JP3439575B2 - 情報記録再生方法 - Google Patents

情報記録再生方法

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JP3439575B2
JP3439575B2 JP15822695A JP15822695A JP3439575B2 JP 3439575 B2 JP3439575 B2 JP 3439575B2 JP 15822695 A JP15822695 A JP 15822695A JP 15822695 A JP15822695 A JP 15822695A JP 3439575 B2 JP3439575 B2 JP 3439575B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、情報記録再生方法に関
し、より詳細には、光あるいは光磁気記録媒体への情報
記録再生における入力信号の暗号化および暗号化された
前記入力信号の再生技術に関する。
【0002】
【従来の技術】記憶容量の大きい可搬性記録媒体として
は、光の波長と同程度の小さい光スポットで信号を記録
し再生するCD(Compact Disk),CD−I(CD Inter
activemedia),CD−R(CD−ROM)や、希土類
と遷移金属等の合金からなる光磁気メモリ材料の記録層
に微弱な外部磁界の存在下で信号に対応したレーザ光ス
ポットで加熱し、磁気的な変調を与えて記録し、磁気光
学効果を利用して情報を再生するMO(Magneto-Optic
memory),MD(Mini Disk)等があり、これらの市場
が定着あるいは成長しており、今後も一層の普及が見込
まれている。
【0003】しかし、可搬性記録媒体には、ライトプロ
テクト機能等はあるが、リードプロテクト機能が弱く、
このため、ひとたび媒体が盗まれた場合、比較的容易に
記録情報が再生されてしまう。したがって、特に、機密
性の高い情報を可搬記録媒体に記録し、これを保管する
ことにはリスクがあるので、可搬性記録媒体の用途を制
限している。可搬性記録媒体に記録された情報が不正に
使用されることを防止する記録再生システムとしては、
特開平5−289612号公報,特開平4−32493
1号公報,特開平6−187510号公報等が開示され
ている。
【0004】特開平5−289612号公報による情報
記録システム及び情報通信システムは、暗号化された情
報を記録するための第1の情報記録部と、暗号化された
情報を復号するための第2の情報記録部とを有して、ラ
イタにより暗号化された情報を第1の情報記録部に記録
し、この記録データをリーダにより第2の情報記録部に
記録された復号化情報に基づき復号して出力することに
より、媒体に記録された情報が不正使用されることを防
止する。
【0005】特開平5−324939号公報による光・
ICカードの記録再生システムは、光カードに、登録デ
ータと登録データを暗号化した暗号化データを記録して
おき、読み出すとき、暗号化データを復号化鍵により復
号して、復号データと登録データとを比較し、両データ
が一致するか否かにより光ICカードに記録してあるデ
ータが真正なデータであるか否かを再生時に検証するこ
とができるようにする。
【0006】特開平6−187510号公報による情報
記録再生システムは、暗号化鍵を記憶した鍵管理用のI
Cカードを用いてパーソナルコンピュータにより情報の
暗号化を行い、これを光カードに記録し、光カードに記
録されたデータを読み取っただけでは、情報の内容を解
読することができなくしたもので、光カードに記録再生
する際の暗号化の鍵を他の情報記録メディアに記録する
ことにより、守秘性を要求されるデータでも光カードに
記録できるようにする。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】光あるいは光磁気情報
記録媒体である前記CD,MO等の可搬性記録媒体は、
一般に情報の再生が容易に行われるため、媒体の盗難や
搬送時の紛失の機会において、容易に機密情報が他者に
よって再生されてしまう点で、改良の余地があると思わ
