JP3420048B2 - 係留装置 - Google Patents

係留装置

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JP3420048B2
JP3420048B2 JP34575397A JP34575397A JP3420048B2 JP 3420048 B2 JP3420048 B2 JP 3420048B2 JP 34575397 A JP34575397 A JP 34575397A JP 34575397 A JP34575397 A JP 34575397A JP 3420048 B2 JP3420048 B2 JP 3420048B2
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博 大野
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、船舶、浮き桟橋等
を所定の水域に停泊或いは設置する係留装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、海、河川、湖沼等の水面に船舶を
停泊させたり、浮き桟橋を設置する場合、これらは所定
水域に打ち込まれた係留杭にロープ等で係留されること
が多い。しかしながら、特に海においては、潮の干満に
よる船舶等の上下移動が大きいから、満潮の時ロープで
繋いだ場合、干潮になった時、船舶等がロープで持ち上
げられるおそれがあり、逆に干潮の時ロープで繋いだ場
合、満潮になった時、船舶等が水中に引っ張られ浸水す
るおそれがある。
【0003】そこで、このような事態に備えて、ロープ
に十分な余裕を持たせると、船舶等を所定位置に静止さ
せることができず、桟橋或いは隣の船舶等にぶつかり船
体等を損傷するおそれがある。
【0004】このような問題を解決するために、従来廃
タイヤの内側に発泡スチロールを詰め込んで浮力を与え
て係留杭に遊嵌させ、これにロープを結んで船舶等を係
留することが行なわれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな廃タイヤを使用する方法では、発泡スチロールが壊
れて流出し易く、短期間の内に浮力が失なわれフロート
として機能しなくなることが多い。また、ゴム部分も繰
り返し引張力が加わることにより破損し、耐久性に劣る
という問題がある。またこのように破損すると、美観上
も好ましくないものとなる。
【0006】本発明は、このような問題を解決するため
になされたもので、係留機能が長期間維持され、美観上
も好ましい係留装置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項1に係る係留装置は、所定の水域に
打設された係留杭に、船舶、浮き桟橋等を停泊或いは設
置するための係留装置であって、係留杭に遊嵌した状態
で水上に浮揚せしめられる環状のフロートと、該フロー
トに取付金具にて連結されたリングと、該リングに形成
された係留環と、上記リング内側の上記係留杭に相対す
る位置に固定された弾性緩衝体とを具備してなるもので
ある。
【0008】上記構成において、フロートは水位の上昇
及び下降に伴って上下移動し、常に水面に浮揚した状態
に維持される。したがって、これに連結された係留環も
また常に水面に位置することとなり、これに係留された
船舶等との距離は一定に保たれる。
【0009】また、本発明の請求項2に係る係留装置
は、上記フロートが、左右側部に連結手段を有する複数
の中空構造のフロートユニットよりなり、各フロートユ
ニットの上記連結手段が連結され環状に構成されてなる
ものである。
【0010】かかる構成において、係留杭の径に応じ
て、その表面と適当間隔を開く環状となるよう、フロー
トユニットの数が設定される。またリングは、径の異な
るものが数種類準備され、上記環状に形成されたフロー
トの径に一致するものが使用される。
【0011】さらに、本発明の請求項3に係る係留装置
は、上記連結手段が、上記フロートユニットの左(右)
側に形成された雄ジョイントと、右(左)側に形成され
た雌ジョイントよりなるものである。
【0012】かかる構成において、隣接する一方のフロ
ートユニットの雄ジョイントが、他方のフロートユニッ
トの雌ジョイントに結合され、各フロートユニットは連
結される。
【0013】さらにまた、本発明の請求項4に係る係留
装置は、上記雄ジョイントが、上記フロートユニットに
一体形成されかつボルト部を有し、上記雌ジョイントが
上記フロートユニットに一体形成される一方、上記雄ジ
ョイントが嵌合する孔よりなり、上記雄ジョイントが上
記孔に嵌合され上記ボルト部にナットが螺合せしめられ
て隣接するフロートユニットが連結されてなるものであ
る。
【0014】そして、本発明の請求項5に係る係留装置
