JP3415225B2 - バスケットシース - Google Patents

バスケットシース

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JP3415225B2
JP3415225B2 JP28830093A JP28830093A JP3415225B2 JP 3415225 B2 JP3415225 B2 JP 3415225B2 JP 28830093 A JP28830093 A JP 28830093A JP 28830093 A JP28830093 A JP 28830093A JP 3415225 B2 JP3415225 B2 JP 3415225B2
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basket member
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Inventor
茂之 青見
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株式会社ヴァーユ
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、血液を逆流させる際に
使用する血管内の弁を開くためのバスケットシースに関
する。 【0002】 【従来の技術】従来、弓部大動脈瘤手術の際の脳保護法
として、患者の体温を20℃以下の超低体温とし、選択
的に頸動脈から灌流を行う脳分離体外循環法を用いてい
た。しかし、脳梗塞等の脳神経合併症が多く、使用に際
し安全性が十分ではなかった。 【0003】このため、これに変わる方法として、19
90年より、同様に低体温下で静脈から動脈に逆行性に
灌流する方法を採用した。この方法は、灌流量が少ない
ために低体温下のみでしか行えないが、脳梗塞等の合併
症が少ないため、手術の安全性が顕著に向上した。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この方
法には、1つ問題がある。約20%の人には内頸静脈に
弁があるが、逆行性に灌流できず、循環停止の状態とな
る。これを無理に流そうとすると、脳圧が上がりすぎる
等、合併症を生じやすくなる。 【0005】従って、本発明は、上記課題を解決し、血
管内の弁を開くことが可能なバスケットシースを提供す
ることを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明のバスケットシー
スは、血液を逆流させる際に使用する血管内の弁を開く
ためのシースであって、軸部材と、該軸部材が貫通しつ
つ該軸部材に先端部が固定され、中間部にはほぼ軸方向
に沿って複数のスリットが形成された筒状のバスケット
部材と、該バスケット部材の基端部に設けられた操作部
と、を備えたことにより、前記操作部と先端部とを相対
的に近づけて、前記スリットを開口させ、前記バスケッ
ト部材の中間部を外側に拡張させることを可能としたこ
とを特徴とする。 【0007】 【作用】本発明のバスケットシースは、使用にあたっ
て、まず血管に軸部材を差込み、弁のある部位にバスケ
ット部材を挿入する。そして、操作部と先端部とを相対
的に近づける。すると、バスケット部材の中間部におい
て、スリットが開口し、バスケット部材の中間部が外側
に拡張される。このバスケット部材の拡張により、弁が
押圧されて開く。その際、血液は、スリットから流れ
る。 【0008】従って、本発明のバスケットシースを血管
内の弁に挿入しておくことにより、弁を開くことができ
る。このため、内頸静脈に弁のある人であっても、静脈
から動脈に逆行性に灌流させることができるので、弓部
大動脈瘤手術の際に安全に脳保護を行うことが可能とな
った。 【0009】 【実施例】以上説明した本発明の構成・作用を一層明ら
かにするために、以下に本発明の好適な実施例を説明す
る。 [実施例1]図1にバスケット部材5を閉じた状態の本
実施例1のバスケットシース1を、図2にそのA−A断
面図を、図3にバスケット部材5を開いた状態の本実施
例1のバスケットシース1を示す。 【0010】本実施例1のバスケットシース1は、軸部
材3と、バスケット部材5と、操作部7とから構成され
る。軸部材3は、棒状であって、軟質の医療用材料、例
えばテフロンで構成されている。軸部材3の先端部9
は、テーパー状に先細りとなっており、血管内への挿入
を容易としている。また、基端部11には、手で持って
操作しやすいように、支持部13が固定されている。 【0011】バスケット部材5は、筒状であって、軸部
材3が貫通している。バスケッツ部材5は、テフロン等
の医療用材料から構成されるが、薄いため、外力によっ
て容易に変形可能である。バスケット部材5の先端部1
5は、軸部材3に熱癒着されている。バスケット部材5
の中間部17には、軸方向に沿って、等間隔で4本のス
リット19が形成されている。 【0012】操作部7は、円筒状である。操作部7は、
バスケット部材5の基端部21の周囲に嵌合されて固定
されている。次に、本実施例1のバスケットシース1を
使用する方法を説明する。まず、図4(イ)に示したよ
うに、バスケット部材5が閉じた図1の状態のバスケッ
トシース1を内頸静脈30に差し込み、静脈弁32のあ
る部位にバスケット部材5を挿入する。尚、図4
(イ),(ロ)中、34は上大静脈、36は鎖骨下静脈
を示している。 【0013】そして、図4(ロ)に示すように、支持部
13を手で持って支持しつつ、操作部7を先端方向にス
ライドさせることにより、操作部7(即ち、バスケット
部材5の基端部21)と先端部9とを相対的に近づけ
る。すると、バスケット部材5は、両端部から押圧され
ることにより、スリット19が開口し、バスケット部材
5の中間部17が外側に拡張する(図3に示した状
態)。この状態を保持するためには、図10に示したよ
うな支持具23を用いることができる。支持具23は、
中心孔27を有する円柱の一側部29を中心孔27まで