れる。
【0008】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、機密情報の記録再生時に必要な参
照信号を、前記機密情報を記録する記録媒体とは異なる
記録媒体に分離して記録させる方式において、 (1)光あるいは光磁気記録媒体に対する記録情報を暗
号化し、容易に再生できないようにすることによって記
録情報の機密保持性を高めるに適した記録方法を提供す
ること。 (2)前記(1)の記録方法を用いて記録した記録情報
を再生するとき、情報再生時のシーク・アクセスタイム
の短縮化に好適で、記録情報の機密保持性にも優れた情
報記録方法を提供すること。 (3)前記(1)又は(2)の記録方法によって記録さ
れた機密情報を再生するに適した再生方法を提供するこ
と。 (4)前記(1)又は(2)による記録方法および
(3)による再生方法の目的を同時に実現する機密情報
の記録・再生方法を提供すること。 (5)記録媒体に記録再生する情報の機密保持性に優
れ、可搬性においても優れた情報を記録する記録方法を
提供すること。 (6)情報再生処理に対する機密保持性を高めること。 (7)可搬性の記録媒体Aに記録した機密情報の再生場
所の制約を緩和するに好適なる方法を提供すること。 (8)上述の記録方法において、情報機密性をより高度
に確保すること。である。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、(1)記録可能領域に正規信号領域と疑
似信号領域を混在して配置した光または光磁気記録媒体
と、前記光または光磁気記録媒体に機密情報を記録する
ときに使用する参照信号の情報を記録する前記光または
光磁気記録媒体とは異なる他の記録媒体とを有し、前記
疑似信号領域におけるビット信号を正規信号に対し反転
し、前記正規信号のビット信号が0ならば前記疑似信号
のビット信号は1、前記正規信号のビット信号が1なら
ば前記疑似信号のビット信号は0として記録し、前記正
規信号領域と前記疑似信号領域は、任意の記録開始位置
を始点とした前記参照信号のビット信号0または1と対
応して定めたこと、更には、(2)前記(1)におい
て、前記記録開始位置を、前記光または光磁気記録媒体
の記録可能領域の各セクタ毎に定めたこと、更には、
(3)前記(1)または(2)において、前記光または
光磁気記録体の前記疑似信号領域には機密情報を、前記
正規信号領域には一般情報を各々記録し、前記機密情報
と前記一般情報の領域を定め、該領域を前記光または光
磁気記録体に一組または複数組設けたこと、更には、
(4)前記(1)、(2)または(3)において、前記
参照信号を記録した他の記録媒体が可搬性を有するこ
と、更には、(5)前記(1)、(2)、(3)または
(4)において、データの復調によって一つの文字ある
いは数字を構成するビット信号群の中に前記疑似信号を
混在させること、更には、(6)前記(1)乃至(5)
のいずれか1の情報記録方法によって前記光または光磁
気記録媒体に記録された記録情報は、記録時の前記参照
信号と照合して前記疑似信号領域を判別し、判別した疑
似信号を反転補正して再生すること、更には、(7)前
記(1)乃至(5)の情報記録方法の何れかと前記
(6)の情報再生方法とを組み合わせて記録再生するこ
とを特徴とするものである。
【0010】
【作用】録可能領域に正規情報記録領域(以後、正規
信号領域と記す)と疑似情報記録領域(以後、疑似信号
領域と記す)を混在して配置した光または光磁気記録媒
体と、前記光または光磁気記録媒体に機密情報を記録す
るときに使用する参照信号の情報を記録する前記光また
は光磁気記録媒体とは異なる他の記録媒体とからなり
疑似信号領域のビット信号は、正規信号領域のビット信
号の1,0が反転されている。このような正規信号領域
と疑似信号領域は、任意の記録開始位置を始点として参
照信号列の0または1に対応して定められる。正規信号
領域と疑似信号領域とが混在した記録情報から正規信号
を再生するには、混在した記録情報に対し、記録時に用
いたと同じ参照信号列を照合して疑似信号領域を判別し
てビット信号を反転する。
