JP3418855B2 - 雑音除去装置 - Google Patents
雑音除去装置Info
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明はデジタル方式携帯電
話機等で使用される雑音除去装置に関するものである。
話機等で使用される雑音除去装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】デジタル方式携帯電話機等で使用される
ＶＳＥＬＰ（線形予測符号化）やＰＳＩ−ＣＥＬＰ（ピ
ッチ同期更新符号化）等の高能率音声符号化方式は人間
の音声の特徴を利用して符号化量を圧縮するため、周囲
雑音や背景雑音があると復号化した際著しく音質が劣化
する性質があり、ＰＳＩ−ＣＥＬＰでは雑音除去装置の
使用が推奨されている。
ＶＳＥＬＰ（線形予測符号化）やＰＳＩ−ＣＥＬＰ（ピ
ッチ同期更新符号化）等の高能率音声符号化方式は人間
の音声の特徴を利用して符号化量を圧縮するため、周囲
雑音や背景雑音があると復号化した際著しく音質が劣化
する性質があり、ＰＳＩ−ＣＥＬＰでは雑音除去装置の
使用が推奨されている。
【０００３】従来、この種の技術としては特開平７−３
８４５４号公報、特開平４−３４０５９９号公報に開示
されたものがある。特開平７−３８４５４号公報に開示
された雑音軽減方法は、入力信号をフレ−ムごとに雑音
のみの状態、雑音と話頭または話尾が混在している状
態、雑音と定常音声が混在している状態の何れの状態で
あるかを判定し、雑音のＡＲモデル及び電力を推定し、
各フレ−ムの推定統計量を用いてフィルタ係数を計算
し、そのフィルタ係数で入力信号をカルマンフィルタリ
ング処理して雑音の低減を図る方法である。
８４５４号公報、特開平４−３４０５９９号公報に開示
されたものがある。特開平７−３８４５４号公報に開示
された雑音軽減方法は、入力信号をフレ−ムごとに雑音
のみの状態、雑音と話頭または話尾が混在している状
態、雑音と定常音声が混在している状態の何れの状態で
あるかを判定し、雑音のＡＲモデル及び電力を推定し、
各フレ−ムの推定統計量を用いてフィルタ係数を計算
し、そのフィルタ係数で入力信号をカルマンフィルタリ
ング処理して雑音の低減を図る方法である。
【０００４】また、特開平４−３４０５９９号公報に開
示された雑音除去装置は音声入力信号の周波数スペクト
ルをもとめ、音声入力前の入力信号から雑音の周波数ス
ペクトルを求め、音声入力信号の周波数スペクトルから
雑音の周波数スペクトルを減算して雑音除去を行う装置
である。
示された雑音除去装置は音声入力信号の周波数スペクト
ルをもとめ、音声入力前の入力信号から雑音の周波数ス
ペクトルを求め、音声入力信号の周波数スペクトルから
雑音の周波数スペクトルを減算して雑音除去を行う装置
である。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
カルマンフィルタを用いた雑音軽減方法は、入力音声の
うち雑音のみの時間区間の振幅を抑圧する働きがある
が、音声と雑音が混在する区間においては雑音を消去す
る効果は殆んどなく、雑音による符号化音声の劣化が避
けられない。また、周波数スペクトル領域で減算する方
法は環境が良くて雑音除去機能が無用のときでもＦＦＴ
変換（高速フ−リエ変換）及び逆ＦＦＴ変換するのでオ
−バ−ラップ等による音質劣化が生じると云う問題があ
った。
カルマンフィルタを用いた雑音軽減方法は、入力音声の
うち雑音のみの時間区間の振幅を抑圧する働きがある
が、音声と雑音が混在する区間においては雑音を消去す
る効果は殆んどなく、雑音による符号化音声の劣化が避
けられない。また、周波数スペクトル領域で減算する方
法は環境が良くて雑音除去機能が無用のときでもＦＦＴ
変換（高速フ−リエ変換）及び逆ＦＦＴ変換するのでオ
−バ−ラップ等による音質劣化が生じると云う問題があ
った。
【０００６】本発明は上述の点に鑑みてなされたもので
上記問題点を除去し、音声と雑音が混在する区間におい
ても雑音を消去し、音質の劣化しない雑音除去装置を提