は、上記取付金具に開口が形成され該開口が上記ボルト
部に嵌合され、上記ナットにて螺合固定せしめられ、こ
れにより上記リングが上記フロートに連結されてなるも
のである。かかる構成おいて、上記リングは、フロート
ユニットの連結時、同時にフロートに連結される。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施態様を、図面
に基づき説明する。
【0016】図1ないし図4において、1はフロートユ
ニットを示し、上方からみたときその内側面すなわち係
留杭に相対する面が円弧状に形成されている。2はこの
フロートユニットの左側に腕部3を介して突出形成され
た棒状の雄ジョイントで、上端にボルト部4が、下端に
径大部5が形成されている。6はフロートユニット1の
右側に形成された外部に連通した孔よりなる雌ジョイン
トで、この孔は雄ジョイント2と相似形を呈し、かつ雄
ジョイント2より僅かに大きい形状を有する。
【0017】そして、雄ジョイント2は、雌ジョイント
6に嵌合し、内側にネジを刻設したナット7がボルト部
4にネジ止めされて雌雄ジョイント2、6は連結され
る。この雌雄ジョイント2、6にて連結手段が構成され
る。なお、フロートユニット1は、ポリオレフィン系熱
可塑性樹脂例えばポリエチレン樹脂のブロー成形法に
て、中空構造に形成される。
【0018】次に、係留装置の具体的な全体構造を示す
図5及び図6について、さらに説明すると、8は、フロ
ートユニット1を複数個(図の場合10個)連結して、
環状のフロートを構成したものであり、9はこのフロー
ト8に、L字型の取付金具10にて連結されたステンレ
ス製のリングである。11は、リング9の係留杭12に
相対する位置に、等間隔をもって4ケ所に固定された弾
性緩衝体で、ゴム又はエラストマー樹脂にて構成され
る。13は、リング9から斜め上方に向かって形成され
た一対の略半円形の形状をした係留環で、係留用ロープ
が繋がれるものである。この係留環13は、リング9の
中心点に対し対称となる位置に形成され、係留環13の
取付け部分に、上記弾性緩衝体11が位置せしめられて
いる。
【0019】そして、図7は、取付金具10部分の構造
を示し、L字型の取付金具10はその縦方向部分がリン
グ9に溶接され、水平方向部分には、孔14が穿設され
ており、この孔14に、フロートユニット1の雄ジョイ
ント2が嵌装され、ナット7にて締め付けられて、固定
される。すなわち、フロートユニット1の連結と同時に
リング9の固定がなされるのである。なお、フロート8
は、係留杭12の径に応じてその内径を変えることがで
きるが、リング9の径は一定であり、従ってリング9
は、大きさの異なるものを予め、複数種類用意しておく
必要がある。
【0020】また図8は、弾性緩衝体11の取付け構造
を示し、15はこの弾性緩衝体11が取り付けられるリ
ング部分に、下方向に形成されたブラケットで、弾性緩
衝体11は、リング9及びブラケット15にボルト16
及びナット17により固定されている。なお、弾性緩衝
体11の弾性を増すために、適当な形状の空間18を設
けるようにしている。
【0021】ここで、フロートユニット1の材料として
は、ポリオレフィン系熱可塑性樹脂が適している。これ
はポリオレフィン系熱可塑性樹脂が、化学的に極めて安
定な材料であり、長期間日光に晒されたり、水、海水に
漬けられても、耐久性が維持され、また貝殻、藻等が他
の材料に比較して付着しにくいという特長があるからで
ある。また、材料として、このほかポリプロピレン樹脂
が使用できる。
【0022】そして、環状の係留装置を構成するフロー
トユニット1の寸法の一例をあげると、雌雄ジョイント
2、6間の間隔(a)を18cm,厚さを(b)を10
cm,高さ(h)を12cm,そして、内側面の円弧の
曲率(r)を77mmとすることができる。通常、使用
されている係留杭の直径は、約18〜60cmであり、
直径18cmの係留杭の場合、フロートユニットを5個
連結したもので適当であり、また直径60cmの杭で
は、フロートユニットを12個連結すればよい。そし
て、平均的な大きさの係留杭(直径約50cm)では1
0個のフロートユニットを連結すればよい。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
フロートは常に水面に浮揚しており、水位の変化に伴っ
て上下移動するから、これに係留される船舶等との距離
は、ロープを繋いだときの距離が維持される。それ故、
水位の変化、波浪等により船舶等が移動することはな
く、したがって船舶等が隣の船舶等に衝突したりするこ
とはなく、係留状態を安全なものとすることができる。
【0024】また本発明によれば、係留用のロープはフ
ロートに連結されたリングに繋がれ、かつこのリングに
は、係留杭に相対する面に弾性緩衝体が配置されている