【0011】
【実施例】本発明は、機密情報の記録再生時に必要な参
照信号を、前記機密情報を記録する記録媒体とは異なる
記録媒体に分離して記録させる方式であって、それらの
録媒体に対して、情報を記録する方法およびその記録
された記録媒体から情報を再生する方法について以下に
説明する。図1は、情報記録再生方法を説明するための
タイミングチャートで、図1Aは初期記録信号のタイミ
ングチャートCH1、図1Bは参照信号のタイミングチ
ャートCH2、図1Cは正規信号のタイミングチャート
CH3であり、各々のタイミングチャートの縦軸はビッ
ト信号、横軸はタイムスケールである。
【0012】図1Aに示したCH1は、正規信号と疑似
信号とが混在した入力信号のタイミングチャート(以
後、単に初期記録信号CH1と記す)であり、記録開始
点をT0で示している。図1Bに示したCH2は参照信
号のタイミングチャート(以後、単に参照信号CH2と
記す)であり、正規信号が入力される正規信号領域を
1、疑似信号が入力される疑似信号領域を0で示し、図
示の例では、初期記録信号CH1の記録開始点T0から
1までの△T0の期間が正規信号領域、T1からT2まで
の△T1の期間が疑似信号領域、T2からT3までの△T2
の期間を正規信号領域、T3からT4までの△T3の期間
を疑似信号領域に定めている。
【0013】図1Cに示したCH3は、正規信号のタイ
ミングチャート(以後、単に正規信号CH3と記す)で
あり、初期記録信号CH1,参照信号CH2の記録開始
点T0で同期をとり、初期記録信号CH1の入力信号列
のうち、疑似信号領域の信号を反転補正すると正規信号
CH3が得られ、逆に、正規信号CH3の正規信号に対
し、参照信号CH2の参照信号を記録開始時点T0で同
期をとり、信号処理すると、正規信号と疑似信号とが混
在した初期記録信号CH1が記録される。
【0014】信号処理の方法は、以下のように定める。 CH1が0でCH2が0の場合……CH3は1 CH1が0でCH2が1の場合……CH3は0 CH1が1でCH2が0の場合……CH3は0 CH1が1でCH2が1の場合……CH3は1 すなわち、参照信号CH2の信号が0の場合、正規信号
CH3の信号は初期記録信号CH1の信号を反転させ
る。また、参照信号CH2の信号が1の場合は、正規信
号CH3の信号は初期記録信号CH1の信号と同一であ
る。なお、記録媒体上のプリフォーマットされた領域な
どは、正規信号記録領域となるので、この領域に対応す
る参照信号CH2の参照信号のビット信号は1とする。
ただし、記録可能領域においては、正規信号領域と疑似
信号領域を混在させる。このように、正規信号と疑似信
号を混在させる領域は、データ領域のみに限定し、同期
信号やアドレス,フラッグ,バッファなどのための領域
は、正規信号領域としてもよい。
【0015】記録を行う場合には、正規信号CH3の正
規信号領域に対し、参照信号CH2を参照して、記録開
始ポイントを参照信号CH2の記録開始点T0と同期さ
せた上で記録を開始し、疑似信号領域の開始点T1に達
したところで記録信号の1,0を反転して、疑似信号の
記録を開始する。疑似信号領域の終点T2に達したとこ
ろで疑似信号の記録を中断し、正規信号の記録を再開す
る。再び疑似情報記録領域の開始点T3に達したところ
で、同様に正規信号の記録を中断し、疑似信号の記録を
同様の方法で開始する。上記の記録動作を記録可能領域
において、連続的に行い、初期記録信号CH1の記録を
行う。
【0016】または、上記の記録方法で説明した正規信
号の記録開始点T0から始まる参照信号CH2の参照信
号列、フォーマットされた記録媒体上の各セクタに対
して一意に対応するようにしてもよい。つまり、記録媒
体上のあるセクタBに対する参照信号CH2の参照信号
列bは、セクタB内において開始終結しており、これと
隣接するセクタAおよびセクタCにはまたがらない。ま
た、セクタCに対する参照信号CH2の参照信号列c
は、セクタC内において開始終結している。また、前記
参照信号は、前記の参照信号列bと同じであってもよい
が、必ずしもこの限りではなく、異なっていてもよい。