供することを目的とする。
上記問題点を除去し、音声と雑音が混在する区間におい
ても雑音を消去し、音質の劣化しない雑音除去装置を提
供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
請求項１に記載の発明は、高速フーリエ変換手段、高速
フーリエ逆変換手段、雑音推定手段及び減算手段を有
し、入力信号を該高速フーリエ変換手段で周波数スペク
トル領域に変換し、前記雑音推定手段で雑音スペクトル
を推定し、前記減算手段で、時間領域に変換した雑音信
号との時間軸を合わせるため必要な時間遅らせた入力信
号から該雑音信号を減算することにより雑音を除去する
雑音除去装置であって、音声を検出する音声検出手段及
び雑音レベルを検出する雑音レベル検出手段を設け、音
声検出手段で入力信号が雑音であると判定された区間の
雑音レベルを雑音レベル検出手段で検出し、雑音スペク
トルの各周波数の振幅を雑音レベルに応じた速度で平均
化し求め、高速フーリエ逆変換手段で時間領域に変換し
雑音信号を求め、減算手段で必要な時間遅らせた入力信
号から前記雑音信号を減算して雑音を除去することを特
徴とする。
請求項１に記載の発明は、高速フーリエ変換手段、高速
フーリエ逆変換手段、雑音推定手段及び減算手段を有
し、入力信号を該高速フーリエ変換手段で周波数スペク
トル領域に変換し、前記雑音推定手段で雑音スペクトル
を推定し、前記減算手段で、時間領域に変換した雑音信
号との時間軸を合わせるため必要な時間遅らせた入力信
号から該雑音信号を減算することにより雑音を除去する
雑音除去装置であって、音声を検出する音声検出手段及
び雑音レベルを検出する雑音レベル検出手段を設け、音
声検出手段で入力信号が雑音であると判定された区間の
雑音レベルを雑音レベル検出手段で検出し、雑音スペク
トルの各周波数の振幅を雑音レベルに応じた速度で平均
化し求め、高速フーリエ逆変換手段で時間領域に変換し
雑音信号を求め、減算手段で必要な時間遅らせた入力信
号から前記雑音信号を減算して雑音を除去することを特
徴とする。
【０００８】また、請求項２に記載の発明は、請求項１
に記載の雑音除去装置において、前記減算手段は雑音信
号に係数を乗じ、係数を調節することにより雑音消去量
を制御できる手段を具備することを特徴とする。
に記載の雑音除去装置において、前記減算手段は雑音信
号に係数を乗じ、係数を調節することにより雑音消去量
を制御できる手段を具備することを特徴とする。
【０００９】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態例を図
面に基づいて詳細に説明する。図１は本発明の雑音除去
装置のブロック構成例を示す図である。図示するよう
に、本発明の雑音除去装置はマイクロホン１、Ａ／Ｄコ
ンバ−タ２、フレ−ム化回路３、ＦＦＴ回路（高速フ−
リエ変換回路）４、雑音レベル検出回路５、音声検出回
路６、雑音推定回路７、逆ＦＦＴ回路８、加算回路９を
具備する。同図で信号ａ〜信号ｋの符号は図２〜図４の
符号ａ〜ｋを示す。図２〜図４は音声信号と雑音信号の
各部の波形を示す図である。
面に基づいて詳細に説明する。図１は本発明の雑音除去
装置のブロック構成例を示す図である。図示するよう
に、本発明の雑音除去装置はマイクロホン１、Ａ／Ｄコ
ンバ−タ２、フレ−ム化回路３、ＦＦＴ回路（高速フ−
リエ変換回路）４、雑音レベル検出回路５、音声検出回
路６、雑音推定回路７、逆ＦＦＴ回路８、加算回路９を
具備する。同図で信号ａ〜信号ｋの符号は図２〜図４の
符号ａ〜ｋを示す。図２〜図４は音声信号と雑音信号の
各部の波形を示す図である。
【００１０】本発明の雑音除去装置はスペクトラムサブ
ストラクシヨンと呼ばれる手法と、任意の音声区間検出
手段、雑音レベル検出手段からなる。以下に本発明の雑
音除去装置の動作を説明する。マイクロホン１から入力
された雑音を含む音声は電気信号に変換され、Ａ／Ｄコ
ンバ−タ２で８０００サンプル／秒でサンプリングさ
れ、ＶＳＥＬＰの処理フレ−ム長２０ｍｓに相当する１
