JP3418192B1 - サウナ空間を利用した人体有用物質の体内供給装置 - Google Patents

サウナ空間を利用した人体有用物質の体内供給装置

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Abstract

【要約】 【目的】 ユーザーがサウナを利用しているとき、同時
に、抗癌作用や免疫増強作用や滋養強壮作用などを有す
る有用物質を体内に効率的に吸収できるようにすること
ができるサウナ空間を利用した人体有用物質の体内供給
装置を提供する。 【構成】 ユーザーが一人又は複数人で利用するサウナ
室と、前記サウナ室内に備えられ、ユーザーの少なくと
も腰と背中を支持するための支持部と、約60℃以上の
高温の微粒子又は水蒸気を供給するための高温スチーム
等供給部と、滋養強壮作用、免疫賦活作用、抗癌作用、
又は生体調節作用などの人体に有用な作用を有する人体
有用物質が含まれている液体であって約30℃以下の低
温の液体を超音波振動により霧化してユーザーの顔面方
向に向けて放出するための低温ミスト供給部と、を備え
たものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サウナを利用しな
がら同時に生体有用成分を含む微粒子を肺から体内に効
率的に吸収させて健康の維持増進に役立てることができ
るサウナ空間を利用した人体有用物質の体内供給装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、全身を暖めて血行を促進し発
汗を促して健康維持に役立てるためのサウナ装置であっ
て、住宅などに設置できる個室型のサウナ室ユニットが
知られている。
【0003】例えば、特開平5−15570公報は、給
湯器から供給される湯を高温ミストにし、この高温ミス
トを、椅子に座る人体の顔面を除く体表面に噴出して体
表面を包み暖めるようにしたシャワー装置を提案してい
る(なお、この公報の提案するシャワー装置の発明は、
人体の顔面付近では高温ミストの雰囲気を作らないよう
にして、一般のスチームサウナで感じるような息苦しさ
(ユーザーの顔面の周囲に高温ミストが存在することに
よる息苦しさ)をユーザーが感じなくて済むようにする
ことを、その課題としている)。
【0004】また、特開平11−104208号公報
は、ベッドの上の身体収容体であって、ユーザーの首か
ら下の胴体だけを収容して首から上の頭部は外部に露出
させるようにした身体収容体の中に、多湿気体(スチー
ム)又は微細液体(ミスト)と温風を供給してサウナ雰
囲気を形成するようにしたサウナ装置を提案している
(なお、この公報の提案するサウナ装置の発明は、ユー
ザーの顔を前記身体収容体から露出させるようにして、
ユーザーが息苦しさ(ユーザーの顔面の周囲に高温ミス
トが存在することによる息苦しさ)などの不快感を感じ
ないで済むようにすることを一つの課題としている)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
家庭用のシャワー装置又はサウナ装置は、いずれも、ユ
ーザーの身体(特に顔面を除く身体)に高温のスチーム
を供給して身体を暖めて血行を促進し発汗を促すことを
目的とするだけで、それ以上の目的、例えば、サウナを
利用しているユーザーが抗癌作用や免疫増強作用や滋養
強壮作用や生体調節機能などを有する物質を体内に効率
的に吸収できるようにするなどの目的は、全く想定され
ていない。ユーザーがサウナを利用する場合、少なくと
も所定時間はサウナのために身体を拘束されてしまうの
であるから、サウナを利用するユーザーの立場からは、
そのサウナのために身体を拘束される時間の中で他の付
加価値をも得られるようにしたいという強いニーズがあ
るのだが、従来技術ではこのような強いニーズに応える
ことはできなかった。
【0006】本発明はこのような従来技術の問題点に着
目してなされたものであって、ユーザーがサウナを利用
しているとき、これと同時並行的に、免疫賦活作用・抗
癌作用などの病気に対する体内の抵抗力又は自然治癒力
を高める作用、生体調節作用、又は滋養強壮作用などの
人体に有用な作用を有する人体有用物質をユーザーの肺
呼吸及び血液循環を介してユーザーの体内に効率的に吸
収できるようにした、サウナ空間を利用した人体有用物
質の体内供給装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような従来技術の課
題を解決するための本発明によるサウナ空間を利用した
人体有用物質の体内供給装置は、一人又は複数人のユー
ザーが利用するサウナ室であって、サウナとして使用す
るときは、外気との換気を行う換気穴部などを除いてほ
ぼ外部と遮断されたサウナ空間を形成するためのサウナ
室と、前記サウナ室に約60℃以上の高温の微粒子又は
水蒸気を供給して、前記サウナ室内の温度を上昇させ、
前記サウナ室内のユーザーの身体を暖めてその血行及び
新陳代謝を活発化させるための高温スチーム等供給部
(例えば、前記サウナ室内に備えられ、ユーザーがその
腰と背中を置くことができる支持部と、前記サウナ室に
備えられ、水を蓄積しておくための水タンクとこの水タ
ンクに蓄積された水を加熱するための加熱器とを備えた
高温スチーム等供給部であって、前記水を加熱器で加熱
して約60℃以上の高温の微粒子又は水蒸気を形成し、
