JP3436650B2 - ネットワーク制御装置 - Google Patents

ネットワーク制御装置

Info

Publication number
JP3436650B2
JP3436650B2 JP03926697A JP3926697A JP3436650B2 JP 3436650 B2 JP3436650 B2 JP 3436650B2 JP 03926697 A JP03926697 A JP 03926697A JP 3926697 A JP3926697 A JP 3926697A JP 3436650 B2 JP3436650 B2 JP 3436650B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transmission
node
packet
congestion
route
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP03926697A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10243016A (ja
Inventor
滋 音野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP03926697A priority Critical patent/JP3436650B2/ja
Publication of JPH10243016A publication Critical patent/JPH10243016A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3436650B2 publication Critical patent/JP3436650B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、発信ノードと着
信ノードとの間にある複数の伝送路に対し、同一パケッ
トを複製して伝送する多経路伝送のネットワーク制御に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の多経路伝送装置では、予めルーテ
ィング・テーブルに記述する順位が付された伝送経路を
n本選んでおき、更に各ノードで同一の冗長伝送経路数
mを設定して、n本の中から障害や輻輳が発生していな
い伝送経路m本をルーティング・テーブルに記述した順
序で選択するようにしておく。このとき、使用可能な経
路が1本しかない場合、その1本に対してm個の同一パ
ケットがコピーして送出される。即ち、m倍のトラヒッ
クが生じることになる。このように、輻輳時等には、使
用可能な伝送経路が少なくなるほど、その伝送経路に冗
長伝送経路分のパケットが集中し、伝送路の負荷が高く
なる。一方、このような輻輳の場合も考慮してネットワ
ーク設計を行うと、各ノード間の回線容量が莫大となり
設備コストが大きくなるとともに、正常なネットワーク
形態での使用時は、回線使用効率が極端に悪くなる。
【0003】上述の状態をネットワークの構成図と、ル
ーティング・テーブルを用いて具体的に説明する。図1
4は、従来の多経路伝送装置における伝送経路選択動作
の概念を示す図である。この図では、発信ノード101
と着信ノード102との間に、2本の伝送経路130と
伝送経路131が設定されていることを示す。ノード1
03とノード104はこの場合中継ノードを表し、11
0と111はパケットを送受信するデータ端末装置を示
している。例えば、発信ノード101は、図15のルー
ティング・テーブルを備えて、冗長伝送路数をm本(図
14では、「2」である)と設定し、伝送経路130と
伝送経路131の2本の伝送経路を選択する。正常時に
おいては、パケットは伝送経路130と131の両方に
コピーして送られている。しかし、中継ノード103と
着信ノード102間で輻輳が発生した場合は、ルーティ
ング・テーブルに記載の経路Noに基づいて、伝送経路
130に代わり伝送経路132が選択されて多経路伝送
を行う。また、中継ノード103が故障した場合、伝送
経路131のみ有効となり、伝送経路131でコピー数
2の冗長伝送を行うものである。しかしこうすると、発
信ノード101と中継ノード103間、中継ノード10
4と着信ノード102間は、正常時の2倍のトラヒック
となる。
【0004】輻輳発生時のトラヒックの増加を別のネッ
トワークで説明する。図16のような通常ネットワーク
構成で、3経路の多経路伝送に対して、図17のよう
に、ネットワーク形態が変化した場合、発信ノード20
1から着信ノード203に関して、ノード区間ABに従
来の3倍のトラヒックがかかることが分かる。
【0005】なお、特開平6−334687号公報によ
れば、特定中継経路への負荷集中を防ぐため、パケット
優先度を定めてテーブルに登録して優先度対応の経路を
選択する装置が開示されている。但し、この図18に示
す公報の構成では、パケットの同一コピーによる冗長経
路を経た伝送という思想は示されていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のルーティング・
