JP3431762B2 - 障害位置検出システム - Google Patents

障害位置検出システム

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JP3431762B2 JP14940596A JP14940596A JP3431762B2 JP 3431762 B2 JP3431762 B2 JP 3431762B2 JP 14940596 A JP14940596 A JP 14940596A JP 14940596 A JP14940596 A JP 14940596A JP 3431762 B2 JP3431762 B2 JP 3431762B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、長尺の検査対象中
の長手方向に障害の存在する位置を検出する障害位置検
出システムに係り、特に、障害位置検出分解能が容易に
高められ、複数箇所の障害が高精度で検出できる障害位
置検出システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】鉄道線路や道路、ロボット等の移動路、
物品の搬送路など移動体や荷が通る通路、或いは送電
線、通信線、ガス・水道管などの長尺物に障害が存在す
ることを発見し、その位置を知らせて回復に役立てるた
めのシステムを障害位置検出システムという。従来技術
による障害位置検出システムとして電気式と光ファイバ
式とを説明する。
【0003】電気式障害位置検出システムは、図5に示
されるように、支持柱51に支えられた金属線52をセ
ンサとし、この金属線52に検知装置53が接続され
る。金属線52と検知装置53とを組合わせて障害を発
見する1単位とし、これを移動体や荷が通る通路に沿っ
て多数個並べることにより長距離間での障害位置検出を
可能としている。検知装置53は金属線52に電圧或い
は電流を印加し、その電気特性を監視するものである。
この金属線52に障害物が倒れかかった場合、金属線5
2が断線して電気特性に変化が生じるので障害を発見で
きる。
【0004】光ファイバ式障害位置検出システムは、光
ファイバに光を通しこれを受光することにより光ファイ
バに沿った物理量分布を測定する手法を応用したもので
あり、図6に示されるように、長尺の検査対象の長手方
向に光ファイバ3を布設し、この光ファイバ3上に障害
を検出するセンサ4を並べ、これらセンサ4が障害を検
出したとき光ファイバ3に物理的変化を付与するように
構成し、この光ファイバ3の一端にこの光ファイバ3に
沿った物理量分布を測定する測定器61を接続し、この
物理量分布から障害の位置を検出する。この例では、障
害物がセンサ4に接触したり倒れかかったりすると光フ
ァイバ3に応力が加わるようになっており、測定器61
は光ファイバ中で発生する散乱光の分布を測定するよう
になっている。図7に示されるように、散乱光の分布波
形には上記応力が加えられた位置71に顕著な光損失7
2による変化が発生する。従って、この変化の位置から
障害位置を検出することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述の電気式障害位置
検出システムでは、金属線52の電気特性の変化から障
害を発見しており、1単位の中では金属線52がどこで
断線しても同じ変化が生じるから、障害位置検出の分解
能は金属線52の長さに規定される。1単位の金属線長
さが100m〜数Kmとすれば、障害位置検出分解能も
100m〜数Km単位となる。障害位置検出分解能を高
めるには1単位の金属線長さを短縮しかないが、これに
反比例して検知装置53の台数が増加することになり、
コストが高くなる。
【0006】光ファイバ式障害位置検出システムでは、
全長に亘り1本の光ファイバ3で検出ができ、しかもセ
ンサ4には電源が必要なく構成が簡単という利点があ
る。しかし、障害物によりセンサ4が動作し光ファイバ
3に応力が加わるとその障害位置で光ファイバ3の光損
失が顕著に増加する。測定器61は光ファイバ3の一端
に接続されているため障害位置より遠端側では光信号の
S/N比が悪くなり、それだけ障害位置検出の精度が落
ちる。もし、光損失の増加により光信号強度が測定器6
1のダイナミックレンジに入らなくなると測定が不可能
となる。また、センサ4が光ファイバ3を断線させた場
合、この障害位置より遠端側での測定が不可能となり、
障害があっても検出できない。即ち、複数箇所に障害が
あることが検出できない。
