JP3421418B2 - 臨界警報システム - Google Patents

臨界警報システム

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JP3421418B2
JP3421418B2 JP06110194A JP6110194A JP3421418B2 JP 3421418 B2 JP3421418 B2 JP 3421418B2 JP 06110194 A JP06110194 A JP 06110194A JP 6110194 A JP6110194 A JP 6110194A JP 3421418 B2 JP3421418 B2 JP 3421418B2
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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  • Measurement Of Radiation (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、核燃料施設において放
射線量を監視し、必要に応じて警報を発生する臨界警報
システムに関する。
【0002】
【従来の技術】核燃料施設では、核燃料が集合する臨界
監視区域等に臨界検出器を設置し、その区域の放射線量
を測定して測定放射線量が所定値を越えた場合、又は臨
界検出器内で使用される高圧電源電圧が異常に低下した
場合に臨界検出器から警報装置へトリップ信号を出力し
て警報を発生させている。また、臨界検出器から放射線
測定信号及び状態信号を信号処理装置に入力して常に監
視している。
【0003】図6は、従来より在る臨界警報システムの
構成例を示している。臨界検出器1に備えたプローブヘ
ッド2が臨界監視区域の放射線量に応じた電流信号を発
生し、前置増幅器3が電流信号から変換した電圧信号を
コンパレータ4に入力して警報レベルと比較している。
また、臨界検出器1の高圧電源6の電源電圧をコンパレ
ータ7で監視している。放射線量が警報レベルを越えた
とき、又は電源電圧が低下したときコンパレータ4,7
からトリップ信号を出力する。臨界検出器1が出力する
トリプ信号を電気信号の状態で信号ライン8を介して警
報装置9へ送り、そこから警報を出力している。
【0004】また、プローブヘッド2が測定している放
射線量を、電気的な放射線測定信号の状態で信号ライン
12,絶縁アンプ13を介して記録計14に入力して放
射線量の履歴データを作成し、警報発生後に警報の分析
等に使用している。
【0005】ところで、上述した臨界警報システムは、
核燃料施設が大規模になるにつれて、臨界検出器1と絶
縁アンプ13との間、又は臨界検出器1と警報装置9と
の間の距離が長くなり、放射線測定信号やトリップ信号
が施設内のあらゆる信号からノイズの影響を受けやすく
なる。そのために、警報装置9がノイズをトリップ信号
と誤って判断することにより誤警報を発生する可能性が
ある。
【0006】警報が発生されると、記録計14で記録紙
にドット印字した警報発生前後の放射線測定値を分析し
て、警報の原因が放射線量が警報レベルを越えたことに
よるものなのかノイズの影響によるものなのか確認する
必要がある。
【0007】ところが、絶縁アンプ13がフィルタとし
て作用するため、記録計14で印字出力される放射線測
定値は波形の再現性が悪くなる欠点がある。また、記録
紙を使った分析作業は人間系に依存する部分が多く、分
析作業者にかかる負担が大きく、また正確な判断を迅速
に下すのには限界があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の臨
界警報システムは、電気的なノイズに弱いため大規模な
施設への適用が困難であり、また警報原因の分析結果を
正確かつ迅速に下すのが難しかった。
【0009】本発明は、以上のような実情に鑑みてなさ
れたもので、電気的なノイズに強く誤警報の発生を防止
することができると共に、データの欠測を生じることな
く警報分析作業のデジタル化を実現でき、信頼性の高い