テーブルに登録した冗長伝送経路に基づいて伝送経路を
選択するネットワーク制御装置では、輻輳状態等になる
と、あるノード間でトラヒックが集中して伝送路の負荷
限界を超えることがあるという課題があった。これを避
けるために、回線負荷量を抑えたネットワーク設計を行
うと必要な回線容量が莫大となり、通常使用時の回線使
用効率が低く、設備コストが大きくなるという課題があ
った。また、従来の多経路伝送装置では、冗長伝送経路
数は固定設定され、それに基づきパケットがコピーされ
るため、使用可能な伝送経路にパケットが集中して、ノ
ード及び伝送路の負荷が高くなる他に、全てのパケット
を同一の重要度で取り扱うので、重要度の高いパケット
でも平等に伝送遅延時間が大きくなるという課題があっ
た。
【0007】この発明は、上述の課題を解決するために
なされたもので、多経路伝送でのネットワーク形態が変
化しても、伝送遅延、確達率をある一定以上にして伝送
品質を確保し、かつ、各ノードと伝送路の負荷分散を可
能にするネットワーク制御装置を得ることを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係るネットワ
ーク制御装置は、発信ノードと中継ノードと着信ノード
で構成され、発信ノードからパケットを発信するネット
ワークにおいて、パケットには伝送の優先度を示すフラ
グを設け、発信ノードは、発信ノードから着信ノードに
至る複数の伝送路を優先度に対応した順に選択順位と必
要コピー数を定めたルーティング・テーブルと、各伝送
路の輻輳状態を測定する輻輳度測定手段、とを備え、
輳度測定手段が輻輳状態を検出すると、発信パケットを
必要コピー数作成して所定の選択順位の伝送路に発信す
るようにした。
【0009】
【0010】また更に、発信ノードのネットワーク制御
装置は、各伝送路の輻輳状態を測定する輻輳度測定手段
を付加し、パケットにはデータ長情報をのせ、各伝送路
の輻輳状態を検出すると、パケットのデータ長を変更す
るようにした。
【0011】また更に、発信ノードは、発信ノード、中
継ノード、着信ノード間の優先度に対応して設定した
数の伝送経路が部分的にも重複するかを調べて、部分的
にもあれば重複とし、また予め重複の閾値を定めてお
き、輻輳状態における伝送路 選択において、重複の閾値
を参照して重複した複数の伝送経路から選択順位の高い
伝送路に限定して発信するようにした。
【0012】また更に、パケットには発信元と着信先と
ノード経過情報と順序番号をのせ、ネットワーク制御装
置を中継ノードにも備えて、中継ノードではパケットを
受信すると、この受信したパケットに自身の中継ノード
の経過情報があるとそのパケットを破棄し、経過情報が
ないと優先度に応じて設定された数だけコピーして設定
隣接ノードにパケットを伝送するようにした。
【0013】また更に、中継ノードのネットワーク制御
装置は、各伝送路の輻輳状態を測定する輻輳度測定手段
を付加し、各伝送路の輻輳状態を検出すると、コピーの
数も含めて所定の設定隣接ノードを変更してパケットを
伝送するようにした。
【0014】また更に、パケットにはパケット破棄許可
フラグものせ、中継ノードのネットワーク制御装置は、
各伝送路の輻輳状態を測定する輻輳度測定手段を付加
し、各伝送路の輻輳状態を検出すると、受信パケットの
破棄許可フラグをみて中継ノードでの中継伝送を中止す
るようにした。
【0015】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.本発明の主旨である複数の伝送経路をそ
の中継ノードを含めて設定し、更にパケットの伝送の優
先度に対応してコピーする数を定めて、上述の設定経路
に同一パケットを並行して伝送する基本動作を説明す
る。図1は、本実施の形態の装置で構成されるネットワ
ークの例を示した図である。図1では、Aノード301
からEノード305まで、5個のノードが配置されてお
り、それぞれのノード間は、306AB,307AC,
308AD,309AE,310BC,311CD,3
12DE,313EBの8本の伝送路がノード間を接続
している。
【0016】図2は、各ノードの基本構成図を表したも
のである。ユーザデータを入力するユーザデータ端末4
01とその端末とのインタフェース部分であるデータ端
末I/F部402、更にノード装置自体を管理するノー
ド管理部403、多経路伝送時のルーティング制御を行
うルーティング制御部、パケットのコピー・分解・組立
・重複識別等の処理を行うパケット分解・組立部、ノー
ド間の伝送路とのインタフェース部分である回線I/F
部406、ノード間や伝送経路の障害を監視する障害管
理部408、障害情報やルーティング・テーブル等の情
報を格納するデータベース407から構成される。
【0017】上述の構成によるノードの内、発信元であ
るユーザデータ端末が接続された発信ノード動作を説明
する。ユーザデータ端末401から送信するデータは、
一旦データ端末I/F部402を通過し、パケット分解
・組立部405に入力されパケット化(分解)し、優先
