JP3444584B2 - メークアップの下地化粧料の評価法 - Google Patents

メークアップの下地化粧料の評価法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、下地化粧料の化粧
持ちなどの評価に好適な、評価法に関する。
【0002】
【従来の技術】アンダーメークアップやコントロールカ
ラー等の下地化粧料は、ファンデーションなどの化粧の
りを良くし、皮膚に密着させて化粧持ちを向上させる作
用が期待されている。この作用の評価法としては、実際
に皮膚に下地化粧料を塗布した後、ファンデーション等
の化粧料を塗布し、サウナ等の過酷条件下での化粧仕上
がりの変化を見て評価していた。この場合、評価は、視
覚的にどの程度ファンデーション等が残存しているかを
判定するため、厳密な数値による比較は難しく、更にこ
の評価のために要する努力と時間には著しいものがあっ
た。即ち、下地化粧料の評価に於いては、その化粧のり
と密着性を簡便に且つ数値として明瞭に示せる評価法の
開発が望まれていた。
【0003】一方、化粧料の評価に手芸用ビーズなどの
粒子形態が肉眼で識別できる粒子を用いることは為され
ていないし、皮膚又は皮膚類似物と粒子形態が肉眼で識
別できる粒子からなる下地化粧料の評価キットは全く知
られていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、この様な状
況を踏まえて為されたものであり、化粧のりと密着性を
簡便に且つ数値として明瞭に示せる下地化粧料の評価法
を提供することを課題とする。
【0005】
【課題の解決手段】この様な状況に鑑みて、本発明者ら
は化粧のりと密着性を簡便に且つ数値として明瞭に示せ
る下地化粧料の評価法を求めて鋭意研究を重ねた結果、
皮膚又はその類似物上に下地化粧料を塗布した後、粒子
形態が肉眼で識別できる粒子を乗せ、これに物理的刺激
を加え、下地化粧料を塗布した皮膚又はその類似物上に
残存した粒子の数を指標とすることにより、この様な評
価が可能であることを見いだし、発明を完成させるに至
った。以下、本発明について実施の形態を中心に詳細に
説明を加える。
【0006】
【発明の実施の形態】(1)本発明の下地化粧料の評価
法 本発明の下地化粧料の評価法は、皮膚又はその類似物上
に下地化粧料を塗布した後、粒子形態が肉眼で識別でき
る粒子を乗せ、これに物理的刺激を加え、下地化粧料を
塗布した皮膚又はその類似物上に残存した粒子の数を指
標とすることを特徴とする。ここで使用できる皮膚とし
ては、保存ができ再現性良く試験できるものであれば特
段の限定を受けず、例えば、剃毛したモルモット皮膚、
剃毛したウサギ皮膚、剃毛したブタの皮膚などが例示で
き、これらは好適には冷凍保存される。又、皮膚類似物
としては、例えば、シリコーンラバー、バイオスキン
(ビューラックス社製)等が好ましく例示できる。これ
らの内で最も好ましいものは、バイオスキンである。こ
れは、品質が一定しており、なおかつ皮膚の表面機能と
類似しているからである。又、粒子形態が肉眼で識別し
うる粒子としては、ポリスチレンやポリアクリル樹脂の
プラスチックビーズ、シリカゲルビーズ、ガラスビー
ズ、ポリウレタンやポリエチレンのプラスチックチップ
等が例示できる。これらの粒子径としては直径0.1〜
5mmのものが好ましく、0.2〜4mmのものがより
好ましく、0.3〜3mmのものが更に好ましい。この
様な粒子材料の中では、市販されている手芸用ビーズが
特に好ましい。これは、この様なビーズが中央に貫通し
た穴を有しているため、比重が評価に適切なものになっ
ているからである。本発明の評価法では、皮膚又は皮膚
類似物上に、下地化粧料を塗布し、揮発成分が揮散する
のを待ち(約10分)、粒子を振りまき、この粒子に物
理的刺激を加え、残存した粒子を測定し、これを指標と
する。ここで、物理的刺激としては、例えば、重力、風
力、振動力等が例示できる。ここでは、重力を利用する
