JP3439655B2 - 超電導コイル荷重支持体 - Google Patents
超電導コイル荷重支持体Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は超電導コイルの支持
体に関し、特に軸方向に伸縮自在であり、かつ、径方向
には荷重を受けることのできる荷重支持体に関するもの
である。 【0002】 【従来の技術】常電導マグネットにくらべて強大な電磁
力が作用する超電導マグネットには、その電磁力を支持
するためのさまざまな支持体が工夫されている。図2、
図3にその例を示す。図2は、1枚のコイル支持体に2
個の超電導コイルが吊り下げられている構造例である。
超電導コイル1とこれと同心の超電導コイル2はコイル
支持体3に固定ボルト6でネジ止めされ、軸方向および
その垂直方向の荷重をすべてコイル支持体3で受けてい
る。この構造では、超電導コイル1の中心軸と超電導コ
イル2の中心軸がずれた場合、それぞれの超電導コイル
には中心軸のずれとは逆方向に電磁力が作用し、コイル
支持体3に曲げモ−メントが作用する。 【0003】また、コイルの中心軸が水平になるように
設置した場合にも、コイル支持体3にコイルの自重によ
る曲げモ−メントが作用する。したがって、上記の状況
で使用する超電導マグネットには、この曲げモ−メント
への対策が必要となる。 【0004】図3に、その曲げモ−メントを支持するた
め前記支持体3と対のコイル支持体4を追加した例をし
めす。図3で、コイル支持体4が径方向の荷重に対する
支持体として働き、中心軸のずれやコイルを水平に設置
した場合に作用する曲げモ−メントを低減させることが
できる。 【0005】図3の構造において、超電導コイルの使用
可能な極低温度(通常4K程度)に冷却する際、超電導
コイルの熱収縮量がそれぞれのコイルで違う場合に問題
が発生する。かりに、超電導コイル1と超電導コイル2
の長さが違うかコイルを構成する材料が違う場合、熱収
縮量が両コイルで違うため、支持体3と支持体4で固定
された超電導コイルの軸方向に熱応力が作用する。その
熱応力に耐えるようにコイルを設計するには、巻枠が極
端に厚くなるなど、問題点が多い。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、超電導マグ
ネットにおいてコイルに作用する電磁力を支持すると同
時に、熱収縮による各部材の寸法のずれを吸収する構造
を提供することを課題とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】そのため本発明の超電導
マグネットにおいては、複数の超電導コイルを有する超
電導マグネットであって、内側の超電導コイルと外側の
超電導コイルは上方をコイル支持体に固定され、下方は
前記内側の超電導コイルのみが径方向荷重支持体に固定
され、前記径方向荷重支持体の外周部は前記外側の超電
導コイルの内周に接してはめ込まれ、 前記内側の超電導
コイルと前記外側の超電導コイルは、前記コイル支持体
に対して径方向にのみ固定され、前記径方向荷重支持体
に固定された前記内側の超電導コイルと前記外側の超電
導コイルは、軸方向にスライド可能であることを特徴と
する。 【0008】 【発明の実施の形態】図1に基づいて説明する。超電導
コイル1と超電導コイル2は上方をコイル支持体3に固
定ボルト6でネジ止めされ、下方は、内側の超電導コイ
ル1のみが径方向荷重支持体5に固定ボルト6でネジ止
めされている。径方向荷重支持体5の外周6′は、外側
の超電導コイル2の内周にはめ込まれているので、超電
導コイル1と超電導コイル2に径方向の荷重が作用した
場合、径方向支持体5の外周6′が荷重を受けることが
できる。なお、超電導コイル2と径方向荷重支持体5の
外周部6′はネジ止め等の固定がされていないで接して
いるのみである。従って、前記内側の超電導コイル1と
前記外側の超電導コイル2は、前記コイル支持体3に対
して径方向にのみ固定され、軸方向(図の上下方向)に
は自由にスライドでき、軸方向の熱収縮量の差を吸収す
ることができる。 【0009】 【発明の効果】超電導コイル1と超電導コイル2の長さ
が違うかコイルを構成する材料が違い、熱収縮量が両コ
イルで違っても、請求項の構成にしたので、超電導コイ
ルに作用する電磁力を支持すると同時に、熱収縮による
各部材の寸法のずれを吸収することが可能となり、従来
技術のかかえていた問題を解決することが可能となっ
た。
体に関し、特に軸方向に伸縮自在であり、かつ、径方向
には荷重を受けることのできる荷重支持体に関するもの
である。 【0002】 【従来の技術】常電導マグネットにくらべて強大な電磁
力が作用する超電導マグネットには、その電磁力を支持
するためのさまざまな支持体が工夫されている。図2、
図3にその例を示す。図2は、1枚のコイル支持体に2
個の超電導コイルが吊り下げられている構造例である。
超電導コイル1とこれと同心の超電導コイル2はコイル
支持体3に固定ボルト6でネジ止めされ、軸方向および
その垂直方向の荷重をすべてコイル支持体3で受けてい
る。この構造では、超電導コイル1の中心軸と超電導コ
イル2の中心軸がずれた場合、それぞれの超電導コイル
には中心軸のずれとは逆方向に電磁力が作用し、コイル
支持体3に曲げモ−メントが作用する。 【0003】また、コイルの中心軸が水平になるように
設置した場合にも、コイル支持体3にコイルの自重によ
る曲げモ−メントが作用する。したがって、上記の状況
で使用する超電導マグネットには、この曲げモ−メント
への対策が必要となる。 【0004】図3に、その曲げモ−メントを支持するた
め前記支持体3と対のコイル支持体4を追加した例をし
めす。図3で、コイル支持体4が径方向の荷重に対する
支持体として働き、中心軸のずれやコイルを水平に設置
した場合に作用する曲げモ−メントを低減させることが
できる。 【0005】図3の構造において、超電導コイルの使用
可能な極低温度(通常4K程度)に冷却する際、超電導
コイルの熱収縮量がそれぞれのコイルで違う場合に問題
が発生する。かりに、超電導コイル1と超電導コイル2
の長さが違うかコイルを構成する材料が違う場合、熱収
縮量が両コイルで違うため、支持体3と支持体4で固定
された超電導コイルの軸方向に熱応力が作用する。その
熱応力に耐えるようにコイルを設計するには、巻枠が極