この高温の微粒子又は水蒸気を、少なくとも約10分以
上の間、サウナ室内に供給して、サウナ室内の温度を上
昇させ、サウナ室内のユーザーの身体を暖めてその血行
及び新陳代謝を活発化させるための高温スチーム等供給
部)と、「免疫賦活作用・抗癌作用などの病気に対する
体内の抵抗力又は自然治癒力を高める作用、生体調節作
用、又は滋養強壮作用などの人体に有用な作用を有する
人体有用物質を含んでおり、所定の病気への治癒効果や
健康促進効果を有する飲料として飲むことができる液体
であって、それがミストの状態にされたときはそれをユ
ーザーが口又は鼻から吸い込んで肺呼吸及び血液循環に
より前記人体有用物質を体内に吸収させることにより前
記治癒効果や健康促進効果をより効率的に達成させるこ
とができるような約30℃以下の低温の液体」を蓄積す
るための液体タンクと、前記液体タンクに蓄積された前
記液体を霧化するための超音波振動子と、ユーザーの顔
又は前頭部の近傍且つ上方の位置に備えられた放出ノズ
ルであって前記超音波振動子により霧化された約30℃
以下の低温ミストをユーザーの口又は鼻に向けて放出す
るための放出ノズルとを含み、前記高温スチーム等供給
部からの高温の微粒子又は水蒸気の供給と同時並行的
に、前記約30℃以下の低温ミストを、所定時間(例え
ば、少なくとも約10分以上の間)、ユーザーの顔又は
前頭部の近傍且つ上方の位置からユーザーの口又は鼻に
向けて放出するための低温ミスト供給部と、を備えてお
り、前記高温スチーム等供給部からの高温の微粒子又は
水蒸気によりユーザーの身体を暖めてその血行及び新陳
代謝を活発化させながら、前記低温ミスト供給部からの
低温ミストがユーザーの口又は鼻から肺の中に吸い込ま
れ、これにより前記低温ミストに含まれる人体有用物質
がユーザーの肺呼吸及び血液循環を介してユーザーの体
内に効率的に行き渡り吸収されるようにした、ことを特
徴とするものである。
【0008】また、本発明のサウナ空間を利用した人体
有用物質の体内供給装置においては、前記液体に含まれ
る人体有用物質は、朝鮮人参・田七人参・薬用茸・ウコ
ンなどの薬草、米糠、胚芽、びわ葉、びわ種、食用茸、
フコイダン、キトサン、チキン、又は「EM−X(商品
名)」を原料とするものである、ことが望ましい。前記
田七人参は、朝鮮人参よりもサポニンが3−4倍多く含
まれ、血液の浄化作用が高く狭心症・心筋梗塞・動脈疾
患の治療効果・抗酸化作用があると言われている。ま
た、キトサンは肝臓ガン・腎臓ガン・胃ガン・子宮ガン
・甲状腺ガンなどの治癒効果・抗酸化作用があると言わ
れている。また、フコイダン(沖縄産モズク)は、ガン
細胞を自殺に追い込む効果、コレステロール・中性脂肪
・血糖値・ダイエット・リウマチなどの治癒効果・抗酸
化作用があるいわれている。また、上記「EM−X(商
品名)」は、有限会社熱帯資源植物研究所(沖縄市具志
川市字栄野比1212番地の4)が製造しており、例え
ば、株式会社EM研究機構福岡事務所(福岡県飯塚市東
徳前20−30)などで販売されている健康促進効果・
抗酸化作用があると広告宣伝されている飲料である。ま
た、本発明において、前記液体は、例えば、米糠、胚
芽、びわ葉、びわ種、朝鮮人参、食用茸、及び薬用茸の
中の少なくとも一つが乳酸菌や酵母菌などの発酵菌によ
り発酵される過程で産出された物質(抗酸化作用を有す
る物質)を含んでいる、ことが望ましい。
【0009】また、本発明のサウナ空間を利用した人体
有用物質の体内供給装置においては、前記高温スチーム
等供給部からの高温スチーム等(前記約60℃以上の高
温の微粒子又は水蒸気)の前記サウナ室内への供給と、
前記低温ミスト供給部からの低温ミストの前記ユーザー
の口又は鼻に向けての供給とを、同時並行的に少なくと
も10分間以上継続して行なうようにした、ことが望ま
しい。
【0010】さらに、本発明のサウナ空間を利用した人
体有用物質の体内供給装置においては、前記サウナ室
は、その上方から見たときの形状が略カプセル状に形成
されており、前記サウナ室の上方には、ユーザーが出入
りするための開口部が形成されており、前記開口部に
は、透明素材で形成されており前記開口部に対して開閉
自在に取り付けられている蓋状の透明ドアが備えられて
おり、前記開口部は、その身体が前記支持部によって支
持されているときのユーザーの眼前に対向する位置に形
成されており、前記開口部には、前記支持部に支持され
ているときのユーザーから見て前記開口部を左右対称に
分ける縦方向の中心線に沿って延びる蝶番部が形成され
ており、前記開口部には、前記ユーザーから見て前記中
心線から右側の部分を開閉するための第1の透明ドア
と、同左側の部分を開閉するための第2の透明ドアと
が、それぞれ前記蝶番部に取り付けられている、ことが
望ましい。
【0011】また、本発明において、前記サウナ室の底
部に、前記スチーム供給部から供給された前記の高温の
微粒子又は水蒸気が滴下して成る水分を前記サウナ室の
外部に排出する前にいったん回収し収容しておくための
タンクを備えるようにしたときは、サウナ空間に供給さ
れたスチームが滴下した水が容器本体の底部の排出タン
クにいったん収容されるので、容器本体の底部に水が溜
まることによる不快感などを解消することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施形態による
