JP3425987B2 - 置換された2,3−ジフルオロピリジンの製造方法 - Google Patents

置換された2,3−ジフルオロピリジンの製造方法

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JP3425987B2 JP03065093A JP3065093A JP3425987B2 JP 3425987 B2 JP3425987 B2 JP 3425987B2 JP 03065093 A JP03065093 A JP 03065093A JP 3065093 A JP3065093 A JP 3065093A JP 3425987 B2 JP3425987 B2 JP 3425987B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、農薬および医薬のため
の出発材料として特に重要である置換された2,3−ジ
フルオロピリジンの新規製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】他の活性化基、例えば、トリフルオロメ
チル、ニトロまたはシアノ基によって置換されたピリジ
ン(ヨーロッパ特許出願公開第146,924号公報を
参照)と対比して、例えば、2,3,5−トリクロロピ
リジンの場合、3位の塩素原子の交換は非常に困難であ
る。なぜならば、2位のフッ素原子によって引き起こさ
れる隣接基効果が極めて小さいからである。
【0003】しかし、生成物が、その形成後に直接蒸留
により除去されるならば(半連続方法)、両方の塩素原
子を交換して5−クロロ−2,3−ジフルオロピリジン
とすることは、別の置換された2,3−ジクロロピリジ
ン─これは、それぞれの置換パターンの結果として反応
性に応じて非常に異なり得る─の場合と同様に、十分な
収率で起こる。当該ヨーロッパ特許出願公開第146,
924号公報において、反応性の維持のために、反応
は、工業的には望ましくないが、しかし、ハレックス(h
alex) 反応のために有利な溶剤であるジメチルスルホキ
シド中で、好ましくは純粋なフッ化セシウムを同時に使
用して、生成物を連続的に蒸留により除去して行われて
いる。これらの反応条件─それらはこのタイプの反応に
は非常に有利であるが、しかし、経済的でなくかつ環境
衛生上の問題がある─にも拘わらず、理論量の55%未
満の収率しか得られない(以下の比較例1を参照;同様
にヨーロッパ特許出願公開第146,924号公報、例
11を参照)。しかしながら、蒸留により生成物を連続
的に除去せずに完全にバッチ法で行われ得る方法は、よ
り低い装置コストのために、工業的に有利である。反応
条件下での生成物の安定性の悪いことおよびその低い沸
点─このことは、使用する装置の気密性の問題を生じ得
る─のため、形成されたばかりの生成物を直ちに連続的
に除去することは、ヨーロッパ特許出願公開第146,
924号公報に記載されているように、現在まで重要か
つ必要であると考えられている。
【0004】フッ化カリウムを、溶剤として大過剰のス
ルホラン中で使用しても、24時間後の5−クロロ−
2,3−ジフルオロピリジンの収率(GC)は理論量の
5%しかなく転化率は約50%である。5−クロロ−
2,3−ジフルオロピリジンを形成する反応は従って非
常にゆっくりと進行する。生成速度が低いために、蒸留
による連続的な除去は困難である。このことは、より反
応性のある基質、例えば、3−クロロ−2−フルオロ−
5−トリフルオロメチルピリジンの場合にはずっと容易
である(ヨーロッパ特許出願公開第146,924号公
報、例7参照)が、その際、ここでも、化学的収率の減
少を伴わないこと、装置の簡易化および高められた空時
収量が所望されるであろう。
【0005】この反応性の基質3−クロロ−2−フルオ
ロ−5−トリフルオロメチルピリジンの塩素交換を、ヨ
ーロッパ特許出願公開第104,725号公報に従っ
て、蒸留による連続的な除去なしに行う場合、これは、
高価なフッ化セシウムの使用を必要とする。この反応性
の基質および反応性フッ化物を使用しても、収率は未だ
十分でない(このヨーロッパ特許出願公開第104,7
25号公報、例2:理論量の48%を参照)。
【0006】ドイツ連邦共和国特許出願公開第3,70
0,764号公報には、さらに、2,5−ジクロロピリ
ジンを介してこの生成物をニトロ化しそして還元して
2,5−ジクロロ−3−アミノピリジンとし、続いてニ
トロ化してニトロアミノ誘導体にしそしてそれを、三フ
ッ化硼素エーテル化物(boron trifluoride etherate)で
処理することによる2,3−ジフルオロ−5−クロロピ
リジンの製造が記載されており、その際、2,5−ジク
ロロ−3−フルオロピリジンが得られる。これは、フッ
化カリウムおよび/またはフッ化セシウムとの交換反応
により所望の生成物に変換することができる。この非常
に長い経路は、欠点として、不十分な収率、中間体の高
い毒性および爆発性ならびに工業的に望ましくない試薬
である三フッ化硼素の使用を必要とする。
【0007】2,5−ジクロロ−3−ニトロピリジン
を、ニトロ基を除去して同時にフッ素化することによ
る、塩素/フッ素交換反応─それは文献(ドイツ連邦共
和国特許出願公開第3,700,779号公報)からも
公知である─は同様に不十分な収率を与える。さらに、
ニトロ基の交換は、反応過程の問題(亜硝酸ガス)およ
び副反応のかなりの比率と関連しており、これを抑制す
るのは困難である。それ故、高価な塩化セシウムの使用
が今まで得策であった。
【0008】ヨーロッパ特許出願公開第178,260
号公報によれば、2,3−ジフルオロ−5−クロロピリ
ジンは、2,5−ジクロロ−3−ニトロピリジンから出
発して、ニトロ基を水素化し、続いてジアゾ化しそして
モネル(Monel) オートクレーブ内でフッ化水素中でジア
ゾ基を交換し続いて、フッ化カリウムおよびフッ化セシ
ウム(6:1)とのハレックス反応により2位にフッ素
原子を導入することにより製造し得る。より良好な収率
がこの方法で得られるが、この方法もまた多くの工程を
必要とし、そして無水フッ化水素を取り扱う際の腐蝕問
題(経済的でない装置)を伴う;さらに、それは、安価
なアルカリ金属フッ化物を用いて一段階で両方のフッ素
原子を導入することと、経済的に競合できない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】それ故、本発明の目的
は、従来技術の欠点を避けること、そして特に、置換さ
れた2,3−ジフルオロピリジンの製造方法を実用化で
きるようにすることであり、それは、装置の点で実施す
るのが簡単でありそして製造された置換された2,3−
ジフルオロピリジンを連続的に蒸留により除去すること
なく扱うにもかかわらず、十分な収率および高い空時収
量を、従って低い装置コストで可能にし、かつ大量の純
粋なフッ化セシウムの使用を避けることができる。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明は、置換された2,3−ジクロロピリジン、
