JP3425570B2 - ガスタービンエンジン用補機類の駆動方法及びその装置 - Google Patents

ガスタービンエンジン用補機類の駆動方法及びその装置

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JP3425570B2
JP3425570B2 JP16488093A JP16488093A JP3425570B2 JP 3425570 B2 JP3425570 B2 JP 3425570B2 JP 16488093 A JP16488093 A JP 16488093A JP 16488093 A JP16488093 A JP 16488093A JP 3425570 B2 JP3425570 B2 JP 3425570B2
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征紀 遠藤
誠 遠藤
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独立行政法人航空宇宙技術研究所
石川島播磨重工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガスタービンエンジン
用補機類の駆動方法及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図2は、航空機に使用されるガスタービ
ンエンジン(ターボファンエンジン)の構造例を示すも
のである。図中符号1は空気取入口、2は低圧圧縮機
(圧縮機)、2aは低圧圧縮空気流路(圧縮空気流
路)、3はファン空気排出ダクト、4は高圧圧縮機(圧
縮機)、4aは高圧圧縮空気流路(圧縮空気流路)、5
は燃焼室、6は高圧タービン、6aはタービン軸、7は
低圧タービン、8は排気ダクト、9はアクセサリギヤボ
ックス(補機用ギヤボックス)、10はスタータジェネ
レータ、11はタワーシャフト、12はベベルギヤ、1
3はエンジンケーシングである。
【0003】図2のようなガスタービンエンジンでは、
高圧タービン6におけるタービン軸6aとスタータジェ
ネレータ10とがタワーシャフト11やベベルギヤ12
を介して機械的に接続されるため、高圧タービン6の回
転を外部に取り出してスタータジェネレータ10によっ
て発電させ、航空機に付属する補機類やバッテリー等へ
の給電を行なうことができる。そして、アクセサリギヤ
ボックス9から、エンジンケーシング13に取り付けた
補機類に回転力を伝達することにより、潤滑油ポンプや
燃料ポンプ等を作動させることもできる。一方、スター
タジェネレータ10への給電によって、タービン軸6a
を強制的に回転させて、燃焼室5に高圧の圧縮空気を送
ってエンジンの自立運転を可能とするエンジン始動を行
なうことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のガスタ
ービンエンジンにあっては、以下に述べるようないくつ
かの解決すべき点が残されている。 a)アクセサリギヤボックス9の部分は、エンジンケー
シング13よりも外方にはみ出した状態となるため、前
面面積が大きくなり易い。 b)スタータジェネレータ10等の補機類の回転数は、
エンジン回転数に比例した状態で設定される。したがっ
て、補機類の所望の性能を確保するためには、低いエン
ジン回転数に合せた最悪条件で各補機類を設計すること
を余儀なくされ、このため、必要以上に大型化を招き効
率が悪くなり易い。 c)回転軸を持つポンプ等の補機は、アクセサリギヤボ
ックス9から回転力が伝達されるので、アクセサリギヤ
ボックス9の近傍に補機類が集中し、エンジンスペース
の有効利用が困難になる。
【0005】本発明は、これらの課題に鑑みてなされた
もので、 各補機の回転数をエンジン回転数の制約を受けること
なく、必要とする性能が得られる最適条件で設定するこ
と。 エンジン本体の電子制御装置による制御条件に対応さ
せて補機類の運転条件の調整を行ない、エンジンの総合
効率を向上させること。 圧縮空気の温度を低下させた状態で補機類等の冷却を
行なうこと。 を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明にあっては、上述
の目的を達成するため、以下の手段を採用している。請
