JP3446301B2 - 電気掃除機の吸込具 - Google Patents

電気掃除機の吸込具

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JP3446301B2
JP3446301B2 JP11820494A JP11820494A JP3446301B2 JP 3446301 B2 JP3446301 B2 JP 3446301B2 JP 11820494 A JP11820494 A JP 11820494A JP 11820494 A JP11820494 A JP 11820494A JP 3446301 B2 JP3446301 B2 JP 3446301B2
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雅弘 梶
克孝 村田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般家庭において利用
する電気掃除機の吸込具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種の電気掃除機の吸込具には、
例えば実公平4−33110号公報に記載されているも
のがあった。以下図4〜図5を用いて説明する。広口吸
込具1は吸込口2を有したブラシ保持体3と接続管4か
らなり、前記ブラシ保持体3の吸込口2側に二重壁を構
成したブラシ保持溝5を設けており、前記ブラシ保持溝
5にブラシ体6を装着し、その先端は前記吸込口2より
も前方へ突出させた構成としていた。
【0003】さらに、他の例として、実公平4−256
41号公報に記載されているものがある。以下、図6〜
図7を用いて説明する。吸込具7は、適宜の長さからな
る軟質材で形成されたパイプ8が複数個と、前記パイプ
8の吸込口9開放端部にブラシ10を植設し、前記パイ
プ8を円形台座のパイプ受け台11に設けた貫通孔12
内に挿着し、前記パイプ受け台11を下部先端部分が電
気掃除機の延長管に挿着自在のハウジング13に嵌着し
た構成としていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】第一に示す従来例のよ
うな構成では、吸込口2が大きく開口しているため、大
きな塵埃及び糸くずなどの紐状塵埃等は、容易に吸い取
ることができるが、机上及び棚上等の塵埃を除去する
際、消しごむ程度の雑貨品でも誤って吸い取ってしまう
問題があつた。
【0005】また上記問題点を解決するため第二に示す
従来例のような構成も考え出され、パイプ8先端部に植
設されたブラシ10にて細かな塵埃を掻き出し、パイプ
8を通じて吸引することができるが、前記パイプ8の開
放断面積が小さいため、比較的大きな塵埃や糸くずなど
の紐状塵埃等を吸引したとき、パイプ8内に詰まるとい
う問題があった。この問題を解決するためには、掃除の
用途により先端吸込具を交換する必要があり、交換装着
作業が大変で、また収納時には両方の吸込具を別に保管
する必要があり、より多くの保管スペ−スが必要で、掃
除機本体が大きくなる問題があつた。
【0006】本発明は、以上のような従来の課題を解決
しようとするものであって、小さな塵埃も大きな塵埃も
交換作業無しで塵埃の除去が行える電気掃除機の吸込具
を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の第1の手段は、一端に開口部を、他端に接続
管をそれぞれ設けたブラシホルダ−と、前記ブラシホル
ダ−の開口部に挿入されかつブラシを設けたハウジング
と、前記ハウジングの内壁の一部より中心方向に延設さ
れた保持体部と、前記ハウジングの内壁と保持体部の外
周との間に形成された吸込口で構成し、前記保持体部に
複数の細管体を設け、前記細管体を軟質材料で形成する
と共に、一方の端部の外壁にテ−パ−部を、前記保持体
部に前記細管体取り付け用の孔を設け、前記細管体のテ
−パ−部を有する端部をブラシホルダ−側より孔に一旦
挿入後、反対側より引張り細管体の根元部を保持体部に
係合させたものである。
【0008】第2の手段に於いては、ハウジングの内壁
と保持体部の連結部を、ブラシホルダ−の前方向に位置
させたものである。
【0009】
【作用】上記本発明の第1の手段において、ハウジング
に設けたブラシにて細かな塵埃を掻き出し、細管体を通
じて吸引することができる。また吸込通路を分割するこ
となく大きく開口しているため、大きな塵埃及び糸くず
などの紐状塵埃等が、途中で引っ掛る事なく容易に吸い
取ることができる。さらに上記構成を一体の先端吸込具
として構成しているため、小さな塵埃あるいは大きな塵
埃を掃除する場合、交換作業を行なう事なく掃除作業が
行え、かつ容易に収納できる。
【0010】また、ブラシを吸込口の周縁に設けたた
め、掃除作業を行なったとき、ブラシがその弾性によ
り、吸込具中央の吸込口に向け塵埃を掃き出すため、よ
り確実に素早く掃除が行なえるものである。
【0011】また、細管体の先端部をテ−パ−状にし、
吸込口反対側よりハウジングに挿入し、引張り圧入嵌合
させる構成としたため、細管体を所定の位置まで引張る
だけで容易にかつ確実に組み立て作業が行なえるもので
ある。
【0012】第2の手段においては、細管体保持体部と
ハウジングの連結部をブラシホルダ−の前方向に形成し
たため、掃除作業時掃除面により近接した吸込具後方に
吸込通路が連続して開口する様になり、より確実に塵埃
の吸引が行なえるものである。
【0013】
【実施例】以下、本発明の第1の手段に係わる実施例を
図1〜図3に基づいて説明する。図1〜図3において、
21は先端吸込具であり、その構成を下記に示す。22
はブラシホルダ−であり、ゴム硬度計において70゜〜
95゜の軟質材で形成しており、本実施例では、軟質塩
化ビニ−ルで形成したものを使用している。前記ブラシ
ホルダ−22の内部は中空に形成して、一端は開口した
吸込口23を設け、他端には接続管24を回転自在に接
続する接続口25を設けている。前記吸込口23の外周
部には、軟質のブラシ26を植設した環状のハウジング
