JP3445682B2 - 避雷器及びアークホーン - Google Patents

避雷器及びアークホーン

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JP3445682B2
JP3445682B2 JP06648095A JP6648095A JP3445682B2 JP 3445682 B2 JP3445682 B2 JP 3445682B2 JP 06648095 A JP06648095 A JP 06648095A JP 6648095 A JP6648095 A JP 6648095A JP 3445682 B2 JP3445682 B2 JP 3445682B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明は、送電線に対して、雷
撃による雷サージ電流が流れた時に、その電流を速やか
に大地に放電し、その後の続流を遮断するバリスタを備
えた碍子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】 従来、この種の碍子としては、例え
ば、図15に示す有機モールド型避雷碍子102があ
る。強化繊維プラスチック(FRP)よりなる絶縁ロッ
ド104内部には、酸化亜鉛を主材とする円柱状のバリ
スタ105が多数個直列に積層接合されている。絶縁ロ
ッド104の両端部の端子金具106,107がバリス
タ105に接続されている。前記絶縁ロッド104の外
周面及び絶縁ロッド104とバリスタ105との間には
シリコーンゴム等よりなる絶縁ゴム110がモールドさ
れている。
【0003】送電線(図示せず)に雷サージの電流が印
加されると、その電流は送電線を支持する支持碍子(図
示せず)の放電電極から前記有機モールド型避雷碍子1
02の放電電極103側にフラッシオーバし、電極金具
109から端子金具107、バリスタ105を経て端子
金具106より取付アダプタ101及び鉄塔(図示せ
ず)を経て大地へ放電される。設計値以上の雷サージ電
流が印加された場合、絶縁ロッド104内には高圧ガス
が発生する。そして、そのガスは絶縁ロッド104の複
数箇所に形成された放圧用孔111から抜け出て絶縁ゴ
ム110を突き破り、外部に放出される。
【0004】また、上記有機モールド型避雷碍子102
とは異なるタイプの碍子として、図16に示す懸垂型避
雷碍子121がある。磁器製の碍子本体122に形成さ
れた笠部123内にはバリスタ124が配置されてい
る。この構成を詳述すると、バリスタ124は積層状態
で笠部123に形成した収納室123aに配置され、そ
の上下からスプリング125及び内部電極126,12
7により挟持されている。前記上側の電極132とキャ
ップ金具128とはリード線129により電気的に接続
され、下側の電極133とピン金具130とがリード線
131により電気的に接続されている。
【0005】そして、雷サージ電流は最下端の懸垂型避
雷碍子121のピン金具130に流れ、リード線131
から電極133、スプリング125、内部電極127を
介してバリスタ124を通過し、内部電極126、スプ
リング125、電極132、リード線129からキャッ
プ金具128に至る。そして、その電流はキャップ金具
128から直上の懸垂型避雷碍子121のピン金具13
0へ流れ、以下同様にして各懸垂型碍子121に順次流
れ、最終的に鉄塔から大地へ放電される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、図1
5に示す有機モールド型避雷碍子102では、絶縁ロッ
ド104内にバリスタ105を収容することから、絶縁
ロッド104の直径が太くなって絶縁ロッド104にモ
ールドされる絶縁ゴム110のモールド量が多くなり、
碍子102全体が重くなるという問題がある。また、絶
縁ロッド104には複数箇所に放圧用孔111を形成す
るため、その孔111を形成するための工程が別途必要
となる。
【0007】一方、図16に示す懸垂型碍子121で
は、笠部123に収容室123aを形成して、その内部
にバリスタ124を配置しているため、笠部123の直
径及び高さが大きくなって碍子121が重くなるという
問題がある。また、両碍子102,121では、積層状
態にあるバリスタ105,124を確実に接触させるた
めに、スプリング108,125等の付勢部材を使用し
ていたため、部品点数が増加し、その組付工程も必要で
あるという問題がある。
【0008】さらに、両碍子102,121は電圧階級
や汚染度の異なる設置地域等の相違に対応して、笠径や
全長の異なる複数種の碍子を用意しなければならず、コ
スト面での問題があった。しかも、鉄塔の支持アームと
送電線との距離は予め決められていて、全体長を一定範
囲内に収める必要があり、装柱が困難になる場合もあ
る。さらに、既設線路に適用する場合は、作業が複雑で
時間がかかるという問題があった。
【0009】本発明は上記問題点を解消するためになさ
れたものであって、その目的は構造の簡素化及び軽量化