６０サンプル毎に分割され処理ブロックとして出力され
る（信号ａ＋信号ｂ、但し、サンプリング処理の図示は
省略）。なお、ＰＳＩ−ＣＥＬＰでは処理フレ−ム長が
４０ｍｓ、３２０サンプルであるが１６０サンプル毎に
処理を行えばよい。
ストラクシヨンと呼ばれる手法と、任意の音声区間検出
手段、雑音レベル検出手段からなる。以下に本発明の雑
音除去装置の動作を説明する。マイクロホン１から入力
された雑音を含む音声は電気信号に変換され、Ａ／Ｄコ
ンバ−タ２で８０００サンプル／秒でサンプリングさ
れ、ＶＳＥＬＰの処理フレ−ム長２０ｍｓに相当する１
６０サンプル毎に分割され処理ブロックとして出力され
る（信号ａ＋信号ｂ、但し、サンプリング処理の図示は
省略）。なお、ＰＳＩ−ＣＥＬＰでは処理フレ−ム長が
４０ｍｓ、３２０サンプルであるが１６０サンプル毎に
処理を行えばよい。
【００１１】フレ−ム化回路３はサンプリングデ−タを
ＦＦＴ回路４で高速離散フ−リエ変換するために分析デ
−タを得る回路である。高速離散フ−リエ変換は処理サ
イズとしては２の累乗の場合が最も演算効率がよいた
め、１２８サンプル毎に変換を行う。前記処理ブロック
の１６０サンプルから１２８サンプルを取り出す方法と
しては、１６０サンプルを前半８０サンプル、後半８０
サンプルに分割し、それぞれ前後に２４サンプル、計４
８サンプルを付加して１２８サンプルの区間とし、次式
の窓関数ｗ［ｉ］を乗じて分析デ−タとする（信号
ｃ）。
ＦＦＴ回路４で高速離散フ−リエ変換するために分析デ
−タを得る回路である。高速離散フ−リエ変換は処理サ
イズとしては２の累乗の場合が最も演算効率がよいた
め、１２８サンプル毎に変換を行う。前記処理ブロック
の１６０サンプルから１２８サンプルを取り出す方法と
しては、１６０サンプルを前半８０サンプル、後半８０
サンプルに分割し、それぞれ前後に２４サンプル、計４
８サンプルを付加して１２８サンプルの区間とし、次式
の窓関数ｗ［ｉ］を乗じて分析デ−タとする（信号
ｃ）。
【００１２】
Ｗ［ｉ］
＝０．５＋ｃｏｓ（２πｉ／９６）／２ ｉ＜４８
＝１．０ ４８≦ｉ≦１１２
＝０．５＋ｃｏｓ（２π（１２８−ｉ）／９６）／２ ｉ＞１１２
この１２８サンプリング毎のデ−タはＦＦＴ回路４へ入
力され高速離散フ−リエ変換され、周波数領域で１２８
点の振幅情報（信号ｆ）及び位相情報が出力される。
力され高速離散フ−リエ変換され、周波数領域で１２８
点の振幅情報（信号ｆ）及び位相情報が出力される。
【００１３】雑音スペクトルの推定は以下のように行
う。まず、音声検出回路６を設け、フレ−ム化回路３の
出力信号（信号ｃ）から音声のパワ−により音声区間と
雑音区間を判定しパラメ−タとして雑音推定回路７へ知
らせる。一方、雑音レベル検出回路５は音声検出回路６
により雑音区間と判定された区間の平均パワ−を閾値と
比較し雑音レベルを高・中・低のレベルに分けパラメ−
タとして雑音推定回路７へ知らせる。
う。まず、音声検出回路６を設け、フレ−ム化回路３の
出力信号（信号ｃ）から音声のパワ−により音声区間と
雑音区間を判定しパラメ−タとして雑音推定回路７へ知
らせる。一方、雑音レベル検出回路５は音声検出回路６
により雑音区間と判定された区間の平均パワ−を閾値と
比較し雑音レベルを高・中・低のレベルに分けパラメ−
タとして雑音推定回路７へ知らせる。
【００１４】雑音推定回路７はＦＦＴ回路４で高速離散
フ−リエ変換された振幅情報を時間方向にロ−パスフィ
ルタ（図では省略）により平均化することにより推定雑
音振幅を得る。このとき、推定雑音振幅は音声検出回路
６により雑音区間と判定された区間と、音声区間と判定
された区間で異なる更新速度係数μにより次式により高
速離散フ−リエ変換毎に更新される。 Ｎｇ［ｉ］＝Ｎｇ［ｉ］＋（Ｇ［ｉ］−Ｎｇ［ｉ］）×
μ ここでＧ［ｉ］はＦＦＴ回路４で高速離散フ−リエ変換
された周波数領域での振幅情報（信号ｆ）、Ｎｇ［ｉ］
は推定雑音振幅、但し０＜＝ｉ＜１２８とする。
フ−リエ変換された振幅情報を時間方向にロ−パスフィ
ルタ（図では省略）により平均化することにより推定雑