求項1に係るガスタービンエンジン用補機類の駆動方法
は、低圧圧縮機における低圧圧縮空気流路または高圧圧
縮機における高圧圧縮空気流路を選択して切り替えて、
圧縮空気の一部をガスタービンエンジン本体の外方に引
き出し、抽気圧縮空気によって、複数種類のガスタービ
ンエンジン用補機類毎にそれぞれ接続される副タービン
、補機類のそれぞれの仕様に応じて回転駆動し、該副
タービンによりガスタービンエンジン用補機類を回転さ
せる構成としている。請求項2に係るガスタービンエン
ジン用補機類の駆動方法は、圧縮機における圧縮空気流
路から圧縮空気の一部をガスタービンエンジン本体の外
方に引き出し、抽気圧縮空気によって、複数種類のガス
タービンエンジン用補機類毎にそれぞれ接続される副タ
ービンを、補機類のそれぞれの仕様に応じて回転駆動
し、該副タービンによりガスタービンエンジン用補機類
を回転させ、前記副タービンから排出される空気を、エ
ンジンその他の高温部分に冷却空気として送る構成とし
ている。請求項3に係るガスタービンエンジン用補機類
の駆動装置は、圧縮機における圧縮空気流路から圧縮空
気の一部をガスタービンエンジン本体の外方に引き出す
圧縮空気分岐手段と、該圧縮空気分岐手段に接続され抽
気圧縮空気を駆動源として回転させられ、複数種類の
スタービンエンジン用補機類毎に、それぞれ接続される
副タービンとを具備し、前記圧縮空気分岐手段が、低圧
圧縮機の低圧圧縮空気流路と高圧圧縮機の高圧圧縮空気
流路とに接続され、圧縮空気分岐手段と副タービンとの
間に空気源を切り替える空気切換弁が配され、圧縮空気
分岐手段と副タービンとの間に、抽気圧縮空気量を調整
する空気調整手段が配され、該空気調整手段にガスター
ビンエンジン本体の運転制御を行なうとともに、前記複
数種類のガスタービンエンジン用補機類のそれぞれの仕
様に応じて前記空気調整手段を制御するエンジン制御手
段が介在状態に接続される構成としている。請求項4に
係るガスタービンエンジン用補機類の駆動装置は、圧縮
機における圧縮空気流路から圧縮空気の一部をガスター
ビンエンジン本体の外方に引き出す圧縮空気分岐手段
と、該圧縮空気分岐手段に接続され抽気圧縮空気を駆動
源として回転させられ、複数種類のガスタービンエンジ
ン用補機類毎に、それぞれ接続される副タービンとを具
備し、前記副タービンの空気排出管に、エンジンその他
の高温部分に冷却空気を送る熱交換部が接続され、圧縮
空気分岐手段と副タービンとの間に、抽気圧縮空気量を
調整する空気調整手段が配され、該空気調整手段にガス
タービンエンジン本体の運転制御を行なうとともに、前
記複数種類のガスタービンエンジン用補機類のそれぞれ
の仕様に応じて前記空気調整手段を制御するエンジン制
御手段が介在状態に接続される構成としている。請求項
5に係るガスタービンエンジン用補機類の駆動装置は、
請求項3または請求項4の構成に、副タービンにジェネ
レータが接続され、該ジェネレータに補機類を回転駆動
させる電動モーターが接続される構成が付加される。請
求項6に係るガスタービンエンジン用補機類の駆動装置
は、請求項5の構成に、ジェネレータと電動モーターと
の間に、ガスタービンエンジン本体の運転制御を行なう
エンジン制御手段の制御信号により給電量を変化させる
電力変換装置が介在状態に配される構成が付加される。
【0007】
【作用】請求項1または請求項3に係るガスタービンエ
ンジン用補機類の駆動方法及びその装置にあっては、ガ
スタービンエンジンの運転によって圧縮機が空気を圧縮
している場合に、その圧縮空気の一部が圧縮空気流路か
らガスタービンエンジン本体の外方の所望位置まで引き
出され、この抽気圧縮空気を駆動源として副タービンが
回転駆動させられる。そして、副タービンによってガス
タービンエンジン用補機類が作動させられる。圧縮空気
の引き出しに際しては、低圧圧縮空気流路または高圧圧
縮空気流路に対する接続の切り替えが行なわれ、補機類
の運転条件に合わせた抽気圧縮空気源を選定して副ター
ビンが効率よく作動させられる。請求項2または請求項
4に係るガスタービンエンジン用補機類の駆動方法及び
その装置にあっては、ガスタービンエンジンの運転によ
って圧縮機が空気を圧縮している場合に、その圧縮空気
の一部が圧縮空気流路からガスタービンエンジン本体の