を図ることができるとともに、いずれの電圧階級や設置
地域にも対応可能な避雷器及びアークホーンを提供する
ことにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明においては、バリスタを備
えた避雷器において、前記バリスタとして可撓性を有す
るシート状のバリスタを用い、そのバリスタを絶縁ロッ
ドに巻付けるとともに、バリスタを介して絶縁ロッドの
両端の端子に接続し、弾性絶縁材にて絶縁ロッド及びバ
リスタ表面を被覆したことをその要旨とする。
【0011】請求項2に記載の発明においては、バリス
タを備えた避雷器において、前記バリスタとして可撓性
を有するシート状のバリスタを用い、そのバリスタを磁
器製の笠部の表面に沿って装着し、そのバリスタの両端
に端子をそれぞれ接続したことをその要旨とする。
【0012】請求項3に記載の発明においては、前記バ
リスタを複数枚重ね合わせていることをその要旨とす
る。請求項4に記載の発明においては、前記バリスタを
接着剤で笠部の表面に装着したことをその要旨とする。
【0013】請求項5に記載の発明においては、前記バ
リスタの表面を絶縁材でコーティングしたことをその要
旨とする。請求項6に記載の発明においては、バリスタ
を備えた避雷器において、前記バリスタは樹脂状有機材
から構成され、そのバリスタを有機モールド材よりなる
笠部内に一体成形するとともに、該バリスタを介して絶
縁ロッドの両端の端子を接続し、前記有機モールド材に
て絶縁ロッドを被覆したことをその要旨とする。
【0014】請求項7に記載の発明においては、バリス
タを備えた避雷器において、前記バリスタは樹脂状有機
材から構成され、そのバリスタを中空状に形成された絶
縁ロッドの空洞部に充填するとともに、該バリスタを介
して絶縁ロッドの両端の端子を接続し、弾性絶縁材にて
絶縁ロッドを被覆したことをその要旨とする。請求項8
に記載の発明においては、前記バリスタは棒状に形成さ
れたことをその要旨とする。
【0015】請求項9に記載の発明においては、前記バ
リスタは耐熱絶縁性繊維を混入していることをその要旨
とする。請求項10に記載の発明においては、前記バリ
スタと弾性絶縁材との間には絶縁材料からなる保護部材
が介在されていることをその要旨とする。
【0016】請求項11に記載に発明においては、前記
保護部材は筒体からなり、同筒体内にバリスタが収容さ
れていることをその要旨とする。請求項12に記載の発
明においては、前記筒体の外周面には放圧用孔が形成さ
れていることをその要旨とする。
【0017】請求項13に記載の発明においては、前記
保護部材は耐熱絶縁性繊維からなることをその要旨とす
る。請求項14に記載の発明においては、請求項1、請
求項3、請求項7〜請求項13のいずれかに記載の避雷
器をアークホーンの先端に備えたことをその要旨とす
る。
【0018】
【作用】 請求項1に記載の発明では、バリスタは雷サ
ージ電流を大地に放電させ、その後の続流を遮断する。
バリスタは可撓性のシート状のものを使用して絶縁ロッ
ドに巻き付けていることから、絶縁ロッドはその内部に
バリスタを積層収容する必要がない。その結果、本発明
では絶縁ロッドの太さを細くすることができ、延いては
避雷器の小型、軽量化を図ることができる。また、バリ
スタと端子金具との間の導通を確保するスプリングを必
要としないので、部品点数が減少して構造が簡素化され
る。
【0019】請求項2に記載の発明では、バリスタは笠
部の表面に装着されているので、バリスタを収容するた
めの収容室が不要となり、笠部の直径を小さく、かつ軽
くすることが可能となる。
【0020】請求項3に記載の発明では、請求項1又は
請求項2に記載の発明の作用に加え、前記バリスタの重
ね合わ枚数を適宜変更することで、簡単にバリスタの特
性を変更することが可能となる。
【0021】請求項4に記載の発明では、請求項2に記
載の発明の作用に加え、バリスタは接着剤で笠部の表面
に装着されているので、笠部に対するズレが防止される
とともに、取付作業が容易となる。
【0022】請求項5に記載の発明では、請求項2〜請
求項4のいずれかに記載の発明の作用に加え、バリスタ
の表面は絶縁材でコーティングされていることから、バ
リスタの汚染及び劣化等を防止できる。
【0023】請求項6に記載の発明では、バリスタは樹
脂状有機材を基材とすることから、有機モールド材より
なる笠部とバリスタとの一体成形が可能となり、製造工
程が簡略化される。また、樹脂状有機材を基材とするバ
リスタは、酸化亜鉛を基材とするバリスタの比重よりも
大幅に比重が低いことから、避雷器の軽量化が図られ
る。
【0024】請求項に記載の発明では、バリスタは樹
脂状有機材を基材としていることから、成形により容易
に棒状に形成できる。また、バリスタは棒状であること
から、1本のバリスタとして使用できる。これにより、
避雷器の構成が簡素化される。また、樹脂状有機材を基
材とするバリスタは、酸化亜鉛を基材とするバリスタの
比重よりも大幅に比重が低いことから、避雷器の軽量化
が図られる。
【0025】請求項に記載の発明では、バリスタは樹