分析結果を迅速に得られる臨界警報システムを提供する
ことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために以下のような手段を講じた。請求項1に対
応する発明は、核燃料施設の臨界監視区域に設置した臨
界検出器から該臨界監視区域の放射線量に応じた放射線
測定信号及び検出器内部の状態信号を信号処理装置へ伝
送すると共に、前記放射線測定信号又は前記状態信号が
所定の条件を満たしたならば警報信号を警報装置へ出力
する臨界警報システムにおいて、前記臨界検出器,信号
処理装置間を光ファイバーで接続し、前記放射線測定信
号,前記状態信号及び前記警報信号を光伝送する光通信
手段と、前記信号処理装置に備えられ前記臨界検出器か
ら前記光ファイバーを介して送られてくる放射線測定信
号及び状態信号を継続的に記憶する複数のロギングメモ
リと、前記放射線測定信号及び状態信号を監視し前記警
報信号によって放射線測定信号及び状態信号を警報信号
発生直後から格納する警報信号発生後用のロギングメモ
リに切換える入力メモリ切換手段と、前記入力メモリ切
換手段によるロギングメモリの切換えがあったならば、
それまで入力が行われていたロギングメモリから放射線
測定信号及び状態信号を読み出し、且つ切換えられた
報信号発生後用のロギングメモリから切換え後に入力さ
れた放射線測定信号及び状態信号を読み出す再生メモリ
切換手段とを具備する構成とした。
【0011】請求項2に対応する本発明は、前記信号処
理装置に、前記核燃料施設に応じてトリップレベル及び
最小継続時間で定義された速発臨界条件が予め設定さ
れ、前記トリップレベルを越える放射線測定信号が前記
最小継続時間以上継続して速発臨界条件を満足したなら
ばトリップ信号を発生する速発臨界監視手段を備えた。
【0012】請求項3に対応する本発明は、前記信号処
理装置に、前記核燃料施設に応じて閾値レベル及び継続
時間で定義されたスロー臨界条件が予め設定され、前記
閾値レベルを越える放射線測定信号が前記継続時間以上
継続してスロー臨界条件を満足したならばトリップ信号
を発生するスロー臨界監視手段を備えた。
【0013】請求項4に対応する本発明は、前記信号処
理装置に、前記核燃料施設に応じて閾値レベル及び放射
線量の積算値で定義されたスロー臨界条件が予め設定さ
れ、前記閾値レベルを越えた放射線測定信号の積算値が
スロー臨界条件を満足したならばトリップ信号を発生す
るスロー臨界監視手段を備える構成とした。
【0014】
【0015】
【作用】本発明は、以上のような手段を講じたことによ
り次のような作用を奏する。請求項1に対応する本発明
によれば、臨界検出器で測定した放射線量が警報レベル
を越えると、又は臨界検出器の状態信号が所定の状態に
なると、トリップ信号が警報装置へ送られ警報が出力さ
れる。また、放射線測定信号及び状態信号が光通信手段
によって信号処理装置へ光伝送される。信号処理装置で
は、放射線測定信号及び状態信号が入力メモリ切換手段
により切換え制御されているロギングメモリに記憶され
る。警報信号によって入力先のメモリが警報信号発生後
用のロギングメモリヘを切換えられる。このとき、ロギ
ングメモリの切換えに連動して再生メモリ切換手段によ
り、ロギングメモリの切換えに連動して、それまで入力
が行われていたロギングメモリから放射線測定信号及び
状態信号が読み出され、且つ切換えられた警報信号発生
後用のロギングメモリから切換え後に入力された放射線
測定信号及び状態信号が読み出される。
【0016】請求項2に対応する本発明によれば、トリ
ップレベルを越える放射線測定信号が最小継続時間以上
継続したか否か速発臨界監視手段により判断され、その
ような放射線測定信号が最小継続時間継続したと判断さ
れると速発臨界条件を満足したとしてトリップ信号が発
生される。
【0017】請求項3に対応する本発明によれば、閾値
レベルを越える放射線測定信号が所定時間以上継続した
か否かスロー臨界監視手段により判断され、所定時間継
続したと判断された場合にはスロー臨界条件を満足した
としてトリップ信号が発生される。
【0018】請求項4に対応する本発明によれば、閾値