外方の所望位置まで引き出され、この抽気圧縮空気を駆
動源として副タービンが回転駆動させられる。そして、
副タービンによってガスタービンエンジン用補機類が作
動させられる。副タービンを回転駆動させることによっ
て、抽気圧縮空気の温度が低温化する。この低温化した
空気が低温空気源として利用され、エンジン本体や補機
類等の冷却が行なわれる。また、上記の駆動方法及びそ
の装置にあっては、副タービンが各ガスタービンエンジ
ン用補機類のそれぞれの仕様に応じて回転するため、エ
ンジン運転条件に見合った各補機類の最適運転条件が設
定される。 請求項5に係るガスタービンエンジン用補機
類の駆動装置にあっては、請求項3または請求項4にお
ける作用に加えて、副タービンの回転力が直接ジェネレ
ータに伝達されて発電が行なわれ、電気ケーブルを介し
て電動モーターに給電されて補機類を回転駆動させる。
請求項6に係るガスタービンエンジン用補機類の駆動装
置にあっては、請求項5における作用に加えて、エンジ
ン制御手段の制御信号によって電力変換装置が作動させ
られ、給電量、電圧、電流、周波数等の諸条件の設定に
よって、電動モーターの運転が行なわれる。
【0008】
【実施例】以下、本発明に係るガスタービンエンジン用
補機類の駆動方法及びその装置の一実施例について、図
1に基づいて説明する。図1において、符号20はガス
タービンエンジン本体(エンジン本体)、21は圧縮空
気分岐手段、21Aは高圧用抽気配管、21Bは低圧用
抽気配管、22は空気切換弁、23は空気調整手段(空
気調整弁)、24は副タービン、25は熱交換部(熱交
換器)、26はエンジン制御手段(電子制御装置)27
はジェネレータ、28は潤滑油ポンプ、29は燃料ポン
プ、30は燃料計量弁、31は総合電力変換装置(電力
変換装置)、32は系別電力変換装置(電力変換装
置)、33はモーター、34はアクチュエータ、Xは複
合エンジン制御装置、Cはパワーレバー角度設定手段で
ある。
【0009】前記ガスタービンエンジン本体20には、
図2に示した低圧圧縮機2及び高圧圧縮機4における低
圧圧縮空気流路2a及び高圧圧縮空気流路4aと接続状
態に、それぞれの圧縮空気を外部に引き出すための圧縮
空気分岐手段21(高圧用抽気配管21A,低圧用抽気
配管21B)が配される。
【0010】前記空気切換弁22は、高圧用抽気配管2
1A及び低圧用抽気配管21Bを経由する高圧及び低圧
の抽気圧縮空気を選択的に切り替えて、圧縮空気分配管
22aによって所望の位置まで移送するものである。
【0011】前記空気調整手段23は、圧縮空気分配管
22aによって供給される抽気圧縮空気量を調整して、
圧縮空気供給管23aを介して小型の各副タービン24
に供給するもので、制御信号ケーブル26aを介してエ
ンジン制御手段26に接続される。
【0012】前記副タービン24は、駆動源を必要とす
る各補機の設置箇所に適宜配され、駆動軸24aを介し
てジェネレータ27、潤滑油ポンプ28、燃料ポンプ2
9等に接続され、前述の抽気圧力空気源によって回転さ
せられるとともに、エネルギの放出によって低温状態と
なった空気を、空気排出管24bを経由して熱交換部2
5、エンジン制御手段26等に送り込んで、冷却を行な
うようにしている。
【0013】熱交換部25には、例えば潤滑油タンク2
8aに貯留しておいた潤滑油が、潤滑油ポンプ28の作
動時に流入管28b及び流出管28cを介して送り込ま
れて冷却され、給油管28dによってエンジン及びモー
ターに送られてこれらの潤滑及び冷却に使用される。
【0014】前記エンジン制御手段26は、例えば電子
制御装置であり、パワーレバー角度設定手段Cによって
エンジン出力を調整するための操作信号が、操作信号伝
送ケーブルCaによって伝送され、該操作信号によって
エンジン本体20への燃料供給量の設定を始めとする各
種制御を行なうものであり、エンジン運転条件に見合っ
た各補機類の最適運転条件を設定するように、制御信号
ケーブル26aを経由して、各空気調整手段23、ジェ
ネレータ27、潤滑油ポンプ28、燃料計量弁30、電
力変換装置31,32、各アクチュエータ34に制御信
号が伝送され、総合的な精度の高い制御が実施される。
【0015】そして、図1に示すように、複合エンジン
制御装置Xにあっては、例えば同一ケース内に、空気調
整手段23、副タービン24、エンジン制御手段26、