のが好ましく、具体的には、水平にしておいた皮膚又は
皮膚類似物を垂直に立てる程度の重力刺激が好ましい。
これは物理的刺激が強すぎても弱すぎても実際の評価と
離れるからである。粒子の残存量は、皮膚又は皮膚類似
物上に残存している粒子を集めて計数又は計量しても良
いし、予め、全量を計測しておき、物理的刺激を加えた
後に再度計測し、差し引きを求めて、残量を推定しても
良い。本発明の評価法において良好な成績を収めた下地
化粧料は密着性が良く、この為化粧持ちも良好である。
【0007】(2)本発明の下地化粧料の評価キット 本発明の下地化粧料の評価キットは、皮膚又は皮膚類似
物と粒子形態が肉眼で識別できる粒子からなる。ここで
使用できる皮膚としては、保存ができ再現性良く試験で
きるものであれば特段の限定を受けず、例えば、剃毛し
たモルモット皮膚、剃毛したウサギ皮膚、剃毛したブタ
の皮膚などが例示でき、これらは好適には冷凍保存され
る。又、皮膚類似物としては、例えば、シリコーンラバ
ー、バイオスキン(ビューラックス社製)等が好ましく
例示できる。これらの内で最も好ましいものは、バイオ
スキンである。これは、品質が一定しており、なおかつ
皮膚の表面機能と類似しているからである。又、粒子形
態が肉眼で識別しうる粒子としては、ポリスチレンやポ
リアクリル樹脂のプラスチックビーズ、シリカゲルビー
ズ、ガラスビーズ、ポリウレタンやポリエチレンのプラ
スチックチップ等が例示できる。これらの粒子径として
は直径0.1〜5mmのものが好ましく、0.2〜4m
mのものがより好ましく、0.3〜3mmのものが更に
好ましい。この様な粒子材料の中では、市販されている
手芸用ビーズが特に好ましい。これは、この様なビーズ
が中央に貫通した穴を有しているため、比重が評価に適
切なものになっているからである。本発明の下地化粧料
の評価キットは上述の如く、下地化粧料の密着性と化粧
持ちを評価できるばかりでなく、化粧水やクリームなど
の基礎化粧料が下地化粧料やファンデーション等のメー
クアップ化粧料への影響を調べることもできる。
【0008】
【実施例】以下に実施例を挙げ、本発明について更に詳
細に説明を加えるが、本発明がこれら実施例にのみ限定
を受けないことは言うまでもない。
【0009】<実施例1>下記に示す3種の下地化粧料
を作成し、皮膚類似物としてバイオスキンを用い、粒子
形態が認識できる粒子として、直径1〜2mmの手芸用
ビーズを用い、バイオスキンに設けた直径5cmの部位
に、下地化粧料を0.2g塗布し、10分間静置したの
ち、予め重量を計測した2ccのビーズを静かに一様に
乗せた。この様子を図1に示す。バイオスキンをゆっく
り垂直に立て、又、水平に戻した。この様子を図2に示
す。又、バイオスキン上に残存したビーズの割合を表1
に示す。このアンダーメークアップについて、下記に処
方を示すファンデーションを用いてサウナに於ける化粧
持ち試験を1群10名で行った。この試験は、アンダー
メークアップを塗布した後にサウナに3時間滞在し、そ
の後の化粧の崩れを、++:全く崩れていない、+:殆
ど崩れていない、±:やや崩れている、−:明白に崩れ
ている、−−:ひどく崩れているの基準で判定した。結
果を出現例数として表1に示す。表1より、本発明の評
価法はサウナ試験との相関性が高く、本発明の評価法に
より、アンダーメークの化粧持ちの評価が行えることが
わかる。更に、この化粧持ちがアンダーメークアップの