脂状有機材を基材としていることから、成形により所定
形状に形成することができるとともに、長尺化が可能と
なって、1本のバリスタとして絶縁ロッドの空洞部に充
填することが可能となる。また、樹脂状有機材を基材と
するバリスタは、酸化亜鉛を基材とするバリスタの比重
よりも大幅に比重が低いことから、避雷器の軽量化が図
られる。
【0026】請求項9に記載の発明では、請求項1〜請
求項8のいずれかに記載の発明の作用に加え、バリスタ
に混入された耐熱絶縁性繊維により、バリスタの粒子が
結合される。これにより、高圧ガスが発生してバリスタ
が蒸発飛散する際、バリスタの飛散力が抑制される。ま
た、耐熱絶縁性繊維は耐熱性も有していることから、バ
リスタの蒸発飛散時に発生する熱に影響されない。
【0027】請求項10に記載の発明では、請求項1、
請求項3、請求項7のいずれかに記載の発明の作用に加
え、保護部材によりバリスタが蒸発飛散する際の衝撃が
緩和される。
【0028】請求項11に記載の発明では、請求項10
に記載の発明の作用に加え、筒体によりバリスタの蒸発
飛散時の衝撃が確実に緩和される。請求項12に記載の
発明では、請求項11に記載の発明の作用に加え、バリ
スタが蒸発飛散する際に発生する高圧ガスは放圧用孔か
ら筒体の外に放出される。
【0029】請求項13に記載の発明では、請求項10
に記載の発明の作用に加え、耐熱絶縁性繊維によりバリ
スタの蒸発飛散時の衝撃が緩和される。また、耐熱絶縁
性繊維間には細かい隙間が多数形成されることから、放
圧用孔を別途設ける必要がない。
【0030】請求項14に記載の発明では、各アークホ
ーンの先端には避雷器が装着されていることから、上下
のアークホーン間に鳥等が接触しても、両アークホーン
間の短絡が防止される。しかも、避雷器は軽量であるた
め、アークホーンが所定の位置から傾いたり、移動した
りすることがない。さらに、アークホーンの交換のみで
避雷機能が発揮でき、取付作業が極めて容易である。
【0031】
【実施例】 (第1実施例) 以下、本発明を有機モー
ルド型避雷碍子に具体化した第1実施例を図1及び図2
に基づいて説明する。図1に示すように、鉄塔1の支持
アーム2には送電線3を支持するための支持碍子4が垂
下固定されている。支持碍子4の下端部に接合した電極
金具5には課電側の放電電極6が取着され、後述する接
地側の放電電極7と所定の気中放電間隙Gをもって対向
している。前記支持アーム2の先端には、取付アダプタ
9を介して避雷器としての有機モールド型避雷碍子10
が固定されている。
【0032】次に前記有機モールド型避雷碍子10につ
いて詳述する。図2に示すように、FRP製の絶縁ロッ
ド12の外周面には、バリスタ13が螺旋状に巻付け固
定されている。前記バリスタ13は可撓性のシート状に
形成されている。本実施例で使用するバリスタ13は既
製品であるLevinton社製のPolyvar (登録商標)を使用
している。このPolyvar は導体材料、半導体材料、絶縁
材料及びそれらを結合する結合材料から構成されてい
る。導体材料としては、炭化チタン、炭化タンタル、炭
化タングステン、炭化コロンビウム、炭化ジルコニウム
等が使用されている。また、半導体材料としては、炭化
シリコン、炭化ベリリウム、酸化亜鉛等が使用されてい
る。また、絶縁材料としては、燻蒸二酸化シリコン、カ
オリン、硫化カルシウム等が使用されている。これら導
体材料、半導体材料及び絶縁材料を結合する結合材料と
してはエポキシを含む熱硬化性ポリマーやゴム等が使用
されている。そして、Polyvar は各材料が所定の重量配
合で組成され、可撓性のシート状のバリスタ13として
形成されている。そして、このバリスタ13の比重は、
上記従来技術で使用されている通常のバリスタの比重よ
りも大幅に低い(従来のバリスタの比重5.0以上、本
実施例のバリスタ13の比重2〜3)。
【0033】本実施例では肉厚が5mmのバリスタ13
を10枚重ねている。すなわち、バリスタ13を10枚
重ねることで、本実施例における所望の特性を得ること
ができる。
【0034】前記絶縁ロッド12の両端には、端子とし
ての電極金具14及び電極金具15が嵌合されている。
電極金具14と電極金具15とは、バリスタ13を介し
て電気的に接続されている。前記絶縁ロッド12、バリ
スタ13、電極金具14及びフランジ金具11の外周は
シリコーンゴム等からなる絶縁ゴム17によりモールド
されている。そして、絶縁ゴム17には笠部18が一体
形成されている。
【0035】次に、前記有機モールド型避雷碍子10の
製造方法を簡単に説明する。まず、所定長さに切断した
バリスタ13を絶縁ロッド12に螺旋状に10枚重ねて
巻き付ける。次に絶縁ロッド12両端に電極金具14及
び課電側の電極金具15を嵌め込んだ後、両電極金具1
4,15をかしめ圧着する。次に、絶縁ロッド12、バ
リスタ13、電極金具14,15の外周面に絶縁ゴム1
7をモールドする。以上のようにして有機モールド型避
雷碍子10が製造される。
【0036】上記のように構成された有機モールド型避
雷碍子10によれば、送電線3に流れる雷サージ電流は