【0007】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、障害位置検出分解能が容易に高められ、複数箇所の
障害が高精度で検出できる障害位置検出システムを提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、長尺の検査対象に沿わせて光ファイバを布
設すると共に、この光ファイバ上に上記検査対象の障害
を検出するセンサを並べ、これらセンサが障害を検出し
たとき上記光ファイバに物理的変化を付与するように構
成し、この光ファイバの一端にこの光ファイバに沿った
物理量分布を測定する測定器を接続し、この物理量分布
から上記障害の位置を検出する障害位置検出システムに
おいて、上記光ファイバを上記検査対象に往復させてル
ープ状に布設し、この光ファイバの往復いずれの一端か
らでも障害の位置を検出できるようにすると共に上記セ
ンサを往復の光ファイバ間で互い違いに配置したもので
ある。
【0009】上記往復の光ファイバ端と上記測定器との
間にこれらを交互に切り替え接続するスイッチを介設し
てもよい。
【0010】
【0011】上記センサは、障害物を検出したとき光フ
ァイバに応力を加えるか又は断線させてもよい。
【0012】上記検査対象は鉄道であり、上記光ファイ
バは線路又は架線に沿わせて埋設又は架設され、上記セ
ンサは倒木、落下物等の障害物に接触して障害を検出し
てもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】図1に示されるように、本発明の
障害位置検出システムは、検出装置1と光スイッチ2と
光ファイバ3と複数のセンサ4とから構成されている。
検出装置1は、光ファイバ3に一端から光を入射し、こ
の光ファイバ3中で発生する散乱光のうち後方散乱光を
入射端から検出して光ファイバ3に沿った物理量分布を
測定する測定器を備え、この物理量分布から障害位置を
検出するものである。この例では測定器は光損失の分布
を測定するようになっている。光ファイバ3は、検査対
象に往復させてループ状に布設したものである。ここで
は検査対象は鉄道であり、従って光ファイバ3は線路又
は架線に沿わせて埋設又は架設される。検出される障害
は倒木、落下物等の障害物が存在することである。検出
装置1は監視所等に設置される。
【0014】光スイッチ2は検出装置1に対し光ファイ
バ3の2つの端を交互に切り替え接続するものである。
センサ4は倒木、落下物等の障害物による外力を受けた
とき、光ファイバ3に応力を加えるか又は断線させるよ
うになっており、このような機能は電気を使用せず簡単
な機構で実現される。なお、図示の例では、各センサ4
は往復の光ファイバ間で互い違いに配置されている。
【0015】次に、本発明の障害位置検出システムの動
作を説明する。
【0016】まず、検出装置1と光ファイバ3の一端5
aとを光スイッチ2により接続し、光ファイバ3に沿っ
た光損失の分布を測定する。その後、検出装置1と光フ
ァイバ3の別の一端5bとを光スイッチ2により切り替
え接続し、光ファイバ3に沿った光損失の分布を測定す
る。これらの測定の結果は図2(a)、図2(b)、図
3(a)、図3(b)のようになる。
【0017】これらの図は横軸に入射端からの距離、縦
軸に後方散乱光の信号強度を表したものである。入射端
が5aの場合、5bが最遠端になり、入射端が5bの場
合、5aが最遠端になる。図2は、センサ4が動作して
いない(障害がない)ときのものであり、図示されるよ
うに、後方散乱光の信号強度は近端で大きく遠端ほど小
さく、両端間は光ファイバ中の伝送損失の傾きを持つ直
線で示される。従って、光損失の分布は一様である。光
ファイバ3の一端5aから測定したものと別の一端5b
から測定したものとは同じ形となる。
【0018】次に、センサ4が動作し光ファイバ3が断
線した場合について説明する。例として、図1のセンサ
4i,4jの2箇所で断線したものとする。ここで、セ
ンサ4iは一端5aから距離Liの位置、センサ4jは
別の一端5bから距離Ljの位置にある。検出装置1に
よる光損失の分布測定結果は図3のようになる。即ち、
図3(a)に示されるように、光ファイバ3の一端5a
から測定される分布情報はセンサ4iのある距離Liま
でとなり、障害位置6iは検知できるが、その先に関し
ては何も検知できない。一方、図3(b)に示されるよ
うに、光ファイバ3の別の一端5bから測定される分布
情報はセンサ4jのある距離Ljの障害位置6jが検知
できることになる。このようにして、光ファイバ3が断
線した場合でも少なくとも2箇所の障害位置が検知でき
る。