サウナ室を示す斜視図、図2はそれを上方から見たとき
の平面図、図3はそれを前方から見たときの正面図、図
4はその内部構成を示す概略側断面図である。
【0013】図1,2,3,4において、1はプラスチ
ック製のサウナ室用容器本体、2は前記容器本体1内に
備えられた椅子型の身体支持部(背もたれ部2aを備え
ている)、5は前記容器本体1内に入って前記身体支持
部2により身体を支持されているユーザーの眼前に対向
する比較的大きな開口部を左右に分割するような中心線
(前記ユーザーから見て縦方向の中心線)に沿って配設
された蝶番部(その中にはステンレス棒が貫通されてい
る)、3は前記蝶番部5によって前記開口部の前記ユー
ザー側から見て左半分を開閉するためのアクリル樹脂製
の透明ドア、4は前記蝶番部5によって前記開口部の前
記ユーザー側から見て右半分を開閉するためのアクリル
樹脂製の透明ドア、3a及び4aは前記透明ドア3及び
4をユーザーが外部から開閉するときに手で持つための
外側グリップ、3b及び4bは前記透明ドア3及び4を
ユーザーが前記容器本体1の内部から開閉するときに手
で持つための内側グリップ、である。
【0014】また、これらの図において、6はユーザー
が本実施形態の装置の作動を開始するときに押すための
作動スイッチ、7はユーザーが本実施形態の装置を作動
させる時間(デフォルトでは、30分にタイマー設定さ
れている)をユーザーが任意に設定するためのタイマー
設定ボタン、8はユーザーが本実施形態の装置のサウナ
空間内の温度(通常は約50℃−70℃(又は、約50
℃−60℃)が望ましい。なお、容器本体1サウナ空間
内の温度を約50℃−70℃(又は、約50℃−60
℃)にするためには、約70℃−100℃(又は、約6
0℃−100℃)の水蒸気又は高温ミストを室内に供給
する必要がある)を設定するための温度調節ボタンであ
る。
【0015】また、図2,3,4において、9は前記透
明ドア3の図2の図示上方に備えられユーザーが手動で
回転して開閉できる手動回転式の換気孔、10は前記透
明ドア4の図2の図示下方に形成された空気吸入口(換
気口)、である。
【0016】また、図4において、11は前記容器本体
1の前方(正面方向)下方の内部に備えられ、水道水な
どの水を蓄積しておくための水タンクと、この水タンク
内に収容されている水を加熱するための水中ヒーター
(図示せず)とを含み、前記水を前記水中ヒーターによ
り加熱することにより例えば約70−100℃(又は、
約60−100℃)のしめり蒸気(水蒸気。スチーム)
を発生させるための加熱タンク(スチーム発生部)、1
2は前記加熱タンク11により形成された水蒸気を図示
上方のサウナ空間(前記容器本体1内で、前記身体支持
部2に支持されているユーザーの身体の周囲を取り囲む
空間であって、前記水蒸気が充満するように設計されて
いる空間)に放出するためのスチーム放出ノズルであ
る。前記加熱タンク13で発生した水蒸気は、図示しな
いファンにより、前記スチーム放出ノズル14に移動さ
れるようになっている。
【0017】なお、前記加熱タンク11、スチーム放出
ノズル12、及びファンなどにより、本発明の高温スチ
ーム等供給部が構成されている。
【0018】また、図4において、13は、ユーザーが
「米糠、胚芽、びわ葉、びわ種、食用又は薬用の朝鮮人
参、又は、食用又は薬用の茸(免疫賦活機能や抗癌機能
などで知られるアガリクス茸など)から得られる成分な
どのような、滋養強壮作用、免疫賦活作用、抗癌作用、
又は生体調節作用などの人体に有用な作用を有する人体
有用物質」が溶解されて成る液体を所定量入れておくた
めの液体タンクを含む低温ミスト発生部(詳細は後述す
る)、である。また、図2において、16はユーザーが
前記液体を前記液体タンクに入れるための給水口、であ
る。
【0019】また、本実施形態において、前記液体は、
乳酸菌・酵母菌・コリネバクテリウム・クロカビ・アオ
カビ・酢酸菌などの発酵菌(発酵微生物)、麹菌、及び
光合成微生物などの有用微生物(抗酸化力を有する微生
物)を含み、「前記の米糠、胚芽、びわ葉、びわ種、朝
鮮人参、食用茸、又は薬用茸が前記発酵菌により発酵さ
れる過程で産出された物質(ビタミン、生理活性物質な
ど)」を含んでいる。
【0020】また、本実施形態では、前記液体は、前記
液体タンク内で、室温(例えば約5−30℃、又は約5
−20℃)に保持されている。本実施形態において、前
記液体は、例えば、病者や高齢者などが癌(特に、肺
癌、喉頭癌、胸膜癌、肝臓癌など)・皮膚病(アトピー
性皮膚炎など)・喘息・蓄膿症・その他の病気の治癒や
老化の軽減を図るために飲む健康飲料(食養補助飲料)
であり抗酸化飲料としても使用できるものである。
【0021】すなわち、前記液体は、米糠、胚芽、びわ
葉、びわ種、朝鮮人参、食用茸、又は薬用茸などの原材
料を、約6ケ月以上の長期間、前記発酵菌で発酵・熟成
して、原材料の持つ有効成分と生合成成分を抽出した物
質(ビタミン、生理活性物質、抗酸化物質など)を含ん
でおり、例えば癌疾患、喘息、蓄膿症、皮膚病、病弱体
質などの健康に悩むユーザーが「健康飲料」として飲む
ことができる液体である。なお、ここで、生理活性物質
とは、身体の機能や組織(細胞等)に対してホルモン等
の分泌及び新陳代謝の能力を高めるための助けとなる諸
物質で免疫力を高めるための諸物質、を言う。