音振幅を得る。このとき、推定雑音振幅は音声検出回路
６により雑音区間と判定された区間と、音声区間と判定
された区間で異なる更新速度係数μにより次式により高
速離散フ−リエ変換毎に更新される。 Ｎｇ［ｉ］＝Ｎｇ［ｉ］＋（Ｇ［ｉ］−Ｎｇ［ｉ］）×
μ ここでＧ［ｉ］はＦＦＴ回路４で高速離散フ−リエ変換
された周波数領域での振幅情報（信号ｆ）、Ｎｇ［ｉ］
は推定雑音振幅、但し０＜＝ｉ＜１２８とする。
【００１５】更新速度係数μは雑音レベル検出回路５の
出力により以下に示すように設定される。雑音レベル出
力が中または低程度の場合、音声検出回路６で音声が検
出される区間では更新速度係数μ＝０とすることにより
推定雑音振幅の更新を停止して音声そのもののスペクト
ルにより音声が消去されることを防ぎ、雑音区間と判定
された区間については更新速度係数μ＝０．０１と設定
して、そのスペクトルにより推定雑音振幅を更新して雑
音の性質の変化に追従する。
出力により以下に示すように設定される。雑音レベル出
力が中または低程度の場合、音声検出回路６で音声が検
出される区間では更新速度係数μ＝０とすることにより
推定雑音振幅の更新を停止して音声そのもののスペクト
ルにより音声が消去されることを防ぎ、雑音区間と判定
された区間については更新速度係数μ＝０．０１と設定
して、そのスペクトルにより推定雑音振幅を更新して雑
音の性質の変化に追従する。
【００１６】高雑音環境下では音声検出回路６の精度が
低下することも考えられ、またパワ−を用いた音声検出
回路６では音声区間が誤検出されたままになりやすいた
め雑音区間では通常より遅い更新速度で更新速度係数μ
＝０．００５と設定して推定雑音振幅を更新し、又、音
声区間と判定された区間でも更に遅い更新速度で更新速
度係数μ＝０．００２５と設定して推定雑音振幅を更新
する。この操作により低雑音環境から高雑音環境の広い
範囲で雑音推定ができる。
低下することも考えられ、またパワ−を用いた音声検出
回路６では音声区間が誤検出されたままになりやすいた
め雑音区間では通常より遅い更新速度で更新速度係数μ
＝０．００５と設定して推定雑音振幅を更新し、又、音
声区間と判定された区間でも更に遅い更新速度で更新速
度係数μ＝０．００２５と設定して推定雑音振幅を更新
する。この操作により低雑音環境から高雑音環境の広い
範囲で雑音推定ができる。
【００１７】こうして求まる推定雑音振幅Ｎｇ［ｉ］に
対し、時間領域での減算の際に入力音声より推定雑音振
幅の方が大きいとかえって雑音成分が増大してしまうこ
とを防ぐために当該処理ブロックの振幅情報と比較して
以下のような補正を行う。 Ｎｇ´［ｉ］＝Ｎｇ［ｉ］ Ｎｇ［ｉ］＜Ｇ［ｉ］×αの時 ＝Ｇ［ｉ］×α その他の時、 但し、α≦１．０又は０．９が適当。
対し、時間領域での減算の際に入力音声より推定雑音振
幅の方が大きいとかえって雑音成分が増大してしまうこ
とを防ぐために当該処理ブロックの振幅情報と比較して
以下のような補正を行う。 Ｎｇ´［ｉ］＝Ｎｇ［ｉ］ Ｎｇ［ｉ］＜Ｇ［ｉ］×αの時 ＝Ｇ［ｉ］×α その他の時、 但し、α≦１．０又は０．９が適当。
【００１８】逆ＦＦＴ回路８は推定雑音振幅Ｎｇ´
［ｉ］（信号ｇ）と当該処理ブロックの位相情報から高
速離散逆フ−リエ変換することにより時間領域の推定雑
音信号（信号ｈ）を求め出力する。逆変換では周波数領
域の１２８点の振幅、位相情報から１２８サンプルの時
間軸信号が得られる。各１２８サンプルの両端４８サン
プルづつをオ−バラップさせて加算することにより元の
処理ブロック長の１６０サンプリングデ−タを得る。こ
の過程で２４サンプルの遅延が発生するため、源信号か
ら減算する場合は源信号も２４サンプル遅らせる。
［ｉ］（信号ｇ）と当該処理ブロックの位相情報から高
速離散逆フ−リエ変換することにより時間領域の推定雑
音信号（信号ｈ）を求め出力する。逆変換では周波数領
域の１２８点の振幅、位相情報から１２８サンプルの時
間軸信号が得られる。各１２８サンプルの両端４８サン
プルづつをオ−バラップさせて加算することにより元の
処理ブロック長の１６０サンプリングデ−タを得る。こ
