JP3423199B2 - 感光性樹脂組成物及びこれを用いた感光性エレメント - Google Patents

感光性樹脂組成物及びこれを用いた感光性エレメント

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JP3423199B2
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日立化成工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は感光性樹脂組成物、
更に詳しくは、プリント配線板の製造、金属の精密加工
等に用いられるエッチングレジスト又はめっきレジスト
として、特に優れた密着性、解像性及び膜強度を有する
感光性樹脂組成物及びこれを用いた感光性エレメントに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プリント配線板の製造、金属の精
密加工等の分野において、エッチング、めっき等に用い
られるレジスト材料としては、感光性樹脂組成物及びこ
れを支持体上に製膜し、その上に保護フィルムを設けた
感光性エレメントが広く用いられている。プリント配線
板は、上記感光性樹脂組成物又は感光性エレメントを用
いて銅基板上に感光性フィルム層を形成し、パターン露
光した後、未露光部を現像液で除去し、エッチング又は
めっき処理を施してパターンを形成させた後、硬化部分
を基板上から剥離する方法によって製造されている。
【0003】この未露光部の除去を行う現像液は炭酸ナ
トリウム水溶液等を使用するアルカリ現像型が主流にな
っている。この種の感光性樹脂組成物又は感光性エレメ
ントは、例えば、特公平1−5691号公報、特公昭5
2−94388号公報、特公昭54−25957号公
報、特公昭54−34372号公報に記載されている。
【0004】一方、近年、プリント配線板の高密度化に
伴い、現像の際に感光性樹脂組成物と基板との密着不足
による欠陥及び解像不足による欠陥が多く発生してい
る。この欠陥の発生を防ぐためには、感光性樹脂組成物
の基板に対する密着性及び解像度を向上させることが必
要である。前記の従来公知の感光性樹脂組成物は、この
ような近年のプリント配線板の高密度化に対応できる密
着性、解像度を有していない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記した従
来技術の問題点を解決するものであり、プリント配線板
の製造、金属の精密加工等に用いられるエッチングレジ
スト又はめっきレジストとして、特に優れた密着性、解
像性及び膜強度を有する感光性樹脂組成物及びこれを用
いた感光性エレメントを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、
(A)(メタ)アクリル酸 10〜15重量%及び一般
式[I]で表される化合物85〜90重量%を共重合成
分として共重合して得られる重量平均分子量が30,0
00〜70,000、重量平均分子量/数平均分子量の
値(分子量の分散度)が2.0〜3.0のフィルム性付
与ポリマー50〜70重量部、
【0007】
【化4】 (式中、R1は水素原子又はメチル基を表し、R2は炭素
数1〜12のアルキル基を表す。) (B)一般式[II]で表される少なくとも1種のエチ
レン性不飽和化合物を必須成分として含み、常圧におけ
る沸点が100℃以上のエチレン性不飽和化合物30〜
50重量部(但し、(A)成分と(B)成分との総量が
100重量部となるようにする。)、
【0008】
【化5】 (式中、R3及びR4はそれぞれ独立に水素原子又はメチ
ル基を表し、A、B、X及びYはそれぞれ独立に
【0009】
【化6】 を表し、k、l、m及びnはそれぞれ独立に1〜5の整
数を表す。) (C)光重合開始剤を(A)成分と(B)成分の総量1
00重量部に対して0.5〜10重量部及び (D)顔料又は染料を(A)成分と(B)成分の総量1
00重量部に対して0.01〜3.0重量部を含有して
なる感光性樹脂組成物を支持体上に塗布、乾燥して得ら
れる感光性エレメントを提供するものである。
【0010】また本発明は、一般式[II]で表される
エチレン性不飽和化合物が、2,2−ビス(4−メタク
リロキシペンタエトキシフェニル)プロパン、2,2−
ビス(4−メタクリロキシペンタプロポキシフェニル)
プロパン、2,2−ビス(4−メタクリロキシモノエト
キシテトラプロポキシフェニル)プロパン、2,2−ビ