度に応じて定められた数、即ち、冗長伝送路数分コピー
される。なお、パケットには、伝送の優先度に応じて優
先度フラグの情報を入れる。その後、ルーティング制御
部404が設定している伝送経路の情報に基づき、該当
する回線I/F部406へパケットが振り分けられ送信
される。ルーティング制御部は、ルーティング・テーブ
ルに使用可能な伝送経路を、使用が望ましい順に設定
し、その上位から優先度対応の数だけ並送するよう制御
する。着信先のユーザデータ端末が接続された着信ノー
ドの動作は、以下のようになる。中継ノード、伝送路を
経由して、着信ノードの回線I/F部406で受信した
データは、パケット分解・組立部405に一旦蓄積さ
れ、ヘッダ部の識別、重複パケットの廃棄、パケットの
組立等を行い、データ端末I/F部402を経由して、
着信先のユーザデータ端末401へ受信される。なお、
上述の発信ノード、着信ノードと中継ノードのいずれの
ノードにおいても、障害管理部408は、回線I/F部
406の送信待ちキュー数、処理負荷、回線品質等を監
視する機能を持つ。ノード管理部403は、ノード装置
全体の装置障害管理、障害切替等の障害管理機能を持
つ。保守端末409は、ノードの保守・ノードの情報入
力を行う。
【0018】図3(a)は、Aノード301からCノー
ド303へ使用が望ましい経路番号を記して、その経路
がデータベース407に蓄積されているルーティング・
テーブルを示す図で、図3(b)は、同じくルーティン
グ・テーブルの優先度別の冗長伝送経路数を示す図であ
る。また、図4は、送受信されるパケットフォーマット
を示す。図3(a)の使用経路順を設定し、図3(b)
の優先度対応の冗長数を定めたルーティング・テーブル
は、予め保守端末409から各ノードへ設定できる。各
ノードでは、このルーティング・テーブルをルーティン
グ制御部404が参照することにより、回線接続情報、
冗長伝送経路情報をパケット分解・組立部405と情報
交換し、多経路伝送を実現する。なお、通常、ルーティ
ング・テーブルは、使用経路の順をノード経過数の少な
いものから記述していく。例えば、優先度が「緊急」レ
ベルの伝送経路を冗長伝送経路数、即ち、コピー数3と
した場合、図3(a)の経路番号の1から3の経路が選
択される。また、例えば、Bノード302で障害が発生
した場合は、経路番号1,3,4が伝送経路として選択
される。優先度は、当然のことながらトラヒックの量を
考慮しながら、その冗長経路数が決められる。また、重
要度の高いパケットは、即時性、伝送到達の確実性とい
った伝送品質を保証できるよう、上述のトラヒック量も
考えてできるだけ多く設定される。このように、本実施
の形態によれば、優先度の高いパケットは、そうでない
パケットに比較して、多くの経路を有利な経路順に与え
られるので、どんな状況でも早く確実に伝送できる効果
がある。即ち、伝送路の輻輳や障害及び装置の障害等に
よるネットワーク形態の変化時にも回線容量を超えるこ
となく、パケットを多経路伝送し、確達性・抗たん性を
確保することを目的とするネットワーク制御方式であ
る。
【0019】実施の形態2.実施の形態1では、予め保
守端末409から設定したルーティング・テーブルに従
った伝送経路を選択したが、実際の運用ではノードの故
障、回線の輻輳が様々な箇所で起こるため、固定設定し
たルーティング・テーブルに従った経路選択では最適な
経路選択ができないことがある。そこで、各伝送経路に
おける送信待ちキューと回線品質を常時監視しながら、
予め設定する回線容量の範囲内で、伝送経路を回線状態
のよいもの(つまり、送信待ちキューの少なく、また、
再送が少ないもの)から順番にコピー数分の経路選択す
る機能を持たせると有効である。図5に、Aノード30
1における各ノード区間の最大回線容量テーブルを示
し、これも例えば、データベース、ルーティング・テー
ブルに記憶する。
【0020】本実施の形態の装置で、先の実施の形態に
付加される動作は以下の部分である。障害管理部408
では、伝送路の輻輳状態、即ち、送信待ちキューと回線
品質を測定・監視する機構(輻輳度測定手段)を持ち、
ルーティング制御部404へ、その情報を通知する。ル
ーティング制御部404は、その情報を常に新たなルー
ティング・テーブルへ反映させる。即ち、図3(b)の
優先度別冗長伝送経路数を基に、各区間のトラヒック量
を計算し、図5の最大回線容量の上限を超えないかチェ
ックし、超えるようであれば、冗長伝送経路を優先順位
の低いものから減少させてゆく。つまり、トラヒックが
増加すると、パケットのコピー数を減らして、ノードの
負荷を減らしていく。こうして、最適な伝送経路の順序
と冗長伝送経路数を更新して伝送制御し、また、その情
報をデータベース409へ格納していく。本実施の形態
の装置によれば、輻輳状態になっても優先度の高いパケ
ットの伝送が保証され、しかも、ノードの負荷が抑えら
れる効果がある。
【0021】実施の形態3.上述の実施の形態では、回
線品質等の劣化によりルーティング・テーブルに従った
伝送経路の選択を順次変更したが、この変更によって回