ジェネレータ27等を収納した状態とされ、エンジン本
体20の近傍または離間位置に設置される。この場合に
おける各機器との接続は、圧縮空気分配管22aや制御
信号ケーブル26a等の比較的引き回し性に優れたもの
のみによって行なわれる。
【0016】前記ジェネレータ27は、副タービン24
に対して駆動軸24aを介して直結状態に接続され、回
転駆動されることによって直流または交流電力を得るも
のとされ、給電ケーブル27aによって例えばエンジン
制御手段26への給電を行なうが、アクチュエータ34
等の補機類が複数系配されることを考慮して、総合電力
変換装置31に電力分配ケーブル31aを介して系別電
力変換装置32を接続し、アクチュエータ34等につい
て、個々に電源の差や仕様の差に対応できるように設定
されている。
【0017】以下、各補機類の駆動について説明する。
エンジン本体20が運転状態になっていると、低圧圧縮
機2における低圧圧縮空気流路2aと、高圧圧縮機4に
おける高圧圧縮空気流路4aとから、相対的に低圧及び
高圧の圧縮空気が抽気可能になる。
【0018】エンジン本体20の回転数に合わせて、空
気切換弁22によって流路を切り替えるようにして、例
えば回転数が高いときには低圧用抽気配管21Bを選択
し、回転数が低いときには高圧用抽気配管21Aを選択
し、抽気圧縮空気を圧縮空気分配管22aによって各空
気調整手段23に移送する。
【0019】各空気調整手段23にあっては、それぞれ
が分担する補機類の仕様に合わせて、副タービン24に
移送する空気量を設定する。この際に、必要に応じてエ
ンジン制御手段26の指令による総合的な制御が実施さ
れる。
【0020】各副タービン24にあっては、空気調整手
段23からの空気量に基づいて回転駆動させられ、この
回転力によってジェネレータ27、潤滑油ポンプ28、
燃料ポンプ29等を作動させる。そして、回転駆動に使
用されて温度の低下した空気は、空気排出管24bによ
って、熱交換部25、エンジン本体20及び補機類の高
温部分の冷却用として利用される。
【0021】潤滑油ポンプ28にあっては、潤滑油タン
ク28aに貯留しておいた潤滑油を熱交換部25で冷却
した状態として、給油管28dによりエンジン本体20
や各種モーターの潤滑あるいは冷却用として各所に給油
する。
【0022】燃料ポンプ29にあっては、燃料タンク2
9aに貯留しておいた燃料をエンジン制御手段26の制
御信号を受けて燃料計量弁30により流量調整し、所望
量だけ燃料移送管30aによって供給することになる。
【0023】一方、変換装置31,32にあっては、エ
ンジン制御手段26の指令により総合的な制御及び系別
の制御を行ない、系別のアクチュエータ34等に必要な
エネルギ、直流−交流変換や周波数変換等を行なうとと
もに、さらに、モーター33によって油圧ポンプを作動
させて、これによりアクチュエータ34を作動させる等
の各種エネルギ変換を必要に応じて行ない、補機類の目
的とする作動を行なわせるようにしている。
【0024】〔他の実施態様〕本発明に係るガスタービ
ンエンジン用補機類の駆動方法及びその装置にあって
は、次の技術を包含するものである。 図1例にあっては、スタータの記載が省略されている
が、図2に準じてスタータを設置すること。 スタータを配する場合に、エンジンケーシング13の
内部にエア駆動モーターを配して圧縮空気の供給によっ
てエンジンを始動させること。 エンジン制御手段の制御信号ケーブルを光ファイバ化
し、光信号によって電力変換装置等を制御すること。 ラムジェットエンジン等に適用し、その補機類を駆動
させること。
【0025】
【発明の効果】請求項1及び請求項3に係るガスタービ
ンエンジン用補機類の駆動方法及びその装置によれば、
低圧圧縮空気流路または高圧圧縮空気流路を選択して切
り替えて、圧縮空気の一部をエンジン本体の外方に取り
出して、この抽気圧縮空気を駆動源として副タービンを
回転駆動するものであるから、以下のような効果を奏す
る。 (1) エンジンの回転を外方に伝達する必要がなくな
り、抽気圧縮空気を配管によって導くものとなるから、
エンジンの前面面積を従来構造と比較して減少させるこ
とができる。 (2) 配管路によって抽気圧縮空気を導くことによ
り、補機の設置場所を任意に設定することができる。 (3) 抽気圧縮空気源によって副タービンを作動させ