27が挿入されている。前記ハウジング27の略中央部
には、軟質ポリ塩化ビニ−ルからなる細管体28を保持
する保持体部29が形成されている。前記ハウジング2
7と前記保持体部29は、一つの連結部30により連結
されており、それ以外の部分は分割される事なく、吸込
通路31として大きく開口している。
【0014】次に、この実施例の構成に於ける動作、作
用を説明する。先端吸込具21にて棚上及び机上の隅を
掃除したとき、細管体28開口より小なる塵埃は、軟質
のブラシ26によりブラシホルダ−22中央に向けて掃
き出され、前記細管体28を通じて吸引されるものであ
り、さらに前記細管体28開口より大なる塵埃を吸引す
るときには、前記ブラシ26により前記ブラシホルダ−
22中央に向けて掃き出され、吸込通路31を通じて吸
引される。このとき前記吸込通路31は分割することな
く大きく開口しているため、大きな塵埃及び髪の毛等の
紐状塵埃を吸引したとき、前記吸込通路31の途中で引
っ掛る事なく容易に吸い取ることができ、掃除作業時や
吸込具手入れ時の手間が大きく省けるものであり、さら
に前記ブラシ26及び前記細管体28は適度の長さを形
成しているので、奥にたまった塵埃を除去できるもので
ある。
【0015】また以上の構成を1個の先端吸込具21と
して構成しているため、吸引する塵埃の大きさにより先
端吸込具21を交換する必要が無く、また収納時にも2
個の先端吸込具21を別々に保管する必要もないため、
より手軽な使用が可能となるものである。
【0016】次に、図3において、細管体28の形状
が、先端部を細くしたテ−パ−状に形成されており、さ
らに根元部には抜け止めの凸部A32と挿入時位置決め
の凸部B33が形成されている。前記凸部A32と前記
凸部B33の間に、ハウジング27に延設された保持体
部29の孔34が嵌合することにより、前記細管体28
を位置決め固定する構成となっている。
【0017】次に、動作、作用を説明する。先端吸込具
21の組立時に細管体28をハウジング27に固定する
が、前記細管体28の細く形成した先端部を、前記ハウ
ジング27に形成した保持体部29の吸込口反対側より
挿入し引っ張る。このとき凸部A32が前記保持体部2
9に干渉するが、前記細管体28は軟質ポリ塩化ビニ−
ルから形成しているため、前記凸部A32は断面積が小
なる方向に変形し前記保持体部29を通過し、前記凸部
A32と前記凸部B33の間に前記保持体部29が嵌合
した位置にて圧入嵌合させる。これらの作業過程におい
ては前記細管体28を所定の位置まで引張るだけであ
り、さらに前記凸部A32、同B33により自動的に位
置決めされるため、容易かつ確実に組立が行なえるもの
である。
【0018】次に、第2の手段に係わる実施例を図2〜
図3により説明する。図2〜図3において、保持体部2
9を連結する連結部30が、ブラシホルダ−22の前方
向でハウジング27に連結されており、それ以外の部分
に於いては、吸込通路31が分割されることなく大きく
開口している。
【0019】次に、この実施例の構成に於ける動作、作
用を説明する。先端吸込具21にて掃除作業を行なった
とき、ブラシホルダ−22の後方向がより掃除面に近い
状態で使用されるが、このとき分割されることなく大き
く開口する吸込通路31がより掃除面に近接することに
なり、より確実に素早く塵埃の吸引が行なえるものであ
る。
【0020】
【発明の効果】以上の実施例からも明らかなように、本
発明によれば吸込具に設けたブラシにて細かな塵埃を掻
き出し、細管体を通じて吸引することができ、また大き
な塵埃は吸込通路を通じて吸引することができ、さらに
塵埃を吸引する吸込通路を掃除面に近接した位置に分割
することなく大きく開口したため、大きな塵埃及び糸く
ずなどの紐状塵埃等を、途中で引っ掛る事なく容易に吸
い取ることができ、さらに上記構成を一体の吸込具とし
て構成したため、一つの吸込具で大きな塵埃も小さな塵
埃も確実かつ容易に吸引が行なえるものであり、さらに
組立時に於いては、細管体を引っ張るだけで容易にかつ
確実に固定することができるため、操作性がよく、耐久
性のある、使い勝手のよい、組立の容易な電気掃除機の
吸込具を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す電気掃除機の吸込具の
側面図
【図2】同吸込具の平面図
【図3】図2のA−A断面図
【図4】従来例を示す電気掃除機の吸込具の斜視図
【図5】同先端吸込具の断面図
【図6】他の従来例を示す電気掃除機の吸込具の斜視図
【図7】同吸込具の断面図
【符号の説明】
21 先端吸込具 22 ブラシホルダ− 23 吸込口 24 接続管 26 ブラシ 27 ハウジング 28 細管体 29 保持体部 30 連結部 31 吸込通路 34 孔
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47L 9/04 A47L 9/02 A47L 9/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端に開口部を、他端に接続管をそれぞ
    れ設けたブラシホルダ−と、前記ブラシホルダ−の開口
    部に挿入されかつブラシを設けたハウジングと、前記ハ
    ウジングの内壁の一部より中心方向に延設された保持体
    部と、前記ハウジングの内壁と保持体部の外周との間に
    形成された吸込口で構成し、前記保持体部に複数の細管
    体を設け、前記細管体を軟質材料で形成すると共に、一
    方の端部の外壁にテ−パ−部を、前記保持体部に前記細
    管体取り付け用の孔を設け、前記細管体のテ−パ−部を
    有する端部をブラシホルダ−側より孔に一旦挿入後、反
    対側より引張り細管体の根元部を保持体部に係合させ
    電気掃除機の吸込具。
  2. 【請求項2】 ハウジングの内壁と保持体部の連結部
    を、ブラシホルダ−の前方向に位置させた請求項1記
    の電気掃除機の吸込具。
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