JP3442025B2 - 位置計測装置 - Google Patents

位置計測装置

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JP3442025B2 JP2000068715A JP2000068715A JP3442025B2 JP 3442025 B2 JP3442025 B2 JP 3442025B2 JP 2000068715 A JP2000068715 A JP 2000068715A JP 2000068715 A JP2000068715 A JP 2000068715A JP 3442025 B2 JP3442025 B2 JP 3442025B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は位置計測装置、特に
2つの部材間の変位を検出する位置計測装置の消費電力
低減に関する。
【0002】
【従来の技術】電子ノギス等の計測機器は製造工業にお
いて物体の厚さや他の物理的寸法を測定する場合に広く
用いられており、計測機器の主要な構成要素としてトラ
ンスデューサが用いられている。
【0003】トランスデューサには、容量型トランスデ
ューサと誘導型トランスデューサが知られている。容量
型トランスデューサにおいては、送信電極と受信電極が
グリッド(スライダ)に設けられ、このグリッドに対向
するスケール上に信号電極が設けられる。グリッド上の
送信電極及び受信電極はスケール上の信号電極と容量結
合する。送信電極に駆動信号を供給し、グリッドとスケ
ールとの相対位置に応じて受信電極に生じる検出信号を
処理回路で処理しスケールに対するグリッドの移動又は
位置を検出する。
【0004】一方、誘導型トランスデューサにおいて
は、グリッドとスケール間の電磁誘導に基づき相対位置
を検出する。例えば、グリッドに励磁コイルを設けて磁
束を発生させ、スケールコイルに誘導電流を生じさせ
る。誘導電流は磁束を生じ、グリッドに設けられた検出
コイルに誘導電流(誘起電圧)が生じる。検出コイルに
生じる誘起電圧はグリッドとスケール間の変位に応じて
変化するから、誘起電圧信号に基づいて変位を検出する
ことができる。
【0005】そして、トランスデューサが確実に作動し
ていることを担保すべく、従来の計測機器においては、
各サンプリングタイミングにおいてトランスデューサか
らの信号をCPUで監視し、正常か否かを判定してい
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、各サン
プリングタイミングにおいてCPUを動作させてトラン
スデューサが正常か否かのエラー検出を行う構成では、
消費電力が増大してしまい、例えば電源として電池を用
いている場合には電池寿命が低下する問題があった。
【0007】特に、トランスデューサとして誘導型トラ
ンスデューサを用いた場合、容量結合型と比べて汚染度
の高い環境においても使用できる利点がある一方、容量
結合型よりも消費電力が大きいという問題があり、さら
なる消費電力の増大は好ましくない。
【0008】本発明は、上記従来技術の有する課題に鑑
みなされたものであり、その目的は、トランスデューサ
のエラーを検出でき、かつ、低消費電力の位置計測装置
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、2つの部材間の変位を検出する位置計測
装置であって、前記2つの部材間の変位を電気信号とし
て出力するトランスデューサと、前記2つの部材間の相
対速度が所定値以下の場合に前記トランスデューサの誤
作動を検出する検出手段とを有することを特徴とする。
所定時間毎に毎回トランスデューサの誤作動検出(エラ
ー検出)を行うのではなく、相対速度が所定値以下の場
合に誤作動検出を行うことで、誤作動検出に伴う消費電
力を低減することができる。
【0010】ここで、2つの部材間の相対速度がゼロの
場合に前記誤作動を検出することが好適である。相対速
度がゼロの場合には特にその位置を高精度に検出する必
要があり、その位置でトランスデューサの誤作動を検出
することで、効率的な誤作動検出が可能となるととも
に、位置検出精度を確実に担保できる。
【0011】前記トランスデューサは、例えば誘導型ト
ランスデューサとすることができる。誘導型トランスデ
ューサは、それ自体消費電力が比較的大きいため、誤作
動検出に伴う消費電力を低減することで、誘導型トラン
スデューサの使い勝手が向上する。また、電池で駆動す
る場合には、電池寿命を増大させることも可能となる。
