JP3419480B2 - モノカルボン酸エステルの製造法 - Google Patents
モノカルボン酸エステルの製造法Info
- Publication number
- JP3419480B2 JP3419480B2 JP33032492A JP33032492A JP3419480B2 JP 3419480 B2 JP3419480 B2 JP 3419480B2 JP 33032492 A JP33032492 A JP 33032492A JP 33032492 A JP33032492 A JP 33032492A JP 3419480 B2 JP3419480 B2 JP 3419480B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- acid ester
- monocarboxylic acid
- reaction
- butyl
- dicarboxylic acid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07D—HETEROCYCLIC COMPOUNDS
- C07D309/00—Heterocyclic compounds containing six-membered rings having one oxygen atom as the only ring hetero atom, not condensed with other rings
- C07D309/02—Heterocyclic compounds containing six-membered rings having one oxygen atom as the only ring hetero atom, not condensed with other rings having no double bonds between ring members or between ring members and non-ring members
- C07D309/08—Heterocyclic compounds containing six-membered rings having one oxygen atom as the only ring hetero atom, not condensed with other rings having no double bonds between ring members or between ring members and non-ring members with hetero atoms or with carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, e.g. ester or nitrile radicals, directly attached to ring carbon atoms
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C67/00—Preparation of carboxylic acid esters
- C07C67/475—Preparation of carboxylic acid esters by splitting of carbon-to-carbon bonds and redistribution, e.g. disproportionation or migration of groups between different molecules
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
- Pyrane Compounds (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属酸化物の存在下
に、高められた温度で、ジェミナル(geminal)
ジカルボン酸エステルを反応させることによるモノカル
ボン酸エステルの製造方法に関する。
に、高められた温度で、ジェミナル(geminal)
ジカルボン酸エステルを反応させることによるモノカル
ボン酸エステルの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ジェミナルジカルボン酸エステルを3段
階反応で、即ち、アルカリ加水分解により相応するジェ
ミナルジカルボン酸にし、1個のカルボキシル基を熱脱
離させ、ついで残りのカルボキシル基をエステル化する
ことによるモノカルボン酸エステルへ変換することは、
既に知られている(特開昭62−201843号;ケミ
カルアブストラクト:第109巻、14925)。ジェ
ミナルジカルボン酸エステルを鉱酸及びカルボン酸の混
合物と共に加熱することにより、相応するモノカルボン
酸を得ることができることも既知であり(Arch.P
harm.319,(1986),29−37)、次い
でこれは所望のモノカルボン酸エステルを得るためにエ
