JP3448078B2 - 押出成形装置 - Google Patents
押出成形装置Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は特にフィルムとシート又
は薄物シートと厚物シートを容易に切替えて製造可能に
構成する押出成形装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来シートとフィルムを押出成形する成
形装置として、各々別構造の冷却ロール、転写ロール、
ピンチロール等を有するものが特公昭60−38256
号公報において提案されている。この公報に示すものを
図3について説明すると、床上に設置された通常の押出
機3と、同押出機3の前方、即ち図面右方の床の堀込4
内に畳まれた昇降台5と、同台5の上板6上を前後方向
に摺動する摺動台7と、同台7上に設置されたポリシン
グ機構8とによって構成されている。そして押出機3の
前面上端に張り出した加熱(約200〜220℃、PV
C)溶融樹脂材の送出側口金9には、平面形がT形で、
側面形がL型をなすフィルム用ダイス1が取付けられて
おり、同ダイス1の押出吐出スリット1aは、下向きに
開口している。 【0003】前記ポリシング機構8の後半部には、上下
に対接する冷却ロール10及びピンチロール11が配設
されており、同冷却ロール10は、ポリシング機構の不
動部に軸受されると共に、図示しない機構で定速駆動さ
れており、またこのロール10は、その周面が鏡面に仕
上げられると共に、図示しない油冷手段により、80〜
90℃に強制冷却されている。更に冷却ロール10は、
その後側端周面をダイス1の吐出スリット1aの直下に
対向させている。またピンチロール11は、ブラケット
12に支持された移動軸に軸受されており、同軸は油圧
シリンダ13の上下駆動により、図示の第1位置Q1
と、後述する第2位置Q2との何れか一方の箇所に、選
択的にセットされるように形成されている。 【0004】更にポリシング機構8の上部の前半部に
は、分離作動と圧延作動とを選択的に行なう復動ロール
14が配設されており、図3の場合には、冷却ロール1
0に触れて固化されたフィルムFを、冷却ロール10の
周面から引き離す作動を行なっている。また前記復動ロ
ール14は、揺動ブラケット15に支持された移動軸に
軸受されており、同ブラケット15は、油圧シリンダ1
6の前後駆動により、図示の第1位置R1と、後述する
第2位置R2との何れか一方の箇所に、選択的にセット
されるように形成されている。なお、前記復動ロール1
4は、冷却ロール10の場合と同様に、70〜80℃に
冷却されている。 【0005】またポリシング機構8の上段には、前後に
一対のガイドロール17,18が配設されており、前記
上段の後端には、揺動レバー19の基部が枢支され、同
レバー19の下端には、転写ロール20が軸着されてい
る。この転写ロール20は、ゴム周面を有する押圧ロー
ルである。また揺動レバー19は図示しない揺動駆動手
段によって駆動され、図3の第1位置S1にあってロー
ル20の周面を冷却ロール10に圧着させる圧着位置
と、後述するロール20の第2位置S2に対応する離隔
位置との何れか一方の揺動位置にセットされるように形
成されている。 【0006】次に以上のように組付けられた従来例の成
形装置の作動について説明すると、ダイス1の吐出スリ
ット1aから垂下する溶融状態のフィルムFは、冷却ロ
ール10の周面の後下方4半周に触れて、冷却されて固
化された後、冷却ロール10から引き離され、更に復動
ロール14により後方に移送されると共に、冷却ロール
10と転写ロール20の挟圧周面を通る。この通過時
に、冷却ロール10の周面に付着していた上述の集積物
は、挟圧力によって均斉にフィルムF面に転写し、この
転写作動により、冷却ロール10はクリーニングされ
る。最後に2つのガイドロール17,18を通った成形
フィルムFは、可動ガイドロール21を経て前方に引き
出されるが、このガイドロール21は、フィルム成形作
動時以外は、支持機構と一体に上方に逃げるように形成
されている。このような成形加工作動により、商品性の
良好なフィルム成形品が得られるが、この作動間は、ピ
ンチロール11が非稼働状態であることは言うまでもな
い。 【0007】次に図4によりシート用ダイス2が組付け