【0017】図2は、記録媒体上のセクタ列と参照信号
列との関係を説明するための図で、図2Aは記録媒体上
のセクタ列、図2Bは参照信号列を示す。
【0018】図2Bに示した参照信号列F(N),F
(N+1),F(N+2)…F(2N−2),F(2N
−1)は、一つの群をなしており、群を構成する各々の
参照信号列F(N)…F(2N−1)は異なる参照信号
列を定義し、ひとつの参照信号列を、図2Aに示すよう
に、ひとつのセクタに対応させる。すなわち、参照信号
列のタイプがNであるとすれば、一つの群れでN個のセ
クタをカバーしている。N+1番目のセクタから2N番
目のセクタに対しては、前記で定義した参照信号列を1
番目よりN番目まで対応づける。この方法によれば、過
度に参照信号の情報容量を要することがないので、参照
信号の記録媒体の記憶容量が少なくても対応できる。ま
た、情報を再生するとき、シークタイムも短縮する
【0019】さらに、上述した正規信号と疑似信号が混
在した記録信号から再生を行う場合には、図1に示した
初期記録信号CH1に対して、参照信号CH2を参照し
て、記録開始点T0と同じ再生開始点T0を参照信号CH
2のT0と同期させた上で、正規信号の再生を開始し、
疑似信号領域の開始点T1に達したところで、正規信号
の再生を中断する。そして、疑似信号の記録領域の終点
2に達したところで、正規信号の再生を再開する。再
び疑似信号領域の開始点T3に達したところで、同様に
正規信号の再生を中断する。このように、上記の再生動
作を記録可能領域全体において、連続的に行う。
【0020】上述の再生処理において、初期記録信号C
H1に示される正規信号と疑似信号とが混在した信号を
予めRAM(Random Access Memory)に蓄えたのち、参
照信号CH2に示した参照信号を用いて照合処理を行う
ことも可能である。この方法によると、記録媒体を回転
することがないので、光ヘッドなどの機構制御への負荷
が少なく、効率的である。
【0021】述した何れかに示した記録方法と再生方
法を組み合わせて記録再生する。こ の場合、記録時と再
生時に使用する参照信号は、同一のものである
【0022】次に、従来と同様のフォーマットを持ち、
データ領域において入力される情報の全てが正規信号と
はなっていない可搬性情報記録再生媒体(以後、可搬性
記録再生媒体と記す)の例について説明する。すなわ
ち、この可搬性記録再生媒体には、上述の正規信号と疑
似信号が混在された形で記録されている。したがって、
通常の再生方式で再生された情報列は、信号列として意
味不明のものとなり、あるいはコードの復調が不可能に
なる。また、通常の記録再生方式にも対応できるので、
扱う情報が機密を要しない場合は、通常の記録再生方式
に対応して用いることができる。したがって、例えば、
本可搬性記録再生媒体の特定領域のみを機密情報の記録
再生領域とし、残るデータ領域を通常の記録再生方式に
従う扱いとしてもよい。
【0023】図3,図4,図5は、この可搬性記録再生
媒体の記録領域を説明するための図であり、図中、A
1,A2,A3は可搬性記録再生媒体、aは一般情報エ
リア(正規信号領域)、bは機密情報エリアである。
【0024】図3の円板状の可搬性記録再生媒体A1
は、外周部が機密情報エリアb、内周部が一般情報エリ
アaが配置されている。図3に示した可搬性記録再生媒
体A1は、一般的な正規信号の記録再生処理を行う一般
情報エリアaと機密情報の記録再生処理を行う機密情報
エリアbの各々のエリアが分離されているので、一般的
な情報と機密情報とを分けて行うような用途に対して
は、記録再生時間が短縮される効果が望める。図4に示
した可搬性記録再生媒体A2は、外周部が一般情報エリ
アa、内周部が機密情報エリアbとなっており、各々の
エリアが図3に示した可搬性記録再生媒体A1と反転し
ているが、同じ効果が得られる。
【0025】図5に示した第3例の可搬性記録再生媒体
A3は、標準方式に従う一般の正規信号の記録再生を行
う一般情報エリアaと、機密情報の記録再生を行う機密
情報エリアbを円径方向に交互に配置させたものであ
る。可搬性記録再生媒体に記録するまとまった記録情報