ステル化されなければならない。さらに付け加えると、
テトラ−ヘドロンレター.27(1986)、2283
−2286から、アルカリ金属クロリド又はシアニドの
存在下で、ジメチルスルホキシド又はジメチルホルムア
ミドのような極性溶媒中で加熱することによる一工程反
応でジェミナルジカルボン酸エステルをモノカルボン酸
エステルに変換することも知られている。
階反応で、即ち、アルカリ加水分解により相応するジェ
ミナルジカルボン酸にし、1個のカルボキシル基を熱脱
離させ、ついで残りのカルボキシル基をエステル化する
ことによるモノカルボン酸エステルへ変換することは、
既に知られている(特開昭62−201843号;ケミ
カルアブストラクト:第109巻、14925)。ジェ
ミナルジカルボン酸エステルを鉱酸及びカルボン酸の混
合物と共に加熱することにより、相応するモノカルボン
酸を得ることができることも既知であり(Arch.P
harm.319,(1986),29−37)、次い
でこれは所望のモノカルボン酸エステルを得るためにエ
ステル化されなければならない。さらに付け加えると、
テトラ−ヘドロンレター.27(1986)、2283
−2286から、アルカリ金属クロリド又はシアニドの
存在下で、ジメチルスルホキシド又はジメチルホルムア
ミドのような極性溶媒中で加熱することによる一工程反
応でジェミナルジカルボン酸エステルをモノカルボン酸
エステルに変換することも知られている。
【0003】前者2つのジェミナルジカルボン酸エステ
ルからのモノカルボン酸エステルの製造方法は、多段階
反応であるという欠点を有しており、さらに、第1の場
合には塩を生成するという欠点がある。第3の単一工程
合成は極めて長い反応時間を必要とする。
ルからのモノカルボン酸エステルの製造方法は、多段階
反応であるという欠点を有しており、さらに、第1の場
合には塩を生成するという欠点がある。第3の単一工程
合成は極めて長い反応時間を必要とする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は上述の
欠点を改善することである。
欠点を改善することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記目的は
一般式II
一般式II
【0006】
【化3】
【0007】[式中、R1からR3はそれぞれ以下に定義
するとおりである]で表わされるジェミナルジカルボン
酸エステルを酸性触媒の存在下に、150〜400℃で
反応させることより成る、一般式I
するとおりである]で表わされるジェミナルジカルボン
酸エステルを酸性触媒の存在下に、150〜400℃で
反応させることより成る、一般式I
【0008】
【化4】
【0009】[式中、R1及びR2はそれぞれ水素、C−
原子数1〜12のアルキル、C−原子数3〜8のシクロ
アルキル、アシル、アリール又はC−原子数7〜20の
アラルキル又は一緒になって基−(CH2)n−X−(C
H2)m−を表わし、Xはメチレン、酸素、イオウ、NH
又はNR3を表わし、R3はC−原子数C〜12のアルキ
ルを表わし、そして、nとmは各々0から8である]の
モノカルボン酸エステルを製造する新規で改良された方
法により達成されることを見い出した。
原子数1〜12のアルキル、C−原子数3〜8のシクロ
アルキル、アシル、アリール又はC−原子数7〜20の
アラルキル又は一緒になって基−(CH2)n−X−(C
H2)m−を表わし、Xはメチレン、酸素、イオウ、NH
又はNR3を表わし、R3はC−原子数C〜12のアルキ
ルを表わし、そして、nとmは各々0から8である]の
モノカルボン酸エステルを製造する新規で改良された方
法により達成されることを見い出した。
【0010】本発明の方法は、以下のようにして実施す
ることができる:ジェミナルジカルボン酸エステルII
を酸性触媒上で高められた温度における反応によりモノ
エステルIに変換する。
ることができる:ジェミナルジカルボン酸エステルII
を酸性触媒上で高められた温度における反応によりモノ
エステルIに変換する。
【0011】この反応は、150〜400℃、好ましく
は200〜400℃、特に250〜350℃でバッチ式
又は連続的に実施することができる。反応圧力は決定的
なものではないが、1〜100バール、特に1〜10バ
ールの圧力を用いるのが好適である。ジェミナルジカル
ボン酸ジエステルIIからモノカルボン酸エステルIを
形成する反応は、液相又は、好適には気相で実施でき
る。いずれの場合も毎時触媒1g当たり、0.1〜10
g、特に0.1〜5gのジカルボン酸エステルIIの触
媒に対する重量毎時空間速度で反応させるのが好適であ
る。
は200〜400℃、特に250〜350℃でバッチ式
又は連続的に実施することができる。反応圧力は決定的
なものではないが、1〜100バール、特に1〜10バ
ールの圧力を用いるのが好適である。ジェミナルジカル
ボン酸ジエステルIIからモノカルボン酸エステルIを
形成する反応は、液相又は、好適には気相で実施でき