られた従来の成形装置における形成状態と作動について
説明する。シート成形作動の場合には、予め次の操作が
行なわれる。 (a) 昇降台5は、立上り操作駆動によりその上板6が上
昇する。 (b) 台車22で滑走する摺動台7は、前進操作駆動によ
り、上板6の前端まで移動する。 なお、前記(a),(b) による両移動に基づき、第1位置P
1(図3)にあった冷却ロール10は、その底周面をダ
イス2の吐出スリット2aの前方に望ませる図4の第2
位置P2に移動する。 (c) ピンチロール11は、油圧シリンダ13の上昇操作
駆動により、第1位置Q1(図3)から成形厚さに対応
する図4の第2位置Q2まで上昇する。 (d) 復動ロール14は、油圧シリンダ16の後方操作駆
動により、前記第1位置R1(図3)から、冷却ロール
10に対接する図4の第2位置R2まで移動する。 (e) 転写ロール20は、揺動レバー19の上方操作移動
により、前記第1位置S1(図3)から、冷却ロール1
0と離隔した図4の第2位置S2に旋回移動する。 このような操作移動を経て、各ロール10,11,1
4,20の配置が図4の状態となった時、シート成形加
工が始動される。 【0008】即ち、ダイス2の吐出スリット2aから前
方に押し出された溶融状態のシートSHは、冷却ロール
10とピンチロール11との周接間隙を通る際に、3段
階で所定の厚さ寸度に押し付け成形され、引続き冷却ロ
ール10に触れて冷却された後、冷却ロール10と復動
ロール14との周接間隙を通る際に、更にポリシングさ
れることにより成形され、ガイドロール21の代わりに
配置された外部の搬送用ガイドロール23を経て、前方
に引き出される。このような成形加工作動により、従来
の加工装置におけると同様なシート成形品が得られる
が、この作動間は、転写ロール20が非稼働状態にある
ことは言うまでもない。 【0009】 【課題を解決するための手段】このため本発明は、溶融
樹脂で定幅長尺の帯状物を押出成形する押出成形装置に
おいて、押出機からの溶融樹脂を排出するダイと、回転
数の変更が可能なタッチロール及び回転数が変更可能な
第1ロールと、前記タッチロール及び前記第1ロールが
併設して取付けられかつ移動可能な台車と、前記ダイか
ら排出する溶融樹脂にエアを吹付け可能な位置と、退避
可能な位置との間を移動可能なエアナイフとを備え、前
記タッチロールと前記第1ロールとの間隔を変更可能に
構成し、フィルム又は薄物シートを製造する場合には、
前記吹付け可能な位置に前記エアナイフを位置させ、前
記ダイから排出する溶融樹脂は前記エアナイフでエアが
吹付けられながら前記タッチロールを周回し、前記第1
ロールを経て次工程に送られ、シート又は厚物シートを
製造する場合には、前記退避可能な位置に前記エアナイ
フを位置させ、前記ダイから排出する溶融樹脂は前記タ
ッチロールと前記第1ロール間で挟着されながら次工程
に送られる構成としてなるもので、これを課題解決のた
めの手段とするものである。 【0010】 【課題を解決するための手段】このため本発明は、溶融
樹脂で定幅長尺の帯状物を押出成形する押出成形装置に
おいて、押出機からの溶融樹脂を排出するダイと、回転
数の変更が可能なタッチロール及び回転数が変更可能な
第1ロールを、移動可能な台車に併設して取付け、かつ
前記タッチロールと第1ロールとの間隔を変更可能に構
成し、更に前記ダイから排出する溶融樹脂にエアを吹付
け可能な位置と、退避可能な位置との間を移動可能なエ
アナイフを設けてなるもので、これを課題解決のための
手段とするものである。 【0011】 【作用】フィルムを製造する場合には、ダイから排出す
る溶融樹脂はエアナイフでエアが吹付けられながら、タ
ッチロールを周回し、第1ロールを経て次工程に送られ
る。一方シートの場合には、先ずエアナイフをタッチロ
ールの邪魔にならない位置に移動させる。そしてタッチ
ロールと第1ロールとの間隔を調整した後、ダイから垂
下する溶融樹脂がタッチロールと第1ロールに挟着可能
な位置に台車を移動する。ダイから排出される溶融樹脂
はタッチロールと第1ロール間で挟着されながら次工程
に送られる。 【0012】 【実施例】以下本発明を図面の実施例について説明する
と、図1及び図2は本発明の実施例を示す。先ず図1に
おいて、50は図示しない押出機と連結して固定されて
いるダイで、溶融樹脂(約200〜240℃)を下方に