端に厚くなるなど、問題点が多い。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、超電導マグ
ネットにおいてコイルに作用する電磁力を支持すると同
時に、熱収縮による各部材の寸法のずれを吸収する構造
を提供することを課題とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】そのため本発明の超電導
マグネットにおいては、複数の超電導コイルを有する超
電導マグネットであって、内側の超電導コイルと外側の
超電導コイルは上方をコイル支持体に固定され、下方は
前記内側の超電導コイルのみが径方向荷重支持体に固定
され、前記径方向荷重支持体の外周部は前記外側の超電
導コイルの内周に接してはめ込まれ、 前記内側の超電導
コイルと前記外側の超電導コイルは、前記コイル支持体
に対して径方向にのみ固定され、前記径方向荷重支持体
に固定された前記内側の超電導コイルと前記外側の超電
導コイルは、軸方向にスライド可能であることを特徴と
する。 【0008】 【発明の実施の形態】図1に基づいて説明する。超電導
コイル1と超電導コイル2は上方をコイル支持体3に固
定ボルト6でネジ止めされ、下方は、内側の超電導コイ
ル1のみが径方向荷重支持体5に固定ボルト6でネジ止
めされている。径方向荷重支持体5の外周6′は、外側
の超電導コイル2の内周にはめ込まれているので、超電
導コイル1と超電導コイル2に径方向の荷重が作用した
場合、径方向支持体5の外周6′が荷重を受けることが
できる。なお、超電導コイル2と径方向荷重支持体5の
外周部6′はネジ止め等の固定がされていないで接して
いるのみである。従って、前記内側の超電導コイル1と
前記外側の超電導コイル2は、前記コイル支持体3に対
して径方向にのみ固定され、軸方向(図の上下方向)に
は自由にスライドでき、軸方向の熱収縮量の差を吸収す
ることができる。 【0009】 【発明の効果】超電導コイル1と超電導コイル2の長さ
が違うかコイルを構成する材料が違い、熱収縮量が両コ
イルで違っても、請求項の構成にしたので、超電導コイ
ルに作用する電磁力を支持すると同時に、熱収縮による
各部材の寸法のずれを吸収することが可能となり、従来
技術のかかえていた問題を解決することが可能となっ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を示す断面図。
【図2】複数の超電導コイルの支持構造の従来例。
【図3】同じく複数の超電導コイルの支持構造の他の例
を示し、超電導コイルを対をなす支持体でねじ止めした
構成のものを示す図。 【符号の説明】 1 超電導コイル 2 超電導コイル 3 コイル支持体 4 コイル支持体 5 径方向荷重支持体 6 固定ボルト
を示し、超電導コイルを対をなす支持体でねじ止めした
構成のものを示す図。 【符号の説明】 1 超電導コイル 2 超電導コイル 3 コイル支持体 4 コイル支持体 5 径方向荷重支持体 6 固定ボルト
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 複数の超電導コイルを有する超電導マグ
ネットであって、内側の超電導コイルと外側の超電導コ
イルは上方をコイル支持体に固定され、下方は前記内側
の超電導コイルのみが径方向荷重支持体に固定され、 前記径方向荷重支持体の外周部は前記外側の超電導コイ
ルの内周に接してはめ込まれ、 前記内側の超電導コイルと前記外側の超電導コイルは、
前記コイル支持体に対して径方向にのみ固定され、前記
径方向荷重支持体に固定された前記内側の超電導コイル
と前記外側の超電導コイルは、軸方向にスライド可能で
あることを特徴とする超電導マグネット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12574298A JP3439655B2 (ja) | 1998-05-08 | 1998-05-08 | 超電導コイル荷重支持体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12574298A JP3439655B2 (ja) | 1998-05-08 | 1998-05-08 | 超電導コイル荷重支持体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11329824A JPH11329824A (ja) | 1999-11-30 |
JP3439655B2 true JP3439655B2 (ja) | 2003-08-25 |
Family
ID=14917679
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12574298A Expired - Fee Related JP3439655B2 (ja) | 1998-05-08 | 1998-05-08 | 超電導コイル荷重支持体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3439655B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4574492B2 (ja) * | 2005-08-18 | 2010-11-04 | 株式会社神戸製鋼所 | 超電導マグネット装置 |
WO2011122403A1 (ja) * | 2010-03-30 | 2011-10-06 | ジャパンスーパーコンダクタテクノロジー株式会社 | 超電導マグネット装置 |
JP6033642B2 (ja) * | 2012-10-31 | 2016-11-30 | 住友重機械工業株式会社 | 超電導マグネット装置 |
CN104779030A (zh) * | 2015-05-07 | 2015-07-15 | 奥泰医疗系统有限责任公司 | 一种超导磁体悬挂支撑结构 |
-
1998
- 1998-05-08 JP JP12574298A patent/JP3439655B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11329824A (ja) | 1999-11-30 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |