JP3415126B2 - 可変長符号多重化装置、可変長符号分離装置、可変長符号多重化方法及び可変長符号分離方法 - Google Patents

可変長符号多重化装置、可変長符号分離装置、可変長符号多重化方法及び可変長符号分離方法

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JP3415126B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、可変長符号を含
む複数の入力符号を1つの多重化符号に多重化する可変
長符号多重化装置及び可変長符号多重化方法並びに
の多重化符号を複数の出力符号に分離する可変長符号分
離装置及び可変長符号分離方法に関するものであり、特
に、ビット誤りが重畳する可能性がある通信路を介して
多重化符号を送信する場合に好適な可変長符号多重化装
及び可変長符号多重化方法、並びにこれと対を成す可
変長符号分離装置及び可変長符号分離方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】ハフマン符号等の可変長符号は、楽音、
音声、静止画、動画像等の各種マルチメディア信号を、
少ない情報量に圧縮するためにしばしば用いられてい
る。ハフマン符号は、頻繁に使用される値のときには符
号長が短く、頻繁に使用されない値のときには符号長が
長くなる特徴を持つ代表的な可変長符号である。
【0003】“ITU−T Recommendati
on G.722.1”(1999年9月、以下、文献
1)に開示された音響符号化装置及び音響復号化装置で
は、少ない情報量の符号でも良好な音響信号を復号でき
るように、一部の符号にハフマン符号を使用しており、
音響符号化装置に可変長符号を含む複数の符号を多重化
する可変長符号多重化装置を内包し、音響復号化装置に
多重化された符号を複数の符号に分離する可変長符号分
離装置を内包している。
【0004】図10は文献1に開示された従来の可変長
符号多重化装置を内包する音響符号化装置の構成を示す
ブロック図である。図において、1は音響信号101を
符号化して複数の入力符号102を出力する符号化手
段、2は複数の入力符号102を順方向に多重化して多
重化符号121を出力する可変長符号多重化装置として
の多重化部である。なお、符号化手段1が出力する複数
の入力符号102には、後述の包絡符号102−1、カ
テゴリ符号102−2、帯域毎符号102−3が含まれ
ている。
【0005】また、図10の多重化部2において、22
は複数の入力符号102、すなわち包絡符号102−
1、カテゴリ符号102−2、帯域毎符号102−3
を、メモリ24の先頭位置から最後尾位置の方向に向け
て順方向に順次格納していく順方向多重化手段であり、
多重化部2は順方向多重化手段22と多重化符号121
を一時的に記憶するメモリ24によって構成されてい
る。
【0006】図11は文献1に開示された従来の可変長
符号分離装置を内包する音響復号化装置の構成を示すブ
ロック図である。図において、5は音響符号化装置から
の多重化符号121より複数の出力符号103を順方向
に分離して出力する可変長符号分離装置としての分離
部、6は複数の出力符号103を復号化して音響信号1
01を出力する復号化手段である。なお、分離部5が出
力する複数の出力符号103には、包絡符号102−
1、カテゴリ符号102−2、帯域毎符号102−3が
含まれている。
【0007】また、図11の分離部5において、51は
多重化符号121を一時的に記憶するメモリ、52はメ
モリ51に記憶されている多重化符号121を、メモリ
51の先頭位置から最後尾位置の方向に向けて順方向に
順次読み出して、複数の出力符号103、すなわち包絡
符号102−1、カテゴリ符号102−2、帯域毎符号
102−3を分離する順方向分離手段であり、分離部5
はメモリ51と順方向分離手段52によって構成されて
いる。
【0008】次に動作について説明する。図10に示す
従来の音響符号化装置では、20msを1フレームとし
て、フレーム単位で全ての処理を行う。まず、音響信号
101が符号化手段1に入力されると、符号化手段1
は、音響信号101に対して時間周波数変換(MLT:
Modulated Lapped Transfor
m)を行って周波数領域係数(MLT coeffic
ients)を求め、この周波数領域係数を複数の帯域
(region)に分割する。そして、符号化手段1は
各帯域内の周波数領域係数の平均値を求め、得られた複
数の平均値によって構成される包絡ベクトル(ampl
itude envelope)を可変長符号化(ハフ
マン符号化)して包絡符号102−1として出力する。
【0009】次に、符号化手段1はこの包絡符号102
−1を復号した値で各帯域の周波数領域係数を正規化
し、正規化した周波数領域係数を帯域毎に量子化し、量
子化方式毎に固定の長さの固定長符号を得る。そして、
この固定長符号をハフマン符号化して、得られた可変長
符号を帯域毎符号102−3として出力する。
【0010】また、符号化手段1は包絡符号102−1
と帯域毎符号102−3の総符号長が固定値以下に納ま
るように、上記帯域毎の量子化ステップサイズを制御す
るための固定長のカテゴリ符号102−2を求めて出力
する。なお、全てのカテゴリ符号102−2の候補で総
符号長が固定値以下にならないときには、総符号長を最
小にするカテゴリ符号102−2を選択するようにして
いる。
【0011】符号化手段1が出力した複数の入力符号1
02である包絡符号102−1、カテゴリ符号102−
2、帯域毎符号102−3は、可変長符号多重化装置と
しての多重化部2へ入力される。多重化部2内のメモリ
24は、多重化符号121を形成するために使用する一
時記憶用のメモリであり、その記憶領域長は符号化手段
1に応じて固定である。メモリ24は、多重化部2に複
数の入力符号102が入力される毎に固定値に初期化さ
れる。
【0012】多重化部2内の順方向多重化手段22は、
入力された包絡符号102−1、カテゴリ符号102−
2、帯域毎符号102−3を、メモリ24の先頭位置か
ら最後尾位置の方向に向けて順方向に順次格納してい
く。ここで、最後尾位置は固定であるため、順方向多重
化手段22は包絡符号102−1、カテゴリ符号102
−2、帯域毎符号102−3を順次格納していき、最後
尾位置に到達した場合には、それ以降の格納を行わな
い。
【0013】そして、多重化部2は、順方向多重化手段
22による格納処理が完了すると、メモリ24内の先頭
位置から最後尾位置までの範囲に格納されている値を多
重化符号121として出力する。
【0014】図11における分離部5内のメモリ51
は、図10に示す多重化部2内のメモリ24と同じ記憶
領域長を持ち、多重化部2から出力された多重化符号1
21を内部に格納する。
【0015】分離部5内の順方向分離手段52は、メモ
リ51の先頭位置から最後尾位置の方向に向けて各ビッ
ト値を順方向に順次読み出していくことで、包絡符号1
02−1、カテゴリ符号102−2、帯域毎符号102
−3を順次分離し、複数の出力符号103として復号化
手段6に出力する。
【0016】復号化手段6は、包絡符号102−1を復
号して包絡ベクトルを算出し、カテゴリ符号102−2
に基づいて量子化ステップサイズを求め、この量子化ス
テップサイズに基づいて帯域毎符号102−3を復号し
て正規化された周波数領域係数を算出し、上記包絡ベク
トルの帯域毎の値を各帯域の正規化された周波数領域係
数に乗じて正規化を外し、正規化が外れた周波数領域係
数に対して、周波数時間変換(IMLT:Invers
e MLT)を行って音響信号101を生成する。
【0017】図12は従来の可変長符号多重化装置及び
可変長符号分離装置における多重化符号121の構成を
示す図である。図に示すように、包絡符号102−1、
カテゴリ符号102−2、帯域番号(1)から(14)
までの帯域毎符号102−3が固定範囲に多重化されて
いる。帯域毎符号102−3は、帯域番号(1)の帯域
が最も低い周波数の帯域であり、帯域番号が大きくなる
ほど高い周波数の帯域となっている。図12において、
先頭位置、最後尾位置は、多重化符号121の先頭位
置、最後尾位置を示している。
【0018】図10における順方向多重化手段22は、
メモリ24の先頭位置を開始位置として、メモリ24の
最後尾位置の方向に向けて包絡符号102−1の各ビッ
トを順次格納していく。そして、包絡符号102−1を
格納した終了位置の次のビット位置をカテゴリ符号10
2−2の開始位置として、最後尾位置の方向に向けてカ
テゴリ符号102−2の各ビットを順次格納していく。
これに続いて、順方向多重化手段22は、帯域番号
(1)の帯域毎符号102−3、帯域番号(2)の帯域
毎符号102−3という順序で、帯域番号(14)の帯
域毎符号102−3までを最後尾位置に向けて順次格納
していく。
【0019】このように、多重化部2は全ての包絡符号
102−1、カテゴリ符号102−2、帯域毎符号10
2−3に対して、多重化符号121の先頭位置から最後
尾位置の方向に向かう順方向の多重化を行い、図12に
示す多重化符号121を生成している。
【0020】図11に示す順方向分離手段52は、メモ
リ51に格納されている図12に示す多重化符号121
に対して、まず、メモリ51の先頭位置を開始位置とし
て、メモリ51の最後尾位置の方向に向けて各ビット値
を順方向に読み出していくことで、包絡符号102−1
の分離を行う。ハフマン符号の分離については、それま
でに読み出したビット列が、ハフマン符号化に使用した
符号化テーブルの要素のいずれかと一致した所で、符号
の区切りと判断する。
【0021】そして、順方向分離手段52は、包絡符号
102−1を分離した終了位置の次のビット位置を開始
位置として、最後尾位置の方向に向けて固定ビット数を
読み出し、カテゴリ符号102−2として分離する。こ
れに続いて、順方向分離手段52は、帯域番号(1)の
帯域毎符号102−3、帯域番号(2)の帯域毎符号1
02−3という順序で帯域番号(14)の帯域毎符号1
02−3までを最後尾位置に向けて順次分離していく。
【0022】このように、順方向分離手段52は、メモ
リ51に格納されている全ての多重化符号121に対し
て、多重化符号121の先頭位置から最後尾位置に向か
う順方向の分離を行い、包絡符号102−1、カテゴリ
符号102−2、帯域毎符号102−3を得ている。
【0023】図12中に×印で示したビット位置にビッ
ト誤りが発生した場合、この従来の可変長符号分離装置
で分離される帯域番号(4)の帯域毎符号102−3
は、可変長符号多重化装置が多重化した帯域番号(4)
の帯域毎符号102−3と異なるものになってしまう。
また、帯域毎符号102−3にハフマン符号を用いてい
るため、かなりの確率で帯域番号(4)の帯域毎符号1
02−3の符号長を誤って解釈してしまう。この結果、
帯域番号(4)以降に分離される帯域番号(5)から帯
域番号(14)の帯域毎符号102−3は分離位置が正
しくなくなり、誤った符号が分離されることになる。図
12中には、この誤って復号される範囲を斜線で示して
いる。
【0024】上記で説明したものと別の従来の可変長符
号多重化装置及び可変長符号分離装置として、国際公開
WO92/19074号公報に開示されているものがあ
る。この公報に開示されている従来の可変長符号多重化
装置は、可変長符号化によって発生したデータ長をカウ
ントし、そのデータ長の情報を可変長符号化データに時
分割多重することで、誤り能力を超えた誤りが発生して
も、誤りがブロック(上記説明ではフレーム)間をまた
がって波及しないようにしたものである。なお、この従
来の可変長符号多重化装置においても、順方向の多重化
のみを行っている。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】従来の可変長符号多重
化装置及び可変長符号分離装置は、以上のように構成さ
れ、全て順方向の多重化と分離を行っているために、誤
り訂正符号を適用しないでビット誤りが発生した場合
や、誤り訂正符号を適用しても訂正能力を超える誤りが
発生した場合には、誤りが発生した位置から後ろに多重
化された符号を正しく分離できず、最悪の場合には同一
フレームの全部の符号を誤ってしまい、ビット誤りの影
響が波及する範囲が広いという課題があった。
【0026】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、ビット誤りによって正しく分離で
きない符号を減らし、従来以上のビット誤り耐性を有す
る多重化符号を生成する可変長符号多重化装置及び可変
長符号多重化方法、並びに従来以上のビット誤り耐性を
有する多重化符号の分離を行う可変長符号分離装置及び
可変長符号分離方法を得ることを目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】この発明に係る可変長符
号多重化装置は、入力符号を多重化符号の先頭位置から
最後尾位置の方向に向けて順次多重化する順方向多重化
手段と、入力符号を多重化符号の最後尾位置から先頭位
置の方向に向けて順次多重化する逆方向多重化手段と、
入力符号毎に順方向多重化手段又は逆方向多重化手段を
選択する選択手段とを備えたものである。
【0028】この発明に係る可変長符号多重化装置は、
多重化符号の最後尾位置を固定とするものである。
【0029】この発明に係る可変長符号多重化装置は、
複数の入力符号の総符号長を求める符号長算出手段を備
え、逆方向多重化手段が多重化符号の最後尾位置を総符
号長に基づいて決定するものである。
【0030】この発明に係る可変長符号多重化装置は、
選択手段が入力符号毎に順方向多重化手段と逆方向多重
化手段を交互に選択するものである。
【0031】この発明に係る可変長符号多重化装置は、
順方向多重化手段が既に多重化した符号長を既多重化長
として出力し、選択手段が、順方向多重化手段からの既
多重化長に基づき、順方向多重化手段又は逆方向多重化
手段を選択するものである。
【0032】この発明に係る可変長符号多重化装置は、
順方向多重化手段からの既多重化長が所定値未満の場合
に、選択手段が順方向多重化手段を選択するものであ
る。
【0033】この発明に係る可変長符号分離装置は、多
重化符号を多重化符号の先頭位置から最後尾位置の方向
に向けて順次分離して出力符号として出力する順方向分
離手段と、多重化符号を多重化符号の最後尾位置から先
頭位置の方向に向けて順次分離して出力符号として出力
する逆方向分離手段と、出力符号毎に順方向分離手段又
は逆方向分離手段を選択する選択手段とを備えたもので
ある。
【0034】この発明に係る可変長符号分離装置は、多
重化符号の最後尾位置を固定とするものである。
【0035】この発明に係る可変長符号分離装置は、多
重化符号に多重化されている多重化符号の総符号長を求
める符号長復号化手段を備え、逆方向分離手段が多重化
符号の最後尾位置を総符号長に基づいて決定するもので
ある。
【0036】この発明に係る可変長符号分離装置は、フ
レーム毎の多重化符号の境界を識別する識別信号により
多重化符号の総符号長を求め、逆方向分離手段が多重化
符号の最後尾位置を総符号長に基づいて決定するもので
ある。
【0037】この発明に係る可変長符号分離装置は、選
択手段が出力符号毎に順方向分離手段と逆方向分離手段
を交互に選択するものである。
【0038】この発明に係る可変長符号分離装置は、順
方向分離手段が既に分離した符号長を既分離長として出
力し、選択手段が、順方向分離手段からの既分離長に基
づいて、順方向分離手段又は逆方向分離手段を選択する
ものである。
【0039】この発明に係る可変長符号分離装置は、順
方向分離手段からの既分離長が所定値未満の場合に、選
択手段が順方向分離手段を選択するものである。この発
明に係る可変長符号多重化方法は、入力符号を多重化符
号の先頭位置から最後尾位置の方向に向けて順次多重化
する順方向多重化ステップと、入力符号を多重化符号の
最後尾位置から先頭位置の方向に向けて順次多重化する
逆方向多重化ステップとを備え、入力符号毎に順方向多
重化ステップ又は逆方向多重化ステップを選択するもの
である。 この発明に係る可変長符号分離方法は、多重化
符号を多重化符号の先頭位置から最後尾位置の方向に向
けて順次分離して出力符号として出力する順方向分離ス
テップと、多重化符号を多重化符号の最後尾位置から先
頭位置の方向に向けて順次分離して出力符号として出力
する逆方向分離ステップとを備え、出力符号毎に順方向
分離ステップ又は逆方向分離ステップを選択するもので
ある。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態に
ついて説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1による可
変長符号多重化装置を内包する音響符号化装置の構成を
示すブロック図である。図において、1は図10に示す
従来と同等の符号化手段であり、音響信号101を符号
化して複数の入力符号102、すなわち包絡符号102
−1、カテゴリ符号102−2、帯域毎符号102−3
を出力する。
【0041】また、図1において、2は複数の入力符号
102を順方向及び逆方向に多重化して多重化符号12
1を生成する可変長符号多重化装置としての多重化部
で、3は多重化符号121の誤り訂正符号を求めて、多
重化符号121に連結し音響符号122として出力する
誤り訂正符号化手段である。
【0042】さらに、図1の多重化部2において、21
は複数の入力符号102の経路を切り換える切換スイッ
チで、22は切換スイッチ21からの複数の入力符号1
02を、メモリ24の先頭位置から、すなわち多重化符
号121の先頭位置から、多重化符号121の最後尾位
置の方向に向けて順方向に順次多重化していくと共に、
既に多重化を行った符号長の値である既多重化長111
を出力する順方向多重化手段である。
【0043】さらに、図1の多重化部2において、23
は切換スイッチ21からの複数の入力符号102を、メ
モリ24の最後尾位置から、すなわち多重化符号121
の最後尾位置から、多重化符号121の先頭位置の方向
に向けて逆方向に順次多重化していく逆方向多重化手段
で、24は図10に示す従来と同等のメモリであり、2
5は順方向多重化手段22からの既多重化長111によ
り、切換スイッチ21を切り換える選択手段である。
【0044】このように、多重化部2は、切換スイッチ
21、順方向多重化手段22、逆方向多重化手段23、
メモリ24、選択手段25によって構成されている。
【0045】図2はこの発明の実施の形態1による可変
長符号分離装置を内包する音響復号化装置の構成を示す
ブロック図である。図において、4は音響符号122か
ら分離した誤り訂正符号により誤り訂正を行った多重化
符号121を出力する誤り訂正復号化手段である。
【0046】また、図2において、5は多重化符号12
1より複数の出力符号103である包絡符号102−
1、カテゴリ符号102−2、帯域毎符号102−3を
順方向及び逆方向に分離して出力する可変長符号分離装
置としての分離部で、6は複数の出力符号103を復号
化して音響信号101を出力する復号化手段である。
【0047】さらに、図2の分離部5において、51は
多重化符号121を一時的に記憶するメモリ、52はメ
モリ51に記憶されている多重化符号121を、メモリ
51の先頭位置から、すなわち多重化符号121の先頭
位置から、多重化符号121の最後尾位置の方向に向け
て順方向に順次分離して、複数の出力符号103を出力
すると共に、既に分離を行った符号長の値である既分離
長131を出力する順方向分離手段であり、53はメモ
リ51に記憶されている多重化符号121を、メモリ5
1の最後尾位置から、すなわち多重化符号121の最後
尾位置から、多重化符号121の先頭位置の方向に向け
て逆方向に順次分離し、複数の出力符号103を出力す
る逆方向分離手段である。
【0048】さらに、図2の分離部5において、54は
順方向分離手段52からの既分離長131により動作指
令を行う選択手段で、55は選択手段54からの動作指
令により順方向分離手段52又は逆方向分離手段53か
らの複数の出力符号103を切り換えて出力する切換ス
イッチである。
【0049】このように、分離部5は、メモリ51、順
方向分離手段52、逆方向分離手段53、選択手段5
4、切換スイッチ55によって構成されている。
【0050】次に動作について説明する。この音響符号
化装置では、予め定められた区間長、例えば20msを
1フレームとして、フレーム単位で処理を行う。音響信
号101を入力した符号化手段1は、音響信号101に
対してMLT(Modulated Lapped T
ransform)等の時間周波数変換を行って周波数
領域係数を求め、この周波数領域係数を複数の帯域に分
割する。そして各帯域内の周波数領域係数の平均値を求
め、得られた複数の平均値によって構成される包絡ベク
トルを可変長符号化(ハフマン符号化)して包絡符号1
02−1として出力する。
【0051】次に、符号化手段1は、この包絡符号10
2−1を復号した値で各帯域の周波数領域係数を正規化
し、正規化した周波数領域係数を帯域毎に量子化し、量
子化方式毎に固定の長さの固定長符号を得る。そして、
符号化手段1は、この固定長符号をハフマン符号化し
て、得られた可変長符号を帯域毎符号102−3として
出力する。
【0052】また、符号化手段1は、包絡符号102−
1と帯域毎符号102−3の総符号長が固定値以下に納
まるように、上記帯域毎の量子化ステップサイズを制御
するための固定長のカテゴリ符号102−2を求めて出
力する。なお、符号化手段1は、全てのカテゴリ符号1
02−2の候補で総符号長が固定値以下にならないとき
には、総符号長を最小にするカテゴリ符号102−2を
選択する。
【0053】符号化手段1が出力した複数の入力符号1
02である包絡符号102−1、カテゴリ符号102−
2、帯域毎符号102−3は、この順番で可変長符号多
重化装置としての多重化部2に順次入力される。すなわ
ち、帯域数が14個である場合には、合計16個の入力
符号102が、包絡符号102−1、カテゴリ符号10
2−2、帯域番号(1)から帯域番号(14)までの帯
域毎符号102−3の順番で入力される。
【0054】多重化部2内のメモリ24は、多重化符号
121を形成するために使用する一時記憶用のメモリで
あり、その記憶領域長は符号化手段1に応じて固定であ
る。メモリ24の各ビット値は、フレーム毎に、まず固
定値に初期化される。
【0055】多重化部2内の選択手段25は、順方向多
重化手段22から出力された既多重化長111が、誤り
訂正符号化手段3における保護対象の符号長未満である
ときには、多重化部2内の切換スイッチ21を制御し
て、各入力符号102を順方向多重化手段22に入力さ
せる。既多重化長111が、誤り訂正符号化手段3にお
ける保護対象の符号長以上である場合には、各入力符号
102が入力される度に多重化部2内の切換スイッチ2
1を切り換えて、各入力符号102を順方向多重化手段
22と逆方向多重化手段23に交互に入力させる。
【0056】多重化部2内の順方向多重化手段22に
は、入力符号102をメモリ24に格納するための開始
位置の値が保持されており、順方向多重化手段22は入
力符号102を入力すると、この開始位置をスタートと
してメモリ24の最後尾位置の方向に向けて、入力符号
102の各ビット値を格納していく。すなわち、順方向
多重化手段22は、多重化符号121の最後尾位置の方
向に向けて多重化していく。つまり、順方向多重化手段
22は順方向の多重化を行う。上記開始位置の値はフレ
ーム毎にメモリ24の先頭位置に初期化され、入力符号
102のある符号の格納を行うと、次の符号の開始位置
の値は、格納した符号の終了位置の次のビット位置にセ
ットされる。
【0057】また、順方向多重化手段22は、メモリ2
4の先頭位置とこの開始位置の差、つまり現在のフレー
ムにおいて順方向多重化手段22が既に多重化を行った
符号長の値を、既多重化長111として選択手段25に
出力する。選択手段25が最初に選択を行うときには、
この既多重化長111の値は0である。
【0058】なお、メモリ24上の先頭位置から最後尾
位置までの全範囲に、入力符号102の格納が行われた
場合には、順方向多重化手段22はそれ以降の入力符号
102の格納を行わない。
【0059】多重化部2内の逆方向多重化手段23に
は、入力符号102をメモリ24に格納するための開始
位置の値が保持されており、逆方向多重化手段23は入
力符号102が入力されると、この開始位置をスタート
としてメモリ24の先頭位置の方向に向けて、入力符号
102の各ビット値を格納していく。すなわち、逆方向
多重化手段23は、多重化符号121の先頭位置の方向
に向けて多重化していく。つまり、逆方向多重化手段2
3は逆方向の多重化を行う。上記開始位置の値は、フレ
ーム毎にメモリ24の最後尾位置に初期化され、入力符
号102のある符号の格納を行うと、次の符号の開始位
置の値は、格納した符号の終了位置の1つ前のビット位
置にセットされる。
【0060】なお、メモリ24上の先頭位置から最後尾
位置までの全範囲に、入力符号102の格納が行われた
場合には、逆方向多重化手段23はそれ以降の入力符号
102の格納を行わない。
【0061】そして多重化部2は、全ての入力符号10
2に対する順方向多重化手段22又は逆方向多重化手段
23によるメモリ24への格納処理が完了すると、メモ
リ24内の先頭位置から最後尾位置までの範囲に格納さ
れている全データ、すなわち多重化符号121を誤り訂
正符号化手段3に対して出力する。
【0062】誤り訂正符号化手段3は、多重化符号12
1の先頭から所定長の範囲を保護対象として、この保護
対象に対する誤り訂正符号を求めて、得られた誤り訂正
符号を多重化符号121の後ろに連結し、連結した符号
全体を音響符号122として出力する。なお、誤り訂正
符号としては、畳み込み符号、CRC符号等が使用され
る。また、音響符号122を出力する直前にインターリ
ーブ処理を行う構成も可能である。
【0063】図2における誤り訂正復号化手段4は、音
響符号122の所定位置より前を多重化符号121、所
定位置より後ろを誤り訂正符号として分離し、この誤り
訂正符号を用いて多重化符号121の先頭から所定長の
範囲を保護対象とした誤り訂正を行い、誤り訂正後の多
重化符号121を出力する。なお、図1に示す誤り訂正
符号化手段3でインターリーブ処理を行っている場合に
は、誤り訂正復号化手段4は、その逆処理であるデイン
ターリーブ処理を音響符号122に対して最初に行う必
要がある。
【0064】分離部5は、誤り訂正復号化手段4から出
力された多重化符号121から、後述する方法で、複数
の出力符号103である包絡符号102−1、カテゴリ
符号102−2、帯域毎符号102−3を順次分離して
復号化手段6に出力する。
【0065】まず、分離部5内のメモリ51は、図1に
示す多重化部2内のメモリ24と同じ記憶領域長を持
ち、誤り訂正復号化手段4から出力された多重化符号1
21をその内部に格納する。
【0066】分離部5内の選択手段54は、順方向分離
手段52が出力する既分離長131を、誤り訂正復号化
手段4における保護対象の符号長と比較し、この比較結
果に基づいて順方向分離手段52と逆方向分離手段53
のどちらを動作させるか選択する。そして、選択手段5
4は、選択した順方向分離手段52又は逆方向分離手段
53に対して動作指令を送出すると共に、選択した順方
向分離手段52又は逆方向分離手段53から出力される
出力符号103が復号化手段6に入力されるように分離
部5内の切換スイッチ55を制御する。
【0067】具体的な選択方法としては、既分離長13
1が保護対象の符号長未満であるときには、選択手段5
4は順方向分離手段52を選択し、既分離長131が保
護対象の符号長以上である場合には、選択手段54は、
各出力符号103が復号化手段6に入力される度に、順
方向分離手段52と逆方向分離手段53の選択を反転す
るようにする。
【0068】分離部5内の順方向分離手段52には、包
絡符号102−1、カテゴリ符号102−2、帯域毎符
号102−3を、出力符号103としてメモリ51から
順次分離するための開始位置の値が保持されており、順
方向分離手段52は選択手段54から動作指令が入力さ
れると、この開始位置をスタートとしてメモリ51の最
後尾位置の方向に向けて各ビット値を順次読み出してい
くことで、1つの出力符号103を分離する。すなわ
ち、順方向分離手段52は多重化符号121の最後尾位
置の方向に向けて順方向に分離していく。つまり、順方
向分離手段52は順方向の分離を行う。
【0069】ハフマン符号の分離については、それまで
に読み出したビット列が、ハフマン符号化に使用した符
号化テーブルの要素のいずれかと一致した所で、符号の
区切りと判断する。順方向分離手段52の開始位置の値
は、フレーム毎にメモリ51の先頭位置に初期化され、
出力符号103のある符号の分離を行うと、次の符号の
開始位置の値は、分離した符号の終了位置の次のビット
位置にセットされる。
【0070】また、順方向分離手段52は、メモリ51
の先頭位置とこの開始位置の差、つまり現在のフレーム
において順方向分離手段52が既に分離を行った符号長
の値を、既分離長131として選択手段54に出力す
る。選択手段54が最初に選択を行うときには、この既
分離長131の値は0である。
【0071】分離部5内の逆方向分離手段53には、包
絡符号102−1、カテゴリ符号102−2、帯域毎符
号102−3を、出力符号103としてメモリ51から
順次分離するための開始位置の値が保持されており、逆
方向分離手段53は選択手段54から動作指令が入力さ
れると、この開始位置をスタートとしてメモリ51の先
頭位置の方向に向けて各ビット値を順次読み出していく
ことで、1つの出力符号103を分離する。すなわち、
逆方向分離手段53は、多重化符号121の先頭位置の
方向に向けて分離する。つまり、逆方向分離手段53は
逆方向の分離を行う。上記開始位置の値は、フレーム毎
にメモリ51の最後尾位置に初期化され、出力符号10
3のある符号の分離を行うと、次の符号の開始位置の値
は、分離した符号の終了位置の1つ前のビット位置にセ
ットされる。
【0072】このように、順方向分離手段52と逆方向
分離手段53から出力された複数の出力符号103であ
る包絡符号102−1、カテゴリ符号102−2、帯域
毎符号102−3は、復号化手段6に順次出力される。
【0073】復号化手段6は、包絡符号102−1を復
号して包絡ベクトルを算出し、カテゴリ符号102−2
に基づいて量子化ステップサイズを求め、この量子化ス
テップサイズに基づいて帯域毎符号102−3を復号し
て正規化された周波数領域係数を算出し、上記包絡ベク
トルの帯域毎の値を各帯域の正規化された周波数領域係
数に乗じて正規化を外し、正規化が外れた周波数領域係
数に対してIMLT(Inverse MLT)等の周
波数時間変換を行って、音響信号101を生成する。
【0074】図3はこの可変長符号多重化装置及び可変
長符号分離装置における多重化符号121の構成を示す
図である。図に示すように、包絡符号102−1、カテ
ゴリ符号102−2、(1)から(14)までの帯域番
号に対する帯域毎符号102−3が、固定範囲に多重化
されている。帯域番号(1)の帯域が最も低い周波数の
帯域であり、帯域番号が大きくなるほど高い周波数の帯
域となっている。誤り訂正の保護対象ビット数は固定で
あるが、各符号が可変長であるため、保護対象に含まれ
る符号はフレーム毎に変化することになる。
【0075】順方向多重化手段22からの既多重化長1
11が誤り訂正符号化手段3による保護対象の符号長未
満、つまり保護対象範囲内にある間は、選択手段25は
順方向多重化手段22を選択し続けるので、図3の場合
には包絡符号102−1、カテゴリ符号102−2、帯
域番号(1)から帯域番号(3)の帯域毎符号102−
3が前から順番に多重化される。
【0076】そして帯域番号(3)の帯域毎符号102
−3を多重化した以降は、順方向多重化手段22からの
既多重化長111が保護対象の符号長以上、つまり保護
対象外の範囲になるため、選択手段25による多重化及
び分離の方向の選択が、帯域毎符号102−3の1つ毎
に交互に変化する。
【0077】すなわち、帯域番号(4)の帯域毎符号1
02−3は、逆方向多重化手段23によって多重化符号
121の最後尾位置から逆方向に多重化され、次の帯域
番号(5)の帯域毎符号102−3は、順方向多重化手
段22によって帯域番号(3)の帯域毎符号102−3
の後ろに多重化され、さらに次の帯域番号(6)の帯域
毎符号102−3は、逆方向多重化手段23によって帯
域番号(4)の帯域毎符号102−3の前に多重され
る。これを帯域番号(14)の帯域毎符号102−3ま
で繰り返すと図3に示す多重化符号121が得られる。
【0078】順方向分離手段52からの既分離長131
が誤り訂正復号化手段4による保護対象の符号長未満、
つまり保護対象範囲内にある間は、選択手段54は順方
向分離手段52を選択し続けるので、図3の場合には包
絡符号102−1、カテゴリ符号102−2、帯域番号
(1)から帯域番号(3)の帯域毎符号102−3が前
から順番に分離される。
【0079】そして帯域番号(3)の帯域毎符号102
−3を分離した以降は、順方向分離手段52からの既分
離長131が保護対象の符号長以上、つまり保護対象外
の範囲になるため、選択手段54による多重化及び分離
の方向の選択が、帯域毎符号102−3の1つ毎に交互
に変化する。
【0080】すなわち、帯域番号(4)の帯域毎符号1
02−3は、逆方向分離手段53によって多重化符号1
21の最後尾位置から逆方向に分離され、次の帯域番号
(5)の帯域毎符号102−3は、順方向分離手段52
によって帯域番号(3)の帯域毎符号102−3の後ろ
から分離され、さらに次の帯域番号(6)の帯域毎符号
102−3は、逆方向分離手段53によって帯域番号
(4)の帯域毎符号102−3の前から分離される。こ
れを帯域番号(14)の帯域毎符号102−3まで繰り
返すことで、全ての符号の分離が完了する。
【0081】図3中に×印で示したビット位置(図12
と同じ位置)にビット誤りが発生した場合、この可変長
符号分離装置で分離される帯域番号(5)の帯域毎符号
102−3は、可変長符号多重化装置が多重化した帯域
番号(5)の帯域毎符号102−3と異なるものになっ
てしまう。また帯域毎符号102−3にハフマン符号を
用いているため、かなりの確率で帯域番号(5)の帯域
毎符号102−3の符号長を誤って解釈してしまう。こ
の結果、帯域番号(5)以降に順方向分離手段52によ
って分離される帯域番号(7),(9),(11),
(13)の帯域毎符号102−3は分離位置が正しくな
くなり、誤った符号が分離されることになる。
【0082】図3中には、この誤って復号される範囲を
斜線で示している。図3の誤って分離される範囲を図1
2の誤って復号される範囲と比較すると、ほぼ半分の範
囲に減少していることがわかる。
【0083】図4はこの可変長符号多重化装置及び可変
長符号分離装置における多重化符号121の他の構成を
示す図であり、ここでは、選択手段25,54による多
重化及び分離の方向の選択方法を非常に簡易なものに変
更している。すなわち、選択手段25が、包絡符号10
2−1、カテゴリ符号102−2、そして帯域番号
(1)から帯域番号(7)の帯域毎符号102−3につ
いては、順方向多重化手段22を選択し、残る帯域番号
(8)から帯域番号(14)までの帯域毎符号102−
3については、逆方向多重化手段23を選択するように
している。同様に選択手段54が、包絡符号102−
1、カテゴリ符号102−2、そして帯域番号(1)か
ら帯域番号(7)の帯域毎符号102−3については、
順方向分離手段52を選択し、残る帯域番号(8)から
帯域番号(14)までの帯域毎符号102−3について
は、逆方向分離手段53を選択するようにしている。
【0084】図4中に×印で示したビット位置(図12
と同じ位置)にビット誤りが発生した場合、帯域番号
(4)から帯域番号(7)の帯域毎符号102−3にて
誤った符号が分離される。図4の誤って分離される範囲
を図12のそれと比較すると、ほぼ半分の範囲に減少し
ていることがわかる。
【0085】このように、選択手段25,54が非常に
簡単な選択を行っても、一部の符号に対して順方向の多
重化と分離を行い、残りの符号に対して逆方向の多重化
と分離を行うようにすることで、ビット誤りの影響が波
及する範囲を減少させることができる。
【0086】図5はこの可変長符号多重化装置及び可変
長符号分離装置における多重化符号121の他の構成を
示す図であり、図4に示す多重化符号121を変更した
ものである。ここでは、選択手段25が、包絡符号10
2−1、カテゴリ符号102−2、そして帯域番号
(1)の帯域毎符号102−3までは、固定的に順方向
多重化手段22を選択し、残る帯域番号(2)から帯域
番号(14)までの帯域毎符号102−3については、
順方向多重化手段22と逆方向多重化手段23を交互に
選択するようにしている。
【0087】また、この多重化符号121を分離する可
変長符号分離装置における選択手段54では、包絡符号
102−1、カテゴリ符号102−2、そして帯域番号
(1)の帯域毎符号102−3までは、固定的に順方向
分離手段52を選択し、残る帯域番号(2)から帯域番
号(14)までの帯域毎符号102−3については、順
方向分離手段52と逆方向分離手段53を交互に選択す
る。
【0088】図5を図4と比べると、順方向に多重化さ
れる帯域毎符号102−3が7個、逆方向に多重化され
る帯域毎符号102−3が7個である点は同じである
が、それぞれが対象とする帯域毎符号102−3の帯域
番号が異なっている。
【0089】図5中に×印で示したビット位置(図4と
同じ位置)にビット誤りが発生した場合、帯域番号
(7),(9),(11),(13)の帯域毎符号10
2−3にて誤った符号が分離される。図4にて誤って分
離される帯域毎符号102−3が帯域番号(4),
(5),(6),(7)であったのと比較すると、誤っ
て分離される帯域毎符号102−3の数は同じである
が、より大きい帯域番号の帯域毎符号102−3を誤る
ように変化していることが分かる。例えば音響信号10
1では、帯域番号の小さい、つまり低い周波数帯域の帯
域毎符号102−3の方が誤って分離したときの音響信
号101の劣化が大きい傾向があるので、図4の多重化
符号121より図5の多重化符号121の方が音響信号
101の劣化が少なくなる。
【0090】ビット誤りが発生する位置が逆方向に多重
化した範囲である場合には、逆に図5の方が音響信号1
01の劣化が多くなるが、最も音響信号101の劣化が
大きいケースを比較すると、図5の方が劣化は少なくな
るので、総合的には図5の多重化符号121の方が誤り
耐性は高いと判断できる。
【0091】最も音響信号101の劣化が大きいケース
とは、包絡符号102−1の符号長が保護対象長より大
きくなり、包絡符号102−1の保護対象外の位置に誤
りが発生したときであり、図4では、包絡符号102−
1、カテゴリ符号102−2、帯域番号(1),
(2),(3),(4),(5),(6),(7)の帯
域毎符号を誤って分離し、図5では、包絡符号102−
1、カテゴリ符号102−2、帯域番号(1),
(3),(5),(7),(9),(11),(13)
の帯域毎符号102−3を誤って分離する。小さい帯域
番号の帯域毎符号102−3の誤りが少ない分、図5の
多重化符号121の方が音響信号101の劣化が少な
い。
【0092】このように、選択手段25,54による多
重化及び分離の選択を交互に行うようにすることで、ビ
ット誤りによる影響の最大値を抑制することができるこ
とが分かる。
【0093】図6はこの可変長符号多重化装置及び可変
長符号分離装置における多重化符号121の他の構成を
示す図であり、図5に示す多重化符号121を変更した
ものである。ここでは、選択手段25が、保護対象の範
囲内に納まる限り順方向多重化手段22を選択し、保護
対象外の範囲では、順方向多重化手段22と逆方向多重
化手段23を交互に選択するように変更している。
【0094】また、この多重化符号121を分離する可
変長符号分離装置における選択手段54では、保護対象
の範囲内では順方向分離手段52を選択し、保護対象外
の範囲では順方向分離手段52と逆方向分離手段53を
交互に選択するようにしている。つまり、図1と図2を
用いて詳細を説明したこの発明の可変長符号多重化装置
及び可変長符号分離装置の構成と同じになっている。
【0095】図3と図6の違いは、保護対象の範囲であ
る。図6の方が、保護対象の符号長が長い、もしくは包
絡符号102−1等の符号長が短い場合となっている。
図6では、帯域番号(6)の帯域毎符号102−3の一
部までが保護対象範囲内に納まっているので、帯域番号
(7)から帯域番号(14)までの帯域毎符号102−
3が順方向と逆方向を交互に多重化されている。
【0096】ここで、図5と図6の多重化符号121の
最後尾位置にビット誤りが発生した場合を考える。この
とき、図5の多重化符号121では、帯域番号(2),
(4),(6),(8),(10),(12),(1
4)の帯域毎符号102−3を誤って分離することにな
る。一方、図6の多重化符号121では、帯域番号
(7),(9),(11),(13)の帯域毎符号10
2−3を誤って分離することになる。両者を比較すれ
ば、図6の方が誤って分離される帯域毎符号102−3
の数が減っていることが分かる。つまり、順方向と逆方
向の選択を交互に行う範囲を保護対象外に限定すること
で、1つのビット誤りが波及して誤って分離される範囲
の最大値が小さくできることが分かる。
【0097】なお、この実施の形態では、図3、図5、
図6に示すように、入力符号102の一部に対して交互
に順方向と逆方向に多重化、分離を行っているが、入力
符号102の全てに対して交互に順方向と逆方向に多重
化、分離を行っても良い。また、多重化部2及び分離部
5において、それぞれ1個のメモリ24及びメモリ51
を使用しているが、多重化部2において、順方向多重化
用と逆方向多重化用の別々のメモリを使用しても良く、
分離部5において、順方向分離用と逆方向分離用の別々
のメモリを使用しても良い。
【0098】また、この実施の形態では、逆方向多重化
手段23が1ビットずつメモリ24の最後尾位置から先
頭位置の方向に向けて格納していく構成としたが、メモ
リ24を例えば16ビットのワード単位で捉えて、ワー
ド単位で逆方向に格納していく構成も可能である。つま
り、最後尾位置を含む最後尾ワードから先頭位置を含む
先頭ワードに向けて格納は進めるが、各ワード内では順
方向多重化手段22と同様の順序、例えば最上位ビット
から最下位ビットに向けて1ビットずつ格納していくと
いうように構成することもできる。なお、このときに
は、逆方向分離手段53もこれと対を成すように構成す
る必要がある。
【0099】さらに、この実施の形態では、包絡符号1
02−1、カテゴリ符号102−2、複数の帯域毎符号
102−3から成る16個の符号を多重化して分離する
構成としたが、符号の数がもっと多くて処理が複雑にな
る場合には、幾つかの符号を1つにまとめて新たに1つ
の符号と見做して処理することも可能であるし、逆に各
符号が複数の符号に分割できる場合には分割して処理す
ることも可能である。
【0100】さらに、この実施の形態では、誤り訂正符
号の保護範囲を多重化符号121の先頭位置から所定長
としているが、多重化符号121の最後尾位置から所定
長としたり、多重化符号121の先頭位置付近と最後尾
位置付近に保護範囲を分割する構成であっても、逆方向
多重化手段23が既多重化長111を出力して、選択手
段25がこの既多重化長111を用いて選択を行い、逆
方向分離手段53が既分離長131を出力し、選択手段
54がこの既分離長131を使用して選択を行うように
すれば良い。
【0101】さらに、この実施の形態では、音響符号化
装置及び音響復号化装置に内包されて、包絡符号102
−1、カテゴリ符号102−2、複数の帯域毎符号10
2−3を多重化し分離する構成としたが、これに限定さ
れるものではなく、音響以外の音声、画像等を符号化し
た様々な符号に対して適用可能である。
【0102】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、多重化部2が、入力符号102を多重化符号121
の先頭位置から最後尾位置の方向に向けて順次多重化す
る順方向多重化手段22と、入力符号102を多重化符
号121の最後尾位置から先頭位置の方向に向けて順次
多重化する逆方向多重化手段23と、入力符号102毎
に順方向多重化手段22又は逆方向多重化手段23を選
択する選択手段25とを備え、分離部5が、多重化符号
121を多重化符号121の先頭位置から最後尾位置の
方向に向けて順次分離して出力符号103として出力す
る順方向分離手段52と、多重化符号121を多重化符
号121の最後尾位置から先頭位置の方向に向けて順次
分離して出力符号103として出力する逆方向分離手段
53と、出力符号103毎に順方向分離手段52又は逆
方向分離手段53を選択する選択手段54とを備えたこ
とにより、ビット誤りの影響が波及する範囲を減少させ
ることができ、ビット誤り耐性を有する多重化符号12
1を生成し分離することができるという効果が得られ
る。
【0103】また、この実施の形態1によれば、多重化
部2において、多重化符号121の最後尾位置を固定と
し、分離部5において、多重化符号121の最後尾位置
を固定とすることにより、多重化符号121の最後尾位
置に関する情報の増加や、多重化符号121の最後尾位
置に関する情報の分離誤りによる深刻な波及誤りを伴う
ことなく、ビット誤りの影響が波及する範囲を減少させ
ることができ、ビット誤り耐性を有する多重化符号12
1を生成し分離することができるという効果が得られ
る。
【0104】さらに、この実施の形態1によれば、多重
化部2において、選択手段25が入力符号102毎に順
方向多重化手段22と逆方向多重化手段23を交互に選
択し、分離部5において、選択手段54が出力符号10
3毎に順方向分離手段52と逆方向分離手段53を交互
に選択することにより、連続する符号を一括して誤るこ
とがなくなり、符号の重要度が連続する符号で高いとき
には、ビット誤りによる復号品質の劣化最大値を抑制す
ることができ、ビット誤り耐性を有する多重化符号12
1を生成し分離することができるという効果が得られ
る。
【0105】さらに、この実施の形態1によれば、多重
化部2において、順方向多重化手段22が既に多重化し
た符号長を既多重化長111として出力し、選択手段2
5が、順方向多重化手段22からの既多重化長111に
基づいて、順方向多重化手段22又は逆方向多重化手段
23を選択し、分離部5において、順方向分離手段52
が既に分離した符号長を既分離長131として出力し、
選択手段54が、順方向分離手段52からの既分離長1
31に基づいて、順方向分離手段52又は逆方向分離手
段53を選択することにより、順方向と逆方向の選択の
交互に行う範囲を誤り訂正符号の保護対象外に限定する
こと等が可能となり、1つのビット誤りが波及し誤って
分離される範囲の最大値を小さくすることができ、ビッ
ト誤り耐性を有する多重化符号121を生成し分離する
ことができるという効果が得られる。
【0106】さらに、この実施の形態1によれば、多重
化部2において、順方向多重化手段22からの既多重化
長111が所定値未満の場合に、選択手段25が順方向
多重化手段22を選択し、分離部5において、順方向分
離手段52からの既分離長131が所定値未満の場合
は、選択手段54が順方向分離手段52を選択すること
により、例えば誤り訂正符号の保護範囲が多重化符号1
21の先頭から所定範囲であれば、順方向と逆方向の選
択を交互に行う範囲を誤り訂正符号の保護対象外に限定
することが可能となり、1つのビット誤りが波及し誤っ
て分離される範囲の最大値を小さくすることができ、ビ
ット誤り耐性を有する多重化符号121を生成し分離す
ることができるという効果が得られる。
【0107】実施の形態2.図7はこの発明の実施の形
態2による可変長符号多重化装置を内包する音響符号化
装置の構成を示すブロック図である。図において、26
は入力符号102の各符号長の合計値を算出し総符号長
112を出力する符号長算出手段、27は総符号長11
2を符号化し符号長符号113を出力する符号長符号化
手段である。
【0108】また、図7において、28は符号長符号化
手段27からの符号長符号113と切換スイッチ21か
らの複数の入力符号102を、メモリ24の先頭位置か
ら、すなわち多重化符号121の先頭位置から、多重化
符号121の最後尾位置の方向に向けて順方向に順次多
重化していくと共に、既に多重化を行った符号長の値で
ある既多重化長111を出力する順方向多重化手段であ
る。
【0109】さらに、図7において、29はメモリ24
の先頭位置の値に符号長算出手段26からの総符号長1
12を加えることでメモリ24に格納される多重化符号
121の最後尾位置の値を求め、求めた多重化符号12
1の最後尾位置の値を開始位置として、切換スイッチ2
1からの複数の入力符号102を、メモリ24の先頭位
置の方向、すなわち多重化符号121の先頭位置の方向
に向けて逆方向に順次多重化していく逆方向多重化手段
である。その他の図1と同等部分については、同一番号
を付し説明を一部省略するが、メモリ24の記憶領域長
は、符号長符号113と複数の入力符号102を格納す
るのに必要な十分の長さを保有しているものとする。
【0110】図8はこの発明による可変長符号分離装置
を内包する音響復号化装置の構成を示すブロック図であ
る。図において、56はメモリ51に記憶されている多
重化符号121を、メモリ51の先頭位置から、すなわ
ち多重化符号121の先頭位置から、多重化符号121
の最後尾位置の方向に向けて順方向に順次分離して、符
号長符号113と複数の出力符号103を出力すると共
に、既に分離を行った符号長の値である既分離長131
を出力する順方向分離手段である。
【0111】また、図8において、57は順方向分離手
段56が分離した符号長符号113を復号し総符号長1
12を出力する符号長復号化手段で、58はメモリ51
の先頭位置の値に符号長復号化手段57からの総符号長
112を加えることでメモリ51に格納されている多重
化符号121の最後尾位置の値を求め、求めた多重化符
号121の最後尾位置の値を開始位置として、メモリ5
1に記憶されている多重化符号121を、メモリ51の
先頭位置の方向、すなわち多重化符号121の先頭位置
の方向に向けて逆方向に順次分離し、複数の出力符号1
03を出力する逆方向分離手段である。その他の図2と
同等部分については、同一番号を付し説明を一部省略す
るが、メモリ51の記憶領域長は、図7に示す多重化部
2のメモリ24と同等の長さを保有しているものとす
る。
【0112】次に動作について説明する。符号化手段1
が出力した複数の入力符号102である包絡符号102
−1、カテゴリ符号102−2、帯域毎符号102−3
は、可変長符号多重化装置としての多重化部2に順次入
力される。すなわち、帯域数が14個である場合には、
合計16個の入力符号102が、包絡符号102−1、
カテゴリ符号102−2、帯域番号(1)から帯域番号
(14)までの帯域毎符号102−3の順番で入力され
る。
【0113】多重化部2内のメモリ24は、多重化符号
121を形成するために使用する一時記憶用のメモリで
あり、その記憶領域長は多重化符号121を形成するに
足る長さが必要である。メモリ24の各ビット値は、フ
レーム毎に、まず固定値に初期化される。
【0114】多重化部2内の符号長算出手段26は、フ
レーム毎に入力される入力符号102の各符号長を求
め、これを合計して得られた合計値を総符号長112と
して出力する。なお、各入力符号102の符号長が符号
化手段1内で既に求まっている場合には、その値をその
まま使用すれば良い。
【0115】符号長符号化手段27は、総符号長112
を符号化して、得られた符号を符号長符号113として
出力する。例えば総符号長の選択肢が256種類以下で
あれば、8ビットの固定長符号で符号化できる。
【0116】多重化部2内の選択手段25は、順方向多
重化手段28から出力される既多重化長111が、誤り
訂正符号化手段3における保護対象の符号長未満である
ときには、多重化部2内の切換スイッチ21を制御し
て、各入力符号102を順方向多重化手段28に入力す
る。既多重化長111が、誤り訂正符号化手段3におけ
る保護対象の符号長以上である場合には、各入力符号1
02が入力される度に多重化部2内の切換スイッチ21
を切り換えて、各入力符号102を順方向多重化手段2
8と逆方向多重化手段29に交互に入力する。
【0117】多重化部2内の順方向多重化手段28は、
初めに符号長符号113の各ビット値を、メモリ24の
先頭位置を開始位置として、メモリ24の最後尾位置の
方向に向けて格納していく。すなわち、順方向多重化手
段28は、多重化符号121の先頭位置から多重化符号
121の最後尾位置の方向に向けて多重化していく。つ
まり、順方向多重化手段28は順方向の多重化を行う。
順方向多重化手段28には、符号長符号113に続く入
力符号102をメモリ24に格納するための開始位置の
値が保持されており、符号長符号113の格納が終了す
ると、次の符号の開始位置の値は、符号長符号113を
格納した終了位置の次のビット位置の値にセットされ
る。
【0118】そして、順方向多重化手段28は各入力符
号102が入力されると、上記開始位置をスタートとし
てメモリ24の最後尾位置の方向に向けて、入力符号1
02の各ビット値を格納していく。すなわち、順方向多
重化手段28は、多重化符号121の最後尾位置の方向
に向けて多重化していく。つまり、順方向多重化手段2
8は順方向の多重化を行う。入力符号102のある符号
の格納を行うと、次の符号の開始位置の値は、格納した
符号の終了位置の次のビット位置の値にセットされる。
【0119】また、順方向多重化手段28は、メモリ2
4の先頭位置とこの開始位置の差、つまり現在のフレー
ムにおいて順方向多重化手段28が既に多重化を行った
符号長の値を、既多重化長111として選択手段25に
出力する。
【0120】多重化部2内の逆方向多重化手段29に
は、入力符号102をメモリ24に格納するための開始
位置の値が保持されており、逆方向多重化手段29は入
力符号102が入力されると、この開始位置をスタート
としてメモリ24の先頭位置の方向に向けて、入力符号
102の各ビット値を格納していく。すなわち、逆方向
多重化手段29は、多重化符号121の先頭位置の方向
に向けて多重化していく。つまり、逆方向多重化手段2
9は逆方向の多重化を行う。逆方向多重化手段29は、
メモリ24の先頭位置の値に符号長算出手段26からの
総符号長112を加えることでメモリ24に格納される
多重化符号121の最後尾位置の値を算出し、上記開始
位置の値は最初この最後尾位置の値に初期化される。そ
して、入力符号102のある符号の格納を行うと、次の
符号の開始位置の値は、格納した符号の終了位置の1つ
前のビット位置の値にセットされる。
【0121】そして多重化部2は、全ての入力符号10
2に対する順方向多重化手段28又は逆方向多重化手段
29によるメモリ24への格納処理が完了すると、メモ
リ24内に格納された多重化符号121の先頭位置から
多重化符号121の最後尾位置までの範囲に格納されて
いる全データ、すなわち多重化符号121を誤り訂正符
号化手段3に対して出力する。
【0122】図8に示す分離部5は、誤り訂正復号化手
段4から出力された多重化符号121から、複数の出力
符号103である包絡符号102−1、カテゴリ符号1
02−2、帯域毎符号102−3を順次分離し、各符号
を復号化手段6に出力する。
【0123】まず、分離部5内のメモリ51は、多重化
部2内のメモリ24と同じ記憶領域長を持ち、誤り訂正
復号化手段4から出力された多重化符号121をその内
部に格納する。
【0124】分離部5内の順方向分離手段56は、メモ
リ51に多重化符号121が格納されると、メモリ51
の先頭位置を開始位置として、メモリ51の最後尾位置
の方向に向けて各ビット値を順次読み出していくこと
で、すなわち、多重化符号121の先頭位置から、多重
化符号121の最後尾位置の方向に向けて順方向に分離
していくことで、符号長符号113を分離して符号長復
号化手段57に出力する。順方向分離手段56には、包
絡符号102−1、カテゴリ符号102−2、帯域毎符
号102−3を出力符号103としてメモリ51から順
次分離するための開始位置の値が保持されており、符号
長符号113の分離が終了すると、次の符号の開始位置
の値は、符号長符号113を分離した終了位置の次のビ
ット位置の値にセットされる。
【0125】また、順方向分離手段56は、メモリ51
の先頭位置とこの開始位置の差、つまり現在のフレーム
において順方向分離手段56が既に分離を行った符号長
の値を、既分離長131として選択手段54に出力す
る。
【0126】符号長復号化手段57は、順方向分離手段
56が出力した符号長符号113を復号化し、得られた
符号長の値を総符号長112として逆方向分離手段58
に出力する。
【0127】分離部5内の選択手段54は、順方向分離
手段56が出力する既分離長131を、誤り訂正復号化
手段4における保護対象の符号長と比較し、この比較結
果に基づいて順方向分離手段56と逆方向分離手段58
のどちらを動作させるか選択する。そして、選択手段5
4は、選択した順方向分離手段56又は逆方向分離手段
58に対して動作指令を送出すると共に、選択した順方
向分離手段56又は逆方向分離手段58から出力される
出力符号103が復号化手段6に入力されるように分離
部5内の切換スイッチ55を制御する。
【0128】選択手段54の具体的な選択方法として
は、既分離長131が保護対象の符号長未満であるとき
には、順方向分離手段56を選択し、既分離長131が
保護対象の符号長以上である場合には、各出力符号10
3が復号化手段6に入力される度に、順方向分離手段5
6と逆方向分離手段58の選択を反転するようにする。
【0129】分離部5内の順方向分離手段56は、選択
手段54から動作指令が入力されると、内部に保持して
いる開始位置をスタートとして、メモリ51の最後尾位
置の方向に向けて各ビット値を順次読み出していくこと
で、1つの出力符号103を分離する。すなわち、順方
向分離手段56は、多重化符号121の最後尾位置の方
向に向けて順方向に分離する。つまり、順方向分離手段
56は順方向の分離を行う。開始位置の値はフレーム毎
にメモリ51の先頭位置に初期化され、出力符号103
のある符号分離を行うと、次の符号の開始位置の値は、
分離した符号の終了位置の次のビット位置にセットされ
る。
【0130】また、順方向分離手段56は、メモリ51
の先頭位置とこの開始位置の差、つまり現在のフレーム
において順方向分離手段56が既に分離を行った符号長
の値を再度算出し、既分離長131として選択手段54
に出力する。
【0131】分離部5内の逆方向分離手段58には、出
力符号103を順次メモリ51から分離するための開始
位置の値が保持されており、逆方向分離手段58は選択
手段54から動作指令が入力されると、この開始位置を
スタートとして、メモリ51の先頭位置の方向に向けて
各ビット値を順次読み出していくことで、1つの出力符
号103を分離する。すなわち、逆方向分離手段58
は、多重化符号121の先頭位置の方向に向けて分離す
る。つまり、逆方向分離手段58は逆方向の分離を行
う。逆方向分離手段58は、メモリ51の先頭位置の値
に符号長復号化手段57からの総符号長112を加える
ことでメモリ51に格納されている多重化符号121の
最後尾位置の値を算出し、上記開始位置は最初この多重
化符号121の最後尾位置の値に初期化される。そし
て、出力符号103のある符号の分離を行うと、次の符
号の開始位置の値は、分離した符号の終了位置の1つ前
のビット位置の値にセットされる。
【0132】このように、順方向分離手段56と逆方向
分離手段58から出力された複数の出力符号103であ
る包絡符号102−1、カテゴリ符号102−2、帯域
毎符号102−3は、復号化手段6に対して順次出力さ
れる。
【0133】図9はこの可変長符号多重化装置及び可変
長符号分離装置における多重化符号121の構成を示す
図である。図に示すように、符号長符号113、包絡符
号102−1、カテゴリ符号102−2、(1)から
(14)までの帯域番号に対する帯域毎符号102−3
が多重化されている。
【0134】図9では、図3と比較すると、多重化符号
121の先頭位置に符号長符号113が追加多重化され
ている。また、図の上では違いが示されていないが、図
3の多重化符号121の最後尾位置は固定であったのに
対し、図9の多重化符号121の最後尾位置はフレーム
毎に変化するものとなっている。保護対象の誤りが完全
に訂正されているときには、符号長符号113は正しく
分離されるので、図9の多重化符号121の最後尾位置
を誤ることはない。
【0135】以上のように、この実施の形態2によれ
ば、実施の形態1と同様の効果が得られると共に、多重
化部2において、複数の入力符号102の総符号長11
2を求める符号長算出手段26を備え、逆方向多重化手
段29が多重化符号121の最後尾位置を総符号長11
2に基づいて決定し、分離部5において、多重化符号1
21に多重化されている多重化符号121の総符号長1
12を求める符号長復号化手段57を備え、逆方向分離
手段58が多重化符号121の最後尾位置を総符号長1
12に基づいて決定することにより、総符号長112が
様々に変化する入力符号102を多重化する場合におい
ても、少ない総符号長112に関する符号の追加によっ
て、ビット誤りの影響が波及する範囲を減少させること
ができ、ビット誤り耐性を有する多重化符号121を生
成し分離することができるという効果が得られる。
【0136】実施の形態3.上記実施の形態1及び実施
の形態2の可変長符号多重化装置では、選択手段25の
選択に基づいて順方向多重化手段22と逆方向多重化手
段23を切り換えつつ多重化しているが、複数の符号を
一旦固定的に順方向に多重化してから、上記選択に基づ
いて多重化符号121内の入れ替えを行う構成でも全く
同じ効果が得られる。
【0137】同様に実施の形態1及び実施の形態2の可
変長符号分離装置では、選択手段54の選択に基づいて
順方向分離手段52と逆方向分離手段53を切り換えつ
つ分離しているが、メモリ51に格納されている多重化
符号121を、上記選択に基づいて入れ替えを行ってか
ら、固定的に順方向分離を行う構成でも全く同じ効果が
得られる。
【0138】実施の形態4.上記実施の形態2では、総
符号長112を符号化した符号長符号113を多重化す
ることで、可変長符号分離装置に総符号長112を伝達
したが、可変長符号多重化装置側で、フレーム毎の多重
化符号の境界を識別する識別信号として、ユニークワー
ドをフレーム毎の多重化符号の境界に挿入しておき、可
変長符号分離装置側で、このユニークワードの検出によ
って総符号長112を求める構成でも同様の効果が得ら
れる。
【0139】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、入力
符号を多重化符号の先頭位置から最後尾位置の方向に向
けて順次多重化する順方向多重化手段と、入力符号を多
重化符号の最後尾位置から先頭位置の方向に向けて順次
多重化する逆方向多重化手段と、入力符号毎に順方向多
重化手段又は逆方向多重化手段を選択する選択手段とを
備えたことにより、ビット誤りの影響が波及する範囲を
減少させることができ、ビット誤り耐性を有する多重化
符号を生成することができるという効果がある。
【0140】この発明によれば、多重化符号の最後尾位
置を固定とすることにより、多重化符号の最後尾位置に
関する情報の増加や、最後尾位置に関する情報の分離誤
りによる深刻な波及誤りを伴うことなく、ビット誤りの
影響が波及する範囲を減少させることができ、ビット誤
り耐性を有する多重化符号を生成することができるとい
う効果がある。
【0141】この発明によれば、複数の入力符号の総符
号長を求める符号長算出手段を備え、逆方向多重化手段
が多重化符号の最後尾位置を総符号長に基づいて決定す
ることにより、総符号長が様々に変化する入力符号を多
重化する場合においても、少ない総符号長に関する符号
の追加によって、ビット誤りの影響が波及する範囲を減
少させることができ、ビット誤り耐性を有する多重化符
号を生成することができるという効果がある。
【0142】この発明によれば、選択手段が入力符号毎
に順方向多重化手段と逆方向多重化手段を交互に選択す
ることにより、連続する符号を一括して誤ることがなく
なり、符号の重要度が連続する符号で高いときには、ビ
ット誤りによる復号品質の劣化最大値を抑制することが
でき、ビット誤り耐性を有する多重化符号を生成するこ
とができるという効果がある。
【0143】この発明によれば、順方向多重化手段が既
に多重化した符号長を既多重化長として出力し、選択手
段が、順方向多重化手段からの既多重化長に基づいて、
順方向多重化手段又は逆方向多重化手段を選択すること
により、順方向と逆方向の選択の交互に行う範囲を誤り
訂正符号の保護対象外に限定すること等が可能となり、
1つのビット誤りが波及し誤って分離される範囲の最大
値を小さくすることができ、ビット誤り耐性を有する多
重化符号を生成することができるという効果がある。
【0144】この発明によれば、順方向多重化手段から
の既多重化長が所定値未満の場合に、選択手段が順方向
多重化手段を選択することにより、例えば誤り訂正符号
の保護範囲が多重化符号の先頭から所定範囲であれば、
順方向と逆方向の選択を交互に行う範囲を誤り訂正符号
の保護対象外に限定することが可能となり、1つのビッ
ト誤りが波及し誤って分離される範囲の最大値を小さく
することができ、ビット誤り耐性を有する多重化符号を
生成することができるという効果がある。
【0145】この発明によれば、多重化符号を多重化符
号の先頭位置から最後尾位置の方向に向けて順次分離し
て出力符号として出力する順方向分離手段と、多重化符
号を多重化符号の最後尾位置から先頭位置の方向に向け
て順次分離して出力符号として出力する逆方向分離手段
と、出力符号毎に順方向分離手段又は逆方向分離手段を
選択する選択手段を備えたことより、ビット誤りの影響
が波及する範囲を減少させることができ、ビット誤り耐
性を有する多重化符号を分離することができるという効
果がある。
【0146】この発明によれば、多重化符号の最後尾位
置を固定とすることにより、多重化符号の最後尾位置に
関する情報の増加や、最後尾位置に関する情報の分離誤
りによる深刻な波及誤りを伴うことなく、ビット誤りの
影響が波及する範囲を減少させることができ、ビット誤
り耐性を有する多重化符号を分離することができるとい
う効果がある。
【0147】この発明によれば、多重化符号に多重化さ
れている多重化符号の総符号長を求める符号長復号化手
段を備え、逆方向分離手段が多重化符号の最後尾位置を
総符号長に基づいて決定することにより、総符号長が様
々に変化する入力符号を多重化する場合においても、少
ない総符号長に関する符号の追加によって、ビット誤り
の影響が波及する範囲を減少させることができ、ビット
誤り耐性を有する多重化符号を分離することができると
いう効果がある。
【0148】この発明によれば、フレーム毎の多重化符
号の境界を識別する識別信号により多重化符号の総符号
長を求め、逆方向分離手段が多重化符号の最後尾位置を
総符号長に基づいて決定することにより、総符号長が様
々に変化する入力符号を多重化する場合においても、少
ない総符号長に関する符号の追加によって、ビット誤り
の影響が波及する範囲を減少させることができ、ビット
誤り耐性を有する多重化符号を分離することができると
いう効果がある。
【0149】この発明によれば、選択手段が出力符号毎
に順方向分離手段と逆方向分離手段を交互に選択するこ
とにより、連続する符号を一括して誤ることがなくな
り、符号の重要度が連続する符号で高いときには、ビッ
ト誤りによる復号品質の劣化最大値を抑制することがで
き、ビット誤り耐性を有する多重化符号を分離すること
ができるという効果がある。
【0150】この発明によれば、順方向分離手段が既に
分離した符号長を既分離長として出力し、選択手段が、
順方向分離手段からの既分離長に基づいて、順方向分離
手段又は逆方向分離手段を選択することにより、順方向
と逆方向の選択を交互に行う範囲を誤り訂正符号の保護
対象外に限定すること等が可能となり、1つのビット誤
りが波及し誤って分離される範囲の最大値を小さくする
ことができ、ビット誤り耐性を有する多重化符号を分離
することができるという効果がある。
【0151】この発明によれば、順方向分離手段からの
既分離長が所定値未満の場合に、選択手段が順方向分離
手段を選択することにより、例えば誤り訂正符号の保護
範囲が多重化符号の先頭から所定範囲であれば、順方向
と逆方向の選択を交互に行う範囲を誤り訂正符号の保護
対象外に限定することが可能となり、1つのビット誤り
が波及し誤って分離される範囲の最大値を小さくするこ
とができ、ビット誤り耐性を有する多重化符号を分離す
ることができるという効果がある。この発明によれば、
入力符号を多重化符号の先頭位置から最後尾位置の方向
に向けて順次多重化する順方向多重化ステップと、入力
符号を多重化符号の最後尾位置から先頭位置の方向に向
けて順次多重化する逆方向多重化ステップとを備え、入
力符号毎に順方向多重化ステップ又は逆方向多重化ステ
ップを選択することにより、ビット誤りの影響が波及す
る範囲を減少させることができ、ビット誤り耐性を有す
る多重化符号を生成することができるという効果があ
る。 この発明によれば、多重化符号を多重化符号の先頭
位置から最後尾位置の方向に向けて順次分離して出力符
号として出力する順方向分離ステップと、多重化符号を
多重化符号の最後尾位置から先頭位置の方向に向けて順
次分離して出力符号として出力する逆方向分離ステップ
とを備え、出力符号毎に順方向分離ステップ又は逆方向
分離ステップを選択することにより、ビット誤りの影響
が波及する範囲を減少させることができ、ビット誤り耐
性を有する多重化符号を分離することができるという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による可変長符号多
重化装置を内包する音響符号化装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】 この発明の実施の形態1による可変長符号分
離装置を内包する音響復号化装置の構成を示すブロック
図である。
【図3】 この発明の実施の形態1による可変長符号多
重化装置及び可変長符号分離装置における多重化符号の
構成を示す図である。
【図4】 この発明の実施の形態1による可変長符号多
重化装置及び可変長符号分離装置における多重化符号の
構成を示す図である。
【図5】 この発明の実施の形態1による可変長符号多
重化装置及び可変長符号分離装置における多重化符号の
構成を示す図である。
【図6】 この発明の実施の形態1による可変長符号多
重化装置及び可変長符号分離装置における多重化符号の
構成を示す図である。
【図7】 この発明の実施の形態2による可変長符号多
重化装置を内包する音響符号化装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【図8】 この発明の実施の形態2による可変長符号分
離装置を内包する音響復号化装置の構成を示すブロック
図である。
【図9】 この発明の実施の形態2による可変長符号多
重化装置及び可変長符号分離装置における多重化符号の
構成を示す図である。
【図10】 従来の可変長符号多重化装置を内包する音
響符号化装置の構成を示すブロック図である。
【図11】 従来の可変長符号分離装置を内包する音響
復号化装置の構成を示すブロック図である。
【図12】 従来の可変長符号多重化装置及び可変長符
号分離装置における多重化符号の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 符号化手段、2 多重化部、3 誤り訂正符号化手
段、4 誤り訂正復号化手段、5 分離部、6 復号化
手段、21 切換スイッチ、22 順方向多重化手段、
23 逆方向多重化手段、24 メモリ、25 選択手
段、26 符号長算出手段、27 符号長符号化手段、
28 順方向多重化手段、29 逆方向多重化手段、5
1 メモリ、52 順方向分離手段、53 逆方向分離
手段、54 選択手段、55 切換スイッチ、56 順
方向分離手段、57 符号長復号化手段、58 逆方向
分離手段、101 音響信号、102 入力符号、10
2−1 包絡符号、102−2 カテゴリ符号、102
−3 帯域毎符号、103出力符号、111 既多重化
長、112 総符号長、113 符号長符号、121
多重化符号、122 音響符号、131 既分離長。

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可変長符号を含む複数の入力符号を多重
    化し多重化符号として出力する可変長符号多重化装置で
    あって、 上記入力符号を上記多重化符号の先頭位置から最後尾位
    置の方向に向けて順次多重化する順方向多重化手段と、 上記入力符号を上記多重化符号の最後尾位置から先頭位
    置の方向に向けて順次多重化する逆方向多重化手段と、 上記入力符号毎に上記順方向多重化手段又は上記逆方向
    多重化手段を選択する選択手段とを備えたことを特徴と
    する可変長符号多重化装置。
  2. 【請求項2】 多重化符号の最後尾位置を固定とするこ
    とを特徴とする請求項1記載の可変長符号多重化装置。
  3. 【請求項3】 複数の入力符号の総符号長を求める符号
    長算出手段を備え、 逆方向多重化手段が多重化符号の最後尾位置を上記総符
    号長に基づいて決定することを特徴とする請求項1記載
    の可変長符号多重化装置。
  4. 【請求項4】 選択手段が入力符号毎に順方向多重化手
    段と逆方向多重化手段を交互に選択することを特徴とす
    る請求項1記載の可変長符号多重化装置。
  5. 【請求項5】 順方向多重化手段が既に多重化した符号
    長を既多重化長として出力し、 選択手段が、上記順方向多重化手段からの既多重化長に
    基づいて、上記順方向多重化手段又は逆方向多重化手段
    を選択することを特徴とする請求項1記載の可変長符号
    多重化装置。
  6. 【請求項6】 順方向多重化手段からの既多重化長が所
    定値未満の場合に、選択手段が上記順方向多重化手段を
    選択することを特徴とする請求項5記載の可変長符号多
    重化装置。
  7. 【請求項7】 多重化符号を分離し可変長符号を含む複
    数の出力符号を出力する可変長符号分離装置であって、 上記多重化符号を上記多重化符号の先頭位置から最後尾
    位置の方向に向けて順次分離して上記出力符号として出
    力する順方向分離手段と、 上記多重化符号を上記多重化符号の最後尾位置から先頭
    位置の方向に向けて順次分離して上記出力符号として出
    力する逆方向分離手段と、 上記出力符号毎に上記順方向分離手段又は上記逆方向分
    離手段を選択する選択手段とを備えたことを特徴とする
    可変長符号分離装置。
  8. 【請求項8】 多重化符号の最後尾位置を固定とするこ
    とを特徴とする請求項7記載の可変長符号分離装置。
  9. 【請求項9】 多重化符号に多重化されている多重化符
    号の総符号長を求める符号長復号化手段を備え、 逆方向分離手段が上記多重化符号の最後尾位置を上記総
    符号長に基づいて決定することを特徴とする請求項7記
    載の可変長符号分離装置。
  10. 【請求項10】 フレーム毎の多重化符号の境界を識別
    する識別信号により上記多重化符号の総符号長を求め、 逆方向分離手段が上記多重化符号の最後尾位置を上記総
    符号長に基づいて決定することを特徴とする請求項7記
    載の可変長符号分離装置。
  11. 【請求項11】 選択手段が出力符号毎に順方向分離手
    段と逆方向分離手段を交互に選択することを特徴とする
    請求項7記載の可変長符号分離装置。
  12. 【請求項12】 順方向分離手段が既に分離した符号長
    を既分離長として出力し、 選択手段が、上記順方向分離手段からの既分離長に基づ
    いて、上記順方向分離手段又は逆方向分離手段を選択す
    ることを特徴とする請求項7記載の可変長符号分離装
    置。
  13. 【請求項13】 順方向分離手段からの既分離長が所定
    値未満の場合に、選択手段が上記順方向分離手段を選択
    することを特徴とする請求項12記載の可変長符号分離
    装置。
  14. 【請求項14】 可変長符号を含む複数の入力符号を多
    重化し多重化符号として出力する可変長符号多重化方法
    であって、 上記入力符号を上記多重化符号の先頭位置から最後尾位
    置の方向に向けて順次多重化する順方向多重化ステップ
    と、 上記入力符号を上記多重化符号の最後尾位置から先頭位
    置の方向に向けて順次多重化する逆方向多重化ステップ
    とを備え、 上記入力符号毎に上記順方向多重化ステップ又は上記逆
    方向多重化ステップを選択することを特徴とする可変長
    符号多重化方法。
  15. 【請求項15】 多重化符号を分離し可変長符号を含む
    複数の出力符号を出力する可変長符号分離方法であっ
    て、 上記多重化符号を上記多重化符号の先頭位置から最後尾
    位置の方向に向けて順次分離して上記出力符号として出
    力する順方向分離ステップと、 上記多重化符号を上記多重化符号の最後尾位置から先頭
    位置の方向に向けて順次分離して上記出力符号として出
    力する逆方向分離ステップとを備え、 上記出力符号毎に上記順方向分離ステップ又は上記逆方
    向分離ステップを選択することを特徴とする可変長符号
    分離方法。
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