【0012】また、前記トランスデューサは、所定の基
準位置からの変位、すなわち絶対位置を検出するアブソ
リュート型電子ノギスのトランスデューサとすることが
できる。インクリメント型電子ノギスにおいては逐次変
位量を検出するが、アブソリュート型電子ノギスにおい
ては、スケールに対してグリッドを静止させてその絶対
位置を計測する場合が多い。したがって、グリッドの相
対速度が所定速度以下となった場合、あるいは相対速度
がゼロとなった場合にトランスデューサの誤作動を検出
することで、位置検出タイミングと誤作動検出タイミン
グを同期させることができ、効率的な処理が可能とな
る。
【0013】また、前記検出手段は、前記変位を検出す
るための電気信号の正常時に対する振幅比を用いて前記
誤作動を検出することが好適である。トランスデューサ
自体の故障あるいはスケールとグリッド間の間隔の変化
や異物混入が生じると、検出信号の振幅が正常時の振幅
から変化する。そこで、検出信号の振幅と正常時の振幅
の比を用いることで、確実にトランスデューサの誤作動
を検出することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施
形態について説明する。
【0015】図1には、本実施形態に係る絶対位置検出
用(アブソリュートタイプ)電子ノギスの構成ブロック
図が示されている。検出部としてトランスデューサ10
及び検出回路12が設けられ、制御部及び表示部として
CPU14、ROM16、RAM18、スイッチ20、
ジャンパ22、表示器24が設けられる。
【0016】トランスデューサ10は例えば誘導型トラ
ンスデューサが用いられ、スケールに対するグリッド
(スライダ)の変位を電気信号として検出回路12に出
力する。所定の基準位置(ゼロ位置)からの変位を検出
するためには、波長(ピッチ)がλ1、λ2と異なる2
つのスケールコイルを設け、これらのスケールコイルの
誘導電流により生じた波長がそれぞれλ1、λ2の誘起
電圧信号の強度差を検出すればよい。検出回路12は、
トランスデューサ10からの誘起電圧信号を入力し、上
述した強度差を用いて絶対位置を検出しCPU14に出
力する。
【0017】CPU14は、検出回路12から供給され
た検出データをLCDなどの表示器24に表示する。R
OM16には、CPU14の動作に必要な処理プログラ
ムあるいはデータが記憶されている。RAM18には、
検出データが記憶される。トランスデューサ10のエラ
ー検出を行う際には、正常時のデータがRAM18に記
憶され、検出したデータと比較される。スイッチ20は
基準位置を設定するスイッチであり、ジャンパ22はC
PU14がトランスデューサ10のエラー検出を行うタ
イミングを決定するために用いられる。
【0018】図2には、本実施形態における全体処理フ
ローチャートが示されている。まず、予め設定した、あ
るいはユーザが設定し直したジャンパ22の状態に基づ
いて、エラー検出タイミングを決定する(S101)。
本実施形態においては、スケールに対してグリッドが静
止した場合、すなわちスケールとグリッドの相対速度が
ゼロとなった場合にトランスデューサ10のエラー検出
を行うべく、ジャンパ22でグリッドが静止したか否か
を判定するためのパラメータを設定する。このパラメー
タαは、具体的にはトランスデューサ10及び検出回路
12で検出したグリッドの絶対位置に変化がないと判定
される回数を規定するものであり、グリッドの絶対位置
に変化がない回数がαに達すると、グリッドが静止して
いると判定してエラー検出を行う。
【0019】ジャンパを設定した後、各変数を初期化す
る(S102)。ここで、X方向がスケールに対してグ
リッドが変位する方向であり、X0は所定の基準位置
(ゼロ位置)、Xaは検出された絶対位置、nは静止状
態を判定するための回数変数、Origin Flag
は所定の基準点を設定するためのフラグである。また、
エラーフラグはトランスデューサ10のエラーを検出し
たときに1にセットされるフラグである。
【0020】各変数を初期化した後、トランスデューサ
10のエラーを検出する際の基準となる検出値MA0及
びMB0を測定する(S103)。MA0及びMB0
は、電源を投入した直後の波長λ1及びλ2の誘起電圧
信号の振幅値である。トランスデューサ10が正常に動
作する場合、この振幅値は一定である。一方、グリッド
とスケールとの間に異物が侵入した場合やグリッドとス
ケール間の距離(エアギャップ)が変化した場合、ある
いはトランスデューサ10自体が故障した場合などエラ
ーが生じた場合には、この振幅値は正常時の値に比べて