る。いずれの場合も毎時触媒1g当たり、0.1〜10
g、特に0.1〜5gのジカルボン酸エステルIIの触
媒に対する重量毎時空間速度で反応させるのが好適であ
る。
【0012】本発明の反応は、溶媒の不存在下でも実施
できうる。しかしながら、溶媒の存在下で実施するのが
好都合である。適当な溶媒の例は、ジエチルエーテル、
テトラヒドロフラン及びジオキサンのようなエーテル、
ベンゼン、トルエン及びキシレンのような芳香族化合
物、クロロホルム及び塩化メチレンのような塩素化炭化
水素、及びメタノール、エタノール、n−プロパノー
ル、イソプロパノール、ブタノール及びペンタノールの
ような炭素原子1〜8、好適には1〜5のアルコールで
ある。アルコールが特に有利であることが見い出され
た。ジェミナルジカルボン酸ジエステルIIに対する溶
媒の量は、5〜90重量%である。
できうる。しかしながら、溶媒の存在下で実施するのが
好都合である。適当な溶媒の例は、ジエチルエーテル、
テトラヒドロフラン及びジオキサンのようなエーテル、
ベンゼン、トルエン及びキシレンのような芳香族化合
物、クロロホルム及び塩化メチレンのような塩素化炭化
水素、及びメタノール、エタノール、n−プロパノー
ル、イソプロパノール、ブタノール及びペンタノールの
ような炭素原子1〜8、好適には1〜5のアルコールで
ある。アルコールが特に有利であることが見い出され
た。ジェミナルジカルボン酸ジエステルIIに対する溶
媒の量は、5〜90重量%である。
【0013】この反応は、例えば上方又は下降流(細流
(trickle)床)法による液相で又は例えば流動
層中における気相で、又は、代わりに液相中に懸濁され
た固定層触媒を用いる、固定床触媒を使用する固定層反
応としてバッチ式又は連続的に実施することができる。
(trickle)床)法による液相で又は例えば流動
層中における気相で、又は、代わりに液相中に懸濁され
た固定層触媒を用いる、固定床触媒を使用する固定層反
応としてバッチ式又は連続的に実施することができる。
【0014】液相中で、ジェミナルジカルボン酸エステ
ルIIの反応は、例えば、懸濁化された固定層触媒の存
在下で、溶媒とともに又はこれを用いずにIIの混合物
を所望の反応温度にまで加熱することにより実施され
る。この反応が終了したら、反応混合物を冷却し、触媒
を例えば濾過又は中和により除去する。次いで反応混合
物を分別蒸留して、所望のモノカルボン酸エステルIを
分離させることができる。
ルIIの反応は、例えば、懸濁化された固定層触媒の存
在下で、溶媒とともに又はこれを用いずにIIの混合物
を所望の反応温度にまで加熱することにより実施され
る。この反応が終了したら、反応混合物を冷却し、触媒
を例えば濾過又は中和により除去する。次いで反応混合
物を分別蒸留して、所望のモノカルボン酸エステルIを
分離させることができる。
【0015】本発明の方法の好ましい1態様において、
反応は流動層触媒上の気相で、かつアルコールの存在下
で例えば次のように実施される。IIと当該アルコール
の混合物を気化させ、次いで窒素、二酸化炭素又はアル
ゴンのような不活性ガスとともに又はそれらを用いずに
触媒の流動層上に所望の反応温度で通過させる。反応器
を出る混合物を適当な冷却手段により冷却し、次いで分
別蒸留にかける。所望のモノカルボン酸エステルIが分
離される。未転化のジカルボン酸エステルIIは、所望
ならば、反応に再循環させることができる。
反応は流動層触媒上の気相で、かつアルコールの存在下
で例えば次のように実施される。IIと当該アルコール
の混合物を気化させ、次いで窒素、二酸化炭素又はアル
ゴンのような不活性ガスとともに又はそれらを用いずに
触媒の流動層上に所望の反応温度で通過させる。反応器
を出る混合物を適当な冷却手段により冷却し、次いで分
別蒸留にかける。所望のモノカルボン酸エステルIが分
離される。未転化のジカルボン酸エステルIIは、所望
ならば、反応に再循環させることができる。
【0016】極めて広範囲の酸性触媒を使用することが
でき、これには鉱酸、スルホン酸、カルボン酸及びルイ
ス酸が含まれる。
でき、これには鉱酸、スルホン酸、カルボン酸及びルイ
ス酸が含まれる。
【0017】特に好適な酸性触媒は、I〜V主族及び1
〜8副族の元素の金属酸化物であり、及びランタニドの
酸化物である。かかる金属酸化物の例は、三酸化ホウ
素、酸化アルミニウム、二酸化ケイ素、二酸化チタン、
酸化亜鉛、酸化ニオブ、五酸化バナジウム、酸化モリブ
デン、酸化セリウム及び酸化タングステンであり、好適
には、酸化アルミニウム、二酸化ケイ素、二酸化チタ
ン、二酸化ジルコニウム、三酸化ホウ素、五酸化バナジ
ウム、酸化モリブデン、酸化タングステン及びこれらの
混合物である。
〜8副族の元素の金属酸化物であり、及びランタニドの
酸化物である。かかる金属酸化物の例は、三酸化ホウ
素、酸化アルミニウム、二酸化ケイ素、二酸化チタン、
酸化亜鉛、酸化ニオブ、五酸化バナジウム、酸化モリブ
デン、酸化セリウム及び酸化タングステンであり、好適
には、酸化アルミニウム、二酸化ケイ素、二酸化チタ