密着性に由来することが明らかとなった。 (アンダーメークアップ1) エタノール 10 重量部 グリセリン 7 重量部 1,3−ブタンジオール 4 重量部 マルメロエキス 3 重量部 ユーカリエキス 1 重量部 ポリオキシエチレン20ベヘニルエーテル 0.1重量部 キサンタンガム 0.1重量部 カルボキシビニルポリマー 0.1重量部 水 54.6重量部 水酸化カリウム 0.1重量部 水 20 重量部 (アンダーメークアップ2) エタノール 10 重量部 グリセリン 7 重量部 1,3−ブタンジオール 4 重量部 マルメロエキス 3 重量部 ユーカリエキス 1 重量部 信越シリコーンKF9010 1 重量部 アクリットSE1416AX2 1 重量部 ポリオキシエチレン20ベヘニルエーテル 0.1重量部 キサンタンガム 0.1重量部 カルボキシビニルポリマー 0.1重量部 水 52.6重量部 水酸化カリウム 0.1重量部 水 20 重量部 (アンダーメークアップ3) エタノール 10 重量部 グリセリン 7 重量部 1,3−ブタンジオール 4 重量部 マルメロエキス 3 重量部 ユーカリエキス 1 重量部 信越シリコーンKF9010 1 重量部 ポリオキシエチレン20ベヘニルエーテル 0.1重量部 キサンタンガム 0.1重量部 カルボキシビニルポリマー 0.1重量部 水 53.6重量部 水酸化カリウム 0.1重量部 水 20 重量部 (サウナ試験用ファンデーション) 3量体環状ジメチルポリシロキサン 26.5重量部 ネオペンチルグリコールジイソステアレート 3 重量部 アセチル化ラノリン 3 重量部 メタクリル酸変性メチルポリシロキサン 1 重量部 デカメチルシクロペンタンシロキサン 5 重量部 12−ヒドロキシステアリン酸 1.5重量部 トリグリセリンジイソステアレート 2 重量部 ブチルパラベン 0.1重量部 水 25 重量部 ラポナイトXLG 0.1重量部 二酸化チタン 18 重量部 球状ポリスチレン 3 重量部 球状メタクリル酸メチルポリマー 2 重量部 タルク 7 重量部 黄色酸化鉄 2.1重量部 ベンガラ 0.7重量部
【0010】
【表1】
【0011】<実施例2>実施例1と同様に、バイオス
キンをハートレー系雄性モルモットの剃毛皮膚に変えて
同様に実験した。結果を表2に示す。これは、実施例1
と同様の傾向であることがわかる。
【0012】
【表2】
【0013】
【発明の効果】本発明によれば、化粧のりと密着性を簡
便に且つ数値として明瞭に示せる下地化粧料の評価法を
提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1に於いて、ビーズを乗せた直後の様
子を表す図面代用写真である。
【図2】 実施例1に於いて、物理的刺激(重力)を与
えた後のビーズの様子を表す図面代用写真である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平11−139936(JP,A) 特開 平11−130628(JP,A) 特開 平11−130654(JP,A) 特開 平11−139926(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 33/15 A61K 7/00

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 皮膚又はその類似物上に下地化粧料を塗
    布した後、粒子形態が肉眼で識別できる粒子を乗せ、こ
    れに物理的刺激を加え、下地化粧料を塗布した皮膚又は
    その類似物上に残存した粒子の数を指標とする、下地化
    粧料の評価法。
  2. 【請求項2】 皮膚又は皮膚の類似物が人工皮膚であ
    る、請求項1に記載の評価法。
  3. 【請求項3】 粒子が、直径0.1〜5mmの手芸用ビ
    ーズである、請求項1又は2に記載の評価法。
  4. 【請求項4】 評価する下地化粧料の機能が化粧のり及
    び/又は化粧持ちである、請求項1〜3の何れか一項に
    記載の評価法。
  5. 【請求項5】 皮膚又は皮膚類似物と粒子形態が肉眼で
    識別できる粒子からなる下地化粧料の評価キット。
  6. 【請求項6】 皮膚又は皮膚の類似物が人工皮膚であ
    る、請求項5に記載の評価キット。
  7. 【請求項7】 粒子が、直径0.1〜5mmの手芸用ビ
    ーズである、請求項5又は6に記載の評価キット。
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