置換された2−クロロ−3−フルオロピリジンおよび置
換された3−クロロ−2−フルオロピリジンからなる群
からの置換された2,3−ジハロピリジンを、フッ化カ
リウム、フッ化ルビジウムおよびテトラアルキル(C1
〜C18)アンモニウムフルオリドまたはその混合物ある
いはこれらのフッ化物の混合物からなる群からのフッ化
物塩単独またはそれとフッ化セシウムとを互いに混合し
たものと(その際、混合物中のフッ化セシウムの割合は
50重量%以下である)、スルホラン(テトラメチレン
スルホン)、テトラメチレンスルホキシド(TMS
O)、N,N−ジエチルアセトアミド、N,N−ジメチ
ルアセトアミド(DMAc)、N,N−ジメチルホルム
アミド(DMF)、N−メチルピロリドン(NMP)、
ジメチルスルホキシド(DMSO)、ジメチルスルホ
ン、ジフェニルスルホキシド、ジフェニルスルホン、テ
トラメチル尿素、テトラ−n−ブチル尿素、1,3−ジ
メチルイミダゾリジン−2−オン(DMI)およびそれ
らの混合物からなる群から選ばれた極性非プロトン性溶
剤中で、相間移動触媒の存在下に、120℃〜250℃
の反応温度で、かつこの方法で生じる置換された2,3
−ジフルオロピリジンを反応混合物から連続的に除去し
ないで反応させることを特徴とする、置換された2,3
−ジフルオロピリジンの製造方法を提案する。
【0011】本発明による方法で使用される置換された
2,3−ハロピリジンは、一般に、一置換または二置
換、好ましくは一置換されている。これらの置換された
2,3−ハロピリジンは好ましくは式(I)
【0012】
【化2】 〔式中Xはハロゲン、好ましくはフッ素、塩素もしくは
臭素または別の電気陰性基、例えばシアノ基もしくはト
リフルオロメチル基、好ましくはトリフルオロメチル基
であり、Y1 /Y2 は、互いに無関係に、フッ素または
塩素であるが、しかしながら、両基は同時に共にフッ素
ではなく、そしてnは1または2、好ましくは1であ
る。〕で表される。
【0013】本発明によれば、特に基X(n=1である
場合)が5位または6位にある当該出発化合物(I)が
使用される。これらの例は、2,3,5−トリクロロピ
リジン、2,3,6−トリクロロピリジン、2,3,
5,6−テトラクロロピリジン、2,3−ジクロロ−5
−トリフルオロメチルピリジン、2,3−ジクロロ−5
−シアノピリジン、3,5−ジクロロ−2−フルオロピ
リジンまたは2,5−ジクロロ−3−フルオロピリジン
である。
【0014】これらの出発化合物の製造は従来公知であ
る。例えば、2,3,5−トリクロロピリジンは公知の
方法で、クロラールおよびアクリロニトリルからまたは
トリクロロアセトニトリルおよびアクロレインから銅
(I)触媒を用いて製造し得る(E. Steiner, P. Marti
n, D. Bellus, Helv. Chim. Acta, 65 (3) (1982), 983
-985; ソビエト連邦特許第1,583,416号明細
書;ソビエト連邦特許第1,182,035号明細
書)。さらに別の合成経路は、3,5−ジクロロ−2−
ピリドンを、オキシ塩化リンを用いて塩素化することで
あり(日本国特許出願公開第54/059,283号公
報)、その際、前者は、例えば、6−ヒドロキシニコチ
ン酸の塩素化によるか(ヨーロッパ特許出願公開第20
6,293号公報)または多段階方法で2−ピリドンか
ら(日本国特許出願公開第01/075,468号公
報)または2−アミノピリジンから塩素化およびジアゾ
化合物の沸騰によるか(日本国特許出願公開第54/0
59,283号公報)または2−ピリドンの簡単な塩素
化によるか(Cava, Bhattacharyya, J. Org. Chem. 23
(1958)1614)のいずれかで入手される。
【0015】2,3,6−トリクロロピリジンは、例え
ば、2,6−ジクロロピリジンを塩素化して(ヨーロッ
パ特許第239,904号明細書)、エタノール/トリ
エチルアミンおよび水酸化ナトリウム溶液中でペンタク
ロロピリジンをヒドラジンで処理して(米国特許第3,
947,457号明細書)、および選択的にペンタクロ
ロピリジンを水素化アルミニウムリチウムで還元して
(F. Binns, S.M. Roberts, H. Suschitzky, J. Chem.
Soc. C, (1970) (10), 1375-1380; J. Chem. Soc. D (1
969) (20), 1211-1212) 得られる。もしより少ない還元
剤が使用されるならば、この方法で2,3,5,6−テ
トラクロロピリジンが同様に得られる。
【0016】さらに出発化合物として使用される2,3
−ジクロロ−5−トリフルオロメチルピリジンは、2,
2−ジクロロ−3,3,3−トリフルオロプロピオンア
ルデヒドおよびアクリロニトリルから銅(I)触媒を用
いて製造し得る(米国特許第4,469,896号明細
書)。2,3−ジクロロ−5−トリクロロメチルピリジ
ンとフッ化水素との反応(ヨーロッパ特許第110,6
90号明細書)も同様に可能であり、その際、トリクロ
ロメチル化合物は、金属カルボニル触媒を用いて2−ク
ロロ−5−トリクロロチルピリジンを塩素化することに
より製造し得る(米国特許第4,331,811号明細
書)。
【0017】本発明による方法によって得ることのでき
る置換された2,3−ジフルオロピリジンは、好ましく
は、式(II)
【0018】
【化3】 〔式中、Xおよびnは上記式(I)と同一の意味を有す
る。〕で表される。特に当該化合物として好ましいのは
5−クロロ−2,3−ジフルオロピリジンである。
【0019】これらの物質は、農薬および医薬の製造の
ための重要な出発材料である。例えば、5−クロロ−
2,3−ジフルオロピリジンは、ピリジニルオキシフェ
ノキシアルカンカルボン酸誘導体─これは特に有用な特
性を持つ除草剤である─の製造に使用し得る(ヨーロッ
パ特許出願公開第97,460号公報;第142,32
8号公報;第248,968号公報および第296,5
18号公報ならびに米国特許第4,750,931号明
細書および4,935,051号明細書を参照)。本発
明により得られる2,3−ジフルオロ−5−トリフルオ
ロメチルピリジン(ヨーロッパ特許出願公開第104,
715号明細書を同様に参照)は、5−シアノ−2,3
−ジフルオロピリジンと同様に、植物保護剤中に含まれ
る活性化合物のための構成単位として使用し得る(ヨー
ロッパ特許出願公開第97,460号公報)。2,3,
6−トリフルオロピリジン─これは、X=Cl(この場
合三つの塩素交換)またはX=F(二つの塩素交換)お
よびn=1の化合物(I)から本発明により製造し得る
─は、ナフチリジンカルボン酸系の抗菌物質のための出
発材料等として使用される(H. Koga, A. Itoh, S. Mur
ayama, S. Suzue, T.Irikura, J. Med. Chem. 23 (198
0), 1358; H. Egawa, T. Miyamoto, A. Minamida, Y. N
ishimura, H. Okada, H. Uno, J. Matsumoto, J. Med.