レベルを越えた放射線測定信号の積算値がスロー臨界条
件に定義されている積算値を越えたか否かスロー臨界監
視手段で判断され、越えていればスロー臨界条件を満足
したとしてトリップ信号が発生される。
【0019】
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。図
1には、本発明の一実施例に係る臨界警報システムの構
成が示されている。本実施例の臨界警報システムは、臨
界検出器20を核燃料施設の臨界監視区域に設置し、警
報を発生する警報装置21を核燃料施設の各所に設置
し、信号処理装置22を核燃料施設の中央監視室に設置
している。
【0021】臨界検出器20は、プローブヘッド23か
ら放射線量に応じた放射線測定信号の電流信号を出力
し、その電流信号を前置増幅器24で電圧信号に変換す
る。その放射線測定値である電圧値をA/D変換器25
で所定ビット数のデジタル信号に変換し、パラレル/シ
リアル変換器26に入力する。また別に前置増幅器24
から出力される放射線量に対応した電圧値をレベル高比
較器27に入力し、レベル高設定器28で設定された警
報レベルと比較し、放射線測定値が警報レベルを越えて
いればトリップ信号を出力するようにしている。レベル
高比較器27から出力されるトリップ信号をパラレル/
シリアル変換器26及び論理和回路29に入力してい
る。また、高圧電源30からプローブヘッド23へ印加
している高圧電源電圧を高圧電源低下比較器31に入力
し、高圧電源電圧低下設定器32で設定された下限値と
比較し、高圧電源電圧が下限値よりも低くければトリッ
プ信号を出力している。高圧電源低下比較器31から出
力されるトリップ信号はパラレル/シリアル変換器26
及び論理和回路29に入力する。論理和回路29に入力
したトリップ信号をE/O変換器33に入力して光パル
ス信号に変換する。またパラレル/シリアル変換器26
に入力した放射線測定値のデジタル信号及びトリップ信
号をE/O変換器34に入力して光パルス信号に変換し
ている。
【0022】警報装置21は、光パルス信号からなるト
リップ信号を電気信号へ変換するO/E変換器35と、
このO/E変換器35で変換されたトリップ信号が入力
すると警報を出力する警報発生部36とを有している。
臨界検出器20のE/O変換器33と警報装置21のO
/E変換器35とを光フィバーケーブル37を介して接
続している。なお、臨界検出器20から警報装置21、
及び信号処理装置22へのデータ伝送は公知の伝送機能
を使用している。
【0023】信号処理装置22は、臨界検出器20のE
/O変換器33から伝送される光パルス信号を電気信号
へ変換するO/E変換部41を備えている。O/E変換
部41で電気信号に変換された放射線測定信号,レベル
高トリップ信号及び電圧低下トリップ信号をシリアル/
パラレル変換器42でパラレルデータに変換してからロ
ギングメモリユニット43に入力するように構成されて
いる。
【0024】ロギングメモリユニット43は第1のロギ
ングメモリ44aと、第2のロギングメモリ44bと、
記録方向スイッチ45と、再生方向スイッチ46とを備
えている。このロギングメモリユニット43の動作をメ
モリコントローラ47が管理する。メモリコントローラ
47は、ロギングメモリユニット43への入力データの
一部を取り込み、その入力データに基づいて記録の停
止、書込みメモリの切換え、再生メモリの切換等をロギ
ングメモリユニット43に対して指示する。
【0025】また、メモリコントローラ47は、コミュ
ニケーションインターフェース48を介して計算機49
に接続されている。コミュニケーションインターフェー
ス48には再生方向スイッチ46の出力端子が接続され
ていて、ロギングメモリから再生したデータを当該イン
ターフェース48から計算機49へ送信できるようにし
ている。
【0026】一方、シリアル/パラレル変換器42で変
換された並列データをD/A変換器51でアナログ信号
に変換してアナログ記録計へ入力している。またロギン
グメモリユニット43から再生された記録データをD/
A変換器52でアナログ信号に変換してアナログ記録計
へ入力している。