支持碍子4の放電電極6から有機モールド型避雷碍子1
0の放電電極7側にフラッシオーバする。そして、その
電流は電極金具15からバリスタ13を流れて電極金具
14より取付けアダプタ9及び支持アーム2を経て大地
へ放電される。その後の続流はバリスタ13により遮断
される。設計値以上の雷サージ電流が印加されると、バ
リスタ13の沿面で閃絡し、バリスタ13の周囲に高圧
ガスが発生すると、そのガスは絶縁ゴム17の薄肉部
(例えば、図2においてA部)を破って外部に放出され
る。
【0037】上記のように、本実施例では、設計値以上
の雷サージ電流によって発生する高圧ガスを絶縁ゴム1
7の薄肉部から逃がすことができる。これにより、本実
施例では絶縁ロッド12に放圧用孔を形成する必要がな
い。また、本実施例では、バリスタ13を絶縁ロッド1
2に巻き付けたことにより、絶縁ロッド12の太さを従
来よりも大幅に細くすることができる。すなわち、絶縁
ロッド12の太さは、所定の曲げ強度を保持できる程度
の太さでよいことから、内部にブロック状のバリスタを
設けた従来のものとは異なり、絶縁ロッドが太くなるこ
とはなく、有機モールド型避雷碍子10の小型、軽量化
を図ることができる。
【0038】また、本実施例では、バリスタ13を絶縁
ロッド12の外周に巻き付けたことにより、従来とは異
なり、バリスタ13と電極金具14,15との間の導通
を確保するスプリングは必要がなく、構造を大幅に簡素
化できる。
【0039】さらに、本実施例では、電圧階級や設置地
域等が相違する場合でも、バリスタ13の重ね合わせ枚
数や幅を変えることにより、バリスタ13の特性を容易
に変えることができる。従って、本実施例では、従来の
ように外径や長さの異なる有機モールド型避雷碍子を複
数種類用意する必要がなく、大幅にコストの低減を図る
ことができる。
【0040】また、上記のように、バリスタ13の重ね
合わせ枚数を変えるのみで、異なる電圧階級に対処でき
るため、碍子の全長を略一定にでき、既設の送電鉄塔に
容易に組み込むことができる。
【0041】(第2実施例) 次に、本発明の避雷器を
懸垂型避雷碍子に具体化した第2実施例を図3及び図4
に基づいて説明する。図3に示すように、磁器製の碍子
本体21には複数のひだ部23を有する笠部22と、笠
部22の中央上部に形成された有蓋円筒状の頭部24と
が形成されている。頭部24の外周にはセメント25に
よりキャップ金具26が取付固定されている。キャップ
金具26には嵌合凹部27が形成され、この嵌合凹部2
7には直上の他の碍子のピン金具28が係合するように
なっている。ピン金具28の上部は前記頭部24の内部
にセメント25により固定され、下端は直下の他の碍子
におけるキャップ金具26の嵌合凹部27に係合され
る。このようにして、複数の碍子が直列に連結される。
【0042】図3及び図4に示すように、前記ひだ部2
3を含む笠部22には上記第1実施例にて詳述した可撓
性を有するシート状のバリスタ29が+字状をなすよう
に4枚貼付されている。バリスタ29の一端は前記キャ
ップ金具26に、他端はピン金具28に接続されて、キ
ャップ金具26とピン金具28とはバリスタ29を介し
て電気的に接続されている。バリスタ29の表面は絶縁
ゴム30によりコーティングされている。
【0043】次に、上記懸垂型避雷碍子の製造方法を簡
単に説明する。まず、バリスタ29を所定長さに切断
し、そのバリスタ29に接着材を塗布する。そして、バ
リスタ29の両端部をキャップ金具26及びピン金具2
8にそれぞれ接触させた状態で、バリスタ29を笠部2
2に貼付する。次いで、バリスタ29を覆うように絶縁
ゴム30をモールドする。このようにして上記懸垂碍子
が製造される。
【0044】次に本実施例の作用について説明する。本
実施例の懸垂型避雷碍子は鉄塔(図示せず)の支持アー
ム(図示せず)に多数直列に連結して吊下され、最下端
の碍子に送電線(図示せず)を吊下して使用される。
【0045】送電線に雷サージ電流が流れると、その電
流は最下端の碍子のピン金具28へ流れ、同ピン金具2
8からバリスタ29を経てキャップ金具26に至る。そ
して、そのキャップ金具26に連結している直上の碍子
のピン金具28に流れる。以下同様にして複数連の碍子
に順次流れて、鉄塔から大地に放電され、続流は遮断さ
れる。このとき、バリスタ29に設計値以上の雷サージ
の電圧が印加されると、バリスタ29に高圧ガスが発生
し、バリスタ29は蒸発飛散する。すなわち、本実施例
ではバリスタ29を通常時にはギャップレス装置として
使用することができ、異常時にはギャップ付き装置とし
て使用することができる。
【0046】上記のように、本実施例では、シート状の
バリスタ29を碍子本体21の表面に貼付し、その両端
をキャップ金具26及びピン金具28に接続するだけで
避雷機能を有する懸垂碍子となる。このように、本実施
例では、バリスタを収容するための収容室が不要とな
り、碍子本体内にバリスタを内蔵していた従来のものよ
りも大幅に碍子本体21を小型、軽量化できるととも
に、部品点数を減少できる。