変化する。そこで、本実施形態では、電源投入直後にお
いて基準振幅値を測定し、その値をRAM18に格納し
ておく(S104)。
【0021】次に、CPU14を休止状態とするための
ウオッチドッグタイマをリセットし(S105)、Or
igin Flagが1か否かを判定する(S10
6)。初期状態においては0に設定されているため、さ
らに現在のグリッド位置Xa+1を測定する(S10
7)。測定された位置はRAM18に記憶されており、
CPU14は前回の位置Xaと今回の位置Xa+1が同
一か否かを判定する(S108)。同一である場合に
は、nが0であるか否かを判定し(S109)、未だ0
でなければnを1だけ減じ(S110)、nが0となっ
たか否かを判定する(S111)。前回の位置と今回の
位置が同一である回数がαに達した場合には(静止状態
が一定時間継続したと言うこともできる)nは0とな
り、未だ達していない場合にはn>0となる。n>0で
ある場合には、次に絶対位置としてXa−X0を算出し
て表示器24に表示し(S119)、Originスイ
ッチ20が操作されたか否かを判定する(S120)。
ここで、Originスイッチ20が操作されていない
場合は、CPU14を休止状態とする(S121)。休
止状態は、所定時間tだけ継続する。従来のように、サ
ンプリング毎にCPU14を動作させるのではなく、休
止状態とすることで、電力の消費を抑制することができ
る。
【0022】一方、Originスイッチ20が操作さ
れた場合には、Origin Flagを1にセットし
(S123)、再びS106の処理に戻る。この処理で
は、フラグが0から1にセットされているため、再びエ
ラー検出の際に用いる基準値(基準振幅値)MA0及び
MB0を入力する(S112)。この処理については後
述する。基準値を再設定した後は、ウオッチドッグタイ
マをリセットし、再び前回の位置と現在の位置が同一か
否か、すなわちグリッドが一定時間静止しているか否か
を判定する。
【0023】また、S108の判定処理にて前回の位置
Xaと現在の位置Xa+1が同一ではない、すなわちス
ケールに対してグリッドが移動している場合には、エラ
ーフラグが1である場合には0にリセットし(エラーフ
ラグが0である場合にはそのまま維持する)(S11
4)、nを1だけインクリメントし(S115)、現在
の位置をXaとして(S116)RAM18に記憶する
(S117)。なお、S115の処理において、nをα
に再設定してもよい。
【0024】そして、前回の位置と現在の位置が同一と
なった回数がαに達し(あるいは静止状態が一定時間継
続した場合)にはn=0となり、CPU14はこの場合
に限って所定のエラー検出処理を実行する(S11
3)。
【0025】エラー検出処理の結果、トランスデューサ
10のエラーが検出された場合には、エラーフラグが1
にセットされるので、エラー検出後再びS105以降の
処理を繰り返した際にS118の判定処理でYESと判
定され、現在の位置を表示器24に表示することなく
(S119の処理不実行)エラー表示が行われる(S1
22)。エラー表示を行った後、CPU14を休止状態
とする(S121)。
【0026】図3には、図2における基準値入力処理
(S113)の詳細フローチャートが示されている。O
riginスイッチ20が操作されると、検出回路12
はそのときの波長λ1及びλ2の誘起電圧信号の振幅値
を算出し(S201)、RAM18に記憶する(S20
2)。電源投入時に算出してRAM18に記憶された基
準値に上書きして記憶してもよい。そして、スイッチ2
0を操作したときの位置をX0としてRAM18に記憶
する(S203、S204)。新たな基準位置(ゼロ位
置)及び基準振幅値MA0、MB0を記憶した後、Or
igin Flagを再び0にセットする(S20
5)。
【0027】また、図4には、図2におけるエラー検出
(S113)の詳細フローチャートが示されている。ま
ず、CPU14は正常時の振幅値MA0、MB0と現在
の振幅値MA、MBの比MA/MA0、MB/MB0を
算出する。そして、これらの振幅比の比(MA/MA
0)/(MB/MB0)をさらに算出する(S30
1)。そして、この比が1を含む所定範囲内にあるか否
か、具体的にはZaを1より小さい所定値として計算値
がZaと1/Zaの間にあるか否かを判定する(S30
2)。トランスデューサ10が正常に動作している場合
には、MAとMA0はほぼ等しく、かつ、MBとMB0
はほぼ等しいから計算値は1に近い値となり、計算値は
上記の範囲内となる。したがって、計算値が上記の範囲
外となった場合には、MAあるいはMBのいずれかが正
