JP3438046B2 - 外装カーテンウォールの組立装置 - Google Patents

外装カーテンウォールの組立装置

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JP3438046B2
JP3438046B2 JP01533594A JP1533594A JP3438046B2 JP 3438046 B2 JP3438046 B2 JP 3438046B2 JP 01533594 A JP01533594 A JP 01533594A JP 1533594 A JP1533594 A JP 1533594A JP 3438046 B2 JP3438046 B2 JP 3438046B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は建築物の外装施工法にお
いて金属製パネル系、プレキャストコンクリート系、ア
ルミカーテンウォール系などで構成された外装カーテン
ウォールの組立装置に関する。
【0002】
【従来の技術】建築物の外装壁は構造的には非耐力壁
で、金属製パネル系、プレキャストコンクリート系、ア
ルミカーテンウォール系で構成されたカーテンウォール
を外装壁として用いている。前記外装カーテンウォール
の組立は、本出願人が既に特願平4−337679、特
願平5−204055として提案されている。
【0003】この組立装置は現場に組立作業施設を設け
ると共に、建物の外周頂部に昇降手段を設け、組立作業
施設で昇降自在にした昇降架台上で外装カーテンウォー
ル部材を一層分のカーテンウォールとして組立て、前記
昇降手段によって所定の位置に取付けられる装置であ
り、所定の外壁幅とした昇降架台で昇降するものや、外
壁面の凹凸に対応するように凹凸面にそった昇降架台を
夫々単独に昇降して外装カーテンウォールの建築物に取
り付け、カーテンウォール取付け精度の向上と、作業の
効率化、省力化と安全対策に寄与する外装カーテンウォ
ールの組立装置であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
外装カーテンウォールの組立装置においては、一面の外
壁幅に合わせて昇降架台を単独に昇降するため外壁幅の
一面全体を昇降架台に組み立てる場合は単一の昇降架台
の長さが限られて、例えば、外壁幅が20m、30mと
広くなったときは、昇降架台を分割して昇降架台夫々に
外装カーテンウォールを組立て単独に上昇させても分割
された外装カーテンウォールの接合が出来ない。
【0005】また、階高の高い建物において外装カーテ
ンウォールの昇降時の風圧に対する揺れを防ぐため、前
記従来方法によると、外装カーテンウォールの方立内と
昇降架台の垂直方向にPC鋼棒を遊挿し、該PC鋼棒は
建物外壁面の下層部と上層部に止着し緊張して各階のフ
ァスナー部に固定具で固定しているためPC鋼棒を遊挿
して上昇して各階を通過する毎に前記固定具を解除しな
ければならないので通過する各階に移動しながら作業員
を配置していたので多数の作業員とその作業が煩雑であ
る等の問題があった。
【0006】本発明は、前記従来技術の有する問題点に
鑑みて提案されるもので、その目的とするところは、外
装カーテンウォール部材を現場において組立作業施設で
組立て、昇降架台上で広範な建物幅に対応して外装カー
テンウォール部材を一層分のカーテンウォールとして組
立て、しかも高層な建物においても風圧による揺れを防
止して迅速に所定の位置に取り付けることによって、カ
ーテンウォール取り付け精度の向上と、高品質の確保、
作業の効率化、省力化と安全に寄与する外装カーテンウ
ォールの組立装置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の構成を実施例に対応する図面を用いて説明
すると本発明は建物外壁面の下層部に、外装カーテンウ
ォール組立作業施設を設置し、該外装カーテンウォール
組立作業施設に広範な建物幅を任意幅に分割した分割昇
降架台の複数を変位追従可能に連結する連結昇降架台を
配設し、該連結昇降架台を前記分割昇降架台毎に前記建
物外壁面に立設したガイドレールにガイドローラを介し
て案内させると共に、前記建物外壁面の頂部に設けた電
動巻上機に昇降索を介して繋留し、更に前記連結昇降架
台の高さを検出する距離測定手段を設け、該距離測定手
段を介して前記電動巻上機を自動制御する制御装置と操
作装置とを設けたことを特徴とする。
【0008】又本発明は前記連結昇降架台の変位追従連