ン、二酸化ジルコニウム、三酸化ホウ素、五酸化バナジ
ウム、酸化モリブデン、酸化タングステン及びこれらの
混合物である。
【0018】酸性触媒として、酸性燐酸塩、酸性イオン
交換体、珪酸塩及びゼオライト、例えばモルデナイト、
エリオナイト及びフォージャサイトのようなモルデナイ
ト群のゼオライト、X−、Y−又はL−型ゼオライト、
好適にはZSM−5、ZSM−11及びZSM−10ゼ
オライトのようなペンタシル構造を有するゼオライト、
特にはZSM−5及びZSM−11ゼオライトを使用す
ることもできる。
交換体、珪酸塩及びゼオライト、例えばモルデナイト、
エリオナイト及びフォージャサイトのようなモルデナイ
ト群のゼオライト、X−、Y−又はL−型ゼオライト、
好適にはZSM−5、ZSM−11及びZSM−10ゼ
オライトのようなペンタシル構造を有するゼオライト、
特にはZSM−5及びZSM−11ゼオライトを使用す
ることもできる。
【0019】好適な酸性触媒には、また、H3[PW12
O40]、H3[PMo12O40]又はH4[SiW12O40]
のようなヘテロポリ酸、好適にはH3[PW12O40]及
びH3[PMo12O40]、特に好適にはH3[PW
12O40]が含まれる。
O40]、H3[PMo12O40]又はH4[SiW12O40]
のようなヘテロポリ酸、好適にはH3[PW12O40]及
びH3[PMo12O40]、特に好適にはH3[PW
12O40]が含まれる。
【0020】式I及びIIにおいて、結合X、置換基R
1、R2及びR3及び指標n及びmは以下の意味を有す
る:R1及びR2は各々互いに独立して、 −水素、 −メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−
ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチ
ル、n−ペンチル、イソペンチル、sec−ペンチル、
ネオペンチル、1,2−ジメチルプロピル、n−ヘキシ
ル、イソヘキシル、sec−ヘキシル、n−ヘプチル、
イソヘプチル、n−オクチル、イソオクチル、n−ノニ
ル、イソノニル、n−デシル、イソデシル、n−ウンデ
シル、イソウンデシル、n−ドデシル又はイソドデシル
のようなC−原子数1〜12のアルキル、好適にはメチ
ル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチ
ル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、
n−ペンチル、イソペンチル、sec−ペンチル、ネオ
ペンチル、1,2−ジメチルプロピル、n−ヘキシル、
イソヘキシル、sec−ヘキシル、n−ヘプチル、イソ
ヘプチル、n−オクチル、イソオクチルのようなC−原
子数1〜8のアルキル、特に好適には、メチル、エチ
ル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブ
チル、sec−ブチル又はtert−ブチルのようなC
−原子数1〜4のアルキル −シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シ
クロヘキシル、シクロヘプチル又はシクロオクチルのよ
うなC−原子数3〜8のシクロアルキル、好適にはシク
ロペンチル、シクロヘキシル又はシクロオクチル、 −アセチルのようなアシル、 −フェニル、1−ナフチル、2−ナフチル、1−アンス
リル、2−アンスリル又は9−アンスリルのようなアリ
ール、好適にはフェニル、1−ナフチル又は2−ナフチ
ル、特に好適にはフェニル、 −C−原子数7〜20のアラルキル、好適にはベンジ
ル、1−フェネチル、2−フェネチル、1−フェニルプ
ロピル、2−フェニルプロピル、3−フェニルプロピ
ル、1−フェニルブチル、2−フェニルブチル、3−フ
ェニルブチル又は4−フェニルブチルのようなC−原子
数7〜12のフェニルアルキル、特に好適にはベンジ
ル、1−フェネチル又は2−フェネチル、 −−(CH2)n−X−(CH2)m− Xは−メチレン(−CH2−)、 −酸素、 −イオウ、 −NH2、 −NR3、 R3は−メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピ
ル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、ter
t−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、sec−ペ
ンチル、ネオペンチル、1,2−ジメチルプロピル、n
−ヘキシル、イソヘキシル、sec−ヘキシル、n−ヘ
プチル、イソヘプチル、n−オクチル、イソオクチル、
n−ノニル、イソノニル、n−デシル、イソデシル、n
−ウンデシル、イソウンデシル、n−ドデシル又はイソ
ドデシルのようなC−原子数1〜12のアルキル、好適
にはメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n