Chem. 27 (1984), 1543;ヨーロッパ特許出願公開第15
3,828号公報およびヨーロッパ特許出願公開第38
8,298号公報)。
【0020】本発明による適当なフッ化物塩は、好まし
くはフッ化カリウムまたはテトラアルキル(C1
18)−アンモニウムフルオリドおよびこれら相互の、
またそれとフッ化セシウムとの適当な混合物であり、そ
の際、これらのフッ化セシウムとの混合物は、50重量
%以下のフッ化セシウムを含む。少なくとも75重量%
のフッ化カリウムを含むフッ化物混合物が好ましくは使
用される;このタイプの混合物は、特に、少なくとも9
0重量%のフッ化カリウムおよび10重量%以下のフッ
化セシウムからなる。本発明による90重量%のフッ化
カリウムおよび10重量%のフッ化セシウムの混合物
(例を参照)は、「フッ化カリウム/フッ化セシウム
(9:1)」と称し、そして60重量%のフッ化カリウ
ムおよび40重量%のフッ化ルビジウムの混合物は「フ
ッ化カリウム/フッ化ルビジウム(3:2)」と呼称さ
れる。使用されるフッ化物塩がフッ化カリウムのみであ
るのが好ましい。
【0021】交換すべき塩素原子あたり約0.9〜約
5、好ましくは約1〜約2そして特に好ましくは約1〜
約1.5当量のフッ化物塩が使用される。本発明による
交換反応は、極性非プロトン性溶剤中で行われる。この
溶剤は、スルホラン(テトラメチレンスルホン)、テト
ラメチレンスルホキシド(TMSO)、N,N−ジエチ
ルアセトアミド、N,N−ジメチルアセトアミド(DM
Ac)、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、N
−メチルピロリドン(NMP)、ジメチルスルホキシド
(DMSO)、ジメチルスルホン、ジフェニルスルホキ
シド、ジフェニルスルホン、テトラメチル尿素、テトラ
−n−ブチル尿素、1,3−ジメチルイミダゾリジン−
2−オン(DMI)またはこのような溶剤の混合物であ
る。好ましくはテトラメチレンスルホン(スルホラ
ン)、N,N−ジメチルアセトアミド(DMAc)およ
び1,3−ジメチルイミダゾリジン−2−オン(DM
I)が使用される;テトラメチレンスルホン(スルホラ
ン)および1,3−ジメチルイミダゾリジン−2−オン
(DMI)が特に好ましい。
【0022】また本発明によれば溶剤の添加なしに溶融
物中で反応を行うことも可能ではあるが工業的に好まし
くない。
【0023】使用される相間移動触媒としては第四アン
モニウムまたはホスホニウム塩が挙げられるが、適当な
化合物として特に次のものを挙げることができる:テト
ラアルキル−(C1 〜C18)−アンモニムクロリド、ブ
ロミドまたはフルオリド、テトアアルキル−(C1 〜C
18)ホスホニウムクロリドまたはブロミド、テトラフェ
ニルホスホニウムクロリドまたはブロミド、および(フ
ェニル)m (アルキル(C1 〜C18))n ホスホニウム
クロリドまたはブロミド(但し、m=1〜3、n=3〜
1そしてm+n=4)。これらの塩の混合物も使用でき
る。反応すべき個々の化合物のための触媒の適当な選択
─それは2,3の簡単な試験によって容易に決定し得る
─によって、ヨーロッパ特許出願公開第146,924
号公報に記載の方法によるよりも、明らかにより良好な
空時収量および化学的収率が得られる;さらに、本発明
により装置稼動時間および全装置コストは著しく改良さ
れる。
【0024】相間移動触媒の量は一般に、使用したフッ
化物塩の量に対して、20重量%まで、好ましくは3〜
15重量%そして特に好ましくは3〜8重量%である。
同様に使用できる相間移動触媒は、アルキレン基が2〜
6個の炭素原子、好ましくは2および/または3個の炭
素原子を含む、すなわち、好ましくはエチレンおよび/
またはプロピレン基でありそして特にエチレン基のみか
ら成るオリゴ−またはポリアルキレングリコールジメチ
ルエーテルである。これらの化合物中のO−エチレン
(グリコール)単位(−O−CH2 −CH2 −)および
/またはO−プロピレン単位の数は、n=4(例えばテ
トラエチレングリコールジメチルエーテル)〜約n=1
50であり、好ましくは、重合度がn=4〜n=25で
あるエーテルが使用される。3個より多い炭素原子を有
するアルキレン基の場合、nは一般に6より大きくな
い。これらのエーテル、特にグリコールエーテルの使用
量は、概ね、フッ化物塩の使用量に対して、約0.5重
量%〜約200重量%、好ましくは約5〜約100重量
%そして特に好ましくは約10〜約50重量%である。
これらの化合物の使用の特別な利点は、グリコールエー
テルが反応温度で一般に液体であるので、通常対応して
より少ない溶剤を使用できることである。これらのエー
テル相互の混合物およびこれらのエーテル(単独でまた
は混合状態で)と第四アンモニウムまたはホスホニウム
塩との混合物、好ましくはグリコールエーテルと第四ホ
スホニウム塩との混合物も使用できる。
【0025】使用されるフッ化物塩がテトラアルキル
(C1 〜C18)アンモニウムフルオリドである場合、さ
らに別の相間移動触媒の添加は不要である。なぜなら
ば、当該フッ化物塩そのものが、化学量論的およびそれ
より多い量で使用し得るものの1つであるからである。
【0026】本発明による反応が行われる温度は、約1
20℃〜約250℃、好ましくは約170℃〜約230
℃そして特に好ましくは約190〜215℃の範囲内に
あるのが好都合である。本質的にはその際、本発明によ
れば、得られる生成物を反応混合物から蒸留により除去
しない。交換反応─それは使用する温度に応じて、概
ね、約3〜約20時間、好ましくは約5〜約8時間持続
する─が終わったら、所望の交換生成物を、未反応出発
生成物および副産物、例えば、モノフルオロ化および、
場合により、トリフルオロ化生成物、ならびに、存在可
能な異性化生成物から分離する。一般に、これは、分別
蒸留によって行われ、その際、先ず、反応塩を一般に濾
過により分離し、次いで濾過ケーキを有機溶剤で洗浄し
続いて母液を分別する。得られる粗留出物を続いて微細
分別蒸留に付すために、より高い揮発性の成分を反応混
合物から蒸留により除去することも実行可能である。溶
剤はこの方法で、別途に再利用される。さらに、水によ
る精製処理も可能であり、その際、反応混合物は、抽出
により水相から得られそしてクロマトグラフィー法によ
り精製される。特に適当な抽出剤は非極性有機溶剤、例
えば、クロロヘキサンまたはキシレンである(実施例も