【0047】しかも、各種電圧階級や汚染度合いに対処
するためには、バリスタ29の重ね合わせ枚数や幅など
を変更すればよく、碍子の連結個数を変える必要がな
い。従って、既設の送電鉄塔に容易に組み込むことがで
きる。また、本実施例では、バリスタ29を絶縁ゴム3
0によりモールドしていることから、バリスタ29の劣
化及び汚染を防止することができる。
【0048】(第3実施例) 以下、本発明を具体化し
た第3実施例を図5に基づいて説明する。図5に示すよ
うに、鉄塔の支持アーム31には吊下金具32が連結さ
れている。吊下金具32には連結金具33、上部ホーン
取付金具33a及びボールクレビス33bを介して懸垂
碍子34が複数個直列に連結吊下されている。最下端の
懸垂碍子34にはソケットクレビス35を介して下部ホ
ーン取付金具36が連結され、この取付金具36には下
側アークホーン37が取付固定されている。そして、取
付金具36には連結リンク38を介して送電線39を支
持する電線クランプ40が支持されている。上部ホーン
取付金具33aには前記下部のアークホーン37と対向
するアークホーン43が固定されている。前記各アーク
ホーン37,43の先端には避雷器としての避雷鳥器4
4が取付固定されている。
【0049】前記避雷鳥器44を構成するFRP製の絶
縁ロッド45の外周には上記第1及び第2実施例にて使
用したバリスタよりも幅狭のシート状のバリスタ46が
螺旋状に巻き付けられている。そして、各絶縁ロッド4
5の先端側には電極金具47が嵌合され、同電極金具4
7にはバリスタ46の端部が接触している。また、各絶
縁ロッド45の基端側にはアークホーン37,43の先
端に固定され、同アークホーン37,43にバリスタ4
6の端部が接続されている。従って、各電極金具47と
各アークホーン37,43との間はバリスタ46を介し
て電気的に接続されている。前記バリスタ46、電極金
具47の一部及びアークホーン37,43の一部が笠部
48を有する絶縁ゴム49によりモールドされている。
【0050】次に本実施例の作用について説明する。送
電線39に雷サージ電流が侵入すると、その電流は連結
リンク38、下部ホーン取付金具36及び下側アークホ
ーン37からフラッシオーバーして、上側アークホーン
43に流れる。そして、上側アークホーン43から上部
ホーン取付金具33aを経て吊下金具32を通過し、支
持アーム31に流れ、大地に放電され、続流は遮断され
る。
【0051】上記のように、本実施例では、通常時は絶
縁体である避雷鳥器44をアークホーン37,43に取
り付けたことにより、鳥が上下のアークホーン37,
先端、すなわち上下の避雷鳥器44間を接続しても、
両者間は短絡しない。
【0052】また、本実施例では、前記避雷鳥器44を
有するアークホーンを通常のアークホーン37,43
簡単に交換することができて、碍子に変更を加える必要
がなく、コストの面で優れている。また、前記避雷鳥器
44の使用しているバリスタ46は従来よりも比重が大
幅に低いことから、アークホーン37,43に取り付け
ても、避雷鳥器44の重さでアークホーン37,43
傾いたり、移動したりするおそれがない。
【0053】(第4実施例) 次に、本発明を有機モー
ルド型避雷碍子に具体化した第4実施例を図6に基づい
て説明する。なお、本実施例においては、上記第1実施
例と略同じ構成であることから説明の便宜上、同じ部材
についてはその詳細な説明は省略するとともに、同一部
材番号を付して説明する。
【0054】バリスタ13を巻き付けた絶縁ロッド12
は、補強部材としてのFRP製の絶縁パイプ71内に挿
通されている。この絶縁パイプ71の外周面には放圧用
孔72が複数貫通形成されている。
【0055】このように形成された有機モールド型避雷
碍子によれば、上記第1実施例と同様の効果を得ること
ができる。また、設計値以上の雷サージ電流が印加さ
れ、バリスタ13の周囲に高圧ガスが発生してバリスタ
13が蒸発飛散する際には、絶縁パイプ71によりその
衝撃を緩和できる。また、高圧ガスは絶縁パイプ71の
放圧用孔72から放出されることから、さらに蒸発飛散
時の衝撃を緩和できる。
【0056】(第5実施例) 次に、本発明を懸垂型避
雷碍子に具体化した第5実施例を図7に基づいて説明す
る。磁器製の碍子本体75に形成された笠部76にはバ
リスタ収容室77が形成されている。同バリスタ収容室
77には、前記各実施例で使用したシート状のバリスタ
と同材質のバリスタ78が巻き付けられたFRP製の絶
縁ロッド79が収容されている。前記バリスタ収容室7
7は閉栓端子としての電極80,81により閉栓されて
いる。上下の電極80,81はバリスタ78を介して電
気的に接続されている。上側の電極80と碍子本体75
の頭部75aに装着されたキャップ金具82とはリード
線83により電気的に接続されている。また、下側の電
極81と碍子本体75の下部に突設されたピン金具84
とはリード線85により電気的に接続されている。
【0057】雷サージ電流は最下端の懸垂型避雷碍子の
ピン金具84に流れ、リード線85から電極81を介し
