JP3432211B2 - 試料チップの作製及び反応試料の分析方法 - Google Patents

試料チップの作製及び反応試料の分析方法

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明が属する技術分野】本発明は、基板上にDNA、
RNAのポリヌクレオチドや蛋白質等の固定試料をスポ
ット状に多数固定して試料チップを作製し、該試料チッ
プを使用して反応試料を検出する試料チップの作製及び
反応試料の分析方法に関する。 【0002】 【発明が解決しようとする課題】蛋白質等のような水溶
液中で取り扱わないと変性し、失活し易い物質をスライ
ドガラス等のような基板上に高密度に固定化する際に
は、DNAマイクロアレイのような数百ピコリットル単
位の微量スポッティングでは、スポッティングした試料
溶液が即座に乾燥してしまうために試料が失活し、更に
基板上への固定化効率が減少するなどの欠点がある。 【0003】従来、例えば臨床現場における血液検査の
ような蛋白質スクリーニングや定量測定を行う操作にお
いては、マイクロタイタープレート(80mm×120m
m、96穴)の各穴に試料溶液を注入して固定化反応も
検出反応も液相下で実施し、1回の測定で必要とされる
試料量は数百マイクロリットルと多く必要としている
が、極微量の試料で分析を要求される現在において、上
記したように多量の試料を必要とする分析システムで
は、他の分析システムとの連携に欠くケースも生じてき
た。 【0004】また、DNAマイクロアレイ等に代表され
るように、一度に行い得る分析検数も96では不充分で
あり、更に使用される固定化基板もスライドガラス等の
ような小容量のチップ型のものが望まれるようになっ
た。 【0005】本発明は、上記した従来の欠点を解決する
ために発明されたものであり、その課題とする処は、ス
ライドガラス(26mm×76mm)のように占拠体積が小
さい基板に対して一度の操作で多数の固定試料をスポッ
ティングして多数の試料チップを大量に作製することが
できると共に作製された試料チップを使用して一度の操
作で多数の反応試料をスポッティングして固定試料と反
応させて分析作業を効率化することができる試料チップ
の作製及び反応試料の分析方法を提供することにある。 【0006】また、本発明の他の課題は、試料チップを
作製する際には基板に対して微少量の固定試料を、各ス
ポットにおける固定試料量のばらつきを抑えてスポッテ
ィングして試料チップを作製することができると共に試
料チップの各固定試料に対して微少量の反応試料をほぼ
均一に分注して各スポットにおける反応のばらつきを最
小限して分析することを可能にする試料チップの作製及
び反応試料の分析方法を提供することにある。 【0007】更に本発明の他の課題は、固定試料及び反
応試料の使用量を低減して分析コストを低コスト化する
ことを可能にする試料チップの作製及び反応試料の分析
方法を提供することにある。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明は、スポッティン
グされる固定試料数と一致する多数の吸引部材及び分注
部材と吸引吐出作動部材とを選択的に連通可能に接続
し、各吸引部材と吸引吐出作動部材とを選択的に連通し
た状態で吸引吐出作動部材に固定試料溶液を吸引した後
に各吸引部材と吸引吐出作動部材との流路を閉鎖すると
共に吸引吐出作動部材と分注部材の流路を開放して吸引
吐出作動部材に溜められた固定試料溶液を分注部材から
基板上に被覆形成された薄膜の各穴内に吐出して試料チ
ップを作製する工程と、分注部材、吸引吐出作動部材及
び吸引部材内に洗浄液を流通させて夫々を洗浄する工程
と、各吸引部材と吸引吐出作動部材とを選択的に連通し
た状態で吸引吐出作動部材に反応試料溶液を吸引した後
に各吸引部材と吸引吐出作動部材との流路を閉鎖すると
共に吸引吐出作動部材と分注部材の流路を開放して吸引
吐出作動部材に溜められた反応試料溶液を分注部材から
基板上の各固定試料に対して分注吐出して反応させる工
程とからなる。 【0009】 【発明の実施形態】以下、本発明の実施形態を図に従っ
て説明する。 【0010】図1〜図4において、固定試料及び反応試
料のスポッティング装置1は吸引吐出装置3と分注装置
5とから構成される。 【0011】スポッティング装置1を詳述すると、該ス
ポッティング装置1の本体フレーム7の図示右側には吸