ス(4−メタクリロキシジエトキシトリプロポキシフェ
ニル)プロパン、2,2−ビス(4−メタクリロキシト
リエトキシジプロポキシフェニル)プロパン又は2,2
−ビス(4−メタクリロキシテトラエトキシモノプロポ
キシ)プロパンである感光性エレメントを提供するもの
である。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明に用いられるフィルム性付
与ポリマー(A)は、(メタ)アクリル酸((メタ)ア
クリル酸とは、アクリル酸及び/又はメタクリル酸を意
味する。以下同じ。)と一般式[I]で表される化合物
との共重合体である。
【0012】一般式[I]で表される化合物としては、
例えば、(メタ)アクリル酸メチルエステル、(メタ)
アクリル酸エチルエステル、(メタ)アクリル酸プロピ
ルエステル、(メタ)アクリル酸ブチルエステル、(メ
タ)アクリル酸2−エチルヘキシルエステル、(メタ)
アクリル酸アミルエステル、(メタ)アクリル酸ヘキシ
ルエステル、(メタ)アクリル酸オクチルエステル等が
挙げられる。これらは各々単独で用いてもよいし、2種
以上を組み合わせて用いてもよく、その組み合わせにつ
いては特に制限はない。
【0013】フィルム性付与ポリマー(A)は、アルカ
リ水溶液(例えば、0.5〜2.0重量%の炭酸ナトリ
ウム又は炭酸カリウム水溶液)に可溶又は膨潤可能であ
ることが好ましく、フィルム性付与ポリマーの共重合成
分中の(メタ)アクリル酸の共重合量は10〜15重量
%であり、好ましくは11〜14重量%である。フィル
ム性付与ポリマー中の(メタ)アクリル酸の共重合量が
15重量%を超えると密着性が低下する傾向があり、1
0重量%未満では現像時間が長くなる傾向がある。
【0014】また、フィルム性付与ポリマーの重量平均
分子量は30,000〜70,000であり、好ましく
は40,000〜60,000である。フィルム性付与
ポリマーの重量平均分子量が70,000を超えると現
像時間が長くなるとともに解像性が低下し、30,00
0未満では密着性が低下するとともに膜強度が低下す
る。
【0015】また、フィルム性付与ポリマーの重量平均
分子量/数平均分子量の値(分子量の分散度)は2.0
〜3.0であり、好ましくは2.2〜2.8である。フ
ィルム性付与ポリマーの分子量の分散度が3.0を超え
ると解像性が低下する傾向があり、2.0未満では密着
性が低下する傾向がある。
【0016】なお、重量平均分子量、数平均分子量は、
GPCで測定し、標準ポリスチレンによる検量線を用い
て換算したものである。
【0017】本発明において、(A)成分の配合量は
(A)成分と(B)成分の総量100重量部に対して5
0〜70重量部、好ましくは55〜67重量部である。
(A)成分の配合量が70重量部を超えると、感光性樹
脂組成物の硬化性が不十分となり、また、現像時間が長
くなる。また50重量部未満では光硬化物が脆くなり易
く、また、感光性樹脂組成物を支持体上に塗布乾燥して
感光性エレメントを作製する際の塗膜性に劣る。
【0018】本発明に用いられるエチレン性不飽和化合
物(B)は、常圧における沸点が100℃以上のもので
あり、また、下記一般式[II]で表されるエチレン性
不飽和化合物(以下、エチレン性不飽和化合物(B1)
と呼ぶ。)の少なくとも1種を必須成分として含む。
【0019】
【化7】 (式中、R3及びR4はそれぞれ独立に水素原子又はメチ
ル基を表し、A、B、X及びYはそれぞれ独立に
【0020】
【化8】 を表し、k、l、m及びnはそれぞれ独立に1〜5の整
数を表す。) 本発明に用いられるエチレン性不飽和化合物(B)の沸
点は、100℃以上、好ましくは130〜400℃であ
る。エチレン性不飽和化合物(B)の沸点が100℃未
満であると、感光性樹脂組成物を支持体上に塗布、乾燥
する際、また感光性エレメントを基板上にラミネートす
る際、揮散し、所望の効果が得られないことがある。
【0021】エチレン性不飽和化合物(B1)の具体例
としては、例えば、2,2−ビス(4−メタクリロキシ
ペンタエトキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4
−メタクリロキシペンタプロポキシフェニル)プロパ
ン、2,2−ビス(4−メタクリロキシモノエトキシテ
トラプロポキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4
−メタクリロキシジエトキシトリプロポキシフェニル)