線品質の良好な伝送経路にトラヒックが集中する場合も
ある。そこで、本実施の形態では、伝送品質劣化時でも
経路変更よりも、まず、データ伝送を継続し、パケット
データ長を可変とする形態を説明する。本実施の形態の
装置は、図1に示す構成であるが、パケット分解・組立
部405bの動作が異なる。障害管理部408では、送
信待ちキューと回線品質を常時測定・監視する機能を持
ち、その情報をパケット分解・組立部405へ通知す
る。障害管理部408は、隣接ノード間の伝送制御にお
ける再送回数やビット誤り率を調べて回線品質を監視し
ている。
【0022】図6は、本実施の形態における障害管理部
408が通知する経路監視データの例を示す図である。
パケット分解・組立部405bは、その情報を基に上記
情報が輻輳状態の検出を示すと、送出するパケットデー
タ長を短くする。即ち、図4のパケットフォーマット
に、「データ長区分値」を付加し、ここにパケットデー
タ長の区分を示す。中継ノード、着信ノードでのパケッ
ト分解・組立部405bは、この区分を参照して中継又
は着信パケットのデータ長を、そのデータ長区分値に従
って変化させ、伝送又は受信する。図7に、そのパケッ
トフォーマットを示す。
【0023】実施の形態4.上述の実施の形態において
は、伝送経路選択は1区間でも伝送経路が異なれば違う
伝送経路として取り扱っているが、伝送区間が部分的に
重複している多経路伝送では、その重複区間で遅延等が
発生し、多経路伝送の抗たん性・即時性の確保はできて
も、ネットワークの効率と多経路による信頼性の確保と
いう目的から外れてしまう。そこで、本実施の形態で
は、発信ノードと着信ノード間において、設定可能な全
伝送経路に対する部分的に区間が重複する度合いを考慮
して、ある値以上経路が重複する場合には、その伝送経
路ではどちらか一方の伝送経路を選択し、他方を伝送路
から外すことで、ネットワークの負荷を下げることにす
る。例えば、先の図6の例では、区間重複度の閾値を2
とした場合、経路4と6、経路5と7、経路6と7が重
複度2であり、これらはいずれか一方の伝送経路のみ使
用する。また、経路2と5と7は、重複度3であり、経
路2を選ぶようにする。上述の構成と動作によれば、伝
送データの信頼性確保という多経路伝送の有効性が得ら
れ、ネットワークの負荷抑制も可能となる。
【0024】先の実施の形態においては、基本的にAノ
ード301とCノード間の伝送経路は、発信ノード側の
ルーティング・テーブルであり、着信ノード側のルーテ
ィング・テーブルもその裏返しとなり、同一のものとし
ていた。つまり、Aノード301とCノード303伝送
経路は、上り下りで同一としていた。しかし、データ送
受信には親子関係があるように、送受信するトラヒック
量は、上りと下りでいつも同一ではなく、また、情報の
優先度も相違があることがある。従って、発信側と着信
側ノードで全く別々にルーティング・テーブルを管理
し、同一区間のデータ送受信であっても、上り/下りで
伝送経路を優先度で変えてもよい。こうすることで、よ
りきめ細かいネットワークの負荷抑制を行うことができ
る。即ち、発信ノード側と着信ノード側で先の図3を別
々に管理して、上り下りでのパケット伝送を行う。た
だ、この場合は、先の実施の形態とは伝送制御の方式が
異なり、各ノード間での送達確認も必要である。また、
発信ノードと着信ノード間での、いわゆる端点間の伝送
制御を採用する必要がある。
【0025】実施の形態5.上述の実施の形態において
は、多経路伝送を発信ノードと着信ノード間の冗長伝送
としてとらえ、その伝送経路の冗長選択に関して記述し
た。本実施の形態以降では、発信ノードと着信ノードの
端点間ではなく、中継ノード自身が中継のため受信する
経路と、中継して隣接ノードへ転送する経路とに注目す
る装置を説明する。即ち、隣接ノードへ予め設定した数
値分のパケットを伝送することを継続して、最終的に着
信ノードへ冗長伝送しても、多経路伝送ができ、簡易な
制御でネットワークのトラヒック分散も可能である。発
信ノードでは、パケットの優先度に対応して予め設定し
た数だけパケットをコピーし、各ノードで管理するルー
ト情報テーブルから回線品質のよい輻輳していない隣接
ノード間伝送路を選択し、その隣接ノードへパケットを
送信する。
【0026】各パケットには、ノード経過情報と発信ノ
ードと着信ノード間での一連の順序番号と発信元、着信
先情報を付加しておき、発信、中継、着信ノードでは、
パケット受信時にこれらのノード経過情報、順序番号、
宛先情報をチェックする。該当ノードの経過を示す情報
があるかどうかをチェックし、経過情報があればそのパ
ケットを破棄し、経過情報がなければ経過情報を付与し
て次のノードへ送信する。また、受信パケットにおいて
は、順序番号が既に受信済みの番号であれば、同様に破
棄する。図8に、本実施の形態におけるルート情報テー
ブルを示す。また、図9に、パケットデータフォーマッ
トを示す。障害管理部408は、回線I/F部406の
状態を監視し、隣接ノード間の回線品質等を測定して、
ルーティング制御部404bへ通知する。ルーティング
制御部404bは、その情報からルート情報テーブルを