引吐出装置3が配置され、該吸引吐出装置3の第1走行
体9は図示する前後方向へ往復移動可能に支持される。
該第1走行体9には第1上下フレーム11が設けられ、
該第1上下フレーム11には第1ホルダ13が上下方向
へ移動可能に支持される。 【0012】本体フレーム7に対して第1走行体9及び
第1上下フレーム11に対して第1ホルダ13を夫々往
復移動する駆動装置としては、本体フレーム7及び第1
上下フレーム11に回転可能に支持され、一方にステッ
プモータ等の電動モータが連結された一対のプーリに張
設されたタイミングベルトの一部を第1走行体9および
第1ホルダ13に固定したベルト駆動機構、本体フレー
ム7及び第1上下フレーム11に回転可能に支持される
と共に軸端部にステップモータ等の電動モータが連結さ
れた送りねじを第1走行体9及び第1ホルダ13のナッ
ト部に噛み合わせた送りねじ駆動機構やリニアモータ
(何れも図示せず)等の何れであってもよい。 【0013】第1ホルダ13には流路切換装置14が設
けられ、該流路切換装置14は固定板15と、該固定板
15に密着して移動する切換板17とから構成される。
該固定板15には多数(基板53上にスポッティングさ
れる試料数が96個の場合にあっては96個)の吸引吐
出口部27が所定の間隔をおいて設けられている。ま
た、切換板17には多数(96個)の吸引口部19が吸
引吐出口部27の間隔と一致する間隔をおいて形成され
ると共に各吸引口部19に隣設して多数の吐出口部21
が所定の間隔をおいて形成され、これら吸引口部19及
び吐出口部21は対応する吸引吐出口部27と選択的に
連通するように設定される。 【0014】なお、流路切換装置14は第1ホルダ13
に設け、各吸引口部19に後述する吸引部材23を直接
設ける構成としたが、該流路切換装置14としては第1
ホルダ13から離れた本体フレーム7に設け、各吸引口
部19と対応する吸引部材23とをチューブで夫々接続
する構成であってもよい。 【0015】そして各吸引口部19には上下方向に軸線
を有した吸引針や吸引ノズルからなる吸引部材23が取
り付けられる。なお、基板53上にスポッティングされ
る試料の数は上記に限定されるものではないことは勿論
である。 【0016】そして各吸引部材23はその先端部が本体
フレーム7上の載置台24に相対し、該載置台24には
固定試料が溜められる固定試料用容器25及び反応試料
用容器26が選択的に載置される。これら容器25・2
6には例えば上記した96個の溜り部25a・26aが
各吸引部材23に相対するように設けられ、固定試料用
容器25の各溜り部25aには試料チップを作製する際
に異なる種類或いは同一種類の固定試料溶液が所定量
(例えば100μl)づつ溜められている。また、反応
試料用容器26の各溜り部26aには作製された試料チ
ップを使用して蛋白質やポリヌクレオチド等を分析する
際に反応試料溶液が上記した所定量づつ溜められる。 【0017】固定試料溶液としては作製される試料チッ
プに応じて調整され、DNA、RNA(染色体由来のD
NA断片、mRNA、cDNA、合成DNA及びRNA
等)のポリヌクレオチドや蛋白質を、例えば3×3SS
C溶液(0.45M塩化ナトリウム、0.045Mクエ
ン酸ナトリウムでPH:7.00に調整)に溶解した溶
液からなる。また、反応試料溶液は作製された試料チッ
プを試用して分析しようとする被検体から抽出されたポ
リヌクレオチドや蛋白質を、同様に例えば3×3SSC
溶液(0.45M塩化ナトリウム、0.045Mクエン
酸ナトリウムでPH:7.00に調整)に溶解した溶液
からなる。 【0018】一方、固定板15に密着して移動する切換
板17には多数(上記した場合にあっては96個)の吸
引吐出口部27が上記した吸引口部19及び吐出口部2
1の配列間隔と一致する間隔をおいて形成され、該切換
板17を各吸引口部19と吐出口部21の間隔と一致す
る距離で移動することにより各吸引吐出口部27を対応
する吸引口部19または吐出口部21に選択的に一致さ
せて連通させる。 【0019】なお、該切換板17を吸引口部19と吐出
口部21との間隔と一致する距離で往復移動する駆動機
構としてはエアーシリンダや送りねじ機構(図示せず)
であればよい。また、上記説明は切換板17を移動制御
してそれぞれの吸引吐出口部27に対して吸引口部19
及び吐出口部21を選択的に一致させて連通する構成と
したが、固定板15を移動制御して一致させる構成であ