の過程で２４サンプルの遅延が発生するため、源信号か
ら減算する場合は源信号も２４サンプル遅らせる。
【００１９】加算回路９では入力音声信号から推定雑音
信号を減算することにより雑音除去を行う。入力音声信
号（信号ａ＋信号ｂ）をＸ［ｉ］、推定雑音信号（信号
ｈ）をＹ［ｉ］、雑音除去後の音声信号（信号ｋ）をＺ
［ｉ］とすると Ｚ［ｉ］＝Ｘ［ｉ］−Ｙ［ｉ］×β なお、加算回路９は雑音消去量を制御する機能があり、
βは雑音消去量の制御パラメ−タでβ＝１で消去量は最
大になる。雑音除去はオプションとして設けることによ
り、環境が良く雑音除去無用のときはβ＝０とすること
により容易に雑音除去機能を除去することができ、ま
た、通話途中で雑音除去装置をオンにする際も推定雑音
の更新は継続しているため速やかな雑音消去が可能であ
る。
信号を減算することにより雑音除去を行う。入力音声信
号（信号ａ＋信号ｂ）をＸ［ｉ］、推定雑音信号（信号
ｈ）をＹ［ｉ］、雑音除去後の音声信号（信号ｋ）をＺ
［ｉ］とすると Ｚ［ｉ］＝Ｘ［ｉ］−Ｙ［ｉ］×β なお、加算回路９は雑音消去量を制御する機能があり、
βは雑音消去量の制御パラメ−タでβ＝１で消去量は最
大になる。雑音除去はオプションとして設けることによ
り、環境が良く雑音除去無用のときはβ＝０とすること
により容易に雑音除去機能を除去することができ、ま
た、通話途中で雑音除去装置をオンにする際も推定雑音
の更新は継続しているため速やかな雑音消去が可能であ
る。
【００２０】上述したように、本実施例の雑音除去装置
は周波数領域で減算するのではなく時間領域で減算する
ことにより雑音除去装置を動作させないときはオ−バラ
ップによる音質劣化が無い。
は周波数領域で減算するのではなく時間領域で減算する
ことにより雑音除去装置を動作させないときはオ−バラ
ップによる音質劣化が無い。
【００２１】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、下
記のような優れた効果が期待される。 （１）請求項１に記載の発明によれば、時間領域で音声
を検出する音声検出手段、雑音レベルを検出する雑音レ
ベル検出手段を設け、音声検出手段で入力信号が雑音で
あると判定された区間の雑音レベルを雑音レベル検出手
段で検出し、雑音スペクトルの各周波数の振幅幅を雑音
レベルに応じた速度で平均化し求め、高速フ−リエ逆変
換手段で時間領域に変換し雑音信号を求め、減算手段で
入力信号から雑音信号を減算して雑音除去するので、雑
音レベルにより学習速度が適切に調整され高雑音環境下
でも安定した動作が得られ、音声と雑音が混在する区間
においても雑音除去能力が高い。更に、時間領域で減算
することにより雑音除去機能を動作させないときはオ−
バ−ラップによる音質劣化が無い。
記のような優れた効果が期待される。 （１）請求項１に記載の発明によれば、時間領域で音声
を検出する音声検出手段、雑音レベルを検出する雑音レ
ベル検出手段を設け、音声検出手段で入力信号が雑音で
あると判定された区間の雑音レベルを雑音レベル検出手
段で検出し、雑音スペクトルの各周波数の振幅幅を雑音
レベルに応じた速度で平均化し求め、高速フ−リエ逆変
換手段で時間領域に変換し雑音信号を求め、減算手段で
入力信号から雑音信号を減算して雑音除去するので、雑
音レベルにより学習速度が適切に調整され高雑音環境下
でも安定した動作が得られ、音声と雑音が混在する区間
においても雑音除去能力が高い。更に、時間領域で減算
することにより雑音除去機能を動作させないときはオ−
バ−ラップによる音質劣化が無い。
【００２２】（２）また、請求項２に記載の発明によれ
ば、減算手段は雑音信号に係数を乗じ、係数を調節する
ことにより雑音消去量を制御するので、雑音消去量を落
し雑音除去機能を停止させた期間中も雑音推定の更新動
作は続けられており、通話中の切り替え時等の誤動作が
回避でき、また、雑音除去機能開始後すみやかに雑音消
去を行うことができる。
ば、減算手段は雑音信号に係数を乗じ、係数を調節する
ことにより雑音消去量を制御するので、雑音消去量を落