作成し、データベース407へ情報の蓄積を行うととも
に、パケット分解・組立部405へその情報を通知す
る。パケット分解・組立部405は、該当する回線I/
F部406へ送信するとともに、ノード経過情報、発信
元、着信先情報を設定する。また、各ノードでパケット
受信時は、パケット分解・組立部405でヘッダ部の識
別、ノード経過情報のチェック、順序番号のチェック、
宛先情報のチェックを行い、パケットの中継、破棄又は
取り込みを行う。
【0027】実施の形態6.本実施の形態では、先の実
施の形態の中継ノードに輻輳度測定手段を組み合わせ
て、輻輳時の伝送制御を行わせる場合を説明する。各ノ
ードでのネットワーク制御装置は、隣接ノード間のトラ
ヒック量や回線品質を逐次測定・監視する輻輳度制御手
段と、監視結果の情報を隣接ノードへ送信する手段を持
つ。中継ノードでは、上述のトラヒック情報と回線品質
情報を基にトラヒック情報テーブルを作成して、ネット
ワーク全体のトラヒック情報を把握する。発信ノードで
は、ルーティング・テーブルとトラヒック情報テーブル
を組み合わせ、発信ノードから着信ノードまでのトラヒ
ック状態を数値化して知り、この数値の大小により伝送
経路を選択していく。図10に、回線品質テーブルを、
図11に、トラヒック状態テーブルを示す。これらを合
わせてトラヒック情報テーブルとする。また、図12
に、トラヒック情報テーブルを考慮したルーティング・
テーブルを示す。
【0028】障害管理部408bでは、隣接ノード間の
回線状態(回線誤り率)とトラヒック量(単位時間当た
りのパケット処理数)を測定し、その情報をルーティン
グ制御部404bとパケット分解・組立部405に送信
する。ルーティング制御部404bでは、データベース
407に蓄積されている図12のルーティング・テーブ
ルと、図10,図11のトラヒック情報テーブルを更新
する。パケット分解・組立部405では、自ノード以外
の隣接ノードへ上述のトラヒック情報テーブルを送信す
る。他ノードから受信したトラヒック情報テーブルは、
一旦パケット分解・組立部405を経由し、ルーティン
グ制御部404bへ送信され、データベース407のテ
ーブルを更新する。経路選択時はこのテーブルを参照
し、最適な伝送経路選択を適応的に行う。
【0029】実施の形態7.中継ノードで、パケット送
出時に回線が輻輳していることが判明した場合、コピー
パケットにのみ付与されるパケット破棄許可フラグを基
にパケットの破棄を一時的に行い、ネットワークの輻輳
を回避する場合を説明する。図13に、本実施の形態に
おけるパケットデータフォーマットを示す。各ノードで
は、隣接するノード間の伝送路の送信キュー待ち数を常
時測定・監視し、その待ち数が予め設定した閾値を超え
た場合、それ以降に送出するパケットに関して、コピー
パケットで、かつ、パケット破棄許可フラグがオンであ
るパケットは、送信待ちキューが閾値を下回るまで破棄
を行うものである。こうすれば、多経路伝送を採用した
ことでネットワーク内で滞留しているコピーパケットを
一時的に破棄して、優先度を調べて伝送路を変更した伝
送路を減らす等の複雑な制御を必要とせずに、ネットワ
ークを輻輳状態から回復させられる効果がある。
【0030】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、優先度
を設定して多伝送経路を選択するようにしたので、優先
度の高いパケットは、他パケットより即時性・確達性を
確保して伝送できる効果がある。また、多経路伝送の構
築コストを抑制する効果もある。
【0031】また更に、輻輳状態等を監視しながら伝送
経路と冗長度を変化させるので、最適な経路選択を行っ
てネットワーク全体の負荷を抑える効果がある。
【0032】また更に、輻輳状態等を監視してパケット
データ長を変化させるので、回線品質の良好な伝送路に
伝送が集中する恐れが少なくなり、ネットワークの負荷
分散を緩和する効果がある。
【0033】また更に、多伝送経路の選択において、伝
送区間の重複度を考慮するので、ネットワークの負荷抑
制ができる効果がある。
【0034】また更に、中継ノードにおいて、隣接ノー
ドへコピー数分のパケットを分散させて送出するので、
トラヒック量が若干増加するがネットワークの負荷の分
散ができる効果がある。
【0035】また更に、中継ノードで輻輳状態を検出し
てパケット破棄許可フラグを基にパケットの一時的な破
棄を行うので、多経路伝送は実現できないがネットワー
クの輻輳状態が短時間で解決できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1における通常時のネッ
トワーク構成図である。
【図2】 本発明の実施の形態1におけるノードの構成
ブロック図である。
【図3】 実施の形態1におけるルーティング・テーブ
ルの図である。
【図4】 実施の形態1におけるパケットフォーマット
を示す図である。
【図5】 本発明の実施の形態2における最大回線容量
テーブル図である。
【図6】 本発明の実施の形態3におけるルーティング
・テーブルの図である。