ってもよい。 【0020】各吸引吐出口部27には本体フレーム7に
設けられた吸引吐出作動部材29が夫々接続されてい
る。吸引吐出作動部材29はシリンダー29a内にピス
トン29bを摺動可能に支持した多数(上記の場合にあ
っては96個)のインジェクターからなり、シリンダー
29aと各吸引吐出口部27とはチューブ33により接
続される。各吸引吐出作動部材29のピストン29bに
は作動板34が一体に連結され、該作動板34の往復移
動によりチューブ33を含めたシリンダー29a内に試
料溶液を吸引すると共にこれらに溜められた試料溶液を
吐出するように構成される。 【0021】具体的には溜り部25a・26a内に溜め
られた固定試料溶液及び反応試料溶液を全量吸引するよ
うに作動板34を所定の距離で移動して溜り部25a・
26a内の各試料溶液をチューブ33を含むシリンダー
29a内に吸引させると共に一回の吐出量が、例えば1
0マイクロlとなるように作動板34を微小移動してチ
ューブ33を含むシリンダー29a内の各試料溶液を吐
出させる。 【0022】上記した分注装置5は本体フレーム7の図
示する左側に配置され、該分注装置5はチューブ35を
介して吸引吐出装置3の各吐出口部21に接続される。
該分注装置5は本体フレーム7に対して図示する左右方
向へ移動可能に支持された第2走行体37と、該第2走
行体37に図示する前後方向へ移動可能に支持された第
3走行体39と、該第3走行体39に設けられた第2上
下フレーム41に上下方向へ移動可能に支持された第2
ホルダ43と、該第2ホルダ43に設けられた分注部材
や分注ノズルからなる多数(上記の場合にあっては96
個)の分注部材47とから構成される。 【0023】本体フレーム7に対して第2走行体37、
第2走行体37に対して第3走行体39及び第2上下フ
レーム41に対して第2ホルダ43を夫々移動する駆動
機構としては、上記したベルト駆動機構、送りねじ駆動
機構及びリニアモータ等の何れであってもよい。 【0024】各分注部材47は先端面の直径が微小径
で、基端部に接続される夫々のチューブ35を介して上
記した各吐出口部21に接続されている。そして各分注
部材47は全ての分注部材47が基板53内に位置する
ように図示する左右方向及び前後方向へ微小間隔をおい
てマトリックス状に配列される。 【0025】なお、各分注部材47の配列間隔は基板5
3におけるスポッティング面積とスポッティング数との
関係から決定される。 【0026】多数の分注部材47がマトリクス状に配列
された分注部材群49の下方に応じた本体フレーム7に
は基板載置台51が設けられ、該基板載置台51には、
試料チップ55を作製する際にはスライドガラス、膜、
プラスチックス(ポリエチレン、ポリプロピレン)等の
基板53が位置決め可能に配置される。基板53の好適
例としては、スライドガラスが挙げられ、好ましくは基
板53の表面に、各分注部材47の配列間隔と一致する
間隔をおいて多数の穴54aが形成された極薄のブチル
ゴムやシリコンゴムシート等の薄膜54を被覆し、該薄
膜54の各穴54a内に固定試料溶液を、相互汚染を防
止して溜めて試料チップ55に作製される。 【0027】上記のように構成されたスポッティング装
置1による試料チップの作製及び反応試料の分析方法を
図5〜図8に従って説明する。 【0028】先ず、試料チップ55の作製する際におけ
る基板53に対する固定試料溶液のスポッティング方法
を説明すると、吸引吐出装置3の第1走行体9を移動制
御して夫々の吸引部材23を固定試料用容器25の各溜
り部25aに相対させる。また、分注装置5の第2走行
体37及び第3走行体39を移動制御し、各分注部材4
7の先端を基板載置台51に位置決めされた状態で多段
集積された最上段に位置する基板53に被覆形成された
薄膜54の各穴54aに相対させる。 【0029】なお、基板載置台51に載置される多数の
基板53としては、上記した多段集積の他に多数の基板
51を平面的に配列してもよい。また、吸引吐出装置3
の切換板17を各吸引吐出口部27が対応する吸引口部
19に一致するように移動する。 【0030】上記状態にて第1上下フレーム11を下降
制御して各吸引部材23の先端部を対応する夫々の溜り
部25a内に位置させた後、作動板34を作動して各吸
引吐出作動部材29のピストン29bを吸引方向へ移動
してチューブ33を含むシリンダー29a内に溜り部2
5a内に溜められた固定試料溶液を吸引する。(図6参