るため、エンジン回転数が各補機の運転条件に及ぼす影
響を低減して、各補機の性能を十分に引き出し、これに
より各補機の小型軽量化を図ることができる。 (4)低圧圧縮機と高圧圧縮機とから抽気圧縮空気を得
て、空気源の切り替えによってエンジンの運転条件に合
わせて補機類を作動させ、エンジンの高効率運転を行な
うことができる。請求項2及び請求項4に係るガスター
ビンエンジン用補機類の駆動方法及びその装置によれ
ば、以下のような効果を奏する。 (1) エンジンの回転を外方に伝達する必要がなくな
り、抽気圧縮空気を配管によって導くものとなるから、
エンジンの前面面積を従来構造と比較して減少させるこ
とができる。 (2) 配管路によって抽気圧縮空気を導くことによ
り、補機の設置場所を任意に設定することができる。 (3) 抽気圧縮空気源によって副タービンを作動させ
るため、エンジン回転数が各補機の運転条件に及ぼす影
響を低減して、各補機の性能を十分に引き出し、これに
より各補機の小型軽量化を図ることができる。 (4)副タービンの作動によって仕事熱を放出して得ら
れる低温空気を利用しすることにより、新たに冷却空気
源を設置することなく、エンジン各部や補機類等の冷却
を行なうことができる。また、上記のガスタービンエン
ジン用補機類の駆動方法及びその装置によれば、エンジ
ン本体を制御するためのエンジン制御手段を使用するこ
とにより、エンジン制御手段が持つ本来の高精度機能
に、エンジン運転条件に見合った各補機類の最適運転条
件が設定されるという、エンジンの運転に補機類の運転
を同期させる機能が付加され、補機類の制御精度を飛躍
的に高めることができる。請求項に係るガスタービン
エンジン用補機類の駆動装置によれば、請求項3または
請求項4の効果に以下の効果が付加される。副タービン
にジェネレータを直結させて発電を行ない、抽気圧縮空
気路や電気ケーブルによる配線とあいまって、任意の位
置から給電を行なうことができる。請求項に係るガス
タービンエンジン用補機類の駆動装置によれば、請求項
の効果に以下の効果が付加される。電力変換装置によ
って、モーター等の補機類の作動及び制御に適した給電
量、電圧、電流、周波数等の諸条件が選択され、かつ、
エンジン制御手段による調整機能が付加されるので、エ
ンジンを最適条件で総合効率を向上させた状態で運転す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るガスタービンエンジン用補機類の
駆動装置の一実施例を示すブロック図である。
【図2】ガスタービンエンジンの従来構造例を示す正断
面図である。
【符号の説明】
2 低圧圧縮機(圧縮機) 2a 低圧圧縮空気流路(圧縮空気流路) 4 高圧圧縮機(圧縮機) 4a 高圧圧縮空気流路(圧縮空気流路) 6 高圧タービン 6a タービン軸 7 低圧タービン 9 アクセサリギヤボックス(補機用ギヤボックス) 11 タワーシャフト 13 エンジンケーシング 20 ガスタービンエンジン本体(エンジン本体) 21 圧縮空気分岐手段 21A 高圧用抽気配管 21B 低圧用抽気配管 22 空気切換弁 22a 圧縮空気分配管 23 空気調整手段(空気調整弁) 23a 圧縮空気供給管 24 副タービン 24a 駆動軸 24b 空気排出管 25 熱交換部(熱交換器) 25a 排気管 26 エンジン制御手段(電子制御装置) 26a 制御信号ケーブル 27 ジェネレータ 27a 給電ケーブル 28 潤滑油ポンプ 29 燃料ポンプ 30 燃料計量弁 31 総合電力変換装置(電力変換装置) 32 系別電力変換装置(電力変換装置) 33 電動モーター(モーター) 34 アクチュエータ X 複合エンジン制御装置 C パワーレバー角度設定手段 Ca 操作信号伝送ケーブル
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−231291(JP,A) 特開 平4−219422(JP,A) 特開 昭60−104724(JP,A) 実開 平4−1639(JP,U) 実開 平3−8629(JP,U) 特公 昭54−11843(JP,B1) 特公 昭61−53525(JP,B2) 特公 昭36−10553(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02C 1/00 - 9/58