参照)。さらに、精製のために、溶融結晶化も使用でき
る。
【0027】ジ(トリ)クロロ化合物を使用する場合、
本発明による方法は一工程法、あるいは二工程法として
実施できる。後者の場合、関連するジ(トリ)クロロ化
合物、例えば、2,3,5−トリクロロピリジンを先ず
反応させて対応するモノフルオロ化合物としそしてこの
場合に得られる反応混合物をモノフルオロ化合物の単離
なしに続いて第二工程でさらに別のフッ化物塩とそし
て、場合により、第一工程より高い温度で反応させて所
望のジ(トリ)フルオロ化合物とする。
【0028】本発明による方法は、特に工業的に有利で
ある。なぜならば、例えば5−クロロ−2,3−ジフル
オロピリジンの他の製造方法で生ずるような、工業的製
造方法の技術上の困難性を避けることができるからであ
る。ここでは特に材料の問題および複雑なエンジニアリ
ングを挙げることができる。この直接方法によりさらに
合成の多段階操作が回避される。噴霧乾燥したアルカリ
金属フッ化物を本発明による方法で使用することは、こ
の場合、部分的に反応時間を短縮するが、絶対的に必要
とは限らない。反応は酸結合剤、例えばアルカリ金属お
よびアルカリ土類金属炭酸塩または塩基性酸化物、例え
ば、酸化マグネシウム、あるいは適当な混合物を添加し
て行うこともできる。フッ化物塩の量に対して、約1〜
約10重量%、好ましくは約4〜約6重量%の量で使用
される炭酸カリウムは、これと関連して特に好ましい。
酸結合剤は、一般に、反応の進行に本質的なものではな
い。反応速度が反応の間のフッ化水素の形成により著し
く減ぜられる場合もある。この場合、このような酸捕捉
剤の存在下に作業して、装置腐蝕を避けることが特に好
都合である。これらの化合物を反応混合物または粗生成
物の分留の間に使用することが、プラントの腐蝕防止上
の理由から所望され、その際、これに関連して、酸化マ
グネシウムが特に好ましい。この目的のために、使用さ
れる蒸留残液の合計量に対して、約10重量%まで、好
ましくは3〜8重量%の酸捕捉剤が、分別蒸留器に添加
される。
【0029】本発明による方法は減ぜられた圧力、高め
られた圧力または大気圧で行われ得る。反応成分の沸騰
を避けるため、高めれた圧力で作業するのが好ましい。
なぜならば、ある環境下で、反応成分の沸騰は、経済上
かつ職業衛生上の理由から望ましくない損害を生ずるか
らである。
【0030】
【発明の効果】既知の方法と比較して、特に、蒸留によ
る生成物の除去を伴って行われる方法と比較して、本発
明による方法は実質的に、驚くべき利点を有している。
既知の方法では、付加的にさらに反応させなければなら
ない中間体を実質的に生成させないで生成物を蒸留によ
り一様に除去することを確実にするため、複雑な開放−
および閉鎖−ループ制御技術が必要であるが、それにも
かかわらず後続する精製分別が常に付加的に必要であ
る。このために主として必要とされる、反応装置への蒸
留用付属装置は、据え付けられたプラントに一般に取り
付けられていない。さらに、反応条件下での蒸留による
除去の際に、開放−および閉鎖−ループ制御ユニットが
完全かつ確実に作動しない時に、凝縮されない低沸点成
分生成の結果として、衛生上の問題が生じ得るが、それ
は、ここで処理した物質類の場合に非常に重要である。
本発明による方法でのように、後続する蒸留の間に、生
成物および次のバッチに再利用されるフラクションの十
分な純度が達成され得、その結果、全体的にみて実質的
により簡単なそして、特に、簡単な蒸留だけで済む結果
として、安価な仕上げ処理となる。大部分の液体成分が
反応の間に混合物から除去されそして塩および主として
樹脂質の副産物が後に残るので、反応混合物の攪拌性を
確実にするために、大量の溶剤が必要とされる。本発明
による方法は、その結果、さらに、より少量の溶剤を使
用してまたは、溶剤の使用なしで、溶融物の中で行われ
ることができるという利点を有し、その結果、空時収
量、従って実質的にプラントの容量が高くなり得る。本
発明による相間移動触媒の使用のため、文献から公知の
方法において知られているような、大量の、高価なフッ
化セシウムまたはジメチルスルホキシドの使用なしでか
つ実質的な分解なしで、広範な反応がさらに起こる。明
らかにより低い分解率のため、樹脂質の従って未知の副
産物の量は非常に減少する。その結果、焼却しまたは捨
てなければならない物質がより少なくなるので、経済的
な利点に加えて、環境衛生的な利点も達成される。反応
した反応塩を再加工する可能性も同様により簡単にな
る。なぜならば、これらは、有機不純物で汚染されてい
る程度がより少ないからである。公知の方法(例えばヨ
ーロッパ特許出願第146,942号明細書)から得ら
れるような、より強く汚染された塩の場合、塩の仕上げ
処理および再利用は、バッチによれば、不可能であっ
た。本発明による方法において工業上の理由から溶剤が
使用される場合であってもジメチルスルホキシドの使用
は必ずしも必要でない。何故ならこれは、とくに加熱時
により高い毒性、皮膚透過性および非常に迷惑な臭気を
生ずるために、例外的な場合にだけ使用される。
【0031】
【実施例】以下の実施例により、本発明による方法を説
明するが、本発明はそれに限定されるものではない。
【0032】実施例 いくつかの例において、反応の進行度は、内部標準品(i
nternal standard) (反応条件下で不活性な)を用いた
較正により、ガスクロマトグラフィーで監視した。その
結果として、仕上げ処理によって生じ得る、形成された
生成物の量は、任意の所望の時点で正確に決定され得
る。これらのバッチは、問題なく、内部標準品の添加な
しで、比較的大きい規模で、続く仕上げ処理と共に実施
されることができ、その際、一般に、攪拌条件の改善に
よってさえも、より良好な結果、例えば、より短い反応
時間、より高い空時収量およびより良好な収率が得られ
た。
【0033】反応混合物は、一般に、反応塩を濾過し、
濾過ケーキを有機溶剤で洗浄し続いて母液を分別するこ
とにより仕上げ処理される。得られる粗留出物を続いて
微細分留に付すために、高い揮発性の成分を、反応混合
物から直接蒸留により除去することも実行可能である。
溶剤はこの手順において別々に再利用される。
【0034】例1(比較例) よく攪拌し内部温度を制御しそして強力凝縮器を付けた
100mlの三口フラスコ(バッフル・エレメント)中
で、2,3,5−トリクロロピリジン18.2g(0.