−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブ
チル、n−ペンチル、イソペンチル、sec−ペンチ
ル、ネオペンチル、1,2−ジメチルプロピル、n−ヘ
キシル、イソヘキシル、sec−ヘキシル、n−ヘプチ
ル、イソヘプチル、n−オクチル、イソオクチルのよう
なC−原子数1〜8のアルキル、特に好適にはメチル、
エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イ
ソブチル、sec−ブチル又はtert−ブチルのよう
なC−原子数1〜4のアルキル n及びm−各々0〜8、例えば0、1、2、3、4、
5、6、7又は8、のような整数、好適には1〜4、例
えば1、2、3又は4のような整数である。
1、R2及びR3及び指標n及びmは以下の意味を有す
る:R1及びR2は各々互いに独立して、 −水素、 −メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−
ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチ
ル、n−ペンチル、イソペンチル、sec−ペンチル、
ネオペンチル、1,2−ジメチルプロピル、n−ヘキシ
ル、イソヘキシル、sec−ヘキシル、n−ヘプチル、
イソヘプチル、n−オクチル、イソオクチル、n−ノニ
ル、イソノニル、n−デシル、イソデシル、n−ウンデ
シル、イソウンデシル、n−ドデシル又はイソドデシル
のようなC−原子数1〜12のアルキル、好適にはメチ
ル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチ
ル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、
n−ペンチル、イソペンチル、sec−ペンチル、ネオ
ペンチル、1,2−ジメチルプロピル、n−ヘキシル、
イソヘキシル、sec−ヘキシル、n−ヘプチル、イソ
ヘプチル、n−オクチル、イソオクチルのようなC−原
子数1〜8のアルキル、特に好適には、メチル、エチ
ル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブ
チル、sec−ブチル又はtert−ブチルのようなC
−原子数1〜4のアルキル −シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シ
クロヘキシル、シクロヘプチル又はシクロオクチルのよ
うなC−原子数3〜8のシクロアルキル、好適にはシク
ロペンチル、シクロヘキシル又はシクロオクチル、 −アセチルのようなアシル、 −フェニル、1−ナフチル、2−ナフチル、1−アンス
リル、2−アンスリル又は9−アンスリルのようなアリ
ール、好適にはフェニル、1−ナフチル又は2−ナフチ
ル、特に好適にはフェニル、 −C−原子数7〜20のアラルキル、好適にはベンジ
ル、1−フェネチル、2−フェネチル、1−フェニルプ
ロピル、2−フェニルプロピル、3−フェニルプロピ
ル、1−フェニルブチル、2−フェニルブチル、3−フ
ェニルブチル又は4−フェニルブチルのようなC−原子
数7〜12のフェニルアルキル、特に好適にはベンジ
ル、1−フェネチル又は2−フェネチル、 −−(CH2)n−X−(CH2)m− Xは−メチレン(−CH2−)、 −酸素、 −イオウ、 −NH2、 −NR3、 R3は−メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピ
ル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、ter
t−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、sec−ペ
ンチル、ネオペンチル、1,2−ジメチルプロピル、n
−ヘキシル、イソヘキシル、sec−ヘキシル、n−ヘ
プチル、イソヘプチル、n−オクチル、イソオクチル、
n−ノニル、イソノニル、n−デシル、イソデシル、n
−ウンデシル、イソウンデシル、n−ドデシル又はイソ
ドデシルのようなC−原子数1〜12のアルキル、好適
にはメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n
−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブ
チル、n−ペンチル、イソペンチル、sec−ペンチ
ル、ネオペンチル、1,2−ジメチルプロピル、n−ヘ
キシル、イソヘキシル、sec−ヘキシル、n−ヘプチ
ル、イソヘプチル、n−オクチル、イソオクチルのよう
なC−原子数1〜8のアルキル、特に好適にはメチル、
エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イ
ソブチル、sec−ブチル又はtert−ブチルのよう
なC−原子数1〜4のアルキル n及びm−各々0〜8、例えば0、1、2、3、4、