し雑音除去機能を停止させた期間中も雑音推定の更新動
作は続けられており、通話中の切り替え時等の誤動作が
回避でき、また、雑音除去機能開始後すみやかに雑音消
去を行うことができる。
【図１】本発明の雑音除去装置の構成例を示す図であ
る。
る。
【図２】入力信号の音声信号と雑音信号を示す図であ
る。
る。
【図３】フ−リエ変換した音声信号と雑音信号のスペク
トルを示す図である。
トルを示す図である。
【図４】推定雑音信号と音声出力信号を示す図である。
１ マイクロホン
２ Ａ／Ｄコンバ−タ
３ フレ−ム化回路
４ ＦＦＴ回路
５ 雑音レベル検出回路
６ 音声検出回路
７ 雑音推定回路
８ 逆ＦＦＴ回路
９ 加算回路
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
G10L 15/20
G10L 21/02
Claims (2)
- 【請求項１】 高速フーリエ変換手段、高速フーリエ逆
変換手段、雑音推定手段及び減算手段を有し、入力信号
を該高速フーリエ変換手段で周波数スペクトル領域に変
換し、前記雑音推定手段で雑音スペクトルを推定し、前
記減算手段で、時間領域に変換した雑音信号との時間軸
を合わせるため必要な時間遅らせた入力信号から該雑音
信号を減算することにより雑音を除去する雑音除去装置
であって、 音声を検出する音声検出手段及び雑音レベルを検出する
雑音レベル検出手段を設け、 前記音声検出手段で入力信号が雑音であると判定された
区間の雑音レベルを前記雑音レベル検出手段で検出し、 前記雑音スペクトルの各周波数の振幅を前記雑音レベル
に応じた速度で平均化し求め、前記高速フーリエ逆変換
手段で時間領域に変換し雑音信号を求め、前記減算手段
で前記必要な時間遅らせた入力信号から前記雑音信号を
減算して雑音を除去することを特徴とする雑音除去装
置。 - 【請求項２】 前記減算手段は前記雑音信号に係数を乗
じ、前記係数を調節することにより雑音消去量を制御で
きる手段を具備することを特徴とする請求項１に記載の
雑音除去装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30570896A JP3418855B2 (ja) | 1996-10-30 | 1996-10-30 | 雑音除去装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30570896A JP3418855B2 (ja) | 1996-10-30 | 1996-10-30 | 雑音除去装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10133689A JPH10133689A (ja) | 1998-05-22 |
| JP3418855B2 true JP3418855B2 (ja) | 2003-06-23 |
Family
ID=17948411
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP30570896A Expired - Fee Related JP3418855B2 (ja) | 1996-10-30 | 1996-10-30 | 雑音除去装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3418855B2 (ja) |
Families Citing this family (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3961290B2 (ja) | 1999-09-30 | 2007-08-22 | 富士通株式会社 | 雑音抑圧装置 |
| JP4697984B2 (ja) * | 2002-08-30 | 2011-06-08 | 日本電信電話株式会社 | 雑音抑圧方法、雑音抑圧装置、雑音抑圧プログラム |
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