1モル)を、フッ化カリウム13.9g(0.24モ
ル;20%過剰)、炭酸カリウム0.5gおよびペンタ
メチルベンゼン(内部標準品)1gを含む、スルホラン
50g中のサスペンションに添加し、当該混合物を前も
って共沸蒸留(3mmHg,140℃)により脱水し
た。混合物を200℃で24時間加熱し(還流)そして
組成は、この時間の後、次の通りであった: 2,3,5−トリクロロピリジン:理論量の11% 5−クロロ−2,3−ジフルオロピリジン:理論量の5
%(空時収量:0.5g/l・h;選択率:14%) 3,5−ジクロロ−2−フルオロピリジン:理論量の3
8% 2,3,5−トリフルオロピリジン:理論量の1%未満 示した収率は、内部標準品に対する較正により求めた。
【0035】反応を、蒸留により連続的に除去しながら
行うと、全部で、理論量の18%の5−クロロ−2,3
−ジフルオロピリジン(空時収量:2.0g/l・h;
選択率:40%)、理論量の30%の3,5−ジクロロ
−2−フルオロピリジンおよび10%の2,3,5−ト
リクロロピリジンが得られた。
【0036】純粋なフッ化セシウム(0.28モル;4
0%過剰)および溶剤としてのDMSOを使用し(ヨー
ロッパ特許出願公開第146,924号公報,Example
11中に記載されているように)かつ反応を蒸留により連
続的に除去しながら行うと、理論量の50.4%の5−
クロロ−2,3−ジフルオロピリジン(空時収量:5.
2g/l・2h;選択率:67%)および理論量の7.
8%の3,5−ジクロロ−2−フルオロピリジンが単離
された。
【0037】例2 手順は例1と同様であった。但し、フッ化カリウムの代
わりに、14.9g(0.24モル)のフッ化カリウム
/フッ化セシウム(9:1)および相間移動触媒として
1.4g(フッ化物混合物に対して、10重量%)のテ
トラフェニルホスホニウムブロミドを使用し、それを同
様に共沸脱水に付した。混合物を215℃で14時間加
熱した(還流);組成はこの時間の後次の通りであっ
た: 2,3,5−トリクロロピリジン:理論量の2% 5−クロロ−2,3−ジフルオロピリジン:理論量の1
4%(空時収量:3.2g/l・h;選択率:39%) 3,5−ジクロロ−2−フルオロピリジン:理論量の4
5% 2,3,5−トリフルオロピリジン:理論量の1%未満 示した収率は、内部標準品に対する較正により求めた。
【0038】例3 反応は例2と同様に行った;15.3g(0.24モ
ル)のフッ化カリウム/フッ化セシウム(6:1)をフ
ッ化物源として使用しそして1.5gのテトラブチルホ
スホニウムブロミドを相間移動触媒として使用した。2
15℃で9時間の反応時間の後、反応混合物は次の組成
を有していた: 2,3,5−トリクロロピリジン:理論量の1%未満 5−クロロ−2,3−ジフルオロピリジン:理論量の3
4%(空時収量:12.0g/l・h;選択率:87
%) 3,5−ジクロロ−2−フルオロピリジン:理論量の4
3% 2,3,5−トリフルオロピリジン:理論量の2% 示した収率は、内部標準品に対する較正により求めた。
【0039】例4 例2と同様に、14.6g(0.24モル)のフッ化カ
リウム/フッ化セシウム(12:1)および相間移動触
媒として1.5gのエチルトリオクチルホスホニウムブ
ロミドを使用した。反応混合物を9時間215℃で保ち
次いでGCにより分析した(内部標準): 2,3,5−トリクロロピリジン:理論量の約1% 5−クロロ−2,3−ジフルオロピリジン:理論量の3
9%(空時収量:13.9g/l・h;選択率 92.