【図7】 実施の形態3におけるパケットフォーマット
を示す図である。
【図8】 本発明の実施の形態5におけるルート情報テ
ーブル図である。
【図9】 実施の形態5におけるパケットフォーマット
を示す図である。
【図10】 本発明の実施の形態6における回線品質テ
ーブルを示す図である。
【図11】 実施の形態6におけるトラヒック状態テー
ブルの図である。
【図12】 実施の形態6におけるトラヒック情報テー
ブルの図である。
【図13】 本発明の実施の形態7におけるパケットフ
ォーマットを示す図である。
【図14】 多経路伝送方式の概念図である。
【図15】 従来の多経路伝送方式におけるルーティン
グ・テーブルの図である。
【図16】 多経路伝送方式を説明する通常時のネット
ワーク構成図である。
【図17】 多経路伝送方式を説明する異常時のネット
ワーク構成図である。
【図18】 他の従来例における優先度判定テーブルの
図である。
【符号の説明】
101 発信ノード、102 着信ノード、103,1
04 中継ノード、110,111 データ端末、13
0,131,132 伝送経路、201,202,20
3,204,205,301,302,303,30
4,305 ノード、306AB,307AC,308
AD,309AE,310BC,311CD,312D
E,313EB 伝送路、404,404b ルーティ
ング制御部、405,405b パケット分解・組立
部、408,408b 障害管理部。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−278751(JP,A) 特開 平6−112925(JP,A) 特開 平6−261025(JP,A) 特開 平6−14056(JP,A) 特開 平7−162430(JP,A) 特開 昭59−167143(JP,A) 特開 昭63−237628(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 12/56

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発信ノードと中継ノードと着信ノードで
    構成され、発信ノードからパケットを発信するネットワ
    ークにおいて、 上記パケットには伝送の優先度を示すフラグを設け、上記発信ノードは、発信ノードから上記着信ノードに至
    る複数の伝送路を上記優先度に対応した順に選択順位と
    必要コピー数を定めたルーティング・テーブルと、各伝
    送路の輻輳状態を測定する輻輳度測定手段、とを備え、 上記輻輳度測定手段が輻輳状態を検出すると、発信パケ
    ットを上記必要コピー数作成して上記所定の選択順位の
    伝送路に 発信することを特徴とするネットワーク制御装
    置。
  2. 【請求項2】 発信ノードは、パケットにデータ長情報
    をのせ、 各伝送路の輻輳を検出すると、パケットの上記データ長
    を変更するようにしたことを特徴とする請求項1記載の
    ネットワーク制御装置。
  3. 【請求項3】 発信ノードは、発信ノード、中継ノー
    ド、着信ノード間の優先度に対応して設定した複数の
    送経路が部分的にも重複するかを調べて、部分的にもあ
    れば重複とし、また予め重複の閾値を定めておき、 輻輳状態における伝送路選択において、上記重複の閾値
    を参照して重複した複数の伝送経路から選択順位の高い
    伝送路に限定して発信するようにした ことを特徴とする
    請求項1記載のネットワーク制御装置。
  4. 【請求項4】 パケットには発信元と着信先とノード経
    過情報と順序番号をの、 中継ノードは、上記パケットを受信すると、上記受信し
    たパケットに自身の中継ノードの経過情報があると該パ
    ケットを破棄し、自身の経過情報がないと該パケットの
    優先度に応じて設定された数だけコピーして設定隣接ノ
    ードにパケットを伝送するようにしたことを特徴とする
    請求項1記載のネットワーク制御装置。
  5. 【請求項5】 中継ノードは、各伝送路の輻輳状態を測
    定する輻輳度測定手段を備えて、 各伝送路の輻輳検出すると、コピーの数も含めて所定
    の設定隣接ノードを変更してパケットを伝送するように
    したことを特徴とする請求項4記載のネットワーク制御
    装置。
  6. 【請求項6】 パケットにはパケット破棄許可フラグも
    のせ、 中継ノードは、各伝送路の輻輳状態を測定する輻輳度測
    定手段を備えて、各伝送路の輻輳検出すると、受信パ
    ケットの上記破棄許可フラグをみて中継ノードでの中継
    伝送を中止するようにしたことを特徴とする請求項4記
    載のネットワーク制御装置。