結部を、連結孔内に遊間する可動ピンと、該可動ピンの
剪断を補強するかんぬきとをもって形成したことを特徴
とする。更に本発明は前記連結昇降架台上に係止される
外装カーテンウォールの横枠間に亘って前記ガイドレー
ルに案内されるスライドローラを設けたことを特徴とす
る。
【0009】
【作用】そして本発明は前記の手段により建物外壁面の
下層部の外装カーテンウォール組立作業施設に配設され
た連結昇降架台上に広範な建物幅の一層分の大きさの外
装カーテンウォールを組立てることができ、この連結昇
降架台上に組立てられた広範な外装カーテンウォールは
分割昇降架台毎に前記建物外壁面に立設したガイドレー
ルに案内されて、同じく該ガイドレールに案内される連
結昇降架台の電動巻上機による上昇によって所定位置に
搬送して、建物外壁面に固定し外装カーテンウォールの
建物外壁面への固定後、該外装カーテンウォールは連結
昇降架台より切り放し連結昇降架台を再び元の位置に復
元し、次の下層階も前記作業を繰り返すことにより外装
仕上げができ、その際の連結昇降架台の昇降は、高さを
検出する距離測定手段により検出された計測値を自動制
御する自動制御装置により電動巻上機が制御され分割連
結された昇降架台は水平を保ち均一に昇降する。
【0010】又建物外壁面の全長に亘り任意の幅に分割
した分割昇降架台の複数を変位追従可能に連結する連結
昇降架台は、電動巻上機の巻上揚程が高くなるにつれて
生ずる巻き上げ速度のバラツキにもとずく連結昇降架台
に掛かる無理な応力を緩和し、その緩和は連結孔に遊嵌
する可動ピンによって行われると共に、該可動ピンの剪
断はかんぬきにより補強される。
【0011】更に連結昇降架台上に組立てられる外装カ
ーテンウォールはその横枠間に亘って設けられるスライ
ドローラを、前記建物外壁面に立設されるガイドレール
にガイドしているため多少の風が吹き風圧がかかっても
振れることなく、外装カーテンウォールの取付作業を安
全にする。
【0012】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面に基づいて説明
する。図1及び図2は本組立装置の概要を示す平面図及
び立面図で1は建物外壁面を示し、該建物外壁面1は壁
面が凸面に弯曲した場合を示し該建物外壁面1の下層に
外装カーテンウォール作業施設2を設置し、該外装カー
テンウォール作業施設2には外壁幅を例えば4分割する
分割昇降架台d1 〜d4 の夫々を接合部3で連結する連
結昇降架台4を配設すると共に建物外壁面1には各分割
昇降架台d1 〜d4 毎にガイドレール5を立設し、該ガ
イドレール5は図3及び図4に示すように各床面にアン
カーボルトを介して取り付けられるファスナー6に固定
されると共に前記連結昇降架台4の接合部3は図6〜図
9に示すように断面I型鋼の各分割昇降架台d1 〜d4
のウエブ7の前面に固定される接続金物8とI型鋼のウ
エブ7の背面に固定されるかんぬき金物9をもって変位
追従可能に連結され、前記接続金物8は方形の接合板1
0と、該接合板10の中央表面に直交して突設する吊板
11と、これら接合板10と吊板11とを補強する補強
板12とからなり、前記接合板10は、吊板11を境と
した一側面に4個のボルト締付孔13を上下2段に配設
すると共に他側面に1個のボルト締付孔10と1個のル
ーズ孔14とを上下2段に配設し、該ルーズ孔14を配
設する他側面の接合板10の裏面にはテフロン板15を
介在させてウエブ7に当接させて、各ボルト締付孔13
に挿通されるボルト16とルーズ孔14に挿通される可
動ピン17とをもって接合金物8は固定され、又前記か
んぬき金物9は、分割昇降架台d1 〜d2 の接合端部に
それぞれかんぬき板18と、該かんぬき板18間にさし
渡されるかんぬき19とから形成され、更に前記吊板1
1には後述の吊具を掛ける繋留孔20が設けられてい
る。
【0013】一方建物外壁面1には図10に示すように
前記繋留孔20に掛けられる吊具21を吊持するチエン
からなる昇降索22を有する電動巻上機23を吊り下げ
金物24を介して建物の最上階nx に取り付けると共に
図11に示すように建物の下層階n1 から最上階nx
渉って前記ガイドレール5は各層階においてファスナー
6で固定され更に図2と図12に示すように前記分割昇
降架台d1 〜d4 毎に建物の下層階n1 の床面下方から
最上階nx の天井面下方に渉ってPC鋼棒25を緊張し
て取付け、該PC鋼棒25は前記連結昇降架台4上に組
立てられる外装カーテンウォール26の方立27を遊貫
させ更に図13に示すように外装カーテンウォール26