【0022】本実施形態では、前記液体には、ナトリウ
ム、カルシウム、カリウム、マグネシウムなどのミネラ
ルが含まれている。また、この液体には、玄米などから
産出されるγ−オリザノール、びわ葉・びわ種などから
産出されるアミグダリン(ビタミン17)、が含まれて
いる。また、この液体には、カタラーゼ、グルタチオ
ン、ペルオキシターゼなどの抗酸化酵素、ユビキノン、
アミラーゼ、ペプシン、リパーゼなどの分解酵素などの
有用微生物由来の有効成分が含まれている。
【0023】また、図4において、13は、前記液体を
収容するための液体タンクとこの液体タンクに入ってい
る液体を微粒子に霧化するための超音波振動子(図示せ
ず)とを含み、前記液体を前記超音波振動子の振動によ
り微粒子に変換するための低温ミスト発生部(その構造
については、図6で後述する)、14は前記低温ミスト
発生部13で発生した前記液体の微粒子をファン(図示
せず)により前記身体支持部2に支持されているユーザ
ーの顔面に向けてユーザーの上方から放出するためのミ
スト放出ノズル(前記容器本体1の天井又は側壁上方部
(ユーザーの顔又は前頭部の近傍且つ上方の位置)に設
けられている)、15は前記低温ミスト発生部13で発
生した低温ミストを前記ミスト放出ノズル14に送るた
めのパイプ、である。
【0024】なお、前記低温ミスト発生部13、ミスト
放出ノズル14、前記パイプ15、及びファンなどによ
り、本発明の低温ミスト供給部が構成されている。
【0025】また、図4において、19は前記容器本体
1の底部に設けられた排出タンクである。この排出タン
ク19は、前記スチーム放出ノズル12から前記サウナ
空間に放出された水蒸気が滴下したときに前記容器本体
1の底面に溜まる前記の滴下した水をいったん収集・収
容しておく(その後、ユーザーの操作などにより、外部
に排出することが可能)ためのものである。
【0026】また、図5は前記加熱タンク(スチーム発
生部)11(図4参照)の構成の一例を示す概略図であ
る。図5において、21は水道水などの水22を収容す
るための水タンク(図示していない給水口からユーザー
が水道水などを入れておくもの)、23は前記水タンク
21の底部に備えられている水中ヒーター、24は前記
水タンク21の側壁の下方に備えられている水位セン
サ、25は前記水タンク21の上蓋の開口部21aに挿
通されたパイプ、26は前記パイプ25と前記スチーム
放出ノズル12(図4参照)との間に介設されたファ
ン、である。図5の加熱タンク11では、ユーザーが前
記水タンク21に入れた水22を水中ヒーター23で加
熱して水蒸気を発生させ、この発生した高温の水蒸気
は、前記ファン26により、前記パイプ25と前記スチ
ーム放出ノズル12を介して、サウナ空間の下方(前記
容器本体1の底部)から上方のユーザーの方向に向けて
放出される。
【0027】なお、本実施形態では、前記水タンク21
には例えば約1.5−2リットルの水を一度に入れるこ
とができ、ユーザーは、この約1.5−2リットルの水
で、約2−5回分(1回は約30分間の使用とする)の
使用が可能である。ユーザーは、例えば、30分使用し
た後、約10分間の休憩をとってから、さらに30分間
使用することも可能である。また、本実施形態では、例
えば約10分継続して使用して5分休憩するという工程
を一つの工程として、その工程を3−5回繰り返すこと
も可能である。
【0028】また、図6は前記低温ミスト発生部13
(図4参照)の構成の一例を示す概略図である。図6に
おいて、31は前記の生体有用物質を含む液体32を収
容しておくための液体タンク、33は前記液体タンク3
1の底部に設置された超音波振動子、15は前記液体タ
ンク31の上蓋の開口部31aに挿通されたパイプであ
って前記低温ミストを前記低温ミスト放出ノズル(図4
参照)に送るためのパイプ、34は前記パイプ15の途
中部分に介設されたファン、である。図6のミスト発生
部13では、ユーザーが前記液体タンク31に入れた前
記液体32を、超音波振動子33を振動させたときの共
振現象によって、その水面から霧化させる(水の微粒子
を発生させる)。そして、水面上に水が霧状になって飛
散されている微粒子を、前記ファン34で吹き上げて、
前記パイプ15を介して前記ミスト放出ノズル14(図
4参照)から、ユーザーの顔面に向けて放出する。
【0029】なお、前記超音波振動子33は、例えば小
さい円盤状の圧電セラミックの両面にそれぞれ電極を配
置して構成されており、前記両電極に所定周波数の高周
波電圧を加えることによって、所定周波数の超音波(高
周波エネルギー)を発生させるように構成されているも
のである。
【0030】また、本実施形態において、前記液体タン
ク31には、前記液体32が例えば約4リットル程度収
容できるようになっている。ユーザーは、前記の約4リ
ットルの液体で、本実施形態の利用を複数回にわたって
行うことができる。なお、本実施形態で使用する前記液
体は、前記発酵微生物(抗酸化機能を有する微生物)の
作用により産出さた抗酸化物質を含んでいるので、数日
間放置していても腐敗することはない。
【0031】ここで、本実施形態の通常の使用方法を簡
単に説明する。ユーザーは、まず、作動スイッチ6を操
作して、本実施形態を作動状態にする。すると、本実施
形態の加熱タンク(スチーム発生部)11の水中ヒータ