JP03926697A 1997-02-24 1997-02-24 ネットワーク制御装置 Expired - Fee Related JP3436650B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03926697A JP3436650B2 (ja) 1997-02-24 1997-02-24 ネットワーク制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03926697A JP3436650B2 (ja) 1997-02-24 1997-02-24 ネットワーク制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10243016A JPH10243016A (ja) 1998-09-11
JP3436650B2 true JP3436650B2 (ja) 2003-08-11

Family

ID=12548348

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP03926697A Expired - Fee Related JP3436650B2 (ja) 1997-02-24 1997-02-24 ネットワーク制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3436650B2 (ja)

Families Citing this family (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001177575A (ja) 1999-12-20 2001-06-29 Nec Corp 優先制御方式
JP3752137B2 (ja) * 2000-08-31 2006-03-08 三菱電機株式会社 データ送信装置及びデータ送信方法
US6970519B2 (en) * 2003-05-29 2005-11-29 Motorola, Inc. Method and apparatus to enhance audio quality for digitized voice transmitted over a channel employing frequency diversity
US20060013210A1 (en) * 2004-06-18 2006-01-19 Bordogna Mark A Method and apparatus for per-service fault protection and restoration in a packet network
JP4627205B2 (ja) * 2005-03-28 2011-02-09 富士通株式会社 リングネットワークシステムおよび障害復旧方法
US7957363B2 (en) 2005-05-26 2011-06-07 International Business Machines Corporation System, method, and service for dynamically selecting an optimum message pathway
JP5071165B2 (ja) 2007-03-19 2012-11-14 日本電気株式会社 経路多重化通信システム、通信ノード及び通信方法
US8700821B2 (en) 2008-08-22 2014-04-15 Intel Corporation Unified multi-transport medium connector architecture
JP5187206B2 (ja) * 2009-01-27 2013-04-24 日本電気株式会社 情報通信システムおよび情報通信方法
US8737238B2 (en) 2009-06-11 2014-05-27 Nec Corporation Congestion detecting method and communication node
JP5345902B2 (ja) * 2009-06-24 2013-11-20 エヌイーシーコンピュータテクノ株式会社 データ送信装置、データ送信方法、及びデータ送信プログラム
JP2011199884A (ja) * 2011-05-12 2011-10-06 Railway Technical Research Institute 回線制御システム及びその方法
JP5619681B2 (ja) * 2011-06-10 2014-11-05 日本電信電話株式会社 パケット転送システム、パケット送信装置およびパケット受信装置
JP5722171B2 (ja) * 2011-09-13 2015-05-20 株式会社東芝 通信システム、アクセスポイント、サーバ装置および通信制御方法
US8775713B2 (en) 2011-12-27 2014-07-08 Intel Corporation Multi-protocol tunneling over an I/O interconnect
US8953644B2 (en) 2011-12-27 2015-02-10 Intel Corporation Multi-protocol I/O interconnect time synchronization
US9697159B2 (en) 2011-12-27 2017-07-04 Intel Corporation Multi-protocol I/O interconnect time synchronization
US8782321B2 (en) 2012-02-08 2014-07-15 Intel Corporation PCI express tunneling over a multi-protocol I/O interconnect
US8880923B2 (en) 2012-03-29 2014-11-04 Intel Corporation Link power management in an I/O interconnect
WO2019189681A1 (ja) * 2018-03-30 2019-10-03 日本電気株式会社 通信制御装置、通信システム、通信制御方法及びプログラム
WO2020261393A1 (ja) * 2019-06-25 2020-12-30 日本電信電話株式会社 通信装置及び通信方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10243016A (ja) 1998-09-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3436650B2 (ja) ネットワーク制御装置
EP1433287B1 (en) Protection switching in a communications network employing label switching
EP1958379B1 (en) Faults propagation and protection for connection oriented data paths in packet networks
AU2002311547B2 (en) Apparatus and method for delivery of packets in multi-hop wireless networks
JP5325231B2 (ja) パケット交換データネットワークの輻輳の制御
JP4536142B2 (ja) 経路確認方法及び装置
US20150003240A1 (en) Adaptive call routing in ip networks
Schollmeier et al. Improving the resilience in IP networks
US20040179471A1 (en) Bi-directional flow-switched ring
JP4167072B2 (ja) リング・トポロジーに対する選択的保護
US20080137669A1 (en) Network of nodes
US20070110079A1 (en) Method and network nodes for reporting at least one dropped-out connection path withing a communication network
US20070053302A1 (en) Fault tolerant network traffic management
EP1502395B1 (en) Traffic network flow control using dynamically modified metrics for redundancy connections
US20090154345A1 (en) Method and network nodes for reporting at least one dropped-out connection path within a communication network
US20070047467A1 (en) Optimal path selection system
US8780902B1 (en) Multipathing using multiple endpoint addresses for load balancing in a network
JP5092557B2 (ja) パケット通信方法およびパケット通信装置
US20010019536A1 (en) Line restoring method and packet transmission equipment
JP4948320B2 (ja) マルチリングrprノード装置
JP2005318395A (ja) 無線ネットワークシステム、無線ネットワークシステムのパケットロス軽減方法、及び、無線通信装置
WO2004109985A1 (ja) ノード装置及びrprネットワーク
CN113767597B (zh) 用于基于周期的负载均衡的网络设备、系统和方法
JPWO2005117365A1 (ja) 通信制御装置及び通信制御方法
JP2535874B2 (ja) パケット交換網のル−ティング制御方式

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20030520

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees