JP3429358B2 - フレキシブルブーツ - Google Patents
フレキシブルブーツInfo
- Publication number
- JP3429358B2 JP3429358B2 JP06691094A JP6691094A JP3429358B2 JP 3429358 B2 JP3429358 B2 JP 3429358B2 JP 06691094 A JP06691094 A JP 06691094A JP 6691094 A JP6691094 A JP 6691094A JP 3429358 B2 JP3429358 B2 JP 3429358B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- flexible boot
- annular
- boundary
- bellows
- annular concave
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- Diaphragms And Bellows (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、相対変位する二つの機
械要素の結合部分を覆って塵埃、水等の浸入を防止する
ためのフレキシブルブーツに関する。
械要素の結合部分を覆って塵埃、水等の浸入を防止する
ためのフレキシブルブーツに関する。
【０００２】
【従来の技術】図５は従来のこの種のフレキシブルブー
ツの一例を示している。これは実開平３−１２４０７２
号公報に記載されたもので、自動車のステアリング装置
に使用されるものである。図５において、符号２１はピ
ニオン軸、２２はギヤハウジング、２３はラック軸、２
４はソケット、２５はタイロッド、２６はソケット２４
に嵌合するボールである。フレキシブルブーツ２７は、
大径の一方の端部２８をギヤハウジング２２の結合部に
設けられた環状凸部２９に係止させてバンド３０により
固定され、小径の他方の端部３１は、タイロッド２５の
結合部３２にバンド３３により固定されている。端部２
８および３１を連結する中間部は蛇腹部３４になってい
る。
ツの一例を示している。これは実開平３−１２４０７２
号公報に記載されたもので、自動車のステアリング装置
に使用されるものである。図５において、符号２１はピ
ニオン軸、２２はギヤハウジング、２３はラック軸、２
４はソケット、２５はタイロッド、２６はソケット２４
に嵌合するボールである。フレキシブルブーツ２７は、
大径の一方の端部２８をギヤハウジング２２の結合部に
設けられた環状凸部２９に係止させてバンド３０により
固定され、小径の他方の端部３１は、タイロッド２５の
結合部３２にバンド３３により固定されている。端部２
８および３１を連結する中間部は蛇腹部３４になってい
る。
【０００３】大径の端部２８は、ギヤハウジング２２の
結合部の環状凸部２９に係止される環状凹部２８ａを有
し、この環状凹部２８ａからは蛇腹部３４に至る筒状部
３５が連続して形成されている。そしてこの筒状部３５
には、円周方向に複数箇所、例えば等間隔に４箇所、半
径方向内側に陥没して深さが蛇腹部３４に向けて徐々に
浅くなった幅広の陥没部３６が設けられている。この陥
没部３６は、環状凸部２９を環状凹部２８ａと協働して
円周方向に部分的に挟持する。自動車のステアリング装
置に使用されるフレキシブルブーツは、車輪の操向時に
伸縮および屈曲の力を受ける。このため強度的に十分な
位置決め構造を必要とし、かつコストもできるだけ低減
する必要がある。上記従来例に示したフレキシブルブー
ツは、その構造により必要な強度と位置決め精度を有
し、ブロー成形により成形することができるので、低コ
ストを実現することができる。
結合部の環状凸部２９に係止される環状凹部２８ａを有
し、この環状凹部２８ａからは蛇腹部３４に至る筒状部
３５が連続して形成されている。そしてこの筒状部３５
には、円周方向に複数箇所、例えば等間隔に４箇所、半
径方向内側に陥没して深さが蛇腹部３４に向けて徐々に
浅くなった幅広の陥没部３６が設けられている。この陥
没部３６は、環状凸部２９を環状凹部２８ａと協働して
円周方向に部分的に挟持する。自動車のステアリング装
置に使用されるフレキシブルブーツは、車輪の操向時に