プロパン、2,2−ビス(4−メタクリロキシトリエト
キシジプロポキシフェニル)プロパン、2,2−ビス
(4−メタクリロキシテトラエトキシモノプロポキシ)
プロパン等が挙げられる。エチレン性不飽和化合物(B
1)は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を組み合
わせて用いてもよく、その組み合わせについては特に制
限はない。
【0022】また、本発明でエチレン性不飽和化合物
(B)として用いられる上記エチレン性不飽和(B1)
以外のエチレン性不飽和化合物(以下、エチレン性不飽
和化合物(B2)と呼ぶ。)としては、例えば、多価ア
ルコールにα,β−不飽和カルボン酸を反応させて得ら
れる化合物(ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリ
レート(エチレン基の数が2〜14のもの)、トリメチ
ロールプロパンジ(メタ)アクリレート、トリメチロー
ルプロパントリ(メタ)アクリレート、トリメチロール
プロパンエトキシトリ(メタ)アクリレート、トリメチ
ロールプロパンプロポキシトリ(メタ)アクリレート、
トリメチロールプロパンエチレングリコール付加物トリ
アクリレート、テトラメチロールメタントリ(メタ)ア
クリレート、テトラメチロールメタンテトラ(メタ)ア
クリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アク
リレート(プロピレン基の数が2〜14のもの)、ジペ
ンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペ
ンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート等)、
多価カルボン酸(無水フタル酸等)と水酸基及びエチレ
ン性不飽和基を有する化合物(β−ヒドロキシエチル
(メタ)アクリレート等)とのエステル化物(γ−クロ
ロ−β−ヒドロキシプロピル−β′−メタクリロイルオ
キシエチル−o−フタレート等)、(メタ)アクリル酸
のアルキルエステル((メタ)アクリル酸メチルエステ
ル、(メタ)アクリル酸エチルエステル、(メタ)アク
リル酸ブチルエステル、(メタ)アクリル酸2−エチル
ヘキシルエステル等)、ウレタン(メタ)アクリレート
(トリレンジイソシアネートと2−ヒドロキシエチル
(メタ)アクリル酸エステルとの反応物、トリメチルヘ
キサメチレンジイソシアネートとシクロヘキサンジメタ
ノールと2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリル酸エス
テルとの反応物等)などが挙げられる。これらは単独で
又は2種以上を組み合わせて使用され、その組み合わせ
については特に制限はない。
【0023】本発明において、(B)成分の配合量は
(A)成分と(B)成分の総量100重量部に対して3
0〜50重量部、好ましくは33〜45重量部とする。
(B)成分の配合量が50重量部を超えると、光硬化物
が脆くなり易く、また感光性樹脂組成物を支持体上に塗
布、乾燥して感光性エレメントを製造する際の塗膜性に
劣る。また30重量部未満では感光性樹脂組成物の硬化
性が不十分となったり、現像時間が長くなったりする。
【0024】本発明においては、(B)成分中の必須成
分として一般式[II]で表されるエチレン性不飽和化
合物(B1)を用いることにより、解像性が向上する。
(B)成分中のエチレン性不飽和化合物(B1)成分の
量は(B)成分中10〜90重量%とすることが好まし
く、20〜80重量%とすることがより好ましい。
(B)成分中のエチレン性不飽和化合物(B1)の割合
が10重量%未満であると、解像性向上の効果が不十分
となることがあり、90重量%を超えると、現像時間が
長くなる傾向がある。
【0025】本発明に用いられる(C)光重合開始剤と
しては、例えば、芳香族ケトン(ベンゾフェノン、N,
N′−テトラメチル−4,4′−ジアミノベンゾフェノ
ン(ミヒラーケトン)、N,N′−テトラエチル−4,
4′−ジアミノベンゾフェノン、4−メトキシ−4′−
ジメチルアミノベンゾフェノン、2−エチルアントラキ
ノン、フェナントレンキノン等)、ベンゾイン(ベンゾ
インメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベン
ゾインフェニルエーテル等のベンゾインエーテル、メチ
ルベンゾイン、エチルベンゾイン等)、ベンジル誘導体
