JP3414329B2 - 蛍光ランプ - Google Patents
蛍光ランプInfo
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蛍光ランプに関す
るものである。 【0002】 【従来の技術】従来の蛍光ランプは、図5に示すよう
に、口金3が取り付けられたバルブ2の両端部は、ステ
ムガラス17によって封止され閉塞されている。 【0003】ステムガラス17には、2本のリード線5
a,5bが貫通されており、このリード線5a,5b間
にエミッタが塗布された電極コイル6が架設されてい
る。なお、バルブ2の他端部も同様の構成である。 【0004】このような従来の蛍光ランプの点灯回路
(図示せず)には、回路構成が簡単でかつ安価であるこ
とから、蛍光ランプと並列にかつ非電源側に接続された
コンデンサと、電極コイルと直列に接続された別のコン
デンサを備えた電子安定器(以下、C予熱型電子安定器
という)が多用されている。このC予熱型電子安定器に
よるフィラメント電流は、比較的定電流性である。 【0005】また、このような従来の蛍光ランプには、
電極コイル6の寿命末期時に起こる陰極降下電圧の上昇
にともなうランプ電圧の上昇を検出して、未然に発振回
路を遮断するか、または発振電圧を低下させる機能が一
般的に付加されている。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の蛍光ランプでは、ランプ電圧の上昇を検出し
て、未然に発振回路を遮断するか、または発振電圧を低
下させる機能が付加されていても、その検出や遮断機能
の信頼性が十分でないために、電極コイル6近傍の温度
が過大に上昇することがある。その結果、次の2つの原
因によってリード線5a,5bの根元部分のバルブ2
(ステムガラス4のことを示す。以下、同じ)が溶け出
し、溶け出したバルブ片が口金3へ流動して口金3が熱
損傷するという問題があった。 【0007】その原因の一つは、電極寿命末期時の陰極
電圧の上昇にともなって異常加熱された電極コイル6近
傍の熱がリード線5a,5bを介してバルブ2の端部に
伝導するためである。 【0008】また、別の原因は、電極寿命末期時の擬似
半波放電と点灯回路の構成とによって発生する電極コイ
ル6間の間欠異常放電によるイオン衝撃加熱がバルブ2
の端部に局所的に集中するためである。 【0009】本発明は、このような問題を解決するため
になされたもので、電極寿命末期時に、リード線の根元
部分のバルブが溶け出すのを抑制できるとともに、万
一、バルブが溶け出しても、溶け出したバルブ片によっ
て口金が熱損傷するのを防止することのできる蛍光ラン
プを得ることを目的とする。 【0010】 【課題を解決するための手段】本発明の蛍光ランプは、
バルブの閉塞された両端部に2本のリード線が貫通され
ており、この2本のリード線間に電極コイルが架設され
た蛍光ランプであって、筒状の基部と、この基部の端部
に設けられた板状のつば部とを有する熱伝導性のピンが
前記リード線の根元部分に接して設けられているととも
に、熱伝導性でかつ非導電性の放熱体が前記ピンに接し
て設けられている構成を有する。 【0011】この構成により、電極寿命末期に異常加熱
された電極コイル近傍の熱をリード線からピンを介して
放熱体へ伝導させ、この伝導させた熱を放熱体からバル
ブ内へ熱拡散させることができるとともに、電極寿命末
期時の擬似半波放電と点灯回路の構成とによって発生す
る電極コイル間の間欠異常放電がリード線の根元部分の
バルブに到達するのを放熱体によって遮蔽することがで
きるので、リード線の根元部分のバルブの温度上昇を抑
制することができ、リード線の根元部分のバルブが溶け
出すのを抑制することができる。また、万一、バルブが
溶け出しても、溶け出したバルブ片を放熱体に粘着させ
て、溶け出したバルブ片が口金へ流動するのを防止する
ことができる。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を用いて説明する。 【0013】本発明の第1の実施の形態である定格電力
36Wの蛍光ランプは、図1に示すように、ソーダライ
ムガラス製の2つのガラス管2aをブリッジ接合し、内
面に蛍光体1を塗布したバルブ2と、このバルブ2の端
部に設けられ、かつ後述の電極コイル6に電流を供給す
るための金属端子3aを有する樹脂製の口金3とを備え
ている。 【0014】バルブ2内には、アルゴンガスと水銀とが
それぞれ所定量封入されている。 【0015】次に、バルブ2の両端部の構成について説
明する。ただし、バルブ2の各端部の構成は同じである
ので、一方のみを図2に示して説明する。 【0016】バルブ2の端部には、図2に示すように、
鉛ガラス製のステムガラス4が封止されている。つま
り、バルブ2の端部は、ステムガラス4によって閉塞さ
れている。ただし、「ステムガラス4」は、本明細書中
で記載されている「リード線5a,5bの根元部分のバ
ルブ2」と同じである。 【0017】ステムガラス4には、2本のリード線5
a,5bが貫通されている。このリード線5a,5b
は、直径0.6mmのニッケルめっきされた鉄線からな
る。 【0018】リード線5a,5bの端部の間には、エミ
ッタ(図示せず)が塗布された電極コイル6が架設され
ている。 【0019】リード線5a,5bの根元部分、つまりス
テムガラス4から導出したリード線5a,5bの部分の
うちステムガラス4近傍の部分には、例えば表面にニッ
ケルめっきされた純鉄からなる熱伝導性のピン7が挿通
されている。なお、ピン7は、純鉄を主成分とする合金
の表面にニッケルめっきされたものでもよい。このよう
に、純鉄または純鉄を主成分とする合金の表面にニッケ
ルめっきされたものからなるピン7を用いることによ
り、点灯中、ピン7からの不純ガスの発生を防止するこ
とができ、またピン7の軟化変形を防止することができ
る。 【0020】ピン7は、直径1.8mm、長さ4.0m
mの円筒状の基部7aと、この基部7aの端部に設けら
れた直径3.0mmの円板状のつば部7bとを有する。 【0021】また、ピン7は、つば部7bとは反対側の
基部7aの端部が圧着されることによってリード線5
a,5bに接して設けられている。 【0022】なお、ピン7をリード線5a,5bに接合
する方法は、上記のように圧着だけではなく、電気溶接
でもよい。 【0023】ピン7の基部7aには、放熱体8がこの放
熱体8に設けられた貫通孔8aの内面とピン7の基部7
aの外面とが互いに向かい合って接触するように挿入さ
れて設けられている。 【0024】放熱体8は、例えば主成分がアルミナセラ
ミックである熱伝導性でかつ非導電性の材料からなり、
直径1.9mm、厚さ1.0mmの円板状である。この
ように主成分がアルミナセラミックからなる放熱体8を
用いることにより、熱容量を大きくすることができると
ともに、熱伝導も大きいので放熱体の表面全体からの放
熱を容易にすることができ、また熱的および機械的な応
力に耐えうることができる。 【0025】また、放熱体8は、結晶化ガラスからなる
ものを用いることが好ましい。これにより、上記したよ
うな主成分がアルミナセラミックからなるものを用いた
場合の効果に加えて、放熱体8の加工性や生産性を向上
させることができる。 【0026】基部7aの外面と放熱体8の貫通孔8aの
内面とが互いに向かい合って接触している部分の長さ
は、1.0mmである。 【0027】つば部7bは、貫通孔8aをふさぐ大きさ
の面積を有している。 【0028】次に、このような蛍光ランプ(以下、本発
明品という)の作用効果について説明する。 【0029】本発明品と、図5に示すようなリード線の
根元部分にピンや放熱体を設けていない従来品とについ
て、各々20本ずつを電極寿命末期まで点灯させて、リ
ード線5a,5bの根元部分のバルブ(ステムガラス)
の溶け出しの発生の有無を調べた結果、次のとおりであ
った。 【0030】なお、本発明品および従来品に用いた点灯
回路は、3灯直列器具用のC予熱型電子安定器である。
この点灯回路は、図3に示すように、蛍光ランプ9と、
この蛍光ランプ9と並列にかつ蛍光ランプ9の非電源側
に接続された第1のコンデンサ10と、蛍光ランプ9と
直列にかつ蛍光ランプ9の電源側に接続されたインダク
タンス11と、蛍光ランプ9と並列にかつ蛍光ランプ9
の電源側に接続された第2のコンデンサ12と、このコ
ンデンサ12と直列に接続されたスイッチ13とからな
る電子安定器(以下、ダブルC型電子安定器という)で
ある。また、この点灯回路は、ランプ電圧上昇機能検出
機能が外されており、電極コイル9aが断線した後も、
スイッチ13をオンすることにより点灯し続けさせる。
ただし、電極コイル9bは、巻線トランス(図示せず)
からフィラメント電流を得ている。 【0031】なお、図3中、抵抗14は他の2灯の蛍光
ランプのインピーダンスに置き換えたものである。ま
た、15はスイッチング電源を示す。 【0032】本発明品では、例えば一方の電極コイル6
が断線しても、ステムガラス4、つまりリード線5a,
5bの根元部分のバルブ2が溶け出すことはなかった。 【0033】一方、従来品では、電極寿命末期時に、ス
テムガラスが溶け出し、この溶け出したステムガラス片
が口金へ流動して口金が熱損傷した。 【0034】このように本発明品では、リード線5a,
5bからの伝導熱がピン7を介して放熱体8によってバ
ルブ2内へ熱拡散されるとともに、電極コイル6間の間
欠異常放電がリード線5a,5bの根元部分のバルブ2
に到達するのを放熱体8によって遮蔽されるために、リ
ード線5a,5bの根元部分のバルブ2が局所的に溶融
するほどには加熱されないためであると考えられる。 【0035】以上のように熱伝導性のピン7がリード線
5a,5bの根元部分に接して設けられているととも
に、熱伝導性でかつ非導電性の放熱体8がピン7に接し
て設けられていることにより、電極寿命末期時に、リー
ド線5a,5bの根元部分のバルブ2が溶け出すのを抑
制することができる。 【0036】また、万一、リード線5a,5bの根元部
分のバルブ2が溶け出したとしても、溶け出したバルブ
片が放熱体8に粘着することにより、溶け出したバルブ
片が口金3へ流動することはないので、口金3が熱損傷
するのを防止することができる。 【0037】また、ピン7の基部7aの外面と放熱体8
に設けられた貫通孔8aの内面とが接触している。これ
により、ピン7と放熱体8との接触面積を増やすことが
できるために、ピン7から放熱体8への熱伝導量を増加
させることができるので、電極寿命末期時に、リード線
5a,5bの根元部分のバルブ2が溶け出すのをより抑
制することができる。 【0038】また、ピン7の基部7aの外面と放熱体8
に設けられた貫通孔8aの内面の少なくとも一部が接す
るように挿入され、その他の部分において、基部7aの
外面と貫通孔8aの内面との間に隙間があっても、基部
7aの端部に設けられ、かつ貫通孔8aのふさぐ大きさ
の面積を有しているつば部7bを備えていることによ
り、その隙間から間欠異常放電が入ってきても、つば部
7bによって間欠異常放電がリード線5a,5bの根元
部分のバルブ2に到達するのを阻止することができる。
また、万一、リード線5a,5bの根元部分のバルブ2
が溶け出したとしても、つば部7bによって放熱体8を
ピン7に確実に固定することができる。 【0039】さらに、ピン7の基部7aが放熱体8に設
けられた貫通孔8aに、基部7aの外面と貫通孔8aの
内面とが接触するように挿入されている場合において、
放熱体8が挿入された基部7aのうち基部7aの外面と
放熱体8の貫通孔8aの内面とが互いに向かい合って接
触している部分の長さが1.0mm以上であることが好
ましい。 【0040】これにより、ピン7から放熱体8への伝導
熱量を多くすることができる。その結果、電極寿命末期
時に、リード線5a,5bの根元部分のバルブ2が溶け
出すのをより一層抑制することができる。 【0041】一方、ピンの基部の放熱体に挿入された部
分の長さが1.0mm未満では、ピンから放熱体への伝
導熱量が小さい。ただし、基部7aの放熱体8に挿入さ
れた部分の長さは、放熱体8の厚さ以下とする。 【0042】ところで、本発明品において、リード線5
a,5bに圧着されているピン7の基部7aの部分の長
さは1.0mm以上5mm以下であることが好ましい。 【0043】これにより、リード線5a,5bからピン
7への伝導熱量を多くすることができる。その結果、電
極寿命末期時に、リード線5a,5bの根元部分のバル
ブ2が溶け出すのをより一層抑制することができる。 【0044】一方、リード線に接合されている部分のピ
ンの長さが1.0mm未満では、リード線からピンへの
伝導熱量が小さい。また、リード線に接合されている部
分のピンの長さが5mmを越えると、ピンをリード線に
接合する際、ピンの接合する部分が電極コイルに近づき
すぎて、電極コイルのマウントが困難となってしまう。 【0045】次に、本発明の第2の実施の形態である定
格電力36Wの蛍光ランプは、図4に示すような断面が
凹状である最小幅10.0mm、最大幅15.0mm、
最大厚さ2.0mmの扁平楕円体状の放熱体16がリー
ド線5a,5bの両方に挿通されている点を除いて本発
明の第1の実施の形態である定格電力36Wの蛍光ラン
プと同じ構成を有している。 【0046】リード線5a,5bの根元部分のバルブ
2、つまりステムガラス4の電極コイル6側の端部が、
放熱体16の凹状部分に覆われている。放熱体16の凹
状部分の深さは、1.0mmである。 【0047】以上のように凹状の放熱体16が2本のリ
ード線5a,5bに挿通されていることにより、本発明
の第1の実施の形態である蛍光ランプのように2つの放
熱体8を設けているものに比して、一度の作業で放熱体
16を設けることができるので、生産性を向上させるこ
とができる。 【0048】また、凹状の放熱体16がリード線5a,
5bの根元部分のバルブ2を覆っていることにより、電
極コイル6間の間欠異常放電がリード線5a,5bの根
元部分のバルブ2に到達するのを放熱体16によってよ
り遮蔽することができる。その結果、電極寿命末期時
に、リード線5a,5bの根元部分のバルブ2が溶け出
すのをより抑制することができる。 【0049】さらに、放熱体16の凹状部分の深さが
1.0mm以上であることが好ましい。 【0050】これにより、電極コイル6間の間欠異常放
電がリード線5a,5bの根元部分のバルブ2に到達す
るのを放熱体16によってより確実に遮蔽することがで
きる。 【0051】一方、放熱体の凹状部分の深さが1.0m
m未満では、電極コイル間の間欠異常放電を十分に遮蔽
することができない。ただし、放熱体16の凹状部分の
深さは、ステムガラス4全体を覆う深さまでとする。 【0052】なお、上記実施の形態では、点灯回路とし
てダブルC型予熱型電子安定器を用いた場合について説
明したが、C型予熱型電子安定器を用いた場合でも上記
と同様の効果を得ることができる。 【0053】なお、上記実施の形態では、バルブ2の両
端部をステムガラス4によって閉塞したものについて説
明したが、バルブ2の両端部を直接圧着封止し、リード
線5a,5bを封止したものについても上記と同様の効
果を得ることができる。 【0054】 【発明の効果】以上説明したように、本発明は、電極寿
命末期時に、リード線の根元部分のバルブが溶け出すの
を抑制することができる蛍光ランプを提供することがで
きるものである。また、万一、バルブが溶け出しても、
溶け出したバルブ片が口金へ流動して口金が熱損傷する
のを防止することができる蛍光ランプを提供することが
できるものである。
るものである。 【0002】 【従来の技術】従来の蛍光ランプは、図5に示すよう
に、口金3が取り付けられたバルブ2の両端部は、ステ
ムガラス17によって封止され閉塞されている。 【0003】ステムガラス17には、2本のリード線5
a,5bが貫通されており、このリード線5a,5b間
にエミッタが塗布された電極コイル6が架設されてい
る。なお、バルブ2の他端部も同様の構成である。 【0004】このような従来の蛍光ランプの点灯回路
(図示せず)には、回路構成が簡単でかつ安価であるこ
とから、蛍光ランプと並列にかつ非電源側に接続された
コンデンサと、電極コイルと直列に接続された別のコン
デンサを備えた電子安定器(以下、C予熱型電子安定器
という)が多用されている。このC予熱型電子安定器に
よるフィラメント電流は、比較的定電流性である。 【0005】また、このような従来の蛍光ランプには、
電極コイル6の寿命末期時に起こる陰極降下電圧の上昇
にともなうランプ電圧の上昇を検出して、未然に発振回
路を遮断するか、または発振電圧を低下させる機能が一
般的に付加されている。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の蛍光ランプでは、ランプ電圧の上昇を検出し
て、未然に発振回路を遮断するか、または発振電圧を低
下させる機能が付加されていても、その検出や遮断機能
の信頼性が十分でないために、電極コイル6近傍の温度
が過大に上昇することがある。その結果、次の2つの原
因によってリード線5a,5bの根元部分のバルブ2
(ステムガラス4のことを示す。以下、同じ)が溶け出
し、溶け出したバルブ片が口金3へ流動して口金3が熱
損傷するという問題があった。 【0007】その原因の一つは、電極寿命末期時の陰極
電圧の上昇にともなって異常加熱された電極コイル6近
傍の熱がリード線5a,5bを介してバルブ2の端部に
伝導するためである。 【0008】また、別の原因は、電極寿命末期時の擬似
半波放電と点灯回路の構成とによって発生する電極コイ
ル6間の間欠異常放電によるイオン衝撃加熱がバルブ2
の端部に局所的に集中するためである。 【0009】本発明は、このような問題を解決するため
になされたもので、電極寿命末期時に、リード線の根元
部分のバルブが溶け出すのを抑制できるとともに、万
一、バルブが溶け出しても、溶け出したバルブ片によっ
て口金が熱損傷するのを防止することのできる蛍光ラン
プを得ることを目的とする。 【0010】 【課題を解決するための手段】本発明の蛍光ランプは、
バルブの閉塞された両端部に2本のリード線が貫通され
ており、この2本のリード線間に電極コイルが架設され
た蛍光ランプであって、筒状の基部と、この基部の端部
に設けられた板状のつば部とを有する熱伝導性のピンが
前記リード線の根元部分に接して設けられているととも
に、熱伝導性でかつ非導電性の放熱体が前記ピンに接し
て設けられている構成を有する。 【0011】この構成により、電極寿命末期に異常加熱
された電極コイル近傍の熱をリード線からピンを介して
放熱体へ伝導させ、この伝導させた熱を放熱体からバル
ブ内へ熱拡散させることができるとともに、電極寿命末
期時の擬似半波放電と点灯回路の構成とによって発生す
る電極コイル間の間欠異常放電がリード線の根元部分の
バルブに到達するのを放熱体によって遮蔽することがで
きるので、リード線の根元部分のバルブの温度上昇を抑
制することができ、リード線の根元部分のバルブが溶け
出すのを抑制することができる。また、万一、バルブが
溶け出しても、溶け出したバルブ片を放熱体に粘着させ
て、溶け出したバルブ片が口金へ流動するのを防止する
ことができる。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を用いて説明する。 【0013】本発明の第1の実施の形態である定格電力
36Wの蛍光ランプは、図1に示すように、ソーダライ
ムガラス製の2つのガラス管2aをブリッジ接合し、内
面に蛍光体1を塗布したバルブ2と、このバルブ2の端
部に設けられ、かつ後述の電極コイル6に電流を供給す
るための金属端子3aを有する樹脂製の口金3とを備え
ている。 【0014】バルブ2内には、アルゴンガスと水銀とが
それぞれ所定量封入されている。 【0015】次に、バルブ2の両端部の構成について説
明する。ただし、バルブ2の各端部の構成は同じである
ので、一方のみを図2に示して説明する。 【0016】バルブ2の端部には、図2に示すように、
鉛ガラス製のステムガラス4が封止されている。つま
り、バルブ2の端部は、ステムガラス4によって閉塞さ
れている。ただし、「ステムガラス4」は、本明細書中
で記載されている「リード線5a,5bの根元部分のバ
ルブ2」と同じである。 【0017】ステムガラス4には、2本のリード線5
a,5bが貫通されている。このリード線5a,5b
は、直径0.6mmのニッケルめっきされた鉄線からな
る。 【0018】リード線5a,5bの端部の間には、エミ
ッタ(図示せず)が塗布された電極コイル6が架設され
ている。 【0019】リード線5a,5bの根元部分、つまりス
テムガラス4から導出したリード線5a,5bの部分の
うちステムガラス4近傍の部分には、例えば表面にニッ
ケルめっきされた純鉄からなる熱伝導性のピン7が挿通
されている。なお、ピン7は、純鉄を主成分とする合金
の表面にニッケルめっきされたものでもよい。このよう
に、純鉄または純鉄を主成分とする合金の表面にニッケ
ルめっきされたものからなるピン7を用いることによ
り、点灯中、ピン7からの不純ガスの発生を防止するこ
とができ、またピン7の軟化変形を防止することができ
る。 【0020】ピン7は、直径1.8mm、長さ4.0m
mの円筒状の基部7aと、この基部7aの端部に設けら
れた直径3.0mmの円板状のつば部7bとを有する。 【0021】また、ピン7は、つば部7bとは反対側の
基部7aの端部が圧着されることによってリード線5
a,5bに接して設けられている。 【0022】なお、ピン7をリード線5a,5bに接合
する方法は、上記のように圧着だけではなく、電気溶接
でもよい。 【0023】ピン7の基部7aには、放熱体8がこの放
熱体8に設けられた貫通孔8aの内面とピン7の基部7
aの外面とが互いに向かい合って接触するように挿入さ
れて設けられている。 【0024】放熱体8は、例えば主成分がアルミナセラ
ミックである熱伝導性でかつ非導電性の材料からなり、
直径1.9mm、厚さ1.0mmの円板状である。この
ように主成分がアルミナセラミックからなる放熱体8を
用いることにより、熱容量を大きくすることができると
ともに、熱伝導も大きいので放熱体の表面全体からの放
熱を容易にすることができ、また熱的および機械的な応
力に耐えうることができる。 【0025】また、放熱体8は、結晶化ガラスからなる
ものを用いることが好ましい。これにより、上記したよ
うな主成分がアルミナセラミックからなるものを用いた
場合の効果に加えて、放熱体8の加工性や生産性を向上
させることができる。 【0026】基部7aの外面と放熱体8の貫通孔8aの
内面とが互いに向かい合って接触している部分の長さ
は、1.0mmである。 【0027】つば部7bは、貫通孔8aをふさぐ大きさ
の面積を有している。 【0028】次に、このような蛍光ランプ(以下、本発
明品という)の作用効果について説明する。 【0029】本発明品と、図5に示すようなリード線の
根元部分にピンや放熱体を設けていない従来品とについ
て、各々20本ずつを電極寿命末期まで点灯させて、リ
ード線5a,5bの根元部分のバルブ(ステムガラス)
の溶け出しの発生の有無を調べた結果、次のとおりであ
った。 【0030】なお、本発明品および従来品に用いた点灯
回路は、3灯直列器具用のC予熱型電子安定器である。
この点灯回路は、図3に示すように、蛍光ランプ9と、
この蛍光ランプ9と並列にかつ蛍光ランプ9の非電源側
に接続された第1のコンデンサ10と、蛍光ランプ9と
直列にかつ蛍光ランプ9の電源側に接続されたインダク
タンス11と、蛍光ランプ9と並列にかつ蛍光ランプ9
の電源側に接続された第2のコンデンサ12と、このコ
ンデンサ12と直列に接続されたスイッチ13とからな
る電子安定器(以下、ダブルC型電子安定器という)で
ある。また、この点灯回路は、ランプ電圧上昇機能検出
機能が外されており、電極コイル9aが断線した後も、
スイッチ13をオンすることにより点灯し続けさせる。
ただし、電極コイル9bは、巻線トランス(図示せず)
からフィラメント電流を得ている。 【0031】なお、図3中、抵抗14は他の2灯の蛍光
ランプのインピーダンスに置き換えたものである。ま
た、15はスイッチング電源を示す。 【0032】本発明品では、例えば一方の電極コイル6
が断線しても、ステムガラス4、つまりリード線5a,
5bの根元部分のバルブ2が溶け出すことはなかった。 【0033】一方、従来品では、電極寿命末期時に、ス
テムガラスが溶け出し、この溶け出したステムガラス片
が口金へ流動して口金が熱損傷した。 【0034】このように本発明品では、リード線5a,
5bからの伝導熱がピン7を介して放熱体8によってバ
ルブ2内へ熱拡散されるとともに、電極コイル6間の間
欠異常放電がリード線5a,5bの根元部分のバルブ2
に到達するのを放熱体8によって遮蔽されるために、リ
ード線5a,5bの根元部分のバルブ2が局所的に溶融
するほどには加熱されないためであると考えられる。 【0035】以上のように熱伝導性のピン7がリード線
5a,5bの根元部分に接して設けられているととも
に、熱伝導性でかつ非導電性の放熱体8がピン7に接し
て設けられていることにより、電極寿命末期時に、リー
ド線5a,5bの根元部分のバルブ2が溶け出すのを抑
制することができる。 【0036】また、万一、リード線5a,5bの根元部
分のバルブ2が溶け出したとしても、溶け出したバルブ
片が放熱体8に粘着することにより、溶け出したバルブ
片が口金3へ流動することはないので、口金3が熱損傷
するのを防止することができる。 【0037】また、ピン7の基部7aの外面と放熱体8
に設けられた貫通孔8aの内面とが接触している。これ
により、ピン7と放熱体8との接触面積を増やすことが
できるために、ピン7から放熱体8への熱伝導量を増加
させることができるので、電極寿命末期時に、リード線
5a,5bの根元部分のバルブ2が溶け出すのをより抑
制することができる。 【0038】また、ピン7の基部7aの外面と放熱体8
に設けられた貫通孔8aの内面の少なくとも一部が接す
るように挿入され、その他の部分において、基部7aの
外面と貫通孔8aの内面との間に隙間があっても、基部
7aの端部に設けられ、かつ貫通孔8aのふさぐ大きさ
の面積を有しているつば部7bを備えていることによ
り、その隙間から間欠異常放電が入ってきても、つば部
7bによって間欠異常放電がリード線5a,5bの根元
部分のバルブ2に到達するのを阻止することができる。
また、万一、リード線5a,5bの根元部分のバルブ2
が溶け出したとしても、つば部7bによって放熱体8を
ピン7に確実に固定することができる。 【0039】さらに、ピン7の基部7aが放熱体8に設
けられた貫通孔8aに、基部7aの外面と貫通孔8aの
内面とが接触するように挿入されている場合において、
放熱体8が挿入された基部7aのうち基部7aの外面と
放熱体8の貫通孔8aの内面とが互いに向かい合って接
触している部分の長さが1.0mm以上であることが好
ましい。 【0040】これにより、ピン7から放熱体8への伝導
熱量を多くすることができる。その結果、電極寿命末期
時に、リード線5a,5bの根元部分のバルブ2が溶け
出すのをより一層抑制することができる。 【0041】一方、ピンの基部の放熱体に挿入された部
分の長さが1.0mm未満では、ピンから放熱体への伝
導熱量が小さい。ただし、基部7aの放熱体8に挿入さ
れた部分の長さは、放熱体8の厚さ以下とする。 【0042】ところで、本発明品において、リード線5
a,5bに圧着されているピン7の基部7aの部分の長
さは1.0mm以上5mm以下であることが好ましい。 【0043】これにより、リード線5a,5bからピン
7への伝導熱量を多くすることができる。その結果、電
極寿命末期時に、リード線5a,5bの根元部分のバル
ブ2が溶け出すのをより一層抑制することができる。 【0044】一方、リード線に接合されている部分のピ
ンの長さが1.0mm未満では、リード線からピンへの
伝導熱量が小さい。また、リード線に接合されている部
分のピンの長さが5mmを越えると、ピンをリード線に
接合する際、ピンの接合する部分が電極コイルに近づき
すぎて、電極コイルのマウントが困難となってしまう。 【0045】次に、本発明の第2の実施の形態である定
格電力36Wの蛍光ランプは、図4に示すような断面が
凹状である最小幅10.0mm、最大幅15.0mm、
最大厚さ2.0mmの扁平楕円体状の放熱体16がリー
ド線5a,5bの両方に挿通されている点を除いて本発
明の第1の実施の形態である定格電力36Wの蛍光ラン
プと同じ構成を有している。 【0046】リード線5a,5bの根元部分のバルブ
2、つまりステムガラス4の電極コイル6側の端部が、
放熱体16の凹状部分に覆われている。放熱体16の凹
状部分の深さは、1.0mmである。 【0047】以上のように凹状の放熱体16が2本のリ
ード線5a,5bに挿通されていることにより、本発明
の第1の実施の形態である蛍光ランプのように2つの放
熱体8を設けているものに比して、一度の作業で放熱体
16を設けることができるので、生産性を向上させるこ
とができる。 【0048】また、凹状の放熱体16がリード線5a,
5bの根元部分のバルブ2を覆っていることにより、電
極コイル6間の間欠異常放電がリード線5a,5bの根
元部分のバルブ2に到達するのを放熱体16によってよ
り遮蔽することができる。その結果、電極寿命末期時
に、リード線5a,5bの根元部分のバルブ2が溶け出
すのをより抑制することができる。 【0049】さらに、放熱体16の凹状部分の深さが
1.0mm以上であることが好ましい。 【0050】これにより、電極コイル6間の間欠異常放
電がリード線5a,5bの根元部分のバルブ2に到達す
るのを放熱体16によってより確実に遮蔽することがで
きる。 【0051】一方、放熱体の凹状部分の深さが1.0m
m未満では、電極コイル間の間欠異常放電を十分に遮蔽
することができない。ただし、放熱体16の凹状部分の
深さは、ステムガラス4全体を覆う深さまでとする。 【0052】なお、上記実施の形態では、点灯回路とし
てダブルC型予熱型電子安定器を用いた場合について説
明したが、C型予熱型電子安定器を用いた場合でも上記
と同様の効果を得ることができる。 【0053】なお、上記実施の形態では、バルブ2の両
端部をステムガラス4によって閉塞したものについて説
明したが、バルブ2の両端部を直接圧着封止し、リード
線5a,5bを封止したものについても上記と同様の効
果を得ることができる。 【0054】 【発明の効果】以上説明したように、本発明は、電極寿
命末期時に、リード線の根元部分のバルブが溶け出すの
を抑制することができる蛍光ランプを提供することがで
きるものである。また、万一、バルブが溶け出しても、
溶け出したバルブ片が口金へ流動して口金が熱損傷する
のを防止することができる蛍光ランプを提供することが
できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の蛍光ランプの一部
切欠正面図 【図2】同じく要部拡大断面図 【図3】同じく蛍光ランプを点灯させるための点灯回路
の回路図 【図4】本発明の第2の実施の形態の蛍光ランプの要部
拡大断面図 【図5】従来の蛍光ランプの一部切欠正面図 【符号の説明】 2 バルブ 5a,5b リード線 6 電極コイル 7 ピン 7a 基部 7b つば部 8,16 放熱体 8a 貫通孔
切欠正面図 【図2】同じく要部拡大断面図 【図3】同じく蛍光ランプを点灯させるための点灯回路
の回路図 【図4】本発明の第2の実施の形態の蛍光ランプの要部
拡大断面図 【図5】従来の蛍光ランプの一部切欠正面図 【符号の説明】 2 バルブ 5a,5b リード線 6 電極コイル 7 ピン 7a 基部 7b つば部 8,16 放熱体 8a 貫通孔
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フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平9−7548(JP,A)
特開 平9−260118(JP,A)
特開 昭59−214154(JP,A)
特公 昭42−22020(JP,B1)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
H01J 61/52
H01J 61/36
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 バルブの閉塞された両端部に2本のリー
ド線が貫通されており、この2本のリード線間に電極コ
イルが架設された蛍光ランプであって、筒状の基部と、
この基部の端部に設けられた板状のつば部とを有する熱
伝導性のピンが前記リード線の根元部分に接して設けら
れているとともに、熱伝導性でかつ非導電性の放熱体が
前記ピンに接して設けられていることを特徴とする蛍光
ランプ。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP22240199A JP3414329B2 (ja) | 1999-08-05 | 1999-08-05 | 蛍光ランプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22240199A JP3414329B2 (ja) | 1999-08-05 | 1999-08-05 | 蛍光ランプ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001052650A JP2001052650A (ja) | 2001-02-23 |
JP3414329B2 true JP3414329B2 (ja) | 2003-06-09 |
Family
ID=16781805
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22240199A Expired - Fee Related JP3414329B2 (ja) | 1999-08-05 | 1999-08-05 | 蛍光ランプ |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3414329B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
TW552611B (en) * | 2001-03-29 | 2003-09-11 | Toshiba Lighting & Technology | Fluorescent lamp and lighting apparatus |
-
1999
- 1999-08-05 JP JP22240199A patent/JP3414329B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001052650A (ja) | 2001-02-23 |
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