常ではなく、トランスデューサ10にエラーが生じたと
判定してCPU14は表示器24にエラー表示する(S
303)。
【0028】そして、エラーフラグを0から1にセット
する(S304)。なお、エラーフラグが1にセットさ
れた場合には、上述したように図2のS122でエラー
表示が維持されることになる。エラーフラグを1にセッ
トすると、nをαに戻し(S309)、図2のS105
以降の処理に復帰する。
【0029】一方、計算値が上記範囲内である場合には
正常であると判定することができるが、MA及びMBが
ともに振幅値が同程度変化した場合もあり得る。そこ
で、MAとMBの変化の度合いを確認すべく、CPU1
4は(MA*MB)/(MA0*MB0)を算出する
(S305)。MA及びMBが同程度だけ変化した場合
には、MA*MBによりその変化の度合いが乗算されて
拡大されるため、その値は1から遠ざかる。そこで、こ
の値が所定の範囲内、具体的には1より小さい所定値Z
bに対してZbと1/Zbの間にあるか否かを判定し
(S306)、範囲外であればCPU14はトランスデ
ューサ10にエラーが生じたと判定して表示器24にエ
ラー表示する(S303)。そして、このときもエラー
フラグを0から1にセットする(S304)。また、こ
の値が所定範囲内である場合には、CPU14はトラン
スデューサ10は正常であると判定し、表示器24に正
常表示する(S307)。具体的には、現在の絶対位置
Xa+1−X0を表示器24に表示し、正常に作動する
ことをユーザに報知する。そして、正常であると判定さ
れた場合には、エラーフラグを0にセットする(S30
8)。エラーフラグを0にセットした後、nをαに戻し
(S309)、図2のS105以降の処理に復帰する。
【0030】このように、本実施形態では、グリッドが
静止状態にあるときに限ってトランスデューサ10のエ
ラー検出を行うので、エラー検出に伴う電力消費を低減
できる。また、本実施形態のように絶対位置を検出する
電子ノギスにおいては、グリッドを静止させたときがユ
ーザにとって位置を検出すべきときであるため、静止状
態となったときにトランスデューサ10のエラー検出を
行うことで効率的なエラー検出が可能となる。
【0031】なお、図2の処理において、αを1、すな
わち前回の位置と現在の位置が同一となったときに直ち
にエラー検出処理(S113)を実行することも可能で
ある。また、静止状態が長時間継続する場合においてエ
ラー検出処理が複数回実行されることを防止すべく、S
309でn=0(すなわちn=αの再設定をしない)と
すれば静止状態において1回だけエラー検出処理を実行
することになり、一層の消費電力低減が図れる。
【0032】さらに、図4の処理において、MA/MA
0及びMB/MB0を算出した後、それぞれの値が1を
含む所定範囲内にあるか否かを判定し、MA/MA0及
びMB/MB0がともに所定範囲内にある場合に正常、
そうでなければエラーと判定するようにしてもよい。
【0033】図5には、他の実施形態の処理フローチャ
ートが示されている。本実施形態では、グリッドがスケ
ールに対して静止したときにトランスデューサ10のエ
ラー検出を行うのではなく、グリッドの相対速度が所定
値以下となり、やがて静止すると予想されるときにエラ
ー検出を行う。
【0034】図において、S401〜S407の処理は
図2のS101〜S107と同様であるが、現在の位置
Xa+1を測定した後、前回の位置Xaとの差分の大き
さが所定値a以上か否かを判定する(S408)。スケ
ールに対するグリッドの相対速度が所定値以下である場
合には、現在の位置Xa+1と前回の位置Xaとの差分
値は所定値a以下となり、相対速度が所定値を超える場
合には差分値は所定値を超えることになる。したがっ
て、差分値が所定値aを超える場合には、測定した位置
を表示器24に表示しCPU14を休止状態とする(S
409〜S415)。なお、相対速度が所定値以上であ
るため、S411において表示器24に位置を表示しな
くてもよい。なお、aの値は、例えば、位置測定の周期
(サンプリング周期)が0.1秒のとき、10〜20μ
m程度が好ましい。
【0035】一方、スケールに対するグリッドの相対速
度が所定値a以下となった場合(S408でNOと判
定)には、次に前回の位置と同一か否かを判定する(S
416)。
【0036】グリッドの速度が低下し、所定値以下とな
った時点では現在の値と前回の値は同一ではなく、NO
と判定されて現在の値をRAMに記憶し(S419、S
420)、現在の絶対位置を表示器24に表示したのち