(ベンジルジメチルケタール等)、2,4,5−トリア
リールイミダゾール二量体(2−(o−クロロフェニ
ル)−4,5−ジフェニルイミダゾール二量体、2−
(o−クロロフェニル)−4,5−ジ(m−メトキシフ
ェニル)イミダゾール二量体、2−(o−フルオロフェ
ニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール二量体、2−
(o−メトキシフェニル)−4,5−ジフェニルイミダ
ゾール二量体、2−(p−メトキシフェニル)−4,5
−ジフェニルイミダゾール二量体、2,4−ビス(p−
メトキシフェニル)−5−フェニルイミダゾール二量
体、2−(2,4−ジメトキシフェニル)−4,5−ジ
フェニルイミダゾール二量体、2−(p−メチルメルカ
プトフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール二量
体等)、アクリジン誘導体(9−フェニルアクリジン、
1,7−ビス(9,9′−アクリジニル)ヘプタン
等)、キサントン類(チオキサントン、ジエチルチオキ
サントン等)などが挙げられる。これらは単独で又は2
種以上を組み合わせて使用され、その組み合わせについ
ては特に制限はない。また、本発明において、光重合開
始剤(C)は、上記各種の光重合開始剤に加えて、ジメ
チルアミノ安息香酸エチル等の三級アミンなどの光開始
助剤を含有していてもよい。
【0026】本発明において、(C)成分の配合量は
(A)成分と(B)成分の総量100重量部に対して
0.5〜10重量部、好ましくは1.0〜5.0重量部
とする。(C)成分の配合量が10重量部を超えると、
感光性樹脂組成物の底部硬化性が不十分となり、密着性
が低下し、また0.5重量部未満では硬化時間が長くな
る。
【0027】本発明で用いられる顔料又は染料(D)と
しては、公知の顔料又は染料が使用でき、特にフィルム
性付与ポリマー(A)、エチレン性不飽和化合物(B)
に対する相溶性、目標とする色相、光透過性を考慮して
選択される。
【0028】本発明において、(D)成分の配合量は
(A)成分と(B)成分の総量100重量部に対して
0.01〜3.0重量部、好ましくは0.05〜2.5
重量部とする。(D)成分の配合量が3.0重量部を超
えると、光透過率が低下し、密着性が低下し、0.01
重量部未満では着色が不十分となる。
【0029】本発明の感光性樹脂組成物には、2,2′
−メチレンビス(4−エチル−6−t−ブチルフェノー
ル)などの重合禁止剤、トリブロモメチルフェニルスル
ホン、ロイコクリスタルバイオレット等の発色剤、さら
に可塑剤、安定剤、密着性付与剤、香料、消泡剤等の添
加剤を必要に応じて添加してもよい。
【0030】本発明の感光性樹脂組成物は、前記各成分
を、これを溶解する溶剤、例えば、トルエン、アセト
ン、メチルエチルケトン(MEK)、メチルイソブチル
ケトン、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、クロロ
ホルム、塩化メチレン、ジメチルホルムアミド、メタノ
ール、エタノール等に溶解することにより、均一な溶液
とすることができる。
【0031】本発明の感光性樹脂組成物は、これを支持
体上に塗布、乾燥して感光層を形成し、感光性エレメン
トとして使用することもできる。
【0032】支持体としては、重合体フィルム、例え
ば、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポ
リエチレン等からなるフィルムが用いられ、中でもポリ
エチレンテレフタレートフィルムが好ましい。
【0033】これらの重合体フィルムは、後に感光層か
ら除去可能でなくてはならないため、除去が不可能とな
るような表面処理が施されたものであったり、材質であ
ったりしてはならない。また、これらの重合体フィルム
の厚さは、5〜20μmとすることが好ましく、7〜1
6μmとすることがより好ましい。
【0034】これらの重合体フィルムを2枚用い、その
一枚は感光層の支持体として、他の一つは感光層の保護
フィルムとして感光層の両面に積層してもよい。
【0035】本発明の感光性エレメントを用いてフォト
レジスト画像を製造するに際しては、前記の保護フィル
ムが存在している場合には、保護フィルムを除去後、感
光層を加熱しながら基板に圧着させることにより積層す
る。積層される表面は、通常金属面であるが、特に制限
はない。
【0036】感光層の加熱圧着の温度は、特に制限はな
いが、通常、90〜130℃とされる。また、感光層の