押し出すように下向きに開口している。51は車輪61
により移動可能な台車で、同台車51上には、減速機付
モータ53で回転するタッチロール54及び減速機付モ
ータ55で回転する第1ロール56が夫々取付けられて
おり、共に高温の溶融樹脂を冷却するようになってい
る。なお、前記第1ロール56は台車41に固定され、
前記タッチロール54だけがシリンダ57で左右に移動
可能となっているが、第1ロール56を移動可能に構成
してもよい。即ち、この油圧(又はエア)シリンダ57
とアーム60によって、タッチロール54と第1ロール
56との隙間を調節可能に構成されている。一方タッチ
ロール54にダイ50から垂下する溶融樹脂にエアを吹
付け可能な位置と、この位置から退避する位置との間を
移動可能なエアナイフ58が、油圧(又はエア)シリン
ダ59のロッドに固定されている。 【0013】次に以上のように構成された実施例の成形
装置について作用を説明すると、図1はフィルム又は薄
物シートを製造する場合を示す。先ず台車51をタッチ
ロール54がほぼダイ50の下に来るように移動させ
る。そしてタッチロール54と第1ロール56との隙間
は、フィルムFがタッチロール54から離脱可能な位置
となるように離す。一方エアナイフ58をシリンダ59
を介してタッチロール54の表面に吹付け可能位置にセ
ットする。以上によりダイ50から垂下する溶融状態の
フィルムFは、エアナイフ58よりの空気で冷却される
と共に、タッチロール54の周面に触れ、冷却されて固
化された後、タッチロール54から引き離され、更に第
1ロール56により後方に移送されて次工程に送られ
る。 【0014】次に図2により、シート又は厚物シートを
製造する場合について説明する。先ずエアナイフ58は
後述するようにタッチロール54にとって邪魔な位置で
あるため、油圧シリンダ59で位置を替える。即ち、使
用しないエアナイフ58をダイ50から離れた位置にす
る。そしてタッチロール54と第1ロール56との間隔
をシリンダ57によって調整した後、ダイ50から垂下
する溶融樹脂がタッチロール54と第1ロール56に挟
着可能な位置に台車51を移動する。この状態にセット
した後、ダイ50から排出する溶融樹脂は、タッチロー
ル54と第1ロール56間で挟着されながらシート成形
加工されて、次工程に送られる。即ち、ダイ50から垂
下された溶融樹脂のシートSHは、タッチロール54と
第1ロール56との間隙を通る際、所定の厚さ寸度に押
し付け成形されて冷却された後、次工程に送られる。こ
のように前記図1及び図2に示す成形装置においては、
簡単、かつ容易な切替え操作に基づき、フィルム及びシ
ートの製造が可能となる。 【0015】 【発明の効果】以上詳細に説明した如く本発明による
と、フィルムを製造する場合には、エアナイフ方式を採
用し、シート製造の場合にはタッチロール方式を採用す
る。そのため構造が簡単に構成でき、台車及びエアナイ
フを移動させるだけで、フィルム又はシートの製造に容
易に切替えることができる。
は薄物シートと厚物シートを容易に切替えて製造可能に
構成する押出成形装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来シートとフィルムを押出成形する成
形装置として、各々別構造の冷却ロール、転写ロール、
ピンチロール等を有するものが特公昭60−38256
号公報において提案されている。この公報に示すものを
図3について説明すると、床上に設置された通常の押出
機3と、同押出機3の前方、即ち図面右方の床の堀込4
内に畳まれた昇降台5と、同台5の上板6上を前後方向
に摺動する摺動台7と、同台7上に設置されたポリシン
グ機構8とによって構成されている。そして押出機3の
前面上端に張り出した加熱(約200〜220℃、PV
C)溶融樹脂材の送出側口金9には、平面形がT形で、
側面形がL型をなすフィルム用ダイス1が取付けられて
おり、同ダイス1の押出吐出スリット1aは、下向きに
開口している。 【0003】前記ポリシング機構8の後半部には、上下
に対接する冷却ロール10及びピンチロール11が配設
されており、同冷却ロール10は、ポリシング機構の不
動部に軸受されると共に、図示しない機構で定速駆動さ
れており、またこのロール10は、その周面が鏡面に仕