ー23が作動して、高温のスチームがサウナ空間に放出
される。約10分が経過したら、前記サウナ空間の内部
が、前記高温スチームにより例えば40−50℃に暖め
られたサウナ雰囲気となる。この段階で、ユーザーは、
衣服を脱いで、前記透明ドア3又は4から、サウナ空間
に入って、前記支持部2に腰掛ける。また、このとき、
ユーザーは、前記作動スイッチ6を操作して、本実施形
態の低温ミスト発生部13の作動を開始させる(あるい
は、マイクロコンピュータとタイマーとを使用して、前
記の高温スチームを発生させた時点から約10分経過後
に、前記の低温ミストを自動的に発生・放出させるよう
にしてもよい)。
【0032】この段階から、サウナ空間内に入ったユー
ザーは、前記高温スチームによるサウナ雰囲気により、
その身体が暖められ、血行が促進され、発汗による新陳
代謝が促進される。また、これと同時に、ユーザーは、
前記低温ミスト発生部13からの低温ミスト(人体有用
物質を含む液体の微粒子)が顔面に与えられるので、こ
の低温ミスト(微粒子)が肺呼吸により体内に吸収させ
られる。このとき、前述のように、ユーザーの身体は前
記高温スチームにより血行と新陳代謝が促進されている
ので、前記の肺呼吸で取り込まれた前記低温ミスト(微
粒子)の人体有用成分が、血液の活発な循環により極め
て効率的に且つ急速にユーザーの体内の全身に行き渡り
吸収されるようになる。
【0033】その後、前述のような高温スチーム及び低
温ミストのユーザーへの供給が約15−20分程度継続
した後は、本実施形態に内蔵されているタイマ(図示せ
ず)が予め設定された約25−30分の経過を認識し、
本実施形態に内蔵されたマイクロコンピュータ(図示せ
ず)がこのタイマからの信号を受信して、本実施形態の
作動を停止させる。
【0034】本発明人は、本実施形態の装置を試作し
て、複数人のモニターに本実施形態の装置を使用させる
ことにより、本実施形態の装置の効果についての実験を
行ったので、その結果を次に報告する。なお、この実験
では、本実施形態の低温ミスト発生部13による低温ミ
ストの発生のために使用する前記液体として、日本抗酸
化飲料株式会社(山形県東田川郡羽黒町大字川代字桜ケ
丘82−9)が製造・提供している食養補助飲料(健康
飲料)の「バランスα(バランスアルファ)」を使用し
た。この「バランスα」は、米糠、胚芽、びわ葉、びわ
種、朝鮮人参、食用茸、又は薬用茸などの原材料を、約
6ケ月以上の長期間、酵母菌や乳酸菌などの発酵菌で発
酵・熟成し、この発酵・熟成の過程で産出された物質
(ビタミンや生理活性物質などを含み抗酸化作用を有す
る物質)を濾過及び低温殺菌処理により抽出し(前記発
酵菌などの微生物を除去し)、この抽出物をミネラル水
などで希釈して得られた健康飲料である。
【0035】実験例1. 2001年の1−4月の約4
ヶ月間、喉頭癌と診断された60歳代の女性Aに、ほぼ
毎日、約2時間ずつの使用(約30分使用した後10分
間の休憩をしてさらに30分使用する、というサイクル
を繰り返して、合計で約2時間の使用)を継続した。す
ると、この4ヶ月の使用後、病院でレントゲン検査をし
たところ、喉頭癌の影がほとんど見えなくなっており、
喉頭癌が縮小又はほぼ消滅したことが確認された。
【0036】実験例2. 2001年の9−12月の約
4ヶ月間、胸膜癌と診断された50歳代の女性Bに、ほ
ぼ毎日、約2時間ずつの使用(約30分使用した後10
分間の休憩をしてさらに30分使用する、というサイク
ルを繰り返して、合計で約2時間の使用)を継続した。
すると、この4ヶ月の使用後、病院でレントゲン検査を
したところ、胸膜癌の影が大幅に縮小していることが確
認された。
【0037】実験例3. 2001年の1月頃の約1週
間、アトピー性皮膚炎の症状で顔が赤くただれていた1
9歳の女性Cに、毎日、約2−3時間ずつの使用(約3
0分使用した後10分間の休憩をしてさらに30分使用
する、というサイクルを繰り返して、合計で約2−3時
間の使用)を継続した。すると、この使用後、顔が赤く
ただれていたのが治癒して、顔がきれいになっていた。
【0038】実験例4. 2001年の9−10月の約
2ヶ月間、蓄膿症の60歳代の女性Dに、1日おきに、
約30分−1時間ずつの使用(約30分使用した場合
と、約30分の使用の後10分間の休憩をしてさらに3
0分使用する場合とを、本人の都合により使い分けた)
を継続した。すると、この使用後、鼻の膿がたまらなく
なり、鼻の通りが良くなった。
【0039】実験例5. 2001年の1−12月にか
けて、計4名のモニター(60歳代の男性E、50歳代
の女性F、50歳代の女性G、60歳代の女性H)に、
互いに時期をずらして、それぞれに、「約2ヶ月間、1
日おきに、約30分−1時間ずつの使用(約30分使用
した場合と、約30分の使用の後10分間の休憩をして
さらに30分使用する場合とを、本人の都合により使い
分けた)」をしてもらった。この使用の後、この4名の
モニターE,F,G,Hの全員が、喘息の発作がほとん
ど無くなった。
【0040】以上、本発明の実施形態について説明した
が、本発明はこれに限られるものではなく、様々な変更
が可能である。例えば、上記の本実施形態では、本発明
の「高温の微粒子又は水蒸気をサウナ空間に供給するた
めのスチーム等供給部」の構成として、図5に示すよう
に、水タンク21に入れた水22を水中ヒーター23に
より100℃以上に加熱して水蒸気にしてサウナ空間に
放出するようにしているが、本発明ではこれに限られる
ものではなく、例えば、前記水タンク21に入れた水2
2を水中ヒーター23により例えば約70℃(又は、約
60℃)程度に加熱し、この約70℃(又は、約60
℃)程度に加熱した水を超音波振動子により霧化して微
粒子にしたものを、前記ファン25によりサウナ空間に
放出するようにしてもよい。
【0041】また、前記実施形態では、家庭用の個室型
(一人のユーザーが利用するタイプ)のサウナ室に本発
明を適用した例について説明したが、本発明は旅館など
設置される業務用のサウナ室又は複数人が利用するサウ
ナ室にも適用可能である。複数人が利用するサウナ室に
本発明を適用する場合は、各ユーザーの顔又は頭部の近
傍且つ上方の位置から各ユーザーの顔(口又は鼻)に向
けて前記低温ミストを放出するための「低温ミスト放出
ノズル」は、各ユーザー毎に個別に設置するようにして
もよいし、複数のユーザーが共有する形態(例えば、複
数のユーザーの顔の前方又は上方に横方向に延びるパイ
プを配置して、そのパイプに設けられた複数の穴から、
前記低温ミストをユーザーの顔に向けて供給する)とし
て設置するようにしてもよい。また、本発明では、例え
ば10人などの多数人が一度に入れるサウナ室内に、1
人用又は2−3人用などの少人数用の「低温ミスト放出
ノズル」を備えるようにしてもよい。
【0042】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明のサウナ
空間を利用した人体有用物質の体内供給装置によれば、
サウナ空間内に入ったユーザーは、前記高温スチーム等
提供部からの高温の微粒子又は水蒸気(例えば約40−
50℃のサウナ雰囲気)により、その身体が暖められ血
行が促進され発汗による新陳代謝が促進されることと同
時並行的に、前記低温ミスト供給部からの低温ミスト
(人体有用物質を含む液体の微粒子)がユーザーの口又
は鼻から肺呼吸により体内に吸収させられる。このと
き、前述のように、ユーザーの身体は前記高温の微粒子
又は水蒸気(例えば約40−50℃のサウナ雰囲気)に
より血行と新陳代謝が活発化されているので、前記の肺
呼吸で取り込まれた前記低温ミスト(微粒子)の人体有
用成分が、ユーザーの肺呼吸と血液の活発な循環によ
り、極めて効率的に且つ急速にユーザーの体内に行き渡
り吸収されるようになる。
【0043】すなわち、本発明では、「サウナ空間内の
高温の水微粒子又は水蒸気によるサウナ雰囲気」の中で
ユーザーの血行及び新陳代謝を促進させながら、これと
同時並行的に、人体有用物質を含む液体を霧化して成る
約30℃以下の低温ミストをユーザーの顔又は前頭部の
近傍且つ上方の位置(例えば、図4に示すように、容器
本体1の天井又は側壁上方部の位置)からユーザーの顔
面(口又は鼻)に向けて放出するようにしているので、
前記人体有用物質を、ユーザーの肺呼吸と血液循環を介
して、極めて効率的に且つ急速にその体内に行き渡らせ
吸収させられるようになる(前記サウナ雰囲気によりユ
ーザーの身体は既にその血行及び新陳代謝が活発化され
ているので、この状態で前記人体有用物質を含む低温ミ
ストが肺呼吸を介して吸収されると、前述のように既に
サウナ雰囲気により活発化されているユーザーの血行
(血液循環)により、極めて効率的に且つ急速に、前記
人体有用物質がユーザーの体内に吸収されるようにな
る)、という効果が得られる。
【0044】すなわち、本発明では、(a)高温スチー
ム等を供給するルート(高温スチーム等供給部)と、
(b)低温ミストを供給するルート(低温ミスト供給
部)とを、それぞれ別個のルートにして、合計「2つの
ルート」を備えるようにしている。前記(a)の高温ス
チーム等を供給するルート(高温スチーム等供給部)
は、ユーザーの血行や新陳代謝の促進を図るサウナ効果
を実現するためのものである。また、上記(b)の低温
ミストを供給するルート(低温ミスト供給部)は、約3
0℃以下(室温より低い温度)の低温の液体(肺呼吸に
より人体に吸収させても安全・有益な液体)を、超音波
振動により低温のままミストに変換して(超音波振動に
よるときは、前記低温の液体を低温のままミストに変換
できる)、これをユーザーの上方からユーザーの口又は
鼻に向けて放出して、ユーザーの口又は鼻から肺呼吸及
び血液循環を介して体内に吸収させるためのものであ
る。すなわち、前記サウナ室内には、前記高温スチーム
供給部からの高温スチームが充満しているので、前記低
温ミスト供給部が低温ミストをユーザーの上方から供給
すると、前記低温ミストは、自然に、ユーザーの口又は
鼻の位置まで下降していく。そして、ユーザーの口又は
鼻の位置まで下降した前記低温ミストは、ユーザーの口
又は鼻から肺呼吸で吸い込まれて肺に吸収され、更に血
液循環を介してその全身に吸収させられる。本発明で
は、前述のような「2つのルート」からそれぞれ高温ス
チームと低温ミストとを別々に供給することにより、ユ
ーザーの血行(血液循環)を活発化させつつ、前記低温
ミスト内の前記人体有用物質が前記の活発化した血行
(血液循環)によりユーザーの体内に極めて効率的に吸
収させられるようになる。すなわち、本発明において
は、前記のサウナ室内を暖めてユーザーの身体を暖めて
その血行を活発化させるための高温スチーム等を供給す