【0019】次に、センサ4の動作により光ファイバ3
に応力を加える場合を説明する。障害物によりセンサ4
が動作すると光ファイバ3に応力が加わり、この位置を
透過する光が損失を受ける。複数箇所のセンサ4が動作
した場合、検出装置1による光損失の分布測定結果は図
4のようになる。図4(a)に示されるように、光ファ
イバ3の一端5aから測定される分布にはセンサ4が動
作した位置L1,L2に顕著な光損失が見られる。従っ
て、障害位置が検知できることになる。しかし、これら
の障害位置での光損失のために、これらより遠端側で検
出装置1のダイナミックレンジを下回る信号強度とな
り、測定が不可能となる。光ファイバ3の全長範囲41
のうち遠端側に測定不可能範囲42が生じる。そこで、
光スイッチ2により光ファイバ3を切り替える。図4
(b)に示されるように、光ファイバ3の別の一端5b
からの測定において、近端側では十分な信号強度が得ら
れる。光ファイバを往復させてあるので、図4(a)に
おける測定不可能範囲42は図4(b)において測定可
能となる。
【0020】以上の実施形態において、障害位置検出分
解能はセンサ4の設置間隔に相当する。センサを短距離
間隔で設置すれば分解能が向上する。また、各センサ4
を往復の光ファイバ間で互い違いに配置することで分解
能が向上する。
【0021】検査対象である鉄道の線路や架線に倒木、
落下物等の障害物が存在し障害となっているとき、この
障害位置が監視所の検出装置1によって検出できるの
で、ただちに障害復旧に向かうことができる。
【0022】
【発明の効果】本発明は次の如き優れた効果を発揮す
る。
【0023】(1)センサ設置箇所を増やすだけで障害
位置検出分解能が容易に高められる。
【0024】(2)光ファイバを往復に布設したので、
複数箇所の障害が高精度で検出できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の障害位置検出システムのシステム構成
図である。
【図2】距離と信号強度とで表した光損失の分布図であ
る。
【図3】距離と信号強度とで表した光損失の分布図であ
る。
【図4】距離と信号強度とで表した光損失の分布図であ
る。
【図5】従来の電気式障害位置検出システムのシステム
構成図である。
【図6】従来の光ファイバ式障害位置検出システムのシ
ステム構成図である。
【図7】距離と信号強度とで表した光損失の分布図であ
る。
【符号の説明】
1 検出装置 2 光スイッチ 3 光ファイバ 4 センサ 5a,5b 光ファイバの一端,別の一端
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭54−150160(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 11/00 - 11/30 G01D 21/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺の検査対象に沿わせて光ファイバを
    布設すると共に、この光ファイバ上に上記検査対象の障
    害を検出するセンサを並べ、これらセンサが障害を検出
    したとき上記光ファイバに物理的変化を付与するように
    構成し、この光ファイバの一端にこの光ファイバに沿っ
    た物理量分布を測定する測定器を接続し、この物理量分
    布から上記障害の位置を検出する障害位置検出システム
    において、上記光ファイバを上記検査対象に往復させて
    ループ状に布設し、この光ファイバの往復いずれの一端
    からでも障害の位置を検出できるようにすると共に上記
    センサを往復の光ファイバ間で互い違いに配置したこと
    を特徴とする障害位置検出システム。
  2. 【請求項2】 上記往復の光ファイバ端と上記測定器と
    の間にこれらを交互に切り替え接続するスイッチを介設
    したことを特徴とする請求項1記載の障害位置検出シス
    テム。
  3. 【請求項3】 上記センサは、障害を検出したとき光フ
    ァイバに応力を加えるか又は断線させることを特徴とす
    る請求項1又は2記載の障害位置検出システム。
  4. 【請求項4】 上記検査対象は鉄道であり、上記光ファ
    イバは線路又は架線に沿わせて埋設又は架設され、上記
    センサは倒木、落下物等の障害物に接触して障害を検出
    することを特徴とする請求項1〜3いずれか記載の障害
    位置検出システム。
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