加熱圧着の圧力は、特に制限はないが、通常1〜10k
gf/cm2、好ましくは3〜6kgf/cm2とされ
る。
【0037】感光層を前記のように加熱すれば、予め基
板を予熱処理することは必要でないが、積層性を更に向
上させるために基板の予熱処理を行うこともできる。
【0038】このように積層が完了した感光層は、次い
で、ネガフィルム又はポジフィルムを用いて活性光によ
り画像的に露光される。この際、感光層上に存在する重
合体フィルムが透明の場合には、そのまま露光してもよ
く、また、不透明の場合には、除去する必要がある。感
光層の保護という点からは、重合体フィルムは透明で、
この重合体フィルムを残存させたまま、それを通して露
光することが好ましい。
【0039】活性光は、公知の活性光源、例えば、カー
ボンアーク、水銀蒸気アーク、キセノンアーク等から発
生する光が用いられる。感光層に含まれる光重合開始剤
の感受性は、通常、紫外線領域において最大であるの
で、その場合は活性光源は紫外線を有効に放射するもの
にすべきである。
【0040】光重合開始剤が可視光線に感受するもの、
例えば、9,10−フェナンスレンキノン等である場合
には、活性光としては可視光が用いられ、その光源とし
ては前記のもの以外に写真用フラッド電球、太陽ランプ
等も用いられる。
【0041】次いで、露光後、感光層上に重合体フィル
ム等が存在している場合には、これを除去した後、アル
カリ水溶液を用いて、例えば、スプレー、揺動浸漬、ブ
ラッシング、スクラッビング等の公知の方法により未露
光部を除去して現像する。
【0042】アルカリ性水溶液の塩基としては、例え
ば、リチウムの水酸化物、ナトリウムの水酸化物、カリ
ウムの水酸化物等の水酸化アルカリ、リチウムの炭酸塩
又は重炭酸塩、ナトリウムの炭酸塩又は重炭酸塩、カリ
ウムの炭酸塩又は重炭酸塩等の炭酸アルカリ、リン酸カ
リウム、リン酸ナトリウム等のアルカリ金属リン酸塩、
ピロリン酸ナトリウム、ピロリン酸カリウム等のアルカ
リ金属ピロリン酸塩などが用いられ、特に、炭酸ナトリ
ウムが好ましい。
【0043】現像に用いるアルカリ水溶液のpHは、9
〜11とすることが好ましく、また、その温度は、感光
層の現像性に合わせて調節される。
【0044】また、アルカリ水溶液中には、表面活性
剤、消泡剤、現像を促進させるための少量の有機溶剤等
を混入させてもよい。
【0045】更に、印刷配線板を製造するに際しては、
現像されたフォトレジスト画像をマスクとして露光して
いる基板の表面を、エッチング、めっき等の公知の方法
で処理する。次いで、フォトレジスト画像は、通常、現
像に用いたアルカリ水溶液より更に強アルカリ性の水溶
液で剥離される。この強アルカリ性の水溶液としては、
例えば、1〜5重量%の水酸化ナトリウム水溶液等が用
いられる。
【0046】
【実施例】以下、本発明を実施例及び比較例に基づいて
詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものでは
ない。
【0047】実施例1、比較例1〜13 フィルム性付与ポリマー(a)の合成 メチルセロソルブ/トルエン=重量で3/2溶液(以下
溶液Αとする)104.4gを300mlのフラスコに
入れ85℃に加温する。85℃で30分保温後、メタク
リル酸13.0g、メタクリル酸メチル57.3g、ア
クリル酸エチル29.7g、アゾビスイソブチロニトリ
ル1.3gを溶液Α11.4gに溶解した溶液Bを4時
間でフラスコ内に滴下反応させる。その後2時間保温
し、アゾビスイソブチロニトリル0.15gを溶液Α3
4.2gに溶かした溶液Cに加え、更に5時間保温した
後、冷却し、フィルム性付与ポリマー(a)を得た。得
られたフィルム性付与ポリマー(a)のメタクリル酸共
重合量は13重量%、重量平均分子量は50,000、
分子量の分散度は2.4であった。
【0048】フィルム性付与ポリマー(b)の合成 4時間滴下反応させる溶液Bをメタクリル酸8.0g、
メタクリル酸メチル62.3g、アクリル酸エチル2
9.7g、アゾビスイソブチロニトリル1.3gを溶液
Α11.4gに溶解して得た以外はと同様の方法、条
件にてフィルム性付与ポリマー(b)を得た。得られた
フィルム性付与ポリマー(b)のメタクリル酸共重合量
は8重量%、重量平均分子量は51,000、分子量の
分散度は2.3であった。
【0049】フィルム性付与ポリマー(c)の合成 4時間滴下反応させる溶液Bをメタクリル酸18g、メ
タクリル酸メチル52.3g、アクリル酸エチル29.