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 低圧圧縮機における低圧圧縮空気流路ま
    たは高圧圧縮機における高圧圧縮空気流路を選択して切
    り替えて、圧縮空気の一部をガスタービンエンジン本体
    の外方に引き出し、抽気圧縮空気によって、複数種類の
    ガスタービンエンジン用補機類毎にそれぞれ接続される
    副タービンを、補機類のそれぞれの仕様に応じて回転駆
    動し、該副タービンによりガスタービンエンジン用補機
    類を回転させることを特徴とするガスタービンエンジン
    用補機類の駆動方法。
  2. 【請求項2】 圧縮機における圧縮空気流路から圧縮空
    気の一部をガスタービンエンジン本体の外方に引き出
    し、抽気圧縮空気によって、複数種類のガスタービンエ
    ンジン用補機類毎にそれぞれ接続される副タービンを
    補機類のそれぞれの仕様に応じて回転駆動し、該副ター
    ビンによりガスタービンエンジン用補機類を回転させ、 前記副タービンから排出される空気を、エンジンその他
    の高温部分に冷却空気として送ることを特徴とするガス
    タービンエンジン用補機類の駆動方法。
  3. 【請求項3】 圧縮機における圧縮空気流路から圧縮空
    気の一部をガスタービンエンジン本体の外方に引き出す
    圧縮空気分岐手段と、該圧縮空気分岐手段に接続され抽
    気圧縮空気を駆動源として回転させられ、複数種類の
    スタービンエンジン用補機類毎にそれぞれ接続される副
    タービンとを具備し、 前記圧縮空気分岐手段が、低圧圧縮機の低圧圧縮空気流
    路と高圧圧縮機の高圧圧縮空気流路とに接続され、圧縮
    空気分岐手段と副タービンとの間に空気源を切り替える
    空気切換弁が配され 圧縮空気分岐手段と副タービンとの間に、抽気圧縮空気
    量を調整する空気調整手段が配され、該空気調整手段に
    ガスタービンエンジン本体の運転制御を行なうととも
    に、前記複数種類のガスタービンエンジン用補機類のそ
    れぞれの仕様に応じて前記空気調整手段を制御するエン
    ジン制御手段が介在状態に接続される ことを特徴とする
    ガスタービンエンジン用補機類の駆動装置。
  4. 【請求項4】 圧縮機における圧縮空気流路から圧縮空
    気の一部をガスタービンエンジン本体の外方に引き出す
    圧縮空気分岐手段と、該圧縮空気分岐手段に接続され抽
    気圧縮空気を駆動源として回転させられ、複数種類の
    スタービンエンジン用補機類毎に、それぞれ接続される
    副タービンとを具備し、 前記副タービンの空気排出管に、エンジンその他の高温
    部分に冷却空気を送る熱交換部が接続され 圧縮空気分岐手段と副タービンとの間に、抽気圧縮空気
    量を調整する空気調整手段が配され、該空気調整手段に
    ガスタービンエンジン本体の運転制御を行なうととも
    に、前記複数種類のガスタービンエンジン用補機類のそ
    れぞれの仕様に応じて前記空気調整手段を制御するエン
    ジン制御手段が介在状態に接続される ことを特徴とする
    ガスタービンエンジン用補機類の駆動装置。
  5. 【請求項5】 副タービンにジェネレータが接続され、
    該ジェネレータに補機類を回転駆動させる電動モーター
    が接続されることを特徴とする請求項3または4記載の
    ガスタービンエンジン用補機類の駆動装置。
  6. 【請求項6】 ジェネレータと電動モーターとの間に、
    ガスタービンエンジン本体の運転制御を行なうエンジン
    制御手段の制御信号により給電量を変化させる電力変換
    装置が介在状態に配されることを特徴とする請求項5記
    載のガスタービンエンジン用補機類の駆動装置。
JP16488093A 1993-07-02 1993-07-02 ガスタービンエンジン用補機類の駆動方法及びその装置 Expired - Lifetime JP3425570B2 (ja)

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