【0027】シリアル/パラレル変換器42で変換され
た並列データをさらに演算処理装置53に入力してい
る。演算処理装置53は、放射線測定値を常に監視して
おり、「速発臨界」及び「スロー臨界」の検出を行って
いる。
【0028】次に、以上のように構成された本実施例の
動作について説明する。臨界検出器20では、プローブ
ヘッド23が高圧電源30から動作電圧を受けて放射線
量に応じた電流信号を出力すると、その電流信号が前置
増幅器24で電圧信号に変換されA/D変換器25に入
力される。A/D変換器25で放射線測定値の電圧値が
例えば12ビットのデジタルデータに変換される。
【0029】前置増幅器24の出力である放射線測定値
は、レベル高比較器27で警報レベルと比較され、その
比較結果信号がパラレル/シリアル変換器26及び論理
和回路29に入力される。同様に、臨界検出器20の状
態信号として高圧電源30の電圧値が高圧電源低下比較
器31で下限値と比較され、その比較結果信号がパラレ
ル/シリアル変換器26及び論理和回路29に入力され
る。
【0030】レベル高比較器27又は高圧電源低下比較
器31で上記したトリップ信号が出力されると、トリッ
プ信号がE/O変換器33で光信号に変換され光ファイ
バーケーブル37を介して警報装置21へ伝送される。
警報装置21では、O/E変換部35で電気信号に変換
したトリップ信号により警報を発生する。
【0031】また、臨界検出器20のパラレル/シリア
ル変換器26で、放射線測定値のビットデータ及び各比
較器27,31の比較結果信号がシリアルデータに変換
され、E/O変換器34で光信号へ変換されて信号処理
装置22へ伝送される。
【0032】ここで、臨界検出器20から信号処理装置
22へ伝送されるシリアルデータは、図2に示す伝送フ
ォーマットを採用している。すなわち、レベル高比較器
27の比較結果と、高圧電源低下比較器31の比較結果
と、放射線測定値である検出器アナログ情報とを含むシ
リアルデータを伝送するようにしている。なお、実際の
伝送フォーマットには、図2に示すデータの他にスター
トビット、ストップビット、同期ビット、誤り訂正ビッ
ト、パリティビット等が含まれている。伝送周期は、サ
ンプリング定義により臨界の最小継続時間1msの1/
2である0.5ms以下に設定している。
【0033】上記伝送フォーマットにて伝送されたシリ
アルデターは信号処理装置22に入力すると並列データ
に変換され、メモリコントローラ47及びロギングメモ
リユニット43へ入力される。また、その並列データが
D/A変換器51でアナログ信号に変換されて記録計に
印字出力される。さらに、同じ並列データが演算処理装
置53に入力されて警報判定が実施される。
【0034】信号処理装置22では、最初に計算機49
から記録メモリの指示を受けたメモリコントローラ47
が記録方向スイッチ45を制御して、計算機49から記
録メモリとして指示されたロギングメモリ44をシリア
ル/パラレル変換器42の出力端子に接続する。また、
再生方向スイッチ46を同じく記録メモリ側に切換え
る。シリアル/パラレル変換器42と接続されたロギン
グメモリ44(例えばロギングメモリ44a)には、レ
ベル高比較器27の比較結果、高圧電源低下比較器31
の比較結果、及び放射線測定値である検出器アナログ情
報を含む並列データがサイクリックに記録される。
【0035】このとき、メモリコントローラ47では同
じ並列データを監視していて、レベル高比較器27の比
較結果、又は高圧電源低下比較器31の比較結果が上記
トリップ信号の発生を示していれば、図3に示すよう
に、記録方向スイッチ45を切換えてロギングメモリ4
4bをシリアル/パラレル変換器42の出力端子に接続
し、且つ再生方向スイッチ46をそのままの状態で保持
し、それまで記録していたロギングメモリ44aから必
要なデータを読出して記録計及び計算機49へ送信す
る。しかる後、再生方向スイッチ46を他のロギングメ
モリ44bへ切換えて、メモリ切換え直後のデータから
再生する。その再生データも同様に記録計及び計算機4
9へ送信される。
【0036】その結果、ロギングメモリ44aにはトリ
ップ信号発生直前までのデータが格納され、もう一方の