のエラー検出処理を実行する(S422)。エラー検出
処理は、図4に示された処理と同様である。但し、本実
施形態においては変数nは不要であるため、S309の
処理を省くことができる。ここで、S421で絶対位置
を表示するのではなく、S422でエラー検出を実行
し、トランスデューサ10が正常と判定された場合に4
21で算出した絶対位置を表示器24に表示することも
好適である。また、差分値が所定値a以下である間は、
繰り返しエラー検出処理を実行することになるが、所定
値aを十分小さくすることで、エラー検出処理を1回、
あるいは数回程度に限定できる。
【0037】そして、グリッドがスケールに対して静止
した場合には、S416でYESと判定され、エラーフ
ラグを確認する(S417)。エラー検出処理でエラー
と判定された場合にはエラーフラグは1にセットされて
おり、正常と判定された場合には0にセットされてい
る。エラーフラグが1である場合には、エラー表示を継
続して実行する(S418)。エラーフラグが0である
場合には、正常であるため現在の位置を表示する(S4
11)。
【0038】このように、本実施形態ではスケールに対
する相対速度が所定値以下となった場合にのみトランス
デューサ10のエラー検出を実行するので、エラー検出
処理に伴う電力消費を低減することができる。
【0039】なお、本実施形態では現在位置と前回位置
の差分を所定値と比較することでスケールに対するグリ
ッドの相対速度が所定値以下であるか否かを判定し、所
定値以下と判定された場合にエラー検出を行っている
が、相対速度が所定値以下であるか否かは他の方法、例
えば速度センサを設けて直接的に相対速度を検出する。
あるいは誘起電圧信号のパターンから相対速度を推定す
るなどの方法でも可能である。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
エラー検出に伴う電力消費を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態の構成ブロック図である。
【図2】 実施形態の全体処理フローチャートである。
【図3】 図2における基準値入力処理フローチャート
である。
【図4】 図2におけるエラー検出処理フローチャート
である。
【図5】 他の実施形態の全体処理フローチャートであ
る。
【符号の説明】
10 トランスデューサ、12 検出回路、14 CP
U、16 ROM、18 RAM、20 スイッチ、2
2 ジャンパ、24 表示器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−11304(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 7/00 - 7/34 G01D 5/00 - 5/252 G01D 5/39 - 5/62

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2つの部材間の変位を検出する位置計測
    装置であって、 前記2つの部材間の変位を電気信号として出力するトラ
    ンスデューサと、 前記2つの部材間の相対速度が所定値以下の場合に前記
    トランスデューサの誤作動を検出する検出手段と、 を有することを特徴とする位置計測装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の装置において、 前記検出手段は、前記2つの部材間の相対速度がゼロの
    場合に前記誤作動を検出することを特徴とする位置計測
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1、2のいずれかに記載の装置に
    おいて、 前記トランスデューサは、誘導型トランスデューサであ
    ることを特徴とする位置計測装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の装置に
    おいて、 前記トランスデューサは、所定の基準位置からの変位を
    検出する電子ノギスのトランスデューサであることを特
    徴とする位置計測装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の装置において、 前記検出手段は、前記変位を検出するための電気信号の
    正常時に対する振幅比を用いて前記誤作動を検出するこ
    とを特徴とする位置計測装置。
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