切り込んだU字状に形成されている。支持具23は、図
3に一点鎖線で示すように、支持部13と操作部7との
間に中心孔27を軸部材3に嵌合させて配置する。支持
具23により、操作部7が基端部11方向に戻ることが
防止される。 【0014】このバスケット部材5の拡張により、静脈
弁32が押圧されて開く。その際、血液は、スリット1
9から流れる。この状態で、別途装着させたポンプ等に
よって、血液を静脈から動脈に逆行性に灌流させる。上
記実施例1によれば、バスケットシース1を内頸静脈3
0の静脈弁32に挿入しておくことにより、静脈弁32
を開くことができた。このため、内頸静脈30に静脈弁
32のある人であっても、血液を頭部方向へ静脈から動
脈に逆行性に灌流させることができるので、弓部大動脈
瘤手術の際に安全に脳保護を行うことが可能となった。 【0015】[実施例2]図5、図6、図7及び図8に
本実施例2のバスケットシース51を示す。図5は、バ
スケット部材55を閉じた状態、図6は、そのB−B断
面図、図7はバスケット部材55を開いた状態、図8は
誘導部52を脱抜した状態をそれぞれ示す。 【0016】本実施例2のバスケットシース51は、軸
部材53がストロー状に形成され、その軸部材53を貫
通する誘導部52を備えたこと以外は、上記実施例1と
ほぼ同様に構成される。誘導部52は、その外径が軸部
材53の内径とほぼ等しい棒状に形成され、軸部材53
を先端部59から基端部71まで貫通している。誘導部
52の先端部52aは、テーパー状に先細りとなってお
り、血管内への挿入を容易としている。また、誘導部5
2の基端部61には、手で持って軸部材53から脱抜す
るための脱抜部63が固定されている。 【0017】本実施例2のバスケットシース51によれ
ば、上記実施例1と同様に使用することができるが、図
9に示すように、内頸静脈80に挿入し、バスケット部
材55を拡張させて静脈弁82を開かせた後に、誘導部
52を軸部材53から引き抜くことができる。この際、
軸部材53がストロー状であるために、外部と血管内を
連通させることができる。このため、軸部材53をポン
プの入出口と兼ねることができる。この結果、さらに別
にポンプの入出口として血管にシースを差し込む必要が
なくなり、患者の負担が減少するとともに、作業性が向
上した。勿論、上記実施例1と同様な効果も有する。 【0018】尚、上記各実施例では、軸部材3,53、
バスケット部材5,55、操作部7,57等のバスケッ
トシース1,51の素材をテフロンとしたが、医療用材
質であって適当な軟性を有すれば特に限定されない。例
えば、ポリエチレン、ポリウレタン、フッ素樹脂等が挙
げられる。 【0019】また、上記各実施例では、操作部7,57
を先端方向にスライドさせることにより、操作部7,5
7と先端部9,59とを相対的に近づけたが、操作部
7,57を手で持って支持しつつ、支持部13,73を
手前に引き抜くことにより、操作部7,57と先端部
9,59とを相対的に近づけてもよい。 【0020】さらに、上記各実施例では、スリット1
9,69を4本としたが、適当に外側に拡張するのであ
れば、何本であってもよい。以上本発明の実施例につい
て説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定され
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲におい
て、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。 【0021】 【発明の効果】以上説明したように、本発明のバスケッ
トシースによれば、血管内の弁を開くことができるとい
う優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】 【図1】バスケット部材を閉じた状態の上記実施例1の
バスケットシースの構成図である。 【図2】そのA−A断面図である。 【図3】バスケット部材を開いた状態の上記実施例1の
バスケットシースの構成図である。 【図4】上記実施例1のバスケットシースを使用する方
法を示す説明図である。 【図5】バスケット部材を閉じた状態の上記実施例2の
バスケットシースの構成図である。 【図6】そのB−B断面図である。 【図7】バスケット部材を開いた状態の上記実施例2の
バスケットシースの構成図である。 【図8】誘導部を脱抜した状態の上記実施例2のバスケ
ットシースの構成図である。 【図9】上記実施例2のバスケットシースを使用する態
様を示す説明図である。 【図10】上記実施例で用いた支持具を示す説明図であ
る。 【符号の説明】 1,51・・・バスケットシース、3,53・・・軸部
材、5,55・・・バスケット部材、7,57・・・操
作部、9・・・軸部材の先端部、11,71・・・軸部
材の基端部、13・・・支持部、15・・・バスケット
部材の先端部、17・・・バスケット部材の中間部、1
9・・・スリット、21・・・バスケット部材の基端
部、30,80・・・内頸静脈、32,82・・・静脈
弁。

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 血液を逆流させる際に使用する血管内の
    弁を開くためのシースであって、 軸部材と、 該軸部材が貫通しつつ該軸部材に先端部が固定され、中
    間部にはほぼ軸方向に沿って複数のスリットが形成され
    た筒状のバスケット部材と、 該バスケット部材の基端部に設けられた操作部と、 を備えたことにより、前記操作部と先端部とを相対的に
    近づけて、前記スリットを開口させ、前記バスケット部
    材の中間部を外側に拡張させることを可能としたことを
    特徴とするバスケットシース。
JP28830093A 1993-11-17 1993-11-17 バスケットシース Expired - Lifetime JP3415225B2 (ja)

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