ロギングメモリ44bにはトリップ信号発生直後からの
データが格納され、記録データの欠測なく再生されて計
算機49へ送られるものとなる。
【0037】計算機49では、トリップ信号発生前後の
データ(検出器アナログ情報等)が記録メモリの切換え
にも拘らず欠測なく入力する。このように計算機49に
対してトリップ信号発生前後の放射線測定信号および状
態信号がデジタルデータの状態で提供される。
【0038】なお、ロギングメモリ44の記憶容量が残
り少なくなった場合は、計算機49からメモリコントロ
ーラ47に対して消去指示を与え、待機状態のときにそ
のロギングメモリの記録データを消去する。
【0039】一方、演算処理装置53では「速発臨界」
また「スロー臨界」のいずれか一方の臨界判定機能が起
動されている。どちらの臨界を検出するかは核燃料施設
の規模等に応じて選択される。
【0040】「速発臨界」の臨界判定機能が起動されて
いる場合には、図4に示すように臨界の最小継続時間1
ms以上のデータが所定値を越えた場合、速発臨界状態
であると判断してトリップ信号を発生させる。
【0041】「スロー臨界」の臨界判定機能が起動され
ている場合には、図5(a)(b)に示すように、2種
類の「スロー臨界」の発生を監視している。同図(a)
に示す「スロー臨界」の臨界判定機能は、放射線量が例
えば40秒間以上に亙って所定値以上の値を維持した場
合に、スロー臨界状態である判定してトリップ信号を発
生する。また、同図(b)に示す「スロー臨界」の臨界
判定機能は、所定値以上になった放射線量を積算してい
き、その積算値が所定値以上になった場合にスロー臨界
状態である判定してトリップ信号を発生する。
【0042】このように本実施例によれば、臨界検出器
20と警報装置21及び信号処理装置22とを光ファイ
バーケーブルを介して接続して光伝送可能にしたことに
より、絶縁アンプを用いることなくノイズの影響を除去
することができ、誤警報の発生を防止できる効果があ
る。
【0043】また、信号処理装置22に複数のロギング
メモリ44a,44bを備え、トリップ信号の発生に伴
い記録メモリを自動的に切換えるようにしたので、欠測
なく記録データを格納できると共に、迅速に必要なデー
タを再生することができ、警報発生原因の解析を高速化
できる。しかも、放射線測定値や状態検出信号などのデ
ータをリアルタイムで計算機49へ送信できるので、警
報発生事故分析の自動化及び高速化が可能になる。
【0044】また、本実施例によれば、演算処理装置5
3で「速発臨界」および「スロー臨界」の臨界判定機能
を持たせたので、「速発臨界」,「スロー臨界」のいず
れにも対処することができる。
【0045】なお、上記実施例ではメモリコントローラ
47においてレベル高比較器27の比較結果及び高電源
低下比較器31の比較結果に基づいてメモリ切換えを実
施しているが、検出器アナログ情報に基づいて放射線測
定値の上限/下限に応じてメモリ切換えを実施するよう
にしても良い。または、レベル高比較器27の比較結果
及び高電源低下比較器31の比較結果と検出器アナログ
情報との論理和または論理積を用いてメモリの切換えを
実行するように構成することもできる。本発明は上記実
施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱し
ない範囲内で種々変形実施可能である。
【0046】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、電
気的なノイズに強く誤警報の発生を防止することができ
ると共に、データの欠測を生じることなく警報分析作業
のデジタル化を実現でき、信頼性の高い分析結果を迅速
に得られる臨界警報システムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る臨界警報システムの機
能ブロック図である。
【図2】臨界検出器の伝送フォーマットを示す図であ
る。
【図3】ロギングメモリユニットの動作説明図である。
【図4】速発臨界の判定処理を説明するための図であ
る。
【図5】スロー臨界の判定処理を説明するための図であ