てバリスタ78を通過し、電極80、リード線83から
キャップ金具82に至る。そして、その電流はキャップ
金具82から直上の懸垂型避雷碍子のピン金具84へ流
れ、以下同様にして各懸垂型碍子に順次流れ、最終的に
鉄塔から大地へ放電される。
【0058】本実施例では、上記のようにシート状のバ
リスタ78を絶縁ロッド79に巻付け、その絶縁ロッド
79を碍子本体75のバリスタ収容室77に収容し、バ
リスタ78の両端に電極80,81を接触させた。これ
により、本実施例では多数のバリスタを積層して使用す
る従来技術の懸垂型避雷碍子とは異なり、バリスタ同士
及びバリスタと電極とを確実に接触させるためのスプリ
ング等の付勢部材を必要となしない。その結果、部品点
数を減少でき、組付工程の簡略化及び懸垂型避雷碍子の
軽量化を図ることができる。
【0059】なお、本発明は次のように構成することも
できる。 (1) 長幹碍子に本発明を具体化すること。つまり、
長幹碍子の表面にバリスタを貼付すること。
【0060】(2) 上記第1実施例において、バリス
タ13の重ね合わせ枚数を適宜変更すること。 (3) 上記第2実施例において、バリスタ29の貼付
位置及び貼付枚数を適宜変更すること。
【0061】(4)上記第2実施例において、接着材を
使用せずに、絶縁ゴム30のみでバリスタ29を碍子本
体22に固定すること。 (5)上記第1実施例及び第3実施例において、バリス
1346を絶縁ロッド12,45が露出しないよう
に、隙間なく巻き付けること。
【0062】(6) 上記第2実施例において、本発明
の避雷碍子と通常碍子とを組み合わせてギャップ式避雷
装置として使用すること。 (7) 図8に示すように、絶縁ロッド50を中空状に
形成し、その中空部50aに上記各実施例で使用したバ
リスタと同材質のバリスタ51を充填して具体化するこ
と。すなわち、バリスタ51は樹脂状有機材を基材とし
ていることから、成形により所定形状に容易に形成する
ことができるとともに、長尺化が可能となって、1本の
バリスタとして絶縁ロッド50の中空部50aに充填で
きる。その結果、バリスタ51と端子金具52との間の
導通を確保するスプリングを必要としないので、部品点
数が減少して構造を簡素化できる。
【0063】(8)図9に示すように、上記各実施例で
使用したバリスタと同材質のバリスタ53を、有機モー
ルド材よりなる笠部54内に一体成形し、バリスタ53
の端部を端子金具52に接触させる。すなわち、バリス
53は樹脂状有機材を基材としていることから、笠部
54と一体成形することができ、延いては上記各実施例
の効果に加え、製造工程を簡略化することができる。
【0064】(9) 上記第3実施例において、図10
に示すように、片側のみ適用し、他方のアークホーン4
3の間隔G1を避雷鳥器44が装着されている側のアー
クホーン43,37の間隔G2より長くすること。
【0065】(10) 上記(9)の実施例において、
図11に示すように、避雷鳥器44が装着されていない
側のアークホーン43,37の先端部をそれぞれゴム9
0,91で被覆すること。また、課電側のアークホーン
37に被覆したゴム91には水抜き用孔91bを設けて
具体化すること。
【0066】(11) 上記第4実施例では、保護部材
としてFRP製の絶縁パイプ71を使用し、高圧ガス発
生時のバリスタ13が蒸発飛散する際の衝撃を緩和する
ように構成した。これに対し、図12に示すように、バ
リスタ13の外周面(絶縁ロッド12の外周も含む)に
保護部材としてのガラス繊維81を巻付け、その外周を
絶縁ゴム17によりモールドして有機モールド型避雷碍
子を構成してもよい。
【0067】この構成によれば、高圧ガス発生時にバリ
スタ13が蒸発飛散する際の衝撃はガラス繊維81によ
り緩和される。また、このように構成した際には、放圧
用孔を形成する必要がない。すなわち、ガラス繊維81
をバリスタ13に巻き付けることにより、ガラス繊維9
5間には細かい間隙が多数形成される。この間隙から高
圧ガスを放出することができる。
【0068】また、前記保護部材としてのガラス繊維8
1に代えて、他の耐熱絶縁性繊維(例えば、アルミナや
シリカを主成分とする無機繊維やジルコニアを主成分と
する無機繊維、また、テフロンやポリアミド、ポリイミ
ド、フッ素樹脂等からなる有機繊維)から保護部材を構
成しても本実施例と同様の効果を得ることができる。
【0069】(12) 上記第5実施例では、碍子本体
75に形成されたバリスタ収容室77にバリスタ78を
巻き付けた絶縁ロッド79を収容して具体化した。この
構成に対し、図13に示すように、バリスタ収容室77
に上記各実施例で使用したバリスタと同材質のバリスタ
96を充填して棒状にする。そして、バリスタ96の両
端にリード線83,85と接続された電極97,98を
接触させる。
【0070】このように構成した際には、絶縁ロッドへ
のバリスタの巻付けを必要としないことから、製造工程
及び組付工程を簡略化できる。また、バリスタ収容室7
7に既に外部で棒状に成形されたバリスタを収容して上
記のような懸垂型避雷碍子を構成しても本実施例と同様