上げられると共に、図示しない油冷手段により、80〜
90℃に強制冷却されている。更に冷却ロール10は、
その後側端周面をダイス1の吐出スリット1aの直下に
対向させている。またピンチロール11は、ブラケット
12に支持された移動軸に軸受されており、同軸は油圧
シリンダ13の上下駆動により、図示の第1位置Q1
と、後述する第2位置Q2との何れか一方の箇所に、選
択的にセットされるように形成されている。 【0004】更にポリシング機構8の上部の前半部に
は、分離作動と圧延作動とを選択的に行なう復動ロール
14が配設されており、図3の場合には、冷却ロール1
0に触れて固化されたフィルムFを、冷却ロール10の
周面から引き離す作動を行なっている。また前記復動ロ
ール14は、揺動ブラケット15に支持された移動軸に
軸受されており、同ブラケット15は、油圧シリンダ1
6の前後駆動により、図示の第1位置R1と、後述する
第2位置R2との何れか一方の箇所に、選択的にセット
されるように形成されている。なお、前記復動ロール1
4は、冷却ロール10の場合と同様に、70〜80℃に
冷却されている。 【0005】またポリシング機構8の上段には、前後に
一対のガイドロール17,18が配設されており、前記
上段の後端には、揺動レバー19の基部が枢支され、同
レバー19の下端には、転写ロール20が軸着されてい
る。この転写ロール20は、ゴム周面を有する押圧ロー
ルである。また揺動レバー19は図示しない揺動駆動手
段によって駆動され、図3の第1位置S1にあってロー
ル20の周面を冷却ロール10に圧着させる圧着位置
と、後述するロール20の第2位置S2に対応する離隔
位置との何れか一方の揺動位置にセットされるように形
成されている。 【0006】次に以上のように組付けられた従来例の成
形装置の作動について説明すると、ダイス1の吐出スリ
ット1aから垂下する溶融状態のフィルムFは、冷却ロ
ール10の周面の後下方4半周に触れて、冷却されて固
化された後、冷却ロール10から引き離され、更に復動
ロール14により後方に移送されると共に、冷却ロール
10と転写ロール20の挟圧周面を通る。この通過時
に、冷却ロール10の周面に付着していた上述の集積物
は、挟圧力によって均斉にフィルムF面に転写し、この
転写作動により、冷却ロール10はクリーニングされ
る。最後に2つのガイドロール17,18を通った成形
フィルムFは、可動ガイドロール21を経て前方に引き
出されるが、このガイドロール21は、フィルム成形作
動時以外は、支持機構と一体に上方に逃げるように形成
されている。このような成形加工作動により、商品性の
良好なフィルム成形品が得られるが、この作動間は、ピ
ンチロール11が非稼働状態であることは言うまでもな
い。 【0007】次に図4によりシート用ダイス2が組付け
られた従来の成形装置における形成状態と作動について
説明する。シート成形作動の場合には、予め次の操作が
行なわれる。 (a) 昇降台5は、立上り操作駆動によりその上板6が上
昇する。 (b) 台車22で滑走する摺動台7は、前進操作駆動によ
り、上板6の前端まで移動する。 なお、前記(a),(b) による両移動に基づき、第1位置P
1(図3)にあった冷却ロール10は、その底周面をダ
イス2の吐出スリット2aの前方に望ませる図4の第2
位置P2に移動する。 (c) ピンチロール11は、油圧シリンダ13の上昇操作
駆動により、第1位置Q1(図3)から成形厚さに対応
する図4の第2位置Q2まで上昇する。 (d) 復動ロール14は、油圧シリンダ16の後方操作駆
動により、前記第1位置R1(図3)から、冷却ロール
10に対接する図4の第2位置R2まで移動する。 (e) 転写ロール20は、揺動レバー19の上方操作移動
により、前記第1位置S1(図3)から、冷却ロール1
0と離隔した図4の第2位置S2に旋回移動する。 このような操作移動を経て、各ロール10,11,1
4,20の配置が図4の状態となった時、シート成形加
工が始動される。 【0008】即ち、ダイス2の吐出スリット2aから前
方に押し出された溶融状態のシートSHは、冷却ロール
10とピンチロール11との周接間隙を通る際に、3段
階で所定の厚さ寸度に押し付け成形され、引続き冷却ロ
ール10に触れて冷却された後、冷却ロール10と復動
ロール14との周接間隙を通る際に、更にポリシングさ
れることにより成形され、ガイドロール21の代わりに
配置された外部の搬送用ガイドロール23を経て、前方
に引き出される。このような成形加工作動により、従来
の加工装置におけると同様なシート成形品が得られる
が、この作動間は、転写ロール20が非稼働状態にある
ことは言うまでもない。 【0009】 【課題を解決するための手段】このため本発明は、溶融
樹脂で定幅長尺の帯状物を押出成形する押出成形装置に
おいて、押出機からの溶融樹脂を排出するダイと、回転
数の変更が可能なタッチロール及び回転数が変更可能な
第1ロールと、前記タッチロール及び前記第1ロールが
併設して取付けられかつ移動可能な台車と、前記ダイか
ら排出する溶融樹脂にエアを吹付け可能な位置と、退避
可能な位置との間を移動可能なエアナイフとを備え、前
記タッチロールと前記第1ロールとの間隔を変更可能に
構成し、フィルム又は薄物シートを製造する場合には、
前記吹付け可能な位置に前記エアナイフを位置させ、前
記ダイから排出する溶融樹脂は前記エアナイフでエアが
吹付けられながら前記タッチロールを周回し、前記第1
ロールを経て次工程に送られ、シート又は厚物シートを
製造する場合には、前記退避可能な位置に前記エアナイ
フを位置させ、前記ダイから排出する溶融樹脂は前記タ
ッチロールと前記第1ロール間で挟着されながら次工程
に送られる構成としてなるもので、これを課題解決のた
めの手段とするものである。 【0010】 【課題を解決するための手段】このため本発明は、溶融
樹脂で定幅長尺の帯状物を押出成形する押出成形装置に
おいて、押出機からの溶融樹脂を排出するダイと、回転
数の変更が可能なタッチロール及び回転数が変更可能な
第1ロールを、移動可能な台車に併設して取付け、かつ
前記タッチロールと第1ロールとの間隔を変更可能に構
成し、更に前記ダイから排出する溶融樹脂にエアを吹付
け可能な位置と、退避可能な位置との間を移動可能なエ
アナイフを設けてなるもので、これを課題解決のための
手段とするものである。 【0011】 【作用】フィルムを製造する場合には、ダイから排出す
る溶融樹脂はエアナイフでエアが吹付けられながら、タ
ッチロールを周回し、第1ロールを経て次工程に送られ
る。一方シートの場合には、先ずエアナイフをタッチロ
ールの邪魔にならない位置に移動させる。そしてタッチ
ロールと第1ロールとの間隔を調整した後、ダイから垂
下する溶融樹脂がタッチロールと第1ロールに挟着可能
な位置に台車を移動する。ダイから排出される溶融樹脂
はタッチロールと第1ロール間で挟着されながら次工程
に送られる。 【0012】 【実施例】以下本発明を図面の実施例について説明する
と、図1及び図2は本発明の実施例を示す。先ず図1に
おいて、50は図示しない押出機と連結して固定されて
いるダイで、溶融樹脂(約200〜240℃)を下方に
押し出すように下向きに開口している。51は車輪61
により移動可能な台車で、同台車51上には、減速機付
モータ53で回転するタッチロール54及び減速機付モ
ータ55で回転する第1ロール56が夫々取付けられて
おり、共に高温の溶融樹脂を冷却するようになってい
る。なお、前記第1ロール56は台車41に固定され、
前記タッチロール54だけがシリンダ57で左右に移動
可能となっているが、第1ロール56を移動可能に構成
してもよい。即ち、この油圧(又はエア)シリンダ57
とアーム60によって、タッチロール54と第1ロール
56との隙間を調節可能に構成されている。一方タッチ
ロール54にダイ50から垂下する溶融樹脂にエアを吹
付け可能な位置と、この位置から退避する位置との間を
移動可能なエアナイフ58が、油圧(又はエア)シリン
ダ59のロッドに固定されている。 【0013】次に以上のように構成された実施例の成形
装置について作用を説明すると、図1はフィルム又は薄
物シートを製造する場合を示す。先ず台車51をタッチ
ロール54がほぼダイ50の下に来るように移動させ
る。そしてタッチロール54と第1ロール56との隙間
は、フィルムFがタッチロール54から離脱可能な位置
となるように離す。一方エアナイフ58をシリンダ59
を介してタッチロール54の表面に吹付け可能位置にセ
ットする。以上によりダイ50から垂下する溶融状態の
フィルムFは、エアナイフ58よりの空気で冷却される
と共に、タッチロール54の周面に触れ、冷却されて固