る。
【図6】従来の臨界警報システムの構成図である。
【符号の説明】
20…臨界検出器、21…警報装置、22…信号処理装
置、23…プローブヘッド、24…前置増幅器、25…
A/D変換器、26…パラレル/シリアル変換器、27
…レベル高比較器、28…レベル高設定器、29…論理
和回路、31…高圧電源低下比較器、32…高圧電源電
圧低下設定器、33,34…E/O変換器、35,41
…O/E変換器、36…警報発生部、42…シリアル/
パラレル変換器、43…ロギングメモリユニット、44
a,44b…ロギングメモリ、45…記録方向スイッ
チ、46…再生方向スイッチ、47…メモリコントロー
ラ、48…コミュニケーションインターフェース、49
…計算機、53…演算処理装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G21C 19/40 G01T 1/17

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 核燃料施設の臨界監視区域に設置した臨
    界検出器から該臨界監視区域の放射線量に応じた放射線
    測定信号及び検出器内部の状態信号を信号処理装置へ伝
    送すると共に、前記放射線測定信号又は前記状態信号が
    所定の条件を満たしたならば警報信号を警報装置へ出力
    する臨界警報システムにおいて、 前記臨界検出器,信号処理装置間を光ファイバーで接続
    し、前記放射線測定信号,前記状態信号及び前記警報信
    号を光伝送する光通信手段と、 前記信号処理装置に備えられ前記臨界検出器から前記光
    ファイバーを介して送られてくる放射線測定信号及び状
    態信号を継続的に記憶する複数のロギングメモリと、 前記放射線測定信号及び状態信号を監視し前記警報信号
    によって放射線測定信号及び状態信号を警報信号発生直
    後から格納する警報信号発生後用のロギングメモリに切
    換える入力メモリ切換手段と、 前記入力メモリ切換手段によるロギングメモリの切換え
    があったならば、それまで入力が行われていたロギング
    メモリから放射線測定信号及び状態信号を読み出し、且
    つ切換えられた警報信号発生後用のロギングメモリから
    切換え後に入力された放射線測定信号及び状態信号を読
    み出す再生メモリ切換手段とを具備したことを特徴とす
    る臨界警報システム。
  2. 【請求項2】 前記信号処理装置に備えられ、前記核燃
    料施設に応じてトリップレベル及び最小継続時間で定義
    された速発臨界条件が予め設定され、前記トリップレベ
    ルを越える放射線測定信号が前記最小継続時間以上継続
    して速発臨界条件を満足したならばトリップ信号を発生
    する速発臨界監視手段を具備したことを特徴とする請求
    項1記載の臨界警報システム。
  3. 【請求項3】 前記信号処理装置に備えられ、前記核燃
    料施設に応じて閾値レベル及び継続時間で定義されたス
    ロー臨界条件が予め設定され、前記閾値レベルを越える
    放射線測定信号が前記継続時間以上継続してスロー臨界
    条件を満足したならばトリップ信号を発生するスロー臨
    界監視手段を具備したことを特徴とする請求項1記載の
    臨界警報システム。
  4. 【請求項4】 前記信号処理装置に備えられ、前記核燃
    料施設に応じて閾値レベル及び放射線量の積算値で定義
    されたスロー臨界条件が予め設定され、前記閾値レベル
    を越えた放射線測定信号の積算値がスロー臨界条件を満
    足したならばトリップ信号を発生するスロー臨界監視手
    段を具備したことを特徴とする請求項1記載の臨界警報
    システム。
JP06110194A 1994-03-30 1994-03-30 臨界警報システム Expired - Lifetime JP3421418B2 (ja)

Priority Applications (1)

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