5%) 3,5−ジクロロ−2−フルオロピリジン:理論量の4
0% 2,3,5−トリフルオロピリジン:理論量の1% 示した収率は、内部標準品に対する較正により求めた。
【0040】例5 例2の手順に応じて、1.5gのテトラエチレングリコ
ールジメチルエーテルおよび14.9g(0.24モ
ル)のフッ化カリウム/フッ化セシウム(9:1)を使
用した:反応混合物を15時間215℃に保った。その
組成はこの時間の経過後次の通りであった: 2,3,5−トリクロロピリジン:理論量の1%未満 5−クロロ−2,3−ジフルオロピリジン:理論量の2
4%(空時収量:5.1g/l・h;選択率:70%) 3,5−ジクロロ−2−フルオロピリジン:理論量の4
8% 2,3,5−トリフルオロピリジン:理論量の4% 示した収率は、内部標準品に対する較正により求めた。
【0041】例6(2工程方法) まず、スルホラン50g中18.2g(0.1モル)の
2,3,5−トリクロロピリジンを200℃で5時間、
相間移動触媒としての1.4gのテトラ−n−オクチル
ホスホニウムブロミドの存在下に、7.0g(0.12
モル)のフッ化カリウムと反応させた。この時間の後、
混合物中には、理論量の73%の3,5−ジクロロ−2
−フルオロピリジン(選択率:83%)および理論量の
12%の2,3,5−トリクロロピリジンが見出され
た。冷却後に存在する塩を吸引濾過しそして加温したス
ルホラン(共沸脱水した)10gで洗浄した。次いで、
母液を強く乾燥したフッ化カリウム/フッ化セシウム
(5:1)7.8g(0.12モル)で処理しそして2
15℃に加熱した。さらに5時間後、混合物は次の組成
を有していた(GC,内部標準): 2,3,5−トリクロロピリジン:理論量の約2% 5−クロロ−2,3−ジフルオロピリジン:理論量の4
2%(空時収量:10.5g/l・h;選択率:72
%) 3,5−ジクロロ−2−フルオロピリジン:理論量の2
3% 2,3,5−トリフルオロピリジン:理論量の1%未満 示した収率は、内部標準品に対する較正により求めた。
【0042】例7 2,3,5−トリクロロピリジン73.0g(0.4モ
ル)を、フッ化カリウム/フッ化セシウム(9:1)5
9.4g(0.96モル)、オクタデシルトリメチルア
ンモニウムクロリド5.9g、炭酸カリウム2.0gお
よびペンタメチルベンゼン(内部標準)4gの、N,N
−ジメチルアセトアミド50g中のサスペンションに添
加し、この混合物を前もって共沸蒸留(3mmHg,1
40℃)により脱水した。混合物を190℃で11時間
ガラスオートクレーブ中で加熱し(還流)そして組成は
この時間の後次の通りであった: 2,3,5−トリクロロピリジン:理論量の1%未満 5−クロロ−2,3−ジフルオロピリジン:理論量の2
5%(空時収量:11.3g/l・h;選択率:51
%) 3,5−ジクロロ−2−フルオロピリジン:理論量の3
3% 2,3,5−トリフルオロピリジン:理論量の約1% 示した収率は、内部標準品による較正により求めた。
【0043】例8 スルホラン850g、フッ化カリウム/フッ化セシウム
(9:1)204.3g(3.3モル)、炭酸カリウム
7.5gおよび相間移動触媒としてのテトラ−n−オク
チルホスホニウムブロミド20.4gを、約100gの
スルホランを蒸留により(170℃)除去することによ
って共沸脱水した。次いで、2,3,5−トリクロロピ
リジン273.5g(1.5モル)を190℃で添加し
そして反応混合物を215℃に加熱した。約2時間後、
還流が始まった。これは20時間維持され、次いで、3
mmHg/140℃以下で沸騰する全ての物質を反応混
合物から蒸留により除去した。5−クロロ−2,3−ジ
フルオロピリジン14.2gおよび3,5−ジクロロ−
2−フルオロピリジン1.3gを含む(内部標準を用い
てGCにより求めた)第一フラクション(15.8g)
が得られた。第二フラクション(168.0g)は、8
9.4gの5−クロロ−2,3−ジフルオロピリジンお
よび64.5gの3,5−ジクロロ−2−フルオロピリ
ジンをそして第三フラクション(沸点 >130℃/4
mmHg)は、98.5g(GC)のスルホランを含ん
でいた。フラクションは分別により精製された。収率
は、5−クロロ−2,3−ジフルオロピリジンについて
は46%でありそして3,5−ジクロロ−2−フルオロ
ピリジンについては27%であった(全部で73%,単
離した)。5−クロロ−2,3−ジフルオロピリジンの
収率は、反応した材料に対して、63%であった。この
際、3−クロロ−2,5−ジフルオロピリジンの量は考
慮しなかった。それはさらに約5%の量の5−クロロ−
2,3−ジフルオロピリジンであった。(5−クロロ−
2,3−ジフルオロピリジンに関する空時収量:4.7
g/l・h;選択率:82%)。
【0044】例9 2,3,6−トリクロロピリジン36.4g(0.2モ
ル)およびペンタメチルベンゼン1gを、フッ化カリウ
ム/フッ化セシウム(9:1)18g(0.3モル)、
テトラ−n−ブチルホスホニウムブロミド2.5gおよ
び炭酸カリウム1gの、スルホラン150g中の共沸蒸
留により脱水したサスペンションに添加した。当該混合
物を215℃で14時間、ガラスオートクレーブ中で加
熱して次の混合物を得た: 2,3,6−トリクロロピリジン:理論量の38% 3−クロロ−2,6−ジフルオロピリジン:理論量の2
3% 3,6−ジクロロ−2−フルオロピリジン:理論量の約
2% 示した収率は、内部標準品に対する較正により求めた。
【0045】例10 テトラメチルアンモニウムフルオリド27.9g(0.