5、6、7又は8、のような整数、好適には1〜4、例
えば1、2、3又は4のような整数である。
【0021】式IIの適当なジェミナルジカルボン酸エ
ステルは、例えば、ジメチル2−メチルマロネート、ジ
エチル2−エチルマロネート、ジメチル2−アセチルマ
ロネート、ジエチル2−フェニルマロネート、ジメチル
2,2−ジメチルマロネート、ジプロピル2,2−ジア
セチルマロネート、ジメチル2−ベンジルマロネート、
ジメチル1,1−シクロプロパンジカルボキシレート、
ジエチル1,1−シクロヘキサンジカルボキシレート、
ジメチルテトラヒドロピラン−4,4−ジカルボキシレ
ート、ジメチルテトラヒドロピラン−4,4−ジカルボ
キシレート及びジメチル1,1−シクロペンタンジカル
ボキシレートのような2−置換マロン酸ジエステルであ
る。
ステルは、例えば、ジメチル2−メチルマロネート、ジ
エチル2−エチルマロネート、ジメチル2−アセチルマ
ロネート、ジエチル2−フェニルマロネート、ジメチル
2,2−ジメチルマロネート、ジプロピル2,2−ジア
セチルマロネート、ジメチル2−ベンジルマロネート、
ジメチル1,1−シクロプロパンジカルボキシレート、
ジエチル1,1−シクロヘキサンジカルボキシレート、
ジメチルテトラヒドロピラン−4,4−ジカルボキシレ
ート、ジメチルテトラヒドロピラン−4,4−ジカルボ
キシレート及びジメチル1,1−シクロペンタンジカル
ボキシレートのような2−置換マロン酸ジエステルであ
る。
【0022】本発明の反応のために必要なジカルボン酸
エステルIIは、例えば、マロン酸ジエステルのモノ−
又はビスアルキル化アシル化により得られる。
エステルIIは、例えば、マロン酸ジエステルのモノ−
又はビスアルキル化アシル化により得られる。
【0023】本発明の方法により得られるモノカルボン
酸エステルは、有機合成のために有用で用途の広い中間
体である。
酸エステルは、有機合成のために有用で用途の広い中間
体である。
【0024】
例1〜6
ジメチルテトラヒドロピラン−4,4−ジカルボキシレ
ートを溶媒の存在又は非存在下に、酸化物の固定層触媒
上で、気相反応でメチルテトラヒドロピラン−4−カル
ボキシレートに転換した。
ートを溶媒の存在又は非存在下に、酸化物の固定層触媒
上で、気相反応でメチルテトラヒドロピラン−4−カル
ボキシレートに転換した。
【0025】例1は溶媒なしで実施した。ジエステルを
種々の温度でらせん状ステンレススチール反応器中に存
在するAl2O35gに対して毎時8gの速度でポンプに
より供給した。反応器を熱気オーブン中で所望の温度に
加熱した。気体状の流出混合物を冷却させ、ガスクロマ
トグラフィー(GC)で分析した。次表は、示された反
応時間における反応器流出混合物の組成を示している。
種々の温度でらせん状ステンレススチール反応器中に存
在するAl2O35gに対して毎時8gの速度でポンプに
より供給した。反応器を熱気オーブン中で所望の温度に
加熱した。気体状の流出混合物を冷却させ、ガスクロマ
トグラフィー(GC)で分析した。次表は、示された反
応時間における反応器流出混合物の組成を示している。
【0026】例2〜6で、ジエステルの溶液を、毎時約
5gのジエステル及び約5gの溶媒の速度でポンプによ
り供給した。例3において、270℃で6時間後に得ら
れた液状の流出混合物(51.6g)を、分別蒸留に付
したところ、メチルテトラヒドロピラン−4−カルボキ
シレート18.7gを生じた(使用したジエステル3
2.2gに基づいて82%)。
5gのジエステル及び約5gの溶媒の速度でポンプによ
り供給した。例3において、270℃で6時間後に得ら
れた液状の流出混合物(51.6g)を、分別蒸留に付
したところ、メチルテトラヒドロピラン−4−カルボキ
シレート18.7gを生じた(使用したジエステル3
2.2gに基づいて82%)。
【0027】
【表1】
【0028】例7
毎時、ジメチル2,2−ジメチルマロネート4.4gを
含むメタノール4.4gの溶液を、275℃で酸化アル
ミニウム5g上に通過させた。6時間にわたって得られ
た流出混合物(42.5g)を蒸留すると、メチルイソ
ブチレート10.7g(使用したジエステルに基づいて
64%)とメタノール8gの混合物が得られた。
含むメタノール4.4gの溶液を、275℃で酸化アル
ミニウム5g上に通過させた。6時間にわたって得られ
た流出混合物(42.5g)を蒸留すると、メチルイソ
ブチレート10.7g(使用したジエステルに基づいて
64%)とメタノール8gの混合物が得られた。
【0029】例8
毎時、ジメチル1,1−シクロヘキサンジカルボキシレ
ート4.5gを含むメタノール溶液4.5gを275℃
で酸化アルミニウム5gに通した。6時間後に得られた
流出混合物(36.5g)を蒸留すると、メチルシクロ
ヘキサンカルボキシレート10.1g(使用したジエス
テルに基づいて53%)及び出発物質7.7gが得られ
た。
ート4.5gを含むメタノール溶液4.5gを275℃
で酸化アルミニウム5gに通した。6時間後に得られた