るルート(高温スチーム等供給部)とは別個に、それと
は「別のルート」から(ユーザーの顔又は前頭部の近傍
且つ上方の位置から)「人体有用物質を含む低温ミス
ト」をユーザーの口又は鼻に向けて供給して、前記低温
ミストに含まれる人体有用物質が、ユーザーの肺呼吸及
び前記の活発化させられた血行(血液循環)により、ユ
ーザーの体内に効率的に吸収させられるようにするため
の「前記低温ミストを供給するルート(低温ミスト供給
部)」を備えたこと、を特徴としており、このような特
徴は、従来技術からは全く予想できないものである。
【0045】また、特に、本発明においては、人体の抵
抗力や自然治癒力を高める作用や健康促進作用を有する
人体有用物質を含み、喉頭がん・肺がん・肝臓がんなど
の癌疾患、アトピー性皮膚炎などの皮膚病、喘息、蓄膿
症などの様々な病気を有しているユーザーに対する一定
の治癒効果や健康促進効果を有する飲料にも使用できる
液体を、前記超音波振動子により霧化させて、ユーザー
の肺呼吸と血液の循環を介してその体内に吸収させるよ
うにしているので、前記の病気を有しているユーザーの
治癒効果・健康促進効果を、より効率的に達成させるこ
とができる(「飲料」として消化器系を介して体内に吸
収できる成分は、「微粒子」にして肺呼吸と血液循環を
介して体内に吸収させた方が、より高効率に且つ急速に
体内に吸収できる)。
【0046】特に、前述のように、本発明者の実験で
は、本発明の実施形態装置を、喉頭がん・肺がん・肝臓
がんなどの癌疾患、アトピー性皮膚炎などの皮膚病、喘
息、蓄膿症などの病気を有しているユーザーが使用した
場合、大きな治癒効果・健康促進効果が得られた。これ
は、本発明の装置が、ユーザーに対して「代替療法・温
熱療法の効果を与えながら、同時に、人体有用物質を肺
呼吸と血液循環を介して高効率にその体内に吸収させる
ようにしていること」からくるものと考えられる。
【0047】ここで、「代替療法」とは、西洋医学が薬
物を投与する対処療法であることに対してその欠点を補
足し患者の持つ自然治癒力を復活させ免疫力を高めると
いうホリスティックな医療体系のことで、近年、欧米で
注目され広く普及しつつある療法である。また、「温熱
療法」(ハイパーサーミア)とは、スチームサウナやス
チームバス(温泉)などを使用して体を温めて病気を治
す自然療法であり、前記の代替療法の一つである。この
温熱療法は、「体温の上昇により、免疫力を高めたり、
基礎代謝を上げる」という報告がなされたなどことか
ら、近年アメリカなどで注目されている。特に、アメリ
カでは、温熱療法が癌治療などに効くことが注目されて
いる。例えばウィスコンシン州立大学ガンセンターのコ
ビンス博士が1985年に全身加温装置をガン治療に用
いて食道や直腸を42℃まで上げガン細胞の縮小に成功
したという報告がある。ガン細胞は熱に弱く、39.3
℃以上で死滅するという報告もあることから、体温の上
昇がガンを自然に治癒するものと考えられている。ま
た、国際ハイパーサーミア学会の発表によると、1℃の
体温の上昇により免疫力が60%上昇し逆に0.5℃下
がると35%低下すると言われている。また、体温が1
℃上がると基礎代謝が12%上昇すると言われている。
そして、本発明が備えているスチームサウナは体温を3
℃前後上昇させることが分かっている(スチームサウナ
中で約10−15分間で約39.5℃前後まで上昇す
る)。
【0048】このように、本発明では、サウナ空間内
のユーザーに、高温の微粒子又は水蒸気(スチーム)を
供給することにより、ユーザーの体温を上昇させて、癌
疾患、アトピー性皮膚炎などの皮膚病、喘息、蓄膿症、
リューマチなどの様々な病気に対する前記「代替療法・
温熱療法の効果」を与えるようにし、またこれと同時
に、サウナ空間内のユーザーに、「免疫賦活作用、抗
癌作用、生体調節作用、又は滋養強壮作用などの作用を
有する人体有用物質を含む低温ミスト」を供給すること
により、前記人体有用物質を肺呼吸と血液循環を介して
高効率にユーザーの体内に吸収させて、前記の様々な病
気の治療効果をより高めるようにしているのである。
【0049】また、本発明では、前述のように、(a)
高温スチーム等を供給するルート(高温スチーム等供給
部)と、(b)低温ミストを供給するルート(低温ミス
ト供給部)とを、それぞれ別個のルートにして、合計
2つのルート」を備えるようにし、前記「2つのルー
ト」からの高温スチーム等と低温ミストとを、同時並行
的に、少なくとも10分間以上継続して供給するように
している。したがって、本発明によれば、前記高温スチ
ーム等によりユーザーの血行(血液循環)を活発化させ
ながら、これと同時並行的に前記低温ミストを所定時間
(少なくとも約10分間以上継続して)供給することに
より、前記低温ミストに含まれる前記人体有用物質が、
ユーザーの肺呼吸及び前記の活発化した血行(血液循
環)により、ユーザーの体内に極めて効率的に十分に吸
収させられるようになる(ユーザーの「口又は鼻から肺
に入れて更に肺呼吸及び血液循環を通じて体内に十分に
吸収させる」ためには、高温スチーム等と低温ミストと
を、同時並行的に、少なくとも約10分以上の時間、連
続的に供給し続けることが必要である)。
【0050】また、本発明によれば、前記容器本体のユ
ーザーの眼前に対向する部分に、開口部を形成し、この
開口部を透明素材から成るドアで塞ぐようにしているの