7g、アゾビスイソブチロニトリル1.3gを溶液Α1
1.4gに溶解して得た以外はと同様の方法、条件に
てフィルム性付与ポリマー(c)を得た。得られたフィ
ルム性付与ポリマー(c)のメタクリル酸共重合量は、
18重量%、重量平均分子量は49,000、分子量の
分散度は2.4であった。
【0050】フィルム性付与ポリマー(d)の合成 溶液B中のアゾビスイソブチロニトリル含量を0.5
g、溶液C中のアゾビスイソブチロニトリル含量を0.
05gとする以外はと同様の方法、条件にてフィルム
性付与ポリマー(d)を得た。得られたフィルム性付与
ポリマー(d)のメタクリル酸共重合量は13重量%、
重量平均分子量は82,000、分子量の分散度は2.
5であった。
【0051】フィルム性付与ポリマー(e)の合成 溶液B中のアゾビスイソブチロニトリル含量を5.3
g、溶液C中のアゾビスイソブチロニトリル含量を0.
5gとする以外はと同様の方法、条件にてフィルム性
付与ポリマー(e)を得た。得られたフィルム性付与ポ
リマー(e)のメタクリル酸共重合量は13重量%、重
量平均分子量は25,000、分子量の分散度は2.3
であった。
【0052】フィルム性付与ポリマー(f)の合成 合成温度を70℃とし溶液B中のアゾビスイソブチロニ
トリル含量を1.0g、溶液C中のアゾビスイソブチロ
ニトリル含量を0.1gとする以外はと同様の方法、
条件にてフィルム性付与ポリマー(f)を得た。得られ
たフィルム性付与ポリマー(f)のメタクリル酸共重合
量は13重量%、重量平均分子量は、51,000、分
子量の分散度は1.7であった。
【0053】フィルム性付与ポリマー(g)の合成 合成温度を95℃とし溶液B中のアゾビスイソブチロニ
トリル含量を1.6g、溶液C中のアゾビスイソブチロ
ニトリル含量を0.20gとする以外はと同様の方
法、条件にてフィルム性付与ポリマー(g)を得た。得
られたフィルム性付与ポリマー(g)のメタクリル酸共
重合量は、13重量%、重量平均分子量は50,00
0、分子量の分散度は3.3であった。
【0054】感光性エレメント作製方法及び特性評価 表1及び表2に示す組成の感光性樹脂組成物溶液を厚み
16μmを有するポリエチレンテレフタレートフィルム
(東レ(株)製ルミラー(登録商標))に乾燥後膜厚が
30μmとなるように塗工、乾燥し、厚み25μmのポ
リエチレンフィルムで被覆して感光性エレメントを得
た。得られた感光性エレメントからポリエチレンフィル
ムを剥離しながらその感光層面を、スコッチブライト
(登録商標)バフロール(住友3M製)により研磨、乾
燥し洗浄した銅張積層板の銅面上に、日立高温ラミネー
ターを用い連続的に積層して試験片を得た。積層条件を
表3に示す。
【0055】試験片に21段階ステップタブレット及び
密着、解像テストパターンを介し、超高圧水銀灯によ
り、40mJ/cm2で露光した。10分放置後ポリエ
チレンテレフタレートフィルムを剥離し、30℃、1重
量%炭酸ソーダ水溶液で最少現像時間×2.0の現像時
間で現像し、ステップタブレットの硬化段数及びレジス
トの密着性、解像度を読みとった。最小現像時間とは、
未硬化部のレジストを溶解除去するために必要とする最
小の時間を意味する。結果を表4に示す。表4中、Lは
レジストのライン幅を意味し、Sはレジストとレジスト
の間のスペースの幅を意味する。
【0056】また、3.2mmφのスルーホールを有す
る銅張積層板に前記同様の方法にて感光性エレメントを
積層し、無色透明の175μmPETフィルムを介し、
前記同様の方法にて露光、現像した。その後2.0mm
φの鋼棒をスルーホール上のフィルム上に押しつけ(変
位速度2cm/分)、フィルムが破断する強度(レジス
トの膜強度)を測定した。その結果を表4に示す。
【0057】着色性は、現像後のレジストパターンと銅
とのコントラストを目視により判別し、結果を表4に示
した。表4中、○はコントラストが良好、×はコントラ
ストが低く、所望のパターンが所望の位置に正確に形成