量が比較的小さい場合や、機密情報と一般的情報の記録
を混在させたい場合などにおいては、前述の例よりも記
録再生時間を短縮する上で効果が望める。なお、図5に
示した可搬性記録再生媒体A3に対するエリアの配置
は、模式的に表現したもので、一般情報エリアaと機密
情報エリアbは、それぞれ2つしか示されていないが、
実際にはこれより多くても構わない。
【0026】本発明では、前述した参照信号列、例え
ば、図1Bに示す参照信号CH2の信号列を、図3〜5
に示した前述の可搬性記録再生媒体A1〜A3とは異な
る記録媒体Bに分離して記憶させている。例えば、記憶
媒体Bは、RAM等のICメモリとして記録再生装置に
内蔵されていてもよいが、本来の目的からすれば、カー
トリッジタイプのメモリの方が望ましく、あるいは、デ
ィスク形態をとるもの、あるいは、カード形態をとる可
搬性のメモリ媒体も好ましい。
【0027】参照信号の記録媒体として、フロッピディ
スクを用いると、記録媒体の価格が非常に安く、経済性
に優れる。また、参照信号の記録媒体として、CDある
いはCD−ROMなどの大容量記録媒体を用いると、同
一の作業者にとっては入力ディスク毎に疑似信号列を生
成する手間が省ける。また、記録情報の容量が大きいた
め、複雑な参照信号列を記録保存できる点でも有用で、
機密保持性の高い暗号化がはかれる。
【0028】また、上述の参照信号を記録した記録媒体
Bと異なり、記録媒体Bと同じ参照信号を記録した他の
可搬性を有する記録再生媒体としてもよい。すなわち、
記録再生装置から正規信号の分離を可能としている。ま
た、異なる記録再生装置を用いた場合でも、前記可搬性
記録再生媒体からの情報再生を可能とし、記録再生装置
に互換性を与えるものである。すなわち、ある記録再生
装置Pによって情報記録された可搬性記録再生媒体aを
前記Pとは異なる記録再生装置Qあるいは再生専用機S
によって許された特定者がこれを再生に供する際、前記
参照信号の記録媒体が可搬性をもつことによって再生が
可能となり、再生の容易性が向上する。なお、技術的に
は、通信手段による参照信号の転送も可能であるが、情
報の機密保持性の面では可搬性メモリによる転送手段の
方が優れている。
【0029】参照信号の記録媒体の一例として、フロッ
ピディスクを用いると、記録媒体の価格が非常に安く経
済性に優れる。参照信号の記録媒体の他の例として、C
DあるいはCD−ROMなどの大容量記録媒体を用いる
と、同一の作業者にとっては入力ディスク毎に疑似信号
列を生成する手間が省ける。また、記録情報の容量が大
きいため、複雑な参照信号列を記録保存できる点でも有
用で、機密保持性の高い暗号化がはかれる。
【0030】知のように、光ディスクに代表されるビ
ット信号記録再生を原理とする情報記録再生方式は、ビ
ット信号列によりキャラクタ情報を構成しているので、
復調によって、ひとつの文字あるいは数字等のキャラク
タ情報を再生する一群のビットライクな情報列Nの中
に、疑似信号を混在させる記録の暗号処理方法によっ
て、疑似信号が混在した、本来とは異なるビット信号列
が記録されるので、参照信号がわからない状態では疑似
信号領域の情報を復調再生することはできないが、参照
信号によって疑似信号を判別して、これを反転処理する
ことによって、正規信号に復元できる。信号列をビット
レベルで暗号化しているため、より高度に記録情報を暗
号化することができる。
【0031】図6は、記録再生方法を説明するためのタ
イミングチャートであり、図6Aは初期記録信号のタイ
ミングチャートCH1、図6Bは参照信号のタイミング
チャートCH2、図6Cは正規信号のタイミングチャー
トCH3で、各々のタイミングチャートの縦軸はビット
信号、横軸は時間である。図6AのCH1は正規信号に
疑似信号を混在させた初期記録信号チャート(以後、初
期記録信号CH1と記す)、図6BのCH2は参照信号
チャート(以後、参照信号CH2と記す)、図6CのC
H3は正規信号チャート(以後、正規信号CH3と記
す)であり、図6に示した参照信号CH2の参照信号チ
ャートのビット信号は、図1に示した参照信号CH2の
ビット信号と反対で、ビット信号が0のときは正規信号