の効果を得ることができる。
【0071】(13) 図14(a)に示すように、耐
熱絶縁性繊維としてのガラス繊維99をシート状のバリ
スタ13に混入したり、図14(b)の棒状のバリスタ
100にガラス繊維99を混入して具体化してもよい。
【0072】この構成によれば、上記第4実施例及び
(11)の別実施例のように、バリスタとは別体の絶縁
パイプ71やガラス繊維95の保護部材を設けることな
く、バリスタ13,100の蒸発飛散時の衝撃を緩和す
ることができる。なぜならば、バリスタ13,100に
混入されたガラス繊維により、バリスタ13,100の
粒子が結合されているので、高圧ガスが発生してバリス
タ13,100が蒸発飛散する際、バリスタ13,10
0の飛散力が抑制される。これにより、蒸発飛散時の衝
撃を緩和することができる。
【0073】
【発明の効果】 以上詳述したように、請求項1に記載
の発明によれば、バリスタは可撓性のシート状のものを
使用して絶縁ロッドに巻き付けていることから、絶縁ロ
ッドはその内部にバリスタを積層収容する必要がない。
その結果、本発明では絶縁ロッドの太さを細くすること
ができ、延いては避雷器の小型、軽量化を図ることがで
きる。また、バリスタと端子金具との間の導通を確保す
るスプリングを必要としないので、部品点数が減少して
構造を簡素化できる。
【0074】請求項2に記載の発明によれば、バリスタ
は笠部の表面に装着されているので、バリスタを収容す
るための収容室が不要となって、笠部の直径を小さくす
ることができ、避雷器の小型、軽量化を図ることができ
る。また、バリスタをスプリングで付勢する必要がない
ので、部品点数の減少及び組付工程を簡略化できる。
【0075】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
又は請求項2に記載の発明の効果に加え、前記バリスタ
の重ね合わ枚数を適宜変更することで、簡単にバリスタ
の特性を変更することができる。
【0076】請求項4に記載の発明によれば、請求項2
に記載の発明の効果に加え、バリスタは接着剤で笠部の
表面に装着されているので、笠部に対するズレを防止す
ることができる。
【0077】請求項5に記載の発明によれば、請求項2
〜請求項4のいずれかに記載の発明の効果に加え、バリ
スタの表面は絶縁材でコーティングされていることか
ら、バリスタの汚染及び劣化等を防止できる。
【0078】請求項6に記載の発明によれば、バリスタ
は樹脂状有機材を基材とすることから、有機モールド材
よりなる笠部とバリスタとの一体成形が可能となり、製
造工程を簡略化できる。また、樹脂状有機材を基材とす
るバリスタは、酸化亜鉛を基材とするバリスタの比重よ
りも大幅に比重が低いことから、避雷器の軽量化を図る
ことができる。
【0079】請求項7及び請求項8に記載の発明によれ
ば、バリスタは樹脂状有機材を基材としていることか
ら、成形により所定形状に形成することができるととも
に、長尺化が可能となって、1本のバリスタとして絶縁
ロッドの空洞部に充填することができる。その結果、バ
リスタと端子金具との間の導通を確保するスプリング等
を必要としないので、部品点数が減少して構造を簡素化
できる。また、樹脂状有機材を基材とするバリスタは、
酸化亜鉛を基材とするバリスタの比重よりも大幅に比重
が低いことから、避雷器の軽量化を図ることができる。
【0080】請求項9に記載の発明によれば、請求項1
〜請求項8のいずれかに記載の発明の効果に加え、バリ
スタの蒸発飛散時の飛散力を抑制できる。また、耐熱絶
縁性繊維は耐熱性も有していることから、バリスタの蒸
発飛散時に発生する熱に影響されこともない。
【0081】請求項10に記載の発明によれば、請求項
1、請求項3、請求項7のいずれかに記載の発明の効果
に加え、バリスタの蒸発飛散時の衝撃を緩和することが
できる。
【0082】請求項11に記載の発明によれば、請求項
10に記載の発明の効果に加え、筒体によりバリスタの
蒸発飛散時の衝撃を確実に緩和できる。請求項12に記
載の発明によれば、請求項11に記載の発明の作用に加
え、バリスタが蒸発飛散する際に発生する高圧ガスを放
圧用孔から筒体の外に放出できるので、よりバリスタが
蒸発飛散する際の衝撃を緩和できる。
【0083】請求項13に記載の発明によれば、請求項
10に記載の発明の効果に加え、耐熱絶縁性繊維により
バリスタの蒸発飛散時の衝撃を緩和できる。また、耐熱
絶縁性繊維は細かい隙間を多数有していることから、放
圧用孔を別途設けることなくバリスタが蒸発飛散する際
に発生する高圧ガスを外部に放出することができる。
【0084】請求項14に記載の発明によれば、によれ
ば、各アークホーンの先端には避雷器が装着されている
ことから、上下のアークホーン間に鳥等が接触しても、
両アークホーン間の短絡を防止できる。しかも、避雷器
は軽量であるため、アークホーンが所定の位置から傾い
たり、移動したりするのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を具体化した第1実施例の避雷装置の
正面図。