流出混合物(36.5g)を蒸留すると、メチルシクロ
ヘキサンカルボキシレート10.1g(使用したジエス
テルに基づいて53%)及び出発物質7.7gが得られ
た。
【0030】例9
ジエチル1,1−シクロプロパンジカルボキシレート
4.5gを含有するエタノール溶液4.5gを300℃
で酸化アルミニウム5g上に通した。反応器流出混合物
は58%の出発物質、35%のエチルシクロプロパンカ
ルボキシレート及び7%の副生物を含有していた(GC
分析による、面積%)。
4.5gを含有するエタノール溶液4.5gを300℃
で酸化アルミニウム5g上に通した。反応器流出混合物
は58%の出発物質、35%のエチルシクロプロパンカ
ルボキシレート及び7%の副生物を含有していた(GC
分析による、面積%)。
フロントページの続き
(72)発明者 トーマス キューケンヘーナー
ドイツ連邦共和国 ベール−イッゲルハ
イム フォルストシュトラーセ 104
(72)発明者 ヴェルナー シュヌール
ドイツ連邦共和国 ヘルクスハイム イ
ム オイレンゲシュライ 3
(56)参考文献 特開 昭57−120546(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
C07C 67/32
C07D 309/08
Claims (3)
- 【請求項1】 一般式I: 【化1】 [式中R1及びR2は一緒になって式−(CH2)n−
X−(CH2)m−の基を表わし、Xはメチレン、酸
素、イオウ、NH又はNR3を表わし、R3はC−原子
数1〜12のアルキルであり、そして、n及びmは各々
0から8を表わす]で表わされるモノカルボン酸エステ
ルを製造する場合に、一般式II 【化2】 [式中、R1〜R3は各々上記で定義したとおりであ
る]で表わされるジェミナルジカルボン酸エステルを酸
性触媒の存在下に、150〜400℃で反応させること
を特徴とするモノカルボン酸エステルの製造法。 - 【請求項2】 使用される酸性触媒が、元素周期表のI
〜V主族および/または1〜8副族および/またはラン
タニド族の元素の金属酸化物、および/またはゼオライ
トおよび/またはヘテロポリ酸である、請求項1に記載
の方法。 - 【請求項3】 使用される酸性触媒が、酸化アルミニウ
ム、二酸化ケイ素、二酸化チタン、二酸化ジルコニウ
ム、五酸化バナジウム、三酸化ホウ素および/またはク
ロム、モリブデンおよび/またはタングステンの酸化物
である、請求項1に記載の方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
DE4141223.0 | 1991-12-13 | ||
DE4141223A DE4141223A1 (de) | 1991-12-13 | 1991-12-13 | Verfahren zur herstellung von carbonsaeureestern |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05271153A JPH05271153A (ja) | 1993-10-19 |
JP3419480B2 true JP3419480B2 (ja) | 2003-06-23 |
Family
ID=6447021
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33032492A Expired - Fee Related JP3419480B2 (ja) | 1991-12-13 | 1992-12-10 | モノカルボン酸エステルの製造法 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
EP (1) | EP0546395B1 (ja) |
JP (1) | JP3419480B2 (ja) |
DE (2) | DE4141223A1 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE4407494A1 (de) * | 1994-03-07 | 1995-09-14 | Basf Ag | Verfahren zur katalytischen Abspaltung von Carbonsäureester- und Acylgruppen aus organischen Verbindungen |
US7622448B2 (en) | 2003-04-08 | 2009-11-24 | L'oreal | Compositions suitable for topical application to the skin |
FR2853540B1 (fr) * | 2003-04-08 | 2006-07-07 | Oreal | Utilisation cosmetique de nouveaux agents desquamants |
-
1991
- 1991-12-13 DE DE4141223A patent/DE4141223A1/de not_active Withdrawn