領域、ビット信号が1のときは疑似信号領域としてい
る。初期記録信号CH1は正規信号CH3の正規信号に
対し、参照信号CH2の参照信号を参照して得られた正
規信号と疑似信号とが混在した信号チャートである。
【0032】上述した初期記録信号CH1に示される信
号チャートは、信号の復調によってひとつのキャラクタ
(文字または数字)を再生する一群の信号列aの中に、
少なくとも一つ以上の疑似信号が混在されている。
た、図6において、信号群bも復調によってキャラクタ
(文字または数字)を再生する信号列であって、これに
対しても、同様に、少なくとも一つ以上の疑似信号が混
在されている。このように、信号群の中に疑似信号が必
ず混在しているため、参照信号CH2に示す参照信号チ
ャートがないと、キャラクタが再生できないか、あるい
は文字化けして正確なキャラクタの再現ができないた
め、記録情報に対する機密保持性の向上に対する効果が
高い。
【0033】以上、参照信号CH2の参照信号チャート
は、ビット信号が0のとき正規信号領域、ビット信号が
1のとき疑似信号領域としたが、この信号を反転して、
参照信号CH2の参照信号が1の場合は正規信号領域、
また、ビット信号が0の場合は疑似信号領域と定義して
も、再生時にこの定義に従って疑似信号を判別処理すれ
ば、実施例1と同様の作用効果を得ることができる。従
って、信号群の中に疑似信号が必ず混在しているため、
参照信号CH2に示す正疑判別用参照信号チャートがな
いと、キャラクタが再生できない、あるいは文字化けす
るため、記録情報に対する機密保持性の向上に対する効
果が高い。
【0034】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、以下の効果がある。 (1)初期記録信号のタイミングチャートCH1に記録
された信号列は、正規信号と疑似信号が混在したものと
なっており、各々の領域の指定は、同一の記録開始点を
もった参照信号のタイミングチャートCH2の参照信号
によっている。したがって、このようにして記録された
信号情報を前記の参照信号なしに再生しても正規信号と
疑似信号が緻密に混在したまま再生されるので、正確な
情報を再生することは困難である。すなわち、情報再生
に対するセキュリティが向上したものとなり、参照信号
をもつ特定者のみに再生が許される。 (2)情報再生時のシークタイムを短縮できる。 (3)本方式によって記録された機密情報を他の方式で
は再生不可能である。 (4)機密情報の記録再生方式は、記録情報が暗号化さ
れているため、参照信号との照合なく、これを再生する
ことができない。また、参照信号は必ずしも同一の媒体
に記録されていないので、可搬性記録再生媒体が盗難あ
るいは紛失したときの記録データの機密保持性が高く、
容易に他者による再生ができない。また、可搬性が保た
れるので、特定利用者にとっては可搬性の魅力を損わな
い。また、媒体の標準的な記録再生方式による使用に制
限を与えない。また、当然機密情報の再生が所定の方式
に従って行うことができる。参照信号列を別の媒体に格
納し、再生時にはこれを用いることになる。 (5)搬性情報記録再生媒体は、通常の標準の記録再
生方式にも準拠し、従来の特色を持ち合わせている。ま
た、新規の記録再生方式によって、機密情報が記録また
は再生できるので、従来に比して機密情報の漏洩防止の
点で安全なものとなっている。さらに従来方式と新規の
方式による使い分けができるので、利用者は必要に応じ
て機密情報の記録再生領域と一般的情報の記録再生領域
を使い分けることができる。一般的情報に関しては、参
照信号列の照合処理を省略できるので、作業効率がよ
い。 (6)機密情報の記録再生時に使用する参照信号の情報
を前記の機密情報を記録した媒体と分離保存しているの
で、セキュリティの点で安全性が高い。 (7)参照信号情報を記録した媒体が可搬性をもってい
るので、可搬性がない場合と、同一の再生機能を有し、
しかも、初期に記録された場所とは異なる場所におい
て、上述の可搬性記録再生媒体に記録された情報を再生
するといったニーズに対応できる。 (8)すでに述べたように、復調によって一つの文字ま