【図2】 第1実施例におけるモールド型避雷碍子の正
断面図。
【図3】 第2実施例における懸垂碍子の正断面図。
【図4】 第2実施例における懸垂碍子の平面図。
【図5】 第3実施例におけるアークホーンを有する懸
垂碍子の正面図。
【図6】 第4実施例におけるモールド型避雷碍子の正
断面図。
【図7】 第5実施例における懸垂型避雷碍子の部分正
断面図。
【図8】 別の実施例におけるモールド型避雷碍子の正
断面図。
【図9】 図8とは異なるモールド型避雷碍子の正断面
図。
【図10】 第3実施例の別例のアークホーンを有する
懸垂碍子の正面図。
【図11】 第3実施例の別例のアークホーンを有する
懸垂碍子の正面図。
【図12】 第1実施例の別例のモールド型避雷碍子の
正断面図。
【図13】 別例における懸垂型避雷碍子の部分正断面
図。
【図14】 別例におけるモールド型避雷碍子の部分正
断面図。
【図15】 従来技術におけるモールド型避雷碍子の正
断面図。
【図16】 従来技術における懸垂型避雷碍子の部分正
断面図。
【符号の説明】
13,46,53,59,78…バリスタ、10…避雷
器としての有機モールド型避雷碍子、12,79…絶縁
ロッド、14,15…端子としての電極金具、17…弾
性絶縁材としての絶縁ゴム、26…端子としてのキャッ
プ金具、28…端子としてのピン金具、30…絶縁材と
しての絶縁ゴム、37,43…アークホーン、50a…
空洞部しての中空部、54…笠部、71…保護部材及び
筒体としての絶縁パイプ、72…放圧用孔、75…絶縁
体としての碍子本体、77…空洞部としてのバリスタ収
容室、81…保護部材及び耐熱絶縁性繊維としてのガラ
ス繊維。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01B 17/42 H01C 7/12 H01T 1/16 H01T 4/14

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バリスタを備えた避雷器において、前記
    バリスタとして可撓性を有するシート状のバリスタを用
    い、そのバリスタを絶縁ロッドに巻付けるとともに、バ
    リスタを介して絶縁ロッドの両端の端子を接続し、弾性
    絶縁材にて絶縁ロッド及びバリスタ表面を被覆した避雷
    器。
  2. 【請求項2】 バリスタを備えた避雷器において、前記
    バリスタとして可撓性を有するシート状のバリスタを用
    い、そのバリスタを磁器製の笠部の表面に沿って装着す
    るとともに、バリスタの両端に端子をそれぞれ接続した
    避雷器。
  3. 【請求項3】 前記バリスタを複数枚重ね合わせた請求
    項1又は請求項2に記載の避雷器。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の避雷器において、前記
    バリスタを接着剤で笠部の表面に装着した避雷器。
  5. 【請求項5】 請求項2〜請求項4のいずれかに記載の
    避雷器において、前記バリスタの表面を絶縁材でコーテ
    ィングした避雷器。
  6. 【請求項6】 バリスタを備えた避雷器において、前記
    バリスタは樹脂状有機材から構成され、そのバリスタを
    有機モールド材よりなる笠部内に一体成形するととも
    に、該バリスタを介して絶縁ロッドの両端の端子を接続
    し、前記有機モールド材にて絶縁ロッドを被覆した避雷
    器。
  7. 【請求項7】 バリスタを備えた避雷器において、前記
    バリスタは樹脂状有機材から構成され、そのバリスタを
    中空状に形成された絶縁ロッドの空洞部に充填するとと
    もに、該バリスタを介して絶縁ロッドの両端の端子を接
    続し、弾性絶縁材にて絶縁ロッドを被覆した避雷器。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の避雷器において、前記
    バリスタは棒状に形成された避雷器。
  9. 【請求項9】 請求項1〜請求項8のいずれかに記載の
    避雷器において、前記バリスタは耐熱絶縁性繊維を混入
    している避雷器。
  10. 【請求項10】 請求項1、請求項3、請求項7のいず
    れかに記載の避雷器において、前記バリスタと弾性絶縁
    材との間には絶縁材料からなる保護部材が介在されてい
    る避雷器。
  11. 【請求項11】 前記保護部材は筒体からなり、同筒体
    内にバリスタが収容されている請求項10に記載の避雷
    器。
  12. 【請求項12】 前記筒体の外周面には放圧用孔が形成
    されている請求項11に記載の避雷器。
  13. 【請求項13】 前記保護部材は耐熱絶縁性繊維からな
    る請求項10に記載の避雷器。
  14. 【請求項14】 請求項1、請求項3、請求項7〜請求
    項13のいずれかに記載の避雷器を先端に備えたアーク
    ホーン。
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