伸縮および屈曲の力を受ける。このため強度的に十分な
位置決め構造を必要とし、かつコストもできるだけ低減
する必要がある。上記従来例に示したフレキシブルブー
ツは、その構造により必要な強度と位置決め精度を有
し、ブロー成形により成形することができるので、低コ
ストを実現することができる。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例のフレキシブルブーツにおいては、ブロー成形に伴
う問題点もある。それは、図６に示すように、環状凹部
２８ａと陥没部３６との半径方向内側の境界部が、鋭角
になっているため、ブロー成形時にその部分の肉が両側
に引けて全体が丸くなり、この結果、環状凸部２９を係
止する平面部の距離ａが短くなるので、環状凸部２９に
対する引っかかり量が少なくなり、軸方向の係止機能が
劣る場合があるからである。本発明は、このような従来
の問題点を解決するもので、低コストで強度的に十分な
位置決め構造を備えたフレキシブルブーツを提供するこ
とを目的とする。
来例のフレキシブルブーツにおいては、ブロー成形に伴
う問題点もある。それは、図６に示すように、環状凹部
２８ａと陥没部３６との半径方向内側の境界部が、鋭角
になっているため、ブロー成形時にその部分の肉が両側
に引けて全体が丸くなり、この結果、環状凸部２９を係
止する平面部の距離ａが短くなるので、環状凸部２９に
対する引っかかり量が少なくなり、軸方向の係止機能が
劣る場合があるからである。本発明は、このような従来
の問題点を解決するもので、低コストで強度的に十分な
位置決め構造を備えたフレキシブルブーツを提供するこ
とを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のフレキシブルブーツは、少なくとも一端部
に、機械要素の結合部分に設けられた環状凸部に嵌合す
る環状凹部の一方の壁面を構成する陥没部を備え、この
陥没部の環状凹部側の境界に沿って平坦部を設けたもの
である。本発明はまた、陥没部の筒状部側の境界に沿っ
て半径方向内側に突出する溝部を設けたものである。
に、本発明のフレキシブルブーツは、少なくとも一端部
に、機械要素の結合部分に設けられた環状凸部に嵌合す
る環状凹部の一方の壁面を構成する陥没部を備え、この
陥没部の環状凹部側の境界に沿って平坦部を設けたもの
である。本発明はまた、陥没部の筒状部側の境界に沿っ
て半径方向内側に突出する溝部を設けたものである。
【０００６】
【作用】本発明によれば、陥没部の環状凹部側の境界に
沿って平坦部を設けたので、角部のＲを小さくすること
ができるので環状凹部の環状凸部を係止する平面部の距
離が長くなり、係止を確実にすることができる。本発明
はまた、陥没部の筒状部側の境界に沿って半径方向内側
に突出する溝部を設けたので、筒状部の強度を一層向上
させることができる。
沿って平坦部を設けたので、角部のＲを小さくすること
ができるので環状凹部の環状凸部を係止する平面部の距
離が長くなり、係止を確実にすることができる。本発明
はまた、陥没部の筒状部側の境界に沿って半径方向内側
に突出する溝部を設けたので、筒状部の強度を一層向上
させることができる。
【０００７】
【実施例】図１は本発明の一実施例におけるフレキシブ
ルブーツの一方の端部を示している。図２は図１のＡ−
Ａ断面、図３は図１のＢ−Ｂ断面を示している。このフ
レキシブルブーツ１１は、全体の形状は図５と同様であ
り、自動車のステアリング装置に使用される。フレキシ
ブルブーツ１１の一端部は、ステアリング装置のギヤハ
ウジングの結合部にバンドで固定される固定部１２と、
ギヤハウジングの結合部に設けられた環状凸部２０に係
止される環状凹部１３と、この環状凹部１３に連続して
設けられた筒状部１４と、この筒状部１４に円周方向に
等間隔に半径方向内側に幅広に陥没して設けられた６個
の陥没部１５と、陥没部１５の環状凹部１３側の境界に
沿って半径方向内側に突出して設けられた溝部１６と、
陥没部１５の筒状部１４側の境界に沿って半径方向内側
に突出して設けられ溝部１７および１８と、筒状部１４
に連続して設けられた蛇腹部１９とを備えている。陥没
部１５は蛇腹部１９に向かって徐々に浅くなっている。
ルブーツの一方の端部を示している。図２は図１のＡ−