たは数字を構成する一群のビット信号の中に疑似信号を
あらわすビット信号が混在しているので、記録されたビ
ット信号列は、量子化レベルで分断され、通常の再生方
式では全く意味不明で、情報価値のない再生しか得られ
ず、これをベースに原情報を解析することは、ほぼ不可
能であり、極めて高度に情報の機密を保持できる記録が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】報記録再生方法を説明するためのタイミン
グチャートである。
【図2】録媒体上のセクタ列と参照信号列との関係
を説明するための図である。
【図3】性記録再生媒体の記録領域を説明するた
めの図である。
【図4】性記録再生媒体の記録領域を説明するた
めの図である。
【図5】性記録再生媒体の記録領域を説明するた
めの図である。
【図6】録再生方法を説明するためのタイミングチ
ャートである。
【符号の説明】
CH1…正規信号と疑似信号とが混在した入力信号のタ
イミングチャート、CH2…参照信号のタイミングチャ
ート、CH3…正規信号のタイミングチャート、A…可
搬性記録再生媒体、a…一般情報エリア、b…機密情報
エリア。

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録可能領域に正規信号領域と疑似信号
    領域を混在して配置した光または光磁気記録媒体と、前
    記光または光磁気記録媒体に機密情報を記録するときに
    使用する参照信号の情報を記録する前記光または光磁気
    記録媒体とは異なる他の記録媒体とを有し、前記疑似信
    号領域におけるビット信号を正規信号に対し反転し、前
    記正規信号のビット信号が0ならば前記疑似信号のビッ
    ト信号は1、前記正規信号のビット信号が1ならば前記
    疑似信号のビット信号は0として記録し、前記正規信号
    領域と前記疑似信号領域は、任意の記録開始位置を始点
    とした前記参照信号のビット信号0または1と対応して
    定めたことを特徴とする情報記録方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の情報記録方法におい
    て、前記記録開始位置を、前記光または光磁気記録媒体
    の記録可能領域の各セクタ毎に定めたことを特徴とする
    情報記録方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の情報記録方法
    において、前記光または光磁気記録体の前記疑似信号領
    域には機密情報を、前記正規信号領域には一般情報を各
    々記録し、前記機密情報と前記一般情報の領域を定め、
    該領域を前記光または光磁気記録体に一組または複数組
    設けたことを特徴とする情報記録方法。
  4. 【請求項4】 請求項1、2または3に記載の情報記録
    方法において、前記参照信号を記録した他の記録媒体が
    可搬性を有することを特徴とする情報記録方法。
  5. 【請求項5】 請求項1、2、3または4に記載の情報
    記録方法において、データの復調によって一つの文字あ
    るいは数字を構成するビット信号群の中に前記疑似信号
    を混在させることを特徴とする情報記録方法。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれか1に記載の情
    報記録方法によって前記光または光磁気記録媒体に記録
    された記録情報は、記録時の前記参照信号と照合して前
    記疑似信号領域を判別し、判別した疑似信号を反転補正
    して再生することを特徴とする情報再生方法。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至5に記載の情報記録方法の
    何れかと請求項6に記載の情報再生方法とを組み合わせ
    て記録再生することを特徴とする情報記録再生方法。
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