照) 【0031】次に、切換板17を移動して各吸引吐出口
部27を対応する吐出口部21に一致させた後に分注装
置5の第2上下フレーム41を下降制御して各分注部材
47の先端を基板53の表面に対して微小間隔をおいて
相対させる。 【0032】この状態で作動板34を分注量に応じた距
離で移動制御して夫々のチューブ33及びシリンダー2
9a内に溜められた固定試料溶液を各分注部材47から
基板53の各穴54a内に所定量(例えば10マイクロ
l)づつ、一度にスポッティングする。(図7参照) 【0033】なお、スポッティング初期においては、シ
リンダー29aやチューブ35及び分注部材47内の空
気を完全に除去してから試料溶液をスポッティングする
必要があり、チューブ35及び分注部材47内の空気量
を考慮して作動板34の移動ストロークを長く設定する
必要がある。そしてこれらの空気を排除した後にあって
は作動板34を、上記した所定量に応じたストロークで
微小移動して固定試料溶液を吐出させればよい。 【0034】そして分注装置5の第2上下フレーム41
を上方へ戻した後に固定試料溶液が各穴54a内にスポ
ッティングされて溜められた基板53を取出した後に、
再び、第2上下フレーム41を下降して各分注部材47
の先端を次段の基板53における各穴54aに夫々相対
させた後、作動板34を移動制御して基板53の各穴5
4a内に固定試料溶液を所定量づつ、一度にスポッティ
ングする。上記動作の繰り返しにより一回の操作により
多数枚の基板53に固定試料溶液を所定量づつ、スポッ
ティングして多数の試料チップ55を、一回の吸引作用
により一度に作製する。 【0035】なお、基板53に対して固定試料を固定す
る必要がある場合には、固定試料用液がスポッティング
された基板53に対し、例えばUVクロスリンカー(Ho
efer社製 UVC500)を使用して紫外光を照射して
固定試料溶液を乾燥して基板53の表面に固定試料を固
定する乾固処理、ブロック液(例えば無水こはく酸、N
−メチルピロシノン、ホウ酸ナトリウム溶液等)に浸漬
して基板53の非スポッティング領域をブロック処理し
て試料チップ55を作製する。 【0036】次に、反応試料を分析する際に試料チップ
に反応試料溶液を分注する方法を説明すると、試料チッ
プ55に対して反応試料溶液を分注してスポッティング
するに先立って流路切換装置14、吸引部材23、吸引
吐出作動部材29、分注部材47及びこれらを接続する
チューブ33・35内の余剰な固定試料溶液を輩出した
り、これらに付着した固定試料を洗浄する。 【0037】洗浄方法としては、先ず、載置台24及び
基板載置台51上に回収容器を夫々載置した状態で流路
切換装置14により夫々の流路を切換えながら各吸引吐
出作動部材29を作動して流路切換装置14、吸引部材
23、吸引吐出作動部材29、分注部材47及びこれら
を接続するチューブ33・35内の余剰な固定試料溶液
を吸引部材23及び分注部材47から夫々の回収容器内
に夫々吐出して回収する。次に、基板載置台51に載置
された洗浄液容器内に分注部材47を浸漬した状態で吸
引吐出作動部材29を吸引作動して洗浄液を吸引した後
に流路切換装置14により流路を切換えた後に該吸引吐
出作動部材29を吐出作動して溜められた洗浄液を吸引
部材23から回収容器内に吐出する作業を複数回繰り返
して流路切換装置14、吸引部材23、吸引吐出作動部
材29、分注部材47及びこれらを接続するチューブ3
3・35に付着した固定試料を洗浄する。 【0038】これらの洗浄に使用する洗浄液としは、
0.1%ドデシル硫酸ナトリウム水溶液、超純水、エタ
ノールを順に使用して洗浄した後、分注部材47を介し
て気相吸引することにより流路切換装置14、吸引部材
23、吸引吐出作動部材29、分注部材47及びこれら
を接続するチューブ33・35内に付着したエタノール
を乾燥させて行なう。 【0039】上記洗浄後、載置台24に各溜り部26a
に反応試料溶液が溜められた反応試料用容器26をセッ
トした後に、上記と同様に各溜り部26a内に吸引部材
23を浸漬した状態で吸引吐出作動部材29を吸引作動
して反応試料溶液を吸引吐出作動部材29のシリンダー
29a内及びチューブ35内に溜める。(図6参照) 【0040】一方、基板載置台51上に上記した方法で
作製された複数枚の試料チップ55を多段状に載置した
後に吸引吐出作動部材29を吐出作動して溜められた反
応試料溶液を、所定量づつ、各分注部材47を介して固
定試料溶液が分注された試料チップ55の各穴54a内
に吐出して固定試料に対して反応試料を反応させること
により反応試料を分析する。(図8参照) 【0041】本実施形態は、一度の操作により多数の固
定試料用液を基板53上に分注して試料チップ55を作
製することにより各スポットにおける固定試料の量をほ
ぼ均一化して試料チップを作製することができ、各スポ
ット間における反応精度のばらつきを最小限にすること
ができる。 【0042】また、作製された試料チップ55における
各固定試料に対する反応試料溶液の分注量のばらつきを
最小限にして測定精度を高めることができる。 【0043】上記説明は、切換板17を移動制御して吸
引吐出口部27を、吸引口部19及び吐出口部21に選
択的に一致させる構成としたが、切換方法としては切換
盤を回動して選択的に一致させる方法及びスポッティン
グ数と一致する個数の3ポートバルブを使用した方法で
あってもよい。 【0044】 【発明の効果】本発明は、占拠体積が小さい基板に対し
て一度の操作で多数の固定試料をスポッティングして多
数の試料チップを大量に作製することができると共に作
製された試料チップを使用して一度の操作で多数の反応
試料をスポッティングして固定試料と反応させて分析作
業を効率化することができる。また、試料チップを作製
する際には基板に対して微少量の固定試料を、各スポッ
トにおける固定試料量のばらつきを抑えてスポッティン
グして試料チップを作製することができると共に試料チ
ップの各固定試料に対して微少量の反応試料をほぼ均一
に分注して各スポットにおける反応のばらつきを最小限
して分析することを可能にする。更に、固定試料及び反
応試料の使用量を低減して分析コストを低コスト化する
ことを可能にする。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明を実施するスポッティング装置の概略を
示す説明図である。 【図2】吸引吐出装置を示す説明図である。 【図3】切換機構を示す説明図である。 【図4】分注装置を示す説明図である。 【図5】試料チップの作製及び反応試料の分析の工程図
である。 【図6】吸引状態を示す説明図である。 【図7】吐出及び分注状態を示す説明図である。 【図8】試料チップに対する反応試料溶液の分注状態を
示す説明図である。 【符号の説明】 1−スポッティング装置、3−吸引吐出装置、5−分注
装置、23−吸引部材、25−固定試料用容器、29−
吸引吐出作動部材、47−分注部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G01N 37/00 102 G01N 35/06 J (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 35/00 - 35/10 G01N 1/00 101 G01N 33/53 G01N 33/566 G01N 37/00 102 EUROPAT(QUESTEL) JICSTファイル(JOIS)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】スポッティングされる固定試料数と一致す
    る多数の吸引部材及び分注部材と吸引吐出作動部材とを
    選択的に連通可能に接続し、各吸引部材と吸引吐出作動
    部材とを選択的に連通した状態で吸引吐出作動部材に固
    定試料溶液を吸引した後に各吸引部材と吸引吐出作動部
    材との流路を閉鎖すると共に吸引吐出作動部材と分注部
    材の流路を開放して吸引吐出作動部材に溜められた固定
    試料溶液を分注部材から基板上に被覆形成された薄膜の
    各穴内に吐出して試料チップを作製する工程と、分注部
    材、吸引吐出作動部材及び吸引部材内に洗浄液を流通さ
    せて夫々を洗浄する工程と、各吸引部材と吸引吐出作動
    部材とを選択的に連通した状態で吸引吐出作動部材に反
    応試料溶液を吸引した後に各吸引部材と吸引吐出作動部
    材との流路を閉鎖すると共に吸引吐出作動部材と分注部
    材の流路を開放して吸引吐出作動部材に溜められた反応
    試料溶液を分注部材から基板上の各固定試料に対して分
    注吐出して反応させる工程とからなる試料チップの作製
    及び反応試料の分析方法。
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