3モル)の、N,N−ジメチルアセタミド150g中の
溶液─これから、前もって溶剤を蒸留により除去するこ
とにより水残分を除去しておく─を、各1gの炭酸カリ
ウムおよびペンタメチルベンゼンで処理した。次いで、
2,3−ジクロロ−5−トリフルオロメチルピリジン4
3.2g(0.2モル)を添加しそしてこの混合物を1
60℃で10時間加熱した。
【0046】この時間の後、この混合物は次の化合物を
含んでいた: 2,3−ジフルオロ−5−トリフルオロメチルピリジ
ン:理論量の65% 2−フルオロ−3−クロロ−5−トリフルオロメチルピ
リジン:理論量の9% 2,3−ジクロロ−5−トリフルオロメチルピリジン:
理論量の1%未満 示した収率は、内部標準品に対する較正により求めた。
【0047】実施例11 86.4g(0.4モル)の2,3−ジクロロ−5−ト
リフルオロメチルピリジンを、フッ化カリウム/フッ化
セシウム(20:1)50.3g(0.84モル)、ヘ
キサデシルトリエチルホスホニウムブロミド1.5gお
よび炭酸カリウム1gの、1,3−ジメチルイミダゾリ
ジン−2−オン100g中の、共沸乾燥したサスペンシ
ョンに添加した(内部標準品 1gのペンタメチルベン
ゼン)。この混合物を190℃で12時間ガラスオート
クレーブ中で加熱し次いでGCにより分析した。混合物
中には、2,3−ジクロロ−5−トリフルオロメチルピ
リジン51.8g(0.28モル/理論量の71%)お
よび3−クロロ−2−フルオロ−5−トリフルオロメチ
ルピリジン5g(25ミリモル、理論量の6%)が存在
した。これらを、混合物から蒸留により除去し次いで分
別により精製することができた。生成物の沸点は760
mmHgで116〜117℃でありそして中間体は13
7℃〜140℃で沸騰した。
【0048】沸点 74(66)℃/125(108)
mbar(5−クロロ−2,3−ジフルオロピリジン) 沸点 96℃/79mbar(3,5−ジクロロ−2−
フルオロピリジン) 沸点 約142℃/1013mbar(3−クロロ−
2,5−ジフルオロピリジン) 5−クロロ−2,3−ジフルオロピリジン:1 H−NMR(CDCl3 ,内部標準品 TMS):δ
=7.61(ddd,1H,J=2.24Hz(H−
6),7.89Hz(F−2),8.41Hz(F−
3),H−4),7.97(dd,1H,J=2.24
Hz(H−4),1.80Hz(F−2),H−6)19 F−NMR(CDCl3 ,内部標準品 CFC
3 ):δ=−88.88(ddd,1F,J=1.8
0Hz(H−6),7.89Hz(H−4),25.6
7Hz(F−3),F−2)−136.51(dd,1
F,J=8.41Hz(H−4),25.67Hz(F
−2),F−3)MS:m/e(%);50(4),6
4(25),69(7),87(8),94(4),1
14(63),122(7),130(1),149
(M+ , 100),151(34) 3−クロロ−2,5−ジフルオロピリジン:19F−NM
R(CDCl3 ,内部標準品 CFCl3 ):δ=−7
5.63(d,1F,J=28.0Hz(F−5),F
−2),−129.9(dd,1F,J=6.4Hz
(H−4),28.0Hz(F−2),F−5) 3,5−ジクロロ−2−フルオロピリジン:1H−NM
R(CDCl3 ,内部標準品 TMS):δ=7.83
(dd,1H,J=2.32Hz(H−6),7.63
Hz(H−6),7.63Hz(F−2),H−6)
8.07(dd,1H,J=2.32Hz(H−4),
1.47Hz(F−2),H−6)19 F−NMR(CDCl3 ,内部標準品 CFC
3 ):δ=−73.77(dd,1F,J=1.47
Hz(H −6),7.63Hz(H−4),F−2) MS:m/e(%)=50(8),68(14),75
(5),85(6),94(8),103(13),1
10(13),130(63),165(M+,10
0),167(67),169(12) 例12 フッ化カリウム271.9g(4.68モル)および炭
酸カリウム5.7gを、スルホラン990g中で懸濁さ
せそしてこのサスペンションから減圧で蒸留することに
よりスルホラン90gを除去した。残った混合物に、テ
トラ−n−オクチルホスホニウムブロミド21.3g
(37.8ミリモル)および2,3,5−トリクロロピ
リジン328.4g(1.8モル)を添加した。混合物
を、オートクレーブ(Hastelloy C4)中で205℃で6
時間攪拌しながら加熱した;生じた圧力は0.5bar
以下のままであった。冷却後、反応混合物から、低沸点
成分を純粋なスルホランになるまで蒸留により除去しそ
して内部標準品(p−キシレン)に対するGCにより定
量的に調べた。低沸点混合物(558g)は、5−クロ
ロ−2,3−ジフルオロピリジン130.9g(0.8
76モル,理論量の40%)および3,5−ジクロロ−
2−フルオロピリジン90.2g(0.543モル,理
論量の30.2%)を含んでいた(空時収量:18.2
g/l・h,選択率92%)。残った残液から塩を濾過
し、塩を洗浄しそして溶剤を再蒸留して次のバッチで再
度使用した。
【0049】例13 手順は例12と同様であった。但し、フッ化カリウム2
71.9g(4.68モル)の代わりに、フッ化セシウ
ム45.0g(0.296モル)と混合したフッ化カリ
ウム254.7g(4.38モル)およびテトラ−n−
オクチルホスホニウムブロミド21.3gの代わりにこ
の化合物28.4gを使用した。他の使用量、ならびに
反応条件(時間、容器)そして仕上げ処理および分析は
変えなかった。蒸留により除去した低沸点成分(51
6.2g)の混合物中、5−クロロ−2,3−ジフルオ
ロピリジン144.5g(0.967モル、理論量の5
3.7%)および3,5−ジクロロ−2−フルオロピリ
ジン70.2g(0.423モル、理論量の23.5
%)が得られた(空時効率:20.1g/l・h,選択
率:90%)。
【0050】例14 スルホラン400g、炭酸カリウム1.9gおよびフッ
化カリウム/フッ化セシウム(9:1)85.4gを一
緒に混合しそしてスルホラン100gを170℃/30
mmHgで蒸留することにより除去した。この混合物
に、109.2g(0.6モル)の2,3,5−トリク
ロロピリジンおよび6.8g(12ミリモル)のテトラ
−n−オクチルホスホニウムブロミドを添加しそしてそ
れを200℃で6時間加熱した。混合物から低沸点成分
を蒸留により除去しそして留出物を分析した(GC,定
量的)。14.6g(0.272モル、理論量の45.
3%)の5−クロロ−2,3−ジフルオロピリジンおよ
び34.7g(0.209モル、理論量の34.8%)
の3,5−ジクロロ−2−フルオロピリジンが存在して
いた(空時収量:16.1g/l・h,選択率:94
%)。残った液体を仕上げ処理する手順は例12と同様
であった。
【0051】例15(比較例) スルホラン300g中で、2,3,5−トリクロロピリ
ジン109.2g(0.6モル)をフッ化カリウム10
4.6g(1.8モル)と、炭酸カリウム1.9gの存
在下に、205℃で6時間反応させた。反応混合物を、
先行例に記載したように、共沸蒸留により脱水した。蒸
留による低沸点フラクションの除去の後、留出物(22
7g)中に5.1g(39.2ミリモル、理論量の5.
7%)のみを検出することができた。3,5−ジクロロ
−2−フルオロピリジン(82.7g,0.499モ
ル,83.1%)が主成分として存在していた(空時収
量:2.0g/l・h,選択率:>95%)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−43126(JP,A) 特開 昭60−156672(JP,A) 特開 平4−164068(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07D 213/61

Claims (18)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 置換された2,3−ジクロロピリジン、
    置換された2−クロロ−3−フルオロピリジンおよび置
    換された3−クロロ−2−フルオロピリジンからなる群
    からの置換された2,3−ジハロピリジンを、フッ化カ
    リウム、フッ化ルビジウムおよびテトラアルキル(C1
    〜C18)アンモニウムフルオリドまたはその混合物ある
    いはこれらのフッ化物の混合物からなる群からのフッ化
    物塩単独またはそれとフッ化セシウムとを互いに混合し
    たものと(その際、混合物中のフッ化セシウムの割合は
    50重量%以下である)、スルホラン(テトラメチレン
    スルホン)、テトラメチレンスルホキシド(TMS
    O)、N,N−ジエチルアセトアミド、N,N−ジメチ
    ルアセトアミド(DMAc)、N,N−ジメチルホルム
    アミド(DMF)、N−メチルピロリドン(NMP)、
    ジメチルスルホキシド(DMSO)、ジメチルスルホ
    ン、ジフェニルスルホキシド、ジフェニルスルホン、テ
    トラメチル尿素、テトラ−n−ブチル尿素、1,3−ジ
    メチルイミダゾリジン−2−オン(DMI)およびそれ
    らの混合物からなる群から選ばれた極性非プロトン性溶
    剤中で、相間移動触媒の存在下に、120℃〜250℃
    の反応温度で、かつこの方法で生じる置換された2,3
    −ジフルオロピリジンを反応混合物から連続的に除去し
    ないで反応させることを特徴とする、置換された2,3
    −ジフルオロピリジンの製造方法。
  2. 【請求項2】 置換された2,3−ハロピリジンが式
    (I) 【化1】 〔式中 Xはハロゲン、または別の電気陰性基であり、 Y1 /Y2 は、互いに無関係に、フッ素または塩素であ
    るが、しかしながら、両基は同時に共にフッ素ではな
    く、そして nは1または2である。〕で表される、請求項1に記載
    の方法。
  3. 【請求項3】 基X(n=1の場合)が5−または6−
    位にある、請求項3記載の方法。
  4. 【請求項4】 使用される化合物(I)が2,3,5−
    トリクロロピリジン、2,3,6−トリクロロピリジ
    ン、2,3,5,6−テトラクロロピリジン、2,3−
    ジクロロ−5−トリフルオロメチルピリジン、2,3−
    ジクロロ−5−シアノピリジン、3,5−ジクロロ−2
    −フルオロピリジンまたは2,5−ジクロロ−3−フル
    オロピリジンである、請求項2または3に記載の方法。
  5. 【請求項5】 使用されるフッ化物塩が、フッ化カリウ
    ムまたはテトラアルキル(C1 〜C18)アンモニウムフ
    ルオリドあるいはこれら相互のまたはそれとフッ化セシ
    ウムとの混合物であり、その際、このような混合物中の
    フッ化セシウムの量が50重量%以下である、請求項1
    〜4のいずれかに記載の方法。
  6. 【請求項6】使用されるフッ化物塩が、少なくとも90
    重量%のフッ化カリウムからなる、アルカリ金属フッ化
    物またはその混合物である、請求項1〜5のいずれかに
    記載の方法。
  7. 【請求項7】 混合物が、少なくとも90重量%のフッ
    化カリウムおよび10重量%以下のフッ化セシウムから
    なる、請求項6に記載の方法。
  8. 【請求項8】 フッ化物塩が、交換され得る塩素原子当
    り、0.9〜5当量に相当する量で使用される、請求項
    1〜7のいずれかに記載の方法。
  9. 【請求項9】 使用される相間移動触媒が、テトラアル
    キル−(C1 〜C18)アンモニウムクロリド、ブロミド
    またはフルオリド、テトラアルキル(C1 〜C18)ホス
    ホニウムクロリドまたはブロミド、テトラフェニルホス
    ホニウムクロリドまたはブロミド、および(フェニル)
    m −(アルキル(C1 〜C18))n ホスホニウムクロリ
    ドまたはブロミド(但しm=1〜3、n=3〜1そして
    m+n=4)である、請求項1〜8のいずれかに記載の
    方法。
  10. 【請求項10】 相間移動触媒が、アルカリ金属フッ化
    物の量に対して、20重量%までの量で使用される、請
    求項9に記載の方法。
  11. 【請求項11】 使用される相間移動触媒が、4〜15
    0グリコール単位(−O−CH2 −CH2 )を含むオリ
    ゴ−またはポリエチレングリコールジメチルエーテルあ
    るいはそれと請求項9に記載された相間移動触媒との混
    合物である、請求項1〜8のいずれかに記載の方法。
  12. 【請求項12】 オリゴ−またはポリエチレングリコー
    ルジメチルエーテルが、フッ化物塩の量に対して、0.
    5〜200重量%の量で使用される、請求項11記載の
    方法。
  13. 【請求項13】 反応が、酸結合剤の存在下に行われ
    る、請求項1〜12のいずれかに記載の方法。
  14. 【請求項14】 酸結合剤が、分別の際に使用される、
    請求項13に記載の方法。
  15. 【請求項15】 使用される酸結合剤が、炭酸ナトリウ
    ムおよび/または炭酸カリウムおよび/または酸化マグ
    ネシウムである、請求項13または14に記載の方法。
  16. 【請求項16】 反応が減圧下に行われる、請求項1〜
    15のいずれかに記載の方法。
  17. 【請求項17】 使用される置換された2,3−ジハロ
    ピリジンが、置換された2,3−ジクロロピリジンであ
    る、請求項1〜16のいずれかに記載の方法。
  18. 【請求項18】 二段階方法において、置換された2,
    3−ジクロロピリジンをまず反応させて置換された2−
    フルオロ−3−クロロピリジンとしそしてこの反応で得
    られる粗製混合物を再度フッ化物塩と反応させて所望の
    2,3−ジフルオロピリジンとする、請求項1〜17の
    いずれかに記載の方法。
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