にはその横枠28、28間に渉ってスライドローラ29
を取り付けた。
【0014】このスライドローラ29を更に詳述すると
図14〜図16に示すように横枠28、28にはその背
面に設けた水平のスリット溝30に遊嵌するスライドボ
ルト31を介して横枠28に固定される固定板32と、
該固定板32間に取り付けられる縦枠33と該縦枠33
の一対のそれぞれの中間部に取り付けられる水平板34
と該水平板34に前記ガイドレール5のフランジ部を挟
むようにして取り付けられるX方向の2個のローラ35
と、同じく前記ガイドレールのフランジ部の外端縁に対
向するように取り付けられるY方向の1個のローラ36
とから形成されている。
【0015】このスライドローラ29は連結昇降架台4
上で組立てられた外装カーテンウォール26を高層の所
定位置まで上昇させる際、外装カーテンウォール26の
下部は連結昇降架台4に組立てられているがその上方は
方立27を遊貫するPC鋼棒25でスライドするだけと
なり、このPC鋼棒25は揚程の高い建物では、その中
間を押さえるものがなく揺れを防ぐことができず、従っ
てPC鋼棒25の揺れに基づく外装カーテンウォール2
6の上昇時の風圧に対抗してガイドレール5をスライド
する本スライドローラ29が設けられている。
【0016】又連結昇降架台4には図17及び図18に
示すように前記ガイドレール5に案内されるガイドロー
ラ37を有し、該ガイドローラ37は連結昇降架台4の
上部と下部とにウレタン等の緩衝材38を介して取り付
けられる断面L形の上部水平板39と下部水平板40
と、各上下の水平板39、40に前記ガイドレール5の
フランジの一側の前面と背面とに対向して設けられる一
対のX方向のローラ41、41と、フランジの他側の前
面と背面とに対向して設けられる一対のX方向のローラ
41、41とフランジの左右端縁に対向して設けられる
Y方向のローラ42、42とからなり、前記上部水平板
39のフランジ背面側のローラ41aは、フランジ面に
摺接させると共に前記下部水平板40のフランジ前面側
のローラ41bもこれをフランジ面に摺接させて連結昇
降架台4とガイドレール5とが摺動して昇降する際のレ
ールの歪や昇降時の連続昇降架台4の異常な変位を緩衝
材38によって吸収して昇降架台やガイドレールに無理
な力が掛からないようにしてある。
【0017】更に建物の最上層nx には図2と図11に
示すように距離測定器からなる測定手段43を設置する
とともに該距離測定手段43に対向して連続昇降架台4
には受光反射板44を取付け、前記距離測定手段43は
制御装置45に接続させ、制御装置45は昇降架台4の
水平傾斜値の監視や制限高さの監視を行って初期設定諸
元値の範囲で巻上機の巻き上げ速度を制御しながら連続
昇降架台4に組立てられた外装カーテンウォール26を
所定位置に昇降させる。
【0018】一方操作装置46は初期設定値の範囲でス
イッチ操作をするもので、自動・手動の切り替えや緊急
停止時の操作を行う。このようにして本装置は建物の下
階にカーテンウォール組立て装置と連続昇降架台とを設
け、最上階に巻上機を設置し、躯体にガイドレールを立
設して連続昇降架台を案内して巻上機の作動によって連
続昇降架台に組立てられた外装カーテンウォールは所定
の高さまで搬送されて躯体に取付けられる。
【0019】図中47は外装カーテンウォールを搬送す
るチェンコンベアを示す。
【0020】
【発明の効果】このように本発明によるときは建物外壁
面の下層部に、外装カーテンウォール組立作業施設を設
置し、該外装カーテンウォール組立作業施設に、広範な
建物幅を任意幅に分割する分割昇降架台の複数を変位追
従可能に連結する連結昇降架台を配設して、この連結昇
降架台を前記分割昇降架台毎に前記建物外壁面に立設し
たガイドレールにガイドローラを介して案内させると共
に前記建物外壁面の頂部に設けた電動巻上機に昇降索を
介して繋留し、更に前記連結昇降架台の高さを検出する
距離測定手段を設け、該距離測定手段を介して前記電動
巻上機を自動制御する制御装置と操作装置とを設けたも
のであるから連結昇降架台上に広範な外壁幅の外装カー
テンウォールの一層分を連続して組み立てることができ
ると共に連続して組み立てられた外装カーテンウォール
に無理な力が掛かることなく均等に上昇させることがで
きるためその上昇作業を容易にして外装カーテンウォー
ルの建物への取付け精度を向上し簡単に取り付けること
ができて取付け作業の効率と省力化が行われる等の効果
を有する。
【0021】また連結昇降架台の変位追従可能な連結部