-
1992
- 1992-11-27 DE DE59204130T patent/DE59204130D1/de not_active Expired - Fee Related
- 1992-11-27 EP EP92120257A patent/EP0546395B1/de not_active Expired - Lifetime
- 1992-12-10 JP JP33032492A patent/JP3419480B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
DE4141223A1 (de) | 1993-06-17 |
JPH05271153A (ja) | 1993-10-19 |
DE59204130D1 (de) | 1995-11-30 |
EP0546395B1 (de) | 1995-10-25 |
EP0546395A1 (de) | 1993-06-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4853473A (en) | Preparation of 2(5H)-furanones | |
US4118588A (en) | Manufacture of methacrylic acid and methyl methacrylate | |
US4740613A (en) | Preparation of 4-pentenoates | |
KR20060118483A (ko) | 비타민 비6의 제조 방법 | |
JP3419480B2 (ja) | モノカルボン酸エステルの製造法 | |
HU227840B1 (en) | Intermediates of atorvastatin synthesis and process for producing them | |
US5093532A (en) | Process for the preparation of halogenomethylketones, in particular of 1,1,1-trifluoroacetone | |
JPS6348255B2 (ja) | ||
EP0420559B1 (en) | Process for the preparation of purine compounds | |
GB1574683A (en) | Process for the preparation of phenylglyoxylic acid esters | |
US6642418B1 (en) | Processes for preparing intermediates | |
US5132444A (en) | Gas-phase preparation of vinyl phosphonic acid derivatives | |
JPH0261445B2 (ja) | ||
JP4464274B2 (ja) | アルキリデン置換−1,4−ジオン誘導体の製造法 | |
JP3258144B2 (ja) | テトラヒドロピラン−4−カルボン酸及びそのエステルの製法 | |
US4874889A (en) | Isomerization of 2-pentenoates to 3-pentenoates | |
JPS63243064A (ja) | ベンゾニトリル類の製法 | |
US5371297A (en) | Preparation of aldehydes | |
US5189182A (en) | Preparation of 5-methylbutyrolactone | |
US5580994A (en) | Preparation of tetrahydropyran-4-carboxylic acid and its esters | |
JP4464275B2 (ja) | アルキリデン置換−1,4−ジオン誘導体の製造法 | |
US7247753B2 (en) | Method for producing macrocyclic ketones by means of dieckmann codensation in the gas phase | |
HU195758B (en) | Process for production of 2,3,4,5-tetrafluor-benzoilacetates | |
JP2024509535A (ja) | 4-オキソテトラヒドロフラン-2-カルボン酸アルキルの調製方法 | |
US6291696B2 (en) | Preparation of tris (trimethylsilyl) silylethyl esters |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20030305 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |