、動
作信号SDがLの間はANDゲート216の入力端子に
H信号が入力されるが、コンパレータ214のL信号が
他方の入力端子に入力されるため、ORゲート206の
他方の入力端子にはL信号が入力されている。
【0046】次に、内燃機関制御装置40から制御回路
18aに入力される動作信号SDがHとなり電気加熱触
媒30の急速加熱動作となっても、動作信号SDはイン
バータ200でLに反転されてANDゲート204に入
力されるため、バッテリ(+)側端子電圧VBが開放電圧
となってコンパレータ202に入力されても、ANDゲ
ート204はH信号をORゲート206に出力すること
はない。
【0047】また、ANDゲート216はコンパレータ
214よりH信号を入力していないため、ORゲート2
06にH信号を出力することはない。従って、急速加熱
動作時にバッテリ(+)側端子電圧VBが開放電圧となっ
ても充電警告灯14は点灯しない。
【0048】更に、動作電圧SDをLとした通常充電制
御時において、バッテリ(+)側端子電圧VBが発電機出
力電圧VGに等しくなり充電警告灯を消灯している状態
で、バッテリ充電線が断線すると、発電機出力電圧VG
は基準電圧VREF1(例えば30V)より急激に増加して
コンパレータ208に入力される。
【0049】その結果、コンパレータ208はRSF/
F210にセット信号を出力してQ端子よりアナログス
イッチ212にon信号を出力させる。アナログスイッ
チ212はonになると発電機出力電圧VGをコンパレ
ータ214に出力する。そして、発電機出力電圧VG
基準電圧VREF2(例えば15V)以下に低下すると、コ
ンパレータ214はANDゲート216にH信号を出力
する。
【0050】H信号出力により、ANDゲート216は
ORゲート206にH信号を出力して充電警告灯を点灯
させる。RSF/Fはキースイッチ16がoff状態と
なるとリセット状態となる。
【0051】以上の説明で明かなように、電気加熱触媒
作動中およびバッテリ充電線断線時におけるバッテリ端
子電圧と発電機出力電圧は同一挙動を示すが、電気加熱
触媒加熱中にはバッテリ充電線断線として充電警告灯を
点灯することを禁止し、電気加熱触媒加熱停止中にはバ
ッテリ充電線断線を検出して充電警告灯を点灯する。
【0052】実施例2.上記、実施例1では電気加熱触
媒動作中に充電警告灯14を消灯し、バッテリ充電線断
線の場合は充電警告灯14を連続点灯させたが、図4に
破線部分の回路を追加することで、電気加熱触媒動作中
は充電警告灯14をトランジスタTr3の on/off
により点滅させ、またバッテリ充電線断線の場合はトラ
ンジスタTr3のonにより連続点灯させて各状態を区
別して報知することもできる。即ち、動作信号入力線と
ORゲート206の入力端子間にH信号で動作し、パル
ス列信号を出力するパルス発生部222を設けること
で、動作信号SDの出力のによる電気加熱触媒急速加熱
時に、トランジスタTr3がon/off動作して充電
警告灯14が点滅する。
【0053】実施例3.図5に示すように、充電警告灯
14とは別に設けられている触媒警告灯15を利用し
て、電気加熱触媒動作中には動作信号SDに基づいてト
ランジスタTr4をon/off制御して触媒警告灯1
5を点滅させ、充電制御系統や電気加熱触媒制御系統の
故障時には故障検出信号STに基づいてトランジスタT
4をon制御して触媒警告灯15を連続点灯させるよ
うにした。なお、触媒警告灯15は触媒を装着した車両
では触媒の異常高温を運転者に警報するために標準装着
されている装置である。
【0054】この具体的な動作としては図6に示すよう
に、電気加熱触媒30の動作により動作信号SDがH信
号となってANDゲート218に入力されると、他の入
力端子に入力されているパルス列信号がORゲートに入
力される。その結果、トランジスタTr4はon/of
f動作して触媒警告灯15を点滅する。
【0055】しかし、ORゲート220の他の入力端子
にHの故障検出信号STが入力されると、ORゲート2
20はH信号をトランジスタTr4に出力してon動作
させ、触媒警告灯15を連続点灯する。
【0056】実施例4.実施例3と同様に内燃機関の制
御系統や排気浄化系統の異常警告をエンジン警告灯15
aを利用してしても良い。電気加熱触媒動作中には動作
信号SDに基づいてトランジスタTr4を on/off
制御してエンジン警告灯15aを点滅させ、制御系統の
異常或いはバッテリ充電線断線時には故障信号に基づい
てトランジスタTr4をon制御してエンジン警告灯1
5aを連続点灯させて各状態を区別して報知する。尚、
具体的な動作に関しては図6に示した実施例3の動作と
同様である。
【0057】実施例5.図3において、バッテリ充電線
L1が断線したことを判定する発電機出力電圧値を設定
電圧より所定値α高く設定した例を示したが、電気加熱
触媒動作中はこの判定電圧を変更して前述の均衡電圧
(30V〜40V程度)よりも所定値β高い値とする。
急速加熱中に発電機10の出力電圧VGがこの値を超え
たら、発電機10の出力回路が断線したとして実施例1
〜4に示す警告灯のいずれかを連続点灯させる。
【0058】この場合の回路構成としては図4の示すイ
ンバータ200の出力端子とANDゲート216の入力
端子の間にインバータ224を挿入し、各コンパレータ
208,214の基準電圧VREF12を高めに設定す
る。この結果、反転された動作信号SDはインバータ2
24によってHに戻ってANDゲート216に入力され
るため、電気加熱触媒急速加熱時に各コンパレータ20
8,214で検出された発電機出力電圧VGの検出結果
をANDゲート216に取り込み、発電出力電圧VG
異常上昇を検出する。尚、上記、各実施例の動作を図
4,6のロジック回路を用いて説明しているが、これら
実施例はロジック回路を用いずとも制御回路18a,1
8bに内蔵されたマイコンのソフトウェア処理にて実現
できるのは無論である。
【0059】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、内燃機関の駆
動に伴って発電動作を行い、その発電出力を整流して出
力する発電機と、この発電機の出力をバッテリ或いは電
気加熱触媒へ切り換え出力する切り換え手段と、前記バ
ッテリの充電電圧低下検出と共に充電警告灯を点灯する
バッテリ電圧検出手段と、前記電気加熱触媒が非急速加
熱動作か否かを検出する加熱動作検出手段と、前記発電
機出力電圧の電圧上昇を検出する発電電圧検出手段と、
前記加熱動作検出手段による非急速加熱動作検出時と、
前記発電電圧検出手段による発電電圧の上昇検出時に前
記充電警告灯の点灯による充電警告を禁止する充電警告
灯制御手段とを備えたので、電気加熱触媒の急速動作中
に発電機の出力電圧が所定電圧以上の上昇しても充電警
告灯が点灯することがないため、バッテリ充電線断線の
誤判定を阻止できるという効果がある。
【0060】請求項2の発明によれば、請求項1の記載
における電気加熱触媒制御装置において充電警告灯は、
電気加熱触媒の急速加熱動作時に充電警告灯を点滅する
ようにしたので、電気加熱触媒の急速加熱動作中に充電
警告灯を点滅させることで、請求項1の効果に加えてバ
ッテリ充電線断線と急速加熱動作を区別して運転手に報
知できるという効果がある。
【0061】請求項3の発明によれば、請求項1の記載
における電気加熱触媒制御装置において充電警告灯制御
手段は、加熱動作検出手段による加熱動作検出時に、発
電電圧検出手段の検出電圧が異常判定電圧より高い時に
充電警告灯を点灯するようにしたので、電気加熱触媒の
急速加熱時に発電機の出力電圧が予め設定した異常電圧
判定値以上に上昇した場合に充電警告灯を点灯すること
で、請求項1の効果に加えて電気加熱触媒の急速加熱時
に発電機の出力回路に故障が発生した場合バッテリ充電
線断線と区別して運転手に報知できるという効果があ
る。
【0062】請求項4の発明によれば、請求項1ないし
3のいずれかに記載における電気加熱触媒制御装置にお
いて車両の制御系の故障を表示する故障表示灯と、この
故障表示灯を電気加熱触媒通電時に点滅させ、電気加熱
触媒急速加熱要求時に電気加熱触媒制御系の故障信号入
力時に連続点灯させる故障表示灯制御手段を設けたの
で、充電警告灯とは別に設けた故障表示灯を電気加熱触
媒急速加熱時には点滅し、電気加熱触媒の急速加熱要求
時に電気加熱触媒制御系の故障が判定時には故障表示灯
を連続点灯させることで、請求項1ないし3の効果に加
えて電気加熱触媒制御系の故障を運転手に認識させるこ
とができるという効果がある。
【0063】請求項5の発明によれば、請求項1ないし
3のいずれかに記載における電気加熱触媒制御装置にお
いて車両の制御系の故障を表示する故障表示灯と、この
故障表示灯を電気加熱触媒通電時に点滅させ、電気加熱
触媒急速加熱要求時に内燃機関の制御系統及び排気浄化