化された後、タッチロール54から引き離され、更に第
1ロール56により後方に移送されて次工程に送られ
る。 【0014】次に図2により、シート又は厚物シートを
製造する場合について説明する。先ずエアナイフ58は
後述するようにタッチロール54にとって邪魔な位置で
あるため、油圧シリンダ59で位置を替える。即ち、使
用しないエアナイフ58をダイ50から離れた位置にす
る。そしてタッチロール54と第1ロール56との間隔
をシリンダ57によって調整した後、ダイ50から垂下
する溶融樹脂がタッチロール54と第1ロール56に挟
着可能な位置に台車51を移動する。この状態にセット
した後、ダイ50から排出する溶融樹脂は、タッチロー
ル54と第1ロール56間で挟着されながらシート成形
加工されて、次工程に送られる。即ち、ダイ50から垂
下された溶融樹脂のシートSHは、タッチロール54と
第1ロール56との間隙を通る際、所定の厚さ寸度に押
し付け成形されて冷却された後、次工程に送られる。こ
のように前記図1及び図2に示す成形装置においては、
簡単、かつ容易な切替え操作に基づき、フィルム及びシ
ートの製造が可能となる。 【0015】 【発明の効果】以上詳細に説明した如く本発明による
と、フィルムを製造する場合には、エアナイフ方式を採
用し、シート製造の場合にはタッチロール方式を採用す
る。そのため構造が簡単に構成でき、台車及びエアナイ
フを移動させるだけで、フィルム又はシートの製造に容
易に切替えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】フィルムを製造しているときの本発明の実施例
を示す押出成形装置の正面図である。 【図2】シートを製造しているときの図1と同じ押出成
形装置の正面図である。 【図3】フィルムを製造しているときの従来の押出機の
正面図である。 【図4】シートを製造しているときの図3と同じ押出機
の正面図である。 【符号の説明】 50 ダイ 51 台車 53,55 減速機付モータ 54 タッチロール 56 第1ロール 57 シリンダ 58 エアナイフ 59 油圧又はエアシリンダ 61 車輪
を示す押出成形装置の正面図である。 【図2】シートを製造しているときの図1と同じ押出成
形装置の正面図である。 【図3】フィルムを製造しているときの従来の押出機の
正面図である。 【図4】シートを製造しているときの図3と同じ押出機
の正面図である。 【符号の説明】 50 ダイ 51 台車 53,55 減速機付モータ 54 タッチロール 56 第1ロール 57 シリンダ 58 エアナイフ 59 油圧又はエアシリンダ 61 車輪
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
B29C 47/00 - 47/96
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 溶融樹脂で定幅長尺の帯状物を押出成形
する押出成形装置において、 押出機からの溶融樹脂を排出するダイと、 回転数の変更が可能なタッチロール及び回転数が変更可
能な第1ロールと、 前記タッチロール及び前記第1ロールが併設して取付け
られかつ移動可能な台車と、 前記ダイから排出する溶融樹脂にエアを吹付け可能な位
置と、退避可能な位置との間を移動可能なエアナイフと
を備え、 前記タッチロールと前記第1ロールとの間隔を変更可能
に構成し、 フィルム又は薄物シートを製造する場合には、前記吹付
け可能な位置に前記エアナイフを位置させ、前記ダイか
ら排出する溶融樹脂は前記エアナイフでエアが吹付けら
れながら前記タッチロールを周回し、前記第1ロールを
経て次工程に送られ、 シート又は厚物シートを製造する場合には、前記退避可
能な位置に前記エアナイフを位置させ、前記ダイから排
出する溶融樹脂は前記タッチロールと前記第1ロール間
で挟着されながら次工程に送られることを特徴とする押
出成形装置 。
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JP08107993A JP3448078B2 (ja) | 1993-03-17 | 1993-03-17 | 押出成形装置 |
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