で、前記容器本体のサウナ空間に入ったユーザーは、開
閉用の透明なドアを介して外部を見ることができるの
で、ユーザーはサウナ空間内から外部を見渡すことがで
き、サウナ空間内での快適性を確保できるようになる。
また、本発明では、前記のユーザーの眼前に広がる開口
部の中心線から右半分と左半分をそれぞれ蝶番部により
開閉できる透明ドアを備えているので、ユーザーは、略
カプセル型の容器本体に、その右側からでも左側からで
も、出入りすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態によりサウナ空間を利用し
た人体有用物質の体内供給装置の外観を示す斜視図。
【図2】 本実施形態を上方から見たときの平面図。
【図3】 本実施形態を前方から見たときの正面図。
【図4】 本実施形態の内部構造を説明するための側断
面図。
【図5】 本実施形態におけるスチーム発生部(加熱タ
ンク)の構造を説明するための概略図。
【図6】 本実施形態における低温ミスト発生部の構造
を説明するための概略図。
【符号の説明】
1 容器本体 2 身体支持部 3 透明ドア 5 蝶番部 11 加熱タンク(スチーム発生部) 12 スチーム放出ノズル 13 低温ミスト発生部 14 ミスト放出ノズル 15,25 パイプ 19 排出タンク 21 水タンク 21a,31a 開口部 22 水 23 水中ヒーター 26,34 ファン 31 液体タンク 32 液体 33 超音波振動子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61H 33/00 - 33/10

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一人又は複数人のユーザーが利用するサ
    ウナ室であって、サウナとして使用するときは、外気と
    の換気を行う換気穴部などを除いてほぼ外部と遮断され
    たサウナ空間を形成するためのサウナ室と、 前記サウナ室内に備えられ、ユーザーがその腰と背中を
    置くことができる支持部と、 前記サウナ室に約60℃以上の高温の微粒子又は水蒸気
    を供給して、前記サウナ室内の温度を上昇させ、前記サ
    ウナ室内のユーザーの身体を暖めてその血行及び新陳代
    謝を活発化させるための高温スチーム等供給部と、 「免疫賦活作用・抗癌作用などの病気に対する体内の抵
    抗力又は自然治癒力を高める作用、生体調節作用、又は
    滋養強壮作用などの人体に有用な作用を有する人体有用
    物質を含んでおり、所定の病気への治癒効果や健康促進
    効果を有する飲料としても飲むことができる液体であっ
    て、それがミストの状態にされたときはそれをユーザー
    が口又は鼻から吸い込むことにより前記人体有用物質を
    肺呼吸及び血液循環により体内に効率的に吸収させて前
    記治癒効果や健康促進効果を効率的に達成させることが
    できるような約30℃以下の低温の液体」を蓄積するた
    めの液体タンクと、前記液体タンクに蓄積された前記液
    体を霧化するための超音波振動子と、ユーザーの顔又は
    前頭部の近傍且つ上方の位置に備えられた放出ノズルで
    あって前記超音波振動子により霧化された約30℃以下
    の低温ミストをユーザーの口又は鼻に向けて放出するた
    めの放出ノズルとを含み、前記高温スチーム等供給部か
    らの前記高温の微粒子又は水蒸気の供給と同時並行的
    に、前記約30℃以下の低温ミストを、所定時間、ユー
    ザーの顔又は前頭部の近傍且つ上方の位置からユーザー
    の口又は鼻に向けて放出するための低温ミスト供給部
    と、を備えており、 前記高温スチーム等供給部からの高温の微粒子又は水蒸
    気によりユーザーの身体を暖めてその血行及び新陳代謝
    を活発化させながら、前記低温ミスト供給部からの低温
    ミストがユーザーの口又は鼻から肺の中に吸い込まれ、
    これにより前記低温ミストに含まれる人体有用物質がユ
    ーザーの肺呼吸及び血液循環を介してユーザーの体内に
    効率的に吸収されるようにした、ことを特徴とするサウ
    ナ空間を利用した人体有用物質の体内供給装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記液体に含まれる人体有用物質は、朝鮮人参・田七人
    参・薬用茸・ウコンなどの薬草、米糠、胚芽、びわ葉、
    びわ種、食用茸、フコイダン、キトサン、又は、チキン
    を原料とするものである、ことを特徴とするサウナ空間
    を利用した人体有用物質の体内供給装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、前記高温スチ
    ーム等供給部からの前記約60℃以上の高温の微粒子又
    は水蒸気の前記サウナ室内への供給と、前記低温ミスト
    供給部からの前記低温ミストの前記ユーザーの口又は鼻
    に向けての供給とを、同時並行的に、少なくとも10分
    間以上継続して行なうようにした、ことを特徴とするサ
    ウナ空間を利用した人体有用物質の体内供給装置。
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