Ａ断面、図３は図１のＢ−Ｂ断面を示している。このフ
レキシブルブーツ１１は、全体の形状は図５と同様であ
り、自動車のステアリング装置に使用される。フレキシ
ブルブーツ１１の一端部は、ステアリング装置のギヤハ
ウジングの結合部にバンドで固定される固定部１２と、
ギヤハウジングの結合部に設けられた環状凸部２０に係
止される環状凹部１３と、この環状凹部１３に連続して
設けられた筒状部１４と、この筒状部１４に円周方向に
等間隔に半径方向内側に幅広に陥没して設けられた６個
の陥没部１５と、陥没部１５の環状凹部１３側の境界に
沿って半径方向内側に突出して設けられた溝部１６と、
陥没部１５の筒状部１４側の境界に沿って半径方向内側
に突出して設けられ溝部１７および１８と、筒状部１４
に連続して設けられた蛇腹部１９とを備えている。陥没
部１５は蛇腹部１９に向かって徐々に浅くなっている。
【０００８】このフレキシブルブーツ１１の一端部は、
ギヤハウジングの結合部に押し込まれて被せられ、環状
凹部１３を結合部の環状凸部２０に嵌め込んだ後、固定
部１２をバンドで固定する。環状凹部１３が環状凸部２
０に嵌まり込むので、フレキシブルブーツ１に伸縮およ
び屈曲の力が加わっても、位置ずれを起こすことがな
い。また、筒状部１４に複数の陥没部１５を設けてある
ので、筒状部１４の強度が増す。このフレキシブルブー
ツ１１は、合成樹脂材料によりブロー成形により形成さ
れる。ブロー成形は、パリソンと呼ばれる合成樹脂の溶
融中空体を金型で挟み、そこへ圧縮空気を吹き込み、溶
融中空体を押し広げて金型に圧着した後、冷却固化させ
て成形品を得る方法である。この成形方法は肉厚コント
ロールが難しく、角部の肉が両側に引けやすくその部分
のＲが大きくなる難点があるが、本実施例のフレキシブ
ルブーツ１１においては、図２に示すように、溝部１６
を設けることにより、全型の角部の角度を大きくするこ
とができるので、角部１３ａのＲが小さくなり平面部１
３ｂの距離を大きく取ることができる。さらに溝部１６
により平面部１３ｂの距離を予め大きく取ることができ
る。また、筒状部１４の陥没部１５側の境界に沿って溝
１７、１８が形成されているので、筒状部１４の強度が
一層増し、フレキシブルブーツ１１の異常動作や変形お
よび耐久性の低下を確実に防止することができる。な
お、本実施例の溝部１６に代えて図４に示すように平坦
部２１を設けても良い。
ギヤハウジングの結合部に押し込まれて被せられ、環状
凹部１３を結合部の環状凸部２０に嵌め込んだ後、固定
部１２をバンドで固定する。環状凹部１３が環状凸部２
０に嵌まり込むので、フレキシブルブーツ１に伸縮およ
び屈曲の力が加わっても、位置ずれを起こすことがな
い。また、筒状部１４に複数の陥没部１５を設けてある
ので、筒状部１４の強度が増す。このフレキシブルブー
ツ１１は、合成樹脂材料によりブロー成形により形成さ
れる。ブロー成形は、パリソンと呼ばれる合成樹脂の溶
融中空体を金型で挟み、そこへ圧縮空気を吹き込み、溶
融中空体を押し広げて金型に圧着した後、冷却固化させ
て成形品を得る方法である。この成形方法は肉厚コント
ロールが難しく、角部の肉が両側に引けやすくその部分
のＲが大きくなる難点があるが、本実施例のフレキシブ
ルブーツ１１においては、図２に示すように、溝部１６
を設けることにより、全型の角部の角度を大きくするこ
とができるので、角部１３ａのＲが小さくなり平面部１
３ｂの距離を大きく取ることができる。さらに溝部１６
により平面部１３ｂの距離を予め大きく取ることができ
る。また、筒状部１４の陥没部１５側の境界に沿って溝
１７、１８が形成されているので、筒状部１４の強度が
一層増し、フレキシブルブーツ１１の異常動作や変形お
よび耐久性の低下を確実に防止することができる。な
お、本実施例の溝部１６に代えて図４に示すように平坦
部２１を設けても良い。
【０００９】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、陥没部
の環状凹部側の境界に沿って平坦部を設けたので、環状
凹部の環状凸部を係止する平面部の距離を長くすること
ができ、ブロー成形により製品を成形しても、相手部材
の環状凸部に対する係止を確実にすることができる。本
発明はまた、陥没部の筒状部側の境界に沿って半径方向
内側に突出する溝部を設けたので、筒状部の強度を一層
向上させることができる。
の環状凹部側の境界に沿って平坦部を設けたので、環状
凹部の環状凸部を係止する平面部の距離を長くすること
ができ、ブロー成形により製品を成形しても、相手部材
の環状凸部に対する係止を確実にすることができる。本
発明はまた、陥没部の筒状部側の境界に沿って半径方向
内側に突出する溝部を設けたので、筒状部の強度を一層
向上させることができる。
【図１】本発明の一実施例におけるフレキシブルブーツ
の一端部の斜視図。
の一端部の斜視図。
【図２】図１のＡ−Ａ線に沿って切断した断面図。
【図３】図１のＢ−Ｂ線に沿って切断した断面図。
【図４】本発明の他の実施例を示す一部断面図。
【図５】従来のフレキシブルブーツを使用したステアリ
ング装置の部分断面図。
ング装置の部分断面図。
【図６】従来のフレキシブルブーツの問題点を説明する
たるめの部分断面図。
たるめの部分断面図。
１１ フレキシブルブーツ
１２ 固定部
１３ 環状凹部
１４ 筒状部
１５ 陥没部
１６、１７、１８ 溝部
１９ 蛇腹部
２０ 環状凸部
２１ 平坦部
Claims (3)
- 【請求項１】 相対変化する二つの機械要素の結合部分
にそれぞれの端部が結合され、中間部に伸縮および屈曲
可能な蛇腹部を有するフレキシブルブーツにおいて、前
記フレキシブルブーツの少なくとも一端部が、前記機械
要素の結合部分に設けられた環状凸部に係止可能な環状
凹部と、前記環状凹部に連続して設けられて前記蛇腹部
に至る筒状部と、前記環状凹部の一方の壁面を構成する
ように前記筒状部に半径方向内側に陥没して設けられ、
深さが前記蛇腹部に向けて徐々に浅くなった複数の陥没
部と、前記陥没部の前記環状凹部側の境界に沿って設け
られた平坦部とを備えたフレキシブルブーツ。 - 【請求項２】 前記平坦部が半径方向内側に突出した溝
部からなる請求項１記載のフレキシブルブーツ。 - 【請求項３】 前記陥没部の前記筒状部側の境界に沿っ
て半径方向内側に突出して設けられた溝部を備えた請求
項１または２記載のフレキシブルブーツ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP06691094A JP3429358B2 (ja) | 1994-04-05 | 1994-04-05 | フレキシブルブーツ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP06691094A JP3429358B2 (ja) | 1994-04-05 | 1994-04-05 | フレキシブルブーツ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07280091A JPH07280091A (ja) | 1995-10-27 |
| JP3429358B2 true JP3429358B2 (ja) | 2003-07-22 |
Family
ID=13329602
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP06691094A Expired - Lifetime JP3429358B2 (ja) | 1994-04-05 | 1994-04-05 | フレキシブルブーツ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3429358B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100479826B1 (ko) * | 2002-05-22 | 2005-06-23 | 김경환 | 등속조인트용 부트시일의 체결장치 |
-
1994
- 1994-04-05 JP JP06691094A patent/JP3429358B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH07280091A (ja) | 1995-10-27 |
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Legal Events
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