されているか否かを確認することが困難であることを意
味する。
【0058】
【表1】
【0059】
【表2】
【0060】
【表3】
【0061】
【表4】 表4から明らかなように、本発明の感光性樹脂組成物及
びこれを用いた感光性エレメントは他に比較し、特に優
れた密着性、解像性及び膜強度を有する。
【0062】
【発明の効果】本発明によりプリント配線板の製造、金
属の精密加工等に用いられるエッチングレジスト又はめ
っきレジストとして、特に優れた密着性、解像性及び膜
強度を有する感光性樹脂組成物及びこれを用いた感光性
エレメントが得られた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G03F 7/004 512 G03F 7/004 512 7/027 502 7/027 502 H05K 3/06 H05K 3/06 H 3/18 3/18 D (72)発明者 南 好隆 茨城県日立市東町4丁目13番1号 日立 化成工業株式会社 山崎工場内 (56)参考文献 特開 平4−333846(JP,A) 特開 平6−287486(JP,A) 特開 平4−88345(JP,A) 特開 平7−271027(JP,A) 特開 平6−93063(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03F 7/00 - 7/42

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)(メタ)アクリル酸 10〜15
    重量%及び一般式[I]で表される化合物85〜90重
    量%を共重合成分として共重合して得られる重量平均分
    子量が30,000〜70,000、重量平均分子量/
    数平均分子量の値(分子量の分散度)が2.0〜3.0
    のフィルム性付与ポリマー50〜70重量部、 【化1】 (式中、R1は水素原子又はメチル基を表し、R2は炭素
    数1〜12のアルキル基を表す。) (B)一般式[II]で表される少なくとも1種のエチ
    レン性不飽和化合物を必須成分として含み、常圧におけ
    る沸点が100℃以上のエチレン性不飽和化合物30〜
    50重量部(但し、(A)成分と(B)成分との総量が
    100重量部となるようにする。)、 【化2】 (式中、R3及びR4はそれぞれ独立に水素原子又はメチ
    ル基を表し、A、B、X及びYはそれぞれ独立に 【化3】 を表し、k、l、m及びnはそれぞれ独立に1〜5の整
    数を表す。) (C)光重合開始剤を(A)成分と(B)成分の総量1
    00重量部に対して0.5〜10重量部及び (D)顔料又は染料を(A)成分と(B)成分の総量1
    00重量部に対して0.01〜3.0重量部を含有して
    なる感光性樹脂組成物を支持体上に塗布、乾燥し て得ら
    れる感光性エレメント
  2. 【請求項2】 一般式[II]で表されるエチレン性不
    飽和化合物が、2,2−ビス(4−メタクリロキシペン
    タエトキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−メ
    タクリロキシペンタプロポキシフェニル)プロパン、
    2,2−ビス(4−メタクリロキシモノエトキシテトラ
    プロポキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−メ
    タクリロキシジエトキシトリプロポキシフェニル)プロ
    パン、2,2−ビス(4−メタクリロキシトリエトキシ
    ジプロポキシフェニル)プロパン又は2,2−ビス(4
    −メタクリロキシテトラエトキシモノプロポキシ)プロ
    パンである請求項1に記載の感光性エレメント
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