系統の故障信号入力時に連続点灯させる故障表示灯制御
手段を設けたので、充電警告灯とは別に設けた故障表示
灯を電気加熱触媒急速加熱時には点滅し、電気加熱触媒
の急速加熱要求時に内燃機関の制御系や排気浄化系統の
故障が判定時には故障表示灯を連続点灯させることで、
請求項1ないし3の効果に加えて内燃機関の制御系や排
気浄化系統の故障を運転手に認識させることができると
いう効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例による電気加熱触媒制御
装置の構成図である。
【図2】 本実施例の動作を説明するタイムチャートで
ある。
【図3】 本実施例における充電線断線検出動作を説明
するタイムチャートである。
【図4】 本実施例における制御回路をロジック回路で
示した構成図である。
【図5】 他の実施例による電気加熱触媒制御装置の構
成図である。
【図6】 他の実施例における制御回路をロジック回路
で示した構成図である。
【図7】 従来の車両用電気加熱装置の構成図である。
【図8】 従来の車両用電気充電制御装置の構成図であ
る。
【符号の説明】
101 内燃機関、12 バッテリ、14 充電警告
灯、15 触媒警告灯、15a エンジン警告灯、22
界磁巻線、20 固定子巻線、10 発電機、18
A,18B 出力調整手段、50 切り換えリレー、3
0 電気加熱触媒、40 内燃機関制御装置、12 バ
ッテリ、60 電気負荷群、L1バッテリ充電線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−55036(JP,A) 特開 平7−54647(JP,A) 特開 平4−362212(JP,A) 特開 平5−202740(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01N 3/20 F02D 45/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の駆動に伴って発電動作を行
    い、その発電出力を整流出力する発電機と、この発電機
    の出力をバッテリ或いは電気加熱触媒へ切り換え出力す
    る切り換え手段と、前記バッテリの充電電圧低下検出と
    共に充電警告灯を点灯するバッテリ電圧検出手段と、前
    記電気加熱触媒が非急速加熱動作時か否かを検出する加
    熱動作検出手段と、前記発電機出力電圧の電圧上昇を検
    出する発電電圧検出手段と、前記電気加熱触媒の急速加
    熱動作検出時における前記発電機出力電圧の上昇検出時
    に前記充電警告灯点灯による充電警告を禁止する充電警
    告灯制御手段とを備えたことを特徴とする電気加熱触媒
    制御装置。
  2. 【請求項2】 充電警告灯制御手段は、電気加熱触媒の
    急速加熱動作時に充電警告灯を点滅することを特徴とす
    る請求項1に記載の電気加熱触媒制御装置。
  3. 【請求項3】 充電警告灯制御手段は、加熱動作検出手
    段による急速加熱動作検出時に、発電電圧検出手段の検
    出電圧が異常判定電圧より高い時に充電警告灯を点灯す
    ることを特徴とする請求項1に記載の電気加熱触媒制御
    装置。
  4. 【請求項4】 車両の制御系の故障を表示する故障表示
    灯と、この故障表示灯を、電気加熱触媒急速加熱時に点
    滅させ、また電気加熱触媒急速加熱要求時に電気加熱触
    媒制御系の故障信号を入力した時に前記故障表示灯を連
    続点灯させる故障表示灯制御手段とを備えたことを特徴
    とする請求項1ないし3のいずれかに記載の電気加熱触
    媒制御装置。
  5. 【請求項5】請求項5の発明に係る電気加熱触媒制御装
    置は、車両の制御系の故障を表示する故障表示灯と、こ
    の故障表示灯を電気加熱触媒急速加熱時に点滅させ、電
    気加熱触媒急速加熱要求時に内燃機関の制御系統及び排
    気浄化系統の故障信号を入力した時に前記故障表示灯を
    連続点灯させる故障表示灯制御手段とを備えたことを特
    徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の電気加熱
    触媒制御装置。
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