は、これを連結孔内に遊間する可動ピンと該可動ピンの
剪断を補強するかんぬきとで形成させたものであるから
その連結が簡単となると共にその連続強度を高めること
ができる効果を有する。さらに連結昇降架台上に組立て
られる外装カーテンウォールはその横枠間に渉って建物
外壁面に立設されるガイドレールに案内されるスライド
ローラを設けたものであるから揚程の高い高層の建物に
おいても外装カーテンウォールは風圧によって揺れるこ
となく搬送されて迅速に所定の位置に取り付けることが
できる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本装置の一実施例の説明する平面概要図であ
る。
【図2】本装置の一実施例の説明する立面図概要図(建
築幅と高さは割愛している)である。
【図3】ガイドレールの取付けを示す縦断面図である。
【図4】同上平面図である。
【図5】外装カーテンウォールの資材供給エリアと組立
てエリアを示す縦断面図である。
【図6】昇降架台の吊上げ兼用接合部の要部拡大側面図
である。
【図7】同上イ〜イ矢視平面図である。
【図8】図6ロ〜ロ矢視縦断面図である。
【図9】吊上げ兼用接合金物の斜視図である。
【図10】昇降架台と巻上機の設置状況を示す縦断面図
である。
【図11】昇降架台とガイドレールと距離測定器の設置
状況を示す縦断面図である。
【図12】昇降架台とPC鋼棒の設置状況を示し外装カ
ーテンウォールの方立にPC鋼棒が貫通している縦断面
図である。
【図13】外装カーテンウォールに取り付けたガイドロ
ーラとガイドレールとの関係を表す縦断面図である。
【図14】同上ガイドローラの取付け要部を拡大した縦
断面図である。
【図15】同上の平面図である。
【図16】同上ガイドローラと横枠との取付け要部を拡
大した斜視図である。
【図17】昇降架台のガイドローラ要部を拡大した縦断
面図である。
【図18】同上の平面図である。
【符号の説明】
1 建物外壁面 2 外装カーテンウォール作業施設 d1 〜d4 分割昇降架台 4 連結昇降架台 5 ガイドレール 17 可動ピン 19 かんぬき 22 昇降索 23 電動巻上機 29 スライドローラ 37 ガイドローラ 43 距離測定手段 45 制御装置 46 操作装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−21748(JP,A) 実開 平3−119142(JP,U) 特公 平3−31859(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04G 21/14 - 21/22 E04B 2/56 - 2/96 E04G 3/10

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物外壁面の下層部に、外装カーテンウ
    ォール組立作業施設を設置し、該外装カーテンウォール
    組立作業施設に広範な建物幅を任意幅に分割した分割昇
    降架台の複数を変位追従可能に連結する連結昇降架台を
    配設し、該連結昇降架台を、前記分割昇降架台毎に前記
    建物外壁面に立設したガイドレールにガイドローラを介
    して案内させると共に、前記建物外壁面の頂部に設けた
    電動巻上機に昇降索を介して繋留し、更に前記連結昇降
    架台の高さを検出する距離測定手段を設け、該距離測定
    手段を介して前記電動巻上機を自動制御する制御装置と
    操作装置とを設けたことを特徴とする外装カーテンウォ
    ールの組立装置。
  2. 【請求項2】 前記連結昇降架台の変位追従連結部を、
    連結孔内に遊間する可動ピンと、該可動ピンの剪断を補
    強するかんぬきとをもって形成したことを特徴とする請
    求項1記載の外装カーテンウォールの組立装置。
  3. 【請求項3】 前記連結昇降架台上に組立てられる外装
    カーテンウォールの横枠間に渉って前記ガイドレールに
    案内されるスライドローラを設けたことを特徴とする請
    求項1記載の外装カーテンウォールの組立装置。
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CN115992561B (zh) * 2022-12-24 2023-07-14 北京东方泰洋幕墙股份有限公司 一种幕墙可视化协同施工方法

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