から、船舶等から引張り力が加わっても、この弾性緩衝
体が係留杭に当たるのみであるから、杭が損傷するおそ
れがない。
【0025】また、本発明によれば、フロートユニット
の左右に形成された連結手段が、雌雄ジョイントである
から、一方のフロートユニットの雄ジョイントを他方の
フロートユニットの雌ジョイントに連結することによ
り、簡単な作業でフロートユニットを連結することがで
きる。
【0026】そしてまた、本発明によれば、一方のフロ
ートユニットのボルト部が設けられた雄ジョイントを、
他方のフロートユニットの孔よりなる雌ジョイントに嵌
合し、ナットにてボルト部を固定することにより、2つ
のフロートユニットを連結することができるから、その
連結操作は極めて簡単なものとなる。
【0027】さらに、本発明によれば、リング取付金具
に形成した孔にフロートユニットの雄ジョイントを嵌装
し、ナットにて螺合固定するものであるから、リングの
フロートへの固定をフロートユニットの連結と同時に行
うことができ、その作業を簡単なものとすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るフロートユニットを
示す平面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るフロートユニットを
示す正面図である。
【図3】図1のA−A線断面図である。
【図4】図1のB−B線断面図である。
【図5】フロートユニットを係留杭に遊嵌した状態を示
す平面図である。
【図6】フロートユニットを係留杭に遊嵌した状態を示
す正面図である。
【図7】図5のC−C線断面図である。
【図8】図5のD−D線断面図である。
【符号の説明】
1 フロートユニット 2 雄ジョイント 3 腕部 4 ボルト部 5 径大部 6 雌ジョイント 7 ナット 8 フロート 9 リング 10 取付金具 11 弾性緩衝体 12 係留杭 13 係留環
フロントページの続き (72)発明者 藤本 真二 広島県広島市西区横川新町1番8号 株 式会社モルテン内 (56)参考文献 実開 昭50−23881(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02B 3/20 E02B 3/28 B63B 21/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の水域に打設された係留杭に、船
    舶、浮き桟橋等を停泊或いは設置するための係留装置で
    あって、係留杭に遊嵌した状態で水上に浮揚せしめられ
    る環状のフロートと、該フロートに取付金具にて連結さ
    れたリングと、該リングに形成された係留環と、上記リ
    ング内側の上記係留杭に相対する位置に固定された弾性
    緩衝体とを具備してなる係留装置。
  2. 【請求項2】 上記フロートは、左右側部に連結手段を
    有する複数の中空構造のフロートユニットよりなり、各
    フロートユニットの上記連結手段が連結され環状に構成
    されてなることを特徴とする請求項1に記載の係留装
    置。
  3. 【請求項3】 上記連結手段は、上記フロートユニット
    の左(右)側に形成された雄ジョイントと、右(左)側
    に形成された雌ジョイントよりなることを特徴とする請
    求項2に記載の係留装置。
  4. 【請求項4】 上記雄ジョイントが、上記フロートユニ
    ットに一体形成されかつボルト部を有し、上記雌ジョイ
    ントが上記フロートユニットに一体形成される一方、上
    記雄ジョイントが嵌合する孔よりなり、上記雄ジョイン
    が上記孔に嵌合され上記ボルト部にナットが螺合せし
    められて隣接するフロートユニットが連結されてなるこ
    とを特徴とする請求項3に記載の係留装置。
  5. 【請求項5】 上記取付金具に開口が形成され該開口が
    上記ボルト部に嵌合され、上記ナットにて螺合固定せし
    められ、これにより上記リングが上記フロートに連結さ
    れてなることを特徴とする請求項4に記載の係留装置。
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CN104727279B (zh) * 2015-04-01 2016-06-15 南京工业大学 一种复合材料漂浮式网状拦截系统及施工方法
CN106284212B (zh) * 2016-09-21 2018-08-31 湖南明湘科技发展有限公司 一种桥墩的防撞装置
CN109162255A (zh) * 2018-09-29 2019-01-08 佛山科学技术学院 一种防撞吸能装置

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